JP4400767B2 - 土留め用擁壁構造体 - Google Patents
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Description
【発明の属する利用分野】
本発明は、河川の護岸又は宅地造成等で切土した地盤の土留用として構築される土留め用擁壁構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、河川の護岸又は宅地造成等で切土した地盤の土留用として構築される擁壁構造が知られている。
【0003】
この種の擁壁構造としては、例えば特許登録公報第2520821号公報が周知である。この擁壁構造に使用される擁壁ブロックは、大型の積みブロックが使用されており、ほぼ正方形の前面を有する大型積みブロックは、擁壁を構築するために、互いに水平方向に隣接配置されつつ、所定勾配で積み上げられ、上下の列は個々の隣接位置が互いに水平方向にずらされて擁壁が構築されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような従来の擁壁構造では大型の積みブロックやセメント等の資材が多量に使用されているため、これら多量の積みブロックは生産工場から敷設現場まで運搬され、運搬された各資材は、資材置き場に一時的に保持されることとなる。
【0005】
このような資材は、現場での施工領域の規模によっては、大量の資材が投入されることとなり、特に大型の積みブロックは容積も大きく大きな重量を有しているため、運搬費用が嵩むとともに資材置き場においても広い面積を有する場所を確保しなければならない問題を有している。
【0006】
一方、従来の擁壁構造では、使用されるブロックが平坦な正方形の前面を有するコンクリート製の積みブロックが使用されているので、これらを河川の護岸のために構築された擁壁や山を切土した部分の擁壁として構築した場合に、コンクリート製の平坦な人工的な擁壁が構築されるために、擁壁に自然の景観が得られない問題を有していた。
【0007】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、擁壁を構築する単位壁材を小型化することにより、運搬にかかる費用の低廉化を図るとともに、構築された擁壁からの土砂の流出を防止し、各種苗木等を植生させて自然な景観を得ることができる土留め用擁壁構造体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の土留め用擁壁構造体は、前後に所定間隔離間して上方に向けて棒部材が並設され、上方に開口する縦長の保持部と、該保持部の後方に配設される支持脚とを備え、前記保持部および支持脚の上方に連結して積載可能に構成された単位支持枠と、
左右方向に連設配置された少なくとも2つの単位支持枠の両保持部を跨るように上方の開口から順次嵌入される単位壁材と、
互いに隣接配置された前記単位支持枠を連結する所定長さの横連結部材と、
前記横連結部材によって連結された単位支持枠の支持脚の後方に延出した突出端部に取着され、前記支持脚背面側に配置される吸出し防止部材と、から構築され、
前記単位支持枠は保持部の底枠から後方に延出した水平底枠と、支持脚の前方に延出した水平底枠とを備え、互いの水平底枠の端部が前記横連結部材で連結され、前記保持部に嵌入される単位壁材と吸出し防止部材とにより所定空隙を持つ壁面が並設されることを特徴としている。
この特徴によれば、左右方向に配置された少なくとも2つの単位支持枠の両保持部に跨って単位壁材が保持されて立設状態の擁壁が構築されるので、容易に所望領域の擁壁構造体を構築することができ、並設された単位壁材と吸出し防止部材間に収容される残土内の水を透水性シートから流出することで土砂の流出を防止することができる。また、擁壁構造が単位支持枠と単位壁材によって構成されるので、運搬時にはそれぞれ分解されて単位部材毎に運搬することができるため、運搬費用の低廉化を図ることができ、且つ従来のように大型資材が存在しないため、施設現場に一時保持するための資材置き場の領域を広く確保する必要がなく、資材管理の簡略化を図ることができる。
