JP4406945B2 - 半導体記憶装置の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体記憶装置の製造方法に関し、特に、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの記憶ノード電極を有する半導体記憶装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のVLSI等の半導体装置においては、3年で7割の縮小化を実現し、高集積化および高性能化を達成してきた。例えば、DRAMは、スイッチング用のメタル−酸化物−半導体積層体を有する電界効果型トランジスタ(MOSFET)とメモリキャパシタとを有するメモリセル構造を持っており、半導体デバイスにおけるプロセスドライバーとして、学会レベルにおいては1Gbの記憶容量を持つDRAMの発表も行われているなど、近年ますます微細化、縮小化され、大容量化、高集積化が進められている。その微細化に伴いメモリセル面積は縮小化され、メモリキャパシタの占有面積も縮小化している。
【0003】
しかしながら、動作マージンを確保し、アルファー線によるソフトエラー耐性を確保して記憶したデータの信頼性を高めるために、メモリキャパシタの蓄積容量CsはDRAMの世代にかかわらず1ビットあたり20〜30fFと一定値に保たれている。
【0004】
従って、メモリキャパシタは微細化するに従いその占有面積を縮小化しているにもかかわらず、その蓄積容量Csは必要量確保する必要があり、そのための様々な工夫がなされてきた。
【0005】
例えば、キャパシタ絶縁膜の膜厚を薄くすることにより蓄積容量を増加させる方法の他、キャパシタ絶縁膜として窒化シリコン膜と酸化シリコン膜の複合膜であるON膜(あるいはONO膜)に代わって、比誘電率の高い酸化タンタル(Ta2O5 )、BSTあるいはSTOなどを用い、キャパシタ絶縁膜の構成材料を改良することによりキャパシタの蓄積容量を増加させるなどの方法が開発されている。
【0006】
一方で、キャパシタの電極構造も工夫が加えられており、様々な構造を有するものが開発されている。メモリ・キャパシタは記憶ノード電極(キャパシタのトランジスタに接続している電極)とプレート電極(キャパシタの接地している電極)とその間のキャパシタ絶縁膜とを有しており、記憶ノード電極とプレート電極の表面積を増加することによりキャパシタの蓄積容量を増加させることができる。
【0007】
従来は平面的な構造を持つプレーナ型が使用されていたが、現在では記憶ノード電極を立体化して複雑な形状とし、記憶ノード電極の側壁面などを利用し、キャパシタの占有面積は増加させずに記憶ノード電極の表面積を増加させて蓄積容量を増加させることが一般的となっている。立体化した記憶ノード電極として、例えば、スタック型およびトレンチ型などがある。
トレンチ型は基板に対して深さ方向に記憶ノード電極を形成したもので、基板を掘ることによる弊害を検討する必要がある。一方スタック型はCOB(capacitor over bitline)とCUB(capacitor under bitline )という2タイプに分類でき、中でもCOBのスタック型の場合、ビット線よりも後にキャパシタ(記憶ノード電極)を形成するため、セル領域上に微細加工で決まる最大のキャパシタ(記憶ノード電極)を形成することができる利点がある。
【0008】
上記のようなCOBのスタック型には、ペデスタルスタック(Pedestal Stack)型、フィン(Fin )型、シリンダ(Cylinder)型(クラウン(Crown )型)などの様々なタイプが開発されている。シリンダ型には、円筒部分が1重構造のタイプのほか2重構造のタイプも開発されている。また、同じく表面積を増やす目的で記憶ノード電極表面を粗面化する方法や、ポリシリコン電極の形成温度を制御して表面に半円球の凹凸を設ける方法も開発されている。
なかでも、シリンダ型記憶ノード電極は電極の周囲長を有効に表面積として使用できるため、その占有面積の縮小化の中においても、蓄積容量を確保しやすく、半導体記憶装置の微細化、高集積化および縮小化に最も適した電極構造の一つである。シリンダ型の記憶ノード電極を形成する方法としては、例えば凸型の酸化膜の側壁部にサイドウォール状の電極を形成する方法と、凹型の酸化膜の内壁に電極材料を形成する方法とに大別される。一般的には、後者の方がリソグラフィーの露光マージンおよび焦点深度に対する余裕が大きくとれるので、さらなる微細化に対して有利である。
【0009】
上記の従来方法によるシリンダ型の記憶ノード電極を有する半導体記憶装置およびその製造方法について図15〜21を参照して説明する。
【0010】
図15(a)は、上記の従来方法によるシリンダ型の記憶ノード電極を有する半導体記憶装置の断面図であり、図15(b)は図15(a)中の領域Xの拡大図である。
シリコン半導体基板10上のトレンチ型の素子分離絶縁膜20に区切られた活性領域上に、不図示のゲート絶縁膜、ゲート電極Gおよびソース・ドレイン拡散層11などからなるトランジスタが形成されており、その上層に例えば酸化シリコンからなる第1層間絶縁膜21が形成されている。
【0011】
第1層間絶縁膜21にはソース・ドレイン拡散層11に達する第1記憶ノードコンタクトホールCH1が開口され、第1記憶ノードコンタクトプラグP1が埋め込まれている。さらに、第1層間絶縁膜21にはソース・ドレイン拡散層11に達する不図示のビットコンタクトホールが開口され、ビットコンタクトプラグが埋め込まれている。第1層間絶縁膜21の上層には例えば酸化シリコンからなる第2層間絶縁膜22が形成されており、その上層に例えばポリサイド構造のビット線33が形成され、上記のビットコンタクトプラグに接続している。
【0012】
ビット線33を被覆して例えば窒化シリコンからなる第3層間絶縁膜23が形成されており、その上層に例えば酸化シリコンからなる第4層間絶縁膜24が形成されており、その上層に例えば窒化シリコンからなる第5層間絶縁膜25が形成されている。第3〜第5層間絶縁膜(23,24,25)を貫通して、第1記憶ノードコンタクトプラグP1の上面を露出させる第2記憶ノードコンタクトホールCH2が開口され、第1記憶ノードコンタクトプラグP1に接続するように第2記憶ノードコンタクトプラグP2が埋め込まれている。
【0013】
第2記憶ノードコンタクトプラグP2の上方には、例えば導電性不純物を含有するポリシリコンからなる記憶ノード電極37aが第2記憶ノードコンタクトプラグP2に接続するように形成されている。記憶ノード電極37aの表面を被覆して、例えばNO膜(窒化膜−酸化膜の積層絶縁膜)からなるキャパシタ絶縁膜28が形成されており、その上層には例えば導電性不純物を含有するポリシリコンからなるプレート電極38が形成されており、記憶ノード電極37a、キャパシタ絶縁膜28およびプレート電極38からなるメモリキャパシタが形成されている。
【0014】
次に、上記の図15に示す半導体記憶装置の製造方法について説明する。まず、図16(a)に至るまでの工程について説明する。半導体基板10に例えばSTI(Shallow Trench Isolation)法により素子分離絶縁膜20を形成し、活性領域において不図示のゲート絶縁膜、ゲート電極Gおよびソース・ドレイン拡散層11を形成し、トランジスタを形成する。
次に、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition )法により酸化シリコンを堆積させ、第1層間絶縁膜21を形成し、ビットコンタクトホール(不図示)およびソース・ドレイン拡散層11を露出させる第1記憶ノードコンタクトホールCH1を第1層間絶縁膜21に開口する。
