JP4400783B2 - 折り畳み可能な衣類ケース - Google Patents

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本発明は、衣類の保管又は輸送に使用する折り畳み可能な衣類ケースに関する。
従来、少なくとも、ほぼ垂直に起立する背板と、その背板の左右側縁前方に位置する二枚の側板と、前記背板の下縁前方に位置する底板と、前記背板の上縁前方に位置する天板とを有し、前記背板の前面に側板と天板と底板を重ねて折り畳み得るようにした衣類ケースがある(特許文献1参照)。
特開平8−72869号公報
衣類ケースには衣類を掛けたハンガーを掛けるための棒状の掛け竿が不可欠であるが、従来の衣類ケースはその掛け竿が着脱式になっていて、折り畳み時に取り外し、組立時には取り付ける必要がある。従って衣類ケースを折り畳んだり組み立てたりするのに掛け竿を着脱する余分な時間を必要とし、また、掛け竿を紛失したり、掛け竿を同梱し忘れて現場で気付く、というおそれがあった。
少なくとも、ほぼ垂直に起立する背板と、その背板の左右側縁前方に位置する二枚の側板と、前記背板の下縁前方に位置する底板と、前記背板の上縁前方に位置する天板とを有し、前記背板と側板と天板と底板を重ねて折り畳み得るようにした衣類ケースであって、
前記天板の内面であって前記側板寄りの位置に一対の吊り支片を揺動自在に垂設すると共にその吊り支片に縦長の長孔を穿設し、さらにその長孔に棒状の掛け竿を通して二つの吊り支片に掛け竿の両端を掛け渡すと共にその掛け竿の長孔内における長さ方向への移動が自由であるようにした折り畳み可能な衣類ケースを提供する。
また、請求項2に記載したように、前記吊り支片を次の(a)〜(c)のようにした請求項1記載の折り畳み可能な衣類ケースを提供する。
(a)二枚の基板間に芯部材を一体成形したプラスチック段ボールで前記天板の全部又は一部を形成し、そのプラスチック段ボールを吊り支片の母材とする。
(b)前記プラスチック段ボールに吊り支片の輪郭(ヒンジ部を除く。)に沿う切込線を入れ、一方、吊り支片のヒンジ部相当部分にプラスチック段ボールの内側の基板一枚を残してハーフカットの切り込みを入れ、その切り残した一枚の基板を曲げてヒンジ部とする。
(c)吊り支片を切り抜いた跡のプラスチック段ボール側の孔は、ヒンジ部からプラスチック段ボールの厚さ分だけ離れた部位の孔幅がヒンジ部の横幅より小さくなる形状にする。
また、請求項3に記載したように、少なくとも、ほぼ垂直に起立する背板と、その背板の左右側縁前方に位置する二枚の側板と、前記背板の下縁前方に位置する底板と、前記背板の上縁前方に位置する天板とを有し、前記背板と側板と天板と底板を重ねて折り畳み得るようにした衣類ケースであって、
前記天板と底板は前方部を曲げ中心として内側に回動自在な揺動構造とし、
前記二枚の側板は縦折りに半分か又はそれ以上の屏風状に折り曲げ得るようになっていて前後方向に屈曲自在な屈曲構造とし、
前記天板の後端に内向きに折曲自在なストッパー片を連設すると共に背板上に前記ストッパー片用の止め部材を配設し、
組立状態において前記ストッパー片が背板上に重なり且つその状態でストッパー片の端面が前記止め部材に当接して天板が水平姿勢でロックされるようになっている折り畳み可能な衣類ケースを提供する。
請求項1に記載の衣類ケースは、吊り支片の長孔の長さ方向に対して掛け竿の移動が自由であるため、掛け竿を天板側に移動させて吊り支片を恰も飛行機が車輪を格納するかのような状態に傾斜させることができる。従って掛け竿と吊り支片の嵩が小さくコンパクトになるため、掛け竿を吊り支片に取り付けたまま衣類ケースを折り畳むことができ、また、衣類ケースを組み立てて直ぐ掛け竿を使用可能な状態にすることができる。
また、請求項2に記載の衣類ケースは、吊り支片を低コストに製造できることはもちろん、吊り支片を垂下させた状態で吊り支片の基端部が吊り支片を切り抜いた跡のプラスチック段ボールの孔の縁に当って逆戻りしないため、吊り支片の使用時の形態が安定する。
また、請求項3に記載の衣類ケースは、ストッパー片により組立状態の天板が水平姿勢でロックされるから、使用時に誤って天板が外れるおそれがない。