また、擁壁構造が単位支持枠と単位壁材によって構成されるので、運搬時にはそれぞれ分解されて単位部材毎に運搬することができるため、運搬費用の低廉化を図ることができ、且つ従来のように大型資材が存在しないため、施設現場に一時保持するための資材置き場の領域を広く確保する必要がなく、資材管理の簡略化を図ることができる。
また、単位支持枠は保持部および支持脚の互いの水平底枠の端部が横連結部材で連結されるので、所定形状の一体自立式の枠体となり、特別な装置を設けなくても立設状態に保持できる。
【0009】
本発明の土留め用擁壁構造体は、前記吸出し防止部材が透水性を有するシートと金網とを重ねて接合されていれば好適である。
このようにすることにより、吸出し防止部材が例えば金具を利用して金網に係止して支持脚背面部に取付けられるので、吸出し防止部材に土圧または水圧が作用しても強固に保持することができる。
【0011】
本発明の土留め用擁壁構造体は、前記単位壁材が、透水性の多孔質コンクリートにより所定厚みの定形パネル状に形成されていれば好適である。
このようにすることにより、透水性の多孔質コンクリートを通して苗木等の植物を根付かせて植生させることができ、パネル状の壁面に自然な景観を得ることができる。
【0012】
本発明の土留め用擁壁構造体は、前記単位壁材が、所定太さを有する所定長さの木材の組合せによって構成されていれば好適である。
このようにすることにより、所定太さを有する所定長さの木材を単位支持枠両保持部に上方から順次差し込むだけで容易に単位壁材を構築することができる。
【0013】
本発明の土留め用擁壁構造体は、前記単位支持枠の前後に並設される単位壁材と吸出し防止部材の所定空隙内に、砕石又は残土が充填収容されていれば好適である。
このようにすることにより、単位支持枠の前後に並設される単位壁材と吸出し防止部材の所定空隙内に砕石又は残土が充填収容されるので、前後の両保持部に嵌入された単位壁材に遊びが生じても、充填された砕石又は残土の内圧により単位壁材が外方に押圧されて強固に保持される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。最初に本発明の土留め用擁壁構造体の第1実施形態につき説明する。
【0015】
図1は本発明の一実施形態としての土留め用擁壁構造体の全体斜視図、図2は擁壁構造体の側面図、図3は擁壁構造体の組立手順を示す説明図、図4は透水性を有するシートと金網からなる吸出し防止部材の斜視図であり、図5の(a)は組立てれられた擁壁構造体の部分斜視図、(b)は支持脚突出端部に透水性シートが取り付けられた状態を示す部分側面図である。
【0016】
図1に示されるように、1は擁壁構造体を示し、この擁壁構造体1は、単位壁材として所定太さを有する所定長さの複数の木材4が上方から差込み可能に前方に配置され、上方に開口する縦長の保持部3aと、該保持部3aの後方に配設された支持脚10とから成る鋳鉄製(例えばダクタイル鋳鉄)の単位支持枠3と、左右方向に配置された2つの単位支持枠3の両保持部3aに跨るように上方の開口から順次嵌入される単位壁材としての複数の木材4とで構成される。
【0017】
そして、単位支持枠3は、図3に示される所定長さの横連結部材6が該単位支持枠3の上下部位に係合されることにより左右方向に連結されて所定形状の一体自立式の枠体として構成される。
【0018】
更に詳しくは、単位支持枠3は、所定間隔離間して上方に向けて傾斜状態で前後に所定間隔をもって並設され上端にそれぞれ連結部15a、15bが形成された2本の角棒15と、並設される角棒15の下端が斜めに連結され底面の前後に嵌合孔14a、14bが穿設された底枠Lと、該底枠Lから水平に延出した端部を接合部となす水平底枠3bとから成る保持部3a端部と、前記水平底枠3bの端部とを後述する支持枠連結部C2を介して連結される水平底枠10bと、該水平底枠10bから垂直に立設し上端に嵌合凹部12が形成された垂直枠10aと、水平底枠10bの背面側に斜めに延出して折曲した支持脚の突出端部Gとから成る支持脚10とにより構成される。
【0019】
更に、単位支持枠3は、所定長さの横連結部材6により左右方向に連結可能に構成されている。横連結部材6は2つの同一形状の連結杆7、7から構成され、連結杆7、7同士を連結すべく一端7aに上方が前記連結杆7、7の半分の肉厚となる段付き部を有し長手方向に貫通長孔Hが形成された中間連結部C1と、他端7bに下方が連結杆7、7の半分の肉厚となる段付き部を有し両側に同じ肉厚の角フランジを突設した支持枠連結部C2とから構成されている。
