JP4407050B2 - ステータ弾性支持型回転電機 - Google Patents

ステータ弾性支持型回転電機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、低騒音の車両用回転電機に関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人の出願になる特公平5ー50217号公報は、ステータコアとフレ−ムとの間に弾性部材を介設してステータコアの磁気騒音の外部への漏出を低減した回転電機(以下、ステータ弾性支持型回転電機ともいう)を提案している。この弾性部材は、金属製の外筒と内筒との間にゴムを介設した構造を有している。
【0003】
USP5629575号公報は、ステータコアとフレ−ムとの間に緩衝部材を介設してステータコアの位置決めを容易化した回転電機を提案している。
【0004】
本出願人に出願になる特公第2927288号は、多数のU字状の導体セグメントを固定子鉄心の各一対のスロットに貫挿し、スロットから飛び出た各導体セグメントの一対の先端部を順次接続して固定子巻線(以下、U字導体順次接続型固定子巻線ともいう)を形成したステータ弾性支持型回転電機(以下、U字導体順次接続型ステータ弾性支持型回転電機ともいう)を提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近時、車両の静粛性が益々要求され、実現されつつある中で、車両用回転電機の磁気騒音が目立つようになり、その低減が要求されている。防音ケースで回転電機全体を遮蔽すればこの磁気騒音を低減することができるが、車両用回転電機においては搭載スペース、重量増加、冷却性悪化などの問題により非現実的である。
【0006】
上述したステータ弾性支持型回転電機は、上記問題の発生がなく、実用化の点で好ましいが、本発明者らのその後の試験によれば、このステータ弾性支持型回転電機では、固定子巻線や固定子鉄心で生じた熱がフレームに伝熱により放散されにくくなるため、固定子巻線の温度が上昇し、その絶縁皮膜や、弾性部材(特にゴム)の熱劣化により固定子巻線のアースやショート、磁気騒音低減効果の低下が生じ、実用化が困難であることがわかった。もちろん、固定子巻線や固定子鉄心の大型化によりその発熱量を減らすことは可能であるが、このような回転電機体格、重量の増大は現実的ではない。ファン風量の増加による冷却風量増大により固定子鉄心や固定子巻線や固定子鉄心の温度低下を図ることも考えられるが、ファン風切り音や効率低下のためにこの策も現実的ではない。
【0007】
また、耐熱性が高いシリコンゴムやふっ素ゴムを用いることは、弾性が低下するので振動伝播を吸収してステータコアからの磁気音を遮断する効果が低下するうえ、製造コストのかなりの増大により市場競争性が低下してしまう。
【0008】
結局、従来技術では、小型軽量化が要請される車両用回転電機の磁気騒音低減は困難であった。
【0009】
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、巻線の絶縁皮膜や弾性部材の熱劣化を防止しつつ磁気騒音を低減可能なステータ弾性支持型回転電機を提供することをその目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のステータ弾性支持型回転電機によれば、固定子巻線としてU字導体順次接続型固定子巻線を用い、固定子巻線のコイルエンドにおいて各導体セグメントを一本ずつ隙間を介して互いに離間して配列し、これらの隙間を冷却ファンによる強制冷却風の通風路としたので、径方向断面積が大きい各導体セグメントの軸方向への良好な熱輸送能力と相まって固定子巻線の温度を格段に低減することができ、これにより、従来、ステータを弾性部材を介してフレームで支持するステータ弾性支持型回転電機において解決が困難であった固定子鉄心及び固定子巻線の放熱悪化に起因する弾性部材の熱劣化という問題を実用上問題のないレベルにまで改善することができた。
【0011】
この構成によれば、更に、固定子鉄心を挟んで軸方向に締結されるフロントフレーム及びリヤフレームによりフレームを構成し、これらフロントフレーム及びリヤフレームと固定子鉄心の端面との間にそれぞれ弾性部材を挟設するので、固定子鉄心をフレームに強固に固定できるとともに、固定子鉄心とフレームとの間に弾性部材を簡単に介在させることができ、また、弾性部材の磁気騒音減衰効果とフレームを基準とする固定子鉄心の耐振性との兼ね合いを締結部材(通常スル−ボルト)の締めつけ具合で自由に調節することができる。
【0012】
