JPH02253200A - 多孔コリメータ及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、シンチレータ用の多孔コリメータ及びその製
造方法に関する。

（従来の技術） 近時、病気の診断において、Ｘ線写真、Ｘ）腺ＣＴ像、
ラジオアイソトープ（ＲＩ）によるシンチグラム、超音
波像、ポジトロンＣ′ｒ像、ザーモグラム。

核磁気共鳴（ＮＭＲ）映像等を用いた画像診断の果す役
割が大きな比重を示めでいる。このうち、ＲＩによるシ
ンチグラムは、体内のＲＩを画像として描出させたもの
である。このようなシンチグラムを得るための装置とし
てシンチカメラ（Ｓｃｉｎｔｉｃａｍｅｒａ）がある。

このシンチカメラは、大型円型シンチレータと多数の光
電子増倍管、コンピュータなどで体内に与えられた放射
能を検出している。そして、できるだけ目的の臓器から
の放射線を高感度で検知するためにシンチレータにはハ
ニカム状の多孔コリメータが連設されている。

ところで、このような多孔コリメータは、正六角形の穴
が規則正く例えば２０００〜４０００個配列されており
、材質は鉛からなっている。これらの穴の軸線は、焦線
と直交するように設定されている。

しかしながら、セプタの厚さを０．２ｍｍ以下にすると
、鋳造の際に湯がまねらｌＩかったり、ピンを引抜く際
に、穴が変形したり、セプタが破損したりする。

しかも、１個所でも不良個所が存在すると製品として使
えず、かつ、補修も困難なので、歩留が大幅に低下する
。

（発明が解決しようとする課題） 本発明は、上記事情を勘案してなされたもので、　０．
２＋＋ｍ以下の薄いセプタ層の多孔コリメータ及びその
製造方法を提供することを目的乏す〜る。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段と作用） 多孔コリメータの箱枠の一方の開口端部に放射線を透過
する端板を設け、この端板と箱枠との内壁面なこ刻設さ
れた案内溝に、放射線を集光する穴を形成する櫛状板を
挿入ｒるようにして、多孔コリメータの組立精度を向上
させるようにしたものである。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳述する。

この実施例は、厚さ０．１〜０．２−ｍｎ’ｃ鉛製の矩
形板（１）・・・、（２）・・・に例えばワイヤ放電加
工により直勝状の溝（３）・・・、（４）・・・を形成
し数１００枚の櫛形板（５）（６）・・・を形成する櫛
形板製造工程（第１図及び第２図参照）と、櫛形板（５
）・・−８（６）・・・が挿入される数１００本の案内
溝（７）・・・、（８）・・・が内側面に刻設された箱
枠（９１を形成する箱枠形成工程（第３図参照）と、箱
枠（９１に嵌合し且つ櫛形板（５）・・・７（６）・・
・の先端部が嵌入する数１００本の案内ｍ４（ＩＩ）・
・・、　（１１）・・が刻設された正方形状の端板σ４
を形成する端板形成工程（第４図参照）と、端板（１４
を箱枠（９；の底部に嵌入し例えばろう付けなどにより
固定し箱状体Ｑ３）を形成する箱枠形成工程（第５図参
照）と、箱状体１．１３）の内壁面に設けられている案
内溝（力・・・、（８）・・・、（１０・・・圓・・に
沿って櫛形板（５）・・・、（６）・・・を装入する箱
組工程（第６図参照）とからなっている。しかして、上
記櫛形板製造工程は、厚さ０．１〜０．２ｍの鉛板を長
さ２００〜４００　ｍ、　、幅１０〜５０１ＩＩＩ＋、
また、長さ２ｏｏ〜５００ｍ、幅１０〜５０喘に切断し
矩形板（１）・・・、（２）・・・を得る切断工程と、
切断された矩形板（１）・・、（２）・・・の下端部及
び両端部に例えば化学的腐食加工により第７図に示すよ
うなテーパを形成するエツチング工程と、矩形板（１）
・・・のテーパ形成部位側と反対側に溝（３）・・・、
また、矩形板（２）・・・のテーパ形成部位側に溝（４
）・・・をワイヤ放電加工により形成し櫛形板（５）・
・・ｒ　（ｂ）・・・を製造する溝形成工程とからなっ
ている。

