JPH11261023A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH11261023A
JPH11261023A JP10058611A JP5861198A JPH11261023A JP H11261023 A JPH11261023 A JP H11261023A JP 10058611 A JP10058611 A JP 10058611A JP 5861198 A JP5861198 A JP 5861198A JP H11261023 A JPH11261023 A JP H11261023A
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JP
Japan
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insulating film
film
region
forming
semiconductor device
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JP10058611A
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English (en)
Inventor
Takashi Nakabayashi
隆 中林
Shuichi Mayumi
周一 真弓
Shigeo Irie
重夫 入江
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 DRAMの微細化と両立して大きなキャパシ
タ容量を実現する、容易に形成され得る大面積キャパシ
タ電極を有する半導体装置、及びその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 キャパシタを有する半導体装置を、半導
体基板に不純物拡散領域を形成する工程と、該半導体基
板の上に第1の絶縁膜を形成する工程と、該第1の絶縁
膜に所定の形状の凹部パターンを形成する工程と、該凹
部パターンの底面から該不純物拡散領域に至るホール
を、該第1の絶縁膜に形成する工程と、該ホール及び該
凹部パターンを埋め込むとともに該第1の絶縁膜を覆う
ように第1の導電体領域を形成する工程と、該第1の導
電体領域を、該凹部パターン以外の部分に相当する該第
1の絶縁膜が露出するまで除去して、該第1の絶縁膜の
露出した表面と残存する該第1の導電体領域の表面とを
実質的にほぼ平坦化する工程と、該平坦化された表面を
覆うように、第2の絶縁膜及び第2の導電体領域を順に
形成する工程と、を包含する製造方法によって形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法に関し、特に、半導体装置に含まれるキャパ
シタ構造及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体事業分野において、DRAMは、
そのテクノロジードライバとして位置付けられ、急速に
発展してきている。このDRAMに関する技術発展の中
核となっているのが微細化技術の進展であり、具体的に
は、セル面積、さらにはチップ面積を縮小することによ
り、DRAMの大容量化が実現化されてきている。これ
らの技術進歩の結果、現在では、2000年頃に1Gビ
ットDRAMが商品化されると予測されるに至ってい
る。
【0003】DRAMのセル面積の縮小化は、一般に電
荷蓄積キャパシタ面積の縮小を伴う。このために、セル
面積の縮小に際して、十分なソフトエラー耐性やノイズ
マージン耐性を確保するために必要なキャパシタ容量を
確保することが、各世代のDRAM技術において問題と
されてきた。この問題を克服する一つの対策が、キャパ
シタ構造の改変である。具体的には、キャパシタ構造と
して、4M世代における平面構造から、16M世代及び
64M世代における厚膜型、さらには256M世代にお
ける円筒型へと、より表面積の大きい立体構造が採用さ
れて、キャパシタ容量の低下の問題に対処してきた。
【0004】さらに、上記のキャパシタ構造の変化に加
えて、キャパシタ容量膜として、より高い誘電率を有す
る材料で構成された膜が使用されるようになってきてい
る。具体的には、従来のシリコン酸化膜に代えてシリコ
ン窒化膜が使用されるようになり、さらに1Gビット世
代においては、より高い誘電率を有する五酸化タンタル
膜の採用が有望視されている。
【0005】しかし、このような立体構造を有するキャ
パシタでは、一般に製造工程が複雑になる。さらに、十
分な電極面積を得ることができないために、高さを大き
くすることによって所定の容量値を確保する必要があ
り、そのために、メモリセル部と周辺回路部との間に大
きな段差が形成される。この様子を、図9に模式的に示
す。図9は、従来技術における半導体装置のメモリセル
部及び周辺回路部の構成の一例を模式的に示す断面図で
ある。
【0006】図9において、基板901の上に、周辺回
路部のトランジスタ903とメモリセル部のトランジス
タ913とが、素子分離膜902を介して隣接して設け
られている。周辺回路部のトランジスタ903は、ソー
ス/ドレイン領域904と、その間のチャネル領域の上
にゲート酸化膜905を介して設けられたゲート電極9
06を有している。同様に、メモリセル部のトランジス
タ913は、ソース/ドレイン領域914と、その間の
チャネル領域の上にゲート酸化膜915を介して設けら
れたゲート電極916を有している。また、メモリセル
部には、そこに含まれるトランジスタ913にコンタク
ト925を介して接続する円筒型キャパシタ920が設
けられている。さらに、これらのトランジスタ903及
び913及びキャパシタ920を覆うように層間絶縁膜
930が設けられ、その層間絶縁膜930の上であって
各トランジスタ903及び913に対応する位置には、
所定のパターンの金属配線907及び917が設けられ
ている。
【0007】このような図9の構成において、円筒型キ
ャパシタ920の容量絶縁膜として比誘電率が22であ
って厚さ約9nmの五酸化タンタル膜(Ta25膜)を
使用して、25fFの容量値を確保しようとすると、約
350nmのセル高さが必要になる。この結果、メモリ
セル部と周辺回路部との間の段差(図9におけるS)と
して、約0.5μmの段差が発生する。
【0008】このような大きな段差Sが存在している
と、光リソグラフィー技術を用いた露光パターンニング
における焦点深度(DOF)との関係から、一般にメモ
リセル部の上の金属配線917に比べて周辺回路部の金
属配線907の幅を、図9に描くように広く設定する必
要が生じる。この結果、メモリセル部の占有面積(セル
面積)が縮小される一方で周辺回路部の占有面積が増大
し、その結果として、チップの全体面積の所期の縮小が
達成されなくなる。特に、DOFが更に小さくなる0.
18μmルール以降の構成(すなわち、1GビットDR
AMの構成)においては、上記のようなレベルの大きな
段差Sの存在は特に問題になり、その段差レベルの緩和
が最重要課題となっている。
【0009】そこで、上記の問題を考慮して、BST
(バリウム・ストロンチウム・チタンオキサイド)など
誘電率が200以上である高誘電率膜を容量膜として用
いることによって、キャパシタの高さを低減しながら所
望の容量値を確保し、これによって上述のような段差を
緩和することが提案されている。図10は、上記に従っ
て代表的な高誘電率膜を用いて構成される、従来技術に
よるキャパシタ構造の例を模式的に示す断面図である。
【0010】図10において、P型半導体基板1001
の上には、素子分離膜1002を隔てて、複数のN型不
純物拡散領域1003が形成されている。各々のN型不
純物拡散領域1003の上には、層間絶縁膜1004に
埋め込まれるようにしてストレジノードコンタクト10
05が設けられており、各コンタクト1005の上に
は、不純物拡散防止用のバリア層1006を介して、ル
テニウム膜1007及び酸化ルテニウム膜1008が設
けられている。さらに、これらの全体構造を覆うよう
に、BST膜1009及びプレート電極1010が設け
られている。
【0011】以上のような図10の構成に含まれるBS
T膜1009は、その厚さが約25nmである場合に、
比誘電率が約200となることが報告されている。一
方、1GビットDRAMにおいては、各メモリセルの大
きさを約0.3μm2にすることが要求されており、折り
返しビットライン型の汎用DRAMの場合には、各メモ
リセルの大きさは、縦が約0.39μmで横が約0.7
8μmとなる。従って、製造プロセスにおける最小加工
寸法を約0.16μm(電極間の最小スペース)とする
と、ストレジ電極の大きさは、縦が約0.23μmで横
が約0.62μmとなる。DRAMでは20fF以上の
蓄積容量が必要とされていることを考慮して前述の各値
に従って計算を行うと、図10に示される構成における
キャパシタの高さは、約0.16μmという結果が得ら
れる。五酸化タンタル膜を容量膜として用いる円筒型キ
ャパシタの場合に必要とされる約0.5μmのキャパシ
タ高さに対して、上記の値は、3分の1以下の高さで必
要な容量値を有するキャパシタを形成できることを示し
ている。
【0012】このように、高誘電率膜を用いたキャパシ
タでは、メモリセル部と周辺回路部との間に生じる段差
のレベルを、大きく低減することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来技術による構成では、ストレジ電極として白金、ル
テニウム、イリジウム、及びそれらの酸化膜などの白金
族の物質を用いて、ストレジ電極とBSTとの界面での
酸化反応を防止しなければならない。しかし、白金族の
物質は、一般的に汎用的なドライエッチング法による加
工が困難であり、さらに、粒径が約100nmと非常に
大きいために微細加工に適していない。
【0014】例えば、ルテニウムは、エッチング時に一
般のレジスト材料に対する選択比が確保できず、酸化膜
などによるハードマスキングが必要である。また、白金
は、エッチング時に、スパッタされた白金自身がパター
ン側壁に付着し、この付着した白金は後工程で簡単に除
去できない。
