JP3135809U - 簡易トイレ - Google Patents

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Abstract

【課題】災害時やアウトドアライフなどにおいて、簡単に組み立てて使用でき、且つ子供でも使用し易い簡易トイレを提供する。
【解決手段】上部12a及び下部12bが開口した胴部12と、該胴部12の下部12bに設けられる底板13と、前記胴部12の上部12aに設けられる便座部材14と、前記胴部12内に配置される排泄物収納用の袋17とからなる組立式の簡易トイレ11であって、前記便座部材14は、前記胴部12の上部12aに組み付ける第1便座部27と、該第1便座部27の一端部にヒンジ部28を介して折曲げ自在に連設した第2便座部30と、前記第1便座部27の他端部にヒンジ部31を介して折曲げ自在に連設した蓋部32とを有すると共に、小さめな中央孔33が形成された子供用便座34をセット自在に備えた。
【選択図】 図5

Description

本考案は、簡易トイレの改良に関するものであり、更に詳しくは、震災などの災害時やアウトドアライフなどにおいて、簡単に組み立てて使用できる簡易トイレに関するものである。
従来の簡易トイレとしては、図12に示す構成のものが知られている。この簡易トイレ1は底部2と、この底部2に立設する中空の胴部3と、この胴部3の上に設けられる便座部4とが段ボールで形成されており、便座部4の開口部5から胴部3の内部に汚物収納用の袋6が設けられる構成である(特許文献1参照)。
このような構成の簡易トイレ1は、袋6の端部が折り返されて便座部4の上部を覆った状態にして使用し、この袋6を適宜に新しいものと交換するのである。
実用新案登録第3113270号公報
この従来例の簡易トイレにおいては、一般的には、便座部4の形状を大人が使用するサイズに合わせてあるので、子供の場合は臀部が小さいために使用しにくいという欠点がある。
また、トイレットペーパーのホルダーについては全く考慮されていない。つまり、ホルダーは、別途に適宜な場所に取り付けるか、あるいは、ホルダーの取り付けが不可能な場合には、トイレットペーパーを床に置いたり、手に持ってトイレを使用することとなるので、誠に不便である。
従って、従来例における簡易トイレにおいては、便座部4の形状を大人だけでなく、子供でも使用し易いように考慮することと、トイレットペーパーのホルダーについても考慮することとに解決しなければならない課題を有している。
前記従来例の課題を解決する具体的手段として本考案は、上部及び下部が開口した胴部と、該胴部の下部に設けられる底板と、前記胴部の上部に設けられる便座部材と、前記胴部内に配置される排泄物収納用の袋とからなる組立式の簡易トイレであって、前記便座部材は、前記胴部の上部に組み付ける第1便座部と、該第1便座部の一端部にヒンジ部を介して折曲げ自在に連設した第2便座部と、前記第1便座部の他端部にヒンジ部を介して折曲げ自在に連設した蓋部とを有すると共に、小さめな中央孔が形成された子供用便座をセット自在に備えたことを特徴とする簡易トイレを提供するものである。
また、前記胴部の上部には、前記蓋部が開成時に当接する支持部材を設けた構成としたものであり、そして、前記支持部材には、棒状のトイレットペーパーホルダーを設けた構成としたものであり、更に、前記胴部、底板、便座部材、支持部材及びトイレットペーパーホルダーは、樹脂を含浸させた段ボールで形成されている構成としたものである。
本考案に係る簡易トイレは、上部及び下部が開口した胴部と、該胴部の下部に設けられる底板と、前記胴部の上部に設けられる便座部材と、前記胴部内に配置される排泄物収納用の袋とからなる組立式の簡易トイレであって、前記便座部材は、前記胴部の上部に組み付ける第1便座部と、該第1便座部の一端部にヒンジ部を介して折曲げ自在に連設した第2便座部と、前記第1便座部の他端部にヒンジ部を介して折曲げ自在に連設した蓋部とを有すると共に、小さめな中央孔が形成された子供用便座をセット自在に備えたことによって、この子供用便座を第2便座部の上にセットすれば、臀部が小さい子供でも中央孔にフィットするので、簡易トイレを使用し易いこととなるという優れた効果を奏する。
また、胴部の上部には、前記蓋部が開成時に当接する支持部材を設けたことによって、蓋部を開いたときに、所定角度で開成状態が維持されて、パタンと下方に垂れ下がらないので便利であるという優れた効果を奏する。
そして、支持部材には、棒状のトイレットペーパーホルダーを設けたことによって、簡易トイレの近傍にトイレットペーパーをセットできるので、使用に際して便利であるという優れた効果を奏する。
更に、胴部、底板、便座部材、支持部材及びトイレットペーパーホルダーは、樹脂を含浸させた段ボールで形成されていることによって、段ボールは紙製材料なので製造コストを低く抑えることができると共に、樹脂を含浸させることにより高い強度が維持できる。また、廃棄時においては焼却処分が容易であり、有害成分が発生しないという種々の優れた効果を奏する。
