JP4405068B2 - 荷受台昇降装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、貨物自動車の後部又は側部に装着され、荷物の積載や荷下ろしに用いられる荷受台昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図11は、実用新案登録第2604829号公報に掲載された従来の荷受台昇降装置を示す側断面図である。図において、当該荷受台昇降装置100は、車体の後部に取り付けられている。車体の後方から見て左右一対設けられたコラム101は、中空の角パイプ等からなり、荷台200に固定されている。コラム101の内部には、ランナ(昇降する支柱)102が挿入されている。ランナ102の上端部は、ピン結合により、三角形のリンク部材103と接続されている。このリンク部材103にはさらに、駆動部材104がピン結合されるとともに、ローラ105が回転自在に取り付けられている。このローラ105は、コラム101の右側の内面101aに接しており、当該内面上を転動可能である。また、ランナ102の中央より下方には、ローラ106が回転自在に取り付けられている。このローラ106は、コラム101の左側の内面101bに接しており、当該内面上を転動可能である。さらに、ランナ102の下端にも、ローラ107が取り付けられており、このローラ107は接地している。ランナ102には、ブラケット108が溶接されており、このブラケット108に、荷受台109が接続されている。
【0003】
すなわち、上記の状態では、コラム101に対してランナ102が下降し、ローラ107が接地して、荷受台109が略水平に展開されている。この状態から駆動部材104が下降すると、ローラ105をコラム101の内面に転接させながら、リンク部材103が反時計回りに移動する。これにより、ランナ102及び荷受台109は、ローラ106とコラム101の内面101bとの接点を中心に、図の二点鎖線で示す位置まで傾動する。この結果、荷受台109の下面の接地部109a(図示しないその他のクッション部も含む。)は、床面に接する。このようにランナ102及び荷受台109が傾動した状態で、荷物の積み下ろしが行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の荷受台昇降装置では、傾動に伴ってランナ102の下端のローラ107が前方(図の左方)に少し動く。これに伴って、荷受台109の下面の接地部109aが床面に擦られる。逆に、傾動状態から荷受台109を水平に戻す場合には、ローラ107が後方に少し動き、同様の摩擦が発生する。しかも、積み荷によって摩擦力も増大する。その結果、接地部109aは摩耗し、床面には傷が付く。また、ローラ107自体も接地部であるから、これが前後に動くことによって、床に傷が付く場合がある。
【0005】
上記のような従来の問題点に鑑み、本発明は、荷受台の接地部の摩耗や床面の傷を防止する荷受台昇降装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の荷受台昇降装置は、車体の端部に立設された一対のガイド部材と、前記ガイド部材に対して昇降動作可能に設けられ、下端が接地可能なスライダと、前記スライダに軸着され、前記下端が接地すると回動可能となるチルトブラケットと、前記チルトブラケットに接続され、前記チルトブラケットとともに前記スライダを昇降させる駆動機構と、前記チルトブラケットに水平に、かつ、水平位置から上方へ回動可能に軸着され、少なくともその自重により前記チルトブラケットを回動させる方向に力を付与する荷受台とを備え、前記スライダは、前記下端が接地した状態において、前記チルトブラケット及び前記荷受台の基端側を、非接地状態に保って支持するものである(請求項1)。
上記のように構成された荷受台昇降装置においては、スライダが下降して下端が接地すると、チルトブラケットが回動可能である。このとき、荷受台からチルトブラケットを回動させる方向に力が付与されることにより、チルトブラケットが回動し、荷受台はチルト動作してその先端側の接地部が接地する。このようにして、スライダの下端が床面上で動くことなく荷受台を傾けることができる。従って、荷受台の接地部が床面に擦られて磨耗することはなく、床面に傷が付くこともない。
【0007】