この構成によれば、更に、弾性部材は、断面L字状の環状部材である前側弾性部材及び後側弾性部材で、固定子鉄心の前端面及び後端面の外周部及び外周面を支承するので、固定子鉄心を軸方向及び径方向の両方向において安定にフレームにより支持することができる。
更に、前側弾性部材及び後側弾性部材は、L字形の軸方向断面を有して固定子鉄心に接する金属環からなる内筒部と、L字形の軸方向断面を有してフレーに接する金属環からなる外筒部と、両筒間に挟設される弾性部とからなるので、固定子鉄心の姿勢、位置の組み付けばらつきを減少させることができ、これにより回転子との偏芯を防止し、固定子鉄心の内周面と回転子の外周面との間のエアギャップを均一化することができ、磁気脈動のアンバランスを防ぎ、磁気音の低減をさらに低減できる。
【0013】
なお、本明細書でいうL字形とは、2辺(正確には2面)間の角度が直角の部材のみならず、略直角すなわち75〜105度の範囲であってもよい。
【0014】
請求項2記載のステータ弾性支持型回転電機によれば、固定子巻線としてU字導体順次接続型固定子巻線を用い、固定子巻線のコイルエンドにおいて各導体セグメントを一本ずつ隙間を介して互いに離間して配列し、これらの隙間を冷却ファンによる強制冷却風の通風路としたので、径方向断面積が大きい各導体セグメントの軸方向への良好な熱輸送能力と相まって固定子巻線の温度を格段に低減することができ、これにより、従来、ステータを弾性部材を介してフレームで支持するステータ弾性支持型回転電機において解決が困難であった固定子鉄心及び固定子巻線の放熱悪化に起因する弾性部材の熱劣化という問題を実用上問題のないレベルにまで改善することができた。
この構成によれば、更に、固定子鉄心を挟んで軸方向に締結されるフロントフレーム及びリヤフレームによりフレームを構成し、これらフロントフレーム及びリヤフレームと固定子鉄心の端面との間にそれぞれ弾性部材を挟設するので、固定子鉄心をフレームに強固に固定できるとともに、固定子鉄心とフレームとの間に弾性部材を簡単に介在させることができ、また、弾性部材の磁気騒音減衰効果とフレームを基準とする固定子鉄心の耐振性との兼ね合いを締結部材(通常スル−ボルト)の締めつけ具合で自由に調節することができる。
この構成によれば、更に、前記弾性部材は、断面L字状の環状部材である前側弾性部材及び後側弾性部材で、固定子鉄心の前端面及び後端面の外周部に設けられた段差面に接して、固定子鉄心とフロントフレーム及びリヤフレームとの間に挟設されるので、固定子鉄心を軸方向及び径方向の両方向において安定にフレームにより支持することができる。
更に、前側弾性部材及び後側弾性部材は、L字形の軸方向断面を有して固定子鉄心に接する金属環からなる内筒部と、L字形の軸方向断面を有してフレーに接する金属環からなる外筒部と、両筒間に挟設される弾性部とからなるので、固定子鉄心の姿勢、位置の組み付けばらつきを減少させることができ、これにより回転子との偏芯を防止し、固定子鉄心の内周面と回転子の外周面との間のエアギャップを均一化することができ、磁気脈動のアンバランスを防ぎ、磁気音の低減をさらに低減できる。
【0016】
請求項記載の構成によれば請求項1又は2記載のステータ弾性支持型回転電機において更に前側弾性部材及び後側弾性部材を分断した略円弧形状の部材とする
【0017】
請求項記載の構成によれば請求項1乃至のいずれか記載のステータ弾性支持型回転電機において更に、固定子鉄心の外周面の軸方向中間部を露出させるので、この固定子鉄心の露出外周面を冷却風などで良好に冷却することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明のステータ弾性支持型回転電機の好適な態様を以下の実施例を参照して説明する。
【0027】
【実施例1】
以下、本発明を適用した一実施形態の車両用交流発電機について、図面を参照しながら説明する。
(全体構造)
図1は、この実施例に用いた車両用交流発電機の全体構成を示す。この車両用交流発電機1は、回転子2、固定子3、フレ−ム4、整流器5等を含んで構成されている。
【0028】
回転子2は、絶縁処理された銅線を円筒状かつ同心状に巻回してなる界磁巻線8、及び、それぞれが6個の爪部を有してシャフト6に嵌着、固定された一対のポールコア7を有し、界磁巻線8は両ポールコア7により軸方向に挟設されている。フロント側のポールコア7の端面には、フロント側から吸い込んだ冷却風を径方向に吐き出すために、冷却ファン11が溶接等によって取り付けられている。同様に、リヤ側のポールコア7の端面には、リヤ側から吸い込んだ冷却風を径方向に吐き出すために、冷却ファン12が溶接等によって取り付けられている。ポールコア7の外周面は後述する固定子鉄心32の内周面に所定の隙間を介して対面している。
