JP4315538B2 - 内視鏡システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は内視鏡画像を撮像する内視鏡システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、医療用分野及び工業用分野で内視鏡が広く用いられるようになった。また、最近は、内視鏡画像を撮像する内視鏡撮像装置を備えた内視鏡装置が広く用いられるようになった。その従来技術として例えば特開平6−86138号公報がある。
【0003】
この従来技術では、内視鏡撮像装置と画像処理装置(或いは映像処理装置)とを接続するケーブルでの信号遅延が発生するので、このケーブル長補正のために、CCD出力信号から基準信号を生成し、位相調整回路とLPFとVCOで構成されるPLL回路で位相調整を行い、各種タイミングパルスを作成している。
【0004】
上記特開平6−86138号公報の問題点は、ケーブル長補正のために、PLL回路で位相調整を行い、各種タイミングパルスを作成しているため、画像処理装置(或いは映像処理装置)内の回路が複雑化し、さらに長さの異なる複数種類の電子内視鏡が接続される場合、それぞれでPLL回路を精度良く動作させることは困難であった。
また、CCD駆動回路を画像処理装置(或いは映像処理装置)内に設けているため、駆動条件の異なる固体撮像素子を使用する場合、それぞれの固体撮像素子に応じて、駆動回路を設ける必要があり、回路が複雑化する。
【0005】
一方、特開平5−176883号公報による従来技術では、相関二重サンプリング回路(CDS回路と略記)で相関二重サンプリングするためのサンプリング信号の位相をケーブル長に応じて調整するように電子内視鏡側に設けたものを開示している。
【0006】
つまり、電子内視鏡側にCCD駆動パルスの発生回路と、CDS回路、CDS回路のサンプリング信号を調整する遅延線、γ補正等を行うプロセス回路等を備えた第1の信号処理回路を設け、この第1の信号処理回路の出力信号を外部の映像処理装置に出力するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
特開平5−176883号公報による従来技術では、既存の電子内視鏡に対する互換性を確保するような構成が開示はもとより示唆もされていない。
また、特開平6−105807号公報による従来技術では、電子内視鏡の先端部以外の部分に固体撮像素子の出力信号をサンプルホールドするサンプリングパルスの位相を可変する位相可変手段を設けたものを開示しているが、この場合にも既存の電子内視鏡に対する互換性を確保するような構成が開示はもとより示唆もされていない。
【0008】
(発明の目的)
本発明は、上述した点に鑑みてなされたもので、既存の内視鏡撮像装置に対しても使用できるように互換性を保持し、かつケーブル長(信号伝送系の長さ)が異なる内視鏡撮像装置が接続される場合でもPLL回路を必要とすることなく、簡単な構成で精度良くタイミング調整を行うことができる内視鏡システム及び変換コネクタを提供することを第1の目的としている。
【0009】
また、駆動条件の異なる複数の固体撮像素子を使用する場合でも、複数の駆動回路を映像処理装置内に設ける必要がない内視鏡システムを提供することも目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
固体撮像素子をそれぞれ備えた第1及び第2の内視鏡撮像装置と、第1の内視鏡撮像装置の第1の信号用コネクタが着脱自在に接続され、かつ第2の内視鏡撮像装置の第2の信号用コネクタが変換コネクタを介して着脱自在に接続されコネクタ受けを有し、標準的な映像信号を生成する映像処理装置とを備えた内視鏡システムにおいて、
前記第1の信号用コネクタ及び変換コネクタに、前記固体撮像素子を駆動する駆動信号と、前記駆動信号の印加により固体撮像素子から出力される出力信号をサンプリングするサンプリング信号とを発生するタイミング信号発生器と、
前記タイミング信号発生器から出力された駆動信号の位相を、前記出力信号をサンプリングするサンプリング信号のタイミングに対して適正なタイミングに調整する位相調整回路と、
をそれぞれ設けたことにより、信号伝送系の長さにより映像処理装置に入力される出力信号のタイミングがずれるような場合でも、その信号伝送系を備えた第1の信号用コネクタ及び変換コネクタの位相調整回路により、タイミング信号発生器から出力された駆動信号の位相を、前記出力信号をサンプリングするサンプリング信号のタイミングに精度良く調整することができ、従って信号伝送系の長さによる影響が無視できない第1の内視鏡撮像装置の場合でも、それぞれタイミング調整されたサンプリング信号でサンプリングされて、共通の映像処理装置で映像処理でき、その構成を単純化できるし、前記映像処理装置には直接接続できない第2の内視鏡撮像装置の場合にも変換コネクタを用いることにより第1の内視鏡撮像装置の場合と同様にその信号伝送系の長さによる影響を解消することができるようにして互換性を確保している。
【0011】
また、固体撮像素子を備えた内視鏡撮像装置と、該内視鏡撮像装置に一端が着脱自在の接続ケーブルを介して他端が着脱自在に接続され、標準的な映像信号を生成する映像処理装置とを備えた内視鏡装置において、
