JP4398106B2 - 撮像素子駆動ユニットとこれを用いる撮像装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内視鏡画像等の被写体像を撮像する撮像素子駆動ユニットとこれを用いる撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明に係る先行技術として、特願2000−56234号と特願平11−249048号がある。
外科手術用の外付けテレビカメラでは、画素数や駆動タイミングの異なるCCDを使用した複数種類のカメラヘッドを使用する。また、画素数や駆動タイミングの異なるCCDを使用した複数種類のビデオスコープ(電子内視鏡)が採用されることもある。
【0003】
これに対して、特願2000−56234号では、カメラヘッド内に基板を設け、その中にCCD駆動用のタイミングジェネレータICを設ける事で、各種CCDに対応した駆動信号を発生している。しかし、この方法では、それぞれのCCDで異なるタイミングジェネレータICを使用しており、それぞれのカメラヘッドで搭載する基板を変える必要があった。
【0004】
更に、近年、オートクレーブ対応が可能なカメラヘッドがあるが、この場合は、耐熱・耐湿性を確保するために、基板を樹脂封止する必要がある。
樹脂封止をすると、外部からは何の基板か判別がつかなくなるため、搭載する基板を変えて製造する場合には、誤りなく搭載するための管理を行うことが煩わしいものとなる。
また、搭載する基板をカメラヘッドに応じて変更しなければならないので、製造コストを低減化することが困難になる欠点がある。
【0005】
また、従来のカメラヘッドでは、カメラヘッドの種類を判別するために、特願平11−249048号にあるように、カメラヘッドによって基板内の抵抗値を変える事によってカメラヘッドの種類を判別していた。この場合も、オートクレーブ対応のカメラヘッドでは、樹脂封止されているため、外部からは何の基板か判別するのが難しくなるため、その管理が面倒になる。
【0006】
カメラヘッド内にメモリなどを設けてデジタルデータを記憶させ、それによりそのカメラヘッドが接続されるカメラコントロールユニット(CCU)側からカメラヘッドの種類を判別する方法もあるが、この場合は、判別すべきカメラヘッドの種類が多くなると、ビット数が増えるため、カメラヘッドのピン数が増加し、CCUに接続するコネクタ及びCCU側のコネクタ受けのサイズが大きくなってしまう。
【0007】
デジタルデータをシリアルで伝送する方法もあるが、この場合は、カメラヘッドとCCUで同期を取る必要が生じるため、カメラヘッド内の回路の処理負荷が増加してしまう。また、ビデオスコープの場合でも同様の問題が発生する。
【0008】
このように従来例では撮像するテレビカメラ或いはビデオスコープ等の撮像部と、その撮像部が着脱自在に接続され、信号処理を行う信号処理部(CCU)とからなる撮像装置の場合には、撮像部を構成する基板或いは電子デバイスをCCD等の撮像素子の種類(具体的には画素数や駆動タイミング)に応じて変更していたが、オートクレーブに対応可能にするためには、基板或いは電子デバイスの保管やその管理等が面倒になる欠点があった。
【0009】
(発明の目的)
本発明は上述した点に鑑みてなされたもので、封止樹脂で封止された基板或いは電子デバイスを種類が異なる撮像部に対しても共通化ができるようにした撮像素子駆動ユニットを提供することを目的とする。
より具体的には、画素数が異なる撮像素子やケーブル長が異なる複数種類の撮像部における基板を共通化ができる撮像素子駆動ユニットを提供するにある。
【0010】
また、撮像部と信号処理部間の入出力信号数を増加させる事なく、簡単な構成で複数種類の撮像部を判別して、対応する信号処理を可能とする撮像装置を提供する事を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明による撮像素子駆動ユニットは、被写体を撮像する撮像素子を有する複数の種類の撮像部への入出力信号の接続が可能な入出力信号接続部と、撮像素子を駆動するために所定の機能を有する回路に設定するための機能設定用のデータが入力される設定データ入力部を有し、該設定データ入力部から入力される機能設定データに基づき前記撮像素子を駆動する駆動回路を構成すると共に、この駆動回路により、前記入出力信号接続部を介して前記撮像素子を駆動する電子デバイスと、前記電子デバイスを封止して保護する封止樹脂部材と、前記電子デバイスの前記設定データ入力部に接続され、前記封止樹脂部材により封止された状態で前記設定データを外部機器から供給するための入力端と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明による撮像装置は、撮像素子を有する撮像部と、回路実装部を封止樹脂部材により封止された状態で、前記撮像部と接続され、前記撮像素子を駆動すると共に、この撮像素子からの出力信号を出力する撮像素子駆動ユニットと、前記撮像素子駆動ユニットと接続され、前記出力信号を基に映像信号を生成する映像処理部と、を有し、前記撮像素子駆動ユニットは、前記撮像部への入出力信号の接続が可能な入出力信号接続部と、外部入力により、前記封止樹脂部材により封止された状態で、撮像素子を駆動する駆動回路の変更が可能な可変駆動回路と、前記外部入力が供給される外部入力供給部と、前記可変駆動回路により駆動された撮像素子からの信号を前記映像処理部に出力する信号出力部と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1ないし図9は本発明の第1の実施の形態に係り、図1は第1の実施の形態の内視鏡撮像装置の構成を示し、図2は内視鏡撮像部としてのテレビカメラ側の電気系の構成を示し、図3は(信号)処理部としてのCCUの電気系の構成を示し、図4は封止樹脂で封止された基板を示し、図5はCDS回路に入力されるCCD出力信号やサンプリング信号等を示し、図6はEVRによる制御電圧に対する遅延量の特性を示し、図7は補色モザイクフィルタのフィルタ配列例を示し、図8はサンプルパルスにより色分離する動作を示し、図9は画素数が異なるCCDの場合における水平駆動信号及びリセット信号等を示す。