以下に本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。なお、図1は扉板を開いた斜視図、図2は扉板を閉じた斜視図、図3は図1の要部を拡大した斜視図、図4は図2のA−A線断面図、図5は図4から折り畳んだ状態を示す断面図、図6は要部を示す正面側から見た断面図、図7は図2のB−B線断面図、図8は図7から折り畳む途中の状態を示す断面図、図9は背板構成板の斜視図、図10は側板付き背板構成板の斜視図、図11は天板の斜視図、図12は天板と背板の要部を示す斜視図、図13(a)は格納された吊り支片を示す断面図、図13(b)は格納された吊り支片を示す底面図、図13(c)は使用時の状態を示す断面図、図13(d)は使用時の状態を示す底面図、図14(a)は図2のC−C線の要部拡大断面図、図14(b)は図2のB−B線の要部拡大断面図、図15は第二の係止手段を示す要部拡大斜視図、図16(a),(b)は他形態の天板と背板と底板を示す線図である。
衣類ケース1は、ほぼ垂直に起立する正面視長方形状の背板2と、その背板2の上縁前方に位置する天板3と、前記背板2の下縁前方に位置する底板4と、背板2の左右側縁前方に位置する二枚の側板5,5と、前記天板3と底板4と各側板5,5の前縁部を覆う四本のモール部材6a,6bと、その四本のモール部材6a,6bを額縁状に剛接合するコーナー部材7,7…と、天板3及び底板4に設けた把手部材8と、前面の開口を覆う開閉自在な扉板9と、から概略構成される。
前記背板2と天板3と底板4と側板5,5及び扉板9を構成する素材は、ポリプロピレン製の二枚の基板10a,10bの間に同じくポリプロピレン製の芯部材10cを一体成形した周知のプラスチック段ボールである。
[背板]
背板2は、図9に示したように前記芯部材10cと直交する向きの上下端部に固定的な水平片11,11を形成してなる背板構成板12と、前記側板5,5と一体の側板付き背板構成板13とを接合した二重構造であり、この背板2の前記背板構成板12の上面にプラスチック段ボール製の止め部材14が接合されている。背板2の前記水平片11は、背板構成板12の上下端部を直角前向きに熱変形させたものであって、長孔状の係止部15を有する。
[天板]
天板3は、図11に示したように前記プラスチック段ボールを芯部材10cが前後方向に向かう向きにして使用する。
天板3の前方部には内側の基板10bを残して切り込んだハーフカットのヒンジ線16が形成されており、天板3はそのヒンジ線16を中心として図4二点鎖線や図11二点鎖線のように衣類ケース1の内側に向かって揺動する。
また、天板3の後端には、芯部材10cと直交する向きに内側の基板10bを一枚残したハーフカットのヒンジ線17を中心として内向きに折れ曲がるストッパー片18が設けられている。このストッパー片18は、天板3を水平な組立位置にロックするためのものであり、天板3を水平にした状態で前記背板2の背板構成板12上に重なり且つその状態で図4拡大図に示したように止め部材14の端面に係合する。なお、ストッパー片18の先端の中心には半円状の切込19があり、その切込19に指を掛けてストッパー片18のロックを外す。また、ストッパー片18の基端部には、図11,図12に示したように天板3の上側に突出する突片20が形成されており、この突片20が背板2の水平片11に形成した受孔21に係合して天板3と背板2の前後方向の一体性を高めている。
一方、天板3の前端には、前記のように合成樹脂製のモール部材6aが嵌着され、さらに図5に示したように合成樹脂製の把手部材8が取り付けられている。この把手部材8は、モール部材6aに内嵌する差込み部8aと、天板3の外側に突出する指掛け部8bと、その指掛け部8bの両端に突設した内向きの爪片8c,8cと、モール部材6aの内側後縁に係合するガイド片8dと、からなる。天板3の中心前部には把手部材8を取り付けるための凹状切り欠が予め設けられており、その位置に把手部材8を配置してからモール部材6aを嵌める。従って、把手部材8を固定するのに鋲や接着剤は必要ない。
[天板−吊り支片]
しかして天板3には、図3,図6に示したように前記側板5,5寄りの内面に一対の吊り支片22,22が揺動自在に垂設されている。この吊り支片22は、天板3を構成するプラスチック段ボールに吊り支片22の輪郭(後述するヒンジ部23を除く。)に沿う完全な切込線を入れ、一方、吊り支片22のヒンジ部相当部分にプラスチック段ボールの内側の基板10bを残してハーフカットの切り込みを入れ、その切り残した一枚の基板10bを曲げて屈曲自在なヒンジ部23とする。