次に、例えばCVD法により導電性不純物を含有するポリシリコンなどでビットコンタクトおよび第1記憶ノードコンタクトホールCH1内を埋め込み、ビットコンタクトプラグ(不図示)および第1記憶ノードコンタクトプラグP1を形成する。
次に、例えばCVD法により酸化シリコンを堆積させ、第2層間絶縁膜22を形成し、その上層に例えばポリサイド構造を有するビット線33を上記のビットコンタクトプラグと接続するようにして形成する。
次に、例えばCVD法によりビット線33を被覆して全面に窒化シリコンを堆積させ、第3層間絶縁膜23を形成する。
次に、例えばCVD法により酸化シリコンを堆積させ、第4層間絶縁膜24を形成する。
次に、例えばCVD法により窒化シリコンを堆積させ、第5層間絶縁膜25を形成する。
【0015】
次に、図16(b)に示すように、例えばCVD法により第5層間絶縁膜の上層にポリシリコンを堆積させ、第2記憶ノードコンタクトホールの開口パターンに加工して、マスク層34を形成する。
【0016】
次に、図17(c)に示すように、例えばCVD法によりマスク層34の上層にポリシリコンを堆積させ、サイドウォールマスク用層35を形成する。
【0017】
次に、図17(d)に示すように、例えばRIE(反応性イオンエッチング)などのエッチングを施し、マスク層34の側壁部を覆う部分を残してサイドウォールマスク用層35を除去し、サイドウォールマスク層35aを形成する。このときマスク層34aも肩部が丸く成形される。
【0018】
次に、図18(e)に示すように、マスク層34aおよびサイドウォールマスク層35aをマスクとしてRIEなどのエッチングを施し、第2層間絶縁膜22、第3層間絶縁膜23、第4層間絶縁膜24および第5層間絶縁膜25を貫通して、第1記憶ノードコンタクトプラグP1の上面を露出させる第2記憶ノードコンタクトホールCH2を開口する。
【0019】
次に、図18(f)に示すように、例えばCVD法により導電性不純物を含有するポリシリコンなどで第1記憶ノードコンタクトプラグP1に接続するように第2記憶ノードコンタクトホールCH2内を埋め込んで全面に堆積させ、第2記憶ノードコンタクトプラグ用層36を形成する。
【0020】
次に、図19(g)に示すように、例えばRIEなどのエッチングによりエッチバックし、第2記憶ノードコンタクトホールCH2の内部を残して、第2記憶ノードコンタクトホールCH2の外部に堆積されたポリシリコンを除去し、第2記憶ノードコンタクトプラグP2(36a)を形成する。
【0021】
次に、図19(h)に示すように、例えばCVD法により第2記憶ノードコンタクトプラグP2および第5層間絶縁膜25の上層全面に酸化シリコンを堆積させ、第1記憶ノード形成用層26を形成する。
【0022】
次に、図20(i)に示すように、フォトリソグラフィー工程により第1記憶ノード形成用層26の上層にレジスト膜をパターン形成し、RIEなどのエッチングを施して、記憶ノード電極の型となる開口部Hを形成する。
【0023】
次に、図20(j)に示すように、例えば、CVD法により記憶ノード電極の型となる開口部Hの側壁を被覆して全面にリンなどの導電性不純物を含有するポリシリコンあるいはアモルファスシリコンを堆積させ、第2記憶ノードコンタクトプラグP2と接続する記憶ノード電極用層37を形成する。
次に、例えばCVD法により記憶ノード電極用層37の上層に、記憶ノード電極の型となる開口部Hを埋め込んで酸化シリコンを堆積させ、第2記憶ノード形成用層27を形成する。
【0024】
次に、図21(k)に示すように、例えば上方から第2記憶ノード形成用層27と記憶ノード電極用層37を順次エッチバックする、あるいはCMP法により上方から研磨することにより、個々に分割された記憶ノード電極37aおよび第2記憶ノード形成用層とする。
次に、例えばフッ酸系のウェットエッチングを施して、第1記憶ノード形成用層26および第2記憶ノード形成用層27を除去する。このとき、例えば窒化シリコンからなる第5層間絶縁膜25はエッチングストッパとして機能する。
【0025】
次に、図22(l)に示すように、例えば記憶ノード電極37a表面の自然酸化膜をフッ酸系のウェットエッチングにより除去した後、RTN(Rapid Thermal Nitridation )法および減圧CVD法により窒化シリコン層を形成し、さらに熱酸化処理により窒化シリコン層の表層に酸化シリコン層を形成することにより、記憶ノード電極37aを被覆するNO膜(窒化膜−酸化膜の積層絶縁膜)からなるキャパシタ絶縁膜28を形成する。
【0026】
次に例えばCVD法により導電性不純物を含有するポリシリコンを堆積させてプレート電極38を形成し、図15に示す構造を有するキャパシタを完成させる。以降の工程としては、キャパシタなどの被覆して全面に上層絶縁膜を形成し、必要に応じて上層配線を形成するなどして、所望の半導体記憶装置を製造することができる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来方法においては、(第2)記憶ノードコンタクトプラグの形成工程において、RIEなどのエッチングによりエッチバック時に、プラグロスが大きくなる場合がある。プラグロスが大きい場合には、記憶ノード形成用層のパターン加工工程において記憶ノードコンタクトプラグの上面を露出させることが困難となり、図22に示すように、記憶ノードコンタクトプラグP2と記憶ノード電極37aとの接続不良Fが発生する。
【0028】
また、上記の接続不良Fにまで至らない場合でも、以下の問題が発生する場合がある。図23(a)は、上記の半導体記憶装置の製造方法において、記憶ノード電極用層37を形成する工程までを示す断面図であり、図23(b)は図23(a)中の領域Xにおける拡大図である。ここで、第1記憶ノード形成用層26に形成された記憶ノード電極の型となる開口部Hの一方の端部が、記憶ノードコンタクトプラグP2の上部に位置する程度に、開口部Hが図面上左側に距離Δ分ずれて形成された場合を示している。
【0029】
上記のように、開口部Hの一方の端部が、記憶ノードコンタクトプラグP2の上部に位置する場合、図24(a)および同図中に領域Xの拡大図である図24(b)に示すように、例えばフッ酸系のウェットエッチングを施して、第1記憶ノード形成用層26を除去するときに、記憶ノードコンタクトプラグP2と第5層間絶縁膜25(エッチングストッパ)の間隙部からエッチング液Eが浸透し、第5層間絶縁膜25の下層の第4層間絶縁膜24などがエッチング除去されてしまい、最悪の場合にはビット線と記憶ノードのショートが発生する。
【0030】
上記の問題を回避するために、第5層間絶縁膜(エッチングストッパ)を厚膜化して、記憶ノードコンタクトプラグの上面が第5層間絶縁膜の下面を下回らないようにする方法が考えられるが、この場合、層間絶縁膜全体の膜厚が厚くなってしまい、また、記憶ノードコンタクトプラグを露出させる開口が不十分となりやすくなり、上記の記憶ノードコンタクトプラグと記憶ノード電極間の接続不良を発生しやすくするなどの不都合があった。
【0031】
本発明は、上記の問題に鑑みなされたものであり、従って本発明の目的は、DRAMなどメモリキャパシタを有する半導体記憶装置において、記憶ノードコンタクトプラグと記憶ノード電極間の接続不良の防止や、ショートの原因ともなるエッチングストッパの下層の絶縁膜の除去の防止などが可能となる、品質の高い記憶ノード電極および記憶ノードコンタクトプラグを有する半導体記憶装置およびその製造方法を提供することである。
