JP6224352B2 - コリメータ板、コリメータ・モジュール、放射線検出装置、放射線撮影装置、及びコリメータ・モジュールの組み立て方法 - Google Patents

コリメータ板、コリメータ・モジュール、放射線検出装置、放射線撮影装置、及びコリメータ・モジュールの組み立て方法 Download PDF

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Description

本発明は、コリメータ・モジュールを組み立てるためのアラインメント(alignment) 技術に関するものである。
X線CT装置又は一般的なイメージング装置によって表されるような放射線撮影装置では、放射線検出器の検出面側に配置されたコリメータ・ユニットが、散乱放射線に起因する画像の劣化を防止するために非常に重要である。
従来、コリメータ・ユニットは、一方向に配列された複数のコリメータ板を持つ。近年、放射線検出装置において列検出器の数の増加、小型化及び画像品質の改善についての需要が増大しているので、検出面に入射する散乱放射線を二次元で防止するために格子形状に組み立てられた複数のコリメータ板を持つコリメータ・ユニットが提案されている。例えば、日本国特許出願第2010−127630号の図1〜図7には、このような格子形コリメータ・ユニットが開示されている。
また、別の種類の格子形コリメータ・ユニットも以下のように考慮することができる。例えば、或る格子形コリメータ・ユニットは複数のコリメータ・モジュールを含む。複数のコリメータ・モジュールの各々は、第1の方向に配列された複数の第1のコリメータ板、及び第1の方向と直交する第2の方向に配列された複数の第2のコリメータ板を含む。複数の第1のコリメータ板は、その板面に多数のスロット(長く且つ細い孔)を持ち、且つ複数の第2のコリメータ板の各々はそれらのスロットに挿入される。
上記の種類のコリメータ・ユニットを組み立てるとき、第2のコリメータ板をスロットの中に滑らかに挿入し且つそれを曲げることなく配置するために、複数の第1のコリメータ板は第2の方向に精密に位置決めすることが必要である。
しかしながら、実際には、コリメータ・モジュール又はコリメータ・ユニットは膨大な数のコリメータ板、例えば、数十から数百のコリメータ板を持っている。そのことにより、全てのコリメータ板を正しい位置に精密に且つ低コストで配置することは困難である。
例えば、上記の種類のコリメータ・ユニットを製作する場合、複数の第1のコリメータ板は、該第1のコリメータ板の各々の縁を第2の方向に位置決めするための複数の溝をそれぞれ持っている2つの端部ブロックによって支持される。
この場合、端部ブロックの溝の底面が基準面として加工され、そこで、第1のコリメータ板の位置は、第1のコリメータの縁部分を基準面に接触させることによって整列させることができる。しかしながら、現在の技術の下でも、各々の溝を所要の高い精度に加工することは困難であり、これにより、歩留まりが悪くなり且つ製作コストが増加する。
このような状況の下では、低コストで高精度のコリメータ・モジュールが要望されている。
米国特許第8139717号
第1の態様では、コリメータ・モジュールを組み立てるための方法が提供される。該コリメータ・モジュールは、第1の方向に配列された複数の第1のコリメータ板、及び前記第1の方向と直交する第2の方向に配列された複数の第2のコリメータ板を含み、前記複数の第1のコリメータ板の各々は、その板面に形成された複数のスロットを持ち、また複数の第2のコリメータ板の各々は、格子形状を形成するようにそれぞれのスロットを前記第1の方向に貫通する。本方法は、前記第1のコリメータ板の放射線入射側又は放射線出力側の縁部に形成された第1の切欠きの側壁が、前記第1の方向に延在する部材に接触するように、前記第1のコリメータ板を前記第2の方向の一方向に動かすことによって、前記複数の第1のコリメータ板を位置決めする第1の工程を含む。
第2の態様では、前記第1の態様に従ってコリメータ・モジュールを組み立てるための方法が提供される。本方法では、前記第1の工程において、弾力性部材を前記第1の切欠きに引っ掛けて、張力により前記第1のコリメータ板を引っ張ることによって、前記第1のコリメータ板を動かす。
第3の態様では、前記第1の態様に従ってコリメータ・モジュールを組み立てるための方法が提供される。本方法では、前記第1の工程において、前記第1の切欠きとは異なり且つ前記第1のコリメータ板の縁部に形成された第2の切欠きに弾力性部材を引っ掛けて、張力により前記第1のコリメータ板を引っ張ることによって、前記第1のコリメータ板を動かす。
第4の態様では、前記第3の態様に従ってコリメータ・モジュールを組み立てるための方法が提供される。本方法では、第1の切欠きが前記縁部の前記第2の方向の一方の端部側に形成され、また前記第2の切欠きが前記縁部の前記第2の方向の反対の端部側に形成される。
第5の態様では、前記第2〜第4の態様の内の任意の1つに従ってコリメータ・モジュールを組み立てるための方法が提供される。本方法では、前記第1の工程の後、前記複数の第2のコリメータ板をそれぞれのスロットに挿入する第2の工程、及び前記複数の第1のコリメータ板の内の一部の前記第1の切欠きに弾力性部材を引っ掛けて、前記複数の第1のコリメータ板の内の前記一部を前記一方向とは反対の方向に動かすことによって、各々のスロットの側壁の間に各々の第2のコリメータ板を挟む第3の工程を含む。
