JP4393793B2 - X線コリメータ組立体及びその製作方法 - Google Patents

X線コリメータ組立体及びその製作方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般的にX線検査システムに関し、より具体的には、そのようなシステム用のコリメータに関する。
【0002】
【従来技術】
工業用部品のX線検査システムにリニア検出器を使用することは公知である。リニア検出器は改良されたコントラスト解像度を提供でき、従ってデジタルX線撮影法(DR)及びコンピュータ断層撮影法(CT)に適している。改良されたコントラスト解像度は、得られる画像への散乱X線の分散を減少させるX線コリメーションの使用により得られる。理想的には、X線検出器は、面内散乱の排除をもたらすように水平方向にコリメートされる。通常、この水平方向コリメーションは、X線検出素子の前面に置かれた、X線焦点の周りに放射方向に位置合わせされたタングステンプレートの配列の形態をとる。このコリメーションは、各検出素子に対して水平方向開口を与える。その構造の精度及び均一性は、画像品質に大きく影響する。大きいあるいは密集した部品を検査するためには大型の(長さ及び深さの両方で)コリメーション配列が要求される。従来技術の製造及び組立方法の限界のため、高精度かつ高均一性のコリメーション配列の製作の困難さ従ってコストは、該配列の物理的寸法が大きくなるのに従って増大する。
【特許文献1】
米国特許第5965893号
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従って、いずれの寸法でも容易に作製でき、同時に精度と均一性が維持され、複雑さ及びコストを最小限に抑えることができる、高エネルギーX線検査システム用のコリメータの必要性がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上述の要求は本発明によって満たされ、本発明はその1つの態様において、平坦な上面を有する支持体と、該支持体上に配置され、X線不透過性材料で作られた少なくとも1つの円弧状バーセクションを備える円弧状ベースとを含むコリメータを提供する。バーセクションは、その内側エッジ及び外側エッジに形成された複数の平行な溝を含む。複数のX線不透過性のコリメータプレートは、該コリメータプレートの各々の下側エッジが円弧状ベースの上面に接触した状態で該円弧状ベース上に放射状配列で配置される。第1及び第2の位置合わせタブが、コリメータプレートの下側エッジから下向きに延び、バーセクションのエッジに形成された溝に係合する。
【0005】
別の態様において、本発明はコリメータを組立てるための方法を提供し、その方法は、平坦な上面を有する支持体を準備する段階と、該支持体の上面上に配置され、その内側エッジ及び外側エッジに形成された複数の平行な溝を有する1つ又はそれ以上の円弧状バーセクションを備える円弧状ベースを準備する段階と、各々がほぼ直方形でありかつその下側エッジから下向きに延びる第1及び第2の位置合わせタブを有する複数のX線不透過性のコリメータプレートを準備する段階と、位置合わせタブが円弧状ベースの溝の中に嵌め込まれた状態で、コリメータプレートが円弧状ベースに対して放射状配列で位置決めされ、各コリメータプレートの下側エッジが該円弧状ベースの上面に接触した状態になるように、該円弧状ベース上に該コリメータプレートを配置する段階と、コリメータプレートを円弧状ベースの上面に対して垂直に位置合わせする段階と、コリメータプレートを該円弧状ベースに固定する段階とを含む。
【0006】
本発明の更に別の態様において、円弧状ベース上に配置された放射状配列のプレートを有するコリメータを組立てるための位置合わせ冶具が提供される。この位置合わせ冶具は、コリメータプレートの配列を係合させるためにその下面に形成された複数のリブを有する本体を含む。このリブは、コリメータプレートの所望の配列に対応する放射状パターンで設置される。位置合わせ冶具は、円弧状ベースに対して該位置合わせ冶具を円周方向に位置決めするための手段を含む。
【0007】
従来技術に優る本発明及びその利点は、付随する図面を参照して以下の詳細な説明及び添付した特許請求の範囲を読むことによって明らかとなるであろう。
【0008】