なお、吊り支片22はほぼ台形であり、その両側辺が前記ヒンジ部23から自由端側に向かって次第に窄まるテーパ状になっている。従って図13のように吊り支片22を切り抜いた跡のプラスチック段ボール側の孔24は、ヒンジ部23からプラスチック段ボールの厚さt分だけ離れた部位の孔幅L2がヒンジ部23の横幅L1より小さい。
二つの吊り支片22,22にはほぼ中央に縦長の長孔25が穿設されており、その長孔25に棒状の掛け竿26の両端がそれぞれ通されている。なお、掛け竿26の両端には長孔25より大きなキャップ27が嵌っていて、長孔25から掛け竿26の端が抜けないようになっている。掛け竿26は、吊り支片22が垂直に垂下した図6の状態で長孔25の下端に位置し、天板3との間に出来た適度な空間を使って衣類用のハンガーを引っ掛けることができる。一方、図6二点鎖線のように掛け竿26を長孔25内で上昇させ天板3側に近づけると吊り支片22の揺動が可能になり、恰も飛行機が車輪を格納するかのような状態に傾けることができる。従って、掛け竿26と吊り支片22の嵩が小さくコンパクトになる。
吊り支片22は、前記のように掛け竿26を吊り下げて衣類の荷重を支える部材であり、引張荷重に対する強度を必要とする。一方、プラスチック段ボールは芯部材10cと平行な方向に引張荷重を作用させる場合の方が、芯部材10cと直交する方向に引張荷重を作用させる場合より格段に強い。ところが実施形態の場合、単純に天板3から吊り支片22を切り起こすと、芯部材10cの向きが引張荷重の作用方向に対して直交するようになってしまう。そこで実施形態では、天板3の吊り支片形成領域を一旦四角く切り抜き、その切り抜いたプラスチック段ボールの小片28を90度回転させて嵌め戻し、そこから吊り支片22を切り起こすようにした。そうすることで天板3の強度と吊り支片22の強度を同時に満足させることができる。なお、小片28は、その裏面に一回り大きなプラスチック段ボール製の補強板29を固着し、また、天板3の両側に嵌めた補強用モール部材30で端を挟んで天板3から外れないようにしてある。
[底板]
底板4は、上記天板3と水平線を基準に線対称であるため同一符号を付して説明を省略する。但し、底板4には天板3の吊り支片22に関する要素はもちろんない。
[側板]
側板5,5は、図10においてプラスチック段ボールを、芯部材10cが水平方向に向かう向きにして使用するもので、前記背板構成板12の裏に重なる側板付き背板構成板13と一体に連なっている。一つの側板5の前端縁には図14(a)に示したように内側の基板10bを残したハーフカットのヒンジ線31を中心にして折曲げ片32が折重ねられている。そして、その二枚重ねの部分に合成樹脂製のモール部材6aが嵌着されている。このモール部材6aは、プラスチック段ボール二枚分がきっちり収まる形状の角筒33の一部に、プラスチック段ボール一枚分の開口34を設けた形態であり、側板5の前端縁に上又は下からスライドさせるようにして装着する。
一方、もう一つの側板5の前端縁には前記扉板9に対応する専用のモール部材6bが嵌着されている。すなわち、図14(a),(b)に示したようにモール部材6bは外形寸法を前記モール部材6aと同じにしつつも、高さ方向の中心に隔壁35を形成し、その隔壁35を中心にして前後線対称にしてある。従って、前面にもプラスチック段ボール一枚分の扉板用開口340がある。そして、モール部材6bの後半分のスペースに、前端に折曲げ片32を形成した一つの側板5を嵌め込み、一方、モール部材6bの前半分のスペースに、扉板9の一辺に対してV字溝によるヒンジ線36を介して連設した取付片37に前記折曲げ片32を形成して嵌め込む。よって扉板9は、モール部材6bに対して取付片37を介して固定され、ヒンジ線36を中心として図14(a)二点鎖線のように自由に回動し得る。
側板5,5は、図10に示したように内側の基板10bを残したハーフカットによる前後二本のヒンジ線38,39と、そのヒンジ線38,39の前後方向の中心に外側の基板10aを残したハーフカットのヒンジ線40を設けて、縦割りに半分のいわゆる屏風状に折れ曲がる構造になっていて前後方向に屈曲自在である。なお、前側のヒンジ線38は、前記天板3と底板4のヒンジ線16よりプラスチック段ボール(天板3又は底板4)一枚分の厚さだけ奥まった位置にある。