【0032】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、記憶ノード電極を持つメモリキャパシタとトランジスタを有するメモリセルが複数個配置された半導体記憶装置を製造するために、基板にトランジスタを形成する工程と、前記トランジスタを被覆して第1絶縁膜を形成する工程と、前記第1絶縁膜に、前記トランジスタのソース・ドレイン領域に達する記憶ノードコンタクトホールを開口する工程と、前記記憶ノードコンタクトホール内を導電体で埋め込んで記憶ノードコンタクトプラグを形成する工程と、前記第1絶縁膜の上層に前記第1絶縁膜とエッチング選択比の異なる第2絶縁膜を形成する工程と、前記第2絶縁膜の上層に前記第2絶縁膜とエッチング選択比の異なる第3絶縁膜を形成する工程と、前記第2絶縁膜および前記第3絶縁膜に、記憶ノード電極を形成するための型となり、前記記憶ノードコンタクトプラグの少なくとも上面を露出させる開口部を開口する工程と、前記第2絶縁膜に対して前記第1絶縁膜および前記第3絶縁膜を選択的に除去するエッチングにより、前記開口部の底面および側壁面を後退させる工程と、前記開口部を型として、前記第2絶縁膜と接触させながら、前記記憶ノードコンタクトプラグに接続して記憶ノード電極を形成する工程と、前記第2絶縁膜をエッチングストッパとして前記第3絶縁膜を除去する工程と、前記記憶ノード電極の上層にキャパシタ絶縁膜を形成する工程と、前記キャパシタ絶縁膜の上層にプレート電極を形成する工程とを有し、前記開口部の底面および側壁面を後退させる工程においては、前記底面において前記記憶ノードコンタクトプラグが前記開口部内に凸に突き出るように前記底面を、前記側壁面において前記第2絶縁膜が前記開口部内に凸に突き出るように前記側壁面をそれぞれ5nm以上後退させ、前記後退の幅の上限は使用する世代の最小設計寸法の半分程度である。
【0033】
上記の本発明の半導体記憶装置によれば、記憶ノード電極と記憶ノードコンタクトプラグが、少なくとも記憶ノードコンタクトプラグの上面および側面の一部において接続して形成されている。従来は記憶ノードコンタクトプラグの上面のみで接続していたので、プラグロスが大きい場合には十分記憶ノードコンタクトプラグの上面を露出させることが困難な場合があったが、記憶ノードコンタクトプラグの上面および側面の一部において接続するようにすることで、確実に記憶ノード電極と記憶ノードコンタクトプラグ接続することが可能となる。
【0034】
上記の本発明の半導体記憶装置の製造方法は、好適には、前記開口部の底面および側壁面を後退させる工程においては、等方性エッチングにより前記第2絶縁膜に対して前記第1絶縁膜および前記第3絶縁膜を選択的に除去し、また、好適には、前記記憶ノードコンタクトプラグを形成する工程においては、前記記憶ノードコンタクトプラグの上面の高さが前記第1絶縁膜の表面の高さと一致するように前記記憶ノードコンタクトプラグを形成し、さらに、好適には、前記記憶ノードコンタクトプラグを形成する工程においては、前記記憶ノードコンタクトプラグの上面の高さが前記第1絶縁膜の表面の高さと一致するように前記記憶ノードコンタクトプラグを形成する。
【0035】
また、上記の目的を達成するため、本発明の半導体記憶装置の製造方法は、前記記憶ノード電極を形成する工程が、前記開口部を型として、前記第2絶縁膜と接触させながら、前記記憶ノードコンタクトプラグに接続して記憶ノード電極用層を形成する工程と、前記記憶ノード電極用層の上層に第4絶縁膜を形成する工程と、前記第4絶縁膜の上面から研磨して前記記憶ノード電極用層を個々の記憶ノード電極に分割する工程とを含み、前記第2絶縁膜をエッチングストッパとして前記第3絶縁膜を除去する工程においては、同時に前記第4絶縁膜を除去することを特徴とする。
【0036】
上記の本発明の半導体記憶装置の製造方法によれば、第2絶縁膜および第3絶縁膜に、記憶ノード電極を形成するための型となる開口部を開口した後に、開口部の底面および側壁面を後退させることにより、底面において記憶ノードコンタクトプラグが開口部内に凸に突き出るように前記底面を後退させることが可能となり、記憶ノード電極と記憶ノードコンタクトプラグを少なくとも記憶ノードコンタクトプラグの上面および側面の一部において接続させることができる。これにより、確実に記憶ノード電極と記憶ノードコンタクトプラグ接続することが可能となる。
また、側壁面において前記第2絶縁膜が開口部内に凸に突き出るように側壁面を後退させることが可能となり、記憶ノード電極と第2絶縁膜とを間隙のないように接触させて、第2絶縁膜をエッチングストッパとして第3絶縁膜を除去する場合に、第2絶縁膜の下層の第1絶縁膜が除去されてしまうことを防止できる。
【0037】
上記の本発明の半導体記憶装置の製造方法は、好適には、前記トランジスタの上層に絶縁膜を介してビット線を形成する工程と、前記トランジスタおよび前記ビット線を前記第1絶縁膜で被覆する工程とを有する。COB(capacitor over bitline)型のキャパシタ(記憶ノード電極)として、セル領域上に微細加工で決まる最大のキャパシタ(記憶ノード電極)を形成することができる。
【0038】
上記の本発明の半導体記憶装置製造方法は、好適には、前記第1絶縁膜および前記第3絶縁膜を酸化シリコンにより形成する。
【0039】
また、上記の目的を達成するため、本発明は、
記憶ノード電極を持つメモリキャパシタとトランジスタを有するメモリセルが複数個配置された半導体記憶装置を製造するために、基板にトランジスタを形成する工程と、前記トランジスタを被覆して第1絶縁膜を形成する工程と、前記第1絶縁膜に、前記トランジスタのソース・ドレイン拡散層を露出させる第1記憶ノードコンタクトホールを形成する工程と、前記第1記憶ノードコンタクトホール内を前記ソース・ドレイン拡散層と同じ導電型の導電体で埋め込んで第1記憶ノードコンタクトプラグを形成する工程と、前記第1記憶ノードコンタクトプラグの上面を被覆する、前記第1絶縁膜と選択比の異なる第2絶縁膜を形成する工程と、前記第2絶縁膜の上層に、前記第2絶縁膜と同じ材料からなる第3絶縁膜を形成する工程と、前記第3絶縁膜の上層に、前記第3絶縁膜と選択比の異なる第4絶縁膜を形成する工程と、前記第4絶縁膜の上層に第2記憶ノードコンタクトホールの開口パターンに加工して、第2マスク層および第2サイドウォールマスク層を形成する工程と、前記第2マスク層および前記第2サイドウォールマスク層をマスクとして、前記第2絶縁膜、前記第3絶縁膜および前記第4絶縁膜を貫通して、前記第1記憶ノードコンタクトプラグの少なくとも上面を露出させる第2記憶ノードコンタクトホールを開口する工程と、前記第2記憶ノードコンタクトホールを、前記第1記憶ノードコンタクトプラグと同じ導電体で前記第1記憶ノードコンタクトプラグに接続するように埋め込んで第2記憶ノードコンタクトプラグを形成する工程と、前記第4絶縁膜および前記第2記憶ノードコンタクトプラグ上層に、前記第4絶縁膜と選択比の異なる第5絶縁膜を形成する工程と、前記第5絶縁膜の上層全面に第1記憶ノード形成用層を形成する工程と、前記第1記憶ノード形成用層および前記第5絶縁膜を貫通して、前記第2記憶ノードコンタクトプラグの少なくとも上面を露出させる開口部を形成する工程と、前記第5絶縁膜に対して前記第4絶縁膜および前記第1記憶ノード形成用層を選択的に除去するエッチングにより、前記開口部の底面および側壁面を後退させる工程と、前記開口部を型として、前記第4絶縁膜および前記第5絶縁膜と接触させながら、前記第2記憶ノードコンタクトプラグと接続する記憶ノード電極を形成する工程と、前記第5絶縁膜をエッチングストッパとして前記第1記憶ノード形成用層を除去する工程と、前記記憶ノード電極を被覆するキャパシタ絶縁膜を形成する工程と、前記キャパシタ絶縁膜の上層にプレート電極を形成する工程とを有し、前記開口部の底面及び側壁面を後退させる工程においては、前記底面において前記第2記憶ノードコンタクトプラグが前記開口部内に凸に突き出るように前記底面を、前記側壁面において前記第5絶縁膜が前記開口部内に凸に突き出るように前記側壁面をそれぞれ5nm以上後退させ、前記後退の幅の上限は使用する世代の最小設計寸法の半分程度である。