また、上記荷受台昇降装置(請求項1)において、駆動機構は、シリンダと、このシリンダに接続された2系統のワイヤロープと、各系統のワイヤロープの先に接続され、各々のスライダにそれぞれ軸着されたリンク機構とを含み、このリンク機構にチルトブラケットが接続されているものであってもよい(請求項2)。
この場合、ワイヤロープを引く力の大きさ及び方向が、リンク機構を介して変換され、チルトブラケットに伝達される。従って、チルトブラケットを起立させるために必要な力を、コンパクトな構成により得ることができる。
【0008】
また、上記荷受台昇降装置(請求項2)において、リンク機構は、スライダが非接地の状態にあるとき、ガイド部材と干渉して、チルトブラケットの回動を規制するものであってもよい(請求項3)。
この場合、スライダが非接地の状態にあるときチルトブラケットの回動が規制される。従って、スライダが非接地の状態にあるときには、確実に、荷受台を水平に維持することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1及び図2はそれぞれ、本発明の一実施形態による荷受台昇降装置を搭載した車両の車体後部を、側方及び後方から見た図である。図1及び図2において、車体1の荷箱(コンテナ)1aの左右後端部には、昇降動作のガイド部材となる一対のコラム2が立設されている。荷受台3は、一対の支持アーム3a(図2)に金属板3b(図2)を取り付けたものであり、図1の矢印Aに示すように手動で開閉することができる。格納状態(図1の実線)の荷受台3は垂直になり、荷箱1aの後方開口部を閉鎖する。なお、ロック装置4(図2)を操作することにより、荷受台3を、格納状態でロックすることができる。また、水平に開いた状態(図1の二点鎖線)の荷受台3は荷箱1aの底面1bと同一レベルの水平面を構成し、荷物の出し入れが可能となる。荷受台3は、後述するワイヤロープを介してシリンダ5(図2)に接続されており、シリンダ5の動作に基づき、昇降動作する。
【0010】
図3は、上記コラム2内の構造を含む、荷受台昇降装置の主要部の構成を示す側断面図である。なお、図示しているのは車体の左方側の構成であるが、右方側については左右対称の同様な構造である。
図において、コラム2は、角パイプ2aに、さらにチャンネル材2bを溶接したものであり、基本的な水平断面形状は、図4に示すとおりであるが、必要に応じて開口部や切欠きが設けられている。また、コラム2の角パイプ2aには、スライダ6が挿通されている。図は、スライダ6の内部断面を示している。
【0011】
図5の(b)は、スライダ6を単体で側面から見た図であり、(a)はこれを左側から見た図である。スライダ6はメインプレート61と、メインプレート61に溶接された2枚のサイドプレート62と、サイドプレート62の上端部及び中間部の左寄りの位置に取り付けられた双輪のローラ63及び64と、一対のサイドプレート62の間に回転自在に取り付けられたシーブ65とを備えている。サイドプレート62には、後述のピン15を当接させる凹部62aが設けられている。メインプレート61及びサイドプレート62のA−A線断面形状及びB−B線断面形状はそれぞれ、図6の(a)及び(b)に示すとおりである。図6の(b)及び、図5の(b)に示すように、三角形状の一対の支持板66は、各サイドプレート62の内面に沿ってメインプレート61の開口部から後方に突出した状態で、メインプレート61及びサイドプレート62に溶接されている。
【0012】
図3に戻り、上記スライダ6のローラ63は、コラム2の角パイプ2aの後方側(図の右方側)の内面に接しており、ローラ64は、角パイプ2aの前方側の内面に接している。スライダ6は、各ローラ63,64を転動させながら、コラム2に対して昇降可能である。スライダ6の下端には、ピン7を介して、チルトブラケット8が回転可能に取り付けられている。また、スライダ6の上端部は、コラム2の内部に設けられたストッパ21に当接している。
一方、荷受台3は、ピン9を介して、チルトブラケット8に取り付けられている。荷受台3は、図示の位置からピン9を中心として上方に90度、手動で回転させることができる。
【0013】
チルトブラケット8の上部には、ピン10を介して、チルトリンク11が取り付けられている。チルトアーム12は、支持板66に固定されたピン13を中心として回動可能に取り付けられている。チルトアーム12の下端部は、ピン14を介して、チルトリンク11に接続されている。また、チルトアーム12の上端部は、ピン15を介してヨーク16と接続されている。上記チルトリンク11、チルトアーム12及びヨーク16は、スライダ6に軸着されたリンク機構Lを構成している。チルトアーム12の途中には段差部12aが設けられている。この段差部12aの作用については後述する。
