JPH0649403U - 屑入れ袋のホルダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 専用規格の屑入れ袋を必要とせず、かつ容易
に屑入れ袋をホルダーへ取り付けることができ、また不
使用時には折り畳むことができることにより場所を取る
ことのない、台所の流し台などに設置し使用される屑入
れ袋のホルダーを提供する。 【構成】 背面に設置用吸盤を取り付けた略コ字状の枠
材と、下部に屑入れ袋の底を支持するための板材を取り
付けた略コ字状の枠材を、その両端部において枢着し、
枠材上部を開閉自在となす。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、台所の流し台等に設置し、合成樹脂あるいは紙袋などよりなる屑 入れ袋を開口状態に保持する屑入れ袋のホルダーに関する。

【０００２】

【従来の技術と課題】

従来、台所の流し台等に設置される屑入れとしては、流し台の隅部において使 用されるいわゆる三角コーナーが知られている。しかしこの三角コーナーは常時 流し台に設置されるものであるため流し台の相当部分を塞いでしまい流し台を狭 くしてしまうという欠点がある。

【０００３】 また最近はこの三角コーナーに代わって屑入れ袋を開口状態に保持するホルダ ーを流し台に取り付けるという方法も用いられている。このようなホルダーの一 例を図６に示す。この屑入れ袋のホルダーは、背面に流し台等に取り付けるため の設置用吸盤（２３）を有する支持体（２１）の前面に、屑入れ袋（２４）を取 り付ける枠材（２２）を水平状態で固定できかつ図中鎖線で示すように下方に折 り畳めるよう蝶着しているものである。このホルダーを用いれば、不使用時には 枠材（２２）を下方に折り畳むことによって場所を取ることはないが、しかし枠 材（２２）の開口部よりやや口の狭い屑入れ袋（２４）を口を広げつつ枠材（２ ２）にかぶせることで、屑入れ袋（２４）の口部の弾性力によって屑入れ袋及び その内部のゴミの重さを保持するものであるため、専用の屑入れ袋（２４）を必 要とし、更に枠材（２２）への屑入れ袋（２４）の取り付けも屑入れ袋の口を広 げつつ枠材にかぶせるという些か厄介な作業を要するものである。

【０００４】 この考案は上述のような従来の屑入れ袋ホルダーの欠点を鑑みて、専用規格の 屑入れ袋を必要とせず、かつ容易に屑入れ袋をホルダーへ取り付けることができ 、また不使用時には折り畳むことにより場所を取ることのない屑入れ袋のホルダ ーを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案に係る屑入れ袋のホルダーは、下方に開いた略コ字状枠材よりなる前 面枠材及び後面枠材と、該両枠材の両端部において該両枠材を開閉自在とする枢 着機構と、前面枠材と後面枠材のうち少なくとも前面枠材の下部において左右の 側枠棒を連結する袋底支持板と、後面枠材背面に適宜の手段で取り付けられた設 置用吸盤より構成されてなることをその要旨とする。

【０００６】

【実施例】

以下、この考案に係る屑入れ袋のホルダーを図示実施例により詳しく説明する 。

【０００７】 図１はこの考案に係る屑入れ袋のホルダーの実施例の使用時の状態を示す斜視 図、図２は図１のＩ−Ｉ線の縦断面図、図３は同実施例の折り畳み時の縦断面図 である。

【０００８】 これらの図において、（１）は前面枠材、（２）は後面枠材であり、いずれも 略コ字状の合成樹脂部材により形成される。前面枠材（１）と後面枠材（２）は その左右両下端部において枢着機構（３）が一体的に形成されており、この枢着 機構（３）により両枠材はその上部を開閉自在に枢着されいる。

【０００９】 後面枠材（２）の上部には後面枠材左右の側枠部を連結する水平状の吸盤取り 付け部材（６）が一体的に形成されており、該吸盤取り付け部材（６）の中央部 には２つの吸盤取付用孔（６ａ）が穿設されている。（４）は設置用吸盤であり 、該後面の突起部（４ａ）が前記吸盤取り付け部材（６）の吸盤取付用孔（６ａ ）に丁度はめ込む大きさに形成されており、設置用吸盤（４）はこの吸盤取付用 孔（６ａ）に突起部（４ａ）を強制嵌合されることにより吸盤取り付け部材（６ ）に固定されている。

【００１０】 また前面枠材（１）及び後面枠材（２）の下部には、枠材左右の側枠部を連結 した水平状の袋底支持板（５）が一体に形成されている。さらに前面枠材（１） 上部において、後面枠材（２）における吸盤取り付け部材（６）と同様の位置に 、補強部材（１３）が形成されている。