前記接続ケーブルに、前記固体撮像素子を駆動する駆動信号と、前記駆動信号の印加により固体撮像素子から出力される出力信号をサンプリングするサンプリング信号とを発生するタイミング信号発生器と、
前記タイミング信号発生器から出力された駆動信号の位相を、前記出力信号をサンプリングするサンプリング信号のタイミングに対して適正なタイミングに調整する位相調整回路と、
を設けたことにより、信号伝送系の長さにより映像処理装置に入力される出力信号のタイミングがずれるような場合でも、接続ケーブルに設けた位相調整回路により、タイミング信号発生器から出力された駆動信号の位相を、前記出力信号をサンプリングするサンプリング信号のタイミングに精度良く調整することができ、従って信号伝送系の長さによる影響が無視できない内視鏡撮像装置の場合でも、適切にタイミング調整されたサンプリング信号でサンプリングされて、共通の映像処理装置で映像処理でき、その構成を単純化できる。
【0012】
また、固体撮像素子を備えた内視鏡撮像装置の信号用コネクタを、標準的な映像信号を生成する映像処理装置に着脱自在で接続するための変換コネクタにおいて、
前記変換コネクタに、前記固体撮像素子を駆動する駆動信号と、前記駆動信号の印加により固体撮像素子から出力される出力信号をサンプリングするサンプリング信号とを発生するタイミング信号発生器と、
前記タイミング信号発生器から出力された駆動信号の位相を、前記出力信号をサンプリングするサンプリング信号のタイミングに対して適正なタイミングに調整する位相調整回路と、
を設けたことにより、信号用コネクタを直接接続できないで、変換コネクタを介して接続することが可能となる既存の内視鏡撮像装置に対しても、この変換コネクタに位相調整回路等を設けることにより、既存の内視鏡撮像装置に対しても、そのケーブル長による影響を解消して内視鏡検査に使用できるようにしている。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1ないし図7は本発明の第1の実施の形態に係り、図1は第1の実施の形態の内視鏡システムの外観を示し、図2は内視鏡装置の電気系の構成を示し、図3はテレビカメラの電気系の構成を示し、図4は変換コネクタ内のタイミング&駆動信号発生回路の構成を示し、図5はCCU内の映像処理回路の構成を示し、図6は位相調整回路の構成を示し、図7はCDS回路による信号成分サンプリングの動作を示す。
【0014】
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態の内視鏡システム1は、光学式内視鏡2を有し、この光学式内視鏡2には、(内視鏡撮像装置としての)それぞれ撮像手段を備えた第1のテレビカメラ3Aと第2のテレビカメラ3Bとが着脱自在で装着されるようになっている。
【0015】
この光学式内視鏡2に第1のテレビカメラ3Aを装着した場合には、第1のテレビカメラ外付け内視鏡4Aが形成され、この光学式内視鏡2に第2のテレビカメラ3Aを装着した場合には第2のテレビカメラ外付け内視鏡4Bが形成される。
図2では第2のテレビカメラ外付け内視鏡4Bの場合の内視鏡装置の構成を示している(なお、第2のテレビカメラ外付け内視鏡の符号4Aは図では省略している)。
【0016】
また、この内視鏡システム1は、光学式内視鏡2に照明光を供給する光源装置5と、第1のテレビカメラ3Aが着脱自在で接続され、標準的な映像信号を生成する映像信号処理を行うカメラコントローラユニット(以下、CCUと略記する)6と、このCCU6から出力される映像信号を表示するテレビモニタ7とを有する。
また、第2のテレビカメラ3Bは変換コネクタ8を介してCCU6に着脱自在で接続されるようになっている。
【0017】
つまり、CCU6のコネクタ受け9には第1のテレビカメラ3Aのコネクタ10Aが着脱自在で接続できるが、第2のテレビカメラ3Bのコネクタ10Bは(図1では示していない既存のCCUには接続できるが、図1のCCU6には)直接接続できないため、変換コネクタ8を介して着脱自在で接続できるようにしている。
【0018】
このCCU6のコネクタ受け9はカードエッジ型コネクタ受けであり、第1のテレビカメラ3Aのカードエッジ型コネクタ10Aが着脱自在で接続できるが、第2のテレビカメラ3Bのコネクタ10Bは円環形状のコネクタで、変換コネクタ8のコネクタ受け8aに接続し、このコネクタ受け8aと接続されたカードエッジ型コネクタ8bをCCU6のカードエッジ型コネクタ受け9に接続できるようにしている。
【0019】
光学式内視鏡2は例えば硬質の挿入部11と、この挿入部11の後端に設けられた把持部(操作部)12と、この把持部12の後端に設けられた接眼部13とを有する硬性内視鏡である。
【0020】
図2に示すように挿入部11内にはライトガイド14が挿通され、このライトガイド14は、把持部12のライトガイド口金に接続されるライトガイドケーブル15を介して光源装置5に接続され、光源装置5内の図示しないランプからの白色の照明光を伝送してライトガイド14の先端面から出射し、患部などの被写体を照明する。
【0021】
先端部には対物レンズ16が設けられ、この対物レンズ16により結像される光学像は例えばリレーレンズ系17で後方側に伝送され、接眼部13に設けた接眼レンズ18により拡大観察することができる。
【0022】