【0015】このように、先に説明した従来技術は、キ
ャパシタの電極加工に関して多くの問題点を有してい
る。
【0016】本発明は、上記のような課題を考慮してな
されてものであり、その目的は、(1)DRAMの微細
化と両立して大きなキャパシタ容量を実現する大きな面
積を有する電極が容易に形成されている半導体装置を提
供すること、並びに(2)そのような半導体装置の製造
方法を提供すること、にある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
不純物拡散領域が形成された半導体基板と、該半導体基
板の上に形成された第1の絶縁膜と、該第1の絶縁膜の
上面から該不純物拡散領域に至るように形成されたホー
ルに埋め込まれた第1の導電体領域と、該第1の絶縁膜
の表面及び該第1の導電体領域のうちで該ホールの外に
露出している表面を覆うように形成された第2の絶縁膜
と、該第2の絶縁膜の上に形成された第2の導電体領域
と、を備えた半導体装置であって、該第1の絶縁膜の表
面と、該第1の導電体領域のうちで該ホールの外に露出
している該表面とは、実質的にほぼ平坦であり、該ホー
ルのうちで、該第1の絶縁膜の上面に近い第1の領域
は、該不純物拡散領域に近い第2の領域よりも、広い幅
を有するように形成されていて、そのことによって、上
記の目的が達成される。
【0018】前記第1の導電体領域は、多結晶シリコン
或いはタングステンで形成され得る。
【0019】ある実施形態では、前記第1の導電体領域
のうちで、前記ホールの前記第1の領域に埋め込まれた
部分は第1の材料で構成され、該ホールの前記第2の領
域に埋め込まれた部分は第2の材料で構成されている。
【0020】例えば、前記第1の材料が多結晶シリコン
或いはタングステンであり、前記第2の材料が多結晶シ
リコンである。
【0021】ある実施形態では、前記第1の導電体領域
のうちで前記ホールの外に露出している前記表面の上
に、前記第2の絶縁膜で覆われるように形成された第3
の導電体領域をさらに備える。
【0022】例えば、前記第3の導電体領域は、直方体
状の形状を有し得る。或いは、前記第3の導電体領域
は、円筒状の形状を有し得る。
【0023】前記第1の導電体領域及び前記第3の導電
体領域は、何れも多結晶シリコンで形成され得る。
【0024】或いは、ある実施形態では、前記第1の導
電体領域のうちで、前記ホールの前記第1の領域に埋め
込まれた部分は第1の材料で構成され、該ホールの前記
第2の領域に埋め込まれた部分は第2の材料で構成され
ている。
【0025】ある場合には、前記第1及び第2の材料が
多結晶シリコンであり、前記第3の導電体領域がタング
ステン或いは窒化チタンで形成されている。
【0026】他の場合には、前記第1の材料が窒化チタ
ンであり、前記第2の材料が多結晶シリコンであり、前
記第3の導電体領域がルテニウム、イリジウム、或いは
白金で形成されている。
【0027】さらに他の場合には、前記第1の材料がル
テニウムであり、前記第2の材料が多結晶シリコンであ
り、前記第3の導電体領域がルテニウム酸化物で形成さ
れている。
【0028】さらに他の場合には、前記第1の材料がイ
リジウムであり、前記第2の材料が多結晶シリコンであ
り、前記第3の導電体領域がイリジウム酸化物で形成さ
れている。
【0029】前記第1の絶縁膜は、前記半導体基板に近
い側に配置されたシリコン酸化膜と該シリコン酸化膜の
上に配置されたシリコン窒化膜とを含む多層構造を有し
得る。
【0030】前記第1の導電体膜のうちで、前記ホール
の前記第1の領域に埋め込まれた部分は、キャパシタの
電極を構成し得て、該ホールの前記第2の領域に埋め込
まれた部分は、該キャパシタと前記不純物拡散領域とを
電気的に接続するコンタクトを構成し得る。
【0031】好ましくは、前記ホールの前記第1の領域
の幅は、前記半導体基板に近い側から、該半導体基板よ
り離れる方向に向けて、次第に広がっている。
【0032】本発明の他の局面に従って提供される半導
体装置は、半導体不純物拡散領域が形成された半導体基
板と、該半導体基板の上に形成された第1の絶縁膜と、
該第1の絶縁膜の上面から該不純物拡散領域に至るよう
に形成されたホールに埋め込まれた第1の導電体領域
と、該第1の絶縁膜の表面を覆うように形成された第2
の絶縁膜と、該第2の絶縁膜の上面から該第1の絶縁膜
に至るように形成された溝の側面及び底面に沿って設け
られ、該ホールに埋め込まれた該第1の導電体領域に電
気的に接続している第2の導電体領域と、該第2の絶縁
膜及び該第2の導電体領域を覆うように形成された第3
の絶縁膜と、該第3の絶縁膜の上に形成された第3の導
電体領域と、を備えており、該溝の幅が該ホールの幅よ
りも広くなっていて、そのことによって、前述の目的が
達成される。
【0033】ある実施形態では、前記第1の導電体領域
が多結晶シリコンにより形成されており、前記第2の導
電体領域が、ルテニウム、ルテニウム酸化膜、イリジウ
ム、イリジウム酸化膜、白金、或いは窒化チタンにより
形成されている。
【0034】他の実施形態では、前記第1の導電体領域
が多結晶シリコンにより形成されており、前記第2の導
電体領域が、ルテニウム、ルテニウム酸化膜、イリジウ
ム、イリジウム酸化膜、白金、及び窒化チタンから選択
された材料により形成された多層構造を有する。
【0035】前記第2の導電体領域はキャパシタの電極
を構成し得て、前記第1の導電体領域は、該キャパシタ
と前記不純物拡散領域とを電気的に接続するコンタクト
を構成し得る。
【0036】好ましくは、前記溝の幅は、前記半導体基
板に近い側から、該半導体基板より離れる方向に向け
て、次第に広がっている。
【0037】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
基板に不純物拡散領域を形成する工程と、該半導体基板
の上に第1の絶縁膜を形成する工程と、該第1の絶縁膜
に所定の形状の凹部パターンを形成する工程と、該凹部
パターンの底面から該不純物拡散領域に至るホールを、
該第1の絶縁膜に形成する工程と、該ホール及び該凹部
パターンを埋め込むとともに該第1の絶縁膜を覆うよう
に第1の導電体領域を形成する工程と、該第1の導電体
領域を、該凹部パターン以外の部分に相当する該第1の
絶縁膜が露出するまで除去して、該第1の絶縁膜の露出
した表面と残存する該第1の導電体領域の表面とを実質
的にほぼ平坦化する工程と、該平坦化された表面を覆う
ように、第2の絶縁膜及び第2の導電体領域を順に形成
する工程と、を包含しており、そのことによって、前述
の目的が達成される。
【0038】好ましくは、前記凹部パターンの幅は、前
記半導体基板に近い側から、該半導体基板より離れる方
向に向けて、次第に広がっている。
【0039】前記平坦化工程は、化学機械的研磨(CM
P)技術を使用して行われ得る。
【0040】本発明の他の局面によって提供される半導
体装置の製造方法は、半導体基板に不純物拡散領域を形
成する工程と、該半導体基板の上に第1の絶縁膜、第2
の絶縁膜、及び第3の絶縁膜を順に形成する工程と、該
第3の絶縁膜に所定の形状の凹部パターンを形成する工
程と、該凹部パターンの底面から該不純物拡散領域に至
るホールを、該第1及び第2の絶縁膜に形成する工程
と、該ホール及び該凹部パターンを埋め込むとともに該
第3の絶縁膜を覆うように第1の導電体領域を形成する
工程と、該第1の導電体領域を、該凹部パターン以外の
部分に相当する該第3の絶縁膜が露出するまで除去し
て、該第3の絶縁膜の露出した表面と残存する該第1の
導電体領域の表面とを実質的にほぼ平坦化する工程と、
該平坦化された表面を覆うように、第4の絶縁膜及び第
2の導電体領域を順に形成する工程と、を包含してお
り、そのことによって、前述の目的が達成される。
【0041】好ましくは、前記凹部パターンの形成工程
では、前記該第2の絶縁膜をエッチングストップ層とし
て使用する等方性エッチングが行われ、それによって、
該凹部パターンは、前記半導体基板に近い側から、該半
導体基板より離れる方向に向かって、次第に広がってい
る幅を有するように形成される。
【0042】或いは、前記凹部パターンの形成工程は、
エッチングにより、前記第3の絶縁膜の表面から前記第
2の絶縁膜に至る溝を形成する工程と、該溝にエッチン
グ処理を施して、前記半導体基板に近い側から該半導体
基板より離れる方向に向かって、次第に広がっている幅
を有する凹部パターンを形成する工程と、を含み得る。
【0043】前記平坦化工程は、化学機械的研磨(CM
P)技術を使用して行われ得る。
【0044】本発明のさらに他の局面によって提供され
る半導体装置の製造方法は、半導体基板に不純物拡散領
域を形成する工程と、該半導体基板の上に第1の絶縁膜
及び第2の絶縁膜を順に形成する工程と、該第2の絶縁
膜の表面から該不純物拡散領域に至るホールを、該第1
及び第2の絶縁膜に形成する工程と、該ホールを埋め込
むように第1の導電体領域を形成する工程と、該第2の
絶縁膜の表面と該第1の導電体領域のうちで該ホールの
外に露出している表面とを覆うように、第3の絶縁膜を
形成する工程と、該第3の絶縁膜に所定の形状の凹部パ
ターンを形成する工程と、該凹部パターンの表面及び該
第3の絶縁膜を覆うように第2の導電体領域を形成する
工程と、該第2の導電体領域のうちで該第3の絶縁膜の
上に位置している部分を除去する工程と、残存する該第
2の導電体領域と該第3の絶縁膜とを覆うように、第4
の絶縁膜及び第3の導電体領域を順に形成する工程と、
を包含しており、そのことによって、前述の目的が達成
される。
【0045】好ましくは、前記凹部パターンの形成工程
では、前記該第2の絶縁膜をエッチングストップ層とし
て使用する等方性エッチングが行われ、それによって、
該凹部パターンは、前記半導体基板に近い側から、該半
導体基板より離れる方向に向かって、次第に広がってい
る幅を有するように形成される。
【0046】或いは、前記凹部パターンの形成工程は、
エッチングにより、前記第3の絶縁膜の表面から前記第
2の絶縁膜に至る溝を形成する工程と、該溝にエッチン
グ処理を施して、前記半導体基板に近い側から該半導体
基板より離れる方向に向かって、次第に広がっている幅
を有する凹部パターンを形成する工程と、を含み得る。
