JP4400455B2 - エンジンカバーの取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンと、エンジンを覆うエンジンカバーと、の取付構造に関する。
近年の自動車のエンジンルームでは、エンジンとボンネットフードとの間の位置にエンジンカバーを設けることが一般的である。このエンジンカバーは、エンジンから漏出する騒音(透過音)を遮る機能と、エンジンを視覚的に遮ってエンジンルーム内の意匠性を高める機能とを持つ。
エンジンカバーはエンジン部材に取り付けられる。エンジンカバーをエンジン部材に取り付ける方法としては、エンジンカバーの裏面側とエンジン部材の上面側との一方に取付ピンを設け、他方にクッションゴムからなる弾性部材を固定して、取付ピンを弾性部材の保持孔に挿入保持させるのが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されるエンジンカバーの取付構造では、中空の枠部に保持孔を持つ弾性部材を内挿している。そして、エンジン部材に固定した取付ピンを弾性部材の保持孔に挿入保持させることで、エンジン部材とエンジンカバーとを取り付けている。以下、エンジンカバーとエンジン部材とを固定するためのこれらの各部材を総称して取付部材と呼ぶ。
ところで、上述したエンジンからの透過音を低減するためには、エンジンカバーの裏面側に防音部材を固定するのが効果的である。しかし上述した従来のエンジンカバーの取付構造に防音部材を併用する場合、透過音が大きく低減しない問題がある。従来のエンジンカバーの取付構造に防音部材を取り付けた様子を模式的に表す断面図を図6に示す。
エンジンカバーの取付構造のうち、エンジンカバー100は、カバー本体110と、カバー本体110に設けられている枠部111と、枠部111に内挿されている弾性部材112と、を備える。そして、カバー本体110の裏面側に防音部材113が固定される。エンジン部材200には、エンジンカバー100方向に延びる取付ピン201が固定されており、取付ピン201を弾性部材112の保持孔114に保持させて、エンジン部材200とエンジンカバー100とを取り付ける。ここで、上述したように、エンジンカバー100とエンジン部材200とを取り付けるためには、取付ピン201や弾性部材112、枠部111等に代表される各種の取付部材が必要である。このため、これらの取付部材を配置する部分には、防音部材113を配置できない。したがって、取付部材が配されている部分からは依然透過音が漏出し、透過音を大きく低減できない問題があった。
米国特許第6,206,604号明細書
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、透過音を大きく低減できるエンジンカバーの取付構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明のエンジンカバーの取付構造は、エンジンカバーがエンジン部材に保持されてなるエンジンカバーの取付構造であって、上記エンジン部材は、外方に延びる取付ピンを備え、エンジンカバーは、カバー本体と、カバー本体の裏面側に固定されている防音部材と、カバー本体の裏面側に固定され保持孔に取付ピンを保持する弾性部材と、を備え、防音部材と弾性部材とは多孔材からなり、互いに隣接し、弾性部材のうち、保持孔の外周側には、カバー本体から延びる硬質の規制壁が設けられていることを特徴とする。
本発明のエンジンカバーの取付構造では、弾性部材が多孔材からなる。そして、この弾性部材はカバー本体の裏面側に固定され、防音部材と隣接して配置されている。
本発明のエンジンカバーの取付構造では、弾性部材が多孔材からなるために、上述した透過音を弾性部材によっても低減することができる。すなわち、取付部材の一部を構成する弾性部材に防音材としての機能を付与することで、取付部材を配置する部分でも透過音を低減できるため、透過音を広域にわたって確実に低減することが可能になる。また、弾性部材は防音部材と隣接して配置されているために、エンジンカバーの裏面側ではより広域にわたって透過音が低減される。
