JP4400340B2 - 乗員保護システム - Google Patents

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Description

本発明は、例えばエアバッグモジュール、シートベルトプリテンショナーなどの乗員保護具を制御する乗員保護システムに関する。
エアバッグシステムは、エアバッグECU(電子制御ユニット)とエアバッグモジュールとを備えている。エアバッグモジュールの中には、複数のスクイブを持つものがある。例えば、デュアルエアバッグモジュールは、運転者を保護するためのシングルステージエアバッグモジュールと、助手席の搭乗者を保護するためのシングルステージエアバッグモジュールとを、備えている(例えば、特許文献1参照)。すなわち、デュアルエアバッグモジュールは、二つのスクイブを備えている。
また、デュアルステージエアバッグモジュールも、二つのスクイブを備えている。図7に、デュアルステージエアバッグシステムの回路図を示す。図に示すように、デュアルステージエアバッグシステム100は、エアバッグECU101とデュアルステージエアバッグモジュール102とを備えている。
エアバッグECU101は、電源103と第一高電位側FET(電界効果トランジスタ)104と第一低電位側FET105と第二高電位側FET106と第二低電位側FET107とコネクタピン108〜111とを備えている。デュアルステージエアバッグモジュール102は、第一スクイブ112と第二スクイブ113とを備えている。第一スクイブ112と第二スクイブ113とは、同一の袋体(図略)を所定の時間差で膨張させるのに用いられる。
第一点火回路114は、電源103、第一高電位側FET104、コネクタピン108、第一スクイブ112、コネクタピン109、第一低電位側FET105が結線され、形成されている。第一点火回路114により、第一スクイブ112が発熱する。同様に、第二点火回路115は、電源103、第二高電位側FET106、コネクタピン110、第二スクイブ113、コネクタピン111、第二低電位側FET107が結線され、形成されている。第二点火回路115により、第一スクイブ112の発熱から所定時間遅れて、第二スクイブ113が発熱する。
米国特許第5187465号公報 米国特許第6744820号公報
上記デュアルステージエアバッグシステム100によると、デュアルステージエアバッグモジュール102の袋体を、二段階に膨張させることができる。しかしながら、第一点火回路114と第二点火回路115とは、電源103高電位側にて分岐後、並列に形成されている。このため、第一スクイブ112用として二つのコネクタピン108、109が、第二スクイブ113用として二つのコネクタピン110、111が、それぞれ必要である。このように、デュアルステージエアバッグシステム100は、コネクタピン数つまりチャンネル数が多い。また、配線が複雑である。
特許文献2には、マスターユニットと複数のスレイブユニットとをマルチリンクバスで接続する通信システムが開示されている。本発明者は、同文献記載の通信システムを、エアバッグシステムとして具現化すれば、チャンネル数を少なくすることができると考えた。すなわち、本発明者は、エアバッグECU101とデュアルステージエアバッグモジュール102(および他の乗員保護具)とを、マルチリンクバスにより接続すれば、チャンネル数を少なくすることができると考えた。
図8に、本発明者が案出したマルチリンクバス接続のエアバッグシステムの回路図を示す(すなわち図8のエアバッグシステムは未だ実用化されていない)。なお、図7と対応する部位については、同じ符号で示す。図に示すように、エアバッグECU101は、電流通信回路用のIC119を備えている。エアバッグECU101には、運転席側デュアルステージエアバッグモジュール102aと助手席側デュアルステージエアバッグモジュール102bと運転席側シートベルトプリテンショナー122aと助手席側シートベルトプリテンショナー122bとがマルチリンクバスにより接続されている。このエアバッグシステム200によると、二つのコネクタピン126、127により、四つのスクイブ112a、113a、112b、113bを発熱させることができる。
ところが、同エアバッグシステム200の場合、共用化できるのは、高電位側FET116(前出図7の第一高電位側FET104、第二高電位側FET106に対応)のみである。つまり、エアバッグECU101に搭載できるのは、共用化された高電位側FET116のみである。すなわち、低電位側FET117a、118a、117b、118b(前出図7の第一低電位側FET105、第二低電位側FET107に対応)は、スクイブ112a、113a、112b、113b毎に、個別に配置する必要がある。並びに、各スクイブ112a、113a、112b、113b毎に、低電位側FET117a、118a、117b、118bを駆動するための、IC120a、121a、120b、121bも搭載する必要がある。
このように、マルチリンクバスを用いると、運転席側デュアルステージエアバッグモジュール102a、助手席側デュアルステージエアバッグモジュール102bの製造コストが高くなる。延いては、エアバッグシステム200の製造コストが高くなる。並びに、運転席側デュアルステージエアバッグモジュール102a、助手席側デュアルステージエアバッグモジュール102bの構造、配線が複雑化する。延いては、エアバッグシステム200の構造、配線が複雑化する。
本発明の乗員保護システムは、上記課題に鑑みて完成されたものである。したがって、本発明は、チャンネル数が少なく、構造、配線が単純で、製造コストが低い乗員保護システムを提供することを目的とする。