本発明とみなされる主題は、本明細書の冒頭において具体的に指摘され、明確に請求されている。しかしながら、本発明は、付随する図面の図に関連してなされる以下の説明を参照することによって最もよく理解することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図面において種々の図を通して同じ参照数字は同一の要素を示しているが、その図面を参照すると、図1は、X線検査システム10の概略平面図を示す。システム10はX線源12を含み、このX線源12は、該線源12の焦点14にその中心を有する扇形のX線ビームを発生する。円弧形状の検出器組立体20が、X線放射が対象物13を通過した後にその放射線を受ける。
【0010】
X線源12は、特定の用途に必要なエネルギーレベルを有するX線を発生することができる、公知のいずれのX線源としてもよい。本発明のコリメータ組立体は、約1MeV又はそれ以上の出力を有する用途である高エネルギー用途に特に有用である。好適なX線源の1つは、6MeVの出力のLinatron M6 リニア加速器であり、米国84104 カリフォルニア州パロアルト,3100 Hansen WayのVarian Industrial Productsから入手できる。
【0011】
検出器組立体20は、例えばリニア配列検出器19であるX線検出器19とコリメータ組立体22とを含む。図2を参照すると、コリメータ組立体22は、一般的に、支持体26と、複数のX線不透過性の円弧状バーセクション28を含む円弧状ベース27と、放射状配列で配設された、複数のX線不透過性のコリメータプレート30とを含む。本明細書で用いられる「放射方向」という用語は、X線源12の焦点14から延びる直線に平行な方向を意味することに注目されたい。そのような直線の1つの例は、図1においてRで示された直線である。また、本明細書で用いられる「円周方向」という用語は、検出器組立体20の第1及び第2の端部15及び17の間の円弧に沿った(換言すれば、X線源12の焦点14から延びる直線に直交する)方向を意味する。コリメータプレート30を安定させ位置合わせするために、後述するように、1つ又はそれ以上のワイヤ70を更に使用することができる。
【0012】
支持体26は円弧形状の構造体であり、コリメータ組立体22のための一体化された基盤を提供する。図示した実施例においては、支持体26は鋼板で製作されているが、他の材料を使用することもできる。支持体26は、円弧状ベース27を構成するバーセクション28を受けるほぼ平坦な上面32を有し、かつ支持体26の孔及びバーセクション28の対応する孔33に嵌め込まれる合わせピン34のような、バーセクション28を位置合わせするための手段を含む。
【0013】
図3は、例示的なバーセクション28の平面図を示す。各バーセクション28は平面図において円弧状のプレートであり、タングステンのようなX線不透過性材料を含む。図示した実施例において、バーセクション28は、厚さが約12mm(0.47インチ)である。バーセクション28は、円弧状の内側エッジ36及び円弧状の外側エッジ38を有する。内側エッジ36と外側エッジ38との間の距離(すなわち深さ)は、ビーム16がバーセクション28を通り抜けるのを阻止するのに十分なように選定される。このことは、バーセクション28の背後に取付けられた検出器配列19の能動素子を、X線への直接の被曝から保護する。実際の深さは、特定の用途で使用されるX線源の出力に応じて定められる。図示した実施例において、内側エッジの湾曲は約235cm(93インチ)の半径を有し、一方外側エッジの湾曲は約244cm(96インチ)の半径を有する。複数の平行スロット40が内側エッジ36に形成され、バーセクション28の上面37と下面39との間で垂直に延びる。スロット40の幅はコリメータプレート30(後述する)の厚さとほぼ等しく、一方各スロット40を分離するランド42は、スロット40とほぼ同じ幅である。図示した実施例においては、スロット及びランドの幅は約0.5mm(0.02インチ)である。同様な複数の平行スロット41が、外側エッジ38に形成される。内側及び外側エッジのスロットは、コリメータプレート30がバーセクション28に取付けられたときに、コリメータプレートの各々がX線源12の焦点14から延びる放射方向の直線に沿って位置合わせされることになるように、位置決めされ間隔をおいて配置される。バーセクション28の各々は第1及び第2の円周方向エッジ44及び46を有し、これらエッジは両側で隣り合うバーセクション28に当接する。これらの円周方向エッジは、隣り合うバーセクション28の間の接合部がX線源12の焦点14から延びる放射方向の直線に平行にならないような角度で配設される。このことにより、X線が、隣り合うバーセクションの間で直線状の進行経路を持つことを防止する。バーセクション28の各々は、機械加工する間及び支持体26に取付ける間に該バーセクション28を支持体26に対して位置合わせするための、例えば合わせピン34(図2を参照)のような手段を受け入れるのための1つ又はそれ以上の孔33を有する。