【0047】前記平坦化工程は、化学機械的研磨(CM
P)技術を使用して行われ得る。
【0048】以下に、本発明の作用を説明する。
【0049】本発明によれば、絶縁膜中に形成した凹部
パターン(溝)の中に電極材料を堆積(埋め込み)した
上で、平坦化処理(例えばCMP処理)を行なうことに
よって、凹部パターンの中に形成された適切な形状を有
する導電体領域を得ることができる。この導電体領域
は、キャパシタのストレジ電極として機能し得る。さら
に、この凹部パターン(溝)を、テーパ形状を有するよ
うに、すなわち基板に近い側から、基板より離れる方向
に向かって、その幅が次第に広がるように形成すること
によって、キャパシタにおける大きな電極面積を容易に
実現することができる。
【0050】これによって、本発明によれば、通常のド
ライエッチング法では処理が困難である材料を使用する
場合であっても、微細電極のパターニングをCMP法な
どを用いて容易に行うことができる。さらに、キャパシ
タのストレジ電極をテーパ状に広げることによって、そ
の電極面積を大きくすることができる。
【0051】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の幾つかの実施形
態について、添付の図面を参照しながら説明する。
【0052】(第1の実施形態)図1(a)〜(e)
は、本発明の第1の実施形態における、DRAMに含ま
れるキャパシタの製造方法を示す工程断面図である。
【0053】具体的には、まず図1(a)において、P
型シリコン基板101の上に周知の製造技術を用いて、
素子分離領域102及びN型不純物拡散領域103を形
成する。さらに、その後に厚さ約500nmの層間絶縁
膜104、及び所定のパターンを有するフォトレジスト
105を形成する。その後に、フォトレジスト105を
マスクとして使用して、ウェットエッチング法或いは等
方性ドライエッチング法を用いて層間絶縁膜104をエ
ッチングし、半球状の溝106を形成する。このエッチ
ングは、例えば、バッファードフッ酸水溶液を使用した
ウェットエッチングによって行うことができる。
【0054】ここで、溝106は、半導体基板101に
近い側から上方に向かって(すなわち、半導体基板10
1から離れる方向に向かって)、次第に幅が広がってい
くような形状に形成される。本願明細書では、このよう
な幅に関する特徴を有する形状を、「テーパ状の形状」
とも称する。
【0055】次に、図1(b)において、フォトレジス
ト105をマスクとした異方性ドライエッチング法を用
いて、ストレジノードコンタクト孔107を形成する。
具体的には、例えばCHF3とCF4との混合ガスを使用
したドライエッチングによって、コンタクト孔107を
形成する。
【0056】次に、フォトレジスト105を除去後に、
図1(c)に示すように、多結晶シリコン膜108を、
ストレジノードコンタクト孔107及びその上部の半球
状の溝106を埋め込むとともに全体構造を覆うよう
に、堆積する。この埋め込み(堆積)工程は、CVD法
やスパッタ法によって行うことができる。
【0057】続いて、図1(d)に示すように、公知の
CMPエッチング法を用いて、多結晶シリコン膜108
を層間絶縁膜104の上面に至るまでエッチングし、多
結晶シリコン膜108の表面と層間絶縁膜104の表面
とを平坦化する。これによって、多結晶シリコン膜10
8のうちで先に形成された半球状の溝106に埋め込ま
れた部分130が、表面に露出する。この部分130
は、形成されるキャパシタのストレジ電極130として
機能することになる。また、多結晶シリコン膜108の
うちでコンタクト孔107に埋め込まれた部分120
は、ストレジノードコンタクト120を構成する。
【0058】なお、ストレジ電極130及びストレジノ
ードコンタクト120を構成する導電膜としては、多結
晶シリコン膜に代えて、タングステン膜、イリジウム
膜、ルテニウム膜、イリジウム酸化膜、ルテニウム酸化
膜、白金膜、窒化チタン膜、或いはその他の導電膜を使
用することができる。
【0059】そして、図1(e)に示すように、上記に
よって平坦化された表面の上に容量絶縁膜110及び導
電膜(例えば多結晶シリコン膜)111を堆積して、ス
トレジ電極130、容量絶縁膜110、及び導電膜(多
結晶シリコン膜)111からなる上部電極(プレート電
極)によって構成されるキャパシタの製造プロセスが、
完了する。
【0060】なお、ここで形成される容量絶縁膜110
としては、五酸化タンタル膜や所定の窒化酸化膜、或い
はその他の誘電膜を使用することができる。また、上部
電極(プレート電極)を構成する導電膜111として
は、多結晶シリコン膜111に代えて、タングステン
膜、イリジウム膜、ルテニウム膜、イリジウム酸化膜、
ルテニウム酸化膜、白金膜、窒化チタン膜、或いはその
他の導電膜を使用することができる。
【0061】以上のような本実施形態の半導体装置の製
造方法では、層間絶縁膜104に形成された凹状のパタ
ーンに電極材料を埋め込み、その後にCMP技術によっ
て平坦化することにより、ストレジ電極130が形成さ
れる。これにより、グレインサイズの大きな材料(例え
ば、多結晶シリコンやルテニウムなど)を使用して、そ
れらに対する微細パターン加工が困難である通常のドラ
イエッチング法を用いることなく、微細なサイズのキャ
パシタ構造が形成される。
【0062】さらに、ストレジノードコンタクト孔10
7の上部に相当する部分を半球状の溝106に(すなわ
ちテーパ状に)加工して、その部分の幅を半導体基板1
01から離れる向きに次第に広げることによって、その
部分に埋め込まれて形成されるストレジ電極130の側
壁にもテーパ形状を持たせて、その電極面積を簡単に広
げることができる。なお、この溝106の形成(テーパ
形状への加工)は、コンタクト孔107を形成する前に
行うことが好ましい。これは、コンタクト孔107の形
成後に溝106を形成するエッチング処理を行うと、コ
ンタクト孔107の側壁部も同時にエッチングされてし
まうからである。
【0063】以上により、本実施形態の製造方法によれ
ば、微細サイズでありながら大きい電極面積を有するキ
ャパシタが、簡単に形成される。
【0064】(第2の実施の形態)図2(a)〜(e)
は、本発明の第2の実施形態における、DRAMに含ま
れるキャパシタの製造方法を示す工程断面図である。
【0065】具体的には、まず図2(a)において、P
型シリコン基板201の上に周知の製造技術を用いて、
素子分離領域202及びN型不純物拡散領域203を形
成する。その後に、厚さ約500nmのBPSG膜20
4、厚さ約100nmのTEOS膜205、及び厚さ約
200nmのBPSG膜206を、順に堆積する。さら
にその上には、所定のパターンを有するフォトレジスト
207を形成する。
【0066】次に、図2(b)において、フォトレジス
ト207をマスクとしたフッ酸によるウェットエッチン
グ法を用いて、BPSG膜206を等方的に、TEOS
膜205の表面に至るまでエッチングして、テーパ状の
形状を有する溝209を形成する。このエッチングで
は、BPSG膜206が、TEOS膜205に対して選
択的にエッチングで除去されており、TEOS膜205
はエッチングストップ層(エッチング制御層)として機
能することになる。なお、BPSG膜の代わりに他の絶
縁膜を用いても構わない。また、TEOS膜205の代
わりに窒化膜を用いることも可能である。さらに、TE
OS膜205の代わりに窒化膜を用いる場合、窒化膜を
挟み込むように設けられる層間絶縁膜204及び206
として、BPSG膜或いはTEOS膜以外の絶縁膜を用
いることも可能である。
【0067】次に、フォトレジスト207を除去した後
に、図2(c)に示すような新たなフォトレジスト21
0を形成する。そして、このフォトレジスト210をマ
スクとして使用する異方性ドライエッチングを行って、
TEOS膜205及びBPSG膜204をN型不純物拡
散層203に至るまでエッチングする。これによって、
ストレジノードコンタクト孔211を形成する。具体的
には、例えばCHF3とCF4との混合ガスを使用したド
ライエッチングによって、コンタクト孔211を形成す
る。
【0068】次に、フォトレジスト210を除去後に、
多結晶シリコン膜220及び230を、ストレジノード
コンタクト孔211及びその上部の溝209を埋め込む
とともに全体構造を覆うように、堆積する。この埋め込
み(堆積)工程は、CVD法やスパッタ法によって行う
ことができる。続いて、図2(d)に示すように、公知
のCMPエッチング法を用いて、多結晶シリコン膜22
0及び230をBPSG膜206の上面に至るまでエッ
チングし、多結晶シリコン膜の表面とBPSG膜206
の表面とを平坦化する。これによって、多結晶シリコン
膜のうちで先に形成された溝209に埋め込まれた部分
230が、表面に露出する。この部分230は、形成さ
れるキャパシタのストレジ電極230として機能するこ
とになる。一方、ストレジコンタクト孔211に埋め込
まれた部分は、ストレジノードコンタクト220を構成
する。
【0069】なお、ストレジ電極230及びストレジノ
ードコンタクト220を構成する導電膜としては、多結
晶シリコン膜に代えて、タングステン膜、イリジウム
膜、ルテニウム膜、イリジウム酸化膜、ルテニウム酸化
膜、白金膜、窒化チタン膜、或いはその他の導電膜を使
用することができる。
【0070】そして、図2(e)に示すように、上記に
よって平坦化された表面の上に容量絶縁膜213及び導
電膜(例えば多結晶シリコン膜)214を堆積して、ス
トレジ電極230、容量絶縁膜213、及び導電膜(多
結晶シリコン膜)214からなる上部電極(プレート電
極)によって構成されるキャパシタの製造プロセスが、
完了する。
【0071】なお、ここで形成される容量絶縁膜213
としては、五酸化タンタル膜や所定の窒化酸化膜、或い
はその他の誘電膜を使用することができる。また、上部
電極(プレート電極)を構成する導電膜214として
は、多結晶シリコン膜214に代えて、タングステン
膜、イリジウム膜、ルテニウム膜、イリジウム酸化膜、
ルテニウム酸化膜、白金膜、窒化チタン膜、或いはその
他の導電膜を使用することができる。
【0072】以上のような本実施形態の半導体装置の製