前記側板5,5と天板3と底板4は、四本のモール部材6a,6b同士の突き合わせ部分にコーナー部材7,7…を嵌めて四角い額縁状に剛接合することにより相互に連結する。
[扉板]
扉板9は、衣類ケース1の正面を覆う大きさであり、実施形態では上下二枚に分割されている。この扉板9は、プラスチック段ボール製で芯部材10cを横向きにして使用し、前記のように一辺にV字溝のヒンジ線36を介して取付片37を有する。このヒンジ線36のV字の角度は、扉板9と取付片37を180度に展開した状態で90度よりやや大きく設定されており、取付片37と扉板9が90度以下に折れ曲がるようになっている。
一方、扉板9のヒンジ線36と反対側の一辺には二種類の係止手段が設けられている。
第一の係止手段は、図14(a)に示したように扉板9の一辺に90度横向きに熱変形させた係止主片41と、その係止主片41の先端にさらに90度内向きに熱変形させた係止爪42とからなる。係止主片41の長さはモール部材6aの奥行きにほぼ等しく設定されており、従って、扉板9を閉じた状態で、図14(a)のように係止爪42がモール部材6aの後縁に係合し、もって扉板9の開きを防止する。このように扉板9の一辺を熱変形させて後向きの係止主片41を形成し、さらにその係止主片41の先端を熱変形させて内向きの係止爪42を形成し、係止爪42をモール部材6aの後縁に係合させて扉板9の開きを防止するようにすれば、簡単な構造で故障がなく、また、コスト抑制策として有効である。
第二の係止手段は、図14(b)と図15に示したように扉板9の一辺に揺動自在に延設したコ字状片43を形成し、このコ字状片43を、図14(b)のように側板5側のモール部材6aに固着したクランプ部材44で銜え込ませるようにしたものである。この第二の係止手段はクランプ部材44でコ字状片43が係止されているため、輸送時などに振動を受けても外れない。
[その他]
図1中、符号45は移動用の車輪であり、下面前方にあるコーナー部材7に取り付けられている。また、符号46はプラスチック段ボール製の脚であり、下面後方にある水平片11に固着されている。また、符号47は側板5,5に設けた内蓋付きの把手である。
[衣類ケースの使用方法]
次に衣類ケース1の使用方法について説明する。図1のような組立状態では、側板5,5が真っ直ぐ前方に伸び、天板3と底板4が水平になっている。そして、天板3と底板4のストッパー片18がヒンジ線17から折れて背板2の背板構成板12上に重なり、その端面が止め部材14の端面に突き合わさっている。この状態で、もし天板3又は底板4に内向きの力や衝撃が作用してもストッパー片18が止め部材14に当たって突張るため動かない。また、天板3と底板4は背板構成板12の水平片11に当たっているから外向きにも全く動かない。さらにまた、側板5,5は天板3と底板4の両側縁に当たるため曲がらない。
一方、天板3の内面には吊り支片22が垂下し、その吊り支片22に掛け渡された掛け竿26が最下降位置にある。従ってその掛け竿26に衣類を掛けたハンガーを掛けることができる。この状態で扉板9を閉じて前記係止手段でロックし、その状態で衣類ケース1を扉板9側に前傾させ、後方の脚46を浮かせながら前方の二つの車輪45,45のみで支えれば自由な移動が可能である。また、衣類ケース1を自立させれば後方の脚46が接地するから車輪45があっても移動するおそれがない。また、中の衣類を取り出す場合は、扉板9を全開させるか、或いは上半分を開いてやればよい。
次ぎに、組立状態になっている衣類ケース1を折り畳む場合は、先ず、クランプ部材44を外してコ字状片43の拘束を解き、続いて係止主片41を弾性変形させつつ係止爪42をモール部材6aから外して扉板9を開ける。次ぎに、図6二点鎖線のように掛け竿26を長孔25内で上昇させ天板3側に近づけて吊り支片22を内向きに揺動させる。これにより掛け竿26と吊り支片22の嵩が小さくコンパクトになる。
次ぎに天板3と底板4のストッパー片18の先を指で引いて止め部材14との係合を外し、図4二点鎖線のように天板3と底板4を内側に回動させる。そうすると、図8のように側板5,5が支えを失って平面視V字状に折れ曲がる。この状態でモール部材6a,6bを後方に押し込めば、図5のように把手部材8の爪片8cが背板2の水平片11の係止部15に係合する。従って、衣類ケース1は図5の折り畳み状態でロックされる。そして最後に扉板9を閉じて係止手段でロックすれば、コンパクトなしかも掛け竿26を内蔵したままの形態での保管・輸送が可能になる。