【0040】
上記の本発明の半導体記憶装置の製造方法は、好適には、前記開口部の底面および側壁面を後退させる工程においては、等方性エッチングにより前記第5絶縁膜に対して前記第4絶縁膜および前記第1記憶ノード形成層を選択的に除去する。
【0042】
上記の本発明の半導体記憶装置の製造方法は、好適には、前記第2記憶ノードコンタクトプラグを形成する工程においては、前記第2記憶ノードコンタクトプラグの上面の高さが前記第4絶縁膜の表面の高さと一致するように前記第2記憶ノードコンタクトプラグを形成し、また、好適には、前記第2記憶ノードコンタクトプラグを形成する工程が、前記第2記憶ノードコンタクトホールの内部を埋め込んで全面に導電体を形成する工程と、前記第2記憶ノードコンタクトホールの外部に形成された前記導電体を研磨処理により除去する工程とを含む
【0043】
上記の本発明の半導体記憶装置の製造方法は、好適には、前記記憶ノード電極を形成する工程が、前記開口部を型として、前記第4絶縁膜および第5絶縁膜と接触させながら、前記第2記憶ノードコンタクトプラグに接続して記憶ノード電極用層を形成する工程と、前記記憶ノード電極用層の上層に第2記憶ノード形成用層を形成する工程と、前記第2記憶ノード形成用層と前記記憶ノード電極用層を順次エッチバック、あるいは上方から研磨することにより、個々の記憶ノード電極および第2記憶ノード形成用層に分割する工程と、前記第5絶縁膜をエッチングストッパとして前記第1記憶ノードコンタクト形成用層および前記第2記憶ノードコンタクト形成用層を除去する工程とを含む
【0045】
上記の本発明の半導体記憶装置の製造方法は、好適には、前記第1絶縁膜および前記第4絶縁膜を酸化シリコンにより形成し、前記第2絶縁膜、前記第3絶縁膜および前記第5絶縁膜を窒化シリコンにより形成する。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の半導体記憶装置の製造方法の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0047】
本実施形態に係る半導体記憶装置は、シリンダ型の記憶ノード電極を有するCOB型のDRAM(Dynamic Random Access Memory)であり、図1(a)は、その断面図であり、図1(b)は図1(a)中の領域Xの拡大図である。
1個のトランジスタと1個のメモリキャパシタとから1個のメモリセルが構成されており、このメモリセルがマトリクス状にn×m個(図面上は左右方向に5個としている)並べられて形成されている。
【0048】
シリコン半導体基板10上のトレンチ型の素子分離絶縁膜20に区切られた活性領域上に、不図示のゲート絶縁膜、例えばポリシリコンとタングステンシリサイドの積層体であるポリサイド構造のゲート電極G、および、例えばLDD(Lightly Doped Drain )構造のソース・ドレイン拡散層11などからなるトランジスタが形成されており、その上層に例えば酸化シリコンからなる第1層間絶縁膜21が形成されている。
【0049】
第1層間絶縁膜21にはソース・ドレイン拡散層11に達する第1記憶ノードコンタクトホールCH1が開口され、第1記憶ノードコンタクトプラグP1が埋め込まれている。さらに、第1層間絶縁膜21にはソース・ドレイン拡散層11に達する不図示のビットコンタクトホールが開口され、ビットコンタクトプラグが埋め込まれている。第1層間絶縁膜21の上層には例えば酸化シリコンからなる第2層間絶縁膜22が形成されており、その上層に例えばポリシリコンとタングステンシリサイドの積層体であるポリサイド構造のビット線33が形成され、上記のビットコンタクトプラグに接続している。
【0050】
ビット線33を被覆して例えば窒化シリコンからなる第3層間絶縁膜23が形成されており、その上層に例えば酸化シリコンからなる第4層間絶縁膜24が形成されており、その上層に例えば窒化シリコンからなる第5層間絶縁膜25が形成されている。第3〜第5層間絶縁膜(23,24,25)を貫通して、第1記憶ノードコンタクトプラグP1の上面を露出させる第2記憶ノードコンタクトホールCH2が開口され、第1記憶ノードコンタクトプラグP1に接続するように第2記憶ノードコンタクトプラグP2が埋め込まれている。
【0051】
第2記憶ノードコンタクトプラグP2の上方には、例えば導電性不純物を含有するポリシリコンからなる記憶ノード電極37aが第2記憶ノードコンタクトプラグP2に接続するように形成されている。ここで、第2記憶ノードコンタクトプラグP2の上面および側面の一部において、記憶ノード電極37aと接続するように形成されており、また、上記の記憶ノード電極37aと第5層間絶縁膜25は、第5層間絶縁膜25の上面および側面の一部において接して形成されている。
【0052】
記憶ノード電極37aの表面を被覆して、例えばNO膜(窒化膜−酸化膜の積層絶縁膜)からなるキャパシタ絶縁膜28が形成されており、その上層には例えば導電性不純物を含有するポリシリコンからなるプレート電極38が形成されており、記憶ノード電極37a、キャパシタ絶縁膜28およびプレート電極38からなるメモリキャパシタが形成されている。
【0053】
上記の本実施形態の半導体記憶装置は、記憶ノードコンタクトプラグの上面および側面の一部において接続するようにすることで、確実に記憶ノード電極と記憶ノードコンタクトプラグ接続することが可能となり、また、記憶ノード電極と第5層間絶縁膜が、第5層間絶縁膜の上面および側面の一部において接して形成されていることにより、記憶ノード電極を形成するための型として用いる絶縁膜を第5層間絶縁膜に対して選択比を有して除去する場合に、第5層間絶縁膜の下層の第4層間絶縁膜が除去されてしまうことを防止できる。このように、記憶ノードコンタクトプラグと記憶ノード電極間の接続不良の防止や、ショートの原因ともなるエッチングストッパの下層の絶縁膜の除去の防止などが可能となる、品質の高い記憶ノード電極および記憶ノードコンタクトプラグを有する半導体記憶装置である。
【0054】
次に、上記の図1に示す半導体記憶装置の製造方法について説明する。まず、図2(a)に示すうように、シリコン半導体基板10に例えばSTI(Shallow Trench Isolation)法により素子分離絶縁膜20を形成する。
【0055】
次に、図2(b)に示すように、導電性不純物をイオン注入などにより導入して不図示のウェルを形成した後、素子分離絶縁膜20により分離される活性領域において例えば熱酸化法により不図示のゲート絶縁膜、例えばポリシリコンとタングステンシリサイドの積層体であるポリサイド構造のゲート電極G、および、LDD構造のソース・ドレイン拡散層11を形成し、トランジスタを形成する。ゲート電極Gは、DRAMにおいてはワード線として機能し、図面上左右方向に配線され、図2(b)に示す断面上とは異なる位置に配線されていることを示している。