【0014】
コリメータ組立体22の円周方向の各端部に位置するバーセクション28は、エンドプレート29(図4を参照)として構成されている。エンドプレート29の各々は、隣接するバーセクション28に適合するような角度で配設された1つのエッジ52と、ベース27に対して放射方向に位置合わせされた、第2のエッジ54とを含む。エンドプレート29は、他の点では、他のバーセクション28と同一である。
【0015】
例示的なコリメータプレート30が、図5に示されている。コリメータプレート30は、間隔をおいた内側エッジ56及び外側エッジ58と間隔をおいた上側エッジ60及び下側エッジ62とを有する。第1の位置合わせタブ64が、内側エッジ56と下側エッジ62とによって形成されたコーナーから下向きに延びる。第2の位置合わせタブ66が、外側エッジ58と下側エッジ62とによって形成されたコーナーから下向きに延びる。複数のノッチ68が上側エッジ60に形成されて、ワイヤ70(後述する)を受け入れる。明確にするために、ノッチ68は図5には誇張された寸法で示されている。図示した実施形態においては、コリメータプレート30は、長さLが約76mm(3インチ)、高さHが約12mm(0.47インチ)、及び厚さが約0.5mm(0.02インチ)である。これらの寸法は、使用される特定の検出器配列19の寸法及びX線源12の出力に関連し、特定の用途に適合するように変更することができる。
【0016】
ワイヤ70(その短い部分が図2に示される)は、コリメータプレート30の上側エッジ60を安定させ位置合わせする働きをする。ワイヤ70の各々は、検出器組立体20の1つの円周方向端部15から他方の円周方向端部17まで連続して延びる。ワイヤ70は、各コリメータプレート30の間の間隔に跨り、各隣接するコリメータプレート30の対応するノッチ68内に受け入れられる。ワイヤ70は、例えば接着剤を用いてコリメータプレート30に固定され、その結果、コリメータプレート30の相対的移動を防止する。図示した実施形態においては、ワイヤ70はタングステン製である。ワイヤ70は、接着剤に利用可能な面積を増加させるために長方形断面になっており、約0.27mm(0.011インチ)×約0.43mm(0.017インチ)の寸法を有する。
【0017】
図6は、コリメータ組立体22を組立てるために使用される例示的な位置合わせ冶具の斜視図を示す。この斜視図は、位置合わせ冶具の下側において下方から上方を見た方向になっている。この図示した例示的な実施形態においては、位置合わせ冶具は3つの主要部分、即ち本体74と、第1のエンドキャップ76と、第2のエンドキャップ78とから構成され、それらの各々はステンレス鋼から機械加工されている。安定しており機械加工できる他の材料も使用できる。また、位置合わせ冶具72の構成部品は、別々に配置されることもできるし、あるいは1個の一体化構造とされることもできる。本体74は、ほぼ平坦であり、内側及び外側エッジ80及び82と、上面84(図7を参照)と、下面86とを含む。複数のリブ88が下面86に形成される。リブ88は3つの列90、92、及び94で配設される。各リブ88の間の間隔は、コリメータプレート30の厚さにほぼ等しい幅を有している。この間隔は、コリメータプレート30の取付けを容易にするために、垂直方向に僅かな傾斜を有する。リブ88は放射状配列で配設され、換言すれば、リブ88の各々はX線源12の焦点14から延びる直線に沿って位置合わせされている。従って、リブ88は互いに平行ではない。それどころか、それらリブは、コリメータプレート30の意図された配置に一致するように内側エッジ80から外側エッジ82に向かって発散している。本体74はまた、その厚さを貫通して形成されたスロット96を含み、組立工程の間に接着剤を必要領域に塗布できるように、コリメータ組立体22及びワイヤ70へのアクセスが可能とされる。
【0018】
