JP4407729B2 - エジェクタ式サイクル - Google Patents

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Description

本発明は、冷媒減圧手段および冷媒循環手段の役割を果たすエジェクタと、複数の蒸発器とを有するエジェクタ式サイクルに関するものであり、例えば、車両用空調冷蔵装置、車両用冷凍冷蔵装置などの冷凍サイクルに適用して有効である。
特許文献1には、冷媒減圧手段および冷媒循環手段の役割を果たすエジェクタと、複数の蒸発器とを有する蒸気圧縮式冷凍サイクル(エジェクタ式サイクル)にて構成される車両用冷凍サイクル装置が記載されている。この特許文献1では、エジェクタの昇圧部の出口側と圧縮機の吸入側との間に第1蒸発器を接続し、一方、放熱器とエジェクタとの間で冷媒流れを分岐して、この冷媒流れを冷媒吸引部に導く分岐通路を設けている。
そして、この分岐通路に、放熱器下流側の冷媒を減圧する絞り手段と第2蒸発器とを設けた実施形態が記載されている。なお、この実施形態では、エジェクタ式サイクルで車両用空調冷蔵装置を構成しており、第1蒸発器は、車室内空調ユニットのケース内に設置されて、車室内空調用空気の冷却手段を構成しており、第2蒸発器は、車室内搭載のクールボックス(車室内冷蔵庫)内に設置されて、クールボックス内の冷却手段を構成している。
特開2006−125823号公報
図8は、吸引配管16c前後の部分模式図であり、異音発生の一つの要因を説明するものである。例えば、第2蒸発器18で蒸発した冷媒がエジェクタ14の冷媒吸引部14cへ吸引される吸引回路は、吸引配管16cで直接接続されている。この吸引回路において、エジェクタ14のノズル出口で冷媒流れの乱れにより圧力脈動が発生すると、この圧力脈動が吸引配管16cを経由して第2蒸発器18に伝わり、振動が増幅されることがある。更に、この振動がクールボックス19のケース19aに伝播して、更に振動が増幅されると、クールボックス19から異音を発生する場合がある。
また、図9、10は、吸引配管16c前後の部分模式図であり、異音発生の別の要因を説明するものである。図9は、コンプレッサをOFFしたときの状態を示し、図10は、図9の状態からコンプレッサを再起動させたときの状態を示している。
コンプレッサがOFFすると同時に、エジェクタ14による吸引力が無くなるため、冷媒が吸引配管16c内を第2蒸発器18側に逆流する。第1蒸発器15の温度が上昇してくる一方、クールボックス19の保冷効果によって第2蒸発器18側が低い温度に保たれ易いことも相まって、液化した冷媒や冷媒中のオイルが第2蒸発器18側に溜まり易い(図9参照)。
この状態でコンプレッサが再起動されると、吸引配管16cや第2蒸発器18に溜まった液冷媒が一気にエジェクタ14の冷媒吸引部14c側へと流れ、吸引配管16cの曲り部に衝突して振動となる。この振動が吸引配管16cを伝って第2蒸発器18に到達し、共振が生ずるとその振動が増幅されることになる。更に、振動がクールボックス19のケース19aに伝播して、場合により振動が増幅され、クールボックス19から異音が発生される場合がある(図10参照)。
以上に述べた異音としては、その発生原因、発生部位などに起因して、例えば、振動による連続的な比較的高周波の異音、あるいはガス抜け時の間欠的あるいは断続的な比較的低周波の異音などが発生する。
本発明は、上記の問題点に着目して成されたものであり、その目的は、吸引回路から発生する異音の発生を抑制することのできるエジェクタ式サイクルを提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、下記の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、冷媒を吸入し圧縮する圧縮機(12)と、圧縮機(12)から吐出された高圧冷媒の放熱を行う放熱器(13)と、放熱器(13)下流側の冷媒を減圧膨張させるノズル部(14a)、ノズル部(14a)から噴射する高い速度の冷媒流により冷媒が内部に吸引される冷媒吸引部(14c)、および高い速度の冷媒流と冷媒吸引部(14c)からの吸引冷媒とを混合した冷媒流の速度エネルギーを圧力エネルギーに変換する昇圧部(14b)を有するエジェクタ(14)と、エジェクタ(14)の出口側と圧縮機(12)の吸入側との間に接続される第1蒸発器(15)と、を順に接続した冷媒循環回路(11)と、前記冷媒循環回路(11)から冷媒を分流し、前記エジェクタ(14)の前記冷媒吸引部(14c)に吸引させる分岐通路(16)と、分岐通路(16)に設けられた開閉弁(17)と、分岐通路(16)設けられる第2蒸発器(18)とを備え、さらに、前記分岐通路(16)のうち、第2蒸発器(18)の出口側と冷媒吸引部(14c)との間を接続する吸引回路(16c)に、脈動を吸収する消音構造部(20)を設けたことを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のエジェクタ式サイクルにおいて、放熱器(13)とノズル部(14a)との間の冷媒循環回路(11)から冷媒を分流し、エジェクタ(14)と第1蒸発器(15)の間に流入させる第2分岐通路と、第2分岐通路に配置された絞り手段(39)とを備えることを特徴とする。