造方法では、層間絶縁膜(BPSG膜)206に形成さ
れた凹状のパターンに電極材料を埋め込み、その後にC
MP技術によって平坦化することにより、ストレジ電極
230が形成される。これにより、グレインサイズの大
きな材料(例えば、多結晶シリコンやルテニウムなど)
を使用して、それらに対する微細パターン加工が困難で
ある通常のドライエッチング法を用いることなく、微細
なサイズのキャパシタ構造が形成される。
【0073】さらに、ストレジノードコンタクト孔21
1の上部に相当する部分を半球状の溝209に(すなわ
ちテーパ状に)加工して、その部分の幅を半導体基板2
01から離れる方向に向かって次第に広げることによっ
て、その部分に埋め込まれて形成されるストレジ電極2
30の側壁にもテーパ形状を持たせて、その電極面積を
簡単に広げることができる。特に本実施形態では、溝2
09を形成するためのエッチング処理時にエッチングス
トップ層として機能するTEOS膜205を、層間絶縁
膜(BPSG膜)204及び206の間の所定の位置に
設けているので、下方向へのエッチングを制御しながら
溝209が横方向に広げられる。これによって、溝20
9に形成されるストレジ電極230の電極面積が、さら
に拡大される。
【0074】以上により、本実施形態の製造方法によれ
ば、微細サイズでありながら大きい電極面積を有するキ
ャパシタが、簡単に形成される。
【0075】なお、以上の製造プロセスにおいて、等方
的エッチングによってテーパ形状を有する溝209を一
度に形成する代わりに、一旦、TEOS膜205に達す
る実質的に垂直な側壁を有する溝を形成し、その後にそ
の溝の側壁をテーパ状に加工(エッチング)して、所期
のテーパ形状を有する溝209を形成してもよい。
【0076】(第3の実施の形態)図3(a)〜(e)
は、本発明の第3の実施形態における、DRAMに含ま
れるキャパシタの製造方法を示す工程断面図である。
【0077】具体的には、まず図3(a)において、P
型シリコン基板301の上に周知の製造技術を用いて、
素子分離領域302及びN型不純物拡散領域303を形
成する。その後に、厚さ約500nmのBPSG膜30
4、及び厚さ約100nmのTEOS膜305を、順に
堆積する。さらにその上には、所定のパターンを有する
フォトレジスト306を形成する。次に、フォトレジス
ト306をマスクとして使用する異方性ドライエッチン
グを行って、TEOS膜305及びBPSG膜304を
N型不純物拡散層303に至るまでエッチングする。こ
れによって、ストレジノードコンタクト孔307を形成
する。具体的には、例えばCHF3とCF4との混合ガス
を使用したドライエッチングによって、コンタクト孔3
07を形成する。
【0078】次に、フォトレジスト307を除去後に、
多結晶シリコン膜(不図示)を、ストレジノードコンタ
クト孔307を埋め込むとともに全体構造を覆うよう
に、堆積する。この埋め込み(堆積)工程は、CVD法
やスパッタ法によって行うことができる。続いて、図3
(b)に示すように、公知のCMPエッチング法をCM
P平坦化処理を行う。これによって、コンタクト孔30
7の部分に埋め込まれた多結晶シリコンによって、スト
レジノードコンタクト308が形成される。なお、コン
タクト308を構成する導電膜としては、多結晶シリコ
ン膜に代えて、タングステン膜、イリジウム膜、ルテニ
ウム膜、イリジウム酸化膜、ルテニウム酸化膜、白金
膜、窒化チタン膜、或いはその他の導電膜を使用するこ
とができる。
【0079】続いて、図3(c)において、厚さ約20
0nmのBPSG膜309を堆積し、さらにその上に
は、所定のパターンを有するフォトレジスト310を形
成する。そして、フォトレジスト310をマスクとした
フッ酸によるウェットエッチング法を用いて、BPSG
膜309を等方的に、TEOS膜305の表面に至るま
でエッチングして、テーパ状の形状を有する溝311を
形成する。このエッチングでは、BPSG膜309が、
TEOS膜305に対して選択的にエッチングで除去さ
れており、TEOS膜305はエッチングストップ層
(エッチング制御層)として機能することになる。な
お、BPSG膜の代わりに他の絶縁膜を用いても構わな
い。また、TEOS膜305の代わりに窒化膜を用いる
ことも可能である。さらに、TEOS膜305の代わり
に窒化膜を用いる場合には、窒化膜を挟み込むように設
けられる層間絶縁膜304及び309として、BPSG
膜或いはTEOS膜以外の絶縁膜を用いることも可能で
ある。
【0080】次に、フォトレジスト310を除去後に、
多結晶シリコン膜(不図示)を、溝311を埋め込むと
ともに全体構造を覆うように、堆積する。この埋め込み
(堆積)工程は、CVD法やスパッタ法によって行うこ
とができる。続いて、図3(d)に示すように、公知の
CMPエッチング法を用いて、多結晶シリコン膜をBP
SG膜309の上面に至るまでエッチングし、多結晶シ
リコン膜の表面とBPSG膜309の表面とを平坦化す
る。これによって、先に形成された溝311に埋め込ま
れた多結晶シリコン膜330が、表面に露出する。この
多結晶シリコン膜330は、形成されるキャパシタのス
トレジ電極330として機能することになる。なお、ス
トレジ電極330を構成する導電膜としては、多結晶シ
リコン膜に代えて、タングステン膜、イリジウム膜、ル
テニウム膜、イリジウム酸化膜、ルテニウム酸化膜、白
金膜、窒化チタン膜、或いはその他の導電膜を使用する
ことができる。
【0081】そして、図3(e)に示すように、上記に
よって平坦化された表面の上に容量絶縁膜313及び導
電膜(例えば多結晶シリコン膜)314を堆積して、ス
トレジ電極330、容量絶縁膜313、及び導電膜(多
結晶シリコン膜)314からなる上部電極(プレート電
極)によって構成されるキャパシタの製造プロセスが、
完了する。
【0082】なお、ここで形成される容量絶縁膜313
としては、五酸化タンタル膜や所定の窒化酸化膜、或い
はその他の誘電膜を使用することができる。また、上部
電極(プレート電極)を構成する導電膜314として
は、多結晶シリコン膜314に代えて、タングステン
膜、イリジウム膜、ルテニウム膜、イリジウム酸化膜、
ルテニウム酸化膜、白金膜、窒化チタン膜、或いはその
他の導電膜を使用することができる。
【0083】以上のような本実施形態の半導体装置の製
造方法では、層間絶縁膜(BPSG膜)309に形成さ
れた凹状のパターンに電極材料を埋め込み、その後にC
MP技術によって平坦化することにより、ストレジ電極
330が形成される。これにより、グレインサイズの大
きな材料(例えば、多結晶シリコンやルテニウムなど)
を使用して、それらに対する微細パターン加工が困難で
ある通常のドライエッチング法を用いることなく、微細
なサイズのキャパシタ構造が形成される。
【0084】さらに、電極材料を埋め込むべきパターン
である溝311の形成にあたって、その幅が半導体基板
301から離れる方向に向かって次第に広がるように
(すなわちテーパ状に)形成することによって、その部
分に埋め込まれて形成されるストレジ電極330の側壁
にもテーパ形状を持たせて、その電極面積を簡単に広げ
ることができる。
【0085】また、本実施形態によれば、コンタクト孔
307に埋め込まれて形成されるストレジノードコンタ
クト320とその上に形成されるストレジ電極330と
を、お互いに異なる材料から構成することが可能であ
る。例えば、具体的には、コンタクト320の構成材料
としては、アスペクト比が大きい多結晶シリコンを選択
する一方で、ストレジ電極330を、容量絶縁膜313
を構成する高誘電体との間の界面で反応が生じない金属
(白金やルテニウムなど)によって構成することができ
る。さらに、高誘電体は、一般にヘブロスカイト構造を
有しているために多結晶シリコンの上には成長できない
が、本実施形態に従ってストレジ電極330を適切な金
属によって構成すれば、その上に高誘電体膜を成長させ
て容量絶縁膜313とすることができる。
【0086】以上により、本実施形態の製造方法によれ
ば、微細サイズでありながら大きい電極面積を有するキ
ャパシタが、簡単に形成される。
【0087】なお、以上の製造プロセスにおいて、等方
的エッチングによってテーパ形状を有する溝311を一
度に形成する代わりに、一旦、TEOS膜305に達す
る実質的に垂直な側壁を有する溝を形成し、その後にそ
の溝の側壁をテーパ状に加工(エッチング)して、所期
のテーパ形状を有する溝311を形成してもよい。
【0088】(第4の実施の形態)図4(a)〜(e)
は、本発明の第4の実施形態における、DRAMに含ま
れるキャパシタの製造方法を示す工程断面図である。
【0089】具体的には、まず図4(a)において、P
型シリコン基板401の上に周知の製造技術を用いて、
素子分離領域402及びN型不純物拡散領域403を形
成する。その後に、厚さ約500nmのBPSG膜40
4、厚さ約100nmのTEOS膜405、及び厚さ約
200nmのBPSG膜406を、順に堆積する。さら
にその上には、所定のパターンを有するフォトレジスト
407を形成する。次に、フォトレジスト407をマス
クとしたフッ酸によるウェットエッチング法を用いて、
BPSG膜406を等方的に、TEOS膜405の表面
に至るまでエッチングして、テーパ状の形状を有する溝
408を形成する。このエッチングでは、BPSG膜4
06が、TEOS膜405に対して選択的にエッチング
で除去されており、TEOS膜405はエッチングスト
ップ層(エッチング制御層)として機能することにな
る。なお、BPSG膜の代わりに他の絶縁膜を用いても
構わない。また、TEOS膜405の代わりに窒化膜を
用いることも可能である。さらに、TEOS膜405の
代わりに窒化膜を用いる場合、窒化膜を挟み込むように
設けられる層間絶縁膜404及び406として、BPS
G膜或いはTEOS膜以外の絶縁膜を用いることも可能
である。
【0090】次に、フォトレジスト407を除去した後
に、図4(b)に示すような新たなフォトレジスト40
9を形成する。そして、このフォトレジスト409をマ
スクとして使用する異方性ドライエッチングを行って、
TEOS膜405及びBPSG膜404をN型不純物拡
散層403に至るまでエッチングする。これによって、