第1のエンドキャップ76は、水平部分98と垂直部分100とを有する。これら2つの部分は、ほぼL字形の断面を形成する。スロット102が第1のエンドキャップ76に形成されて、組立工程の間のコリメータ組立体22へのアクセスが可能となる。第1のエンドキャップの水平部分98は、本体74の下面86の下方に突き出る下面97を有する。垂直部分100の下部は放射方向に向いた内部表面104を含む。1対のパッド108が、内部表面104の両端部に形成される。このパッド108は、組立の間にバーセクション28の外側エッジ38に接触する。また、組立工程の間に、バーセクション28の外側エッジ38のスロット41に係合することより位置合わせ冶具を円周方向に位置決めするために使用される位置決めリブ110が、内側表面104の中央部に形成される。第1のエンドキャップ76の水平部分98は、例えば押えねじ112及び合わせピン114(図7を参照)を用いて本体74の外側エッジ82に取付けられる。
【0019】
第2のエンドキャップは、ほぼ長方形の板の形状になっている。第2のエンドキャップ78は、例えば押えねじ116及び合わせピン120を用いて本体74の内側エッジ80に取付けられる。第2のエンドキャップ78は、本体74の下面86の下方に突き出る下面116を有する。この下面116は、第1のエンドキャップ76の下面97と協働して、より詳細に後述するように、円弧状ベース27に対して垂直な方向に、位置合わせ冶具を正確に位置決めする。
【0020】
次に図7を参照してコリメータ組立体22の組立工程を詳細に説明する。最初に、バーセクション28が支持体26上に置かれる。バーセクション28は、該バーセクション28及び支持体26の孔に通される合わせピン34(図2を参照)のような手段によって正確な位置に配置される。必要に応じ、バーセクション28はまた、締め金具あるいは接着剤(図示せず)のような公知の手段によって支持体26に取付けられることができる。バーセクション28が支持体26上に配置された後、それらの上面37は公知の方法によって平らに研磨され、連続した平坦な円弧状表面32が形成される。次いで、コリメータプレート30がバーセクション28の上面上に放射状配列で配置される。コリメータプレート30の第1及び第2位置合わせタブ64及び66は、それぞれバーセクション28の内側及び外側エッジ36及び38のスロット40及び41内に受け入れられる。これにより、コリメータプレート30が適正に放射方向に位置合わせされかつ正確なプレート対プレート間隔を有することが保証される。
【0021】
上述の位置合わせ冶具72は、同時に1区分のコリメータプレート30を直角にして位置合わせするために使用される。コリメータ組立体22の中央部で開始され、コリメータプレート30が表面32上に配置された後に、ワイヤ70がコリメータプレート30の上側エッジ60のノッチ68を覆って置かれる。次いで、位置合わせ冶具72がコリメータプレート30の上に置かれる。位置合わせ冶具72の下面上のリブ88は、コリメータプレート30の上側エッジに係合する。これにより、コリメータプレート30が適正な放射状の位置合わせ状態になりかつ個々のコリメータプレート30が互いに「ラックされ」ていない、すなわち、コリメータプレート30の各々が表面32に対して垂直になることが保証される。第1のエンドキャップ76の下面97及び第2のエンドキャップ78の下面116の両方は、コリメータプレート30の上側エッジ60上に安定して置かれている。位置合わせ冶具72の寸法、具体的にはエンドキャップの下面97及び下面116と本体74の下面86との間の距離は、コリメータプレート30の拘束及び変形を防ぐために、コリメータプレート30が各リブ88の間の間隔内に完全には係合しない、すなわち「底に着かない」ように、位置合わせ冶具72を円弧状ベース27に対して垂直方向に位置決めするように選定される。位置合わせ冶具72が放射方向内向きに押され、それにより位置決めリブ110が、バーセクション28の1つの、外側エッジ38のスロット41の1つに係合し、従って位置合わせ冶具が円弧状ベース27に対して円周方向に位置決めされる。パッド108は、バーセクション28の外側エッジ38に対して押しつけられて、位置合わせ冶具が揺動するのを防止する。
【0022】