(1)上記課題を解決するため、本発明の乗員保護システムは、第一高電位側スイッチング素子と、該第一高電位側スイッチング素子に直列に接続される第二低電位側スイッチング素子と、該第一高電位側スイッチング素子と該第二低電位側スイッチング素子との間に分岐接続される第一外部端子と、該第一高電位側スイッチング素子に並列に接続される第二高電位側スイッチング素子と、該第二高電位側スイッチング素子に直列に接続される第一低電位側スイッチング素子と、該第二高電位側スイッチング素子と該第一低電位側スイッチング素子との間に分岐接続される第二外部端子と、を持つ乗員保護ECUと、該第一外部端子と該第二外部端子との間に接続される第一スクイブおよび第二スクイブを持つ乗員保護具と、を備え、該第一スクイブ通電時においては、該第一高電位側スイッチング素子、該第一外部端子、該第一スクイブ、該第二外部端子、該第一低電位側スイッチング素子の順に電流が流れる第一点火回路を形成し、該第二スクイブ通電時においては、該第二高電位側スイッチング素子、該第二外部端子、該第二スクイブ、該第一外部端子、該第二低電位側スイッチング素子の順に電流が流れる第二点火回路を形成することを特徴とする。
本発明の乗員保護システムによると、乗員保護ECUと乗員保護具とは、第一外部端子および第二外部端子を介して、接続されている。このため、乗員保護ECUのチャンネル数が少ない。並びに、乗員保護ECUと乗員保護具との間の配線が単純である。
また、本発明の乗員保護システムの乗員保護ECUは、第一高電位側スイッチング素子と第二低電位側スイッチング素子とからなる直列ペアと、第二高電位側スイッチング素子と第一低電位側スイッチング素子とからなる直列ペアとを、並列接続しただけの、比較的単純な回路構造を備えている。
また、本発明の乗員保護システムの乗員保護ECUは、高電位側のスイッチング素子のみならず、低電位側のスイッチング素子をも搭載している。このため、乗員保護具に、敢えてスイッチング素子や、当該スイッチング素子を駆動するためのICを、搭載する必要がない。したがって、乗員保護具の構造が単純になる。
また、本発明の乗員保護システムによると、マルチリンクバスを使用しないため、乗員保護ECUに前出図8のIC119の如き回路が不要である。したがって、乗員保護ECUの構造も単純になる。また、上述したように、本発明の乗員保護システムは、チャンネル数が少なく、構造、配線が単純であるため、製造コストが低い。
また、本発明の乗員保護システムによると、第一スクイブ通電時に形成される第一点火回路と、第二スクイブ通電時に形成される第二点火回路とが、部分的に重複している。具体的には、第一点火回路、第二点火回路共に、第一外部端子および第二外部端子を構成要素としている。ただし、第一外部端子および第二外部端子が第一点火回路を構成する場合の通電方向と、両外部端子が第二点火回路を構成する場合の通電方向とは、ちょうど逆向きである。言い換えると、本発明の乗員保護システムの回路構成は、極性反転可能である。このため、本発明の乗員保護システムによると、第一外部端子および第二外部端子のみにより、第一スクイブおよび第二スクイブを発熱させることが可能である。
また、既存の乗員保護システムの場合、一つのスクイブを発熱させるためには、二つの外部端子が必要であった。このため、二つのスクイブを発熱させるためには、四つの外部端子が必要であった(前出図7参照)。したがって、一つのスクイブを持つ乗員保護システムを、二つのスクイブを持つ乗員保護システムに切り替える場合、外部端子数つまりチャンネル数を増やす必要があった。
この点、本発明の乗員保護システムによると、上述したように、第一外部端子および第二外部端子という二つの外部端子により、第一スクイブおよび第二スクイブという二つのスクイブを発熱させることができる。このため、一つのスクイブを持つ乗員保護システムを、二つのスクイブを持つ乗員保護システムに切り替える場合であっても、外部端子の増設は不要である。したがって、本発明の乗員保護システムによると、従来機器からの変更が容易である。
(2)好ましくは、上記(1)の構成において、前記乗員保護ECUは、前記第一高電位側スイッチング素子と前記第二低電位側スイッチング素子との同時オン、および前記第二高電位側スイッチング素子と前記第一低電位側スイッチング素子との同時オンのうち、少なくとも一方を防止する第一マスク回路を持つ構成とする方がよい。
第一高電位側スイッチング素子と第二低電位側スイッチング素子とは、直列接続されている。並びに、第二高電位側スイッチング素子と第一低電位側スイッチング素子とは、直列接続されている。このため、これら直列ペアのうち、いずれかのペアが同時オンすると、第一点火回路あるいは第二点火回路が形成されず、回路が短絡するおそれがある。
この点に鑑み、本構成の乗員保護システムの乗員保護ECUは、第一マスク回路を備えている。本構成によると、回路が短絡するおそれが小さい。このため、短絡による損傷から、乗員保護ECUを保護することができる。
(3)好ましくは、上記(1)の構成において、前記乗員保護ECUは、前記第一高電位側スイッチング素子方向と前記第二高電位側スイッチング素子方向とに、同時に電流が流れるのを防止する第二マスク回路を持つ構成とする方がよい。
上述したように、第一点火回路と第二点火回路とは、部分的に重複している。また、重複部分における通電方向は、第一点火回路形成時と第二点火回路形成時とで、ちょうど逆向きとなっている。このため、第一点火回路と第二点火回路とを、確実に切り替える必要がある。この点に鑑み、本構成は第二マスク回路を備えている。本構成によると、第一点火回路を形成する第一高電位側スイッチング素子と、第二点火回路を形成する第二高電位側スイッチング素子とに、同時に電流が流れるおそれがない。このため、第一点火回路と第二点火回路とを、確実に切り替えることができる。
(4)好ましくは、上記(1)の構成において、前記乗員保護具は、前記第一点火回路と前記第二点火回路とを切り替え可能な少なくとも一つのダイオードを持つ構成とする方がよい。
つまり、本構成は、ダイオードの整流効果を利用して、第一点火回路と第二点火回路とを切り替えるものである。本構成によると、比較的安価に、第一点火回路と第二点火回路とを切り替えることができる。
(5)好ましくは、上記(4)の構成において、前記乗員保護具は、前記ダイオードとして、第一ダイオードと第二ダイオードとを持ち、該第一ダイオードは、前記第一スクイブ通電時における前記第二スクイブの高電位側に逆方向接続されており、該第二ダイオードは、該第二スクイブ通電時における該第一スクイブの高電位側に逆方向接続されている構成とする方がよい。