これら請求項1または2に記載の発明によれば、エジェクタ(14)で生じる減圧時の圧力脈動が、吸引回路(16c)を伝って第2蒸発器(18)側へ伝播するのを遮断することができ、これにより第2蒸発器(18)側における異音の発生を抑制することができる。
また、請求項3に記載の発明では、請求項1または2に記載のエジェクタ式サイクルにおいて、消音構造部(20)は、吸引回路(16c)を形成する配管の内径よりも径が拡大した中空構造に形成され、消音構造部(20)の開口部の少なくとも一方が、重力方向下方に向けて開口するように配置されていることを特徴としている
また、請求項4に記載の発明では、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のエジェクタ式サイクルにおいて、消音構造部(20)の表面に断熱部材(33)を設けたことを特徴としている。この請求項4に記載の発明によれば、吸引回路(16c)が車室内に設置されていても、消音構造部(20)に断熱部材(33)を設けることで結露水を車室内に滴下させることを防ぐことができる。
また、請求項5に記載の発明では、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のエジェクタ式サイクルにおいて、吸引回路(16c)に、圧縮機(12)が停止したときに流体が吸引配管(16c)内を第2蒸発器(18)側に逆流することを抑制する弁手段(21)が設けられていることを特徴としている。
この請求項5に記載の発明によれば、圧縮機(12)が停止した時に弁手段(21)が閉じることにより、液流体が吸引回路(16c)内を第2蒸発器(18)側に逆流して液溜まりとなるのを抑制することができ、圧縮機(12)を再起動させた時の液流れによる異音の発生を抑制することができる。
また、請求項6に記載の発明では、請求項5に記載のエジェクタ式サイクルにおいて、弁手段(21)は、電磁弁(21A)であることを特徴としている。この請求項6に記載の発明によれば、圧縮機(12)の運転制御と併せて電磁弁(21A)の開閉制御を行うことで、上記の液溜まりを防ぐことができる。
また、請求項7に記載の発明では、請求項5に記載のエジェクタ式サイクルにおいて、弁手段(21)は、逆止弁(21B)であることを特徴としている。この請求項7に記載の発明によれば、上記弁手段(21)の作動は、逆止弁(21B)で実現することができ、逆止弁(21B)であれば電気制御が不要となり、コストを抑えることができる。
また、請求項8に記載の発明では、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のエジェクタ式サイクルにおいて、消音構造部(20)もしくは弁手段(21)は、前記吸引回路(16c)のうち前記第2蒸発器(18)出口側よりも冷媒吸引部(14c)に近い位置に配設されていることを特徴としている。この請求項8に記載の発明によれば、消音構造部(20)を冷媒吸引部(14c)の近傍に配設すれば、圧力脈動を上流側で打ち消すことができるため、消音構造部(20)と第2蒸発器(18)との間の吸引回路(16c)においても異音の発生を抑制することができる。
また、弁手段(21)を冷媒吸引部(14c)の近傍に配設すれば、液流体の逆流を上流側で止めることができるため、吸引回路(16c)および第2蒸発器(18)での液溜まりを少なくすることができ、圧縮機(12)を再起動させた時の液流れによる異音の発生を抑制することができる。
また、請求項9に記載の発明では、請求項5ないし8のいずれか1項に記載のエジェクタ式サイクルにおいて、弁手段(21)は、冷媒吸引部(14c)と消音構造部(20)との間に設けられていることを特徴としている。この請求項9に記載の発明によれば、コンプレッサOFF時には、消音構造部(20)の上流側で液流体の逆流を止めることとなり、より液流体を溜めにくい構造とすることができる。なお、特許請求の範囲および上記各手段に記載の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について、図1〜3を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態における車両用冷凍サイクル装置を示すサイクル模式図である。本実施形態の冷媒循環経路11には、冷媒を吸入圧縮する圧縮機12が配置されており、この圧縮機12は、図示しない車両走行用エンジンによりベルトなどを介して回転駆動される。そして、圧縮機12として吐出容量の変化により冷媒吐出能力を調整できる可変容量型圧縮機を使用している。