ストレジノードコンタクト孔410を形成する。具体的
には、例えばCHF3とCF4との混合ガスを使用したド
ライエッチングによって、コンタクト孔410を形成す
る。
【0091】次に、フォトレジスト409を除去後に、
多結晶シリコン膜(不図示)を、ストレジノードコンタ
クト孔410及びその上部の溝408を埋め込むととも
に全体構造を覆うように、堆積する。この埋め込み(堆
積)工程は、CVD法やスパッタ法によって行うことが
できる。続いて、公知のCMPエッチング法を用いて、
多結晶シリコン膜をBPSG膜406の上面に至るまで
エッチングし、多結晶シリコン膜の表面とBPSG膜4
06の表面とを平坦化する。これによって、多結晶シリ
コン膜のうちで先に形成された溝408に埋め込まれた
部分430が、表面に露出する。多結晶シリコン膜のこ
の部分430は、形成されるキャパシタのストレジ電極
430として機能することになる。一方、多結晶シリコ
ン膜のうちでコンタクト孔410に埋め込まれた部分4
20は、ストレジノードコンタクト420として機能す
る。
【0092】なお、ストレジ電極430及びストレジノ
ードコンタクト420を構成する導電膜としては、多結
晶シリコン膜に代えて、タングステン膜、イリジウム
膜、ルテニウム膜、イリジウム酸化膜、ルテニウム酸化
膜、白金膜、窒化チタン膜、或いはその他の導電膜を使
用することができる。
【0093】次に、以上によって平坦化された表面の上
に新たな導電膜(例えば多結晶シリコン膜)を堆積し、
さらに所定の形状へのパターニングを行って、図4
(d)に示すような直方体状の電極440を、ストレジ
電極430の上方に形成する。なお、電極440を構成
する導電膜としては、多結晶シリコン膜に代えて、タン
グステン膜、イリジウム膜、ルテニウム膜、イリジウム
酸化膜、ルテニウム酸化膜、白金膜、窒化チタン膜、或
いはその他の導電膜を使用することができる。
【0094】そして、図4(e)に示すように、電極4
40を含めて以上で形成された構成を覆うように容量絶
縁膜413及び導電膜(例えば多結晶シリコン膜)41
4を堆積して、ストレジ電極430、容量絶縁膜41
3、及び導電膜(多結晶シリコン膜)414からなる上
部電極(プレート電極)によって構成されるキャパシタ
の製造プロセスが、完了する。
【0095】なお、ここで形成される容量絶縁膜413
としては、五酸化タンタル膜や所定の窒化酸化膜、或い
はその他の誘電膜を使用することができる。また、上部
電極(プレート電極)を構成する導電膜414として
は、多結晶シリコン膜414に代えて、タングステン
膜、イリジウム膜、ルテニウム膜、イリジウム酸化膜、
ルテニウム酸化膜、白金膜、窒化チタン膜、或いはその
他の導電膜を使用することができる。
【0096】以上のような本実施形態の半導体装置の製
造方法では、層間絶縁膜(BPSG膜)406に形成さ
れた凹状のパターンに電極材料を埋め込み、その後にC
MP技術によって平坦化することにより、ストレジ電極
430が形成される。これにより、グレインサイズの大
きな材料(例えば、多結晶シリコンやルテニウムなど)
を使用して、それらに対する微細パターン加工が困難で
ある通常のドライエッチング法を用いることなく、微細
なサイズのキャパシタ構造が形成される。
【0097】さらに、電極材料を埋め込むべきパターン
である溝408の形成にあたって、その幅が半導体基板
401から離れる方向に向かって次第に広がるように
(すなわちテーパ状に)形成することによって、その部
分に埋め込まれて形成されるストレジ電極430の側壁
にもテーパ形状を持たせて、その電極面積を簡単に広げ
ることができる。また、本実施形態では、直方体状の電
極440をさらに設けることによって、電極面積がさら
に増大する。
【0098】以上により、本実施形態の製造方法によれ
ば、微細サイズでありながら大きい電極面積を有するキ
ャパシタが、簡単に形成される。
【0099】なお、以上の製造プロセスにおいて、等方
的エッチングによってテーパ形状を有する溝408を一
度に形成する代わりに、一旦、TEOS膜405に達す
る実質的に垂直な側壁を有する溝を形成し、その後にそ
の溝の側壁をテーパ状に加工(エッチング)して、所期
のテーパ形状を有する溝408を形成してもよい。
【0100】(第5の実施の形態)図5(a)〜(e)
は、本発明の第5の実施形態における、DRAMに含ま
れるキャパシタの製造方法を示す工程断面図である。
【0101】具体的には、まず図5(a)において、P
型シリコン基板501の上に周知の製造技術を用いて、
素子分離領域502及びN型不純物拡散領域503を形
成する。その後に、厚さ約500nmのBPSG膜50
4、厚さ約50nmの窒化膜505、及び厚さ約200
nmのTEOS膜506を、順に堆積する。さらにその
上には、所定のパターンを有するフォトレジスト507
を形成する。次に、フォトレジスト507をマスクとし
たドライエッチングを用いて、TEOS膜506を等方
的に、窒化膜505の表面に至るまでエッチングして、
テーパ状の形状を有する溝508を形成する。このエッ
チングでは、TEOS膜506が窒化膜505に対して
選択的にエッチングで除去されており、窒化膜505は
エッチングストップ層(エッチング制御層)として機能
することになる。
【0102】次に、フォトレジスト507を除去した後
に、図5(b)に示すような新たなフォトレジスト50
9を形成する。そして、このフォトレジスト509をマ
スクとして使用する異方性ドライエッチングを行って、
窒化膜505及びBPSG膜504をN型不純物拡散層
503に至るまでエッチングする。これによって、スト
レジノードコンタクト孔510を形成する。具体的に
は、例えばCHF3とCF4との混合ガスを使用したドラ
イエッチングによって、コンタクト孔510を形成す
る。
【0103】次に、フォトレジスト509を除去後に、
多結晶シリコン膜(不図示)を、ストレジノードコンタ
クト孔510及びその上部の溝508を埋め込むととも
に全体構造を覆うように、堆積する。この埋め込み(堆
積)工程は、CVD法やスパッタ法によって行うことが
できる。続いて、公知のCMPエッチング法を用いて、
多結晶シリコン膜をTEOS膜506の上面に至るまで
エッチングし、多結晶シリコン膜の表面とTEOS膜5
06の表面とを平坦化する。これによって、多結晶シリ
コン膜のうちで先に形成された溝508に埋め込まれた
部分530が、表面に露出する。多結晶シリコン膜のこ
の部分530は、形成されるキャパシタのストレジ電極
530として機能することになる。一方、コンタクト孔
510に埋め込まれた部分は、ストレジノードコンタク
ト520として機能する。
【0104】なお、ストレジ電極530及びストレジノ
ードコンタクト520を構成する導電膜としては、多結
晶シリコン膜に代えて、タングステン膜、イリジウム
膜、ルテニウム膜、イリジウム酸化膜、ルテニウム酸化
膜、白金膜、窒化チタン膜、或いはその他の導電膜を使
用することができる。
【0105】次に、以上によって平坦化された表面の上
にBPSG膜を堆積し、さらにパターニングを行って、
図5(d)に示すような直方体上のBPSG膜の島51
2を、ストレジ電極530の上方に形成する。次に、B
PSG島512を含めて形成された構造を覆うように多
結晶シリコン膜(不図示)を堆積し、さらにエッチバッ
クを行うことによって、BPSG島512に沿って多結
晶シリコン側壁540を形成する。この側壁540は、
形成されるキャパシタの円筒構造における電極540と
して機能する。なお、電極540の形成にあたっては、
多結晶シリコン膜に代えて、タングステン膜、或いは窒
化チタン膜などの他の導電膜も使用し得る。
【0106】その後に、図5(e)において、フッ酸を
用いるウェットエッチング法によって、BPSG島51
2を選択的に除去する。そして、残された電極540を
含めて以上で形成された構成を覆うように容量絶縁膜5
13及び導電膜(例えば多結晶シリコン膜)514を堆
積して、ストレジ電極530、容量絶縁膜513、導電
膜(多結晶シリコン膜)514からなる上部電極(プレ
ート電極)、及び円筒電極540によって構成されるキ
ャパシタの製造プロセスが、完了する。
【0107】なお、ここで形成される容量絶縁膜513
としては、五酸化タンタル膜や所定の窒化酸化膜、或い
はその他の誘電膜を使用することができる。また、上部
電極(プレート電極)を構成する導電膜514として
は、多結晶シリコン膜514に代えて、タングステン
膜、イリジウム膜、ルテニウム膜、イリジウム酸化膜、
ルテニウム酸化膜、白金膜、窒化チタン膜、或いはその
他の導電膜を使用することができる。
【0108】以上のような本実施形態の半導体装置の製
造方法では、層間絶縁膜(BPSG膜)506に形成さ
れた凹状のパターンに電極材料を埋め込み、その後にC
MP技術によって平坦化することにより、ストレジ電極
530が形成される。これにより、グレインサイズの大
きな材料(例えば、多結晶シリコンやルテニウムなど)
を使用して、それらに対する微細パターン加工が困難で
ある通常のドライエッチング法を用いることなく、微細
なサイズのキャパシタ構造が形成される。
【0109】さらに、電極材料を埋め込むべきパターン
である溝508の形成にあたって、その幅が半導体基板
501から離れる方向に向かって次第に広がるように
(すなわちテーパ状に)形成することによって、その部
分に埋め込まれて形成されるストレジ電極530の側壁
にもテーパ形状を持たせて、その電極面積を簡単に広げ
ることができる。また、本実施形態では、円筒電極54
0をさらに設けることによって、電極面積がさらに増大
する。
【0110】以上により、本実施形態の製造方法によれ
ば、微細サイズでありながら大きい電極面積を有するキ
ャパシタが、簡単に形成される。
【0111】なお、以上の製造プロセスにおいて、等方
的エッチングによってテーパ形状を有する溝508を一
度に形成する代わりに、一旦、窒化膜505に達する実
質的に垂直な側壁を有する溝を形成し、その後にその溝
の側壁をテーパ状に加工(エッチング)して、所期のテ
ーパ形状を有する溝508を形成してもよい。
【0112】(第6の実施の形態)図6(a)〜(e)
は、本発明の第6の実施形態における、DRAMに含ま