第6の態様では、前記第2〜第4の態様の内の任意の1つに従ってコリメータ・モジュールを組み立てるための方法が提供される。本方法では、前記第1の工程の後、前記複数のコリメータ板をそれぞれのスロットに挿入する第2の工程、及び前記第1の切欠きとは異なり且つ前記複数の第1のコリメータ板の内の一部の前記縁部の前記第2の方向の一方の端部側に形成された第3の切欠きに、弾力性部材を引っ掛けて、前記複数の第1のコリメータ板の内の前記一部を前記一方向とは反対の方向に動かすことによって、各々のスロットの側壁の間に各々の第2のコリメータ板を挟む第3の工程を含む。
第7の態様では、前記第5の態様又は第6の態様に従ってコリメータ・モジュールを組み立てるための方法が提供される。本方法では、前記複数の第1のコリメータ板の内の前記一部が、前記複数の第1のコリメータ板の内の奇数番目又は偶数番目のコリメータ板である。
第8の態様では、前記第1〜第7の態様の内の任意の1つに従ってコリメータ・モジュールを組み立てるための方法が提供される。本方法では、前記第1の工程の前に、第1のブロックと第2のブロックとを前記第2の方向に間隔を置いて配置する工程であって、これらの第1及び第2のブロックには前記複数の第1のコリメータ板の縁部を前記第2の方向に配置するための溝がそれぞれ設けられている、当該工程と、前記複数の第1のコリメータ板をそれぞれの前記溝に挿入する工程を含む。
第9の態様では、前記第8の態様に従ってコリメータ・モジュールを組み立てるための方法が提供される。本方法では更に、前記複数の第1のコリメータ板、前記複数の第2のコリメータ板、前記第1のブロック及び前記第2のブロックを結合する第4の工程を含む。
第10の態様では、前記第1〜第9の態様の内の任意の1つに従ってコリメータ・モジュールを組み立てるための方法が提供される。本方法では、前記コリメータ・モジュールが放射線断層撮影イメージング装置のために使用される。
第11の態様では、前記第1〜第9の態様の内の任意の1つに従ってコリメータ・モジュールを組み立てるための方法が提供される。本方法では、前記コリメータ・モジュールが放射線投影イメージング装置のために使用される。
第12の態様では、その板面に第2のコリメータ板を挿入するための複数のスロットを持っている第1のコリメータ板が提供される。第1のコリメータ板は、この第1のコリメータ板の放射線入射側又は放射線出力側の縁部に形成された切欠きを含み、該切欠きは、前記縁部の方向に当該第1のコリメータ板を位置決めするための基準面として用いられる側壁を持つ。
第13の態様では、第1のコリメータ板を含むコリメータ・モジュールが提供される。この第1のコリメータ板は、その板面に第2のコリメータ板を挿入するための複数のスロットを持ち、且つ当該第1のコリメータ板の放射線入射側又は放射線出力側の縁部に形成された切欠きを持つ。該切欠きは、前記縁部の方向に前記第1のコリメータ板を位置決めするための基準面として用いられる側壁を持つ。
第14の態様では、第1のコリメータ板を含むコリメータ・モジュールを備えた放射線検出装置が提供される。前記第1のコリメータ板は、その板面に第2のコリメータ板を挿入するための複数のスロットを持ち、且つ当該第1のコリメータ板の放射線入射側又は放射線出力側の縁部に形成された切欠きを持つ。該切欠きは、前記縁部の方向に前記第1のコリメータ板を位置決めするための基準面として用いられる側壁を持つ。
第15の態様では、第1のコリメータ板を有するコリメータ・モジュールを備えた放射線検出装置を含む放射線撮影装置が提供される。前記第1のコリメータ板は、その板面に第2のコリメータ板を挿入するための複数のスロットを持ち、且つ当該第1のコリメータ板の放射線入射側又は放射線出力側の縁部に形成された切欠きを持つ。該切欠きは、前記縁部の方向に前記第1のコリメータ板を位置決めするための基準面として用いられる側壁を持つ。
第16の態様では、前記第15の態様に従った放射線撮影装置が提供され、該放射線撮影装置は断層撮影イメージングのために使用される。
第17の態様では、前記第15の態様に従った放射線撮影装置が提供され、該放射線撮影装置は投影イメージングのために使用される。
本書に述べられる様々な実施形態によれば、その位置アラインメントに適したコリメータ板が提供される。そのために、コリメータ板の縁部に少なくとも1つの切欠きを形成し、該切欠きの少なくとも1つの側壁を、位置決めのための基準面として高い精度で加工する。このようにして、コリメータ板の精密な位置アラインメントを、比較的低いコストで達成することができる。
図1は、模範的なX線CT装置の斜視図である。 図2は、X線管及びX線検出装置を説明するための斜視図である。 図3は、二次元コリメータ・モジュールの斜視図である。 図4Aは、二次元コリメータ・モジュールを構成するための第1のコリメータ板の略図である。 図4Bは、二次元コリメータ・モジュールを構成するための第2のコリメータ板の略図である。 図5は、二次元コリメータ・モジュールを組み立てるための方法を示す流れ図である。 図6は、上端部ブロック及び下端部ブロックを位置決めするための工程を説明する図である。 図7は、上端部ブロック及び下端部ブロックに形成された複数の溝に複数の第1のコリメータ板を挿入するための工程を説明する図である。 図8は、上端部ブロックの方へ複数の第1のコリメータ板を動かして、スロットを整列させるための工程を説明する図である。 