【0014】
上記ヨーク16には、ワイヤロープ17が接続されている。ワイヤロープ17は、シーブ65及び、コラム2のチャンネル材2b寄りに回転自在に取り付けられた他のシーブ18に巻き掛けられている。ワイヤロープ17の図面上の端部17aは、紙面に垂直な方向に連続しており、最終的にはシリンダ5(図2)と接続されている。シリンダ5は、荷受台昇降装置の左右の構成に共通に用いられる。従って、単一のシリンダ5から左右2系統に分けて、ワイヤロープ17が接続されている。上記シリンダ5、シーブ18,65及びワイヤロープ17は、リンク機構Lと共に、スライダ6を昇降させる駆動機構を構成している。
【0015】
図示の状態では、ワイヤロープ17に所定の張力が与えられており、それによって、スライダ6は、シーブ18からワイヤロープ17により吊り下げられた状態にある。
また、開いた状態の荷受台3の荷重は、吊り下げられた状態のスライダ6に対して、各ローラ63,64を角パイプ2aの内面に押し付ける方向に作用する。従って、スライダ6自体は傾動することなく、安定して垂直姿勢で支持され、コラム2に対する昇降動作のみが可能である。
【0016】
図7の(a)及び(b)は、それぞれ、上記チルトブラケット8を単体で示す側面図及び底面図である。チルトブラケット8は、ピン孔81a,81b及び凹部81cを有するプレート81と、このプレート81と直交する方向に幅を有する鍔状のプレート82と、ピン孔83aを有する一対のヒンジプレート83とを図示のように一体に溶接したものであり、一対のヒンジプレート83の間には、荷受台3に対するストッパボルト84が取り付けられている。
【0017】
図8は、チルトブラケット8周辺の拡大図である。手動で水平に開かれた荷受台3の一端部3cは、ストッパボルト84に当接する。従って、荷受台3は、チルトブラケット8により、水平に支持されている。この荷受台3の自重及び、荷物が載せられている場合にはその重さを加えた荷重により、チルトブラケット8には、ピン7を中心として時計回り方向に回動する力が付与されている。これにより、チルトリンク11は右方に移動する力を付与され、チルトアーム12はピン13を中心として反時計回り方向に回動する力を付与される。なお、スライダ6のメインプレート61は、開口部61a及び61bを有している。
【0018】
一方、ワイヤロープ17に対して、これを上に引く力が付与されることにより、チルトアーム12には、ピン13を中心として時計回り方向に回動する力が付与される。また、これにより、ピン14は、チルトリンク11に対し、これを左方に移動させようとする力を付与する。従って、チルトブラケット8には、ピン7を中心として反時計回り方向へ回動する力が付与される。一方、ヨーク16とチルトアーム12とを接続するピン15が、図示のようにサイドプレート62の凹部62aに当接することにより、チルトアーム12は図示の位置からさらに時計回り方向に回動することはできない。スライダ6の昇降動作時には、チルトアーム12は図示の位置に保持される。従って、チルトアーム12と接続されたチルトリンク11及びチルトブラケット8も、図8に示す姿勢を維持する。
【0019】
上記のように、チルトアーム12は、荷受台3からの荷重により反時計回り方向に回動しようとし、逆に、ワイヤロープ17を上に引く力により時計回り方向に回動しようとする。ここで、スライダ6、リンク機構L、チルトブラケット8及び荷受台3がワイヤロープ17により吊り下げられている状態では、荷受台3に荷物が載せられているか否かに関わらず、チルトブラケット8及びリンク機構Lによって、チルトアーム12を反時計回り方向に回動させようとする力より、時計回り方向に回動させようとする力の方が常に大きくなるように設計されている。従って、スライダ6等がワイヤロープ17により吊り下げられている状態では、チルトアーム12は時計回り方向の回動端すなわち図8に示す位置に達しており、チルトブラケット8は図示の起立位置に維持される。この状態のまま、所定の張力を維持しつつワイヤロープ17を下ろす(下方へ進出させる)と、スライダ6は、チルトブラケット8、荷受台3及びリンク機構Lと共に、下降する。
【0020】