れるキャパシタの製造方法を示す工程断面図である。
【0113】具体的には、まず図6(a)において、P
型シリコン基板601上に周知の製造技術を用いて、素
子分離領域602及びN型不純物拡散領域603を形成
する。その後に、厚さ約500nmのBPSG膜60
4、及び厚さ約50nmの窒化膜605を、順に堆積す
る。さらにその上には、所定のパターンを有するフォト
レジスト606を形成する。次に、フォトレジスト60
6をマスクとして使用する異方性ドライエッチングを行
って、窒化膜605及びBPSG膜604をN型不純物
拡散層603に至るまでエッチングする。これによっ
て、ストレジノードコンタクト孔611を形成する。具
体的には、例えばCHF3とCF4との混合ガスを使用し
たドライエッチングによって、コンタクト孔611を形
成する。
【0114】次に、フォトレジスト606を除去後に、
多結晶シリコン膜(不図示)を、ストレジノードコンタ
クト孔611を埋め込むとともに全体構造を覆うよう
に、堆積する。この埋め込み(堆積)工程は、CVD法
やスパッタ法によって行うことができる。続いて、図6
(b)に示すように、公知のCMPエッチング法をCM
P平坦化処理を行う。これによって、コンタクト孔61
1の部分にストレジノードコンタクト620が形成され
る。なお、コンタクト620を構成する導電膜として
は、多結晶シリコン膜に代えて、タングステン膜、イリ
ジウム膜、ルテニウム膜、イリジウム酸化膜、ルテニウ
ム酸化膜、白金膜、窒化チタン膜、或いはその他の導電
膜を使用することができる。
【0115】続いて、図6(c)において、厚さ約20
0nmのBPSG膜608を堆積し、さらにその上に
は、所定のパターンを有するフォトレジスト609を形
成する。そして、フォトレジスト609をマスクとした
異方性ドライエッチングを行って、BPSG膜608を
窒化膜605の表面に至るまでエッチングして、溝61
0を形成する。或いは、この溝610の形成にあたって
は、これまでの実施形態で説明した手法を使用してテー
パ状の側壁形状を有する溝を形成しても良い。なお、B
PSG膜の代わりに他の絶縁膜を用いても構わない。
【0116】次に、フォトレジスト609を除去後に、
ルテニウム膜(不図示)を、溝610を含めて全体構造
を覆うように堆積する。続いて、図6(d)に示すよう
に、公知のCMPエッチング法を用いて、ルテニウム膜
のうちでBPSG膜608の上に存在している部分を除
去し、ルテニウムからなる下部電極(ストレジ電極)6
50を溝610の底面及び側壁に形成する。なお、下部
電極(ストレジ電極)650を構成する導電膜として
は、ルテニウム膜に代えて、多結晶シリコン膜、タング
ステン膜、イリジウム膜、ルテニウム膜、イリジウム酸
化膜、ルテニウム酸化膜、白金膜、窒化チタン膜、或い
はその他の導電膜を使用することができる。
【0117】そして、図6(e)に示すように、上記に
よって形成された構造を覆うように容量絶縁膜612、
導電膜(例えば多結晶シリコン膜)613、及び絶縁膜
614を堆積して、下部電極650、容量絶縁膜61
2、及び導電膜(多結晶シリコン膜)613からなる上
部電極(プレート電極)によって構成されるキャパシタ
の製造プロセスが、完了する。
【0118】なお、ここで形成される容量絶縁膜612
としては、五酸化タンタル膜や所定の窒化酸化膜、或い
はその他の誘電膜を使用することができる。また、上部
電極(プレート電極)を構成する導電膜613として
は、多結晶シリコン膜613に代えて、タングステン
膜、イリジウム膜、ルテニウム膜、イリジウム酸化膜、
ルテニウム酸化膜、白金膜、窒化チタン膜、或いはその
他の導電膜を使用することができる。
【0119】以上のような本実施形態の半導体装置の製
造方法では、層間絶縁膜(BPSG膜)608に形成さ
れた凹状のパターンに電極材料を埋め込み、その後にC
MP技術によって平坦化することにより、ストレジノー
ドコンタクト620の上に位置するストレジ電極(下部
電極)650が、凹状パターンの底面及び側壁に形成さ
れる。これにより、グレインサイズの大きな材料(例え
ば、多結晶シリコンやルテニウムなど)を使用して、そ
れらに対する微細パターン加工が困難である通常のドラ
イエッチング法を用いることなく、微細なサイズのキャ
パシタ構造が形成される。
【0120】さらに、電極材料を埋め込むべきパターン
である溝610の深さを変化させることによって、形成
されるストレジ電極650の高さを変えれば、その電極
面積を容易に拡大することができる。さらに、これ以前
の実施形態で説明したように、溝610をテーパ状の形
状を有するように形成すれば、その電極面積をさらに広
げることができる。
【0121】以上により、本実施形態の製造方法によれ
ば、微細サイズでありながら大きい電極面積を有するキ
ャパシタが、簡単に形成される。
【0122】以上に説明した本発明によって製造された
キャパシタでは、先に図9を参照して説明したような、
従来技術においてメモリセル部と周辺回路部との間に発
生する段差レベルを低減しながら、所期の十分な大きさ
のキャパシタ容量を確保することができる。この様子
を、図7に模式的に示す。
【0123】図7は、本発明によって得られる半導体装
置のメモリセル部及び周辺回路部の構成の一例を模式的
に示す断面図である。
【0124】図7において、基板701の上に、周辺回
路部のトランジスタ703とメモリセル部のトランジス
タ713とが、素子分離膜702を介して隣接して設け
られている。周辺回路部のトランジスタ703は、ソー
ス/ドレイン領域704と、その間のチャネル領域の上
にゲート酸化膜705を介して設けられたゲート電極7
06を有している。同様に、メモリセル部のトランジス
タ713は、ソース/ドレイン領域714と、その間の
チャネル領域の上にゲート酸化膜715を介して設けら
れたゲート電極716を有している。また、メモリセル
部には、そこに含まれるトランジスタ713にコンタク
ト725を介して接続するプレーナ型キャパシタ720
が設けられている。さらに、これらのトランジスタ70
3及び713及びキャパシタ720を覆うように層間絶
縁膜730が設けられ、その層間絶縁膜730の上であ
って各トランジスタ703及び713に対応する位置に
は、所定のパターンの金属配線707及び717が設け
られている。
【0125】このような図7の構成において、プレーナ
型キャパシタ720の容量絶縁膜として比誘電率が22
であって厚さ約9nmの五酸化タンタル膜(Ta2
5膜)を使用する場合に、25fFの容量値を確保する
ために発生するメモリセル部と周辺回路部との間の段差
(図7におけるS)は、約0.2μmである。これは、
図9を参照した従来技術の場合よりも、約0.3μm小
さい値である。
【0126】さらに以下では、本発明におけるキャパシ
タと従来技術によるキャパシタとの間で、キャパシタ容
量値や電極面積値を比較する。
【0127】以下の比較計算にあたっては、1Gビット
DRAMセルに対する一般的なセル面積要求値(0.3
μm2以下)及び汎用DRAMのセル構成(縦横比=
1:2)を考慮して、縦が0.38μmで横が0.76
μmであるセルパターン(セル面積=約0.29μ
2)を想定している。さらに、最小加工寸法が0.1
6μmであり、また容量絶縁膜として、比誘電率が30
0で厚さが25nmのBST膜を使用しているとする。
また、キャパシタは、プレーナ構造を有しているとす
る。
【0128】図8(a)及び(b)に、まず従来技術に
従って構成されるキャパシタ配置の平面図、及び個々の
キャパシタ構成の断面図を、模式的に示す。
【0129】具体的には、図8(a)に示すように、4
つのキャパシタ810が0.16μmの間隔を隔てて配
置されており、個々のキャパシタ810は、図8(b)
に示すように、層間絶縁膜830に形成されたコンタク
ト820の上に配置されている。また、キャパシタ81
0は、保護膜840によって覆われている。
【0130】以上の従来技術の構成では、個々のキャパ
シタ810の電極面積は約0.132μm2であり、得
られるキャパシタ容量は約14fFである。
【0131】これに対して、図8(c)及び(d)に、
本発明に従って構成されるキャパシタ配置の平面図、及
び個々のキャパシタ構成の断面図を、模式的に示す。
【0132】具体的には、本発明によれば、図8(c)
に示すように、4つのキャパシタ850を0.05μm
の間隔を隔てて配置することができる。個々のキャパシ
タ810は、図8(b)に示すように、層間絶縁膜87
0に形成されたコンタクト860の上に配置されてい
る。また、キャパシタ850は、保護膜880によって
覆われている。
【0133】以上の本発明の構成では、個々のキャパシ
タ850の電極面積は約0.2343μm2であり、得
られるキャパシタ容量は約25fFである。
【0134】このように、本発明によれば、従来技術に
比較して、キャパシタの電極面積の拡大、さらにそれに
伴うキャパシタ容量値の増加が、達成される。
【0135】さらに、一般にDRAMに用いられるキャ
パシタは、20fF〜30fFの容量を有することが求
められる。しかし、従来技術においては、構造及び製造
工程が簡単でメモリセル部と周辺部との間の段差が小さ
いプレーナ型を用いると、図8(a)及び(b)を参照
して上述したように、上記で要求されるキャパシタ容量
値を実現することができない。これに対して、本発明に
よれば、簡単なプレーナ型構造のキャパシタを利用し
て、1GビットDRAMに要求されるレベルの容量値を
有するキャパシタを提供することができる。
【0136】なお、以上に説明した各実施形態におい
て、第1〜第5の実施形態では、ストレジ電極を形成す
るための凹部パターン(溝)を、何れもテーパ状の形状
を有するように形成している。これによって、その凹部
パターン(溝)の中に形成されるストレジ電極もテーパ
状の形状を有するように形成されるので、電極面積の拡
大が実現されて好ましいことは既に説明したとおりであ
る。但し、そのようなテーパ形状の形成が不必要である
ような場合には、テーパ状の側壁を有する凹部パターン
(溝)の代わりに、例えば第6の実施形態で説明した溝
610のように垂直な側壁を有する凹部パターン(溝)
を形成して、その中に適切な導電材料を埋め込んでスト