図1に示すように、第1のテレビカメラ3Aは接眼部13に着脱自在で装着(外付け)されるカメラヘッド21と、該カメラヘッド21からその基端が延出される(信号伝送系としての)カメラケーブル22と、このカメラケーブル22の末端に設けた第1のコネクタ10Aとから構成され、このコネクタ10AはCCU6のコネクタ受け9に着脱自在で接続される。
【0023】
また、第2のテレビカメラ3Bも接眼部13に着脱自在で装着(外付け)されるカメラヘッド21と、該カメラヘッド21からその基端が延出される(信号伝送系としての)カメラケーブル22と、このカメラケーブル22の末端に設けた第2のコネクタ10Bとから構成され、このコネクタ10Aは変換コネクタ8を介してCCU6のコネクタ受け9に着脱自在で接続される。
【0024】
図2に示すように上記カメラヘッド21内には、接眼レンズ18に対向して結像レンズ24が配置され、結像位置には固体撮像素子として電荷結合素子(CCDと略記)25が配置されている。なお、光電変換するCCD25の前面にはモザイクフィルタ25aが配置され、被写体像を光学的に色分離してCCD25の撮像面に導く。
【0025】
CCD25の裏面側には例えばバッファアンプ26(図3参照)を形成する回路基板が配置され、CCD25及び回路基板にはカメラケーブル22(内の信号ケーブル27)の一端が接続され、その他端は(図3(A)に示すように)第1のテレビカメラ3Aの場合には、このコネクタ10A内に設けたタイミング&駆動信号発生回路(図3等ではTG&DRVと略記)28を介して電気接点に接続され、(図2及び図3(B)に示すように)第2のテレビカメラ3Bの場合にはコネクタ10Bの電気接点に接続される。
【0026】
また、第2のコネクタ10Bの電気接点は変換コネクタ8内のタイミング&駆動信号発生回路28を介してカードエッジ型コネクタ8bの電気接点に接続される。
【0027】
このタイミング&駆動信号発生回路28はCCD25から出力されるCCD出力信号が後述するCDS回路31により、信号波形成分を抽出するサンプリングを行う際に、CCD出力信号が信号ケーブル27により、時間遅延してタイミングがずれてしまうため、駆動信号のタイミングの位相調整を行うことにより、CDS回路31でCCD出力信号における信号波形成分を正しく抽出できるようにするタイミング調整機能を備えている。
【0028】
上記コネクタ10A或いは変換コネクタ8をCCU6のコネクタ受け9に接続することにより、タイミング&駆動信号発生回路28はCCU6内の映像処理回路29に電気的に接続される。そして、映像処理回路29により、生成された標準的な映像信号がテレビモニタ7に出力される。
図3に示すように第1のテレビカメラ3AはCCU6に直接接続して内視鏡検査を行えるものであり、これに対し、第2のテレビカメラ3Bは図示しない既存のCCUに接続して使用する旧タイプのものであり、第1のテレビカメラ3Aに設けてあるタイミング&駆動信号発生回路28が設けてないので、仮にCCU6に電気的に接続できたとしても、CCU6と既存のCCUとの信号処理系の構成が異なっているので使用できない。
【0029】
本実施の形態では、変換アダプタ8内にタイミング&駆動信号発生回路28を設けることにより、図3(A)と図3(B)との比較から分かるように第1のテレビカメラ3Aと第2のテレビカメラ3Bに変換アダプタ8を接続したものとはほぼ同等の機能を持つものとなり、この変換アダプタ8を旧タイプのものに接続することにより旧タイプのものに対しても互換性を確保した信号処理を行えるようにして、旧タイプのものでも新タイプのものとほぼ同様に内視鏡検査に使用できるようにしている。
【0030】
図4は例えば変換コネクタ8内のタイミング&駆動信号発生回路28の構成を示す(第1のコネクタ10A内にもこのタイミング&駆動信号発生回路28が設けてある)。
【0031】
このタイミング&駆動信号発生回路28には、タイミング信号を発生するタイミングジェネレータ(図4ではTGと略記)34と、CCD駆動信号の位相調整を行う位相調整回路35と、位相調整されたCCD駆動信号を出力するケーブルドライバ(単にドライバと略記)36とが設けられている。
【0032】
このタイミングジェネレータ34には図5に示す映像処理回路29に設けた同期信号発生回路45からの同期信号がフォトカプラ46を介して入力され、タイミングジェネレータ34はこの同期信号に同期してCCD駆動信号を発生する。この場合、CCD25までの信号伝送路を形成するケーブル長に応じて信号遅延が発生し、実際に映像処理回路29に入力されるCCD出力信号のタイミングが遅れるので、位相調整回路35により、CCD駆動信号の位相を適切な値に調整できるようにしている。
【0033】
具体的にはタイミングジェネレータ34はCCD駆動信号として、水平転送信号φH及び垂直転送信号φVとリセット信号φRとを発生し、特に小さなタイミングずれの影響が大きい水平転送信号φH及びリセット信号φRとは位相調整回路35により位相調整を行い、ドライバ36を介してCCD25に印加するようにし、小さなタイミングずれの影響を簡単に吸収できる垂直転送信号φVは位相調整回路35及びケーブルドライバ36を通すこと無くCCD25に印加するようにしている。
【0034】
また、CCD駆動信号の印加によりCCD25からの出力信号はタイミング&駆動信号発生回路28をスルーして図5に示すような構成の映像処理回路29に入力されるされるようにしている。
【0035】