ここで、弾性部材は取付ピンを挿入保持する部分であり、比較的軟質な部分である。このため、弾性部材の材質や形状等によっては、車両に外力が作用した際に弾性部材が過大に変形して保持孔から取付ピンが抜ける可能性がある。保持孔から取付ピンが抜けると、エンジンカバーにガタツキ等が生じる。この場合には、エンジンカバーとエンジン部材とを再度取り付ける必要があり、ユーザーに煩雑な取付操作を要求する可能性がある。
また、弾性部材のうち保持孔の外周側に、カバー本体から延びる硬質の規制壁を設けることで、弾性部材の過大な弾性変形が防止されて、弾性部材の保持孔から取付ピンが抜けることがなくなる。このため、ユーザーに煩雑な取付操作を要求することもなくなる。
本発明のエンジンカバーの取付構造は、エンジン部材とエンジンカバーとを備える。そしてエンジンカバーはエンジン部材に保持される。エンジンカバーは、エンジン部材の上方に保持されてエンジン部材の上部を覆うのが一般的であるが、エンジンルームの設計等によっては、エンジンカバーがエンジンの上部以外の部分(例えば側部など)を覆ってもよい。本発明におけるエンジンカバーは、エンジン部材の一部のみを覆うものであっても良いし、エンジン部材全体を覆うものであっても良い。
エンジン部材は、シリンダおよびピストンからなるエンジン本体、エンジン本体のシリンダヘッドを覆うシリンダヘッドカバー、エンジン本体に燃料および空気を供給する装置、吸気排気を制御するカム装置、オイル循環装置、などの総称を指す。本発明におけるエンジンカバーは、エンジン部材の何れかの部分に保持される。
本発明のエンジンカバーの取付構造において、エンジン部材は外方に延びる取付ピンを備える。取付ピンの延びる方向は、エンジン部材に対するエンジンカバーの取付方向に応じた方向にすればよい。例えば、エンジンカバーをエンジン部材の上方に取り付ける場合には、取付ピンは上方に延びるように設計すればよい。
エンジンカバーのうち、カバー本体の裏面側には防音部材が固定される。防音部材は透過音を低減できる多孔材からなるものであり、例えば、フェルトや不織布、発泡ポリビニルクロライド、発泡ポリウレタン等の既知のものを用いることができる。防音部材は、接着、カバー本体のインサート成形、熱かしめ等の既知の方法でカバー本体に固定すればよい。また、カバー本体の裏面側に、防音部材を挟持、係合等の方法で保持するための防音固定部を設けて、この防音固定部に防音部材を固定しても良い。
弾性部材としては、防音部材と同様の多孔材を用いても良いが、弾性部材は保持孔で取付ピンに弾接して保持するために、弾性と強度とが両立した材料を選択するのが好ましい。弾性部材の材料としては、発泡ポリウレタンやゴムスポンジを用いることが望ましい。
弾性部材の配置位置および配置個数は、取付ピンの配置位置および配置個数に対応する位置および数であればよい。取付ピンおよび弾性部材の数が多いほどエンジンカバーはエンジン部材に強固に固定され、取付ピンおよび弾性部材の数が少ないほどエンジンカバーの取付作業が容易になる。各々の弾性部材は同形状であっても良いし、異なる形状であっても良い。取付ピンも同様である、また、防音部材と弾性部材は同一材料でも良い。
取付ピンは、弾性部材が固定されている位置にまで延びる形状であれば良く、例えば、シリンダヘッドカバーの上面に設けても良いし、側面に設けても良い。あるいは、エンジン部材のうちシリンダヘッドカバー以外の部分に設けても良い。取付ピンの形状および保持孔の形状は特に問わないが、例えば、取付ピンの一部に拡径した部分を形成し、保持孔の形状を取付ピンの形状に対応した形状に形成すると、取付ピンの拡径した部分が保持孔の壁面と係止する。このため、取付けピンが弾性部材から抜け難くなって、エンジンカバーとエンジン部材とがより強固に取り付けられる利点がある。
以下、本発明のエンジンカバーの取付構造を図面を基に説明する。
参考例
参考例のエンジンカバーの取付構造は、エンジン部材としてのシリンダヘッドカバーの上面に取付ピンを設けたものである。参考例のエンジンカバーの取付構造を模式的に表す斜視図を図1に示し、参考例のエンジンカバーの取付構造を模式的に表す断面図を図2に示す。