【0029】
固定子3は、固定子巻線31と固定子鉄心32とを有し、固定子巻線31は固定子鉄心32のスロットに挿入された電気絶縁用の樹脂製のインシュレータ34により固定子鉄心32から電気絶縁されている。固定子巻線31は、三相星型接続された三つの相巻線からなり、各相巻線はそれぞれ後述するように多数の導体セグメント33を順次直列接続して構成されている。導体セグメント33は、後述するように2種類のU字状導体セグメント38、39から主に構成されている。36、37は固定子鉄心32の両端面から突出する固定子巻線31のコイルエンドである。
【0030】
フレ−ム4の周壁部は固定子鉄心32を支持しており、フレ−ム4の周壁部には固定子巻線31のコイルエンド36、37に面して冷却風吐出用の吐出窓42が開口され、フレ−ム4の端壁部には冷却風吸入用の吸入窓41が設けられている。
【0031】
固定子2の外周面は、弾性部材50を介してフレ−ム4の内周面に固定されている。この実施例では、固定子鉄心32の外周面に弾性部材50を張り付け、フレ−ム4を十分熱膨張させた後、弾性部材50付きの固定子2を挿入することにより、弾性部材50付きの固定子2がフレ−ム4に組み付けている。
(動作)
ベルト等を介してエンジン(図示せず)からシャフト6に設けられたプーリ20に回転力が伝えられると、回転子3が所定方向に回転する。この状態で外部から回転子3の界磁巻線8に励磁電圧を印加することによりポールコア7のそれぞれの爪部を励磁すれば固定子巻線31に三相交流電圧を発生させることができ、整流器5の出力端から所定の直流電流が出力される。
(固定子巻線31の説明)
固定子3の径方向断面を2スロット分だけ図2に示す、導体セグメント33の模式斜視図を図3に示す。
【0032】
固定子鉄心32は、多相の固定子巻線を収容するための多数のスロットSを有している。34はスロットS内で固定子鉄心32と固定子巻線31との間を電気絶縁するインシュレータである。本実施形態では、回転子2の磁極数に対応する3相の固定子巻線を収容するために36本のスロットSが等間隔に形成されている。各スロットSには、偶数個の(本実施例では4)のスロット導体部収容位置C1、C2、C3、C4が径内側から径外側へ順番に設けられている。
【0033】
前述したように導体セグメント33を接続して構成された固定子巻線31は、スロットS内に収容される直線形状のスロット導体部35と、スロット導体部35からスロット外、リア側に突出する第1コイルエンド(曲部側コイルエンドともいう)36と、スロット導体部35からスロット外、フロント側に突出する第2コイルエンド(飛出部側コイルエンドともいう)37とに区分される。
【0034】
導体セグメント33には、それぞれU字形状の平角線からなる多数の大回り状のU字状導体セグメント38及び小回り状のU字状導体セグメント39があり、その他にI字状の平角線で構成されたI字状導体セグメントも引き出し線用又は中性点接続用として用いている。
【0035】
大回り状のU字状導体セグメント38は、図3に示すように、第1コイルエンド36を構成する略U字状の頭部380と、頭部380の両端から延在する一対の脚部381、382とからなる。頭部380はその脚部381、382との接合部において所定の周方向スパンを有している。
【0036】
脚部381は、スロットSのスロット導体挿入位置C1に収容されるスロット導体部3811と、スロット導体部3811からフロント側に突出して第2コイルエンド37を構成する先端側突出部3812とからなり、先端側突出部3812はその先端に接合部3813を有する。
【0037】
脚部382は、スロットSのスロット導体挿入位置C4に収容されるスロット導体部3821と、スロット導体部3821からフロント側に突出して第2コイルエンド37を構成する先端側突出部3822とからなり、先端側突出部3822はその先端に接合部3823を有する。
【0038】
先端側突出部3812の基端(スロット導体部側)と先端、および、先端側突出部3822の基端(スロット導体部側)と先端とは周方向に頭部380の周方向スパンの約半分の距離だけ離れている。
【0039】
小回り状のU字状導体セグメント39は、図3に示すように、第1コイルエンド36を構成する略U字状の頭部390と、頭部390の両端から延在する一対の脚部391、392とからなる。頭部390はその脚部391、392との接合部において所定の周方向スパンを有している。
【0040】