第一ダイオードは、第一スクイブ通電時つまり第一点火回路形成時において、第二スクイブに電流が流れ込むのを阻止している。また、第二ダイオードは、第二スクイブ通電時つまり第二点火回路形成時において、第一スクイブに電流が流れ込むのを阻止している。本構成によると、少ないダイオード数で、確実に第一点火回路と前記第二点火回路とを切り替えることができる。
(6)好ましくは、上記(4)の構成において、前記ダイオードは、前記第一スクイブおよび前記第二スクイブのうち少なくとも一方を兼ねる構成とする方がよい。つまり、本構成は、ダイオード通電時に発生するジュール熱を利用して、例えばインフレータなどの加熱対象物を、加熱するものである。本構成によると、ダイオードとスクイブとの兼用分だけ、部品点数が少なくて済む。
(7)好ましくは、上記(6)の構成において、前記ダイオードは、複数直列接続されている構成とする方がよい。本構成は、複数のダイオードを直列接続することにより、スクイブ代替熱量を確保するものである。本構成によると、ダイオードの連結数を増減するだけで、比較的簡単に熱量を調整することができる。つまり、所望の熱量を確保することができる。
(8)好ましくは、上記(7)の構成において、複数の前記ダイオードのうち、少なくとも一つは順方向接続されており、少なくとも一つは逆方向接続されている構成とする方がよい。本構成によると、順方向ダイオードと逆方向ダイオードとを、適宜組み合わせて連結することで、所望の熱量を確保することができる。
(9)好ましくは、上記(4)の構成において、前記ダイオードのうち少なくとも一つは、ショットキーダイオードである構成とする方がよい。乗員保護システムの動作健全性に対する診断は、スクイブに診断用の微小電流を流し、スクイブの高電位側と低電位側との電位差を測定することにより行われる。したがって、電位差測定区間にダイオードが配置されている場合、ダイオードの電圧降下分が、診断結果に誤差として発現するおそれがある。
この点に鑑み、本構成は、ダイオードのうち少なくとも一つに、ショットキーダイオードを用いている。ショットキーダイオードは、汎用ダイオードと比較して、電圧降下が小さい。このため、本構成によると、乗員保護システムの診断時における誤差が小さくなる。
(10)好ましくは、上記(1)の構成において、前記乗員保護具は、前記第一スクイブおよび前記第二スクイブが同一の袋体を二段階に展開するデュアルステージエアバッグモジュールである構成とする方がよい。
つまり、本構成は、デュアルステージエアバッグシステムとして、本発明の乗員保護システムを具現化するものである。上述したように、本構成によると、一つのスクイブを持つエアバッグシステムを、デュアルステージエアバッグシステムに切り替える場合、外部端子の増設は不要である。したがって、既存のエアバッグシステムからの変更が容易である。
また、デュアルステージエアバッグシステムには、第一スクイブと第二スクイブとを所定の時間差で通電するという高精度な制御が要求される。この点、本発明の乗員保護システムによると、第一点火回路と第二点火回路との切り替えを所定の時間差で行うことにより、比較的簡単にかつ高精度に、第一スクイブと第二スクイブとを所定の時間差で通電することができる。このように、本発明の乗員保護システムは、デュアルステージエアバッグシステムとして具現化するのに好適である。
(11)好ましくは、上記(1)の構成において、前記乗員保護具は、前記第一スクイブおよび前記第二スクイブが別々の袋体を独立して展開するデュアルエアバッグモジュールである構成とする方がよい。
つまり、本構成は、デュアルエアバッグシステムとして、本発明の乗員保護システムを具現化するものである。上述したように、本構成によると、一つのスクイブを持つエアバッグシステムを、デュアルエアバッグシステムに切り替える場合、外部端子の増設は不要である。したがって、既存のエアバッグシステムからの変更が容易である。
また、デュアルエアバッグシステムには、第一スクイブと第二スクイブとの間に、独立制御性が要求される。この点、本発明の乗員保護システムによると、第一点火回路と第二点火回路との切り替えを行うことにより、第一スクイブと第二スクイブとを、互いに独立して制御することができる。このように、本発明の乗員保護システムは、デュアルエアバッグシステムとして具現化するのに好適である。
本発明によると、チャンネル数が少なく、構造、配線が単純で、製造コストが低い乗員保護システムを提供することができる。
以下、本発明の乗員保護システムをエアバッグシステムとして具現化した実施の形態について説明する。なお、本発明の乗員保護ECUをエアバッグECUとして具現化した実施の形態についても、併せて説明する。
<第一実施形態>
まず、本実施形態のデュアルステージエアバッグシステムの構成について説明する。図1に、本実施形態のデュアルステージエアバッグシステムの回路図を示す。図に示すように、本実施形態のデュアルステージエアバッグシステム1は、エアバッグECU2とデュアルステージエアバッグモジュール3とを備えている。
エアバッグECU2は、車両のインストルメントパネル(図略)の車幅方向中央下方に埋設されている。エアバッグECU2は、電源20と第一高電位側FET21と第二低電位側FET22と第一コネクタピン23と第二高電位側FET24と第一低電位側FET25と第二コネクタピン26と第一マスク回路27とを備えている。
このうち、第一高電位側FET21は、本発明の第一高電位側スイッチング素子に含まれる。第二低電位側FET22は、本発明の第二低電位側スイッチング素子に含まれる。第一コネクタピン23は、本発明の第一外部端子に含まれる。第二高電位側FET24は、本発明の第二高電位側スイッチング素子に含まれる。第一低電位側FET25は、本発明の第一低電位側スイッチング素子に含まれる。第二コネクタピン26は、本発明の第二外部端子に含まれる。