位置合わせ冶具72が取付けられた後、コリメータプレート30の上側エッジ60のノッチ68内にワイヤ70が押し下げられる。コリメータプレート30及びワイヤ70が適正な位置に配置された状態で、例えば公知の工業用接着剤を用いて、コリメータプレート30がバーセクション28に固定され、またワイヤ70がコリメータプレート30に固定される。使用可能な接着剤の1例は、米国06067 コネティカット州Rocky Hill,1001 Troutbrook Crossingにある Loctite Corporationから入手できるLoctite 499耐冷熱サイクル接着剤ゲルである。例えば鑞付け又はタック溶接のような他の方法もまた、コリメータプレート30とワイヤ70とを固定するために使用できる。ワイヤ70は、コリメータ組立体22の全長にわたって全体的に連続しており、従って、ワイヤ70は同時に1区分のコリメータプレート30に固定され、余分のワイヤ長さは、次の区分のコリメータプレート30に固定されるように自由に垂れ下がっている。
【0023】
コリメータプレート30の最初の区分がベース27に固定された後、位置合わせ冶具72が取外されて、コリメータプレート30の更なるグループを用いて上述の工程が繰返され、この作業が組立体の中央部から外側へ全体のコリメータ組立体22が完成するまで行われる。モジュラー組立のこのシステムは、精度を維持しながら妥当な組立コストで、任意的な大型寸法のコリメータの製作を可能にする。また、再使用可能な精密な位置合わせ冶具72の使用によりコリメータ組立体22の構成要素に要求される精密機械加工の量が最小限に押えられるので、このシステムはコリメータ組立体22それ自体の材料コストを低減させる。
【0024】
上記に、平坦な上面を有する支持体と、該支持体上に配置され、X線不透過性材料で作られた少なくとも1つのバーセクションを備える円弧状ベースと、各々の下側エッジが円弧状ベースの上面に接触した状態で該円弧状ベース上に放射状配列で配置された複数のX線不透過性のコリメータプレートと含むコリメータを説明した。さらに、上記には、そのようなコリメータを組立てるための方法を説明し、また説明した方法を実施するために有用な位置合わせ冶具を説明した。なお、特許請求の範囲に記載された符号は、理解容易のためであってなんら発明の技術的範囲を実施例に限縮するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 X線検査システムの概略平面図。
【図2】 本発明により製作されたコリメータ組立体の一部の斜視図。
【図3】 本発明のコリメータ組立体に使用するバーセクションの平面図。
【図4】 本発明のコリメータ組立体に使用するエンドプレートとして構成されたバーセクションの平面図。
【図5】 本発明のコリメータ組立体に使用するコリメータプレートの側面図。
【図6】 本発明のコリメータ組立体を組立てるのに好適な位置合わせ冶具の下面の斜視図。
【図7】 図6の位置合わせ冶具を伴った図2のコリメータ組立体の斜視図。
【符号の説明】
22 コリメータ組立体
26 支持体
27 円弧状ベース
28 円弧状バーセクション
30 コリメータプレート
32 平坦な上面
34 合わせピン
40 スロット
64、66 位置合わせタブ
70 ワイヤ

Claims (10)

  1. 平坦な上面を有する支持体(26)を準備する段階と、
    該支持体(26)の上面上に配置され、円弧状バーセクション(28)を備え、該バーセクション(28)がX線不透過性材料を含みかつ円弧状内側エッジと、円弧状外側エッジと、平坦な下面から間隔をおいた上面とを有し、前記内側エッジ及び外側エッジの各々が、その中に形成され前記上面から前記下面まで延びる複数の平行な溝を含む円弧状ベース(27)を準備する段階と、
    各々がほぼ直方形でありかつその下側エッジから下向きに延びる第1及び第2の位置合わせタブを有する複数のX線不透過性のコリメータプレート(30)を準備する段階と、
    前記第1の位置合わせタブの各々が前記円弧状ベース(27)の内側エッジの前記溝の1つの中に嵌め込まれかつ前記第2の位置合わせタブの各々が前記円弧状ベース(27)の外側エッジの前記溝の1つの中に嵌め込まれ、それにより前記コリメータプレート(30)が前記円弧状ベース(27)に対して放射状配列で位置決めされ、各コリメータプレート(30)の前記下側エッジが前記円弧状ベース(27)の上面に接触した状態になるように、該円弧状ベース(27)上に前記複数のコリメータプレート(30)を配置する段階と、
