JP4392032B2 - 画像調整機能付画像形成装置、画像調整方法および画像調整プログラム - Google Patents
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Description
そこで、色ずれの検出精度を向上させることによってより正確な調整を可能とし、これによって調整の間隔を広げることのできる手法が望まれている。また、1回の調整の時間を短縮し、かつ、調整用パターンによるトナーの消費量を抑制できる手法が強く望まれている。
第1斜方パターンおよび第2斜方パターンは、前記直線に斜交する角度の大きさが互いに等しくてもよい。このようにすれば、蛇行によって生ずる第1斜方パターンの測定結果への外乱成分と第2斜方パターンの測定結果への外乱成分とが絶対値として等しくなるので、両者を平均することによって外乱成分が最小化される。
ここで示した種々の好ましい実施形態は、それら複数を組み合わせることもできる。
まず始めに、この発明の画像形成装置の機構的な構成例を説明する。図2は、この発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す説明図である。画像形成装置100は、外部から伝達された画像データに応じて、用紙等の記録シートに対して多色および単色の画像を形成する電子写真方式のカラー画像形成装置である。画像形成装置100は、露光ユニット64、感光体ドラム10(10Y、10M、10C、10K)、現像ユニット24(24Y、24M、24C、24K)、帯電ローラ103(103Y、103M、103C、103K)、クリーニングユニット104(104Y、104M、104C、104K)、中間転写ベルト(請求項にいう無端ベルト)30、中間転写ローラ(以下、単に転写ローラという。)13(13Y、13M、13C、13K)、2次転写ローラ36、定着装置38、給送カセット16、手差しトレイ17及び排出トレイ18等を備えている。
各色成分についての現像ユニット24、帯電ローラ103、クリーニングユニット104は、請求項にいう出力画像形成部を構成する。
図3は、この発明の画像形成装置に係る要部の機構的構成を模式的に示す説明図である。無端状の中間転写ベルト30は、紙面に向かって時計方向に回転するベルト駆動ローラ32によって駆動される。中間転写ベルト30の下側には、その表面と対向するように、フォトセンサ34が配置されている。なお、フォトセンサ34は、中間ベルト30の周回方向に沿って感光体ドラム10Kよりも下流側、即ち、感光体ドラム10Kと2次転写ローラ36との間に配置されている。
また、中間転写ベルト30を挟んでベルト駆動ローラ32と対向するように2次転写ローラ36が配置されている。給送カセット16あるいは手差しトレイ17から給送された記録シート50は、2次転写ローラ36と中間転写ベルト30との間を通過する。
図3に示すL1は、感光体ドラム10Kと中間転写ベルト30が接する位置(K転写部)から、フォトセンサ34までの距離である。一例では、距離L1は280mmである。
フォトセンサ34は、制御部60によって実現される機能と相まって請求項にいう測定部に相当する。また、制御部60、RAM68およびROM70は、請求項にいう算出部と調整部に対応する。
調整用パターンを形成する場合、制御部60は、ROM70に予め格納されているパターンデータを取得する。取得したパターンデータを画像メモリ領域に展開して調整用パターンを準備する。その後、制御部60は、展開されたパターンのデータをLSU64に転送する。データを受領した色成分のレーザダイオードは、感光体ドラム上にパターンの静電潜像を形成する。現像ユニット24は、形成された静電潜像を現像してパターンのトナー像を形成する。各色成分のトナー像は、中間転写ベルト30上に転写される。
フォトセンサ34は、形成された各色成分のパターンを読み取る。制御部60は、読み取られた各色成分のパターンから得られる情報に基づいて、画像の調整を行う。
第1の要素は、感光体ドラム10の回転周期に対応する副走査方向のピッチ変動成分である。以下、これを副走査AC成分という。この要素は、主として感光体ドラム10もしくはその駆動系の偏心に起因するものと考えられる。この要素に対しては、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色についてそれぞれピッチ変動の位相を測定し、ブラックの感光体ドラム10Kの回転位相に対してシアン、マゼンタ、イエローの感光体ドラムの回転位相を調整することによって調整を行う。各感光体ドラムは、それぞれ独立したドラム駆動モータによって駆動されている。従って、感光体ドラム10Kが停止しているときに他の感光体ドラムを回転させることにより、回転位相の調整が可能である。