電源20の高電位側には、第一高電位側FET21と第二高電位側FET24とが並列接続されている。第一高電位側FET21は、接合形pチャネルFETである。第一高電位側FET21の低電位側(ドレイン側)には、第二低電位側FET22が直列接続されている。第二低電位側FET22は、接合形nチャネルFETである。第一高電位側FET21と第二低電位側FET22との間には、第一コネクタピン23が分岐接続されている。第二低電位側FET22の低電位側(ソース側)は、接地されている。第二高電位側FET24は、接合形pチャネルFETである。第二高電位側FET24の低電位側(ドレイン側)には、第一低電位側FET25が直列接続されている。第一低電位側FET25は、接合形nチャネルFETである。第二高電位側FET24と第一低電位側FET25との間には、第二コネクタピン26が分岐接続されている。第一低電位側FET25の低電位側(ソース側)は、接地されている。
第一マスク回路27は、四つの第一マスク用FET270a〜270dを備えている。第一マスク用FET270a〜270dは、いずれも接合形nチャネルFETである。第一マスク用FET270a〜270dは、並列接続されている。
第一マスク用FET270aのゲートおよび第一マスク用FET270bのゲートは、いずれも端子Aに接続されている。第一マスク用FET270aのドレインは、第一高電位側FET21のゲートに接続されている。第一マスク用FET270bのドレインは、第二低電位側FET22のゲートに接続されている。
第一マスク用FET270cのゲートおよび第一マスク用FET270dのゲートは、いずれも端子Bに接続されている。第一マスク用FET270cのドレインは、第二高電位側FET24のゲートに接続されている。第一マスク用FET270dのドレインは、第一低電位側FET25のゲートに接続されている。
デュアルステージエアバッグモジュール3は、ステアリングホイール(図略)の中央に埋設されている。デュアルステージエアバッグモジュール3とエアバッグECU2とは、第一ハーネス90、第二ハーネス91により、接続されている。デュアルステージエアバッグモジュール3は、第一スクイブ30と第二スクイブ31と第一ダイオード32と第二ダイオード33と第三ダイオード34と第四ダイオード35とを備えている。第一ダイオード32、第二ダイオード33、第三ダイオード34、第四ダイオード35は、いずれもショットキーダイオードである。
第四ダイオード35と第一スクイブ30と第二ダイオード33とは、第一スクイブ30が第四ダイオード35と第二ダイオード33との間に介在する状態で、直列接続されている。同様に、第一ダイオード32と第二スクイブ31と第三ダイオード34とは、第二スクイブ31が第一ダイオード32と第三ダイオード34との間に介在する状態で、直列接続されている。
第四ダイオード35および第一スクイブ30および第二ダイオード33と、第一ダイオード32および第二スクイブ31および第三ダイオード34とは、第一コネクタピン23と第二コネクタピン26との間に、互いに並列に接続されている。
第一コネクタピン23から第二コネクタピン26に向かう方向に電流が流れると仮定して、第四ダイオード35および第二ダイオード33は、順方向接続されている。反対に、第一ダイオード32および第三ダイオード34は、逆方向接続されている。
次に、本実施形態のデュアルステージエアバッグシステムの動きについて説明する。加速度センサ(図略)から得られる加速度データが、所定の加速度しきい値以上の場合、端子Aから第一マスク用FET270a、270bに、ゲート電流が流れる。ゲート電流により、第一マスク用FET270a、270bは、共にオンになる。つまり、共に閉成する。第一マスク用FET270aがオンになると、第一高電位側FET21がオンになる。一方、第二低電位側FET22はオフのままである。つまり、開成したままである。
これに対して、端子Bから第一マスク用FET270c、270dには、ゲート電流が流れない。このため、第一マスク用FET270c、270dは、オフのままである。第一マスクFET270cがオフのため、第二高電位側FET24はオフのままである。一方、第一低電位側FET25はオンになる。
このように、加速度データが加速度しきい値以上の場合、まず第一高電位側FET21と第一低電位側FET25とがオンになる。したがって、電源20→第一高電位側FET21→第一コネクタピン23→第一ハーネス90→第四ダイオード35→第一スクイブ30→第二ダイオード33→第二ハーネス91→第二コネクタピン26→第一低電位側FET25の順に電流が流れる第一点火回路が形成される。
第一点火回路が形成されることにより、第一スクイブ30が発熱する。第一スクイブ30が発熱すると、インフレータ(図略)が加熱される。このため、ステアリングホイール内に折り畳まれていた袋体(図略)が、車室内に膨出する。
第一スクイブ30の発熱から所定時間が経過すると、端子Aと端子Bとの通電が切り替わる。つまり、端子Aの電流が遮断され、端子Bから第一マスク用FET270c、270dに、ゲート電流が流れる。ゲート電流により、第一マスク用FET270c、270dは、共にオンになる。第一マスク用FET270cがオンになると、第二高電位側FET24がオンになる。一方、第二マスク用FET270dがオンになっても、第一低電位側FET25はオフのままである。
これに対して、端子Aから第一マスク用FET270a、270bには、ゲート電流が流れない。このため、第一マスク用FET270a、270bは、オフのままである。第一マスクFET270aがオフのため、第一高電位側FET21はオフのままである。一方、第一マスクFET270bがオフのため、第二低電位側FET22はオンになる。
このように、端子Aと端子Bとの通電が切り替わると、第二高電位側FET24と第二低電位側FET22とがオンになる。したがって、電源20→第二高電位側FET24→第二コネクタピン26→第二ハーネス91→第三ダイオード34→第二スクイブ31→第一ダイオード32→第一ハーネス90→第一コネクタピン23→第二低電位側FET22の順に電流が流れる第二点火回路が形成される。