【0020】
単位支持枠3の水平底枠3bと支持脚10の水平底枠10bの各端部には、下方に角フランジの肉厚に相当する段付き部となる切欠き13a、13bが対向して形成され、各端部同士の接合により一対の対向する切欠き13a、13bにより角フランジの全長に相当する嵌合凹部13が形成されるようになっている。
【0021】
一方、支持脚10の垂直枠10a上端には、角フランジの肉厚並びに全長に相当する嵌合凹部12が形成され、上方に積載される単位支持枠3の各水平底枠3b、10bにより形成される嵌合凹部13に対応している。
【0022】
次に、前述した擁壁構造体の組立手順につき説明する。図1及び図2に示されるように、保持部3aの水平底枠3b端部と支持脚10の水平底枠10b端部の切欠き13a、13bを互いに接触させた状態で、嵌合凹部13反対側上面に連結杆7他端7bの支持枠連結部C2となる角フランジを重ねた状態で図示しないボルトを介して連結して、左右何れかの最端部に位置する単位支持枠3が組み立てられる。
【0023】
次に、この単位支持枠3に隣接する単位支持枠3を連結する際には、保持部3aの水平底枠3b端部と支持脚10の水平底枠10b端部を互いに接触させた状態で切欠き13a、13bにより形成される嵌合凹部13上面に連結杆7他端7bの角フランジと、別の連結杆7他端7bの角フランジを重ね合わせてボルトにより固定することで、前述と同様に単位支持枠3が組み立てられ、単位支持枠3の左右に連結杆7が突設した状態となる。
【0024】
同様にして単位支持枠3が順次組み立てられると、これら単位支持枠3を左右に並べて各連結杆7一端7aの中間連結部C1を貫通長孔Hの範囲内で調整しつつ連結することにより、最下段に位置する複数の単位支持枠3が左右方向に連結され、所定形状の一体自立式の枠体として構成される。
【0025】
このように単位支持枠3を左右に連結することにより、擁壁構造体1の最下段列として構成され、地盤上に形成されたコンクリート製の基礎B上面に固定される。
【0026】
従って、単位支持枠3同士が、所定長さの横連結部材6によって左右方向に連結されると所定形状の一体自立式の枠体が構成されるので、特別な装置を設けなくても立設状態に保持できる。
【0027】
次に左右に連結配置された単位支持枠3の保持部3aを構成する2本の角棒15で形成される間隙内に所定太さの木材4(丸太)が重ねて装着される。尚、これら木材4に代えて透水性を有する多孔質コンクリートにより所定厚みの定形状に形成されたポーラスコンクリート板8、または普通コンクリート板9で定尺の板材として構成される単位壁材を装着することができる。
【0028】
この状態で、最下段に設置された単位支持枠3の前方に並設される2本の角棒15上端に段付き丸棒状に形成された連結部15a、15bを、その上方に積載配置される単位支持枠3の保持部3a底枠Lの嵌合孔14a、14bに嵌合し、同時に単位支持枠3の水平底枠3b端部の切欠き13aに連結杆7他端7bの角フランジを嵌合すると共に、水平底枠3bの端部を角フランジを介して垂直枠10a上端に連結する。
【0029】
ここで、垂直枠10a上端の連結に際し、左右に連設配置される最側端に位置する単位支持枠3は、横方向に連結される連結杆7が片側のみに突設されるため、垂直枠10a上端の嵌合凹部12には別の連結杆7の角フランジに対応する例えば角フランジと同形の図示しない角スペーサが嵌合され、この角スペーサを介して垂直枠10aの上端に水平底枠3b端部が接続される。
【0030】
次に、この最端部に隣接配置される2段目の単位支持枠3は、同様にして最下段の、単位支持枠3の2本の角棒15上端の連結部15a、15bを、その上方に配置される単位支持枠3の保持部3a底枠Lの下面に形成された嵌合孔14a、14bに嵌合すると共に、単位支持枠3の水平底枠3b端部の切欠き13aに連結杆7他端7bの角フランジを嵌合すると共に、別の連結杆7他端7bの角フランジを垂直枠10a上端の嵌合凹部12に嵌合し、角フランジ同士を重ねた状態で水平底枠3b端部と垂直枠10a上端を図示しないボルトを介して接続する。
【0031】