つまり、CCD出力信号はこのCCD出力信号に対して相関二重サンプリングする相関二重サンプリング(CDSと略記)回路31に入力され、このCDS回路31で信号成分が抽出された後、自動ゲイン制御を行うAGC回路32に入力され、ゲインが自動制御された後、A/D変換回路33に入力され、アナログの映像信号からデジタルの映像信号に変換される。
【0036】
このデジタルの映像信号はフォトカプラ41を介して、(例えばDSPで構成されている)デジタル映像処理回路42で信号処理後、D/A変換回路43にてアナログ信号に変換して、エンコーダ44でNTSC信号等の標準的な映像信号に変換してテレビモニタ7に出力する。
【0037】
また、同期信号発生器(SSG)45は各種同期信号をデジタル映像処理回路42、D/A変換回路43、エンコーダ44に供給するとともに、フォトカプラ46を介してタイミング&駆動信号発生回路28のタイミングジェネレータ31へも同期信号を供給する。
なお、フォトカプラ41、46は、患者回路と2次回路を電気的に分離するためのアイソレーション手段である。
【0038】
また図4に示すように、タイミングジェネレータ34はCDS回路31には端子a,a′を経て(図7(B),(C)に示す)サンプリングパルスSHa,SHbを出力し、またこのタイミングジェネレータ34は端子b,b′を経て(図5に示す)A/D変換回路33にはA/D変換用のクロック信号を出力する。
【0039】
本実施の形態ではCCU6内には、テレビカメラ3A或いは変換コネクタ8側からケーブル長によりCCD出力信号における信号波形部分(図7(A)参照)のタイミングがずれる影響がでるCDS回路31等を含む標準的な映像処理回路の構成に近い構成の映像処理回路29が設けてあり、そのCDS回路31に対してテレビカメラ3A或いは変換コネクタ8側に設けたタイミングジェネレータ34からその信号波形部分をサンプリングするサンプリングパルスSHa,SHbを出力するようにしている。
【0040】
また、A/D変換回路33に対してもタイミングジェネレータ35からCDS回路31から抽出した信号成分をA/D変換するクロックを出力するようにしている。
【0041】
図6は位相調整回路35の回路構成の1例を示す。図6に示すように入力信号となる水平駆動信号φH及びリセット信号φRに対して同じ回路構成の位相調整を行って出力する。
タイミングジェネレータ34から出力された水平駆動信号φH及びリセット信号φRは図6のインバータ回路51,51′にそれぞれ入力され、さらにボリュウム(可変抵抗器)52,52′及びコンデンサ53,53′による位相変更回路を経てインバータ54,54′から位相が調整された水平駆動信号φH′およびリセット信号φR′として出力される。
【0042】
この簡単な構成の位相変更回路における例えばボリュウム(可変抵抗器)52,52′を連動ボリュウムとし、その摘み52aを変換コネクタ8の外部に設け、この摘み52aを操作してその抵抗値を可変設定することで位相変更回路の位相を精度良く調整できるようにして、CCD出力信号とCDS回路31でのサンプリングパルスSHa,SHbの関係が図7のようになるように設定する。
【0043】
なお、サンプリングパルスSHaはフィードスルー波形部分(黒レベル)のレベルをサンプリングするものであり、サンプリングパルスSHbは信号波形部分のレベルをサンプリングするものである。
【0044】
そして、例えばフィードスルー波形部分のレベルをクランプし、そのクランプした値を基準として信号波形部分のレベルをサンプルホールドして出力することにより、各画素単位の映像信号に変換してその後段側に出力する。
このように本実施の形態の内視鏡システム1によれば、例えばテレビカメラ外付け内視鏡4Aの場合には、カメラケーブル22等の長さに応じてコネクタ10に設けた摘みを調整することによりCCU6の映像処理回路29に入力されるCCD出力信号のタイミングを適切なタイミングに調整することができる。
【0045】
例えば、図7に示すようにCCD出力信号に対し、サンプリングパルスSHaでフィードスルー波形部分をサンプリングし、またサンプリングパルスSHbで信号波形部分をサンプリングして、その後段側にフィードスルー波形部分を0レベルとして信号波形部分の信号を出力する。
【0046】
そして、AGC回路32で適切な振幅に設定した後、A/D変換回路33でデジタル信号に変換する。この場合も、タイミングジェネレータ34はA/D変換回路33に対し、適切なタイミングでA/D変換用クロックを印加する。例えば、CDS回路31で各画素単位の信号を出力した場合、各画素の信号期間の例えば中央付近のタイミングでA/D変換用クロックを印加することにより、各画素が変化する境界部分などでA/D変換用クロックを印加する場合よりも、忠実に各画素のデジタル信号を得ることができる。
【0047】
そして、その後段側での信号処理系を経てモニタ7の表示画面にはケーブル長の影響を解消して、ケーブル長に影響されない内視鏡画像を表示することができる。つまり、ケーブル長が異なる場合でも、そのケーブル長に影響されないで内視鏡検査を行うことができる。
【0048】
また、本実施の形態では、CCU6とは異なる構成のCCUに適合する既存のテレビカメラ外付け内視鏡4Bの場合にも、変換コネクタ8を介してCCU6に接続することにより、テレビカメラ外付け内視鏡4Aの場合と同様にケーブル長の影響を受けることなく互換性を保持して信号処理することができ、テレビカメラ外付け内視鏡4Aの場合と同様に内視鏡検査に使用できる。