【0056】
次に、図3(c)に示すように、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition )法により酸化シリコンを堆積させ、第1層間絶縁膜21を形成する。
次に、例えばCVD法により、ポリシリコンあるいはアモルファスシリコンなどのシリコン層を堆積させ、第1マスク層30を形成する。第1マスク層30中の不純物の有無はいずれでもかまわない。
【0057】
次に、図3(d)に示すように、第1マスク層30の上層に記憶ノードコンタクトホールのパターンを有する不図示のレジスト膜を成膜し、RIE(反応性イオンエッチング)などのエッチングを施して、第1マスク層30aを貫通し、第1層間絶縁膜21の途中までの深さを有する記憶ノードコンタクトホール用凹部Cを形成する。例えば、第1マスク層30のエッチングには、(エッチングガス流量:Cl2 =75sccm、圧力=400mPa、電流=250mA、RFパワー=70W)という条件で行い、第1層間絶縁膜21のエッチングには、(エッチングガス流量:C4 8 /CO/Ar=10/300/400sccm、圧力=5.3Pa、RFパワー=1700W)という条件で行う。この後、レジスト膜は除去する。
【0058】
次に、図4(e)に示すように、例えばCVD法により、記憶ノードコンタクトホール用凹部C内を被覆してポリシリコンあるいはアモルファスシリコンなどのシリコン層を堆積させ、第1サイドウォールマスク用層31を形成する。第1サイドウォールマスク用層31の不純物の有無はいずれでもかまわない。
【0059】
次に、図4(f)に示すように、例えばRIE(反応性イオンエッチング)などのエッチングを施し、第1マスク層30aの側壁部を覆う部分を残して第1サイドウォールマスク用層31を除去し、第1サイドウォールマスク層31aを形成する。このとき第1マスク層30aも肩部が丸く成形される。第1サイドウォールマスク層31aの内側が、第1記憶ノードコンタクトホールCH1となる。第1マスク層30aの側壁部に第1サイドウォールマスク層31aを形成することにより、微細なコンタクトホールを開口することが可能となる。
【0060】
次に、図5(g)に示すように、第1マスク層30aおよび第1サイドウォールマスク層31aをマスクとしてRIEなどのエッチングを施し、第1層間絶縁膜21を貫通して、トランジスタのソース・ドレイン拡散層11を露出させる第1記憶ノードコンタクトホールCH1を開口する。例えば、第1層間絶縁膜21のエッチングには、(エッチングガス流量:C4 8 /CO/Ar/O2 =15/150/300/7sccm、圧力=4Pa、RFパワー=1500W)という条件で行う。
【0061】
次に、図5(h)に示すように、例えばCVD法により、ソース・ドレイン拡散層11と同じ導電型の導電性不純物を含有するポリシリコンあるいはアモルファスシリコンなどのシリコン層を、ソース・ドレイン拡散層11に接続するように第1記憶ノードコンタクトホールCH1内を埋め込んで全面に堆積させ、第1記憶ノードコンタクトプラグ用層32を形成する。
【0062】
次に、図6(i)に示すように、例えばRIEなどのエッチングによるエッチバック、および、CMP(Chemical Mechanical Polishing )法による研磨処理により、第1記憶ノードコンタクトホールCH1の内部を残して、第1記憶ノードコンタクトホールCH1の外部に堆積されたポリシリコン(あるいはアモルファスシリコン)を除去し、第1記憶ノードコンタクトプラグP1(31b,32a)を形成する。CMP法においては、例えばKOHとシリカを主成分とする標準的な酸化シリコンの研磨条件とする。
次に、例えばCVD法により、第1記憶ノードコンタクトプラグP1の上面を被覆して全面に酸化シリコンを堆積させ、第2層間絶縁膜22を形成する。
以上の工程においては、第1記憶ノードコンタクトホールの開口および第1記憶ノードコンタクトプラグの形成工程について説明したが、不図示のビットコンタクトホールの開口およびビットコンタクトプラグの形成工程を同時に行うことも好ましい。
【0063】
次に、図6(j)に示すように、例えばCVD法によりソース・ドレイン拡散層11と同じ導電型の導電性不純物を含有するポリシリコン(あるいはアモルファスシリコン)およびタングステンシリサイドを積層させ、ビット線のパターンに加工して、ポリシリコン(あるいはアモルファスシリコン)からなる下層ビット線33aおよびタングステンシリサイドからなる上層ビット線33bのポリサイド構造を有するビット線33を形成する。ここで、ビット線33は、上記の不図示のビットコンタクトプラグと接続するようにして形成する。
【0064】
次に、図7(k)に示すように、例えばCVD法によりビット線33を被覆して全面に窒化シリコンを堆積させ、第3層間絶縁膜23を形成する。
次に、例えばCVD法により酸化シリコンを堆積させ、第4層間絶縁膜24を形成する。
【0065】
次に、図7(l)に示すように、例えばCVD法により第4層間絶縁膜24の上層にポリシリコン(あるいはアモルファスシリコン)を堆積させ、第2記憶ノードコンタクトホールの開口パターンに加工して、第2マスク層34を形成する。第2マスク層34中の不純物の有無はいずれでもかまわない。
【0066】
次に、図8(m)に示すように、例えばCVD法により第2マスク層34の上層にポリシリコン(あるいはアモルファスシリコン)を堆積させ、第2サイドウォールマスク用層35を形成する。第2サイドウォールマスク用層35中の不純物の有無はいずれでもかまわない。
【0067】
次に、図8(n)に示すように、例えばRIE(反応性イオンエッチング)などのエッチングを施し、第2マスク層34の側壁部を覆う部分を残して第2サイドウォールマスク用層35を除去し、第2サイドウォールマスク層35aを形成する。このとき第2マスク層34aも肩部が丸く成形される。
【0068】
次に、図9(o)に示すように、第2マスク層34aおよび第2サイドウォールマスク層35aをマスクとしてRIEなどのエッチングを施し、第2層間絶縁膜22、第3層間絶縁膜23および第4層間絶縁膜24を貫通して、第1記憶ノードコンタクトプラグP1の上面を露出させる第2記憶ノードコンタクトホールCH2を開口する。
【0069】
次に、図9(p)に示すように、例えばCVD法により第1記憶ノードコンタクトプラグP1と同じ導電型の導電性不純物を含有するポリシリコン(あるいはアモルファスシリコン)などで第1記憶ノードコンタクトプラグP1に接続するように第2記憶ノードコンタクトホールCH2内を埋め込んで全面に堆積させ、第2記憶ノードコンタクトプラグ用層36を形成する。
【0070】
次に、図10(q)に示すように、例えばRIEなどのエッチングによるエッチバック、および、CMP法による研磨処理により、第2記憶ノードコンタクトホールCH2の内部を残して、第2記憶ノードコンタクトホールCH2の外部に堆積されたポリシリコン(あるいはアモルファスシリコン)を除去し、第2記憶ノードコンタクトプラグP2(36b)を形成する。ここで、CMP法により第2記憶ノードコンタクトホールCH2の外部に堆積されたポリシリコンなどを除去することにより、第2記憶ノードコンタクトプラグの上面の高さを第4層間絶縁膜24の表面の高さと一致するようにして、第2記憶ノードコンタクトプラグP2を形成することができ、プラグロスはほとんど生じない。
【0071】
次に、図10(r)に示すように、例えばCVD法により窒化シリコンを堆積させ、第5層間絶縁膜25を形成する。