脚部391は、スロットSのスロット導体挿入位置C2に収容されるスロット導体部3911と、スロット導体部3911からフロント側に突出して第2コイルエンド37を構成する先端側突出部3912とからなり、先端側突出部3912はその先端に接合部3913を有する。
【0041】
脚部392は、スロットSのスロット導体挿入位置C3に収容されるスロット導体部3921と、スロット導体部3921からフロント側に突出して第2コイルエンド37を構成する先端側突出部3922とからなり、先端側突出部3922はその先端に接合部3923を有する。
【0042】
先端側突出部3912の基端(スロット導体部側)と先端、および、3922の基端(スロット導体部側)と先端とは周方向に頭部390の周方向スパンの約半分の距離だけ離れている。
【0043】
同じ大回り状のU字状導体セグメント38の一対の脚部381、382、更に詳しくはそれらのスロット導体部3811、3821は、所定の磁極ピッチ離れた互いに異なるスロットSに別々に収容されている。小回り状のU字状導体セグメント39の一対の脚部391、392、更に詳しくはそれらのスロット導体部3911、3921は、所定の磁極ピッチ離れた互いに異なるスロットSに別々に収容されている。
【0044】
既に説明したように、大回り状のU字状導体セグメント38の脚部381のスロット導体部3811はスロットSの最も浅いスロット導体挿入位置C1に収容され、大回り状のU字状導体セグメント38の脚部382のスロット導体部3821は最も深いスロット導体挿入位置C4に収容されている。
【0045】
同様に、小回り状のU字状導体セグメント39の脚部391のスロット導体部3911はスロットSの二番目に浅いスロット導体挿入位置C2に収容され、小回り状のU字状導体セグメント39の脚部392のスロット導体部3921は三番目に浅いスロット導体挿入位置C3に収容されている。
【0046】
これにより、リア側の第1コイルエンド36において、大回り状のU字状導体セグメント38の頭部380は、小回り状のU字状導体セグメント39の頭部390を包むように配置でき、両頭部380、390が交差、干渉するのが防止される。
【0047】
更に説明すると、リア側の第1コイルエンド36において、頭部380は、スロット導体挿入位置C1に挿入される脚部381のスロット導体部3811と、スロット導体挿入位置C4に挿入される脚部382のスロット導体部3821とを接続する。また、頭部390は、スロット導体挿入位置C2に挿入される脚部391のスロット導体部3911と、スロット導体挿入位置C3に挿入される脚部392のスロット導体部3921とを接続する。
【0048】
また、フロント側の第2コイルエンド37において、C1位置のU字状導体セグメント38の脚部381の先端側突出部3812は、その先端において、径方向に隣接するC2位置のU字状導体セグメント39の脚部391の先端側突出部3912と接合される。同様に、C4位置のU字状導体セグメント38の脚部382の先端側突出部3822は、その先端において、径方向に隣接するC3位置のU字状導体セグメント39の脚部392の先端側突出部3922と接合される。
【0049】
すなわち、スロット導体挿入位置C1に挿入される脚部381のスロット導体部3811は、フロント側の第2コイルエンド37において、スロット導体挿入位置C2に挿入される脚部391のスロット導体部3911に接続される。また、スロット導体挿入位置C4に挿入される脚部382のスロット導体部3821は、フロント側の第2コイルエンド37において、スロット導体挿入位置C3に挿入される脚部392のスロット導体部3921に接続される。これにより、三相の固定子巻線31の各相巻線が形成される。フロント側の第2コイルエンド37の一部を図4に示す。
【0050】
ただし、固定子巻線31の引出線を構成するスロット導体部、及び、および一部のスロット導体部はこれらU字状導体セグメント38、39とは異なる形状に形成される。すなわち、リヤ側の第1コイルエンド36には、スロット導体挿入位置C1、C4のスロット導体部とスロット導体挿入位置C2、C3のスロット導体部とを接続する特別形状ののU字状導体セグメントが設けられる。
【0051】
この種のU字状導体セグメント順次接続形式のステータコイルの構造自体や配線形式自体は前述の従来技術と同じであるので、更なる説明は省略する、なお、三相ステータコイルの構成には種々の方式があるので、上記U字状導体セグメント順次接続形式のステータコイルの接続に種々のバリエーションを与えることは当然可能である。このようにして、固定子巻線31が形成される。
(固定子巻線31の冷却)
この実施例では、固定子巻線31は、主としてそのコイルエンド36、37を空冷することにより冷却される。
【0052】