【0049】
本実施の形態によれば、既存の内視鏡撮像装置に対しても変換コネクタ8を使用することにより、互換性を保持し、かつケーブル長の長さが異なるような場合にも、簡単な構成で精度よくタイミング調整でき、ケーブル長に影響されないで内視鏡画像を表示できる内視鏡システムを実現できる。
【0050】
従来では、ケーブル長の補償をPLL回路等で行っていたが、本実施の形態によればケーブル長の補償を内視鏡撮像装置としてのテレビカメラ4A或るいは4B側で補償できると共に、簡単な構成で精度良く補償できる。
また、従来技術では映像処理装置でケーブル長補正を行っていたものがあるが、そのような場合では映像処理装置内の回路が複雑化し、それぞれに対応した駆動回路が必要であったが、本実施の形態では内視鏡撮像装置側で対応でき、そのような問題点を解消でき、映像処理装置としてのCCU6の構成を単純化できる。
【0051】
(第2の実施の形態)
次に本発明の第2の実施の形態を図8及び図9を参照して説明する。図8は第2の実施の形態におけるタイミング&駆動信号発生回路の構成を示し、図9は位相調整回路の構成例を示す。本実施の形態は、第1の実施の形態とタイミング&駆動信号発生回路の構成が異なるのみである。
【0052】
つまり、本実施の形態の内視鏡システムは図1において、コネクタ10A内或いは変換コネクタ8内のタイミング&駆動信号発生回路28として、図8に示すタイミング&駆動信号発生回路28′を採用している。
図8に示すタイミング&駆動信号発生回路28′は図4のタイミング&駆動信号発生回路28における位相調整回路35の代わりに図9に示す位相調整回路35′を採用している。
【0053】
この位相調整回路35′では複数の遅延素子91を用いて構成している。
この位相調整回路35′は縦列接続された遅延素子91(その遅延量をDとし、図9では遅延素子91をDで略記する)と、これら縦列接続された遅延素子91と接続された端子Ta,Tb,Tc,…,Tf,Tgを選択する選択スイッチ92とからなり、タイミングジェネレータ34からの入力信号(水平駆動信号φH或いはリセット信号φR)は選択スイッチ92で選択された端子Tiを経てその端子Tiに対応する数の遅延素子91による遅延量(Dの整数倍)により遅延されて位相調整された出力信号となり出力される。
【0054】
なお、選択スイッチ92は変換コネクタ8のコネクタケースの内部に、配置された摘み92aを回動する操作を行うことにより、任意の端子Tiを選択できるようにしている。
なお、図9では簡単化のため、1つの位相調整回路35′で代表して水平駆動信号φHtに対する位相調整の機能と、リセット信号φRに対する位相調整との機能を示している(実際には2つ用いる)。
【0055】
なお、選択スイッチ92の代わりにマルチプレクサを採用し、変換コネクタ8のコネクタケース内部に設けたディップスイッチのON/OFFの選択設定により、マルチプレクサによる端子Tiの選択を自由に設定できるようにしても良い。
その他は第1の実施の形態と同様の構成である。本実施の形態の作用及び効果は第1の実施の形態とほぼ同様である。
【0056】
(第3の実施の形態)
次に本発明の第3の実施の形態を図10を参照して説明する。図10は第3の実施の形態における内視鏡装置の構成を示す。第1及び第2の実施の形態では内視鏡撮像装置として、テレビカメラ外付け内視鏡の場合で説明したが、本実施の形態は、(内視鏡撮像装置として)先端部に固体撮像素子を備えた電子内視鏡(或いはビデオスコープ)に適用したものである。
【0057】
図10に示す内視鏡装置55は撮像手段を内蔵した電子内視鏡56と、この電子内視鏡56に照明光を供給する光源装置5と、信号処理して映像信号を生成するCCU6と、CCU6から出力される映像信号を表示するテレビモニタ7とから構成される。
電子内視鏡56は体腔内に挿入する挿入部61と、術者がスコープを持つための把持部等が設けられた操作部62と、操作部62から基端が延出されるユニバーサルケーブル63と、このユニバーサルケーブル63の末端に設けたコネクタ部64とを有し、このコネクタ部64の前端側に突出するライトガイド口金は光源装置5に着脱自在で接続される。
このコネクタ部64には接続ケーブル部66の一端のコネクタ68が着脱自在に接続され、このケーブル部66の他端のコネクタ67はCCU6に着脱自在で接続される。
【0058】
挿入部61内等には照明光を伝送するライトガイドファイバ71が挿通され、その後端のライトガイド口金を光源装置5に接続することにより、光源装置5から照明光が供給され、供給された照明光を伝送して、挿入部61の先端部72のライトガイドファイバ71の先端面からさらに照明レンズを経て患部などの被写体側に出射し、被写体側を照明する。
【0059】
この先端部72には対物レンズ73が取り付けられ、その結像位置にはCCD74が配置されている。このCCD74の撮像面にはモザイクフィルタ74aが設けてあり、光学的に色分離する。また、CCD74の信号出力端にはバッファアンプ75が設けてある。
【0060】
CCD74(及びバッファアンプ75)は挿入部61、操作部62、ユニバーサルケーブル63内の信号線76とケーブル部66内の信号線を介してCCU6と接続される。この内視鏡装置55では、コネクタ67内にタイミング&駆動信号発生回路28が設けてある。
【0061】