【0013】
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態の内視鏡撮像装置1は、光学式内視鏡2に撮像手段を備えたテレビカメラ3を装着したテレビカメラ外付け内視鏡4と、光学式内視鏡2に照明光を供給する光源装置5と、テレビカメラ3と着脱自在で接続され、標準的な映像信号を生成する映像信号処理を行うカメラコントローラユニット(以下、CCUと略記)6と、このCCU6から出力される映像信号を表示するテレビモニタ7とから構成される。
【0014】
光学式内視鏡2は例えば硬質の挿入部11と、この挿入部11の後端に設けられた把持部(操作部)12と、この把持部12の後端に設けられた接眼部13とを有する硬性内視鏡である。
【0015】
挿入部11内にはライトガイド14が挿通され、このライトガイド14は、把持部12のライトガイド口金に接続されるライトガイドケーブル15を介して光源装置5に接続され、光源装置5内の図示しないランプからの白色の照明光を伝送してライトガイド14の先端面から出射し、患部などの被写体を照明する。
【0016】
先端部には対物レンズ16が設けられ、この対物レンズ16により結像される光学像は例えばリレーレンズ系17で後方側に伝送され、接眼部13に設けた接眼レンズ18により拡大観察することができる。
【0017】
また、テレビカメラ3は接眼部13に着脱自在で装着(外付け)されるカメラヘッド21と、該カメラヘッド21からその基端が延出される(信号伝送系としての)カメラケーブル22と、このカメラケーブル22の末端に設けたコネクタ23とから構成され、このコネクタ23はCCU6に着脱自在で接続される。
【0018】
上記カメラヘッド21内には、接眼レンズ18に対向して結像レンズ24が配置され、結像位置には固体撮像素子として電荷結合素子(CCDと略記)25が配置されている。なお、光電変換するCCD25の前面にはモザイクフィルタ30が配置され、被写体像を光学的に色分離してCCD25の撮像面に導く。
【0019】
CCD25の裏面側には例えばバッファアンプ26(図2参照)を形成する回路基板が配置され、CCD25及び回路基板にはカメラケーブル22(内の信号ケーブル27)の一端が接続され、その他端はコネクタ23の電気接点に、このコネクタ23内に設けたCCD処理回路28を介して接続されている。
【0020】
このCCD処理回路28はCCD25から出力されるCCD出力信号に対して後述するCDS回路31により、信号成分を抽出するサンプリングを行う際に、CCD出力信号が信号ケーブル27により、時間遅延してタイミングがずれてしまうことがあるため、予め駆動する駆動信号のタイミングを調整して、CDS回路31でCCD出力信号における信号成分を正しく抽出できるようにタイミング調整を行う機能を備えている。
【0021】
上記コネクタ23をCCU6に接続することにより、CCD処理回路28はCCU6内の映像処理回路29に電気的に接続される。そして、映像処理回路29により、生成された標準的な映像信号がテレビモニタ7に出力される。
図2に示すようにカメラヘッド21内にはCCD25とバッファアンプ26が設けられている。このバッファアンプ26で電流増幅されたCCD出力信号は、コネクタ23内のCCD処理回路28をスルーして、図3に示すCCU内の相関二重サンプリング回路(CDS回路と略記)31に入力され、このCDS回路31によりCCD出力信号における信号成分が抽出された後、適正な信号レベルに調整するための自動利得調整回路(AGC回路)32を経てA/D変換回路33に出力される。
【0022】
図2に示すCCD処理回路28には、タイミング信号を発生するタイミングジェネレータ(図ではTGと略記)34が設けられ、このタイミングジェネレータ34はCCD駆動信号としての水平駆動信号φH、リセット信号φR、垂直駆動信号φVを発生すると共に、前記CDS回路31に対するサンプリング信号SHa、SHbを発生し(て図2の端子aから図3の端子a′を経てCDS回路31に出力する)、またA/D変換回路33に対するA/D変換のクロック信号ADCKとを発生(して図2の端子bから図3の端子b′を経てA/D変換回路33に出力)する。
【0023】
このタイミングジェネレータ34は、その内部回路が電気的に任意にプログラム可能なプログラマブルロジックデバイス(PLDと略記)素子で構成されていることが特徴の1つとなっている。
【0024】
このPLD素子(と呼ばれる電子デバイス)は、複数の論理素子と、複数の論理素子を接続するための複数のスイッチ素子とを有すると共に、それらによりタイミングジェネレータ34としての機能を持つロジック素子に設定するための設定データ入力部としての端子cを有する。
【0025】
そして設定データ入力部から設定データを入力することにより、前記複数のスイッチ素子のON,OFFのパターンを決定することにより、複数のスイッチ素子と複数の論理素子が所定の機能を持つ論理回路を構成するようにプログラムで自由に論理回路を設定可能とするプログラマブル論理デバイスであり、前記設定データは、CCD25を駆動してCCD出力信号を読み出すCCD駆動回路(CCD読み出し回路)を構成するための結線データである。