レジ電極を得ればよい。そのような場合であっても、微
細サイズのキャパシタ電極の実現などに関して、本発明
の十分な効果が得られることは言うまでもない。
【0137】また、以上の説明では、平坦化処理をCM
P技術を用いて行っているが、他の平坦化プロセス(例
えば、エッチバック法)を使用しても、同様の効果を得
ることができる。
【0138】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、絶縁膜中に形成した凹部パターン(溝)の中に電極
材料を堆積(埋め込み)した上で、平坦化処理(例えば
CMP処理)を行なうことによって、凹部パターンの中
に形成された適切な形状を有する導電体領域を得ること
ができる。この導電体領域は、キャパシタのストレジ電
極として機能し得る。さらに、この凹部パターン(溝)
を、テーパ形状を有するように、すなわち基板に近い側
から、基板より離れる方向に向かって、その幅が次第に
広がるように形成することによって、キャパシタにおけ
る大きな電極面積を容易に実現することができる。
【0139】これによって、本発明によれば、通常のド
ライエッチング法では処理が困難である材料を使用する
場合であっても、微細電極のパターニングをCMP法な
どを用いて容易に行うことができる。さらに、キャパシ
タのストレジ電極をテーパ状に広げることによって、そ
の電極面積を大きくすることができる。
【0140】以上により、本発明によれば、微細サイズ
でありながら大きい電極面積を有するキャパシタ(例え
ばDRAM用のキャパシタ)が、簡単に形成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(e)は、本発明の第1の実施形態に
おける、DRAMに含まれるキャパシタの製造方法を示
す工程断面図である。
【図2】(a)〜(e)は、本発明の第2の実施形態に
おける、DRAMに含まれるキャパシタの製造方法を示
す工程断面図である。
【図3】(a)〜(e)は、本発明の第3の実施形態に
おける、DRAMに含まれるキャパシタの製造方法を示
す工程断面図である。
【図4】(a)〜(e)は、本発明の第4の実施形態に
おける、DRAMに含まれるキャパシタの製造方法を示
す工程断面図である。
【図5】(a)〜(e)は、本発明の第5の実施形態に
おける、DRAMに含まれるキャパシタの製造方法を示
す工程断面図である。
【図6】(a)〜(e)は、本発明の第6の実施形態に
おける、DRAMに含まれるキャパシタの製造方法を示
す工程断面図である。
【図7】本発明による半導体装置のメモリセル部及び周
辺回路部の構成の一例を模式的に示す断面図である。
【図8】(a)及び(b)は、従来技術によるDRAM
用キャパシタの構成の一例を模式的に示す平面図及び断
面図であり、(c)及び(d)は、本発明によるDRA
M用キャパシタの構成の一例を模式的に示す平面図及び
断面図である。
【図9】従来技術における半導体装置のメモリセル部及
び周辺回路部の構成の一例を模式的に示す断面図であ
る。
【図10】代表的な高誘電率膜を用いて構成される、従
来技術によるキャパシタ構造の例を模式的に示す断面図
である。
【符号の説明】
101・・・P型シリコン基板 102・・・素子分離領域 103・・・N型不純物拡散領域 104・・・層間絶縁膜 105・・・フォトレジスト 106・・・ストレジ電極形成用の溝 107・・・ストレジノードコンタクト孔 108・・・多結晶シリコン膜 110・・・容量絶縁膜 111・・・多結晶シリコン膜(プレート電極) 120・・・ストレジノードコンタクト 130・・・ストレジ電極 201・・・P型シリコン基板 202・・・素子分離領域 203・・・N型不純物拡散領域 204・・・BPSG膜 205・・・TEOS膜 206・・・BPSG膜 207・・・フォトレジスト 209・・・ストレジ電極形成用の溝 210・・・フォトレジスト 211・・・ストレジノードコンタクト孔 213・・・容量絶縁膜 214・・・多結晶シリコン膜(プレート電極) 220・・・ストレジノードコンタクト 230・・・ストレジ電極 301・・・P型シリコン基板 302・・・素子分離領域 303・・・N型不純物拡散領域 304・・・BPSG膜 305・・・TEOS膜 306・・・フォトレジスト 307・・・ストレジノードコンタクト孔 309・・・BPSG膜 310・・・フォトレジスト 311・・・ストレジ電極形成用の溝 313・・・容量絶縁膜 314・・・多結晶シリコン膜(プレート電極) 320・・・ストレジノードコンタクト 330・・・ストレジ電極 401・・・P型シリコン基板 402・・・素子分離領域 403・・・N型不純物拡散領域 404・・・BPSG膜 405・・・TEOS膜 406・・・BPSG膜 407・・・フォトレジスト 408・・・ストレジ電極形成用の溝 409・・・フォトレジスト 410・・・ストレジノードコンタクト孔 413・・・容量絶縁膜 414・・・多結晶シリコン膜(プレート電極) 420・・・ストレジノードコンタクト 430・・・ストレジ電極 440・・・直方体状電極 501・・・P型シリコン基板 502・・・素子分離領域 503・・・N型不純物拡散領域 504・・・BPSG膜 505・・・窒化膜 506・・・TEOS膜 507・・・フォトレジスト 508・・・ストレジ電極形成用の溝 509・・・フォトレジスト 510・・・ストレジノードコンタクト孔 512・・・BPSG島 514・・・容量絶縁膜 515・・・多結晶シリコン膜(プレート電極) 520・・・ストレジノードコンタクト 530・・・ストレジ電極 540・・・円筒状電極 601・・・P型シリコン基板 602・・・素子分離領域 603・・・N型不純物拡散領域 604・・・BPSG膜 605・・・窒化膜 606・・・フォトレジスト 608・・・BPSG膜 609・・・フォトレジスト 610・・・溝 611・・・ストレジノードコンタクト孔 612・・・容量絶縁膜 613・・・多結晶シリコン膜(プレート電極) 614・・・絶縁膜 620・・・ストレジノードコンタクト 650・・・ストレジ電極(下部電極) 701・・・基板 702・・・素子分離領域 703・・・周辺回路部のトランジスタ 707・・・配線 713・・・メモリセル部のトランジスタ 717・・・配線 720・・・キャパシタ 725・・・コンタクト 810・・・キャパシタ電極 820・・・コンタクト 850・・・キャパシタ電極 860・・・コンタクト 901・・・基板 902・・・素子分離領域 903・・・周辺回路部のトランジスタ 907・・・配線 913・・・メモリセル部のトランジスタ 917・・・配線 920・・・キャパシタ 925・・・コンタクト

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不純物拡散領域が形成された半導体基板
    と、 該半導体基板の上に形成された第1の絶縁膜と、 該第1の絶縁膜の上面から該不純物拡散領域に至るよう
    に形成されたホールに埋め込まれた第1の導電体領域
    と、 該第1の絶縁膜の表面及び該第1の導電体領域のうちで
    該ホールの外に露出している表面を覆うように形成され
    た第2の絶縁膜と、 該第2の絶縁膜の上に形成された第2の導電体領域と、
    を備えた半導体装置であって、 該第1の絶縁膜の表面と、該第1の導電体領域のうちで
    該ホールの外に露出している該表面とは、実質的にほぼ
    平坦であり、 該ホールのうちで、該第1の絶縁膜の上面に近い第1の
    領域は、該不純物拡散領域に近い第2の領域よりも、広
    い幅を有するように形成されている、半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の導電体領域が多結晶シリコン
    或いはタングステンで形成されている、請求項1に記載
    の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の導電体領域のうちで、前記ホ
    ールの前記第1の領域に埋め込まれた部分は第1の材料
    で構成され、該ホールの前記第2の領域に埋め込まれた
    部分は第2の材料で構成されている、請求項1に記載の
    半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の材料が多結晶シリコン或いは
    タングステンであり、前記第2の材料が多結晶シリコン
    である、請求項3に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の導電体領域のうちで前記ホー
    ルの外に露出している前記表面の上に、前記第2の絶縁
    膜で覆われるように形成された第3の導電体領域をさら
    に備える、請求項1に記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記第3の導電体領域が直方体状の形状
    を有する、請求項5に記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記第3の導電体領域が円筒状の形状を
    有する、請求項5に記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の導電体領域及び前記第3の導
    電体領域が、何れも多結晶シリコンで形成されている、
    請求項5から7のいずれかひとつに記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の導電体領域のうちで、前記ホ
    ールの前記第1の領域に埋め込まれた部分は第1の材料
    で構成され、該ホールの前記第2の領域に埋め込まれた
    部分は第2の材料で構成されている、請求項5から7の
    いずれかひとつに記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】 前記第1及び第2の材料が多結晶シリ
    コンであり、前記第3の導電体領域がタングステン或い
    は窒化チタンで形成されている、請求項9に記載の半導
    体装置。
  11. 【請求項11】 前記第1の材料が窒化チタンであり、