そして、上述のようにタイミング&駆動信号発生回路28内の位相調整回路35の位相を調整することにより、挿入部61内及びユニバーサルケーブル63内等のケーブル長の影響を受けることなく、適切なタイミングでCCD出力信号における信号波形成分を抽出して、信号処理を行い、モニタ7に内視鏡画像を表示できるようにしている。
【0062】
図10は、CCU6に対応した(つまり、CCU6のコネクタ受けに接続できるコネクタ67を備えた)接続ケーブル部66を用いた電子内視鏡56の場合で説明したが、既存の接続ケーブル部のコネクタはCCU6のコネクタ受けに接続できないし、タイミング&駆動信号発生回路28を備えたいないが、この場合にも図1等に示す変換コネクタ8を採用することにより、接続ケーブル部66を用いたものと同様に互換性を保持して使用できる。
【0063】
また、図10に示すような構成の場合には電子内視鏡56は接続ケーブル部66を介してCCU6に接続する構成であるため、この接続ケーブル部66を採用することにより、電子内視鏡56自体は既存のもの或いは既存でないものとの区別なしに共通して使用できる。
【0064】
この内視鏡装置55の場合にも、ケーブル長の補償をCCU6側でない部分で補償できるため、精度の良いケーブル長の補償ができると共に、CCU6側の映像処理回路29の構成を単純化できる。
【0065】
また、本実施の形態は図1と組み合わせて内視鏡システムを構成することもできる。
図1及び図10から分かるように、それぞれ固体撮像素子としてのCCD25,74をそれぞれ有し、かつケーブル長が異なるテレビカメラ外付け内視鏡4A(或いは4B)及び電子内視鏡56と、これらが選択的に着脱自在に接続され、共通の映像信号処理を行うCCU6とを有する内視鏡システムを構成できる。
【0066】
この内視鏡システムではテレビカメラ外付け内視鏡4A或いは4B側と(接続ケーブル部を含む)電子内視鏡56側にCCD駆動信号とCCD出力信号における信号波形部分をサンプリングするサンプリング信号とを生成するタイミングジュネレータ34及びCCD駆動信号のタイミングを調整する位相調整回路35をそれぞれ備えたタイミング&駆動信号発生回路28を設けているので、テレビカメラ外付け内視鏡4A或いは4B側及び電子内視鏡56側でそれぞれケーブル長に応じた位相調整を行うことにより、共通化されたCCU6にはCDS回路31のサンプリングパルス(このサンプリングパルスは水平同期信号と所定の位相関係にある)に合うようにタイミング調整された所定のデジタル映像信号を入力でき、共通化されたCCU6により標準的な映像信号を生成してテレビモニタ7で表示することができる。
【0067】
この内視鏡システムの場合にも、ケーブル長の補償をテレビカメラ外付け内視鏡4A或いは4B側或いは電子内視鏡56側で補償できるため、精度良くケーブル長の補償ができると共に、CCU6側の回路構成を単純化できる。
【0068】
なお、ケーブル長が異なる場合のみの場合(CCDの画素数が異なるような場合を除く。これについては後述)にはタイミングジュネレータ34をCCU6側に設けることもできる(第1の実施の形態で具体的に適用すると、コネクタ10A及び変換コネクタ8内のタイミング&駆動信号発生回路28としては駆動信号の位相調整を行う回路、つまり位相調整回路35とドライバ36のみでも良い)。
【0069】
この場合には、位相調整回路35によるCCD駆動信号の位相をケーブル長の影響が無い場合におけるCCD出力信号に対して設定されるサンプリングパルスの1周期遅れ(ないしは数周期遅れ)のタイミングに一致するように調整する。つまり、CDS回路31に入力されるCCD出力信号の位相はケーブル長が長くなる程遅れるため、予め位相調整回路35によりケーブル長が長いもの程、時間遅延量を小さくするようにして、実際にCDS回路31に入力されるCCD出力信号がケーブル長の長さに依存しないで、同じタイミングとなり、このタイミングはケーブル長の影響が無い場合のCCD出力信号の波形と1画素(或いは数画素)分だけ遅れて入力されるようなタイミングに調整する。
このようにすると、CCD出力信号に対する信号処理はケーブル長の影響が無い場合の共通の信号処理のタイミングで行うことができる。
【0070】
これに対し、特開平5−176883号公報等では、CDS回路でサンプリングする信号の位相をケーブル長に応じて調整するようにしているが、この場合にはケーブル長に応じてCDS回路に入力されるCCD出力信号の位相が変化する状態で信号波形部分をサンプリングするため、サンプリングされた信号のタイミングはケーブル長に応じて変化するため、後段側でA/D等する場合、適切なタイミングで行いにくくなる。例えば、A/D変換のタイミングがサンプリングした信号の画素の境界付近になる場合が予想され、S/Nが低下すること等が予想される。これに対し、本実施の形態で説明したものではCCD駆動信号のCCDに印加するタイミングをケーブル長に応じて調整するのでそのような欠点を解消できる。
【0071】
また、これまではケーブル長が異なる場合で説明したが、CCD駆動条件が異なる場合にも、本実施の形態は適用できる。
例えば、CCD25とCCD74とで画素数が異なる場合、それぞれの画素数に応じてタイミングジェネレータ34のCCD駆動信号のパルス数等を変更する必要があるが、その場合でもCCD駆動回路を(CCU側でなく)内視鏡撮像装置側に設けているので、その画素数に応じて簡単に対応でき、かつそのような場合にも、CDS回路31に与えるサンプリングパルスのタイミング及びパルス数を画素数に応じて設定することができ、CCDの画素数が異なる場合にも信号波形成分を正確にサンプリングできる。