【0026】
このようにPLDで構成されたタイミングジェネレータ34から出力されたCCD駆動信号は、位相調整回路35に入力される。この位相調整回路35は、CCD25から出力されるCCD出力信号がCDS回路31によりサンプリングをする際に、CCD出力信号が信号ケーブル22により時間遅延してタイミングがずれてしまうため、予め駆動する駆動信号のタイミングを調整してCDS回路31でCCD出力信号における信号成分を正しくサンプリング出来るようにタイミング調整(位相調整)を行う。そして、位相調整回路35からタイミング調整(位相調整)されたCCD駆動信号としての水平駆動信号φH′、リセット信号φR′を出力する。
【0027】
この位相調整回路35の位相調整する値の制御は電子ボリュウム(EVRと略記)37から出力される制御電圧38により制御できるようにしている。また、このEVR37は後述するように、コネクタ23の端子を経てCCU6内のEVR設定回路47から制御電圧38の値を設定できるようにしている。
【0028】
この場合、CCD信号における垂直駆動信号φVは、水平駆動信号φH、リセット信号φRに比較して、出力される時間間隔がはるかに大きいため、信号ケーブル22による時間遅延の影響を受けないようにできるので、位相調整回路35及びドライバ36を介することなくCCD25に印加するようにしている。勿論、この垂直駆動信号φVに対しても、位相調整を行っても良い。
位相調整回路35から出力された水平駆動信号φH′、リセット信号φR′等のCCD駆動信号は、ドライバ36により増幅され、信号線27を介してCCD25に供給される。
【0029】
また、EVR37は、不揮発性で電気的に書き換え可能なメモリ、具体的にはフラッシュメモリタイプのメモリを有し、そのメモリには、位相調整用の設定電圧が製造時に書き込まれると共に、テレビカメラ3(カメラヘッド21)の種類を判別するための判別情報が書き込まれる。そして、その判別情報は読み出されることにより判別用信号39としてコネクタ23の端子からCCU6側に出力される。この判別用信号39は、カメラヘッド21の種類(具体的にはカメラヘッド21内に配置されたCCD25の種類、カメラケーブル22の長さ)毎に設定されたアナログ電圧値であり、コネクタ23がCCU6に接続された場合にCCU6に供給され、後述するヘッド検知回路49により、CCU6側での信号処理に使用される。
【0030】
このような構成のCCD処理回路28においては、CCD25の種類及びカメラケーブル22の長さ等、テレビカメラ3の撮像部の種類に依存する回路構成をCCD処理回路28の回路素子を実装した(電子モジュールの)後に、外部から電気的に可変設定できるようにして、共通の基板40で製造できるようにしている。
【0031】
このCCD処理回路28を構成する基板40は、図4に示すように、オートクレーブ耐性を確保するために封止樹脂41で封止される。このため、封止樹脂41で封止後は、外部からは何の基板かの判別が難しい。
【0032】
しかし、本実施の形態では、上述のように基板40を封止樹脂41で封止した後にも、外部から電気的にその撮像部の種類に依存する回路構成を設定できる構成にしているので、撮像部の種類に応じて基板40に実装する回路素子を変更することを必要としないで、全て同じ回路素子を実装した同じ基板40を採用できるようにしている。
【0033】
そして、回路素子の実装後の基板40に対する出荷直前時等の製造最終時に、撮像部の種類に応じて、撮像部の種類に依存する回路構成を外部から電気的に設定することにより、撮像部の種類(撮像素子の画素数の違い、信号ケーブルの長さの違い等の種類)に応じたCCD処理機能を備えたCCD処理回路28を構成できるようにしている。
【0034】
次に図3を参照してCCU6の詳細な構成を説明する。なお、CCU6内の映像処理回路29は図3における例えばPLDプログラム用コネクタ50を除く部分で構成されている。
【0035】
上記CCD処理回路28のCCD駆動信号によりCCD25は駆動され、このCCD25から出力されるCCD駆動信号はCCU6内のCDS回路31に入力される。
【0036】
このCDS回路31にはタイミングジェネレータ34からサンプリング信号SHa、SHbが供給され、図5(A)に示すCCD出力信号に対して図5(B)に示すサンプリング信号SHaによってフィードスルー波形部分のレベルをサンプリングし、図5(C)に示すサンプリング信号SHbによって信号波形部分のレベルをサンプリングする。そして、これらの差信号を出力する。
【0037】
この場合、カメラケーブル22の長さによりCCD出力信号がCDS回路31に入力されるタイミングは異なり、例えば長いと図5(D)のようになる。この図5(D)に示すCCD出力信号に対して図5(B)、図5(C)に示すサンプリング信号SHa、SHbを採用すると、正しく信号成分を抽出できないで、ミスサンプリングを行うことになる。
【0038】
このため、位相調整回路35によって、カメラケーブル22による時間遅延の影響を補正するように位相調整を行い、CDS回路31には図5(A)に示すように所定のタイミングでCCD出力信号が入力されるようにする。
【0039】
具体的には、カメラケーブル22が短いヘッド21の場合には、予め大きな時間遅延(位相遅延)を行ってCCD駆動信号を出力させるようにし、カメラケーブル22が長くなるに従って小さな時間遅延(位相遅延)を行うようにし、異なる長さのカメラケーブル22の場合に対して、CDS回路31には図5(A)に示すように所定のタイミングでCCD出力信号が入力されるようにする。