また、衣類ケース1を再度組み立てて衣類を収納する場合は、折り畳み時と逆の手順を行えばよい。なお、本発明の吊り支片22は、折り畳み時の傾斜状態から起こして垂下させたとき、その垂下位置で停止して逆戻りし難い機能が備わっている。すなわち、図13に示したように吊り支片22を切り抜いた跡のプラスチック段ボールの孔24は、ヒンジ部23からプラスチック段ボールの厚さt分だけ離れた部位の孔幅L2がヒンジ部23の横幅L1より小さいため、図13(d)のように吊り支片22を孔24から90度回した場合に、吊り支片22の基端部のうち、カットされた側の基板10aの両端が孔24の縁に当たる(図13(d)参照。)。けだし、カット側の基板10aの横幅はヒンジ部23と同じL1であり、ヒンジ部23を中心に90度回したことによりカット側の基板10aがプラスチック段ボールの厚さt分だけ離れた孔幅L2の部分に当たるためである。従って吊り支片22が孔24に向かって逆戻りせず、その位置に止まる。もっともプラスチック段ボールの基板10aは薄く柔軟性があるため、吊り支片22を手で孔24側に倒すようにすれば、孔24の縁に当たっていた部分が撓んで孔24の中に戻る。このとき吊り支片22の基端部の端が孔24の縁から外れるとき(又は逆に孔24の縁から抜けるとき)軽く弾ける音がする。斯かるプラスチック段ボールの切り起こし構造はプラスチック段ボールを使ったあらゆる製品に適用可能であり、プラスチック段ボールから吊り支片22のようなフラップを切り起こす場合の全てに当て嵌まる。ちなみに、フラップを例えば長方形にして単純に切り起こした場合には、直角に起こそうとしてもプラスチック段ボールによるヒンジ部の弾性により元に戻る力が作用して中途半端な角度で止まる。
以上本発明を実施の形態について説明したが、もちろん本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、実施形態では天板3と底板4のストッパー片18のための止め部材14を背板2に固着するようにしたが、天板3のストッパー片18と底板4のストッパー片18同士の端面を突き合わせるようにしてもよい。この場合は天板3のストッパー片18に対して底板4のストッパー片18が止め部材であり、逆に底板4のストッパー片18に対して天板3のストッパー片18が止め部材である。
また、衣類ケース1の折り畳み構造は実施形態に限定されるものではなく、例えば図16(a),(b)の線図に示したように、天板3と背板200と底板4を一枚のプラスチック段ボールで形成し、図示した箇所にハーフカットのヒンジ部X,X…を形成し、背板200を折り曲げて長さを変えることにより図16(b)のように折り畳み得るようにしてもよい。この場合、2枚の側板5,5と側板付き背板構成板13をそのまま使用し、図16(b)のように天板3と背板200と底板4を先ず折り畳んでから、その裏側に側板5,5と側板付き背板構成板13を折り畳む。なお、図16(a)中、三角印はハーフカットの切り込み方向を示す。
また、実施形態では衣類ケース1の全てをプラスチック段ボールで形成したがそれ以外の素材でも形成可能である。その場合、天板3の一部にプラスチック段ボールを貼り付け、そのプラスチック段ボールを使って吊り支片22を形成するようにしてもよい。
また、実施形態では側板5,5を半分に折り曲げるようにしたが、それ以上の折り曲げ数にしてももちろんよい。また、実施形態の吊り支片22は台形にしたが、その形状に限定されるものではなく、単純な長方形であっても必要な機能の発揮は可能である。
また、図4に一点鎖線で示したように、ヒンジ線38とモール部材6bの間のスペースに把手48を設けるとよい。この場所に設けた把手48は、折り畳んだ衣類ケース1を横向きに倒したとき上になるため衣類ケース1を持ち運ぶとき有用である。また、この把手48を孔形態にしてそこから入れた手でモール部材6bを持つようにすれば、側板5に負担を掛けることなく衣類ケース1を持ち運ぶことができる。