    前記複数のコリメータプレート(30)を前記円弧状ベース(27)の上面に対して垂直に位置合わせする段階と、
    前記コリメータプレート(30)を前記円弧状ベース(27)に固定する段階と、
    前記コリメータプレート(30)の各々の上側エッジに形成された少なくとも1つのノッチ内に受け入れられ、円周方向に延びる少なくとも1つのワイヤを準備する段階と、
    該ワイヤを前記複数のコリメータプレート(30)に固定する段階と、
    を含むことを特徴とするX線コリメータ組立体を製作する方法。
  2. 前記コリメータプレート(30)が、接着剤を用いて前記円弧状ベース(27)に固定されていることを特徴とする、請求項1に記載のX線コリメータ組立体を製作する方法。
  3. 前記ワイヤが、接着剤を用いて前記複数のコリメータプレート(30)に固定されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のX線コリメータ組立体を製作する方法。
  4. 各々が第1及び第2の円周方向エッジを有し、かつ隣り合う円周方向エッジが、前記円弧状ベース(27)の半径を定める直線に平行でない方向に延びるようになっている追加の円弧状バーセクション(28)を準備する段階を更に含むことを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のX線コリメータ組立体を製作する方法。
  5. 前記複数のコリメータプレート(30)を前記円弧状ベース(27)の上面に対して垂直に位置合わせする前記段階が、前記複数のコリメータプレート(30)を位置合わせ冶具に係合させる段階を含むことを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のX線コリメータ組立体を製作する方法。
  6. 前記位置合わせ治具として、
    前記複数のコリメータプレート(30)を係合させるためにその下面に配設され、該コリメータプレート(30)の所望の位置決めに対応するパターンに配列された複数のリブを備える本体と、
    該位置合わせ冶具を前記円弧状ベース(27)に対して円周方向に位置合わせするための手段と、
    を含位置合わせ冶具を用いることを特徴とする請求項5に記載のX線コリメータ組立体を製作する方法。
  7. X線コリメータ組立体であって、
    平坦な上面を有する支持体(26)と、
    該支持体(26)上に配置され、少なくとも1つのX線不透過性の円弧状バーセクション(28)を備え、該バーセクション(28)が、円弧状内側エッジと、円弧状外側エッジと、平坦な下面から間隔をおいた平坦な上面とを有し、前記内側エッジ及び外側エッジの各々が、前記上面から前記下面まで延びる複数の平行な溝を含む、円弧状ベース(27)と、
    その各々の下側エッジが前記ベースの上面に接触した状態になるように該ベース上に放射状配列で配置された複数のX線不透過性のコリメータプレート(30)と、
    を含み、
    該コリメータプレート(30)の各々が、その下側エッジから突出する第1及び第2の位置合わせタブを含み、前記第1の位置合わせタブが前記ベースの内側エッジの前記溝の1つに受け入れられ、前記第2の位置合わせタブが前記ベースの外側エッジの前記溝の1つに受け入れられており
    前記X線コリメータ組立体は、前記複数のコリメータプレート(30)に跨る円周方向に延びるワイヤを更に含み、該ワイヤが、前記コリメータプレート(30)の各々の上側エッジに形成されたノッチ内に受け入れられている
    ことを特徴とするX線コリメータ組立体。
  8. 各バーセクション(28)が第1及び第2の円周方向エッジを有し、隣り合うバーセクションの隣接する前記円周方向エッジが、前記円弧状ベース(27)の半径を定める直線に平行でない方向に延びていることを特徴とする、請求項に記載のX線コリメータ組立体。
  9. 前記コリメータプレート(30)が、接着剤を用いて前記円弧状ベース(27)に固定されていることを特徴とする請求項7又は8に記載のX線コリメータ組立体を製作する方法。
  10. 前記ワイヤが、接着剤を用いて前記複数のコリメータプレート(30)に固定されていることを特徴とする請求項9に記載のX線コリメータ組立体を製作する方法。
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