更に説明すると、コイルエンド36、37において、導体セグメント33は、図3、図4に示すように互いに所定間隙すなわち冷却風通路を隔てて配列されており、冷却ファン11、12から径外側に吹き出す冷却風は、この間隙を通過し、径外側に排出される。
【0053】
すなわち、本発明でいうU字導体順次接続型構造を有する固定子巻線31の両コイルエンド36、37において、冷却風は、それらを構成するすべての各導体セグメント33の表面に均等かつ漏れ無く接触して熱を奪う。
【0054】
導体セグメント33の断面積は従来の巻線型固定子コイルの丸線導体に比較して格段に大きい断面積を有するので、固定子巻線31の組み付け時に望ましくない変形が生じることがなく、上記冷却風通路が閉塞または狭窄されてコイルエンド36、37が局部的に過熱されることがない。
【0055】
また、導体セグメント33の断面積が大きいので、スロット導体部すなわち導体セグメント33のスロット収容部分の発熱は導体セグメント33をその延設方向に伝熱されて、良好にコイルエンド36、37に達するとともに、巻線自体の電気抵抗値が低減されるので発熱量を低減することができる。したがって、導体セグメント33のスロット導体部の過熱も生じない。以上の結果、固定子巻線31の温度を、固定子鉄心32よりも低く抑えることができる。
(磁気騒音の低減)
この実施例では、固定子鉄心32は、図1に示すように、弾性部材50を通じてフレーム4に弾性支持される。
【0056】
弾性部材50は耐熱ゴム円筒形状を有し、固定子鉄心32に生じてフレーム4に伝達される磁気騒音を減衰させる。
【0057】
この実施例では、U字導体順次接続型の固定子巻線31や固定子鉄心32に生じた熱は、固定子巻線31のコイルエンド36、37でそれに直接接触する冷却風に放熱される。このU字導体順次接続型の固定子巻線31は、コイルエンド36、37にて周方向幅が略等しい隙間(冷却風通路)を挟んで配列された大断面積の平角線からなる多数の導体セグメント33で構成されている。
【0058】
したがって、このU字導体順次接続型の固定子巻線31は、断面積が丸形で固定子鉄心32に1ターンずつ巻装してなる従来の巻線型固定子コイルに比較して格段にコイルエンド36、37の被冷却能力が高い。また、スロット導体部からコイルエンド36、37への伝熱抵抗も小さくコイルエンド36、37とスロット導体部との温度差も小さい。
【0059】
これにより、固定子鉄心32及びそれに隣接する固定子鉄心32の温度上昇を従来の巻線型固定子コイルをもつ回転電機より格段に低減でき、その結果として、上記磁気騒音減衰用の弾性部材50の熱劣化を使用可能範囲まで引き下げることができ、回転電機のフレームと固定子鉄心32との間にゴムを主成分とする弾性部材50を介設することを初めて可能とする。また、この時、弾性部材50の厚みを大きくして振動伝播の吸収効果を更に増大することができる。更に、弾性部材50としてシリコンゴムやふっ素ゴムのような高価な耐熱ゴムを採用することなく格段に安価なニトリルゴムやアクリルゴムを採用することができる、特に車両の温度条件が緩い場合には天然ゴムの使用も可能であり、コスト上昇を良好に抑止しつつ磁気音低減という課題を解決することが可能となる。
(変形態様1)
上記実施例では、弾性部材50は固定子鉄心32の外周面すべてを覆う円筒形状としたが、環状又は複数の突起状として固定子鉄心32の外周面の一部が弾性部材50に接触せずギャップを挟んでフレーム4の内周面に対面させることができる。
【0060】
また、このギャップに面してフレーム4に冷却用の窓を設けることができる。
(変形態様2)
この変形態様は、図5、図6に示すように、実施例1の弾性部材50の代わりにそれと形状が異なる一対の弾性部材501を、固定子鉄心32とフレーム4との間に介設し、更に、フレーム4の周壁部の固定子鉄心32の外周面に対向する部分に開口43を設けたものである。
【0061】
44は、この開口とフロント側の吐出口42との間に位置して周方向に延在するフレーム4の周壁部であり、45は、この開口とリヤ側の吐出口42との間に位置して周方向に延在するフレーム4の周壁部である。これら周壁部44、45は、L字状の軸方向断面を有している。
【0062】
両弾性部材501は、L字状の軸方向断面をもつゴムリングからなり、固定子鉄心32の両端外周部と両周壁部44、45との間に介設されている。
【0063】
なお、フロント側の弾性部材501は径内側及び後方へ延在する2辺をもち、固定子鉄心32の外周面及び前端面外周部に密着し、更に、フレーム4の周壁部44の後端開口縁の段差の、径内側及び後方に延在する2面に密着する。また、リヤ側の弾性部材501は径内側及び前方へ延在する2辺をもち、固定子鉄心32の外周面及び後端面外周部に密着し、更に、フレーム4の周壁部44の前端開口縁の段差の、径内側及び前方に延在する2面に密着する。なお、2つの弾性部材501は同一形状のものを軸方向逆向配置すればよい。
