JPS5832994Y2 - 乗物用の折畳コツプ受具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は乗物用の折畳コツプ受具に関し、詳しくは乗物
用座席の背板外面に取り付ける折畳コツプ受具に関する
。

従来１乗物用の折畳コツプ受具は数本の線材を夫々所定
形状に屈曲すると共にそれらを適宜に接合して折畳自在
に設けて成り、主に座席の背板外面に取り付けられてい
る。

そのために使用状態では熱論のこと、折畳んだ状態であ
っても線材が突起状に露出しており１乗物が急停車した
とき等に着座している人、特に子供がこのコツプ受具に
額などをぶつけて怪我をすることがままあり、この改良
が望まれていた。

又、このコツプ受具を形成せる線材には所要の強度を必
要とするところから鋼線が用いられており、その接合は
ロー付げによらなければならなかった。

従って、数本の鋼線を所定の複雑な形状に折り曲げる加
工工程に加えてロー付けのための別工程を必要とし、た
めに勾品コストが必要以上に高くなる不具合があった。

而して、本考案は叙上の従来事情に鑑み安全でかつ安価
な折畳コツプ受な提供することを目的とし、斯る本考案
折畳コツプ受は乗物用座席の背板外面にコツプの横支え
を兼ねる伸縮機構と底支えを兼ねる伸縮機構の各一端を
夫々取り付けると共に、それらの他端をコツプの前部を
支える板状材で形成した前枠の両側部及び底部に各々取
り付け、更に前記各伸縮機構に４ｊその伸長状態及び収
縮状態を保持する手段を設けてなり、コツプの前部を支
える前枠すなわち着座している人に面している前枠を板
状材で形成したことを特徴とする。

又、前記伸縮機構は前枠を支持し鉄枠を前後動させると
共に、伸長状態でこの機構と前枠及び座席の背板外面と
でコツプの収容部な形成するものであり、その背板外面
への取り付けは鉄面に直接取り付けるようにするも、背
板外面に所定形状に形成した基板を固定し、この基板に
取り付けるようにするも任意である。

又、伸縮機構のリンク等の前枠を除く各構成部材は線材
で形成してもよいが加工性の良い板状材で形成すること
が好ましい。

上記リンク機構にパンダグラフな採用すると機構の上下
幅な変えることなく伸縮量を大きくすることが出来る。

又、本考案折畳コツプ受具を構成する各部材は金属及び
／又は合成樹脂でもって形成する。

以下１本考案折畳コツプ受具のコツプの横支えを兼ねる
伸縮機構と嵌支えを兼ねる伸縮機構が共にリンク機構で
ある場合の一実施例を第１図乃至第４図を用いて説明す
る。

第１図は本考案折畳コツプ受具の使用状態を示す一部切
欠側面図であり、基板１と前枠２及び側部リンク機構３
と底部リンク機構４等から成り。

図中５は座席の背板、６はコツプである。

前記基板１は平板の左右両側縁部を所定の均等幅でもっ
て折り曲げて平面口形に形成し、その左右屈曲片１ａ、
１ａの上部に夫々長孔１ｂ、１ｂな穿設すると共に下部
には鋲孔１ｃ、１ｃ’＆夫々穿設する。

又、この屈曲片１ａの上下先端部は適宜尺でもって丸め
る。

前記前枠２は平板を上記基板１と同様にして平面し形に
形成し、その左右屈曲片２ａ 、２ａの上部に夫々長孔
２ｂ 、２ｂＹ穿設すると共に下部には鋲孔２ｃ 、２
ｃｌ：穿設する。

又、前枠２の横幅は基板１のそれよりも犬とし、前枠２
の前面２′は大径なる尺でもって湾曲させる。

尚１図中７は軟質の合成樹脂で形成した引出し用の摘み
であるが、こ、れは必ずしも必要ではない。

前記側部リンク機構３は前枠２を前後方向へ略平行移動
させる働きとコツプ６の横支えを兼ねるもので、２本の
リンク３ｂ 、３ｂ”ｋ略中央で回動自在に枢着して構
成せる左右のＸ形リンク機構３′、３〃から成り、その
取り付けな左のＸ形リンク機構３′ に関して説明する
と、該Ｘ形すンク機構３′ヲ構成する内側のリンク３ａ
の前端な前記前枠２の長孔２ｂに摺動自在に係合させた
ピン８に軸着し、後端な前記基板１の鋲孔１ｃに後述す
る案内板１１共々鋲９でもって回動自在に取り付け、外
側のリンク３ｂは内側のリンク３ａとは反対に、その前
端を前枠２の鋲孔２ｃに挿入せる鋲９でもって後述する
案内板１１共々回動自在に取り付け、後端を基板１の長
孔１ｂに摺動自在に係合させたピン８に軸着する。