図9は、スロットに第2のコリメータ板を挿入するための工程を説明する図である。 図10は、下端部ブロックの方へ複数の第1のコリメータ板の内の一部を動かして、スロットを整列させるための工程を説明する図である。 図11は、X線入射側の面及び/又はX線出力側の面の上にX線透過性固定シートを配置するための工程を説明する図である。 図12は、第1のコリメータ板を位置決めするための工程を説明する図である。 図13は、複数の第1のコリメータ板が上端部ブロックの方へ動かされている場合の複数の溝の周りの拡大図である。 図14は、複数の第1のコリメータ板が下端部ブロックの方へ動かされている場合の複数の溝の周りの拡大図である。 図15は、複数の第1のコリメータ板が上端部ブロックの方へ動かされたときのスロット同士の間の位置関係を示す図である。 図16は、第2のコリメータ板がスロットに挿入されたときのスロットと第2のコリメータ板との間の位置関係を示す図である。 図17は、複数の第1のコリメータ板が下端部ブロックの方へ動かされたときのスロットと第2のコリメータ板との間の位置関係を示す図である。 図18は、複数の第1のコリメータ板を上端部ブロックの方へ動かすことによってスロットを整列させる工程を示す図である。 図19は、複数の第1のコリメータ板を下端部ブロックの方へ動かすことによってスロットを整列させる工程を示す図である。 図20は、別の実施形態における第1の例の第1のコリメータ板及びその位置決め方法を説明する図である。 図21は、別の実施形態における第2の例の第1のコリメータ板及びその位置決め方法を説明する図である。
以下に、模範的な様々な実施形態を説明する。本発明は、本書に具体的に説明した実施形態に制限されない。
図1は、模範的なX線CT装置100の斜視図である。図1に示されているように、X線CT装置は、被検体を走査して投影データを取得するための走査型ガントリ101、及びその上に被検体が載置されて、走査型ガントリ101の(走査領域である)ボア(中孔)104の中へ出し入れされるクレードル102を含む。X線CT装置は更に、X線CT装置100を動作させ且つ取得された投影データに基づいた画像を再構成するための操作卓103を有する。
クレードル102は、その中に、該クレードル102を上下させ且つ水平方向に移動させるためのモータを収容している。被検体がクレードル102上に載置されると、クレードル102は走査型ガントリ101のボア104の中へ出し入れされる。
操作卓103は、オペレータから入力を受け取る入力装置、及び画像を表示するためのモニタを持つ。また、操作卓103は、被検体の投影データを取得するために各装置を制御し又は三次元画像再構成の処理を行うための中央処理装置、走査型ガントリ101によって得られたデータを取得するためのデータ取得バッファ、及びプログラム、データなどを記憶するためのメモリ装置を持つ。操作卓103を構成するこれらの装置は、図1に示されていない。
走査型ガントリ101は、被検体を走査するためにX線管及びX線検出装置を持つ。
図2は、X線管及びX線検出装置を説明するための斜視図である。ここで、図2に示されているように、走査型ガントリ101の回転軸方向(クレードル102の水平移動方向又は被検体の体軸方向)は、スライス方向(SL方向)と呼ぶ。X線ビーム23の扇形角度方向は、チャンネル方向(CH方向)と呼ぶ。また、チャンネル方向及びスライス方向と直交し且つ回転中心又は走査型ガントリ101の走査中心へ向かう方向は、アイソセンター方向(I方向)と呼ぶ。チャンネル方向(CH方向)、スライス方向(SL方向)及びアイソセンター方向(I方向)において、図2中の矢印へ向かう方向は(+)方向とし、その反対向きの方向は(−)方向とする。
X線検出装置40は、X線を検出するための複数のX線検出モジュール50と、X線管20のX線焦点21からのX線ビーム23をコリメートするための複数の二次元コリメータ・モジュール200と、複数のX線検出モジュール50及び複数の二次元コリメータ・モジュール200を基準位置において固定するための基部60とを持つ。
複数の二次元コリメータ・モジュール200はCH方向に配列されて、二次元コリメータ装置を形成する。複数の二次元コリメータ・モジュール200に対応する複数のX線検出モジュール50は、CH方向に配列される。1つのX線検出モジュール50は1つのコリメータ・モジュール200に対応する。X線検出モジュール50は二次元コリメータ・モジュール200のX線出力側に配置される。X線検出モジュール50は、クレードル102上に載置されてボアの中へ転送された被検体を通過したX線を検出する。
X線検出モジュール50は、X線を受け取って可視光を放出するシンチレータ・ブロック(図2に示していない)と、CH方向及びSL方向に二次元に配列された光電変換用のフォトダイオードを持つフォトダイオード・チップ(図2に示していない)とを持つ。X線検出モジュール50は更に、基板上のフォトダイオード・チップからの出力を累積する機能、及びスライス厚さを変えるために出力をスイッチングする機能を有する半導体チップ(図2に示していない)を持つ。
基部60は矩形フレームの形状であって、一対の円弧状基部部材61と、各基部部材61の末端部を接続する一対の直線状基部部材62とを持つ。また、複数の二次元コリメータ・モジュール200を位置決めするための位置決めピン又は位置決め孔が、基部部材61の基部側に設けられる。