次に、例えばCVD法により第5層間絶縁膜25の上層全面に酸化シリコンを堆積させ、第1記憶ノード形成用層26を形成する。
【0072】
次に、図11(s)に示すように、フォトリソグラフィー工程により第1記憶ノード形成用層26の上層にレジスト膜をパターン形成し、RIEなどのエッチングを施して、第1記憶ノード形成用層26および第5層間絶縁膜25を貫通して、第2記憶ノードコンタクトプラグP2の上面を露出させる開口部Hを形成する。ここで、開口部Hは、記憶ノード電極の型となる。例えば、第1記憶ノード用層26のエッチングには、(エッチングガス流量:C4 8 /CO/Ar/O2 =8/150/200/3sccm、圧力=5.3Pa、RFパワー=1700W)という条件で行い、第5層間絶縁膜25のエッチングには、(エッチングガス流量:CHF3 /CO/O2 =40/160/14sccm、圧力=5.3Pa、RFパワー=1000W)という条件で行う。
【0073】
次に、図11(t)に示すように、例えばNH4 Fなどのフッ酸系のウェットエッチング処理により、第5層間絶縁膜25(窒化シリコン)に対して、第1記憶ノード形成用層26および第4層間絶縁膜24(酸化シリコン)を選択的にエッチング除去し、開口部の底面H’および側壁面H”を後退させる。後退させる幅としては、熱酸化膜換算で3nm以上、CVD膜で5nm以上であり、上限は使用する世代の最小設計寸法の半分程度である。
このとき、開口部の底面において第2記憶ノードコンタクトプラグP2が開口部内に凸に突き出る形状となり、また、開口部の側壁面において第5層間絶縁膜25が開口部内に凸に突き出る形状となる。
【0074】
次に、図12(u)に示すように、例えば、CVD法により記憶ノード電極の型となる開口部内を被覆して全面にリンなどの導電性不純物を含有するポリシリコンあるいはアモルファスシリコンを堆積させ、第2記憶ノードコンタクトプラグP2と接続する記憶ノード電極用層37を形成する。
このとき、開口部の底面において第2記憶ノードコンタクトプラグP2が開口部内に凸に突き出る形状であるので、記憶ノード電極用層37と第2記憶ノードコンタクトプラグP2を第2記憶ノードコンタクトプラグP2の上面および側面において接続させることができ、確実に記憶ノード電極用層37と第2記憶ノードコンタクトプラグP2を接続することが可能となる。
また、開口部の側壁面において第5層間絶縁膜25が開口部内に凸に突き出る形状であるので、記憶ノード電極用層37と第5層間絶縁膜25とが第5層間絶縁膜25の上面および側面において接するように形成することができる。
次に、例えばCVD法により記憶ノード電極用層37の上層に、記憶ノード電極の型となる開口部内を埋め込んで酸化シリコンを堆積させ、第2記憶ノード形成用層27を形成する。
【0075】
次に、図12(v)に示すように、例えば上方から第2記憶ノード形成用層27と記憶ノード電極用層37を順次エッチバックする、あるいはCMP法により上方から研磨することにより、個々に分割された記憶ノード電極37aおよび第2記憶ノード形成用層27aとする。
【0076】
次に、図13(w)に示すように、例えばフッ酸系のウェットエッチングを施して、第1記憶ノード形成用層26および第2記憶ノード形成用層27aを除去する。
このとき、記憶ノード電極用層37と第5層間絶縁膜25とが第5層間絶縁膜25の上面および側面において接するように形成されていたことから、記憶ノード電極用層37と第5層間絶縁膜25とを間隙のないように接触させることができ、エッチング液が第4層間絶縁膜24に浸透したりすることがなく、第5層間絶縁膜25はエッチングストッパとして機能する。
【0077】
次に、図13(x)に示すように、例えば記憶ノード電極37a表面の自然酸化膜をフッ酸系のウェットエッチングにより除去した後、RTN(Rapid Thermal Nitridation )法および減圧CVD法により窒化シリコン層を形成し、さらに熱酸化処理により窒化シリコン層の表層に酸化シリコン層を形成することにより、記憶ノード電極37aを被覆するNO膜(窒化膜−酸化膜の積層絶縁膜)からなるキャパシタ絶縁膜28を形成する。あるいは、キャパシタ絶縁膜としては、酸化タンタルなどの材料を用いることも可能である。
【0078】
次に例えばCVD法により、記憶ノード電極37aと同じ導電型の導電性不純物を含有するポリシリコン(あるいはアモルファスシリコン)を堆積させてプレート電極38を形成し、図1に示す構造を有するキャパシタを完成させる。以降の工程としては、キャパシタなどの被覆して全面に上層絶縁膜を形成し、必要に応じて上層配線を形成するなどして、所望の半導体記憶装置を製造することができる。
【0079】
上記の本実施形態の半導体記憶装置の製造方法によれば、記憶ノードコンタクトプラグと記憶ノード電極間の接続不良の防止や、ショートの原因ともなるエッチングストッパの下層の絶縁膜の除去の防止などが可能となる、品質の高い記憶ノード電極および記憶ノードコンタクトプラグを有する半導体記憶装置を製造することができる。
例えば、図14(a)の断面図および図14(a)中の領域Xの拡大図である図14(b)に示すように、第1記憶ノード形成用層26に形成された記憶ノード電極の型となる開口部Hが図面上左側に距離Δ分ずれて形成された場合においても、記憶ノード電極用層37と第5層間絶縁膜25とを間隙のないように接触させることができ、エッチング液が第4層間絶縁膜24に浸透したりすることがなく、安定に製造することが可能である。
【0080】
上記の本実施形態の半導体記憶装置の製造方法においては、エッチングストッパ膜としての第5層間絶縁膜(窒化シリコン膜)の薄膜化が可能であり、層間絶縁膜の総計の膜厚を薄膜化できる。エッチングストッパ膜の薄膜化により、絶縁膜の低ストレス化が実現でき、結晶欠陥の少ない、例えばリテンション特性の少ないDRAMが製造できる。
また、メモリセル周辺部のコンタクトのアスペクト比が下がり、微細化が容易となり、DRAMとロジック回路の混載に適している。
また、記憶ノード電極が、リソグラフィーの解像度以上の大きさとすることが可能であことから、大きな蓄積容量Csを確保でき、キャパシタの高さを低くしてキャパシタに起因する段差を低減することができる。この結果、絶縁膜の膜厚の薄膜化がさらに可能で、メモリセル周辺部のコンタクトのアスペクト比がさらに下がり、微細化がさらに容易となり、DRAMとロジック回路の混載にさらに適する。
【0081】
本発明の半導体記憶装置の製造方法は、メモリキャパシタを有するDRAMやVRAMなど、キャパシタ(記憶ノード)を有する半導体記憶装置であれば適用可能である。
【0082】
本発明の半導体記憶装置の製造方法は、上記の実施の形態に限定されない。例えば、記憶ノード電極としては、アモルファスシリコンあるいはポリシリコンなどを用いることができる。
キャパシタの形状としては、シリンダ型の他、スタック型やフィン型など種々の形状に適用することができる。
また、トランジスタ部分の構造および製造方法などは特に限定されず、ポリサイドなどのゲート電極、LDD構造のソース・ドレイン拡散層など、様々な構造をとることが可能である。
さらに、ロジックLSIやその他の半導体素子あるいは装置との混載も可能である。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0083】
【発明の効果】
本発明の半導体記憶装置は、記憶ノードコンタクトプラグと記憶ノード電極間の接続不良の防止や、ショートの原因ともなるエッチングストッパの下層の絶縁膜の除去の防止などが可能となる、品質の高い記憶ノード電極および記憶ノードコンタクトプラグを有する半導体記憶装置である。