ここで、吐出容量は、1回転当たりの冷媒吐出量に相当する幾何学的な空間容積である。可変容量型の圧縮機12としては斜板式が代表的であり、具体的には、斜板の角度を変化させてピストンストロークを変化させて吐出容量を変化させる。なお、容量制御機構を構成する電磁式圧力制御装置12aにより、斜板室の圧力(制御圧力)を変化させることにより、斜板の角度を外部から電気的に制御している。
この圧縮機12の冷媒吐出側には、放熱器13が配置されている。放熱器13は、圧縮機12から吐出された高圧冷媒と、図示しない冷却ファンにより送風される外気(車室外空気)との間で熱交換を行って高圧冷媒を冷却する熱交換器である。放熱器13よりもさらに冷媒流れ下流側部位には、エジェクタ14が配置されている。
このエジェクタ14は、冷媒を減圧する減圧手段であるとともに、高速で噴出する冷媒流の吸引作用(巻き込み作用)によって冷媒の循環を行う流体輸送の冷媒循環手段(運動量輸送式ポンプ)でもある。エジェクタ14には、放熱器13から流入する高圧冷媒の通路面積を小さく絞って、高圧冷媒を等エントロピ的に減圧膨張させるノズル部14aと、ノズル部14aの冷媒噴出口と同一空間に配置され、後述する第2蒸発器18からの気相冷媒を吸引する冷媒吸引部14cとが備えられている。
さらに、ノズル部14aおよび冷媒吸引部14cの冷媒流れ下流側部位には、昇圧部を成すディフューザ部14bが配置されている。このディフューザ部14bは、冷媒の通路面積を徐々に大きくする形状に形成されており、冷媒流れを減速して冷媒圧力を上昇させる作用、つまり、冷媒の速度エネルギーを圧力エネルギーに変換する作用を果たす。
エジェクタ14のディフューザ部14bから流出した冷媒は、第1蒸発器15に流入する。第1蒸発器15は、図示しない車室内空調ユニットのケース内に設置され、車室内空調用空気の冷却手段を果たしている。具体的には、車室内空調ユニットの電動送風機(第1送風機)26により車室内空調用空気が第1蒸発器15に送風され、エジェクタ14にて減圧後の低圧冷媒が第1蒸発器15において車室内空調用空気から吸熱して蒸発することにより車室内空調用空気が冷却されて冷房能力を発揮する。
第1蒸発器15で蒸発した気相冷媒は圧縮機12に吸入され、再び冷媒循環経路11を循環する。また、本実施形態のエジェクタ式サイクルには、冷媒循環経路11の放熱器13とエジェクタ14との間の部位で分岐し、エジェクタ14の冷媒吸引部14cで冷媒循環経路11に合流する分岐通路16が形成されている。
この分岐通路16には絞り機構17が配置され、この絞り機構17よりも冷媒流れ下流側部位には第2蒸発器18が配置されている。本実施形態の第2蒸発器18は、車室内に搭載される後述のクールボックス(車室内冷蔵庫)19のケース19a内部に設置され(図3参照)、クールボックス19内の冷却手段を構成している。クールボックス19内の空気は、電動送風機(第2送風機)27により第2蒸発器18に送風される。
絞り機構17は、第2蒸発器18への冷媒流量の調節作用を成す減圧手段であり、本実施形態では、電磁弁と固定絞りとを組み合わせた構成を採用している。すなわち、絞り機構17の電磁弁は、第2蒸発器18への冷媒流れを断続する開閉弁であり、絞り機構17の固定絞りは、電磁弁の開弁時に第2蒸発器18への冷媒流量の調節を行う。なお、この絞り機構17を、電気的に通路面積を調節可能な1個の流量調節弁で構成してもよい。
分岐通路16は、絞り機構17の入口側に配置される高圧側冷媒配管16aおよび16bと、第2蒸発器18の出口側と冷媒吸引部14cとの間を接続する吸引配管(本発明で言う吸引回路)16cとを有している。なお、本実施形態では圧縮機12の電磁式圧力制御装置12a、第1、第2送風機26、27、絞り機構17の電磁弁などは、電子制御装置(以下、ECUと略称す)25からの制御信号により電気的に制御されるようになっている。
図2は、図1の車両用冷凍サイクル装置の車両搭載状態での概要を示す斜視図である。図2において、破線30は車両の車室内31とエンジンルーム32とを仕切る仕切板(ダッシュボード)であり、サイクル構成機器のうち、エジェクタ14、第1蒸発器15、絞り機構17、第2蒸発器18および第1、第2送風機26、27は車室内31に搭載される。
これに対し、圧縮機12および放熱器13はエンジンルーム32内に搭載される。なお、第1蒸発器15が内蔵される室内空調ユニットは、通常、車室内前部の計器盤(インストルメントパネル)の内側に配置される。エジェクタ14は、本実施形態では第1蒸発器15に一体的に取り付けられている。また、第2蒸発器18が内蔵されるクールボックス19は、車室内31のセンターコンソール部付近などに配置される。