第二点火回路が形成されることにより、第二スクイブ31が発熱する。第二スクイブ31が発熱すると、インフレータが加熱される。このため、前記第一スクイブ30の発熱により一旦膨らんだ袋体が、再び膨張する。すなわち、第一スクイブ30、第二スクイブ31の時間差発熱により、袋体は二段階に膨張する。
次に、本実施形態のデュアルステージエアバッグシステム1の作用効果について説明する。本実施形態のデュアルステージエアバッグシステム1によると、エアバッグECU2とデュアルステージエアバッグモジュール3とは、第一コネクタピン23および第一ハーネス90、第二コネクタピン26および第二ハーネス91という二つの経路を介して、接続されている。このため、チャンネル数が少ない。また、配線が単純である。
また、本実施形態のデュアルステージエアバッグシステム1のエアバッグECU2は、第一高電位側FET21と第二低電位側FET22とからなる直列ペアと、第二高電位側FET24と第一低電位側FET25とからなる直列ペアとを、並列接続しただけの、比較的単純な回路構造を備えている。
また、本実施形態のデュアルステージエアバッグシステム1のエアバッグECU2は、高電位側のFET(第一高電位側FET21、第二高電位側FET24)のみならず、低電位側のFET(第一低電位側FET25、第二低電位側FET22)をも搭載している。このため、デュアルステージエアバッグモジュール3に、敢えてFETや、当該FETを駆動するためのICを、搭載する必要がない。したがって、デュアルステージエアバッグモジュール3の構造が単純になる。
また、本実施形態のデュアルステージエアバッグシステム1によると、マルチリンクバスを使用しないため、エアバッグECU2に前出図8のIC119の如き回路が不要である。したがって、エアバッグECU2の構造も単純になる。また、上述したように、本実施形態のデュアルステージエアバッグシステム1は、チャンネル数が少なく、構造、配線が単純であるため、製造コストが低い。
また、本実施形態のデュアルステージエアバッグシステム1によると、第一スクイブ30通電時に形成される第一点火回路と、第二スクイブ31通電時に形成される第二点火回路とが、部分的に重複している。具体的には、第一点火回路、第二点火回路共に、第一コネクタピン23、第一ハーネス90、第二コネクタピン26、第二ハーネス91を構成要素としている。ただし、上記重複する構成要素が第一点火回路を構成する場合の通電方向と、第二点火回路を構成する場合の通電方向とは、ちょうど逆向きである。言い換えると、本実施形態のデュアルステージエアバッグシステム1の回路構成は、極性反転可能である。このため、本実施形態のデュアルステージエアバッグシステム1は、第一コネクタピン23、第二コネクタピン26という二つのコネクタピンしか有していないにもかかわらず、第一スクイブ30および第二スクイブ31という二つのスクイブを発熱させることができる。
また、既存のエアバッグシステムの場合、一つのスクイブを発熱させるためには、二つの外部端子が必要であった。このため、前出図7に示すように、二つのスクイブ(第一スクイブ112、第二スクイブ113)を発熱させるためには、四つのコネクタピン108〜111が必要であった。したがって、一つのスクイブを持つエアバッグシステム(コネクタピンは二つ必要)を、二つのスクイブを持つエアバッグシステム(コネクタピンは四つ必要)に切り替える場合、コネクタピンを二つ増設する必要があった。
この点、本実施形態のデュアルステージエアバッグシステム1によると、第一コネクタピン23、第二コネクタピン26のみにより、第一スクイブ30および第二スクイブ31を発熱させることができる。このため、一つのスクイブを持つエアバッグシステムを、デュアルステージエアバッグシステムに切り替える場合、コネクタピンの増設は不要である。このように、本実施形態のデュアルステージエアバッグシステム1は、従来機器からの変更が容易である。
また、本実施形態のデュアルステージエアバッグシステム1は、第一マスク回路27を備えている。第一マスク回路27は、第一高電位側FET21と第二低電位側FET22との同時オンを防止している。このため、第一点火回路形成時における短絡を防止することができる。並びに、第一マスク回路27は、第二高電位側FET24と第一低電位側FET25との同時オンを防止している。このため、第二点火回路形成時における短絡を防止することができる。
また、端子Aと端子Bとは、同時に通電しないように設定されている。このため、第一点火回路形成時においては、第一高電位側FET21オンと第一低電位側FET25オンとを、確実に両立させることができる。並びに、第二点火回路形成時においては、第二高電位側FET24オンと第二低電位側FET22オンとを、確実に両立させることができる。
また、本実施形態のデュアルステージエアバッグシステム1によると、第一点火回路と第二点火回路との切替は、四つのダイオードにより行われる。このため、比較的安価に、第一点火回路と第二点火回路とを切り替えることができる。また、第一ダイオード32は、第一スクイブ30通電時における第二スクイブ31の高電位側に逆方向接続されている。第一ダイオード32により、第一点火回路形成時に、第二スクイブ31に電流が流れ込むのを阻止することができる。同様に、第二ダイオード33は、第二スクイブ31通電時における第一スクイブ30の高電位側に逆方向接続されている。第二ダイオード33により、第二点火回路形成時に、第一スクイブ30に電流が流れ込むのを阻止することができる。このため、例えば、発熱後の第一スクイブ30が断線し車両ボディに接触しても、第一スクイブ30つまり車両ボディに電流が流れ込むおそれがない。
また、デュアルステージエアバッグシステム1の動作健全性に対する診断は、第一スクイブ30、第二スクイブ31に診断用の微小電流を流し、各々のスクイブの高電位側と低電位側との電位差を測定することにより行われる。したがって、電位差測定区間にダイオードが配置されている場合、ダイオードの電圧降下分が、診断結果に誤差として発現するおそれがある。この点、第一ダイオード32、第二ダイオード33、第三ダイオード34、第四ダイオード35は、全てショットキーダイオードである。ショットキーダイオードは、汎用ダイオードと比較して、順方向電圧降下が小さい。このため、デュアルステージエアバッグシステム1の診断誤差が小さくなる。