基部60に関して述べると、SL方向の長さは、例えば、350mm〜400mmであり、また厚さは、例えば、35mm〜40mmであり、また基部部材61及び62の間の内側空隙は300mm〜350mmである。また、各々の二次元コリメータ・モジュール200のCH方向の幅は、例えば、50mmである。以後、二次元コリメータ・モジュール200について説明する。
基部60の材料は、例えば、アルミニウム合金又は炭素繊維強化プラスチック(CFRP)とすることができる。CFRPは、炭素繊維と熱硬化性樹脂との複合材料である。アルミニウム合金又はCFRPは重量が軽く且つ強く、また高剛性の特性を持っているので、基部60は、X線CT装置100の走査型ガントリ101において、不必要な遠心力を発生しないで、高速で回転することができる。更に、基部60及びそれに固定された二次元コリメータ・モジュール200は、殆ど歪み又は湾曲を生じない。
図2に示された二次元コリメータ・モジュール200は簡略化されているが、実際には数十個の二次元コリメータ・モジュール200が1つの基部60に固定されることがある。
以後、二次元コリメータ・モジュールの構成について更に詳しく説明する。
図3は、この実施形態における二次元コリメータ・モジュールの斜視図である。図4A及び図4Bは、二次元コリメータ・モジュールを構成する第1のコリメータ板及び第2のコリメータ板のそれぞれの略図である。
図3に示されているように、二次元コリメータ・モジュール200は、複数の第1のコリメータ板11、複数の第2のコリメータ板12、上端部ブロック13及び下端部ブロック14を持つ。構成の説明を容易にする目的で、図3には少数の第1のコリメータ板11及び第2のコリメータ板12を示しているが、しかしながら、第1のコリメータ板11の数は理想的には32〜64個であり、また第2のコリメータ板12の数は理想的には129〜257個である。
複数の第1のコリメータ板11は、その板面が互いに対して殆ど平行であり且つ第1のコリメータ板同士の間にCH方向に間隔があるように配置される。
上端部ブロック13及び下端部ブロック14は、複数の第1のコリメータ板11がSL方向にこれらの2つの端部ブロックによって支持されるように配置される。
複数の第2のコリメータ板12は、複数の第1のコリメータ板11にほぼ直角に組み立てられる。すなわち、複数の第1のコリメータ板11及び複数の第2のコリメータ板12は、格子形二次元コリメータ部分を形成するように組み立てられる。
上端部ブロック13、下端部ブロック14、複数の第1のコリメータ板11及び複数の第2のコリメータ板12の位置決めは、所定の方法によって行われる。これらのブロック及び板は、接着剤などを用いて互いに対して結合される。
二次元コリメータ・モジュールの構成要素の形状構成について更に詳しく説明する。
図4Aに示されているように、第1のコリメータ板11は矩形の形状又は緩やかに湾曲した扇形の形状を持つ。第1のコリメータ板11は、高いX線吸収率を持つ重金属、例えば、モリブデン、タングステン又は鉛で作られる。二次元コリメータ・モジュール200が基部60上に取り付けられたとき、第1のコリメータ板11の板面はX線焦点21からのX線ビーム23の放射方向に平行であり、またその長手方向はSL方向又はX線ビーム23の円錐角方向に対応する。ここで、第1のコリメータ板11の厚さは約0.2mmである。
第2のコリメータ板12を挿入するための長い且つ細い孔である複数のスロット111が、第1のコリメータ板11の板面に形成される。複数のスロット111は、二次元コリメータ・モジュール200が基部60上に取り付けられたとき、これらのスロット111の各々がX線焦点21からのX線ビーム23の放射方向に平行になるように、形成される。
ところで、第2のコリメータ板12をスロット111の中に滑らかに挿入することを考慮すると、模範的な実施形態では、SL方向におけるスロット111の幅は、第2のコリメータ板12の板厚より大幅に広くする。これに対し、スロット111の幅が広すぎると、第1のコリメータ板11の剛性が低くなり、それに起因して組み立ての際又は走査の際に歪み又は湾曲が生じる。これらを考慮した場合、第2のコリメータ板12の厚さを0.06mm〜0.22mmとすることができ、SL方向におけるスロット111の幅を0.1mm〜0.28mmとすることができ、またスロット111の幅を第2のコリメータ板12の厚さよりも広くする。
また、スロット111がワイヤ放電加工によって加工される場合には、ワイヤの直径は、0.1mm、0.2mm、又は0.3mmの中から選択することができる。しかしながら、コストと加工精度との間の釣り合いを考慮すると、或る実施形態では、直径0.2mmのワイヤが利用される。模範的な実施形態では、SL方向におけるスロット111の幅は0.2mm〜0.28mmである。
ここで、SL方向におけるスロット111の幅は約0.24mmであり、スロット111の長さは15.4mmである。
図4Aに示されているように、第1の切欠き112、第2の切欠き113及び第3の切欠き114が、第1のコリメータ板11のX線入射側の縁部に形成される。これらの切欠きは、二次元コリメータ・モジュールの組み立ての際に用いられる。この実施形態では、これらの切欠きは、全て、ほぼ矩形の形状を持ち且つ2〜5mmの寸法を持つ。これらの切欠きは、ワイヤ放電加工方法などによって第1のコリメータ板11の製作と同時に加工し形成することができる。
ワイヤ放電加工は、板状の材料の縁部に切欠きを形成するのに特に有効な方法であり、該方法は、高精度且つ低コストの加工を比較的容易に可能にする。