第1蒸発器15の必要冷却(冷房)能力は、第2蒸発器18の必要冷却能力よりも充分大きい。エジェクタ14は、車室内31において、この冷却(冷房)能力が大きい第1蒸発器15の近傍位置に配置される。仕切板30には、配管コネクタ36が配置されている。この配管コネクタ36により、冷媒循環通路11のエンジンルーム側高圧配管11aと車室内側高圧配管11bとが接続されるとともに、冷媒循環通路11のエンジンルーム側低圧配管11cと車室内側低圧配管11dとが接続されるようになっている。
エジェクタ14および第2蒸発器18がともに車室内31に配置されるため、第2蒸発器18出口側の吸引配管16cの全域が車室内31に配置される。この吸引配管16c内は第2蒸発器18出口側の低温冷媒が流れるため、吸引配管16cの金属外表面が車室内31に直接露出すると、車室内が冷却されて吸引配管16cの金属外表面に結露を生じる。
そこで、吸引配管16cの金属外表面の全長にわたって、結露防止用の断熱材33が装着してある。同様に、エジェクタ14の内部にも低温冷媒が流れるため、エジェクタ14の金属外表面にも結露防止用の断熱材33が装着してある。なお、図2では吸引配管16cおよびエジェクタ14における断熱材33の装着部位に細かい点を付して、断熱材33の装着範囲を明示している。
吸引配管16cの金属外表面には、例えば、パイプ状に成形されたパイプインシュレータなどの断熱材33を嵌合装着すればよい。また、エジェクタ14の金属外表面には、例えば、板状に成形されたパッキン材などの断熱材33を巻き付けて装着すればよい。断熱材33の材質は、具体的には樹脂発泡材(多孔質樹脂材)などを用いればよい。絞り機構17および第2蒸発器18は、車室内31のうち床板34の近傍位置に配置されている。
床板34には配管コネクタ37が配置され、この配管コネクタ37により分岐通路16のうち床下35に配置される床下高圧配管16aと、絞り機構17の入口側に位置する車室内側高圧配管16bとの間を接続するようになっている。なお、絞り機構17を床板34の下方位置(床下35)、すなわち、床下高圧配管16a側に配置してもよい。ECU25は通常、車室内31に配置されるが、エンジンルーム32などの車室外の位置に配置してもよい。
図3は、本発明の第1実施形態における吸引配管16c前後の構成を示す部分模式図である。本実施形態では、第2蒸発器18の出口側とエジェクタ14の冷媒吸引部14cとの間を接続する吸引配管16cに、エジェクタ14で発生する圧力脈動を吸収する消音構造部20としてのマフラ20Aを設けている。
このマフラ20Aは、図3に示すように、吸引配管16cの内径よりも径が拡大した中空構造をしており、太いアルミニウムの管材の両端を絞り加工などで縮径して製作したものである。このマフラ20Aを、吸引配管16cの途中に組み付け、蝋付けにて接合している。
なお、このマフラ20Aの配設は、極力冷媒吸引部14c寄りの部位としたうえ、内部に冷媒やオイルなどの液流体が溜まらないよう、本実施形態では中心軸を立てた姿勢(軸方向を上下方向とする姿勢)で配設されている。マフラ20Aは、吸引配管16cのうち、重力方向すなわち上下方向に沿って敷設されている部位に設けられている。マフラ20Aは、その開口部の少なくとも一方を重力方向の下方に向けて車内に支持されている。そして、マフラ20Aの外面には、吸引配管16cやエジェクタ14と同様に、結露防止用の断熱材33が装着してある(図2参照)。
次に、上記構成における本実施形態の作動を説明する。圧縮機12を車両走行用エンジンにより駆動すると、圧縮機12で圧縮されて高温高圧状態となった冷媒は、矢印A方向に吐出され、放熱器13に流入する。ここで、クールボックス19を使用する場合は絞り機構17の電磁弁に通電して電磁弁を開弁する。
放熱器13では高温の冷媒が外気により冷却されて凝縮する。放熱器13から流出した液相冷媒は、冷媒循環径路11を流れる矢印Bの流れと、分岐通路16を流れる矢印Cの流れとに分流する。分岐通路16を流れる冷媒(矢印C)は、絞り機構17で減圧されて低圧冷媒となり、この低圧冷媒は第2蒸発器18で第2送風機27により送風されるクールボックス19内の空気から吸熱して蒸発する。これにより、第2蒸発器18がクールボックス19内の冷却作用を発揮する。
ここで、分岐通路16を流れる冷媒流量、すなわち、第2蒸発器18の冷媒流量は、本実施形態では絞り機構17の固定絞り、具体的にはオリフィス、キャピラリチューブなどで独立に調節できる。従って、第2蒸発器18が発揮する冷却対象空間(具体的にはクールボックス19内空間)の冷却能力は、この固定絞りで調節される冷媒流量と、第2送風機27の回転数(送風量)とにより制御できる。