参考例のエンジンカバーの取付構造は、エンジンカバー1とエンジン部材2とを持つ。エンジンカバー1は、カバー本体10と、防音部材11と、弾性部材12とを持つ。カバー本体10は板状に形成されている。
弾性部材12は、ゴム硬度50相当の発泡ウレタン、ゴムスポンジ等からなる。弾性部材12はカバー本体10の端部の4カ所(図1中点線部分)に設けられ、各々下方に延びている。各々の弾性部材12は上端がカバー本体10に接着等で固定されている。この弾性部材12には、下方に開口する保持孔13が設けられている。保持孔13は、上部14が大径に下部15が小径に形成されている。この形状は、後述する取付ピンの外形に対応した形状である。さらに、保持孔13の開口付近の部分は下方に向けて徐々に拡径したすり鉢状に形成されている。このすり鉢状の部分は、エンジンカバー1と後述するシリンダヘッドカバーとの位置決めをする位置決め端16となる。
防音部材11は、カバー本体10の裏面のうち、弾性部材12が設けられている部分を除く部分全体に設けられている。防音部材11は発泡ウレタン等からなり、上端がカバー本体10の裏面に接着等で固定されている。弾性部材12と防音部材11とは互いに隣接している。参考例のエンジンカバー1の取付構造では、弾性部材12と防音部材11とは境界部分が互いに当接している。
エンジン部材2のうちシリンダヘッドカバー20の上面には、弾性部材12の保持孔13に対応する位置に、上方に延びる取付ピン21が設けられている。取付ピン21はシリンダヘッドカバー20の上面に固定され上方に延びる脚部22と、脚部22の先端に形成されている頭部23とからなる。頭部23は脚部22よりも大径に形成されている。
このエンジンカバーの取付構造は、取付ピン21が弾性部材12の保持孔13に保持されてエンジンカバー1がエンジン部材2に取り付けられる。先ず、各々の取付ピン21の頭部23を各々の位置決め端16に当接させて、シリンダヘッドカバー20に対するエンジンカバー1の位置決めをする。位置決め端16がすり鉢状に形成されているために、シリンダヘッドカバー20とエンジンカバー1とは正確な位置に容易に位置決めできる。
次いで、エンジンカバー1を下方に押圧する。すると、取付ピン21が保持孔13内部に挿入される。このとき、取付ピン21の頭部23が大径に脚部22が小径に形成されており、保持孔13もまた取付ピン21の形状に対応して上部14が大径に下部15が小径に形成されているために、取付ピン21の頭部23が保持孔13の下部15を通過するときには挿入に要する荷重(圧入荷重)が大きくなる。そして、取付ピン21の頭部23が保持孔13の上部14に保持され、取付ピン21の脚部22上側が保持孔13の下部15に保持されると、取付ピン21が保持孔13に保持されてエンジンカバー1とエンジン部材2とが取り付けられる。ここで、参考例のエンジンカバーの取付構造では、保持孔13の下部15は取付ピン21の頭部23よりも小径になっている。このため、取付ピン21は保持孔13から抜け難くなっており、エンジンカバー1とエンジン部材2とが安定に取り付けられる。
本発明のエンジンカバーの取付構造では、弾性部材12がゴムスポンジからなる。ゴムスポンジは多孔材からなるために、自身が防音効果を発揮する。したがって、エンジンから漏出する透過音を弾性部材12によっても低減することができ、透過音を広域にわたって確実に低減できる。さらに、参考例のエンジンカバーの取付構造では、弾性部材12と防音部材11とが互いに当接して配されているために、エンジンカバー1の裏面側は弾性部材12と防音部材11とで隙間なく覆われている。このため、透過音はより広域にわたって確実に低減される。
さらに、取付部材が弾性部材12と取付ピン21とから構成され、従来のもののように枠部を要さない。このため、取付部材の部品点数を削減でき、製造コストを低減できる。また、弾性部材12をカバー本体10に固定したことで、エンジンカバー1をエンジン部材2に取り付けるのに要する工数が削減でき、製造コストを低減できる。