尚、右のＸ形すンク機構３〃の取り付げ方は上記左のＸ
形リンク機構３′ と同様である。

又、上記リンク３ ａ ｔ ３ ｂと案内板１１及び基
板１又は前枠２との鋲止めはスプリングワッシャ１０等
ｗ挟入して締結し１弱いモーメント力ではリンク３ ａ
ｔ ３ ｂが回動しないようにする。

又、リンク３ａ 、３ｂの各長さと長孔１ｂ。

２ｂの各長さ及び穿設位置等は使用状態時に基板１、前
枠２．左右のＸ形リンク機構３／ 、 ３／／、後述す
る底部リンク機構４で形成されるコツプ６の収容部の上
口がコツプ受に適切な大きさになるように設定する。

前記底部リンク機構４は側部リンク機構３と同様のＸ形
リンク機構４′ と、前枠２及び基板１に夫々横架させ
た案内板１１．１１とから成り、該案内板１１には左右
に所定間隔をおいて適宜長さの長孔１１ａ ’ｘ夫々穿
設してあり、この各長孔１１ａにＸ形リンク機構４′す
構成するリンク４ａ 、４ｂの４つの自由端をピン１２
，１２゜１２．１２でもって夫々摺動自在に係合させる
。

又、前記側部リンク機構３と底部リンク機構４にはその
伸長状態及び収縮状態を保持する手段を設ける。

即ち、側部リンク機構３においてはリンク３ａと基板１
及び案内板１１．又はリンク３ｂと前枠２及び案内板１
１とを鋲９でもって回動自在に締結する際に、それら各
部材間にスプリングワッシャ１０を挟入して設定以下の
外力ではリンク３ａ。

３ｂが回動しないようにし、底部リンク機構４において
はリンク４ａの適宜位置に突起１３を設け、底部リンク
機構４の収縮状態でこの突起１３が嵌まり込む窪み１４
をリンク４ｂに凹設し、その両者の脱着自在な嵌合によ
って底部リンク機構４延いては側部リンク機構３の収縮
状態を保持する。

従って、基板１をねじ止め等の手段によってバックシー
ト５の背面に取り付け、前枠２を手前に引くと突起１３
が窪み１４から外れ、側部リンク機構３のＸ形リンク機
構３／ 、 ３／／及び底部リンク機構４のＸ形リンク
機構４′が伸長して、それら機構３／ 、 ３／／ 、
４／ と基板１及び前枠２とでコツプ６の収容部が
形成される（第１図、２図）。

この時、コツプ受具の上下方向の変形は側部リンク機構
３で、左右方向の変形は底部リンク機構４でもって各々
堅固に防止され、前後方向に関してはスプリングワッシ
ャ１０の働きによって車輛の振動等による外力程度では
その変形が防がれる。

次に前枠２をバックシート５に向けて押圧すると、側部
リンク機構３のＸ形リンク機構３／ 、 ３／／及び底
部リンク機構４のＸ形リンク機構４′が夫夫収縮し、そ
の各機構３／ 、 ３／／ 、 ４／ のピン８゜１２
が夫々係合せる各長孔１ ｂ 、 ２ｂ 、 １１ａの
端部に来たところで突起１３が窪み１４に嵌まり込み収
縮状態が保持されると共に、前枠２内に基板１及び各リ
ンク３ ａ ｔ ３ ｂ ｔ ４ ａ 、４ ｂが収容
される（第３図、４図）。

又、第５図は２つのコツプ６．６を収容出来るようにし
た上記実施例と同様の機構から成る本考案折畳コツプ受
具の他の実施例を示し、その第５図は本考案折畳コツプ
受具の使用状態を示す平面断面図であり、この場合は２
つのＸ形すンク機構４’、４’ｙ；ｘ並設して底部リン
ク機構４を構成し、その１つのＸ形リンク機構４′で１
つのコツプ６の底な支承させるようにすると共に、前枠
２の裏面中央に仕切枠１５な設げて収容せるコツプ６が
ずれ動くのを防止する。

次に、第６図及び第７図を用いて本考案折畳コツプ受具
のコツプの構文えを兼ねる伸縮機構だけがリンク機構で
ある場合の実施例を説明すると。

第６図は本考案折畳コツプ受具の使用状態な示す一部切
欠側面図であり、基板１６と前枠１７及び側部リンク機
構１８とコツプ６の底を支承する一対の底受板１９，２
０とから成る。