<第二実施形態>
本実施形態と第一実施形態との相違点は、エアバッグECUに、第一マスク回路の代わりに第二マスク回路が配置されている点である。したがって、ここでは相違点についてのみ説明する。
図2に、本実施形態のデュアルステージエアバッグシステムの回路図を示す。なお、図1と対応する部位については、同じ符号で示す。図に示すように、本実施形態のデュアルステージエアバッグシステム1のエアバッグECU2は、第二マスク回路28を備えている。第二マスク回路28は、四つの第二マスク用FET280a〜280dと、四つの第二マスク用ダイオード281a〜281dとを備えている。第二マスク用FET280a〜280dのうち、第二マスク用FET280a、280cは、接合形nチャネルFETである。第二マスク用FET280b、280dは、接合形pチャネルFETである。
第二マスク用FET280aのゲートは、端子Cに接続されている。また、第二マスク用FET280aのゲートは、第二マスク用ダイオード281bを介して、後述する第二マスク用FET280cのドレインに接続されている。また、第二マスク用FET280aのドレインは、後述する第二マスク用FET280bのゲートに接続されている。また、第二マスク用FET280aのソースには、第二マスク用ダイオード281aが接続されている。
第二マスク用FET280cのゲートは、端子Dに接続されている。また、第二マスク用FET280cのゲートは、第二マスク用ダイオード281dを介して、前記第二マスク用FET280aのドレインに接続されている。また、第二マスク用FET280cのドレインは、後述する第二マスク用FET280dのゲートに接続されている。また、第二マスク用FET280cのソースには、第二マスク用ダイオード281cが接続されている。
第二マスク用FET280bは、第一高電位側FET21の高電位側に直列接続されている。並びに、第二マスク用FET280dは、第二高電位側FET24の高電位側に直列接続されている。
加速度センサ(図略)から得られる加速度データが、所定の加速度しきい値以上の場合、端子Cから第二マスク用FET280aに、ゲート電流が流れる。ゲート電流により、第二マスク用FET280aは、オンになる。第二マスク用FET280aがオンになると、第二マスク用FET280bがオンになる。したがって、電源20から第一高電位側FET21に電流が流れる。一方、第二マスク用FET280dは、オフのままである。したがって、電源20から第二高電位側FET24には、電流が流れない。
この状態で、第一高電位側FET21および第一低電位側FET25を共にオンにすると、電源20→第二マスク用FET280b→第一高電位側FET21→第一コネクタピン23→第一ハーネス90→第四ダイオード35→第一スクイブ30→第二ダイオード33→第二ハーネス91→第二コネクタピン26→第一低電位側FET25の順に電流が流れる第一点火回路が形成される。そして、第一スクイブ30が発熱し、ステアリングホイール内に折り畳まれていた袋体(図略)が、車室内に膨出する。
第一スクイブ30の発熱から所定時間が経過すると、端子Cと端子Dとの通電が切り替わる。つまり、端子Cの電流が遮断され、端子Dから第二マスク用FET280cに、ゲート電流が流れる。ゲート電流により、第二マスク用FET280cは、オンになる。第二マスク用FET280cがオンになると、第二マスク用FET280dがオンになる。したがって、電源20から第二高電位側FET24に電流が流れる。一方、第二マスク用FET280bは、オフのままである。したがって、電源20から第一高電位側FET21には、電流が流れない。
この状態で、第二高電位側FET24および第二低電位側FET22を共にオンにすると、電源20→第二マスク用FET280d→第二高電位側FET24→第二コネクタピン26→第二ハーネス91→第三ダイオード34→第二スクイブ31→第一ダイオード32→第一ハーネス90→第一コネクタピン23→第二低電位側FET22の順に電流が流れる第二点火回路が形成される。そして、第二スクイブ31が発熱し、前記第一スクイブ30の発熱により一旦膨らんだ袋体が、再び膨張する。
本実施形態のデュアルステージエアバッグシステム1は第一実施形態のデュアルステージエアバッグシステムと同様の作用効果を有する。また、本実施形態のデュアルステージエアバッグシステム1のエアバッグECU2は、第二マスク回路28を備えている。第二マスク回路28の第二マスク用FET280b、280dは、同時にオンしない。このため、互いに並列接続された第一高電位側FET21と第二高電位側FET24とに、同時に電流が流れるおそれがない。したがって、本実施形態のデュアルステージエアバッグシステム1によると、第一点火回路と第二点火回路とを確実に切り替えることができる。
なお、第二マスク回路28は、第二マスク用FET280b、280dとして、接合形nチャネルFETを使用し、第一低電位側FET25および第二低電位側FET22の低電位側に設ける構成とし、第二マスク用FET280a、280c、第二マスク用ダイオード281a〜281dに相当するマスク回路を形成することも可能である。
<第三実施形態>
本実施形態と第一実施形態との相違点は、エアバッグECUに第一マスク回路が配置されていない点である。また、デュアルステージエアバッグモジュールに第三ダイオードと第四ダイオードとが配置されていない点である。したがって、ここでは、相違点についてのみ説明する。
図3に、本実施形態のデュアルステージエアバッグシステムの回路図を示す。なお、図1と対応する部位については同じ符号で示す。図に示すように、エアバッグECU2には、マスク回路が配置されていない。並びに、デュアルステージエアバッグモジュール3には、第一ダイオード32と第二ダイオード33という二つのダイオードが配置されている。第一点火回路形成時には、第一高電位側FET21および第一低電位側FET25が共にオンになる。第二点火回路形成時には、第二高電位側FET24および第二低電位側FET22が共にオンになる。