【0040】
CDS回路31の出力信号はAGC回路32により増幅された後、A/D変換回路33に入力され、タイミングジェネレータ34からのクロック信号ADCKによりA/D変換を行う。
【0041】
A/D変換回路33によりデジタル信号に変換されたCCD出力信号は、フォトカプラ42aによりその前段側の患者回路と絶縁された状態で、2次回路側のデジタル映像処理回路43に入力される。そして、このデジタル映像処理回路43により、色分離、輪郭強調、ガンマ補正等の信号処理が行われる。
【0042】
このデジタル映像処理回路43の出力信号は、D/A変換回路44にてアナログ信号に変換して、エンコーダ45で標準的な映像信号としてのNTSC信号等に変換してテレビモニタ7に出力する。
【0043】
また、同期信号発生器(SSG)46は各種同期信号をデジタル映像処理回路43、D/A変換回路44、エンコーダ45に供給するとともに、フォトカプラ42bを介してCCD処理回路28のタイミングジェネレータ34にも同期信号を供給する。
また、映像処理回路29には、CCD処理回路28に設けたEVR37の設定を行うEVR設定回路47が設けてあり、このEVR設定回路47は位相調整回路35への制御電圧値及びカメラヘッド21の種類に応じた判別用の設定値を製造時にEVR37に書き込む。
【0044】
EVR37は内部にフラッシュタイプのメモリを有しているため、メモリに書き込まれた情報は非通電時にも保持される。
そして、EVR37に書き込まれた制御電圧値は、位相調整回路35に位相調整を行う制御電圧38として印加される。この場合、位相調整回路35は印加される制御電圧38の値により例えば図6に示すように遅延量(位相遅延量)が変化する。この特性により、カメラヘッド21の種類に応じた遅延量となるように制御電圧値が設定される。
【0045】
また、EVR37から読み出された(判別用の)設定値の判別用信号は、CCU6内のA/D変換回路48に入力され、デジタル値に変換された後、フォトカプラ42cを介してヘッド検知回路49に入力される。
【0046】
ヘッド検知回路49では、入力される設定値の値により、どの種類のカメラヘッド21であるかの判別を行い、判別した信号をSSG46に送り、SSG46は対応した同期信号を発生する。
【0047】
また、このCCU6には、PLDで構成された(CCD処理回路28内の)タイミングジェネレータ34と端子cで接続されるPLDプログラム用コネクタ50が設けてあり、このPLDプログラム用コネクタ50の他端の外部接続端子51には図示しない外部のパーソナルコンピュータ(パソコン或いはPCと略記)と接続され、外部のPC等からPLDに書き込み用プログラムを送り、PLDを構成する複数のスイッチ素子の結線(配線)パターンを決定することにより、CCD25に応じたCCD駆動信号を発生するTG34の機能を持たせることができる。
【0048】
なお、本実施の形態では、CCD25の前面のモザイクフィルタ30としては、例えば図7に示すような色配列の補色モザイクフィルタを用いている。
このように、補色モザイクフィルタを採用したCCD25の場合には、一般的に垂直方向に隣接する2ラインを同時に読み出し、加算した信号を出力する。
【0049】
従って、CCD25から出力されるCCD出力信号は図8(A)に示すようにCy+GとYe+Mgが画素毎に交互に出力される。デジタル映像処理回路43では図8(B)及び図8(C)に示すCy+GサンプルパルスとYe+Mgサンプルパルスにより、色分離の処理を行うようにしている。
【0050】
この場合、テレビカメラ3はその用途によってカメラケーブル22の長さが異なるため、遅延時間が1画素以上になることがあり、その場合には位相調整回路35により、信号成分を正しく抽出できるように調整される。
【0051】
つまり、遅延時間が1画素だけずれた状態に位相調整を行うと、CCD出力信号は図8(D)に示すように図8(A)と1画素だけCy+GとYe+Mgがずれたものとなり、その信号を図8(B)及び図8(C)のCy+GサンプルパルスとYe+Mgサンプルパルスを用いて色分離を行うと正しい色を生成できないことになる。
【0052】
このため、本実施の形態ではヘッド検知回路49の検知結果をSSG46に送り、SSG46ではケーブル長が1画素以上の遅延になった場合には、図8(E)及び図8(F)に示すようにCy+GサンプルパルスとYe+Mgサンプルパルスを(図8(B)及び図8(C)のものと)逆位相に設定するようにする。
【0053】
また、本実施の形態では、図9に示すように異なる画素数のCCDを採用したテレビカメラ3がCCU6に接続された場合にも、そのCCD25に対応した信号処理を行えるようにしている。
【0054】
例えば図9(A)のCCD(25aとする)と図9(C)のCCD(25bとする)では、水平方向の画素数が異なり、それぞれPhaとPhbである。この場合、図9(B)、図9(D)に示すように、標準的な映像信号の水平同期信号HDの周期としての1水平期間の時間は変わらないため、水平駆動信号φH、リセット信号φRの周波数が異なることになる(換言すると、ケーブル長が同じでも、CDS回路31で適正にサンプリングするタイミングが異なることになる)。
【0055】
従来では、これに対応してタイミングジェネレータ34にそれぞれに対応した異なるICを使用していたため、使用するCCDの画素数に応じて、CCD処理回路28の基板を変える必要があった。
【0056】