このようにして、2段目の単位支持枠3は、連結杆7を介して左右方向に連結されて左右に連設配置されると、左右に連設配置された単位支持枠3の保持部3aの2本の角棒15で形成される間隙にも、前述同様に複数の木材4(丸太)或いはポーラスコンクリート板8、または普通コンクリート板9で構成された定尺の板材が装着される。
【0032】
続いて、上方に積載される2段目の単位支持枠3後方に支持脚10を順次接続する。すなわち、この単位支持枠3後方の水平底枠3b端部は、下段に連接して設置される単位支持枠3の垂直枠10a上端に重合して嵌合された角フランジを介して接続されおり、これら角フランジの片側上面に切欠き13bを嵌合させて水平底枠10bを接続する。
【0033】
これによって最下段の左右に連接して配置される単位支持枠3と、その上方に積載される2段目の単位支持枠3とによって上下に2列の支持脚10が構成され、これら複数の支持脚10の各突出端部Gに、図5に示されるように、例えば透水性フィルタ16と金網18とを重ねて接合して所定形状に形成された吸出し防止部材Fが金具Tを介して取り付けられる。
【0034】
このように構成することにより、2段目の単位支持枠3の保持部3a内に装着された複数の木材4(丸太)或いはポーラスコンクリート板8、または普通コンクリート板9と、単位支持枠3後方の各支持脚10の突出端部Gに取り付けられた吸出し防止部材Fとの間に所定の空隙が形成される。
【0035】
更に、横方向に連接して設置された2段目の単位支持枠3上段に、同様な手順によって順次単位支持枠3を法面に沿って順次積載し、複数の木材4(丸太)或いはポーラスコンクリート板8、または普通コンクリート板9と、単位支持枠3後方の吸出し防止部材Fとの間に空隙が形成された擁壁構造体1を傾斜状態に立設して構築することができる。
【0036】
このように、所定太さを有する所定長さの木材2或いはポーラスコンクリート板8、または普通コンクリート板9を、単位支持枠3の保持部3aに上方から順次差し込むだけで擁壁が構築されるので、擁壁の組立作業を単純化することができる。
【0037】
次に、擁壁構造体1の空隙内部に河川等の砕石又は切土等により生ずる残土等の充填物Sを充填収容して擁壁構造体1が完成される。
【0038】
このようにして構築される擁壁構造体1内部に形成される空隙は、保持部3a内に装着される複数の木材4(丸太)或いはポーラスコンクリート板8、または普通コンクリート板9と透水性を有する吸出し防止部材Fにより構成されるので、空隙内に収容される残土内の水を吸出し防止部材Fから流出させることで土砂の流出を防止することができる。
【0039】
また、吸出し防止部材Fは、例えば金具Tを利用して金網18に係止して支持脚の突出端部Gに取付けられるので、吸出し防止部材Fに土圧または水圧が作用しても強固に保持することができる。
【0040】
更に、本実施形態における擁壁構造体1が、単位支持枠3と、複数の木材2或いはポーラスコンクリート板8、または普通コンクリート板9とによって構成されるので、運搬時にはそれらを分解して運搬することができるため、運搬費用の低廉化を図ることができ、且つ従来のように大型資材(積みブロック)が存在しないため、施設現場に一時保持するための資材置き場の領域を広く確保する必要がなく、資材管理の簡略化を図ることができる。
【0041】
前記のように構築された擁壁構造体では、ポーラスコンクリート板8が透水性を有しているので、内部に形成される微少空間内に苗木M等を植生させ、この根が空隙内に充填、収容された残土まで延びて根付かせることにより、平坦なコンクリートパネルの壁面に自然な景観を得ることができる。
【0042】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、本発明の具体的な構成はこれに限定されるものではない。前述した実施形態では、単位支持枠3と支持脚10とが別の部材として構成されているが一体的に構成することも可能であり、これにより組立作業を単純化することができる。
【0043】
【発明の効果】
本発明は次の効果を奏する。
【0044】