第2蒸発器18から流出した気相冷媒は、吸引配管16cを通ってエジェクタ14の冷媒吸引部14cへ吸引される。一方、冷媒循環経路11を流れる矢印Bの冷媒流れは、エジェクタ14に流入し、ノズル部14aで減圧されて膨張する。従って、ノズル部14aで冷媒の圧力エネルギーが速度エネルギーに変換され、このノズル部14aの噴出口から冷媒は高速度となって噴出する。この際の冷媒圧力低下により、冷媒吸引部14cから第2蒸発器18にて蒸発した気相冷媒を吸引する。
ノズル部14aから噴出した冷媒と冷媒吸引部14cに吸引された冷媒は、ノズル部14a下流側で混合してディフューザ部14bに流入する。このディフューザ部14bでは通路面積の拡大により、冷媒の速度(膨張)エネルギーが圧力エネルギーに変換されるため、冷媒の圧力が上昇する。エジェクタ14のディフューザ部14bから流出した冷媒は、第1蒸発器15に流入する。
第1蒸発器15では、冷媒が車室内へ吹き出す空調用空気から吸熱して蒸発する。この蒸発後の気相冷媒は、圧縮機12に吸入され、圧縮されて再び冷媒循環経路11を矢印A方向に流れる。ここで、ECU25により圧縮機12の容量制御を行って、圧縮機12の冷媒吐出能力を制御することにより、第1蒸発器15への冷媒流量を調節するとともに、第1送風機26の回転数(送風量)を制御することにより、第1蒸発器15が発揮する冷却対象空間の冷却能力、具体的には車室内冷房能力を制御できる。
ところで、本実施形態によると、エジェクタ14のディフューザ部14bの下流側冷媒を第1蒸発器15に供給するととともに、分岐通路16側の冷媒を絞り機構17を通して第2蒸発器18にも供給できるので、第1、第2蒸発器15、18で同時に冷却作用を発揮できる。
その際に、第1蒸発器15の冷媒蒸発圧力は、ディフューザ部14bで昇圧した後の圧力であり、一方、第2蒸発器18の出口側は、エジェクタ14の冷媒吸引部14cに接続されているから、ノズル部14aでの減圧直後の最も低い圧力を第2蒸発器18に作用させることができる。
これにより、第1蒸発器15の冷媒蒸発圧力(冷媒蒸発温度)よりも第2蒸発器18の冷媒蒸発圧力(冷媒蒸発温度)を低くすることができる。従って、第1蒸発器15により車室内の冷房に適した比較的高温域の冷却作用を発揮できると同時に、第2蒸発器18によりクールボックス19内の冷却に適した一段と低温域の冷却作用を発揮できる。
このように、分岐通路16を付加するという簡素な構成でもって、車室内の冷房に適した高温域の冷却作用と、クールボックス19内の冷却に適した低温域の冷却作用、すなわち、高低2温度域の冷却作用を得ることができる。
また、前述したように、第2蒸発器18への冷媒流量は専用の絞り機構17により独立に調節でき、第1蒸発器15への冷媒流量は圧縮機12の冷媒吐出能力の制御とエジェクタ14の絞り特性とにより調節できる。このため、第1、第2蒸発器15、18への冷媒流量をそれぞれの熱負荷に対応して容易に調節できる。なお、クールボックス19を使用しない場合は、絞り機構17の電磁弁への通電をECU25により遮断して電磁弁を閉弁し、分岐通路16への冷媒流れを遮断すればよい。
次に、本実施形態の特徴と、その効果について述べる。まず、第2蒸発器18の出口側とエジェクタ14の冷媒吸引部14cとの間の吸引配管16cに、脈動を吸収するマフラ20Aを設けている。これによれば、エジェクタ14で生じる減圧時の圧力脈動が、吸引配管16cを伝って第2蒸発器18側へ伝播するのを遮断することができ、これにより第2蒸発器18側における異音の発生を抑制することができる。
また、マフラ20Aは、内部に液流体が溜まりにくい姿勢で配設されている。これによれば、マフラ20A内に液冷媒やオイルを溜めることが無いため、連続的な比較的高周波の異音の発生を抑制するとともに、新たに間欠的あるいは断続的な比較的低周波の異音の要因部となることを防ぐことができる。また、マフラ20Aの表面にインシュレータ(断熱部材)33を設けている。これにより、吸引配管16cが車室内に設置されていても、マフラ20Aにインシュレータ33を設けることで結露水を車室内に滴下させることを防ぐことができる。
また、マフラ20Aは、冷媒吸引部(14c)の近傍に配設されている。これは、マフラ20Aを冷媒吸引部14cの近傍に配設すれば、圧力脈動を上流側で打ち消すことができるため、マフラ20Aと第2蒸発器18との間の吸引配管16cにおいても異音の発生を抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。図4は、本発明の第2実施形態における吸引配管16c前後の構成を示す部分模式図である。なお、以降の各実施形態においては、上述した第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成および特徴について説明する。