これに対して本実施の形態では、このタイミングジェネレータ34に内部回路を任意にプログラム可能なプログラムロジックデバイス(PLD)素子を用いることで、同一の基板40で複数種類のCCDに対応するタイミングジェネレータ34をソフトウェアの援用により(従来例における異なるICを使用したのと同等の機能を持つように)製造したCCD処理回路28を構成できるようにしている。
【0057】
このような構成による本実施の形態の作用を説明する。
各テレビカメラ3のコネクタ23内にCCD処理回路28をその基板40を封止樹脂41で封止して基板40を収納して、コネクタ23の外装ケースを密閉する。
【0058】
この場合、テレビカメラ3のカメラケーブル22の長さやCCD25の画素数が異なる場合にも、同じ(封止樹脂41で封止した)基板40を収納すれば良い。このため、カメラケーブル22の長さが異なる場合や、CCD25の画素数が異なるために、それに応じてCCD駆動信号のパルス数やそのタイミング等を変更したIC等で構成されるタイミングジェネレータ34を実装した基板を採用しなければならないようなことはない。つまり、カメラケーブル22の長さ、CCD25の画素数の違いにより、搭載する基板を複数用意しておく必要がないし、それらを区別して保管しておく必要もない。
【0059】
そして、このコネクタ23をCCU6に接続し、さらにこのCCU6のPLDプログラム用50の外部接続端子51に外部のPCを接続し、そのテレビカメラ3のCCD25の画素数に応じて、PCからタイミングジェネレータ34を構成するPLDに設定データを送り、テレビカメラ3に内蔵されているCCD25の画素数に対応したCCD駆動信号を発生するタイミングジェネレータ34をプログラム的に構成する。
【0060】
また、EVR37には、そのテレビカメラ3のカメラケーブル22の長さの場合における適正な位相調整量を識別したり、上述したように補色モザイクフィルタを採用した場合に1画素以上の遅延が発生するか否か等を識別するために必要となる判別用情報を外部から書き込む。
【0061】
このようにして、それぞれコネクタ23に内蔵した各基板40をそのコネクタ23が接続されたカメラケーブル22の長さ及びCCD25の画素数等に対応したCCD処理回路28としての機能を持つ状態にする。そして、内視鏡検査する用途等に応じて、その用途に適したCCD25の画素数、ケーブル長のテレビカメラ3を用いて内視鏡検査を行う。
【0062】
次に内視鏡検査を行う場合の作用を説明する。
図1に示すように光学式内視鏡2にテレビカメラ3を装着し、そのコネクタ23をCCU6に接続する等して、内視鏡装置1を内視鏡検査できる状態に接続する。そして、CCU6等の電源を投入して動作状態に設定する。
【0063】
すると、CCD処理回路28内のタイミングジェネレータ34はそのカメラヘッド21に内蔵されているCCD25の画素数に応じてそれを駆動するための水平駆動信号φH、リセット信号φR、垂直駆動信号φVを生成する。
【0064】
例えば、図9(A)、図9(C)に示すようにPha或いはPhbのように画素数が異なる場合にも、その画素数に対応したパルス数及びタイミング(周波数)の水平駆動信号φH、リセット信号φR等を(図9(B)或いは図9(D)に示すように)発生する。なお、図9(A)、図9(C)では垂直方向は同じ画素数で示したが、垂直方向の画素数が異なる場合には、その画素数に一致したパルス数の垂直駆動信号φVを発生する。
【0065】
また、タイミングジェネレータ34から出力された水平駆動信号φH、リセット信号φRは、カメラケーブル22の長さに応じてCCD25に印加される遅延量が異なり、またそのCCD25から光電変換されて出力されてCDS回路31に入力されるCCD出力信号の遅延量が異なる。
【0066】
このため、本実施の形態では、例えば同じ画素数のCCDの場合には、そのカメラケーブル22の長さの違いに応じてEVR37にはその長さの違いによる遅延量を補正する制御電圧値が予め書き込まれており、その制御電圧値により、実際にCDS回路31に入力されるCCD出力信号のタイミングがカメラケーブル22の長さが違っていても同じとなるように調整される。
【0067】
また、画素数が異なる場合には、図9で示したように水平駆動信号φH等の周波数やパルス数が異なるため、その画素数に応じて遅延量の補正量が異なり、また、その場合のサンプリング信号SHa、SHbのタイミングやパルス数も異なる。画素数が異なる場合の遅延量の補正はEVR37の制御電圧値により位相調整回路35で調整され、サンプリング信号SHa、SHbのタイミングやパルス数はタイミングジェネレータ34により予め設定されている。
【0068】
そして、CDS回路31により、CCD25の画素数が異なる場合や、カメラケーブル22の長さが異なる場合にも、CCD25の画素数等の種類に応じて図5(A)〜図5(C)に示したように適正なタイミングで信号成分が抽出される。
【0069】
CDS回路31の出力信号はAGC回路32で増幅された後、A/D変換回路33でデジタル信号に変換され、フォトカプラ42aを経てデジタル映像処理回路43により色分離等の処理が行われる。
【0070】
この場合、EVR37から判別用信号がA/D変換回路48、フォトカプラ42cを経てヘッド検知回路49に入力され、ヘッド検知回路49は判別用信号により、テレビカメラ3(カメラヘッド21)に内蔵されたCCD25の画素数等の種類やカメラケーブル22のケーブル長等を検知して、SSG46に対応する情報を送る。SSG46ではCCD25の画素数等に対応した同期信号を生成する。
【0071】
そして、デジタル映像処理回路43にも同期信号(具体的にはサンプルパルス)を送り、画素数に応じてその処理が異なる色分離等の処理に利用する。
【0072】