一方、ワイヤロープ17が張力を失って緩むと、荷受台3側の荷重により、チルトアーム12は反時計回り方向に回動しようとし、ピン15が下方へ下がろうとする。しかしながら、図3に示すように、ヨーク16の端部16aは、角パイプ2aの内面2a1に近接しており、ごく僅かに下がると、端部16aが内面2a1に当接して、それ以上下降できない。従って、ワイヤロープ17が張力を失って緩んだとしても、ピン15の位置は、ほぼ不変である。従って、チルトブラケット8は回動せず、荷受台3も水平を維持する。
【0021】
図9は、図3に示す状態から、スライダ6が、下降可能な位置まで下降した状態を示す側断面図である。すなわち、スライダ6の下端の接地部6aは、床面(又は地面)Fに接地している。但し、チルトブラケット8は、床面Fに接近するものの、非接地の状態を維持している。この状態から、荷受台3のチルト動作を行うことが可能であり、チルト後の荷受台3は二点鎖線で示す位置にある。これにより、荷受台3の接地部3d(その他、図示しないクッション部も含む。)は床面Fに接する。
【0022】
上記チルト動作について、図10を参照して詳細に説明する。図の二点鎖線部分は、図9の実線に示す各部に相当する(但し、スライダ6は簡略に表している。)。図において、スライダ6の接地部6aが接地した後、さらにワイヤロープ17が下ろされると、ヨーク16及びピン15が下がろうとする。このとき、図9に示すように、ヨーク16の端部16aは、コラム2の下方に露出している。従って、ヨーク16及びピン15が下がり、図10の実線に示すようにチルトアーム12を反時計回り方向に回動させる。これにより、チルトリンク11が右方へ移動し、チルトブラケット8はピン7を中心として時計回り方向に回動する。これにより、荷受台3は、チルト動作する。チルトブラケット8の回動により、その上端部8aがチルトアーム12の段差部12aに当接し、これによって、チルトブラケット8の、それ以上の回動は阻止される。すなわち、チルトブラケット8は、前述の起立位置から、段差部12aによって阻止されるまでの範囲で、回動可能である。なお、この状態において、荷受台3の接地部3d(図9)は、前述のように接地するが、チルトブラケット8は接地しない。
【0023】
このように荷受台3が接地した状態で、荷受台3から荷物を下ろすか又は、荷受台3に荷物を載せる作業が行われる。その後、ワイヤロープ17を引き上げることにより、リンク機構L、チルトブラケット8及び荷受台3は、図10の実線に示す位置から二点鎖線に示す位置に戻る。そこからさらにワイヤロープ17が引き上げられると、スライダ6は、チルトブラケット8、荷受台3及びリンク機構Lと共に、上昇する。そして、図3に示すように、上昇した荷受台3が荷箱の底面1bと同一レベルになり、スライダ6の上端部がストッパ21に当接するところで上昇を停止させる。これにより、荷物の出し入れが可能となる。
【0024】
上記一連の動作において、スライダ6は昇降動作のみを行い、前後左右には動かない。また、傾動もしない。従って、荷受台3のチルト動作に際し、スライダ6の接地部6aが接地しているが、これは接地された状態で動かない。そのため、荷受台3の接地面3dも前後(又は左右)に動かず、床面Fとの摩擦は生じない。これにより、荷受台3の接地部3dの摩耗や、床面Fに傷が付くことを防止することができる。また、チルトブラケット8も、回動の前後で非接地であることから、床面Fを傷つけない。
【0025】
一方、上記のようなリンク機構Lを用いることにより、ワイヤロープ17を引く力の大きさ、方向及びストロークが、リンク機構17を介して適宜変換され、チルトブラケット8に伝達される。従って、チルトブラケット8を起立させるために必要な力を、コンパクトな構成により得ることができる。但し、ワイヤロープ17のストロークが十分に確保でき、かつ、チルトブラケット8やスライダ6を大型化しても差し支えない場合には、リンク機構Lを省略してワイヤケーブル17を直接チルトブラケットに接続することも可能である。さらに、ワイヤケーブル17を省略し、シリンダを直接、チルトブラケット8に接続することも可能である。
また、上記のようにスライダ6は昇降動作のみ行い、チルト動作はチルトブラケット8により行わせる構成は、本実施形態のようにワイヤケーブル17を用いた荷受台昇降装置に限らず、専用のシリンダの動作により直接チルトブラケットの回動を行わせる荷受台昇降装置にも適用が可能である。
【0026】