第1の切欠き112は、第1のコリメータ板11の+SL方向の端部に近い位置に形成される。第1の切欠き112は、第1のコリメータ板11をSL方向において位置決めするための基準として用いられる。第1の切欠き112の+SL側の側壁112Kは非常に高い精度で加工され、これにより、板面に形成された複数のスロット111に対して精密な位置関係を持つ基準面として用いられる。
第2の切欠き113は、第1のコリメータ板11の−SL方向の端部に近い位置に形成される。第2の切欠き113は、第1のコリメータ板11を−SL方向へ移動又は摺動させるために使用される。例えば、弓状に折り曲げた板バネの先端部のような弾力性部材の一端部を、第2の切欠き113に引っ掛けて、−SL方向に張力を加えることができる。
第3の切欠き114は、+SL方向に第1の切欠き112に隣接した位置に形成される。第3の切欠き114は、第1のコリメータ板11を+SL方向へ移動又は摺動させるために使用される。例えば、弓状に折り曲げた板バネの先端部のような弾力性部材の一端部を、第3の切欠き114に引っ掛けて、+SL方向に張力を加えることができる。
切欠きを用いて二次元コリメータ・モジュールを組み立てるための方法を、後で更に詳しく説明する。
図4Bに示されているように、第2のコリメータ板12は扇形の形状の主要部分121及び矩形の形状の端部分122を持つ。第1のコリメータ板11と同様に、第2のコリメータ板12は、高いX線吸収率を持つ重金属で作られる。第2のコリメータ・モジュール200が基部60に取り付けられたとき、第2のコリメータ板12の板面はX線焦点21からのX線ビーム23の放射方向と平行になり、また、扇形の形状の主要部分121を形成する湾曲した長い縁部の方向は、CH方向と一致する。
図3に示されているように、第2のコリメータ板12は、CH方向に整列している複数の第1のコリメータ板11中の各列のスロット111を貫通するように、スロット111の中に挿入される。第2のコリメータ板12の矩形の形状の端部分は、I方向のスロット111の長さよりも幅が広い。従って、端部分は、スロット111に挿入するときのストッパとして作用する。また、複数の二次元コリメータ・モジュール200が基部60に取り付けられたとき、1つの二次元コリメータ・モジュール200の複数の第2のコリメータ板12の主要部分の先端部と、次の1つの二次元コリメータ・モジュール200の複数の第2のコリメータ板12の先端部とが、SL方向において互いに接触して、格子形二次元コリメータの一部を形成する。
ところで、第2のコリメータ板12に関して、熱変形に起因して位置ギャップが生じることがある。ギャップが生じたときは常に、X線の遮蔽状態が変化し、これに起因して検出セル同士の間にクロストークが生じ、またX線検出装置20の検出特性が変更される。これは、第2のコリメータ板12の板厚を薄くすることによって効果的に防止することができる。板厚が薄すぎる場合には、第2のコリメータ板12の剛性が低くなり、これに起因して組み立て又は走査中に第2のコリメータ板12の曲がりが生じる。このような条件を考慮して、第2のコリメータ板12の板厚は0.06mm〜0.14mmとすることができ、より好ましくは、一実施形態では、0.08mm〜0.12mmにする。模範的な実施形態では、第2のコリメータ板12の板厚は約0.1mmである。また、I方向における第2のコリメータ板12の幅は、模範的な実施形態では、約15mmである。
上端部ブロック13及び下端部ブロック14は、アルミニウムのような軽金属又はプラスチックで作られる。
図3に示されているように、上端部ブロック13は、CH方向及びSL方向に対して直交してI方向に延在する支柱13Tと、−SL方向へ突き出すフランジ13Fとを持ち、これらは1つのユニットとして形成される。従って、上端部ブロック13は、+CH方向から−CH方向へ向かって見たときに反対向きのL字形の形状を持つ。
同様に、下端部ブロック14は、I方向へ延在する支柱14Tと、+SL方向へ突き出すフランジ14Fとを持ち、これらは1つのユニットとして形成される。従って、下端部ブロック14は、+CH方向から−CH方向へ向かって見たときにL字形の形状を持つ。
また、図3に示されているように、フランジ13Fの中心に位置決め孔が形成され、この位置決め孔に位置決めピン135が挿入されて固定される。同様に、フランジ14Fの中心に位置決め孔が形成され、この位置決め孔に位置決めピン145が挿入されて固定される。これらの位置決めピン135,145がそれぞれ所定の位置に固定されたとき、二次元コリメータ・モジュール200は基部60上の基準位置に対して位置決めされる。
位置決めピン135(145)を取り囲んで、4つの位置決め孔136(146)が形成される。これらの4つの位置決め孔136(146)は、図2に示されているようにX線検出モジュール50を正確に取り付けできるように形成される。
図3に示されているように、上端部ブロック13の面13a及び下端部ブロック14の面14aは互いに向き合っており、また各々の面13a及び14aには、第1のコリメータ板11を挿入するための複数の溝が形成されている。複数の溝は、二次元コリメータ・モジュール200が基部60に取り付けられたとき、これらの溝がX線焦点21から放射されたX線ビーム23の放射方向に沿って配置されるように、形成される。