【００１１】 図４は、図３のＩＩ−ＩＩ線の縦断面図であって、前面枠材（１）と後面枠材 （２）の両下端部に形成されている枢着機構（３）を示すものである。

【００１２】 前面枠材（１）及び後面枠材（２）の両側枠部の４つの下端部においてそれぞ れ円形板（７ａ）（７ｂ）（７ｃ）（７ｄ）が一体的に形成されている。前面枠 材（１）の左側枠部の下端部及び後面枠材（２）の右側枠部の下端部における円 形板（７ａ）（７ｄ）の中央部において内方へ先端部が相対的に幅広がりの中央 突起（８）が突設され、かつその下方において小突起（９）が突設されている。 また他の円形板材、即ち前面枠材の右側枠部の下端部及び後面枠材の左側枠部の 下端部における円形板材（７ｂ）（７ｃ）の中央部においては、前記中央突起（ ８）が丁度はまり込む大きさの中央孔（１０）が穿設され、その下方には前記小 突起（９）の直径に相当する幅の円弧状溝（１１）が、後方およそ４５度の範囲 に形成されている。

【００１３】 しかして枢着機構（３）は、後面枠材（２）に対して前面枠材（１）を少し右 方にずらした状態で重ね合わせ、左方へスライドさせて前述の中央突起（８）を 中央孔（１０）に強制嵌合し、小突起（９）を円弧状溝（１１）に摺動自在に嵌 め合わせることによって、小突起（９）が円弧状溝（１１）内を動く範囲内にお いて前面枠材（１）と後面枠材（２）の上部は開閉自在となり、これにより開き 角度がおよそ４５度程度で止まる様になされている。

【００１４】 図５に前面枠材（１）と後面枠材（２）を分離した状態を示す。この考案に係 るホルダーは、吸盤取り付け部材（６）を後面枠材（２）に一体的に形成し、袋 底支持板（５）を前面枠材（１）及び後面枠材（２）に一体的に形成し、かつ枢 着機構（３）を成す中央突起（８）、小突起（９）、中央孔（１０）及び円弧状 溝（１１）等を有する円形板材（７）を一体的に形成することによって、構成部 品点数が、前面枠材、後面枠材及び２つの設置用吸盤という４つの部品のみで形 成される。

【００１５】 このホルダーは、設置用吸盤（４）により容易に流し台等に設置することが可 能であり、かつ清掃等のため取り外すことも容易である。また屑入れ袋（１２） は、図１及び図２に示すようにそのの上部を折り返して前面枠材（１）及び後面 枠材（２）の上部にかぶせるだけであるため、使用する屑入れ袋に特別な制約は なく、かつ容易に取り付けることができるものである。

【００１６】

【考案の効果】

この考案に係る屑入れ袋のホルダーは、前述のように吸盤取り付け部材を後面 枠材に一体的に形成し、袋底支持板を前面枠材及び後面枠材に一体的に形成し、 かつ枢着機構を成す中央突起、小突起、中央孔及び円弧状溝等を有する円形板材 を一体的に形成することによって、構成部品点数が、前面枠材、後面枠材及び設 置用吸盤のみで形成するという極めて単純な構造で製作可能である。更に後面枠 材の吸盤取り付け部材を設ける位置に、前面枠材へ吸盤取り付け部材と同形状の 補強部材を形成することにより、前面枠材と後面枠材を同形状に形成して差し支 えないため、これにより一つの金型により製作することも可能である。また組み 立てもすべてはめ合わせ作業のみによって完了しうるものであるため、きわめて 安価に製作しうる。

【００１７】 またこの考案に係る屑入れ袋のホルダーは、不使用時には前面枠材と後面枠材 を重ね合わせた状態に折り畳むことで流し台などに沿わせた状態にできるため、 場所を取らず流し台を狭くすることがない。

【００１８】 また袋底支持板により屑入れ袋及びその中のゴミの重量を支持するため、この ホルダーに使用する屑入れ袋は、高価な特殊形状の規格を有する屑入れ袋を必要 としたり弾力性を有する素材に制限されずに、そのサイズも選択の幅が広いため 、消耗品である屑入れ袋のコストも押えることができる。

【００１９】 また、ホルダーへの屑入れ袋の取り付けは、屑入れ袋の上部を折り返して前面 枠材及び後面枠材の上部にかぶせるだけであるため、容易に取り付けることがで き、かつ容易に取り外すことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る屑入れ袋ホルダーの一例の斜視
図である。

【図２】同ホルダーの一例の開口状態における、図１の
Ｉ−Ｉ線の縦断面図である。

【図３】同ホルダーの一例の閉口状態における縦断面図
である。

【図４】図３のＩＩ−ＩＩ線の縦断面図である。

【図５】同ホルダーの構成部品を分離状態にして示した
斜視図である。

【図６】従来の屑入れ袋ホルダーの一例の斜視図であ
る。

【符号の説明】

（１）…前面枠材 （２）…後面枠材 （３）…枢着機構 （４）…設置用吸盤 （５）…袋底支持板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 下方に開いた略コ字状枠材よりなる前面
   枠材及び後面枠材と、該両枠材の両端部において該両枠
   材を開閉自在とする枢着機構と、前面枠材と後面枠材の
   うち少なくとも前面枠材の下部において左右の側枠部を
   連結する袋底支持板と、後面枠材背面に適宜の手段で取
   り付けられた設置用吸盤より構成されてなることを特徴
   とする屑入れ袋のホルダー。