上述した第1実施形態では、出入口が180度対向するように設けられたマフラ20Aを用いていたが、本実施形態は、出入口が90度配置で設けられたマフラ20Bを用いたものである。このようなマフラ20Bを用いた場合も、マフラ20Bの内部に液冷媒やオイルが溜まらないように一方の出入口(冷媒流の上流側端部)を下方に向けた姿勢で配設されている。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。図5は、本発明の第3実施形態における吸引配管16c前後の構成を示す部分模式図である。上述した各実施形態と異なる特徴部分を説明する。本実施形態は、吸引配管16cに、液流体の流通を断続させる弁手段21を設けるとともに、圧縮機12が停止したときに弁手段21が閉じるようにしている。
これによれば、圧縮機12が停止した時に弁手段21が閉じることにより、液流体が吸引配管16c内を第2蒸発器18側に逆流して液溜まりとなるのを抑制することができ、圧縮機12を再起動させた時の液流れによる異音の発生を抑制することができる。また、弁手段21として、具体的に電磁弁21Aを用いている。これによれば、圧縮機12の運転制御と併せて電磁弁21Aの開閉制御を行うことで、上記の液溜まりを防ぐことができる。
また、このような弁手段21を、エジェクタ14の冷媒吸引部14cの近傍に配設している。これにより、液流体の逆流を上流側で止めることができるため、吸引配管16cおよび第2蒸発器18での液溜まりを少なくすることができ、圧縮機12を再起動させた時の液流れによる異音の発生を抑制することができる。
また、弁手段21は、冷媒吸引部14cとマフラ20Aとの間に設けられている。これによれば、コンプレッサOFF時には、マフラ20Aの上流側で液流体の逆流を止めることとなり、より液流体を溜めにくい構造とすることができる。電磁弁21Aは、吸引配管16cのうち、重力方向すなわち上下方向に沿って敷設されている部位に設けられている。
電磁弁21Aは、マフラ20Aのエジェクタ側開口の近傍に設けられている。この実施形態では、マフラ20Aの直上に設けられている。電磁弁21Aは、吸引配管16cのうち、エジェクタ14へ向けて鉤型に曲げられた部位よりも、マフラ20A側に位置づけられている。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について説明する。図6は、本発明の第4実施形態における吸引配管16c前後の構成を示す部分模式図である。上述した各実施形態と異なる特徴部分を説明する。本実施形態は、弁手段21として逆止弁21Bを用いている。これによれば、本弁手段21の作動は、逆止弁21Bで実現することができ、逆止弁21Bであれば電気制御が不要となり、コストを抑えることができる。
逆止弁21Bは、吸引配管16cのうち、重力方向すなわち上下方向に沿って敷設されている部位に設けられている。逆止弁21Bは、マフラ20Aのエジェクタ側開口の近傍に設けられている。この実施形態では、マフラ20Aの直上に設けられている。逆止弁21Bは、吸引配管16cのうち、エジェクタ14へ向けて鉤型に曲げられた部位よりも、マフラ20A側に位置づけられている。逆止弁21Bは、その順方向を重力方向下から上へ向かう方向に位置づけて設置されている。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態について説明する。図7は本発明の第5実施形態における車両用冷凍サイクル装置を示すサイクル模式図である。上述の各実施形態ではいずれも、エジェクタ14と第1蒸発器15とを直列に接続しているので、エジェクタ14は第1蒸発器15の冷媒流量調節機能を果たすとともに、第1蒸発器15と第2蒸発器18との間に冷媒圧力差をつけるポンプ作用の機能を果たしている。
従って、エジェクタ14の設計に際しては、冷媒流量調節機能とポンプ機能の要求仕様をともに満足する必要がある。そして、第1蒸発器15の冷媒流量調節機能を確保するために第1蒸発器15に依存した設計とならざるを得ない。その結果、エジェクタ式サイクルを高効率で運転することが困難になるという課題がある。
そこで、本実施形態では、エジェクタ14にポンプ作用の機能のみを分担させ、第1蒸発器15の冷媒流量調節機能は分担しないですむようにして、エジェクタ式サイクルの高効率運転が可能なエジェクタ14の設計を容易にすることを目的としたものである。以下本実施形態を図7により具体的に説明する。
冷媒循環経路11において、放熱器13の出口側と第1蒸発器15の入口側との間に専用の第1絞り機構(第1絞り手段)39を設け、エジェクタ14は冷媒循環経路11に設けずに、この絞り機構39と並列に設けている。なお、絞り機構39としては種々なものを使用できるが、本実施形態では、第1蒸発器15の出口冷媒の過熱度を所定値に維持するよう絞り開度を調節する温度式膨張弁を使用している。