SL方向にほぼ一定の深さを持つ複数の第1の溝131が、上端部ブロック13の面13aに形成される。同様に、SL方向にほぼ一定の深さを持つ複数の第2の溝141が、下端部ブロック14の面14aに形成される。ここで、第1の溝131及び第2の溝141の両方において、SL方向の深さは約1mmであり、またCH方向の幅は約0.24mmである。
スロット111の+SL方向の側壁111Kは基準面であって、第1のコリメータ板11の第1の切欠き112の側壁112Kに対して正確な位置関係を持つように形成される。
SL方向における第1のコリメータ板11の両端部壁は、第1及び第2の溝131,141の底面のいずれとも接触しない。従って、端部と底面との間には幾分かの空間が存在する。
SL方向における奇数番目の第1のコリメータ板11’のスロット111’の両側壁の中で、+SL方向の側壁111Kのみに、第2のコリメータ板12の+SL方向の板面が接触する(図17参照)。
SL方向における偶数番目の第1のコリメータ板11’’のスロット111’’の両側壁の中で、−SL方向の側壁111Zのみに、第2のコリメータ板12の−SL方向の板面が接触する(図17参照)。
従って、各々の第2のコリメータ板12は、奇数番目の第1のコリメータ板11’のスロット111’の中の+SL方向の側壁111Kと偶数番目の第1のコリメータ板11’’のスロット111’’の中の−SL方向の側壁111Zとの間に挟まれる。
複数の第1のコリメータ板11、複数の第2のコリメータ板12、上端部ブロック13及び下端部ブロック14は、接着剤を使用して一緒に結合される。
以下に、この実施形態における二次元コリメータ・モジュールを組み立てるための方法について説明する。
図5は、この実施形態における二次元コリメータ・モジュールを組み立てるための方法を示す流れ図である。
工程S111では、図6に示されているように、上端部ブロック13及び下端部ブロック14の各々をジグを使用して所定の位置に位置決めする。
工程S112では、図7に示されているように、上端部ブロック13及び下端部ブロック14のそれぞれの溝に複数の第1のコリメータ板11を挿入する。
工程S113では、ジグを使用して、複数の第1のコリメータ板11を大ざっぱに位置決めする。例えば、図12に示されているように、櫛形の切欠きを持つ整列部材301,302を使用して、第1のコリメータ板11の上側及び下側縁部の各々をCH方向に優しく挟む。この状態では、第1のコリメータ板11はSL方向に動かすことができる。
工程S114では、図8及び図18に示されているように、CH方向に真っ直ぐに延在する平面をもつ位置決め定規401が、所定の位置に正確に配置される。所定の位置とは、上端部ブロック13及び下端部ブロック14と所定の位置関係を持つ位置であり、該位置は、平面が第1の切欠き112の内部に配置されるように決定される。また、櫛形の第1のバネ板402の先端部が第2の切欠き113の側壁に引っ掛けられる。そこで、第1のバネ板402を−SL方向へ動かすことによって、複数の第1のコリメータ板11が上端部ブロック13の方へ(−SL方向に)引っ張られる。図18に示されているように、第1のコリメータ板11の第1の切欠き112の側壁112Kが、+SL方向における位置決め定規401の板面に接触する。その結果、図13及び図15に示されているように、奇数番目の第1のコリメータ板11’の各々のスロット111’と偶数番目の第1のコリメータ板11’’の各々のスロット111’’とがCH方向に整列する。従って、第2のコリメータ板12は容易にスロット111に挿入することができる。
工程S115では、図9に示されているように、複数の第2のコリメータ板12が、停止するまで、それぞれのスロット111に挿入される。図16は、この段階における奇数番目の第1のコリメータ板11’のスロット111’、偶数番目の第1のコリメータ板11’’のスロット111’’及び第2のコリメータ板12の間の位置関係を示す。
工程S116では、図10及び図19に示されているように、櫛形の第2のバネ板403の各々の先端部が、偶数番目の第1のコリメータ板11’’の第3の切欠き114’’の側壁に引っ掛けられる。次いで、第1のバネ板402よりも強い張力で第2のバネ板403を+SL方向へ動かすことによって、偶数番目の第1のコリメータ板11’’を下端部ブロック14の方へ(+SL方向に)引っ張る。このとき、図14に示されているように、第2のコリメータ板12は奇数番目の第1のコリメータ板11’のスロット111’の側壁と偶数番目の第1のコリメータ板11’’のスロット111’’の側壁との間に挟まれる。その結果、図17に示されているように、第2のコリメータ板12の+SL方向の板面が、奇数番目の第1のコリメータ板11’のスロット111’の+SL方向の側壁111Kである基準面と接触し、このとき、第2のコリメータ板12は正しい位置に配置される。
工程S117では、複数の第1のコリメータ板11が、ジグを使用して、位置決めし直される。この場合、図12に示されているジグ(櫛形の整列部材301,302)を使用することによって、第1のコリメータ板11の上側及び下側縁部の両方をCH方向にしっかりと挟む。この段階で、第1のコリメータ板11は固定される。
工程S118では、複数の第1のコリメータ板11、複数の第2のコリメータ板12、上端部ブロック13及び下端部ブロック14は、このような状態の下で接着剤を使用して一緒に結合される。次いで、二次元コリメータ・モジュール200が組み立てられる。