なお、カメラケーブル22により例えば1画素を越える遅延量のずれが発生っする場合には、その1画素を越えた部分のみが(1画素ずれた状態で)所定のタイミングとなるように設定した場合には、図8で説明したように色分離が正しく行われないことになるので、ヘッド検知回路49により検知したケーブル長による情報を利用して、サンプルパルスを出力し、正しく色分離が行われるようにする。
【0073】
デジタル映像処理回路43の出力信号はD/A変換回路44、エンコーダ45を経て標準的な映像信号に変換され、テレビモニタ7には、画素数が異なるCCD25やカメラケーブル22の長さが異なる場合にも、CCD25で撮像された内視鏡画像が適正に表示される。
【0074】
従来ではCCD25の画素数等に応じて、基板に実装するICを変更してタイミングジェネレータ34を構成していたが、本実施の形態では内部回路を任意にプログラム可能なプログラマブルロジックデバイス(PLD)素子を用いてタイミングジェネレータ34を構成することにより、同一の基板40で複数種類のCCD25に対応するCCD処理回路28を構成できる。
【0075】
そしてテレビカメラ3の製造時にCCU6内に設けたPLDプログラム用コネクタ50に図示しない外部のPC等を接続し、CCD処理回路28内のタイミングジェネレータ34をプログラムにより構成できる。このPLDは、内部構造がフラッシュメモリで構成されているため、プログラムされた内容は非通電時にも保持される。
なお、EVR37に格納された制御電圧値や判別用情報もフラッシュメモリに格納されているため、非通電時にも保持される。
【0076】
本実施の形態は以下の効果を有する。
本実施の形態では、CCD25を駆動するためのタイミングジェネレータ34をPLD素子で構成するため、同一の基板40で複数種類のCCD25に対応するCCD処理回路28を実現出来るとともに、カメラヘッド21の判別用情報も外部から設定出来るため、オートクレーブ耐性のために基板40を封止樹脂41で封止(する前は勿論、封止)した後でも、種類が異なるカメラヘッド21に対応するCCD処理回路28を製造できる。
【0077】
つまり、同一の基板40により、種類が異なるカメラヘッド21に対応できるので、実装するICなどを変更してCCD処理回路28を構成した場合に比べて、製造コストを大幅に低減化できる。
【0078】
(第2の実施の形態)
次に本発明の第2の実施の形態を図10ないし図12を参照して説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態におけるテレビカメラ外付け内視鏡4の他に、電子内視鏡にも適用可能としたシステムである。
図10に示す内視鏡撮像システム51は図1の内視鏡撮像装置1の他に電子内視鏡56を備えて構成される。つまり、この内視鏡撮像システム51では、CCU6にはテレビカメラ外付け内視鏡4及び電子内視鏡56から所望とする一方を選択的に装着して使用することができる。
【0079】
第1の実施の形態により、テレビカメラ外付け内視鏡4の構成は説明したので、図11により電子内視鏡56により内視鏡検査する内視鏡撮像装置55部分の構成を説明する。
図11に示す内視鏡撮像装置55は撮像手段を内臓した電子内視鏡56と、この電子内視鏡56に照明光を供給する光源装置5と、信号処理して映像信号を生成するCCU6と、CCU6から出力される映像信号を表示するテレビモニタ7とから構成される。
【0080】
電子内視鏡56は体腔内に挿入する挿入部61と、術者により把持され、図示しないスイッチなどが設けられている操作部62と、操作部62から基端が延出されるユニバーサルケーブル63と、このユニバーサルケーブル63の末端に設けたコネクタ部64とからなり、このコネクタ部64の前端側に突出するライトガイド口金は光源装置5に着脱自在で接続される。
また、このコネクタ部64に一端が接続されたケーブル部66の他端のコネクタ67はCCU6に着脱自在で接続される。
【0081】
挿入部61内等には照明光を伝送するライトガイドファイバ71が挿通され、その後端のライトガイド口金を光源装置5に接続することにより、光源装置5から照明光が供給され、供給された照明光を伝送して、挿入部61の先端部72のライトガイドファイバ71の先端面からさらに照明レンズを経て患部などの被写体に出射し、被写体側を照明する。
【0082】
この先端部72には対物レンズ73が取りつけられ、その結像位置にはCCD74が配置されている。このCCD74の撮像面にはモザイクフィルタ74aが設けてあり、光学的に色分離する。また、CCD74の信号出力端にはバッファアンプ75が設けてある。
CCD74(およびバッファアンプ75)は挿入部61、操作部62、ユニバーサルケープル63内の信号線76とケーブル部66内の信号線を介してCCU6と接続される。
【0083】
この電子内視鏡56の場合には操作部62に空間的な余裕があるため、図2等で説明したCCD処理回路28を操作部62内に設けているが、図11の2点鎖線で示すようにコネクタ部64内に符号28bで示すように設けてもよいし、またコネクタ67内に符号28cで示すように設けてもよい。
【0084】
なお、例えばCCD処理回路28と28bとはそのCCD処理回路28或いは28bを配置する位置による信号の遅延量に応じて、同じ種類のCCD74の場合でも、EVR37の制御電圧値が異なるように設定される。
また、本実施の形態におけるCCU6では、図3に示したヘッド検知回路49はテレビカメラ3の種類のみでなく、電子内視鏡56の種類も検知する。その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
【0085】