次に、本考案の実施の形態について図面を参照しながら説明する。まず、図1から図5において、符号11は簡易トイレを示し、この簡易トイレ11は、上部12a及び下部12bが開口した箱形の胴部12と、この胴部12の下部12bに設けられる底板13と、胴部12の上部12aに設けられる便座部材14と、胴部12の上部12aに組み付ける支持部材15と、この支持部材15に取り付けるトイレットペーパーホルダー16と、胴部12内に配置される排泄物収納用の袋17とから構成され、これらの部材を組み立てて簡易トイレ11が形成される。
胴部12は、図5に示すように、長板を平面視で略六角形状に折り曲げて両端部を接着して箱形にして形成したものである。
なお、胴部12の形状は、必ずしも平面視が略六角形状の箱形に限定されることはなく、平面視が多角形状の箱形や、筒形等であってもよいことは勿論である(図示せず)。要するに人が着座した時の強度が担保できる形状であればよいのである。
胴部12の両方の側部18、18において、下部側には長孔19が形成されている。この長孔19は、後述する底板13の係止片24を挿入して係止させる部位である。
また、側部18、18の上部側にはコ字状の切欠部20が形成されており、この切欠部20は、後述する第1便座部27の挿入片38を挿入するための部位である。
更に、胴部12の上部12aには、2条の長溝21が形成されており、この長溝21は、後述する支持部材15の長溝15dを挿入して組み付けるための部位である。
底板13は、図6に示すように、胴部12の略六角形状に対応させて同形状に形成されており、短辺の両端部は折り目22を介して折曲部23を有している。また、両方の側部の略中央位置には、係止片24が形成されている。この係止片24は、上述のように胴部12の長孔19に挿入して係止させる部位である。更に、底板13の略中央部には、丸孔25が形成されている。
便座部材14は、図7に示すように、中央孔26を有する第1便座部27と、この第1便座部27の一端部にヒンジ部28を介して折曲げ自在に連設され且つ中央孔29を有する第2便座部30と、第1便座部27の他端部にヒンジ部31を介して折曲げ自在に連設された蓋部32とを有すると共に、小さめな中央孔33を有する子供用便座34を別体としてセット自在に備えている。
また、第1便座部27の裏面は、図8(イ)(ロ)(ハ)に示すように、胴部12の略六角形状に対応した形に開口した板材35が貼着されている。この板材35には、折れ目36、36を介して一対の立上壁37、37が形成されており、この立上壁37は矢印B方向に折り曲げて立ち上がらせることができるようになっている。また、立上壁37の端部には、挿入片38が形成されており、この挿入片38は、上述のように胴部12の切欠部20に挿入するための部位である。
立ち上がらせた両方の立上壁部37、37は、図8(ハ)に示すように、それぞれ内側に(矢印C方向に)付勢された状態になっており、両方の立上壁部37、37で、胴部12の上部12aを両側から挟持した状態で保持できるようになっている。更に、挿入片38を胴部12の切欠部20に挿入することによって、第1便座部27を胴部12の上部12aにしっかりと組み付けることができる。
子供用便座34の裏面は、図9に示すように、中央孔33の内周縁に沿って、所定幅で所定厚みの位置決め用縁部34aが貼着されている。そして、この位置決め用縁部34aの外周縁34bが第2便座部30の中央孔29の内周縁29aにほぼ嵌るように形成されている。従って、この子供用便座34を、第2便座部30の上にセットして使用する際には、位置決め用縁部34aの存在により位置ズレが生じないのである。
支持部材15は、図10に示すように、長方形状の中央板15aと、この中央板15aの両端部に折り目15bを介して設けられる側板15c、15cとを有し、それぞれの側板15cの先端部には、長溝15dが形成されている。この長溝15dは、前述のように胴部12の長溝21に挿入して組み付けるための部位である。また、両方の側板15cの折り目15bに隣接した位置には、それぞれ長方形状の窓孔15e、15eが形成されている。
このような構成の支持部材15は、図4に示すにように、蓋部32が開成したときに傾いた状態で当接して、所定角度で開成状態を維持するので、蓋部32がパタンと下方に垂れ下がらない。
トイレットペーパーホルダー16は、図11に示すように、棒状に形成されており、一端部に突出したストッパー部16aが設けられている。このトイレットペーパーホルダー16は、支持部材15の窓孔15e、15eに架け渡した状態に挿通させて取り付ける。このように取り付けられたトイレットペーパーホルダー16は、トイレットペーパーの筒を通して適宜に保持することができる。
袋17は、保水性の高いビニール等で形成されている。また、袋17は、胴部12内に配置できると共に、端部17aを便座部材14の外側に位置できる所要の大きさに形成されている。更に、袋17の端部17aには、廃棄時に縮径して縛れるように紐39が設けられている。