しかして、溝（３）・・・は、第８図（説明の便宜上、
要部を誇張しで描いである。）のように、多孔コリメー
タ圓の穴０．５）・・の軸線ｆ１６，１・・・の傾きに
対応しくＴ　ｌｌＮ、ｉ方向に対して傾斜角θｌ、θ２
・・・傾斜している。他方、溝（４）・・は、矩形板（
２）の幅方向と一致している。

つぎに、箱枠形成工程は、放射線を透過しないタングス
テン（Ｗ）製又は鉛合金↓の箱枠（９）をワイヤ放電加
工により形成する工程と、箱枠（９１の内面に案内溝（
刀・・・、（８）・・・をワイヤ放電加工により形成す
る工程とからなっている。また、端板形成工程は、放射
線を透過するアルミニウム（Ａ１）製の端板（１２）を
正方形状にワイヤ放電加工により原板材から切り抜く工
程と、端板ｕ２１に案内溝（１０）・・・、Ｏυ・・・
をワイヤ放電加工により格子状に形成する工程とからな
っている。そうして、各案内溝（１０）・・は、箱枠（
９）に端板（１りが嵌入された状態で、各案内溝（７）
・・・に同一の傾斜角で連通・延在するように設けられ
ている（第９図参照）。同様に、各案内溝αυ　も、各
溝（８）・・・に連通ずるよう厚み方向に設けられてい
る（第１０図参照）。さらに、箱組工程は、箱状体（１
３）の内壁面に設けられた案内溝（７）・・・、００）
・・・に櫛形板（５）・・の下端部及び両端部を挿入す
る工程と、これら櫛形板（５）・が装着された箱状体（
１３）に、櫛形板（６）・・の溝（４）・・と櫛形板（
５）の溝（３）・・・を係合・交差させながら、櫛形板
（６）・・・の下端部及び両端部を案内溝（８）・・・
、０υ・・・に挿入する工程とからなっている。

なお、案内溝ｉ３）・・は、櫛形板（５）・・・の溝（
３）・・・に対応して、傾斜角θ■、θ２・・・傾斜し
ている。

かくして、上記工程ζこ、より製造された多孔コリメー
タＩは、外形がほぼ正方形をなすタングステン又は鉛合
金製の箱枠（９Ｊと、この箱枠（９）の一方の開口部に
嵌合・固定された正方形状でＭ製の端板ｔ１２１と、こ
れら箱枠（９１と端板（Ｌａとにより形成される箱状体
（Ｌ３）の内壁面に設けられた案内溝（７）・・・、（
８）・・・（］、Ｑｌ・・・、　ｔｉｉ）・・・に、下
端部及び両端部が挿入され且つ溝（３）・・・、（４）
・・・を介入して格子状（こ係合・交差することにより
一辺が０．５〜２．０瓢の正方形をなす穴ｑ→・・を形
成する櫛形板（５）・・・、（６）・・・とからなって
いる。

このような多孔コリメータ圓は、案内溝ａ（２）・・・
（１１）・・・により、櫛状板（５）・・・、（６し・
が支持されているので、櫛状板（５）・・・、（６）・
・・に溝（３）・・・、（４）・・・を形成する際に生
じた例えば幅方向の０．１〜１．Ｏｔｍｔ＋のそりによ
る組立精度の低下を防止できる。すなわち、端板αりが
ない状態で櫛状板（５）・・・、（６）・・・を箱枠（
９）に挿入した場合は、櫛状板（５）・・・、（６）・
・・の厚さが０．１〜０．２頷と極めて薄いので、その
下端部は、それ自身の剛性では位置決め不可能であり、
極端な場合、櫛状板（５）・・・、（６）・・・どうし
が接触することになり、多孔コリメータとして必要な焦
点精度を得ることができない。しかし、この実施例にお
いては、櫛状板（５）・・・、（６）・・・は、その両
端部はおろか下端部も格子状の案内溝Ｕ〔・・・、圓・
・・に挿入されるので、各櫛状板（５）・・・、（６）
・・・の位置決めを確実に行うことができる。よって、
多孔コリメータｔ１４）の組立精度が向上することと、
案内溝（８）・・・、圓・・並びに櫛状板（５）・・・
の溝（３）・・・があらかじめ所定の傾斜角θ１．θ２
・・・だけ傾いて設けられているので多孔コリメータ（
１４）の穴（１ω・・・の軸線を正確に焦線ａ力に直交
させることとが相俟って、焦点精度が高くなり所望の分
解能を有する多孔コリメータＩを得ることができる。