    前記第2の材料が多結晶シリコンであり、前記第3の導
    電体領域がルテニウム、イリジウム、或いは白金で形成
    されている、請求項9に記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】 前記第1の材料がルテニウムであり、
    前記第2の材料が多結晶シリコンであり、前記第3の導
    電体領域がルテニウム酸化物で形成されている、請求項
    9に記載の半導体装置。
  13. 【請求項13】 前記第1の材料がイリジウムであり、
    前記第2の材料が多結晶シリコンであり、前記第3の導
    電体領域がイリジウム酸化物で形成されている、請求項
    9に記載の半導体装置。
  14. 【請求項14】 前記第1の絶縁膜が、前記半導体基板
    に近い側に配置されたシリコン酸化膜と該シリコン酸化
    膜の上に配置されたシリコン窒化膜とを含む多層構造を
    有する、請求項1から13のいずれかひとつに記載の半
    導体装置。
  15. 【請求項15】 前記第1の導電体膜のうちで、前記ホ
    ールの前記第1の領域に埋め込まれた部分は、キャパシ
    タの電極を構成し、該ホールの前記第2の領域に埋め込
    まれた部分は、該キャパシタと前記不純物拡散領域とを
    電気的に接続するコンタクトを構成する、請求項1から
    14のいずれかひとつに記載の半導体装置。
  16. 【請求項16】 前記ホールの前記第1の領域の幅は、
    前記半導体基板に近い側から、該半導体基板より離れる
    方向に向けて、次第に広がっている、請求項1から15
    のいずれかひとつに記載の半導体装置。
  17. 【請求項17】 不純物拡散領域が形成された半導体基
    板と、 該半導体基板の上に形成された第1の絶縁膜と、 該第1の絶縁膜の上面から該不純物拡散領域に至るよう
    に形成されたホールに埋め込まれた第1の導電体領域
    と、 該第1の絶縁膜の表面を覆うように形成された第2の絶
    縁膜と、 該第2の絶縁膜の上面から該第1の絶縁膜に至るように
    形成された溝の側面及び底面に沿って設けられ、該ホー
    ルに埋め込まれた該第1の導電体領域に電気的に接続し
    ている第2の導電体領域と、 該第2の絶縁膜及び該第2の導電体領域を覆うように形
    成された第3の絶縁膜と、 該第3の絶縁膜の上に形成された第3の導電体領域と、
    を備えており、 該溝の幅が該ホールの幅よりも広い、半導体装置。
  18. 【請求項18】 前記第1の導電体領域が多結晶シリコ
    ンにより形成されており、 前記第2の導電体領域が、ルテニウム、ルテニウム酸化
    膜、イリジウム、イリジウム酸化膜、白金、或いは窒化
    チタンにより形成されている、請求項17に記載の半導
    体装置。
  19. 【請求項19】 前記第1の導電体領域が多結晶シリコ
    ンにより形成されており、 前記第2の導電体領域が、ルテニウム、ルテニウム酸化
    膜、イリジウム、イリジウム酸化膜、白金、及び窒化チ
    タンから選択された材料により形成された多層構造を有
    する、請求項17に記載の半導体装置。
  20. 【請求項20】 前記第2の導電体領域はキャパシタの
    電極を構成し、前記第1の導電体領域は、該キャパシタ
    と前記不純物拡散領域とを電気的に接続するコンタクト
    を構成する、請求項17から19のいずれかひとつに記
    載の半導体装置。
  21. 【請求項21】 前記溝の幅は、前記半導体基板に近い
    側から、該半導体基板より離れる方向に向けて、次第に
    広がっている、請求項17から20のいずれかひとつに
    記載の半導体装置。
  22. 【請求項22】 半導体基板に不純物拡散領域を形成す
    る工程と、 該半導体基板の上に第1の絶縁膜を形成する工程と、 該第1の絶縁膜に所定の形状の凹部パターンを形成する
    工程と、 該凹部パターンの底面から該不純物拡散領域に至るホー
    ルを、該第1の絶縁膜に形成する工程と、 該ホール及び該凹部パターンを埋め込むとともに該第1
    の絶縁膜を覆うように第1の導電体領域を形成する工程
    と、 該第1の導電体領域を、該凹部パターン以外の部分に相
    当する該第1の絶縁膜が露出するまで除去して、該第1
    の絶縁膜の露出した表面と残存する該第1の導電体領域
    の表面とを実質的にほぼ平坦化する工程と、 該平坦化された表面を覆うように、第2の絶縁膜及び第
    2の導電体領域を順に形成する工程と、を包含する、半
    導体装置の製造方法。
  23. 【請求項23】 前記凹部パターンの幅は、前記半導体
    基板に近い側から、該半導体基板より離れる方向に向け
    て、次第に広がっている、請求項22に記載の半導体装
    置の製造方法。
  24. 【請求項24】 前記平坦化工程は、化学機械的研磨
    (CMP)技術を使用して行われる、請求項22或いは
    23に記載の半導体装置の製造方法。
  25. 【請求項25】 半導体基板に不純物拡散領域を形成す
    る工程と、 該半導体基板の上に第1の絶縁膜、第2の絶縁膜、及び
    第3の絶縁膜を順に形成する工程と、 該第3の絶縁膜に所定の形状の凹部パターンを形成する
    工程と、 該凹部パターンの底面から該不純物拡散領域に至るホー
    ルを、該第1及び第2の絶縁膜に形成する工程と、 該ホール及び該凹部パターンを埋め込むとともに該第3
    の絶縁膜を覆うように第1の導電体領域を形成する工程
    と、 該第1の導電体領域を、該凹部パターン以外の部分に相
    当する該第3の絶縁膜が露出するまで除去して、該第3
    の絶縁膜の露出した表面と残存する該第1の導電体領域
    の表面とを実質的にほぼ平坦化する工程と、 該平坦化された表面を覆うように、第4の絶縁膜及び第
    2の導電体領域を順に形成する工程と、を包含する、半
    導体装置の製造方法。
  26. 【請求項26】 前記凹部パターンの形成工程では、前
    記該第2の絶縁膜をエッチングストップ層として使用す
    る等方性エッチングが行われ、それによって、該凹部パ
    ターンは、前記半導体基板に近い側から、該半導体基板
    より離れる方向に向かって、次第に広がっている幅を有
    するように形成される、請求項25に記載の半導体装置
    の製造方法。
  27. 【請求項27】 前記凹部パターンの形成工程は、 エッチングにより、前記第3の絶縁膜の表面から前記第
    2の絶縁膜に至る溝を形成する工程と、 該溝にエッチング処理を施して、前記半導体基板に近い
    側から該半導体基板より離れる方向に向かって、次第に
    広がっている幅を有する凹部パターンを形成する工程
    と、を含む、請求項25に記載の半導体装置の製造方
    法。
  28. 【請求項28】 前記平坦化工程は、化学機械的研磨
    (CMP)技術を使用して行われる、請求項25から2
    7のいずれかひとつに記載の半導体装置の製造方法。
  29. 【請求項29】 半導体基板に不純物拡散領域を形成す
    る工程と、 該半導体基板の上に第1の絶縁膜及び第2の絶縁膜を順
    に形成する工程と、 該第2の絶縁膜の表面から該不純物拡散領域に至るホー
    ルを、該第1及び第2の絶縁膜に形成する工程と、 該ホールを埋め込むように第1の導電体領域を形成する
    工程と、 該第2の絶縁膜の表面と該第1の導電体領域のうちで該
    ホールの外に露出している表面とを覆うように、第3の
    絶縁膜を形成する工程と、 該第3の絶縁膜に所定の形状の凹部パターンを形成する
    工程と、 該凹部パターンの表面及び該第3の絶縁膜を覆うように
    第2の導電体領域を形成する工程と、 該第2の導電体領域のうちで該第3の絶縁膜の上に位置
    している部分を除去する工程と、 残存する該第2の導電体領域と該第3の絶縁膜とを覆う
    ように、第4の絶縁膜及び第3の導電体領域を順に形成
    する工程と、を包含する、半導体装置の製造方法。
  30. 【請求項30】 前記凹部パターンの形成工程では、前
    記該第2の絶縁膜をエッチングストップ層として使用す
    る等方性エッチングが行われ、それによって、該凹部パ
    ターンは、前記半導体基板に近い側から、該半導体基板
    より離れる方向に向かって、次第に広がっている幅を有
    するように形成される、請求項29に記載の半導体装置
    の製造方法。
  31. 【請求項31】 前記凹部パターンの形成工程は、 エッチングにより、前記第3の絶縁膜の表面から前記第
    2の絶縁膜に至る溝を形成する工程と、 該溝にエッチング処理を施して、前記半導体基板に近い
    側から該半導体基板より離れる方向に向かって、次第に
    広がっている幅を有する凹部パターンを形成する工程
    と、を含む、請求項29に記載の半導体装置の製造方
    法。
  32. 【請求項32】 前記平坦化工程は、化学機械的研磨
    (CMP)技術を使用して行われる、請求項29から3
    1のいずれかひとつに記載の半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100326810B1 (ko) * 1999-12-31 2002-03-04 박종섭 캐패시터의 제조 방법
KR100351989B1 (ko) * 2000-01-05 2002-09-12 주식회사 하이닉스반도체 반도체소자의 커패시터 형성방법
DE10120302B4 (de) * 2000-04-26 2008-04-10 Sharp K.K. Verfahren zur Herstellung eines Halbleiter-Bauteils
JP2011134997A (ja) * 2009-12-25 2011-07-07 Renesas Electronics Corp 半導体装置

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