本実施形態のデュアルステージエアバッグシステム1は、第一実施形態のデュアルステージエアバッグシステムと同様の作用効果を有する。また、本実施形態のデュアルステージエアバッグシステム1によると、マスク回路が配置されていない分、エアバッグECU2の回路構成が単純である。また、ダイオードが二つしか配置されていないため、デュアルステージエアバッグモジュール3の製造コストが安価になる。また、一つのスクイブに対して一つのダイオードしか配置されていないため、デュアルステージエアバッグシステム1診断精度に及ぼすダイオードの電圧降下の影響が小さくなる。このため、デュアルステージエアバッグシステム1の診断誤差が小さくなる。
<第四実施形態>
本実施形態と第三実施形態との相違点は、デュアルステージエアバッグモジュールにおいて第一スクイブと第二スクイブとが直列接続されている点である。したがって、ここでは、相違点についてのみ説明する。
図4に、本実施形態のデュアルステージエアバッグシステムの回路図を示す。なお、図3と対応する部位については同じ符号で示す。図に示すように、第一スクイブ30と第二スクイブ31とは、直列接続されている。
第一点火回路形成時には、第一高電位側FET21および第一低電位側FET25が共にオンになる。この場合、電源20→第一高電位側FET21→第一コネクタピン23→第一ハーネス90→第六ダイオード37→第一スクイブ30→第二ダイオード33→第二ハーネス91→第二コネクタピン26→第一低電位側FET25の順に電流が流れる。
第二点火回路形成時には、第二高電位側FET24および第二低電位側FET22が共にオンになる。この場合、電源20→第二高電位側FET24→第二コネクタピン26→第二ハーネス91→第五ダイオード36→第二スクイブ31→第一ダイオード32→第一ハーネス90→第一コネクタピン23→第二低電位側FET22の順に電流が流れる。
本実施形態のデュアルステージエアバッグシステム1は、第一実施形態のデュアルステージエアバッグシステムと同様の作用効果を有する。また、本実施形態のデュアルステージエアバッグシステム1によると、第一スクイブ30がガラス管38に封入されている。このため、第一点火回路形成により、仮に第一スクイブ30が断線しても、第一スクイブ30が車両ボディに接触するおそれがない。したがって、第二点火回路形成時に、第一スクイブ30を介して、電流が車両ボディに流れ込むおそれがない。
また、本実施形態のデュアルステージエアバッグシステム1は、第五ダイオード36を備えている。第五ダイオード36は、第一スクイブ30に並列接続されている。また、第五ダイオード36は、第一点火回路形成時の電流方向に対して、逆方向に接続されている。このため、第一点火回路形成時に、第一スクイブ30の高電位側と第二ダイオード33の低電位側とが短絡するのを防止することができる。
また、本実施形態のデュアルステージエアバッグシステム1は、第六ダイオード37を備えている。第六ダイオード37は、第二スクイブ31に並列接続されている。また、第六ダイオード37は、第二点火回路形成時の電流方向に対して、逆方向に接続されている。このため、第二点火回路形成時に、第二スクイブ31の高電位側と第一ダイオード32の低電位側とが短絡するのを防止することができる。
<第五実施形態>
本実施形態と第四実施形態との相違点は、本発明の乗員保護システムがデュアルエアバッグシステムとして具現化されている点である。したがって、ここでは相違点についてのみ説明する。
図5に、本実施形態のデュアルエアバッグシステムの回路図を示す。なお、図4と対応する部位については同じ符号で示す。図に示すように、デュアルエアバッグモジュール4は、運転席側モジュール4aと助手席側モジュール4bとを備えている。運転席側モジュール4aは、第二スクイブ31と第一ダイオード32と第六ダイオード37とを備えている。助手席側モジュール4bは、第一スクイブ30と第二ダイオード33と第五ダイオード36とガラス管38とを備えている。本実施形態のデュアルエアバッグシステム5は、第四実施形態のデュアルステージエアバッグシステムと同様の作用効果を有する。また、本実施形態のデュアルエアバッグシステム5によると、運転席側モジュール4aと助手席側モジュール4bとを、別個独立に駆動することができる。
<第六実施形態>
本実施形態と第五実施形態との相違点は、第一スクイブと第二スクイブとが並列接続されている点である。また、第一スクイブが運転席側モジュールに、第二スクイブが助手席側モジュールに、それぞれ配置されている点である。したがって、ここでは相違点についてのみ説明する。
図6に、本実施形態のデュアルエアバッグシステムの回路図を示す。なお、図5と対応する部位については同じ符号で示す。図に示すように、運転席側モジュール4aは、第一スクイブ30と第二ダイオード33とを備えている。助手席側モジュール4bは、第二スクイブ31と第一ダイオード32とを備えている。
第一点火回路形成時には、第一高電位側FET21および第一低電位側FET25が共にオンになる。この場合、電源20→第一高電位側FET21→第一コネクタピン23→第一ハーネス90→第一スクイブ30→第二ダイオード33→第二ハーネス91→第二コネクタピン26→第一低電位側FET25の順に電流が流れる。
第二点火回路形成時には、第二高電位側FET24および第二低電位側FET22が共にオンになる。この場合、電源20→第二高電位側FET24→第二コネクタピン26→第二ハーネス91→第二スクイブ31→第一ダイオード32→第一ハーネス90→第一コネクタピン23→第二低電位側FET22の順に電流が流れる。本実施形態のデュアルエアバッグシステム5は、第五実施形態のデュアルエアバッグシステムと同様の作用効果を有する。
<その他>
以上、本発明の乗員保護ECUおよび乗員保護システムの実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