(a)請求項1の発明によれば、左右方向に配置された少なくとも2つの単位支持枠の両保持部に跨って単位壁材が保持されて立設状態の擁壁が構築されるので、容易に所望領域の擁壁構造体を構築することができ、並設された単位壁材と吸出し防止部材間に収容される残土内の水を透水性シートから流出することで土砂の流出を防止することができる。また、擁壁構造が単位支持枠と単位壁材によって構成されるので、運搬時にはそれぞれ分解されて単位部材毎に運搬することができるため、運搬費用の低廉化を図ることができ、且つ従来のように大型資材が存在しないため、施設現場に一時保持するための資材置き場の領域を広く確保する必要がなく、資材管理の簡略化を図ることができる。
また、所定長さの横連結部材が単位支持枠の保持部および支持脚のそれぞれの底枠端部に係合し、単位支持枠同士が左右方向に連結されるので、所定形状の一体自立式の枠体となり、特別な装置を設けなくても立設状態に保持できる。
【0045】
(b)請求項2の発明によれば、吸出し防止部材が例えば金具を利用して金網に係止して支持脚背面部に取付けられるので、吸出し防止部材に土圧または水圧が作用しても強固に保持することができる。
【0047】
(c)請求項3の発明によれば、透水性の多孔質コンクリートを通して苗木等の植物を根付かせて植生させることができ、パネル状の壁面に自然な景観を得ることができる。
【0048】
(d)請求項4の発明によれば、所定太さを有する所定長さの木材を単位支持枠両保持部に上方から順次差し込むだけで容易に単位壁材を構築することができる。
【0049】
(e)請求項5の発明によれば、単位支持枠の前後に並設される単位壁材と吸出し防止部材の所定空隙内に砕石又は残土が充填収容されるので、前後の両保持部に嵌入された単位壁材に遊びが生じても、充填された砕石又は残土の内圧により単位壁材が外方に押圧されて強固に保持される
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としての土留め用擁壁構造体の全体斜視図である。
【図2】擁壁構造体の側面図である。
【図3】擁壁構造体の組立手順を示す説明図である。
【図4】透水性を有するシートと金網からなる吸出し防止部材の斜視図である。
【図5】(a)は組立てれられた擁壁構造体の部分斜視図、(b)は支持脚突出端部に透水性シートが取り付けられた状態を示す部分側面図である。
【符号の説明】
1 擁壁構造体
3 単位支持枠
3a 保持部
3b 水平底枠
4 木材
6 横連結部材
7 連結杆
7a 一端
7b 他端
8 ポーラスコンクリート板
9 普通コンクリート板
10 支持脚
10a 垂直枠
10b 水平底枠
13 嵌合凹部
14a、14b 嵌合孔
15 角棒
15a、15b 連結部
16 透水性フィルタ
18 金網
B 基礎
C1 中間連結部
C2 支持枠連結部
F 吸出し防止部材
G 支持脚突出端部
H 貫通長孔
L 底枠
M 苗木
S 充填物
T 金具
Claims (5)
- 前後に所定間隔離間して上方に向けて棒部材が並設され、上方に開口する縦長の保持部と、該保持部の後方に配設される支持脚とを備え、前記保持部および支持脚の上方に連結して積載可能に構成された単位支持枠と、
左右方向に連設配置された少なくとも2つの単位支持枠の両保持部を跨るように上方の開口から順次嵌入される単位壁材と、
互いに隣接配置された前記単位支持枠を連結する所定長さの横連結部材と、
前記横連結部材によって連結された単位支持枠の支持脚の後方に延出した突出端部に取着され、前記支持脚背面側に配置される吸出し防止部材と、から構築され、
前記単位支持枠は保持部の底枠から後方に延出した水平底枠と、支持脚の前方に延出した水平底枠とを備え、互いの水平底枠の端部が前記横連結部材で連結され、前記保持部に嵌入される単位壁材と吸出し防止部材とにより所定空隙を持つ壁面が並設されることを特徴とする土留め用擁壁構造体。 - 前記吸出し防止部材が透水性を有するシートと金網とを重ねて接合されている請求項1に記載の土留め用擁壁構造体。
- 前記単位壁材は、透水性の多孔質コンクリートにより所定厚みの定形パネル状に形成されている請求項1に記載の土留め用擁壁構造体。
- 前記単位壁材は、所定太さを有する所定長さの木材の組合せによって構成されている請求項1に記載の土留め用擁壁構造体。
- 前記単位支持枠の前後に並設される単位壁材と吸出し防止部材の所定空隙内に、砕石又は残土が充填収容されている請求項1〜4の何れかに記載の土留め用擁壁構造体。
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