なお、上記実施形態の荷受台昇降装置は、車体の後方に搭載されるものであるが、車体の側方に同様な装置を搭載することも可能である。
また、上記実施形態の荷受台昇降装置では、スライダ6がコラム2内を直接、昇降動作するが、コラム2の角パイプ2a内に同様な形状の角パイプからなるインナコラムを挿入して上下にスライド可能とし、このインナコラム内をスライダ6が昇降動作する、いわゆるインナコラム式の荷受台昇降装置においても、上記のようなスライダ6、リンク機構L及びチルトブラケット8の構造を同様に適用することができる。
また、上記実施形態ではチルトブラケット8が起立状態のとき、荷受台3が水平になるように構成されているが、チルトブラケット8が起立状態以外の状態で荷受台3が水平になるように構成することもできる。
【0027】
【発明の効果】
以上のように構成された本発明は以下の効果を奏する。
請求項1の荷受台昇降装置によれば、荷受台のチルト動作はチルトブラケットの回動により行われ、スライダは昇降動作が可能である。従って、チルト動作中に、スライダの下端が床面上で動かないので、荷受台の接地部が床面に擦られて磨耗することはなく、床面に傷が付くこともない。
【0028】
請求項2の荷受台昇降装置によれば、ワイヤロープを引く力の大きさ及び方向が、リンク機構を介して変換され、チルトブラケットに伝達されるので、チルトブラケットを起立させるために必要な力を、コンパクトな構成により得ることができる。
【0029】
請求項3の荷受台昇降装置によれば、スライダが非接地の状態にあるときには、チルトブラケットの回動が規制されるので、確実に、荷受台を水平に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による荷受台昇降装置を搭載した車両の車体後部を、側方及から見た図である。
【図2】上記荷受台昇降装置を搭載した車両の車体後部を、後方から見た図である。
【図3】上記荷受台昇降装置の主要部の構成を示す側断面図である
【図4】上記荷受台昇降装置におけるコラムの水平断面形状を示す図である。
【図5】(b)は、上記荷受台昇降装置におけるスライダを単体で側面から見た図であり、(a)はこれを左側から見た図である。
【図6】(a)及び(b)はそれぞれ、図5に示すスライダのメインプレート及びサイドプレートのA−A線断面形状及びB−B線断面形状を示す図である。
【図7】(a)及び(b)はそれぞれ、上記荷受台昇降装置におけるチルトブラケットを単体で示す側面図及び底面図である。
【図8】上記荷受台昇降装置におけるチルトブラケット周辺の拡大図である。
【図9】図3に示す状態から、スライダが、下降可能な位置まで下降した状態を示す側断面図である。
【図10】図8に示す状態から荷受台がチルト動作する様子を示す図である。
【図11】従来の荷受台昇降装置を示す側断面図である。
【符号の説明】
2 コラム(ガイド部材)
3 荷受台
5 シリンダ
6 スライダ
6a 接地部
8 チルトブラケット
L リンク機構
17 ワイヤロープ
18,65 シーブ

Claims (3)

  1. 車体の端部に立設された一対のガイド部材と、
    前記ガイド部材に対して昇降動作可能に設けられ、下端が接地可能なスライダと、
    前記スライダに軸着され、前記下端が接地すると回動可能となるチルトブラケットと、
    前記チルトブラケットに接続され、前記チルトブラケットとともに前記スライダを昇降させる駆動機構と、
    前記チルトブラケットに水平に、かつ、水平位置から上方へ回動可能に軸着され、少なくともその自重により前記チルトブラケットを回動させる方向に力を付与する荷受台とを備え
    前記スライダは、前記下端が接地した状態において、前記チルトブラケット及び前記荷受台の基端側を、非接地状態に保って支持することを特徴とする荷受台昇降装置。
  2. 前記駆動機構は、シリンダと、このシリンダに接続された2系統のワイヤロープと、各系統のワイヤロープの先に接続され、各々のスライダにそれぞれ軸着されたリンク機構とを含み、このリンク機構に前記チルトブラケットが接続されている請求項1記載の荷受台昇降装置。
  3. 前記リンク機構は、前記スライダが非接地の状態にあるとき、前記ガイド部材と干渉して、前記チルトブラケットの回動を規制する請求項2記載の荷受台昇降装置。
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