【0064】
このようにすれば、弾性部材501は、フレーム4に伝達される固定子鉄心32の軸方向の振動及び径方向の振動の両方を減衰させることができるとともに、開口43を通じて固定子鉄心32の外周面を良好に冷却することができる。
【0065】
なお、この実施例では、周壁部44はフロントフレームの後端に、周壁部45はリヤフレームの前端に設けることが好ましく、この場合、これらフロントフレームとリヤフレームとをスルーボルトにより締結することにより、固定子鉄心32を挟持することができる。
(変形態様3)
この変形態様は、図7、図8に示すように変形態様2の弾性部材501の代わりに弾性部材502を用いた点が異なっている。
【0066】
弾性部材502は、変形態様2の弾性部材501と同一形状の弾性部502cの両側にL字状の軸方向断面をもつ金属リング502a、502bを一化してなる。
【0067】
この態様では、弾性部材として金属リング502a、502bに挟設、一体接合されたゴム製の弾性部502cを採用するので固定子鉄心32の姿勢、位置の組み付けばらつきを減少させることができ、これにより回転子2との偏芯を防止し、固定子鉄心32の内周面と回転子2の外周面との間のエアギャップを均一化することにより、磁気脈動のアンバランスを防ぎ、磁気音の低減をさらに低減できる。
(変形態様4)
この変形態様は、図9に示すように変形態様3の弾性部材502を用いるとともに、フレーム4の形状を変更し、更にフレーム4と固定子鉄心32との間に扁平冷却管チューブ8を介設したものである。
【0068】
更に説明すれば、フレーム4は、フロントフレーム4aの段差付き後端開口縁と、リヤフレーム4bの段差付き前端開口縁とを突き合わせてなる。フロントフレーム4aの周壁部44’はフロント側の吐出口42の直後に位置してフロント側の弾性部材502の外周側の金属リング502aに密着している。同じく、リヤフレーム4bの周壁部45’はリヤ側の吐出口42の直前に位置してリヤ側の弾性部材502の外周側の金属リング502aに密着している。
【0069】
扁平冷却管チューブ101は、内部に水100が密閉される薄肉アルミ管からなり、固定子鉄心32の外周面及び周壁部44’、45’の内周面に密接して、両者間の熱伝達を行う。又は、扁平冷却管チューブ101内に水を流して、固定子鉄心32を冷却する。
【0070】
このようにすれば、固定子鉄心32の温度を一層低下させて弾性部材502cの熱劣化を防止できる。
(変形態様5)
この変形態様は、図10、図11に示すように、図7、図8に示す変形態様3の弾性部材502を形状が異なる弾性部材503に変更するとともに、固定子鉄心32の形状を変更したものである。
【0071】
更に説明すれば、フロントフレーム4aの周壁部44はフロント側の吐出口42の直後に位置してフロント側の弾性部材503の外周側の金属リング503aに内周面及び後端面の2面で密着する段差部100をもつ。同じく、リヤフレーム4bの周壁部45はリヤ側の吐出口42の直前に位置してリヤ側の弾性部材503の外周側の金属リング503aに内周面及び前端面の2面で密着する段差部をもつ。
【0072】
フロント側の弾性部材503は径外側及び前方へ延在する2辺をもち、固定子鉄心32の前端部外周に設けられた段差に密着し、更に、フロントフレーム4aの周壁部44の後端開口縁の段差の、径方向及び後方に延在する2面に密着する。また、リヤ側の弾性部材503は径外側及び後方へ延在する2辺をもち、固定子鉄心32の後端部外周に設けられた段差に密着し、更に、フレーム4の周壁部44の前端開口縁の段差の、径方向及び前方に延在する2面に密着する。なお、2つの弾性部材503は同一形状のものを軸方向逆向きに配置すればよい。
【0073】
このようにすれば、固定子鉄心32の正確な位置決めと磁気騒音の低減と固定子鉄心32の冷却性確保とを実現することができる。
(変形態様6)
この変形態様は、図12に示すように、図1に示す実施例1の弾性部材50を同じく円筒状の弾性部材504に変更した点が実施例1に対して異なっている。
【0074】
弾性部材504が、断面L字状の金属リング504a、504bに挟設、一体接合されたゴムリングからなる弾性部504cを採用するので、固定子鉄心32の姿勢、位置の組み付けばらつきを減少させることができる。
(変形態様7)