一方、放熱器13の出口側とエジェクタ14の入口側との間の部位から分岐した分岐通路16には、第2絞り機構(第2絞り手段)17と第2蒸発器18を直列に配置し、第2蒸発器18の出口側をエジェクタ14の吸引口14cに接続している。エジェクタ14のディフューザ部14bの出口側は絞り機構39の出口側と第1蒸発器15の入口側との間に接続している。
第1分岐通路16の第2絞り機構17も種々なものを使用できるが、本実施形態では、第2絞り機構17として、第1実施形態と同様に電磁弁とキャピラリチューブなどの固定絞りとの組み合わせを使用している。図7に示すように、エジェクタ14、吸引配管16c、第1、第2絞り機構17、39、第1、第2蒸発器15、18、および電動送風機26、27を車室内31に配置している。
そして、第2蒸発器18の出口側とエジェクタ14の冷媒吸引部14cとの間の吸引配管16cに、脈動を吸収するマフラ(消音構造部)20を設けている。これによれば、エジェクタ14で生じる減圧時の圧力脈動が、吸引配管16cを伝って第2蒸発器18側へ伝播するのを遮断することができ、これにより第2蒸発器18側からの異音の発生を抑制することができる。吸引配管16c、エジェクタ14およびマフラ20の外表面に図示しない断熱材を装着するのは第1実施形態と同じである。
なお、本実施形態の作動の説明は省略する。本実施形態において第1、第2絞り機構17、39を電気的に通路面積を調節可能な流量調節弁で構成してもよい。また、本実施形態では、エジェクタ14のディフューザ部14bの出口側を第1絞り機構39の出口側と第1蒸発器15の入口側との間に接続しているが、エジェクタ14のディフューザ部14bの出口側を第1蒸発器15の出口側に接続してもよい。
(その他の実施形態)
本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。
(1)第1実施形態では本発明を車両用空調冷蔵装置に適用した例を示したが、冷媒蒸発温度が高温側となる第1蒸発器15と冷媒蒸発温度が低温側となる第2蒸発器18の両方をともに車室内の異なる領域(例えば、車室内前席側領域と車室内後席側領域)の冷房に用いてもよい。
(2)冷媒蒸発温度が高温側となる第1蒸発器15と冷媒蒸発温度が低温側となる第2蒸発器18の両方を、ともにクールボックス19内の冷却に用いてもよい。つまり、冷媒蒸発温度が高温側となる第1蒸発器15によりクールボックス19内の冷蔵室を冷却し、冷媒蒸発温度が低温側となる第2蒸発器18によりクールボックス19内の冷凍室を冷却するようにしてもよい。
(3)上述の実施形態では、冷媒の種類を特定しなかったが、冷媒はフロン系、HC系の代替フロン、二酸化炭素など蒸気圧縮式の超臨界サイクルおよび亜臨界サイクルのいずれに適用できるものであってもよい。また、上述の実施形態では、気液分離器を用いていない構成例を示したが、例えば、放熱器13の下流側に冷媒の気液分離を行って液冷媒のみを下流側に導出するレシーバを配置してもよい。
(4)上述の第1実施形態では、圧縮機12として可変容量型圧縮機を用い、この可変容量型圧縮機12の容量をECU25により制御して、圧縮機12の冷媒吐出能力を制御するようにしているが、圧縮機12として固定容量型圧縮機を用い、この固定容量型圧縮機12の作動を電磁クラッチによりオンオフ制御し、圧縮機12のオンオフ作動の比率を制御して、圧縮機12の冷媒吐出能力を制御するようにしてもよい。また、圧縮機12として電動圧縮機を用いる場合は、電動圧縮機12の回転数制御により冷媒吐出能力を制御できる。
(5)図1、7に示す第1、第5実施形態の冷凍サイクル構成に、第2分岐通路、絞り機構および第3蒸発器を設けるようにしてもよい。また、この場合に、エジェクタ14のディフューザ部14bの出口側を第1蒸発器15の入口側ではなく、第3蒸発器22の入口側に接続してもよい。また、エジェクタ14として、第1蒸発器15の出口冷媒過熱度などを検知してエジェクタ14のノズル14aの冷媒流路面積、つまり流量を調節する可変流量型のエジェクタを使用してもよい。
(6)上述の実施形態では、マフラ20および弁手段21の設置場所として吸引配管16cの途中に設けているが、エジェクタ14の冷媒吸引部14cや第2蒸発器の出口部に内蔵したり、一体化して設けたりしてもよい。また、上述の実施形態ではマフラ20を吸引配管16cと別部品として構成しているが、吸引配管16cの一部に消音構造部20を一体に形成したものであってもよい。