なお、上記実施例の多孔コリメータの製造方法において
、櫛状板（５）・・・、（６）・・の厚さが、０．１瓢
以下の場合は、両者の交差部分に接着剤を塗布して、振
動により組立精度が低下しないような剛性を増強するよ
うにしてもよい。さらに、上記実施例の多孔コリメータ
は、穴の軸線が焦線に直交する単焦点形のものを例示し
ているが、穴の軸線がすべて互に平行な平行形の多孔コ
リメータにも適用できる。さらにまた、案内溝０．０）
・・・、συ・・・は省略してもよい。

〔発明の効果〕

本発明は、多孔コリメータの箱枠の一方の開口端部に放
射線を透過する端板を設け、この端板と箱枠との内壁面
に刻設された案内溝に、放射線を集光する穴を形成する
櫛状板を挿入するようにしたので、これら櫛状板位置決
めを高精度かつ高能率で行うことができるので、所望の
分解能を有する多孔コリメータを得ることができる。と
くに、セプタ厚さが、０，２即以下で、穴径が３ｍ以■
の多孔コリメータの製造に適用した場合に、セブタの破
損を生じることなくして上記の効果を得ることができる
という格別の効果を奏する。さらに、穴の軸線が焦線と
直交するように穴を傾はイつばならない場合にも、組立
誤差を生じることがないので、多孔コリメータの分解能
を低下させる虞がない。さらにまた、端板は、櫛状板を
位置決め保持するとともに、外装板としても機能する利
点を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第１０図は本発明の一実施例の多孔コリメー
タ及びその製造方法の説明図である。 （３）　、　（４，）・・・櫛形板（セプク）。 （フルｆ８）、　（１１）、圓・・案内溝、（９）・・
・箱枠（枠体）。 （１２１・・・端板、（ｌ■・・箱状体。 代理人　弁理士　則　近　憲　佑 同　　　　　　松　　山　　光　　之 １７ｇ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）一端部から他端部に向って放射線を案内通過させ
   て所定位置に集光させる貫通穴が連設された多孔コリメ
   ータにおいて、上記放射線を遮蔽する材質からなる枠体
   と、上記放射線を透過する材質からなり上記枠体の一方
   の開口部に嵌合され上記貫通穴の他端部が連接する端板
   と、上記枠体と上記端板とにより形成された空間に格子
   状に設けられ上記貫通穴を画成し且つ上記放射線を遮蔽
   する材質からなる板状のセプタとを具備し、上記枠体と
   上記端板との少なくとも一方の内壁面には上記セプタの
   端縁部が挿入される案内溝が設けられていることを特徴
   とする多孔コリメータ。
2. （２）一端部から他端部に向って放射線を案内通過させ
   て所定位置に集光させる貫通穴が上記放射線を遮蔽する
   材質からなる板状のセプタにより画成されている多孔コ
   リメータの製造方法において、上記放射線を透過する材
   質からなる枠体の一方の開口部に上記貫通穴の他端部が
   連接する端板を嵌合し箱状体に組立てる第１組立工程と
   、この第１組立工程による箱状体の内壁面に上記セプタ
   の端縁部が挿入される案内溝を形成する案内溝形成工程
   と、上記案内溝が形成された箱状体の案内溝に上記セプ
   タを挿入して格子状に組立て上記貫通穴を画成する第２
   組立工程とを具備することを特徴とする多孔コリメータ
   の製造方法。