この変形態様は、図12に示す弾性部材504の弾性部504cをゴムよりも良熱伝導性の材料たとえばアルミニウムなどの粉末や短繊維などを混入したゴム体としたものである。
【0075】
このようにすれば、弾性部材504cの径方向の伝熱抵抗を低下させることができ、弾性部材504cの熱劣化を抑止しつつ磁気騒音を低減することができる。
(変形態様8)
この変形態様は、図13に示すように、弾性部材として、図7、図8に示す環状の弾性部材502を、所定角度で分断した形状をもつ円弧状の弾性片505bを周方向に一定間隔を空けて複数個配列した形状の弾性部材505で置換したものである。
【0076】
弾性部材505は弾性部材502と同様の効果を奏するとともに、隣接する2つの円弧状の弾性片505a間のギャップを冷却風通路として利用できるため、一層の固定子冷却効果を奏することができる。
【0077】
これと同様に上述した各弾性部材を周方向に分断した形状の円弧状弾性片を必要個数周方向に並べて弾性部材を構成することができる。
(変形態様9)
この変形態様は、図14に示すように、図1において、固定子鉄心32の外周面を取り囲むフレ−ム4の内周面に軸方向に複数の条溝401を設け、これら条溝401に弾性部材504を埋設したものである。
【0078】
図14では、条溝401の径方向断面は略半円状に形成されており、径内側に露出する弾性部材504の露出表面は、フレ−ム4の条溝401以外の内周面部とともにフレ−ム4の内周面を形成するが、フレ−ム4の内周面から弾性部材をわずかに突出させてもよい。
【0079】
このようにすれば、発電時に、弾性部材504が熱膨張して固定子鉄心32側すなわち径内側へ突出するので、周方向へ所定ピッチで配置されたこれら弾性部材504により固定子鉄心32の外周面を弾性支持することができる。
(変形態様10)
この変形態様は、図15に示すように、弾性部材50の径外側近傍に冷却水100を流す構造を有する。このようにすれば、冷却水による固定子鉄心32の冷却向上によって、弾性部材50の熱劣化を抑止し、磁気振動を低減することができる。更に、固定子巻線を、径方向断面積が大きい導体セグメントにより形成することにより発熱自体も格段に低減することができるので、弾性部材50の熱劣化を一層良好に抑止することができる。
【0080】
弾性部材50は、固定子鉄心32からの磁気振動を減衰させるとともに、冷却水100のシール材としての機能も果たす。
【0081】
なお、この実施例では、空冷ファン用いる開放型ではなく、密閉フレーム4000、4001を用いて密閉型とすることができ、フレーム剛性の向上とともに磁気騒音の一層の低減を図ることができる。
(その他の態様)
上記各態様で示した金属リングと一体に成形された弾性部材は、固定子鉄心32の外周面に当接する金属リングが固定子鉄心32に締まりばめされる。これにより、固定子鉄心32と予め一体化された弾性部材をフレーム4に組みつけるだけでよく、組み付け精度及び磁気騒音低減効果を損なうことなく組み付け作業の容易化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のステータ弾性支持型回転電機の一実施例を示す軸方向断面図である。
【図2】 図1に示す固定子の部分径方向断面図である。
【図3】 図1、図2に示す固定子巻線の一部を示す斜視図である。
【図4】 図1に示す固定子巻線のフロント側コイルエンドを示す斜視図である。
【図5】 本発明のステータ弾性支持型回転電機の一変形態様を示す部分軸方向断面図である。
【図6】 図5に示す弾性部材の部分斜視図である。
【図7】 本発明のステータ弾性支持型回転電機の他の変形態様を示す部分軸方向断面図である。
【図8】 図7に示す弾性部材の部分斜視図である。
【図9】 本発明のステータ弾性支持型回転電機の他の変形態様を示す部分軸方向断面図である。
【図10】 本発明のステータ弾性支持型回転電機の他の変形態様を示す部分軸方向断面図である。
【図11】 図10に示す弾性部材の部分斜視図である。
【図12】 本発明のステータ弾性支持型回転電機の他の変形態様を示す部分軸方向断面図である。
【図13】 本発明のステータ弾性支持型回転電機の他の変形態様を示す部分軸方向断面図である。
【図14】 本発明のステータ弾性支持型回転電機の他の変形態様を示す部分軸方向断面図である。
【図15】 本発明のステータ弾性支持型回転電機の他の変形態様を示す部分軸方向断面図である。
【符号の説明】
2:回転子
3:固定子
4:フレーム
11、12:冷却ファン
31:固定子巻線
32:固定子鉄心
33:導体セグメント
36、37:コイルエンド
50:弾性部材
S:スロット
502:弾性部材(前側弾性部材、後側弾性部材)
502a:外筒部