【0084】
また、本発明の半導体記憶装置の製造方法によれば、上記の本発明の半導体記憶装置を容易に製造可能であり、記憶ノードコンタクトプラグと記憶ノード電極間の接続不良の防止や、ショートの原因ともなるエッチングストッパの下層の絶縁膜の除去の防止などが可能となる、品質の高い記憶ノード電極および記憶ノードコンタクトプラグを有する半導体記憶装置を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は実施形態に係る半導体記憶装置の断面図であり、図1(b)は図1(a)中の領域Xの拡大図である。
【図2】図2は実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の製造工程を示す断面図であり、(a)は素子分離絶縁膜の形成工程まで、(b)はトランジスタの形成工程までを示す。
【図3】図3は図2の続きの工程を示す断面図であり、(c)は第1マスク層の形成工程まで、(d)は記憶ノードコンタクトホール用凹部の形成工程までを示す。
【図4】図4は図3の続きの工程を示す断面図であり、(e)は第1サイドウォールマスク用層の形成工程まで、(f)は第1サイドウォールマスク層の形成工程までを示す。
【図5】図5は図4の続きの工程を示す断面図であり、(g)は第1記憶ノードコンタクトホールの開口工程まで、(h)は第1記憶ノードコンタクトプラグ用層の形成工程までを示す。
【図6】図6は図5の続きの工程を示す断面図であり、(i)は第2層間絶縁膜の形成工程まで、(j)はビット線の形成工程までを示す。
【図7】図7は図6の続きの工程を示す断面図であり、(k)は第4層間絶縁膜の形成工程まで、(l)は第2マスク層の形成工程までを示す。
【図8】図8は図7の続きの工程を示す断面図であり、(m)は第2サイドウォールマスク用層の形成工程まで、(n)は第2サイドウォールマスク層の形成工程までを示す。
【図9】図9は図8の続きの工程を示す断面図であり、(o)は第2記憶ノードコンタクトホールの開口工程まで、(p)は第2記憶ノードコンタクトプラグ用層の形成工程までを示す。
【図10】図10は図9の続きの工程を示す断面図であり、(q)は第2記憶ノードコンタクトプラグの形成工程まで、(r)は第1記憶ノード形成用層の形成工程までを示す。
【図11】図11は図10の続きの工程を示す断面図であり、(s)は記憶ノード電極の型となる開口部の形成工程まで、(t)は記憶ノード電極の型となる開口部の底面および側壁面を後退させる工程までを示す。
【図12】図12は図11の続きの工程を示す断面図であり、(u)は第2記憶ノード形成用層の形成工程まで、(v)は記憶ノード電極の分割工程までを示す。
【図13】図13は図12の続きの工程を示す断面図であり、(w)は第1および第2記憶ノード形成用層の除去工程まで、(x)はキャパシタ絶縁膜の形成工程までを示す。
【図14】図14(a)は実施形態において、記憶ノード電極の形成パターンがずれた場合の断面図であり、図14(b)は図14(a)中の領域Xの拡大図である。
【図15】図15(a)は従来例に係る半導体記憶装置の断面図であり、図15(b)は図15(a)中の領域Xの拡大図である。
【図16】図16は従来例に係る半導体記憶装置の製造方法の製造工程を示す断面図であり、(a)は第5層間絶縁膜の形成工程まで、(b)はマスク層の形成工程までを示す。
【図17】図17は図16の続きの工程を示す断面図であり、(c)はサイドウォールマスク用層の形成工程まで、(d)はサイドウォールマスク層の形成工程までを示す。
【図18】図18は図17の続きの工程を示す断面図であり、(e)は第2記憶ノードコンタクトホールの開口工程まで、(f)は第2記憶ノードコンタクトプラグ用層の形成工程までを示す。
【図19】図19は図18の続きの工程を示す断面図であり、(g)は第2記憶ノードコンタクトプラグの形成工程まで、(h)は第1記憶ノード形成用層の形成工程までを示す。
【図20】図20は図19の続きの工程を示す断面図であり、(i)は記憶ノード電極の型となる開口部の形成工程まで、(j)は第2記憶ノード形成用層の形成工程までを示す。
【図21】図21は図20の続きの工程を示す断面図であり、(k)は第1および第2記憶ノード形成用層の除去工程まで、(l)はキャパシタ絶縁膜の形成工程までを示す。
【図22】図22は従来例の問題点を説明するための断面図である。
【図23】図23(a)は従来例において、記憶ノード電極の形成パターンがずれた場合の問題点を説明するための断面図であり、図23(b)は図23(a)中の領域Xの拡大図である。
【図24】図24(a)は従来例において、記憶ノード電極の形成パターンがずれた場合の問題点を説明するための断面図であり、図24(b)は図24(a)中の領域Xの拡大図である。
【符号の説明】
10…半導体基板、11…ソース・ドレイン拡散層、20…素子分離絶縁膜、21…第1層間絶縁膜、22…第2層間絶縁膜、23…第3層間絶縁膜、24…第4層間絶縁膜、25…第5層間絶縁膜、26…第1記憶ノード形成用層、27…第2記憶ノード形成用層、28…キャパシタ絶縁膜、30,30a…第1マスク層、31…第1サイドウォールマスク用層、31a…第1サイドウォールマスク層、32…第1記憶ノードコンタクトプラグ用層、33…ビット線、34,34a…第2マスク層、35…第2サイドウォールマスク用層、35a…第2サイドウォールマスク層、36…第2記憶ノードコンタクトプラグ用層、37…記憶ノード電極用層、37a…記憶ノード電極、38…プレート電極、P1…第1記憶ノードコンタクトプラグ、P2…第2記憶ノードコンタクトプラグ、CH1…第1記憶ノードコンタクトホール、CH2…第2記憶ノードコンタクトホール、H…開口部、C…記憶ノードコンタクトホール用凹部、E…エッチング液、F…接続不良。

Claims (12)

  1. 記憶ノード電極を持つメモリキャパシタとトランジスタを有するメモリセルが複数個配置された半導体記憶装置を製造するために、
    基板にトランジスタを形成する工程と、
    前記トランジスタを被覆して第1絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1絶縁膜に、前記トランジスタのソース・ドレイン領域に達する記憶ノードコンタクトホールを開口する工程と、
    前記記憶ノードコンタクトホール内を導電体で埋め込んで記憶ノードコンタクトプラグを形成する工程と、
    前記第1絶縁膜の上層に前記第1絶縁膜とエッチング選択比の異なる第2絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2絶縁膜の上層に前記第2絶縁膜とエッチング選択比の異なる第3絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2絶縁膜および前記第3絶縁膜に、記憶ノード電極を形成するための型となり、前記記憶ノードコンタクトプラグの少なくとも上面を露出させる開口部を開口する工程と、
    前記第2絶縁膜に対して前記第1絶縁膜および前記第3絶縁膜を選択的に除去するエッチングにより、前記開口部の底面および側壁面を後退させる工程と、
    前記開口部を型として、前記第2絶縁膜と接触させながら、前記記憶ノードコンタクトプラグに接続して記憶ノード電極を形成する工程と、
    前記第2絶縁膜をエッチングストッパとして前記第3絶縁膜を除去する工程と、
    前記記憶ノード電極の上層にキャパシタ絶縁膜を形成する工程と、
    前記キャパシタ絶縁膜の上層にプレート電極を形成する工程とを有し、