更に、二次元コリメータ・モジュール200の剛性を増大させるため、図11に示されているように、X線透過性固定シート15をX線入射側及びX線出力側の内の少なくとも1つの面の上に貼り付けることができる。固定シート15は、例えば、高い剛性、軽い重量及び高いX線透過性を持つ炭素繊維強化プラスチック(CFRP)で構成される。固定シート15は、複数の第1のコリメータ板11の上側又は下側縁部を受けるために、そのシート表面に複数の溝を持つことができる。
これまで述べたように、この実施形態では、高い精度を持ち且つ容易に加工されるコリメータ板の切欠きを用いてコリメータ板の位置決めが実現されるので、二次元コリメータ・モジュールは低コストで高い精度を持って組み立てることができる。
また、スロット111の位置を整列させることによってスロット111への第2のコリメータ板12の挿入を容易に行うことができ、又は複数の第1のコリメータ板11及び複数の第2のコリメータ板12を基準面に対して配置することによって位置決めを行うことができるので、二次元コリメータ・モジュールは容易に組み立てることができ、またSL方向における第1のコリメータ板11の移動に応じて高い位置決め精度を持つ。
スロット111への第2のコリメータ板12の挿入を一層容易にするためには、スロット111の幅を、第2のコリメータ板12の板厚よりも充分に大きくする必要がある。この場合、遊びが大きくなり、これは、通常、第2のコリメータ板12の位置決め精度を劣化させる。他方、スロット111の幅が第2のコリメータ板12の厚さと殆ど同じである場合、第2のコリメータ板12の位置決め精度は改善されるが、スロット111への第2のコリメータ板12の挿入が容易ではなくなり、これは組み立ての生産性を減少させる。
これに対して、模範的な実施形態では、第1のコリメータ板11を上端部ブロック13の方へ移動させて、スロット111の位置を整列させ、次いで第2のコリメータ板12をスロット111に挿入し、次いで幾分かの第1のコリメータ板11を下端部ブロック14の方へ移動させて、第2のコリメータ板12を挟んで、正しい位置に位置決めする。従って、模範的な実施形態では、たとえスロット111の幅が、第2のコリメータ板12の挿入をより容易にするように第2のコリメータ板12の板厚と比べて比較的大きい場合でも、高い位置決め精度を得ることができる。これはスロット111の幅と第2のコリメータ板12の板厚との間の自由度を増大させることができ、また両方を比較的都合の良い寸法で作ることができる。
これまで模範的な様々な実施形態について説明したが、当業者には、本書に具体的に述べた実施形態を本発明の開示内容に基づいて変更し得ることは明らかであろう。
例えば、上記の実施形態において、第1〜第3の切欠きを第1のコリメータ板11のX線入射側の縁部に形成しているが、第1〜第3の切欠きの少なくとも一部を第1のコリメータ板11のX線出力側の縁部に形成することができる。
また、上記の実施形態では、複数の第1のコリメータ板11を一時的に−SL方向へ移動させて、複数の第2のコリメータ板12をそれぞれの対応するスロット111に挿入し、次いで複数の第1のコリメータ板11の一部を+SL方向へ移動させて、複数の第2のコリメータ板12を複数のスロット111の側壁の間に挟んでいる。しかしながら、スロット111の幅が第2のコリメータ板12の板厚まで狭められているとき、第1のコリメータ板11の位置決めは唯1回のみ必要である。この場合、例えば、図20に示されているように、第3の切欠き114を形成しなくても、位置決め定規401を第1の切欠き112の中に配置し、第1のバネ板402を第2の切欠き113に引っ掛けて、第1のバネ板402を引っ張ることによって、第1のコリメータ板11を位置決めすることができる。また、例えば、図21に示されているように、第2の切欠き113及び第3の切欠き114を形成しなくとも、位置決め定規401を第1の切欠き112の中に配置し、第1のバネ板402を第1の切欠き112に引っ掛けて、第1のバネ板402を引っ張ることによって、第1のコリメータ板11を位置決めすることができる。この場合、位置決め定規401に接触する第1の切欠き112の側壁が、位置決めのための基準壁となる。
また、上記の実施形態において、第2のコリメータ板12の主要部分がX線ビーム方向に沿って扇形に広がる扇形の形状を持っているが、この部分は矩形の形状にすることができる。
更に、例えば、これまで述べた様々な実施形態は、X線を遮蔽するコリメータ・モジュールに関連して説明したが、本書に述べる様々な実施形態は、ガンマ線のような他の放射ビームを遮蔽するための他の用途に適用することができる。
本発明は、コリメータ・モジュール及びその組み立て方法にのみ関するものではない。本発明は、複数のコリメータ・モジュールを持つX線検出装置、このようなX線検出装置を持つ単純なレントゲン撮影装置、及びX線CT装置にも適用することができる。
11 第1のコリメータ板
12 第2のコリメータ板
13 上端部ブロック
13a 上端部ブロックの面
13F フランジ
13T 支柱
14 下端部ブロック
14a 下端部ブロックの面
14F フランジ
15 X線透過性固定シート
20 X線検出装置
21 X線焦点
23 X線ビーム
40 X線検出装置
50 X線検出モジュール
60 基部
61 基部部材
62 基部部材
100 X線CT装置
101 走査型ガントリ
102 クレードル
103 操作卓
111 スロット
111K スロットの側壁
111Z スロットの側壁