502b:弾性部
502c:内筒部
S:
44’:フロントフレーム
45’:リヤフレーム
100:段差部(段差)

Claims (4)

  1. フレームと、前記フレームに固定される固定子鉄心と、前記固定子鉄心のスロットに嵌挿される固定子巻線と、前記固定子鉄心に対面しつつ回転する回転子と、前記固定子巻線のコイルエンドに向けて送風する冷却ファンとを備えるステータ弾性支持型回転電機において、
    前記固定子鉄心と前記フレームとの間に介設される弾性部材を有し、
    前記フレームは、それぞれ前記弾性部材を挟んで前記固定子鉄心の両端面の外周部に接しつつ互いに軸方向に締結されるフロントフレーム及びリヤフレームからなり、
    前記弾性部材は、L字形の軸方向断面を有して前記固定子鉄心の前端面及び後端面の外周縁近傍にて前記固定子鉄心の端面及び外周面と前記フロントフレームの端面及び内周面との間、かつ前記リヤフレームの端面および内周面との間に介設される環状の前側弾性部材及び後側弾性部材を有する、と共に、
    前記固定子巻線は、U字形状を有する多数の導体セグメントの一対の脚部を前記固定子鉄心の一端側から前記スロットに挿通し、前記固定子鉄心の他端側に飛び出した前記導体セグメントの先端部を一対ずつ接合してなり、各前記導体セグメントは、前記コイルエンドにおいて前記冷却ファンの通風路をなす所定の隙間を介して一本ずつ互いに離間して配列され
    前記前側弾性部材及び後側弾性部材は、前記L字形の軸方向断面を有し環状弾性体からなる弾性部と、
    前記弾性部と前記固定子鉄心との間に挟設されて前記固定子鉄心の端面及び外周面の両方に接し、L字状の軸方向断面を有する金属環からなる内筒部と、
    前記弾性部と前記フロントフレーム又はリヤフレームとの間に挟設されて前記弾性部と前記フロントフレーム及びリヤフレームの端面及び内周面の両方に接し、L字状の軸方向断面を有する金属環からなる外筒部と、を有し、
    前記弾性部、内筒部、外筒部は、前記弾性部が前記内筒部及び外筒部に挟設された状態で一体に形成されていることを特徴とするステータ弾性支持型回転電機。
  2. フレームと、前記フレームに固定される固定子鉄心と、前記固定子鉄心のスロットに嵌挿される固定子巻線と、前記固定子鉄心に対面しつつ回転する回転子と、前記固定子巻線のコイルエンドに向けて送風する冷却ファンとを備えるステータ弾性支持型回転電機において、
    前記固定子鉄心と前記フレームとの間に介設される弾性部材を有し、
    前記フレームは、それぞれ前記弾性部材を挟んで前記固定子鉄心の両端面の外周部に接しつつ互いに軸方向に締結されるフロントフレーム及びリヤフレームからなり、
    前記固定子鉄心端面の外周部は円環状の段差を有し、前記弾性部材は、L字形の軸方向断面を有して前記固定子鉄心の前記段差と前記フロントフレーム及びリヤフレームの端面及び内周面との間に介設される環状の前側弾性部材及び後側弾性部材を有する、と共に、
    前記固定子巻線は、U字形状を有する多数の導体セグメントの一対の脚部を前記固定子鉄心の一端側から前記スロットに挿通し、前記固定子鉄心の他端側に飛び出した前記導体セグメントの先端部を一対ずつ接合してなり、各前記導体セグメントは、前記コイルエンドにおいて前記冷却ファンの通風路をなす所定の隙間を介して一本ずつ互いに離間して配列され
    前記前側弾性部材及び後側弾性部材は、前記L字形の軸方向断面を有し環状弾性体からなる弾性部と、
    前記弾性部と前記固定子鉄心との間に挟設されて前記固定子鉄心の端面及び外周面の両方に接し、L字状の軸方向断面を有する金属環からなる内筒部と、
    前記弾性部と前記フロントフレーム又はリヤフレームとの間に挟設されて前記弾性部と前記フロントフレーム及びリヤフレームの端面及び内周面の両方に接し、L字状の軸方向断面を有する金属環からなる外筒部と、を有し、
    前記弾性部、内筒部、外筒部は、前記弾性部が前記内筒部及び外筒部に挟設された状態で一体に形成されていることを特徴とするステータ弾性支持型回転電機。
  3. 請求項1又は2記載のステータ弾性支持型回転電機において、
    前記前側弾性部材及び後側弾性部材は、それぞれ略円弧形状を有して周方向に所定間隔を隔てて配置される複数の単位弾性部材からなることを特徴とするステータ弾性支持型回転電機。
  4. 請求項1乃至のいずれか記載のステータ弾性支持型回転電機において、
    前記固定子鉄心の外周面の軸方向中間部は、露出していることを特徴とするステータ弾性支持型回転電機。
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