【0072】
また、CCU側の映像処理回路には複数の画素数を有する固体撮像素子を有する内視鏡撮像装置と接続して使用する場合にも、複数の固体撮像素子を駆動する駆動回路等を設けなくて良く、その構成を単純化できる。
【0073】
[付記]
1.固体撮像素子をそれぞれ備えた第1及び第2の内視鏡撮像装置と、第1の内視鏡撮像装置の第1の信号用コネクタが着脱自在に接続され、かつ第2の内視鏡の第2の信号用コネクタが変換コネクタを介して着脱自在に接続されるコネクタ受けを有し、標準的な映像信号を生成する映像処理装置とを備えた内視鏡システムにおいて、
前記第1の信号用コネクタ及び変換コネクタに、前記固体撮像素子を駆動する駆動信号と、前記駆動信号の印加により固体撮像素子から出力される出力信号をサンプリングするサンプリング信号とを発生するタイミング信号発生器と、
前記タイミング信号発生器から出力された駆動信号の位相を、前記出力信号をサンプリングするサンプリング信号のタイミングに対して適正なタイミングに調整する位相調整回路と、
をそれぞれ設けたことを特徴とする内視鏡システム。
【0074】
2.固体撮像素子を備えた内視鏡撮像装置と、該内視鏡撮像装置に一端が着脱自在の接続ケーブルを介して他端が着脱自在に接続され、標準的な映像信号を生成する映像処理装置とを備えた内視鏡装置において、
前記接続ケーブルに、前記固体撮像素子を駆動する駆動信号と、前記駆動信号の印加により固体撮像素子から出力される出力信号をサンプリングするサンプリング信号とを発生するタイミング信号発生器と、
前記タイミング信号発生器から出力された駆動信号の位相を、前記出力信号をサンプリングするサンプリング信号のタイミングに対して適正なタイミングに調整する位相調整回路と、
を設けたことを特徴とする内視鏡装置。
【0075】
3.固体撮像素子を備えた内視鏡撮像装置の信号用コネクタを、標準的な映像信号を生成する映像処理装置に着脱自在で接続するための変換コネクタにおいて、
前記変換コネクタに、前記固体撮像素子を駆動する駆動信号と、前記駆動信号の印加により固体撮像素子から出力される出力信号をサンプリングするサンプリング信号とを発生するタイミング信号発生器と、
前記タイミング信号発生器から出力された駆動信号の位相を、前記出力信号をサンプリングするサンプリング信号のタイミングに対して適正なタイミングに調整する位相調整回路と、
を設けたことを特徴とする変換コネクタ。
【0076】
4.付記1において、前記内視鏡撮像装置は光学式内視鏡と該光学式内視鏡に着脱自在で接続され、内部に前記固体撮像素子を備えたテレビカメラとからなるテレビカメラ外付け内視鏡である内視鏡装置。
5.付記2において、前記内視鏡撮像装置は挿入部の先端部の対物光学系の結像位置に前記固体撮像素子を内蔵した電子内視鏡である内視鏡装置。
6.付記1において、固体撮像素子の出力信号と、タイミング信号発生器から出力されるサンプリング信号を直接、映像処理装置に伝送する伝送線を設けた内視鏡装置。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、固体撮像素子をそれぞれ備えた第1及び第2の内視鏡撮像装置と、第1の内視鏡撮像装置の第1の信号用コネクタが着脱自在に接続され、かつ第2の内視鏡撮像装置の第2の信号用コネクタが変換コネクタを介して着脱自在に接続されコネクタ受けを有し、標準的な映像信号を生成する映像処理装置とを備えた内視鏡システムにおいて、
前記第1の信号用コネクタ及び変換コネクタに、前記固体撮像素子を駆動する駆動信号と、前記駆動信号の印加により固体撮像素子から出力される出力信号をサンプリングするサンプリング信号とを発生するタイミング信号発生器と、
前記タイミング信号発生器から出力された駆動信号の位相を、前記出力信号をサンプリングするサンプリング信号のタイミングに対して適正なタイミングに調整する位相調整回路と、
をそれぞれ設けているので、信号伝送系の長さにより映像処理装置に入力される出力信号のタイミングがずれるような場合でも、その信号伝送系を備えた第1の信号用コネクタ及び変換コネクタの位相調整回路により、タイミング信号発生器から出力された駆動信号の位相を、前記出力信号をサンプリングするサンプリング信号のタイミングに精度良く調整することができ、従って信号伝送系の長さによる影響が無視できない第1の内視鏡撮像装置の場合でも、それぞれタイミング調整されたサンプリング信号でサンプリングされて、共通の映像処理装置で映像処理でき、その構成を単純化できるし、前記映像処理装置には直接接続できない第2の内視鏡撮像装置の場合にも変換コネクタを用いることにより第1の内視鏡撮像装置の場合と同様にその信号伝送系の長さによる影響を解消することが互換性を確保してできる。
【0078】
また、固体撮像素子を備えた内視鏡撮像装置と、該内視鏡撮像装置に一端が着脱自在の接続ケーブルを介して他端が着脱自在に接続され、標準的な映像信号を生成する映像処理装置とを備えた内視鏡装置において、
前記接続ケーブルに、前記固体撮像素子を駆動する駆動信号と、前記駆動信号の印加により固体撮像素子から出力される出力信号をサンプリングするサンプリング信号とを発生するタイミング信号発生器と、