本発明の第1実施形態における車両用冷凍サイクル装置を示すサイクル模式図である。 図1の車両用冷凍サイクル装置の車両搭載状態での概要を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態における吸引配管16c前後の構成を示す部分模式図である。 本発明の第2実施形態における吸引配管16c前後の構成を示す部分模式図である。 本発明の第3実施形態における吸引配管16c前後の構成を示す部分模式図である。 本発明の第4実施形態における吸引配管16c前後の構成を示す部分模式図である。 本発明の第5実施形態における車両用冷凍サイクル装置を示すサイクル模式図である。 異音発生の一つの要因を説明するための吸引配管16c前後の部分模式図である。 異音発生の別の要因を説明するための吸引配管16c前後の部分模式図であり、コンプレッサをOFFしたときの状態を示す。 図9の状態からコンプレッサを再起動させたときの状態を示す吸引配管16c前後の部分模式図である。
符号の説明
12…圧縮機
13…放熱器
14…エジェクタ
14a…ノズル部
14b…昇圧部(ディフューザ部)
14c…冷媒吸引部
15…第1蒸発器
16…分岐通路
16c…吸引配管(吸引回路)
17…絞り機構、第2絞り機構(絞り手段、第2絞り手段)
18…第2蒸発器
20…マフラ(消音構造部)
21…弁手段
21A…電磁弁
21B…逆止弁
33…インシュレータ(断熱部材)
39…第1絞り機構(第1絞り手段)

Claims (9)

  1. 冷媒を吸入し圧縮する圧縮機(12)と、
    前記圧縮機(12)から吐出された高圧冷媒の放熱を行う放熱器(13)と、
    前記放熱器(13)下流側の冷媒を減圧膨張させるノズル部(14a)、前記ノズル部(14a)から噴射する高い速度の冷媒流により冷媒が内部に吸引される冷媒吸引部(14c)、および前記高い速度の冷媒流と前記冷媒吸引部(14c)からの吸引冷媒とを混合した冷媒流の速度エネルギーを圧力エネルギーに変換する昇圧部(14b)を有するエジェクタ(14)と、
    前記エジェクタ(14)の出口側と前記圧縮機(12)の吸入側との間に接続される第1蒸発器(15)と
    を順に接続した冷媒循環回路(11)と、
    前記冷媒循環回路(11)から冷媒を分流し、前記エジェクタ(14)の前記冷媒吸引部(14c)に吸引させる分岐通路(16)と、
    前記分岐通路(16)に設けられた開閉弁(17)と、
    前記分岐通路(16)設けられる第2蒸発器(18)とを備え、
    さらに、前記分岐通路(16)のうち、前記第2蒸発器(18)の出口側と前記冷媒吸引部(14c)との間を接続する吸引回路(16c)に、脈動を吸収する消音構造部(20)を設けたことを特徴とするエジェクタ式サイクル。
  2. 前記放熱器(13)と前記ノズル部(14a)との間の前記冷媒循環回路(11)から冷媒を分流し、前記エジェクタ(14)と前記第1蒸発器(15)の間に流入させる第2分岐通路と、
    前記第2分岐通路に配置された絞り手段(39)と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のエジェクタ式サイクル。
  3. 前記消音構造部(20)は、前記吸引回路(16c)を形成する配管の内径よりも径が拡大した中空構造に形成され、
    前記消音構造部(20)の開口部の少なくとも一方が、重力方向下方に向けて開口するように配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載のエジェクタ式サイクル。
  4. 前記消音構造部(20)の表面に断熱部材(33)を設けたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のエジェクタ式サイクル。
  5. 前記吸引回路(16c)に、前記圧縮機(12)が停止したときに流体が前記吸引配管(16c)内を第2蒸発器(18)側に逆流することを抑制する弁手段(21)が設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のエジェクタ式サイクル。
  6. 前記弁手段(21)は、電磁弁(21A)であることを特徴とする請求項5に記載のエジェクタ式サイクル。
  7. 前記弁手段(21)は、逆止弁(21B)であることを特徴とする請求項5に記載のエジェクタ式サイクル。
  8. 前記消音構造部(20)もしくは前記弁手段(21)は、前記吸引回路(16c)のうち前記第2蒸発器(18)出口側よりも前記冷媒吸引部(14c)に近い位置に配設されていることを特徴とする請求項ないし7のいずれか1項に記載のエジェクタ式サイクル。
  9. 前記弁手段(21)は、前記冷媒吸引部(14c)と前記消音構造部(20)との間に設けられていることを特徴とする請求項5ないし8のいずれか1項に記載のエジェクタ式サイクル。
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