図17に示した衣類ケース1は、小型で簡易な構造にして低コスト化を図るようにしたものである。この衣類ケース1は、作業者一人が前記把手47を使って持ち上げ得るコンパクトサイズとし、そうすることにより移動用の車輪45や脚46を不要とした。また、扉板9の係止手段も公知の面状ファスナ410,411を使用し、さらに、衣類ケース1を折り畳み状態にロックする手段も把手部材8に替え、側板5の外面にヒンジ線40を中心として前後対称の位置に雌雄関係にある面状ファスナ500,501を固着し、折り畳んだ状態でその面状ファスナ500,501同士が接合して側板5を折り曲げ状態にロックする簡易なものとした。
扉板を開いた斜視図である。 扉板を閉じた斜視図である。 図1の要部を拡大した斜視図である。 図2のA−A線断面図である。 図4から折り畳んだ状態を示す断面図である。 要部を示す正面側から見た断面図である。 図2のB−B線断面図である。 図7から折り畳む途中の状態を示す断面図である。 背板構成板の斜視図である。 側板付き背板構成板の斜視図である。 天板の斜視図である。 天板と背板の要部を示す斜視図である。 (a)は格納された吊り支片を示す断面図、(b)は格納された吊り支片を示す底面図、(c)は使用時の状態を示す断面図、(d)は使用時の状態を示す底面図である。 (a)は図2のC−C線の要部拡大断面図、(b)は図2のB−B線の要部拡大断面図である。 第二の係止手段を示す要部拡大斜視図である。 (a),(b)は他形態の天板と背板と底板を示す線図である。 他の形態を示す衣類ケースの斜視図である。
符号の説明
1 …衣類ケース
2 …背板
3 …天板
4 …底板
5,5…側板
10a…基板
10b…基板
10c…芯部材
14 …止め部材
18 …ストッパー片
22 …吊り支片
23 …ヒンジ部
24 …孔
25 …長孔
26 …掛け竿
t …プラスチック段ボールの厚さ
L1 …ヒンジ部の横幅
L2 …孔幅

Claims (3)

  1. 少なくとも、ほぼ垂直に起立する背板と、その背板の左右側縁前方に位置する二枚の側板と、前記背板の下縁前方に位置する底板と、前記背板の上縁前方に位置する天板とを有し、前記背板と側板と天板と底板を重ねて折り畳み得るようにした衣類ケースであって、
    前記天板の内面であって前記側板寄りの位置に一対の吊り支片を揺動自在に垂設すると共にその吊り支片に縦長の長孔を穿設し、さらにその長孔に棒状の掛け竿を通して二つの吊り支片に掛け竿の両端を掛け渡すと共にその掛け竿の長孔内における長さ方向への移動が自由であるようにしたことを特徴とする折り畳み可能な衣類ケース。
  2. 前記吊り支片を次の(a)〜(c)のようにしたことを特徴とする請求項1記載の折り畳み可能な衣類ケース。
    (a)二枚の基板間に芯部材を一体成形したプラスチック段ボールで前記天板の全部又は一部を形成し、そのプラスチック段ボールを吊り支片の母材とする。
    (b)前記プラスチック段ボールに吊り支片の輪郭(ヒンジ部を除く。)に沿う切込線を入れ、一方、吊り支片のヒンジ部相当部分にプラスチック段ボールの内側の基板一枚を残してハーフカットの切り込みを入れ、その切り残した一枚の基板を曲げてヒンジ部とする。
    (c)吊り支片を切り抜いた跡のプラスチック段ボール側の孔は、ヒンジ部からプラスチック段ボールの厚さ分だけ離れた部位の孔幅がヒンジ部の横幅より小さくなる形状にする。
  3. 少なくとも、ほぼ垂直に起立する背板と、その背板の左右側縁前方に位置する二枚の側板と、前記背板の下縁前方に位置する底板と、前記背板の上縁前方に位置する天板とを有し、前記背板と側板と天板と底板を重ねて折り畳み得るようにした衣類ケースであって、
    前記天板と底板は前方部を曲げ中心として内側に回動自在な揺動構造とし、
    前記二枚の側板は縦折りに半分か又はそれ以上の屏風状に折り曲げ得るようになっていて前後方向に屈曲自在な屈曲構造とし、
    前記天板の後端に内向きに折曲自在なストッパー片を連設すると共に背板上に前記ストッパー片用の止め部材を配設し、
    組立状態において前記ストッパー片が背板上に重なり且つその状態でストッパー片の端面が前記止め部材に当接して天板が水平姿勢でロックされるようになっていることを特徴とする折り畳み可能な衣類ケース。
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