前記タイミング信号発生器から出力された駆動信号の位相を、前記出力信号をサンプリングするサンプリング信号のタイミングに対して適正なタイミングに調整する位相調整回路と、
を設けているので、信号伝送系の長さにより映像処理装置に入力される出力信号のタイミングがずれるような場合でも、接続ケーブルに設けた位相調整回路により、タイミング信号発生器から出力された駆動信号の位相を、前記出力信号をサンプリングするサンプリング信号のタイミングに精度良く調整することができ、従って信号伝送系の長さによる影響が無視できない内視鏡撮像装置の場合でも、適切にタイミング調整されたサンプリング信号でサンプリングされて、共通の映像処理装置で映像処理でき、その構成を単純化できる。
【0079】
また、固体撮像素子を備えた内視鏡撮像装置の信号用コネクタを、標準的な映像信号を生成する映像処理装置に着脱自在で接続するための変換コネクタにおいて、
前記変換コネクタに、前記固体撮像素子を駆動する駆動信号と、前記駆動信号の印加により固体撮像素子から出力される出力信号をサンプリングするサンプリング信号とを発生するタイミング信号発生器と、
前記タイミング信号発生器から出力された駆動信号の位相を、前記出力信号をサンプリングするサンプリング信号のタイミングに対して適正なタイミングに調整する位相調整回路と、
を設けたことにより、信号用コネクタを直接接続できないで、変換コネクタを介して接続することが可能となる既存の内視鏡撮像装置に対しても、この変換コネクタに位相調整回路等を設けることにより、既存の内視鏡撮像装置に対しても、そのケーブル長による影響を解消して内視鏡検査に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の内視鏡システムの外観を示す斜視図。
【図2】内視鏡装置の電気系の構成を示す図。
【図3】テレビカメラの電気系の構成を示す図。
【図4】変換コネクタ内のタイミング&駆動信号発生回路の構成を示すブロック図。
【図5】CCU内の映像処理回路の構成を示すブロック図。
【図6】位相調整回路の構成を示す回路図。
【図7】CDS回路による信号成分サンプリングの動作を示す説明図。
【図8】本発明の第2の実施の形態におけるタイミング&駆動信号発生回路の構成を示すブロック図。
【図9】位相調整回路の構成を示す回路図。
【図10】本発明の第3の実施の形態における内視鏡装置の構成を示す図。
【符号の説明】
1…内視鏡システム
2…光学式内視鏡
3A,3B…テレビカメラ
4B…テレビカメラ外付け内視鏡
5…光源装置
6…CCU
7…テレビモニタ
8…変換コネクタ
9…コネクタ受け
10A,10B…コネクタ
11…挿入部
14…ライトガイド
16…対物レンズ
21…カメラヘッド
22…カメラケーブル
25…CCD
28…タイミング&駆動信号発生回路
29…映像処理回路
31…CDS回路
34…TG
35…位相調整回路
52,52′…ボリュウム
53,53′…コンデンサ

Claims (3)

  1. 固体撮像素子をそれぞれ備えた第1及び第2の内視鏡撮像装置と、第1の内視鏡撮像装置の第1の信号用コネクタが着脱自在に接続され、かつ第2の内視鏡の第2の信号用コネクタが変換コネクタを介して着脱自在に接続されるコネクタ受けを有し、標準的な映像信号を生成する映像処理装置とを備えた内視鏡システムにおいて、
    前記第1の信号用コネクタ及び変換コネクタに、前記固体撮像素子を駆動する駆動信号と、前記駆動信号の印加により固体撮像素子から出力される出力信号をサンプリングするサンプリング信号とを発生するタイミング信号発生器と、
    前記タイミング信号発生器から出力された駆動信号の位相を、前記出力信号をサンプリングするサンプリング信号のタイミングに対して適正なタイミングに調整する位相調整回路と、
    をそれぞれ設けたことを特徴とする内視鏡システム。
  2. 固体撮像素子を備えた内視鏡撮像装置と、該内視鏡撮像装置に一端が着脱自在の接続ケーブルを介して他端が着脱自在に接続され、標準的な映像信号を生成する映像処理装置とを備えた内視鏡装置において、
    前記接続ケーブルに、前記固体撮像素子を駆動する駆動信号と、前記駆動信号の印加により固体撮像素子から出力される出力信号をサンプリングするサンプリング信号とを発生するタイミング信号発生器と、
    前記タイミング信号発生器から出力された駆動信号の位相を、前記出力信号をサンプリングするサンプリング信号のタイミングに対して適正なタイミングに調整する位相調整回路と、
    を設けたことを特徴とする内視鏡装置。
  3. 固体撮像素子を備えた内視鏡撮像装置の信号用コネクタを、標準的な映像信号を生成する映像処理装置に着脱自在で接続するための変換コネクタにおいて、
    前記変換コネクタに、前記固体撮像素子を駆動する駆動信号と、前記駆動信号の印加により固体撮像素子から出力される出力信号をサンプリングするサンプリング信号とを発生するタイミング信号発生器と、
    前記タイミング信号発生器から出力された駆動信号の位相を、前記出力信号をサンプリングするサンプリング信号のタイミングに対して適正なタイミングに調整する位相調整回路と、
    を設けたことを特徴とする変換コネクタ。
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