次に、以上のような構成の胴部12と底板13と便座部材14と支持部材15とトイレットペーパーホルダー16とを用いて、簡易トイレ11を組み立てる手順について説明する。まず、底板13の両端の折曲部23を折り目22に沿って折り曲げてから、底板13を胴部12の下部12bに宛って上方に押し込むと共に、係止片24を長孔19に挿入して係止させる。このとき、丸孔25に指を挿入するとスムーズに作業がおこなえる。
更に、第1便座部27の立上壁37、37を折れ目36、36に沿って立ち上がらせてから、胴部12の上部12aを両側から挟持させる。更に、挿入片38を側部18の外側から内側に向かって切欠部20に挿入することによって、第1便座部27を胴部12の上部12aにしっかりと組み付けることができる。
次に、袋17を胴部12内に配置してから、端部17aを、第1便座部27の上部を覆う状態に折り返して、その上に第2便座部30をセットする(図1参照)。この場合は、使用者が第2便座部30に着座することとなり、臀部が袋17に直接触れない。
一方、袋17の端部17aを第2便座部30の上部を覆う状態に折り返して使用することも可能である(図2参照)。この場合は、第2便座部30が汚物等で汚れない。
要するに、使用時の状況に応じて、袋17の端部17aを第1便座部27を覆うように折り返して使用することができるし、また、第2便座部30を覆うように折り返して使用することもできるのである。
なお、胴部12、底板13、便座部材14、支持部材15及びトイレットペーパーホルダー16は、合成樹脂板、金属板、木製板あるいは厚紙等の適宜な板材で形成することができるが、特に、樹脂を含浸させた段ボールで形成することが望ましい。この場合、段ボール紙は製材料なので製造コストを比較的低く抑えることができると共に、樹脂を含浸させることにより高い強度が維持できる。また、廃棄時においては焼却処分が容易であり、有害成分が発生しない。
本考案に係る簡易トイレ11の斜視図である。 本考案に係る簡易トイレ11の斜視図である。 本考案に係る簡易トイレ11の斜視図である。 本考案に係る簡易トイレ11の側面図である。 本考案に係る簡易トイレ11を、胴部12、底板13、便座部材14、支持部材15、トイレットペーパーホルダー16及び袋17に分離して示した斜視図である。 底板13を展開した状態の平面図である。 便座部材14を展開した状態の平面図である。 (イ)は、第1便座部27の裏面を示す平面図である。(ロ)は、(イ)のA−A線断面図である。(ハ)は、(ロ)の立上壁部37、37を立ち上がらせた状態を示す断面図である。 子供用便座34の裏面を示す平面図である。 支持部材15を展開した状態の平面図である。 トイレットペーパーホルダー16の平面図である。 従来例に係る簡易トイレ1の斜視図である。
符号の説明
1 簡易トイレ
2 底部
3 胴部
4 便座部
5 開口部
6 袋
11 簡易トイレ
12 胴部
12a上部
12b下部
13 底板
14 便座部材
15 支持部材
15a中央板
15b折り目
15c側板
15d長溝
15e窓孔
16 トイレットペーパーホルダー
16aストッパー部
17 袋
17a端部
18 側部
19 長孔
20 切欠部
21 長溝
22 折り目
23 折曲部
24 係止片
25 丸孔
26 中央孔
27 第1便座部
28 ヒンジ部
29 中央孔
29a内周縁
30 第2便座部
31 ヒンジ部
32 蓋部
33 中央孔
34 子供用便座
34a位置決め用縁部
34b外周縁
35 板材
36 折れ目
37 立上壁
38 挿入片
39 紐

Claims (4)

  1. 上部及び下部が開口した胴部と、該胴部の下部に設けられる底板と、前記胴部の上部に設けられる便座部材と、前記胴部内に配置される排泄物収納用の袋とからなる組立式の簡易トイレであって、
    前記便座部材は、前記胴部の上部に組み付ける第1便座部と、該第1便座部の一端部にヒンジ部を介して折曲げ自在に連設した第2便座部と、前記第1便座部の他端部にヒンジ部を介して折曲げ自在に連設した蓋部とを有すると共に、小さめな中央孔が形成された子供用便座をセット自在に備えたこと
    を特徴とする簡易トイレ。
  2. 前記胴部の上部には、前記蓋部が開成時に当接する支持部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載の簡易トイレ。
  3. 前記支持部材には、棒状のトイレットペーパーホルダーを設けたことを特徴とする請求項2に記載の簡易トイレ。
  4. 前記胴部、底板、便座部材、支持部材及びトイレットペーパーホルダーは、樹脂を含浸させた段ボールで形成されていることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の簡易トイレ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010540045A (ja) * 2007-09-30 2010-12-24 ゴロー エイピーエス 空気注入式尿瓶

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