なお、参考例のエンジンカバーの取付構造では、弾性部材12と防音部材11が当接しており、エンジンカバー1の裏面側全体が弾性部材12と防音部材11とで隙間なく覆われているが、弾性部材12と防音部材11とを、互いに離間した位置に隣接して配しても良い。この場合には、弾性部材12と防音部材11との隙間から僅かに透過音が漏出するが、弾性部材12によって透過音が低減される効果は発揮されるために、従来のものよりも透過音を大きく低減できる。
(実施例
実施例のエンジンカバーの取付構造は、弾性部材12のうち保持孔13の外周側に、カバー本体10から延びる硬質の規制壁17が設けられていること、および、弾性部材12のゴム硬度が参考例のものよりも小さいこと、以外は参考例のものと同じものである。本実施例のエンジンカバーの取付構造を模式的に表す断面図を図3に示す。
実施例のエンジンカバーの取付構造では、ゴム硬度30相当のゴムスポンジからなる弾性部材12を用いている。
弾性部材12は参考例と同じ形状の保持孔13を持つ。そして、保持孔13の外周側には規制壁17が設けられている。規制壁17はカバー本体10から下方に延びる有底筒状に形成されており、保持孔13の外周全周を覆う筒状の側壁部18と、側壁部18のうち保持孔13の上端とカバー本体10との間の位置から内周側に延びる平板状の上底部19と、からなる。上底部19は保持孔13の上方で規制壁17の内周全体を閉じている。
規制壁17は、カバー本体10と同材料からなりカバー本体10と一体に成形されている。そして弾性部材12は、インサート成形によって規制壁17およびカバー本体10と一体に成形されている。
本実施例のエンジンカバーの取付構造では、参考例の効果に加えて、エンジンカバー1とエンジン部材2とをより強固に取付けできる効果が発揮される。規制壁17によって弾性部材12の過大な変形が防止されることによる。
さらに、規制壁17を設けることで、弾性部材12を比較的軟質な材料から構成できる。このため、弾性部材12に使用できる材料の幅が広がる利点もある。例えば、細孔径や細孔率が大きい材料を選択すれば、透過音を大きく低減することが可能になる。
なお、本実施例では、規制壁17は弾性部材12の内部に設けられているが、弾性部材12の外周側に設けても良い。この場合、弾性部材12と防音部材11とは規制壁17を介して隣接する。
さらに、本実施例では、規制壁17は保持孔13の外周全周に設けられているが、一部のみに設けても良い。規制壁17を保持孔13の外周全周に設ける場合には、弾性部材12の過大な変形をより確実に防止できる。 規制部には上底部19を設けなくても良い。上底部19を設ける場合には、上底部19によっても弾性部材12の過大な変形を防止できる利点がある。規制壁17はカバー本体10と別体で形成した後に一体化しても良い。規制壁17はカバー本体10と異材で形成しても良い。
(荷重試験)
実施例のエンジンカバーの取付構造について、弾性部材12と取付ピン21とに対する規制壁17の好ましい配置位置を調べた。
エンジンカバー1をエンジン部材2に取り付ける際に弾性部材12に作用する圧入荷重の最大値が40N〜80Nの場合に、エンジンカバー1とエンジン部材2とを強固に取付けできると判断し、圧入荷重の最大値が40N以上になる条件を求めた。
取付ピン21の頭部23および脚部22の形状と、弾性部材12の上部14および下部15の形状、および、規制壁17と取付ピン21との間隔を種々に設定し、以下に記す各試験例のエンジンカバーの取付構造を設計した。各試験例のエンジンカバーの取付構造について、頭部23を位置決め端16に当接させた状態でエンジンカバー1に徐々に荷重を加える場合の、頭部23の変位量(頭部23が弾性部材12に挿通されている大きさ)と圧入荷重との関係をFEM解析による方法で演算した。参考までに、各試験例のエンジンカバーの取付構造のうち各部分の寸法の測定位置を示す説明図を図4に示す。