例えば、第一スクイブ30を廃止し、第一スクイブ30の機能を第二ダイオード33に担持させてもよい。つまり、第二ダイオード33の発熱により、インフレータを加熱してもよい。同様に、第二スクイブ31を廃止し、第二スクイブ31の機能を第一ダイオード32に担持させてもよい。つまり、第一ダイオード32の発熱により、インフレータを加熱してもよい。このようなスクイブ兼用ダイオードを配置すると、部品点数が少なくて済む。また、スクイブ兼用ダイオードを配置する場合、ダイオードの接続数は、特に限定しない。さらにまた、ダイオードは順方向接続しても逆方向接続してもよい。
また、上記実施形態においては、スイッチング素子としていずれも接合形FETを用いたが、例えばMOS形FET、バイポーラトランジスタなど他のトランジスタを用いてもよい。また、上記実施形態においては、本発明の乗員保護システムを、デュアルステージエアバッグシステム1、デュアルエアバッグシステム5として具現化したが、運転席側および助手席側のシートベルトプリテンショナーシステムとして具現化してもよい。
第一実施形態のデュアルステージエアバッグシステムの回路図である。 第二実施形態のデュアルステージエアバッグシステムの回路図である。 第三実施形態のデュアルステージエアバッグシステムの回路図である。 第四実施形態のデュアルステージエアバッグシステムの回路図である。 第五実施形態のデュアルエアバッグシステムの回路図である。 第六実施形態のデュアルエアバッグシステムの回路図である。 従来のデュアルステージエアバッグシステムの回路図である。 マルチリンクバス接続のエアバッグシステムの回路図である。
符号の説明
1:デュアルステージエアバッグシステム(乗員保護システム)、2:エアバッグECU(乗員保護ECU)、20:電源、21:第一高電位側FET(第一高電位側スイッチング素子)、22:第二低電位側FET(第二低電位側スイッチング素子)、23:第一コネクタピン(第一外部端子)、24:第二高電位側FET(第二高電位側スイッチング素子)、25:第一低電位側FET(第一低電位側スイッチング素子)、26:第二コネクタピン(第二外部端子)、27:第一マスク回路、270a〜270d:第一マスク用FET、28:第二マスク回路、280a〜280d:第二マスク用FET、281a〜281d:第二マスク用ダイオード、3:デュアルステージエアバッグモジュール、30:第一スクイブ、31:第二スクイブ、32:第一ダイオード、33:第二ダイオード、34:第三ダイオード、35:第四ダイオード、36:第五ダイオード、37:第六ダイオード、38:ガラス管、4:デュアルエアバッグモジュール、4a:運転席側モジュール、4b:助手席側モジュール、5:デュアルエアバッグシステム(乗員保護システム)、90:第一ハーネス、91:第二ハーネス、A:端子、B:端子、C:端子、D:端子。

Claims (11)

  1. 第一高電位側スイッチング素子と、該第一高電位側スイッチング素子に直列に接続される第二低電位側スイッチング素子と、該第一高電位側スイッチング素子と該第二低電位側スイッチング素子との間に分岐接続される第一外部端子と、該第一高電位側スイッチング素子に並列に接続される第二高電位側スイッチング素子と、該第二高電位側スイッチング素子に直列に接続される第一低電位側スイッチング素子と、該第二高電位側スイッチング素子と該第一低電位側スイッチング素子との間に分岐接続される第二外部端子と、を持つ乗員保護ECUと、
    該第一外部端子と該第二外部端子との間に接続される第一スクイブおよび第二スクイブを持つ乗員保護具と、を備え、
    該第一スクイブ通電時においては、該第一高電位側スイッチング素子、該第一外部端子、該第一スクイブ、該第二外部端子、該第一低電位側スイッチング素子の順に電流が流れる第一点火回路を形成し、
    該第二スクイブ通電時においては、該第二高電位側スイッチング素子、該第二外部端子、該第二スクイブ、該第一外部端子、該第二低電位側スイッチング素子の順に電流が流れる第二点火回路を形成する乗員保護システム
  2. 前記乗員保護ECUは、前記第一高電位側スイッチング素子と前記第二低電位側スイッチング素子との同時オン、および前記第二高電位側スイッチング素子と前記第一低電位側スイッチング素子との同時オンのうち、少なくとも一方を防止する第一マスク回路を持つ請求項1に記載の乗員保護システム
  3. 前記乗員保護ECUは、前記第一高電位側スイッチング素子方向と前記第二高電位側スイッチング素子方向とに、同時に電流が流れるのを防止する第二マスク回路を持つ請求項1に記載の乗員保護システム
  4. 前記乗員保護具は、前記第一点火回路と前記第二点火回路とを切り替え可能な少なくとも一つのダイオードを持つ請求項1に記載の乗員保護システム。
  5. 前記乗員保護具は、前記ダイオードとして、第一ダイオードと第二ダイオードとを持ち、
    該第一ダイオードは、前記第一スクイブ通電時における前記第二スクイブの高電位側に逆方向接続されており、
    該第二ダイオードは、該第二スクイブ通電時における該第一スクイブの高電位側に逆方向接続されている請求項4に記載の乗員保護システム。
  6. 前記ダイオードは、前記第一スクイブおよび前記第二スクイブのうち少なくとも一方を兼ねる請求項4に記載の乗員保護システム。
  7. 前記ダイオードは、複数直列接続されている請求項6に記載の乗員保護システム。
  8. 複数の前記ダイオードのうち、少なくとも一つは順方向接続されており、少なくとも一つは逆方向接続されている請求項7に記載の乗員保護システム。
  9. 前記ダイオードのうち少なくとも一つは、ショットキーダイオードである請求項4に記載の乗員保護システム。
  10. 前記乗員保護具は、前記第一スクイブおよび前記第二スクイブが同一の袋体を二段階に展開するデュアルステージエアバッグモジュールである請求項1に記載の乗員保護システム。
  11. 前記乗員保護具は、前記第一スクイブおよび前記第二スクイブが別々の袋体を独立して展開するデュアルエアバッグモジュールである請求項1に記載の乗員保護システム。
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