本実施の形態の作用としては、第1の実施の形態のテレビカメラ3の場合の他に電子内視鏡56の場合にも、そのCCD74の画素数等の種類や、挿入部61やユニバーサルケーブル63等の長さ(つまり、それらの挿通された信号線76等の長さ)に応じて適切に遅延量の設定等が行われて、テレビモニタ7にはCCD25或いは74で撮像した内視鏡画像が表示される。
【0086】
なお、上述の各実施の形態では、タイミングジェネレータ34のプログラムを製造時に書き込むようにしているが、図12に示すような構成のCCU6′にしても良い。
図12のCCU6′は、図3のCCU6において、PLDプログラム用コネクタ50の代わりに、PLDプログラム設定手段80が設けてある。
【0087】
このPLDプログラム設定手段80はヘッド検知回路49による検知結果により、フォトカプラ42dを介して検知されたテレビカメラ3或いは電子内視鏡56の種類に応じてそのCCD処理回路28のPLDに対してPLDプログラムを書き込み、タイミングジェネレータ34を構成する。この場合は、PLDの内部回路の内容が非通電時には消去されてしまうタイプのPLD素子を使用しても構わない。
【0088】
或いは通常は最初にCCU6′に接続した場合にのみ、上述のPLDプログラム設定手段80を動作させ、その後は必要がない限りはPLDプログラム設定手段80を動作させないで、使用しても良い。この場合は、第1の実施の形態のようにフラッシュメモリで構成しても良い。また、PLDプログラム設定手段80の内容を更新する必要がある場合には、外部端子51からその内容をバージョンアップなどができるようにしても良い。
【0089】
本実施の形態によれば、テレビカメラ3(カメラヘッド21)の場合の他に、電子内視鏡56の場合の撮像部に対しても、第1の実施の形態と同様の効果を有する。
なお、電子内視鏡としては、硬質の挿入部を有する硬性電子内視鏡の場合にも適用できる。
また、遅延量の設定を位相調整回路35とEVR37で設定する代わりに、PLDにより構成されるゲートの縦列数を可変設定することで、カメラケーブル22等の信号線の長さに応じて適切な遅延量に設定する位相調整手段(遅延量設定手段)を構成するようにしても良い。
【0090】
[付記]
1.被写体を撮像する撮像手段を設けた撮像部と、この撮像部を着脱自在に接続して、前記撮像手段の撮像信号を処理する信号処理手段を設けた処理部とを備えた撮像装置において、
前記撮像部は、
設定するための設定データ入力部を有し、該データ入力部に入力される設定データに基づき所定の機能動作を行う電子デバイスと、
前記電子デバイスの前記設定データ入力部に接続され、前記設定データを供給するための入力端と、
前記入力端に前記データ入力部が接続された前記電子デバイスを封止し、前記電子デバイスを保護する封止樹脂部材と、
を具備し、
前記封止樹脂部材で封止された前記電子デバイスの前記設定データ入力部に前記入力端より前記撮像部に応じた設定データを供給することを特徴とする撮像装置。
2.前記電子デバイスは、前記入力端から供給される設定データに基づき、前記撮像部を識別するための識別信号を前記処理部に出力する電子ボリュームであることを特徴とする付記1記載の撮像装置。
【0091】
3.前記電子デバイスは、複数の論理素子と、この複数の論理素子を接続するための複数のスイッチ素子とを有し、前記設定データに基づき前記複数のスイッチ素子が独立して動作することにより接続される前記複数の論理素子が所定機能の論理回路を構成するプログラマブル論理デバイスであり、前記設定データは、前記プログラマブル論理デバイスを前記撮像手段の読み出し回路に構成するための結線データであることを特徴とする付記1記載の撮像装置。
【0092】
4.前記電子デバイスは、前記電子ボリューム及び前記プログラマブル論理デバイスであり、前記電子ボリュームが出力する識別信号に基づき、前記プログラマブル論理デバイスに構成される前記読み出し回路が出力する読み出し信号の位相を調整する位相調整手段を更に備えたことを特徴とする付記1記載の撮像装置。
5.前記電子ボリュームの識別信号に基づき、前記信号処理手段が色処理するための色抽出パルスを生成する色抽出パルス生成手段を前記処理部に更に設けたことを特徴とする付記2記載の撮像装置。
【0093】
6.被写体を撮像する画素数が異なる第1及び第2の撮像素子をそれぞれ内蔵し、前記第1及び第2の撮像素子が接続された第1及び第2の信号線の端部にそれぞれ第1及び第2のコネクタを設けた第1及び第2の撮像部と、前記第1及び第2のコネクタが着脱自在に接続され、前記第1及び第2の撮像素子から出力される撮像信号を処理する共通の信号処理回路を設けた処理部とを備えた撮像装置において、
前記信号処理回路に前記第1及び第2の撮像信号が所定のタイミングで入力されるように、前記第1及び第2の撮像部に前記第1及び第2の撮像素子をそれぞれ駆動する第1及び第2の駆動信号を前記第1及び第2の撮像素子の画素数に応じた信号数で、しかも前記第1及び第2の駆動信号の遅延量を前記第1及び第2の信号線の長さに応じて調整してそれぞれ出力する第1及び第2の駆動信号発生手段を同一の回路基板で製造したことを特徴とする撮像装置。
【0094】
7.前記回路基板は、プログラマブルなロジックデバイスが実装され、かつ前記ロジックデバイスに対し前記第1或いは第2の駆動信号発生手段の機能を持つように第1或いは第2の設定データを入力するための設定データ入力端を有する付記6記載の撮像装置。
8.前記回路基板は、外部からの設定データにより前記第1或いは第2の遅延量に設定可能な電子デバイスを有する付記6記載の撮像装置。
【0095】
9.前記回路基板は、オートクレーブ耐性を持つ封止樹脂で封止される付記6記載の撮像装置。