前記基板１６と前枠１７及び側部リンク機構１８は上記
実施例と同様であるので、ここではその説明を省き、以
下底受板１９，２０に関してのみ説明する。

底受板１９は基板１６の下部に前枠１７方向に向けて略
水平状に突設し、その前部適宜箇所に窪み２Ｌ２１ｖ設
げて成り、底受板２０は前枠１７の下部に基板１６方向
に向けて略水平状に突設し、その前部適宜箇所に前記窪
み２１，２１と嵌まり合う突起２２．２２を設けて成る
。

又、前記底受板１９ 、２０の突出長さは前枠１７を引
き出してコツプ６の収容部な形成させた時に両底受板１
９，２０でもってコツプ６の底が支承出来。

側部リンク機構１８な収縮させた時にその動作な阻害し
ない長さとする。

従って、前枠１７を手前に引くと嵌まり合っていた窪み
２１と突起２２とが外れ１次いで底受板１９と底受板２
０とが離れ、側部リンク機構１８のピン８が長孔１ｂ、
２ｂの下端に達した時にコツプ６の収容部が形成され、
該収容部に入れたコツプ６の底を両底受板１９ 、２０
でもって支承する。

又、収容部が形成された状態から前枠１７をバックシー
ト５方向に押圧すると、側部リンク機構１８が収縮して
いって前枠１７を略水平状に移動させ、始めに底受板２
０の先端が底受板１９の先端に被さるようにして接触し
、次いで底受板２０は底受板１９を押圧しながら前進し
、側部リンク機構１８のピン８が長孔１ ｂ 、 ２ｂ
の上端に達した時に底受板２０の突起２２が底受板１９
の窪み２１に嵌まり込み、前枠１７の格納状態を保持す
る。

本考案は叙上の如く構成したので１乗物が急停車するな
どして着座している人が前にのめり、バックシートに取
り付けた本考案折畳コツプ受具にぶつかっても、その折
畳時・使用時にかかわらず平板状の前枠に当たるので、
怪我をしない。

又、平板状の前枠にはその前面及び周縁にゴムやウレタ
ン等の緩衝材が容易に取り付けられるので、その安全性
を更に高めることが出来る。

加えて、前枠に宣伝等のプリントを施したり、ステッカ
−等な貼ることが出来、その商品効果を高めることが出
来る。

又１組立て及び折り畳みが前枠を引くか又は押すかする
だけのワンタッチで操作出来て便利である。

更に、構成部材を総て板状材にすることにより合成樹脂
を用いることが出来、折畳コツプ受具の安全性を高める
ことが出来ると共に、その加工が簡単になり、且つそれ
ら各部材の組立てにロー付は等の別工程を必要としない
ので、製品コストの低減化が計れる。

依って所期の目的な達成出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本考案折畳コツプ受具の一実施態様
を示し、その第１図は本考案折畳コツプ受具の使用状態
を示す一部切欠側面図、第２図は第１図に示す■−■線
断面図、第３図は本考案折畳コツプ受具の格納状態を示
す側面図、第４図は第３図に示すＮ−、ＩＶ線断面図、
第５図は本考案折畳コツプ受具ρ他の実施例を示し、そ
の第５図は本考案コツプ受具の使用状態を示す平面断面
図、第６図及び第７図は本考案折畳コツプ受具の更に他
の実施例な示し、その第６図は本考案コツプ受具の使用
状態な示す一部切欠側面図、第７図は第６図に示す■−
■線断面図である。 尚、図中、 １．１６・・・・・・基板、２，１７・・
・・・・前枠、３，１８・・・・・・側部リンク機構、
４・・・・・・底部り７”機構、５・・・・・・バック
シート、６・・・・・・コツプ、１０・・・・・・スプ
リングワッシャ、１３，２２・・・・・・突起、 １４．２１・・・・・・窪み。 １５・・・・・・仕切枠、 １９゜ ２０・・・・・・底受板。 である。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）乗物用座席の背板外面にコツプの横支えを兼ねる
   伸縮機構と底支えを兼ねる伸縮機構の各一端を夫々取り
   付けると共に、それらの他端をコツプの前部な支える板
   状材で形成した前枠の両側部及び底部に各々取り付け、
   更に前記各伸縮機構にはその伸長状態及び収縮状態を保
   持する手段を設けてなる乗物用の折畳コツプ受具。
2. （２）コツプの横支えを兼ねる伸縮機構だけがリンク機
   構である第（１）項記載の乗物用の折畳コツプ受具。
3. （３）コツプの横支えを兼ねる伸縮機構と底支えを兼ね
   る伸縮機構が共にリンク機構である第（１）項記載の乗
   物用の折畳コツプ受具。