試験例1のエンジンカバーの取付構造では、脚部22の外径および下部15の内径(W1)が6mm、頭部23の外径および上部14の内径(W2)が9mm、規制壁17の内径および弾性部材12のうち規制壁17よりも内側の部分の外径(W3)が12mmである。また、弾性部材12のうち上底部19よりも下側の部分の長さ(L1)が16mm、保持孔13の深さ(L2)が12mmである。
試験例2のエンジンカバーの取付構造は、W1が6mm、W2が9mm、W3が16mmである。また、L1が16mm、L2が12mmである。
試験例3のエンジンカバーの取付構造は、W1が7mm、W2が9mm、W3が12mmである。また、L1が16mm、L2が12mmである。
試験例4のエンジンカバーの取付構造は、W1が7mm、W2が9mm、W3が16mmである。また、L1が16mm、L2が12mmである。
試験例5のエンジンカバーの取付構造は、W1が6.5mm、W2が9mm、W3が12mmである。また、L1が16mm、L2が12mmである。
各試験例のエンジンカバーの取付構造における圧入荷重の推移を表すグラフを図5に示す。図5において、縦軸は圧入荷重(N)を表す。横軸は、頭部23が弾性部材12に挿入された長さ、すなわち、位置決め端16に当接させた位置からの頭部23の変位量(mm)を表す。さらに、各試験例のエンジンカバーの取付構造における各部分の寸法を表す表を表1に示す。なお、表1の圧入荷重の欄は、圧入荷重の最大値が40Nを超えている場合に○とし、圧入荷重の最大値が40Nに満たない場合に×とした。
Figure 0004400455
図5に示すように、試験例1、2および5のエンジンカバーの取付構造では、圧入荷重の最大値が40Nを超えている。
これらのことから、ゴム硬度30程度の比較的軟質の弾性部材12を用いた場合にも、頭部23の外径と脚部22の外径との差を大きく設け、規制壁17を取付孔に近接した位置に設けることで、圧入荷重が大きくなり、エンジンカバー1とエンジン部材2とが強固に取り付けできることが判る。
本試験例では、弾性部材12としてゴム硬度30相当のものを用い、頭部23の外径が9mmかつ脚部22の外径が6.5mmの場合には、規制壁17の内径を14mm以下にすることで、充分な圧入荷重(最大値が40N以上)を確保できる。また、脚部22の外径が6mmの場合には、規制壁17の内径を16mm以下にすることで充分な圧入荷重を確保できる。さらに、表1に示すように、W1/W2≧1.38であり、かつ、2.0≦(W3−W1)/(W2−W1)≦3.3の場合には、圧入荷重の最大値は40Nを超えている。このため、充分な圧入荷重を確保してエンジンカバー1とエンジン部材2とを強固に取付けるためには、W1〜W3の関係が、W1/W2≧1.38、かつ、2.0≦(W3−W1)/(W2−W1)≦3.3を満たすことが望ましい。
参考例のエンジンカバーの取付構造を模式的に表す斜視図である。 参考例のエンジンカバーの取付構造を模式的に表す断面図である。 実施例のエンジンカバーの取付構造を模式的に表す断面図である。 本発明のエンジンカバーの取付構造のうち各部分の寸法の測定位置を示す説明図である。 荷重試験における各試験例のエンジンカバーの取付構造の圧入荷重の推移を表すグラフである。 従来のエンジンカバーの取付構造を模式的に表す断面図である。
符号の説明
1:エンジンカバー 2:エンジン部材 10:カバー本体 11:防音部材 12:弾性部材 13:保持孔 21:取付ピン

Claims (1)

  1. エンジンカバーがエンジン部材に保持されてなるエンジンカバーの取付構造であって、
    前記エンジン部材は、外方に延びる取付ピンを備え、
    該エンジンカバーは、カバー本体と、該カバー本体の裏面側に固定されている防音部材と、該カバー本体の裏面側に固定され保持孔に該取付ピンを保持する弾性部材と、を備え、
    該防音部材と該弾性部材とは多孔材からなり、互いに隣接し
    該弾性部材のうち、該保持孔の外周側には、該カバー本体から延びる硬質の規制壁が設けられていることを特徴とするエンジンカバーの取付構造。
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