112 第1の切欠き
112K 第1の切欠きの側壁
113 第2の切欠き
114 第3の切欠き
121 扇形の形状の主要部分
122 矩形の形状の端部分
131 第1の溝
135 位置決めピン
136 位置決め孔
141 第2の溝
145 位置決めピン
146 位置決め孔
200 二次元コリメータ・モジュール
301 整列部材
302 整列部材
401 位置決め定規
402 第1のバネ板
403 第2のバネ板

Claims (10)

  1. コリメータ・モジュール(200)が、第1の方向に配列された複数の第1のコリメータ板(11)、及び前記第1の方向と直交する第2の方向に配列された複数の第2のコリメータ板(12)を含み、各々の前記第1のコリメータ板が、その板面に形成された複数のスロット(111)を持ち、また各々の前記第2のコリメータ板が、格子形状を形成するようにそれぞれスロットを前記第1の方向に貫通している状態に、該コリメータ・モジュール(200)を組み立てるための方法であって、
    前記第1のコリメータ板の放射線入射側又は放射線出力側の縁部に形成された第1の切欠き(112)の側壁が、前記第1の方向に延在する部材に接触するように、前記第1のコリメータ板を前記第2の方向に沿った一方向に動かすことによって、前記複数の第1のコリメータ板を位置決めする工程
    を有する方法。
  2. 前記複数の第1のコリメータ板(11)を位置決めするとき、弾力性部材を前記第1の切欠き(112)に引っ掛けて、張力により前記第1のコリメータ板を引っ張ることによって、前記第1のコリメータ板を動かす、請求項1記載のコリメータ・モジュール(200)を組み立てるための方法。
  3. 前記複数の第1のコリメータ板(11)を位置決めするとき、前記第1の切欠きとは異なり且つ前記第1のコリメータ板の縁部に形成された第2の切欠き(113)に弾力性部材を引っ掛けて、張力により前記第1のコリメータ板を引っ張ることによって、前記第1のコリメータ板(11)を動かす、請求項1記載のコリメータ・モジュール(200)を組み立てるための方法。
  4. 前記第1の切欠き(112)が前記縁部の前記第2の方向に沿った一方の端部側に形成され、また前記第2の切欠き(113)が前記縁部の前記第2の方向に沿った反対の端部側に形成される、請求項3記載のコリメータ・モジュールを組み立てるための方法。
  5. 前記複数の第1のコリメータ板(11)を位置決めする工程の後に、前記複数の第2のコリメータ板(12)をそれぞれのスロット(111)に挿入する工程、及び
    前記複数の第1のコリメータ板の内の一部の前記第1の切欠き(112)に弾力性部材を引っ掛けて、前記複数の第1のコリメータ板の内の前記一部を前記一方向とは反対の方向に動かすことによって、各々のスロットの側壁の間に各々の第2のコリメータ板を挟む工程、
    を更に有している、請求項2記載のコリメータ・モジュール(200)を組み立てるための方法。
  6. その板面に第2のコリメータ板(12)を挿入するための複数のスロット(111)を持っている第1のコリメータ板(11)であって、
    当該第1のコリメータ板は、その放射線入射側又は放射線出力側の縁部に形成された切欠きを有し、該切欠きが、前記縁部の方向に沿って当該第1のコリメータ板を位置決めするための基準面として用いられるように構成された側壁を持っていること、
    を特徴とする第1のコリメータ板(11)。
  7. 第1のコリメータ板(11)を有するコリメータ・モジュール(200)であって、
    前記第1のコリメータ板が、その板面に第2のコリメータ板(12)を挿入するための複数のスロット(111)と、前記第1のコリメータ板の放射線入射側又は放射線出力側の縁部に形成された切欠き(112)とを持ち、前記切欠きが、前記縁部の方向に沿って当該第1のコリメータ板を位置決めするための基準面として用いられるように構成された側壁を持っていること、
    を特徴とするコリメータ・モジュール(200)。
  8. 第1のコリメータ板(11)を有するコリメータ・モジュール(200)を含む放射線検出装置(20)であって、
    前記第1のコリメータ板が、その板面に第2のコリメータ板(12)を挿入するための複数のスロット(111)と、前記第1のコリメータ板の放射線入射側又は放射線出力側の縁部に形成された切欠き(112)とを持ち、前記切欠きが、前記縁部の方向に沿って前記第1のコリメータ板を位置決めするための基準面として用いられるように構成された側壁を持っていること、
    を特徴とする放射線検出装置(20)。
  9. 第1のコリメータ板(11)を持つコリメータ・モジュール(200)を含む放射線検出装置(20)を有する放射線撮影装置であって、
    前記第1のコリメータ板が、その板面に第2のコリメータ板(12)を挿入するための複数のスロット(111)と、前記第1のコリメータ板の放射線入射側又は放射線出力側の縁部に形成された切欠き(112)とを持ち、該切欠きが、前記縁部の方向に沿って前記第1のコリメータ板を位置決めするための基準面として用いられるように構成された側壁を持っていること、
    を特徴とする放射線撮影装置。
  10. 前記放射線撮影装置が、断層撮影イメージングのために使用されるように構成されている、請求項9記載の放射線撮影装置。
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