10.前記回路基板は、前記第1或いは第2の撮像部の種類に対応して判別用の情報発生手段を有する。
【0096】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、撮像素子を駆動するためのタイミングジェネレータを外部からの設定データでプログラマブルに設定できるロジックデバイスで構成するので、同一の回路基板で種類が異なる撮像素子を備えた撮像部に対しても同一の回路基板で構成でき、低コストで製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の内視鏡撮像装置の構成を示す全体図。
【図2】内視鏡撮像部としてのテレビカメラ側の電気系の構成を示すブロック図。
【図3】(信号)処理部としてのCCUの電気系の構成を示すブロック図。
【図4】封止樹脂で封止された基板を示す斜視図。
【図5】CDS回路に入力されるCCD出力信号やサンプリング信号等を示す図。
【図6】EVRにより制御電圧に対する遅延量の特性を示す特性図。
【図7】補色モザイクフィルタのフィルタ配列例を示す図。
【図8】サンプルパルスにより色分離する動作を示す図。
【図9】画素数が異なるCCDの場合における水平駆動信号及びリセット信号等のタイミングを示す図。
【図10】本発明の第2の実施の形態の内視鏡撮像システムの全体構成図。
【図11】電子内視鏡を含む内視鏡撮像装置の構成を示す図。
【図12】CCUの変形例の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1…内視鏡撮像装置
2…光学式内視鏡
3…テレビカメラ
4…テレビカメラ外付け内視鏡
5…光源装置
6…CCU(カメラコントロールユニット)
7…テレビモニタ
11…挿入部
21…カメラヘッド
22…カメラケーブル
23…コネクタ
25…CCD
28…CCD処理回路
31…CDS回路
33…A/D変換回路
34…TG(タイミングジェネレータ)
35…位相調整回路
36…ドライバ
37…EVR
38…制御電圧
39…判別用信号
40…基板
41…封止樹脂
43…デジタル映像処理回路
46…SSG
47…EVR設定回路
48…A/D変換回路
49…ヘッド検知回路
50…PLDプログラム用コネクタ
51…外部端子
Claims (7)
- 被写体を撮像する撮像素子を有する複数の種類の撮像部への入出力信号の接続が可能な入出力信号接続部と、
撮像素子を駆動するために所定の機能を有する回路に設定するための機能設定用のデータが入力される設定データ入力部を有し、該設定データ入力部から入力される機能設定データに基づき前記撮像素子を駆動する駆動回路を構成すると共に、この駆動回路により、前記入出力信号接続部を介して前記撮像素子を駆動する電子デバイスと、
前記電子デバイスを封止して保護する封止樹脂部材と、
前記電子デバイスの前記設定データ入力部に接続され、前記封止樹脂部材により封止された状態で前記設定データを外部機器から供給するための入力端と、
を備えたことを特徴とする撮像素子駆動ユニット。 - 前記入出力信号接続部に接続される前記撮像部の種類を表す判別情報が書き込まれるメモリを有し、前記判別情報を判別用信号として出力することを特徴とする請求項1に記載の撮像素子駆動ユニット。
- 撮像素子を駆動する駆動信号の位相調整用の設定電圧が書き込み可能なメモリを有し、前記電子デバイスは、前記設定電圧に基づき前記撮像部の撮像素子を駆動する駆動信号の遅延量を制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像素子駆動ユニット。
- 前記電子デバイスは、複数の論理素子と、この複数の論理素子を接続するための複数のスイッチ素子とを有し、前記設定データに基づき前記複数のスイッチ素子が独立して動作することにより接続される前記複数の論理素子が所定機能の論理回路を構成するプログラマブル論理デバイスであり、前記機能設定データは、前記プログラマブル論理デバイスを前記撮像素子の駆動回路に構成するための結線データであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の撮像素子駆動ユニット。
- 前記撮像部の撮像素子からの出力信号を外部の映像処理装置に出力する出力部を有し、前記出力部は、前記映像処理装置に対して着脱自在に装着されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の撮像素子駆動ユニット。
- 前記撮像素子駆動ユニットは、外部の映像処理装置に接続可能なコネクタの内部に設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一に記載の撮像素子駆動ユニット。
- 撮像素子を有する撮像部と、
回路実装部を封止樹脂部材により封止された状態で、前記撮像部と接続され、前記撮像素子を駆動すると共に、この撮像素子からの出力信号を出力する撮像素子駆動ユニットと、
前記撮像素子駆動ユニットと接続され、前記出力信号を基に映像信号を生成する映像処理部と、
を有し、
前記撮像素子駆動ユニットは、
前記撮像部への入出力信号の接続が可能な入出力信号接続部と、
外部入力により、前記封止樹脂部材により封止された状態で、撮像素子を駆動する駆動回路の変更が可能な可変駆動回路と、
前記外部入力が供給される外部入力供給部と、
前記可変駆動回路により駆動された撮像素子からの信号を前記映像処理部に出力する信号出力部と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。
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