    前記開口部の底面および側壁面を後退させる工程においては、
    前記底面において前記記憶ノードコンタクトプラグが前記開口部内に凸に突き出るように前記底面を、前記側壁面において前記第2絶縁膜が前記開口部内に凸に突き出るように前記側壁面をそれぞれ5nm以上後退させ、
    前記後退の幅の上限は使用する世代の最小設計寸法の半分程度である
    半導体記憶装置の製造方法。
  2. 前記開口部の底面および側壁面を後退させる工程においては、
    等方性エッチングにより前記第2絶縁膜に対して前記第1絶縁膜および前記第3絶縁膜を選択的に除去する
    請求項1記載の半導体記憶装置の製造方法。
  3. 前記記憶ノードコンタクトプラグを形成する工程においては、
    前記記憶ノードコンタクトプラグの上面の高さが前記第1絶縁膜の表面の高さと一致するように前記記憶ノードコンタクトプラグを形成する
    請求項1または2記載の半導体記憶装置の製造方法。
  4. 前記記憶ノードコンタクトプラグを形成する工程が、
    前記記憶ノードコンタクトホールの内部を埋め込んで全面に導電体を形成する工程と、
    前記記憶ノードコンタクトホールの外部に形成された前記導電体を研磨処理により除去する工程とを含む
    請求項1〜3のいずれか一記載の半導体記憶装置の製造方法。
  5. 前記記憶ノード電極を形成する工程が、
    前記開口部を型として、前記第2絶縁膜と接触させながら、前記記憶ノードコンタクトプラグに接続して記憶ノード電極用層を形成する工程と、
    前記記憶ノード電極用層の上層に第4絶縁膜を形成する工程と、
    前記第4絶縁膜の上面から研磨して前記記憶ノード電極用層を個々の記憶ノード電極に分割する工程とを含み、
    前記第2絶縁膜をエッチングストッパとして前記第3絶縁膜を除去する工程においては、同時に前記第4絶縁膜を除去する
    請求項1〜4のいずれか一記載の半導体記憶装置の製造方法。
  6. 前記第1絶縁膜および前記第3絶縁膜を酸化シリコンにより形成し、
    前記第2絶縁膜を窒化シリコンにより形成する
    請求項1〜5のいずれか一記載の半導体記憶装置の製造方法。
  7. 記憶ノード電極を持つメモリキャパシタとトランジスタを有するメモリセルが複数個配置された半導体記憶装置を製造するために、
    基板にトランジスタを形成する工程と、
    前記トランジスタを被覆して第1絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1絶縁膜に、前記トランジスタのソース・ドレイン拡散層を露出させる第1記憶ノードコンタクトホールを形成する工程と、
    前記第1記憶ノードコンタクトホール内を前記ソース・ドレイン拡散層と同じ導電型の導電体で埋め込んで第1記憶ノードコンタクトプラグを形成する工程と、
    前記第1記憶ノードコンタクトプラグの上面を被覆する、前記第1絶縁膜と選択比の異なる第2絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2絶縁膜の上層に、前記第2絶縁膜と同じ材料からなる第3絶縁膜を形成する工程と、
    前記第3絶縁膜の上層に、前記第3絶縁膜と選択比の異なる第4絶縁膜を形成する工程と、
    前記第4絶縁膜の上層に第2記憶ノードコンタクトホールの開口パターンに加工して、第2マスク層および第2サイドウォールマスク層を形成する工程と、
    前記第2マスク層および前記第2サイドウォールマスク層をマスクとして、前記第2絶縁膜、前記第3絶縁膜および前記第4絶縁膜を貫通して、前記第1記憶ノードコンタクトプラグの少なくとも上面を露出させる第2記憶ノードコンタクトホールを開口する工程と、
    前記第2記憶ノードコンタクトホールを、前記第1記憶ノードコンタクトプラグと同じ導電体で前記第1記憶ノードコンタクトプラグに接続するように埋め込んで第2記憶ノードコンタクトプラグを形成する工程と、
    前記第4絶縁膜および前記第2記憶ノードコンタクトプラグ上層に、前記第4絶縁膜と選択比の異なる第5絶縁膜を形成する工程と、
    前記第5絶縁膜の上層全面に第1記憶ノード形成用層を形成する工程と、
    前記第1記憶ノード形成用層および前記第5絶縁膜を貫通して、前記第2記憶ノードコンタクトプラグの少なくとも上面を露出させる開口部を形成する工程と、
    前記第5絶縁膜に対して前記第4絶縁膜および前記第1記憶ノード形成用層を選択的に除去するエッチングにより、前記開口部の底面および側壁面を後退させる工程と、
    前記開口部を型として、前記第4絶縁膜および前記第5絶縁膜と接触させながら、前記第2記憶ノードコンタクトプラグと接続する記憶ノード電極を形成する工程と、
    前記第5絶縁膜をエッチングストッパとして前記第1記憶ノード形成用層を除去する工程と、
    前記記憶ノード電極を被覆するキャパシタ絶縁膜を形成する工程と、
    前記キャパシタ絶縁膜の上層にプレート電極を形成する工程とを有し、
    前記開口部の底面及び側壁面を後退させる工程においては、
    前記底面において前記第2記憶ノードコンタクトプラグが前記開口部内に凸に突き出るように前記底面を、前記側壁面において前記第5絶縁膜が前記開口部内に凸に突き出るように前記側壁面をそれぞれ5nm以上後退させ、
    前記後退の幅の上限は使用する世代の最小設計寸法の半分程度である
    半導体記憶装置の製造方法。
  8. 前記開口部の底面および側壁面を後退させる工程においては、
    等方性エッチングにより前記第5絶縁膜に対して前記第4絶縁膜および前記第1記憶ノード形成用層を選択的に除去する
    請求項7記載の半導体記憶装置の製造方法。
  9. 前記第2記憶ノードコンタクトプラグを形成する工程においては、
    前記第2記憶ノードコンタクトプラグの上面の高さが前記第4絶縁膜の表面の高さと一致するように前記第2記憶ノードコンタクトプラグを形成する
    請求項7記載の半導体記憶装置の製造方法。
  10. 前記第2記憶ノードコンタクトプラグを形成する工程が、
    前記第2記憶ノードコンタクトホールの内部を埋め込んで全面に導電体を形成する工程と、
    前記第2記憶ノードコンタクトホールの外部に形成された前記導電体を研磨処理により除去する工程とを含む
    請求項7記載の半導体記憶装置の製造方法。
  11. 前記記憶ノード電極を形成する工程が、
    前記開口部を型として、前記第4絶縁膜および第5絶縁膜と接触させながら、前記第2記憶ノードコンタクトプラグに接続して記憶ノード電極用層を形成する工程と、
    前記記憶ノード電極用層の上層に第2記憶ノード形成用層を形成する工程と、
    前記第2記憶ノード形成用層と前記記憶ノード電極用層を順次エッチバック、あるいは上方から研磨することにより、個々の記憶ノード電極および第2記憶ノード形成用層に分割する工程と、
    前記第5絶縁膜をエッチングストッパとして前記第1記憶ノードコンタクト形成用層および前記第2記憶ノードコンタクト形成用層を除去する工程とを含む
    請求項7〜10のいずれか一記載の半導体記憶装置の製造方法。
  12. 前記第1絶縁膜および前記第4絶縁膜を酸化シリコンにより形成し、
    前記第2絶縁膜、前記第3絶縁膜および前記第5絶縁膜を窒化シリコンにより形成する
    請求項7記載の半導体記憶装置の製造方法。
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