まず、副走査AC成分の調整についてブラックを例に説明する。他の色についても、同様の調整がなされる。
制御部60は、調整用パターン群72Kf、72Kr、73Kf、73Kr(図1参照)から、副走査方向のピッチ変動成分の位相を得る。例えば、パターン群72Kfの各パターンKsf1〜Ksf17がフォトセンサ34fを通過するタイミングを基準クロックと比較して、予め定められた基準値に対する各パターンの検出結果の偏差(ピッチ変動成分)を求める。図5は、この発明の実施形態において、基準クロックと調整用パターンの検出タイミングとの一例を示す説明図である。図5(a)は、基準値に対する各パターンの検出タイミングを示している。横軸は時間である。図5(b)は、図5(a)の各パターンの検出タイミングを横軸、各パターンの偏差を縦軸とし、検出された偏差の時間的な推移を示すグラフである。
図6は、例えば、調整用パターン群72Kfと73Kfの偏差の和を計算することにより周期的外乱成分が除去されることを示す説明図である。図6の縦軸はピッチ変動成分であり、図5(b)の縦軸に対応する。図6で、パターン群72Kf、72Kr、73Kf、73Krのピッチ変動成分Ksf(N)、Ksr(N)、Kmf(N)、Kmr(N)(ただし、Nは1〜17の整数)の包絡線は、感光体ドラム10Kの回転周期に一致する周期変動AC1とベルト駆動ローラ32の回転周期に一致する周期変動AC2とが重畳された波形である。パターン群72Kfと73Kfの間隔は、感光体の周長のm倍、かつ、駆動ローラの周長の(n+1/2)倍に設定されている。パターン群72Krと73Krの間隔も同様である。ここで、m、nは整数である。
K(N)=[Kmf(N)+Kmr(N)]/2−[Ksf(N)+Ksr(N)]/2を計算すると、変動成分AC1は逆位相で減算されて増幅され、変動成分AC2は同位相で減算されて抑制される。
ここで、さらに中間転写ベルト30の蛇行の影響を考える。蛇行によって、中間転写ベルト30が主走査方向にずれても、パターン群72Kf、72Krは、そのパターンが主走査方向に平行であるから影響を受けない。パターン群73Kf、73Krの各パターンは、主走査方向に対して斜交しているために、それぞれの検出タイミングにズレが生じる。しかし、遮光の方向が互いに逆であるため、両者を平均すれば、蛇行の影響が抑制される。
図7は、図6に対してさらに蛇行成分が抑制される様子を示す説明図である。蛇行による変動成分をAC3とするとき、パターン群73Kfとパターン群73Krとで、変動成分AC3が逆方向に検出される。両者のピッチ変動成分Kmf(N)とKmr(N)を平均すると、変動成分AC3成分が抑制され、変動成分AC1、AC2が残る。従って、パターン群72Kf、72K4,73Kf、73Krのピッチ変動成分から、
K(N)=[Kmf(N)+Kmr(N)]/2+[Ksf(N)+Ksr(N)]/2
を計算すると、変動成分AC1は同位相で加算されて増幅され、変動成分AC2、AC3は逆位相で加算されて抑制される。
K(N)=Km(N)−Ks(N)=[Kmf(N)+Kmr(N)]/2−[Ksf(N)+Ksr(N)]/2
を計算すると、変動成分AC1は逆位相で減算されて増幅され、変動成分AC2は同位相で減算されて抑制され、変動成分AC3は逆位相で加算されて抑制される。
図14は、ブラックを例に、副走査AC成分の算出手順を示すフローチャートである。なお、図14の処理は、各パターンの測定を終えてから行うものとする。図14に沿って、変動成分AC1の基準位相を決定する手順を説明する。図14に示すように、制御部60は、まず、ループカウンタNの初期値としてNを設定する(ステップS51)。そして、パターンKsf(N)の検出タイミングを基準と比較して偏差を求める(ステップS53)。ここで、Ksf(N)は、パターン群72Kfの先頭から第N番目のパターンである。例えば、N=1のときは、パターンKsf1である。さらに、制御部60は、パターンKsr(N)の偏差を求める(ステップS55)。ここで、Ksr(N)は、パターン群72Krの先頭からN番目のパターンである。そして、Ksf(N)とKsr(N)の偏差の平均Ks(N)を求める(ステップS57)。Ks(N)は、パターン群72Kfと72Krの先頭からN番目のパターンの偏差の平均である。平均により、蛇行による変動成分AC3が抑制される。
その後、制御部60は、Ks(N)とKm(N)を加算してK(N)を求める(ステップS65)。加算により、ベルト駆動ローラ32の偏心による変動成分AC2が抑制され、感光体ドラムの偏心による変動成分AC1が増幅される。
制御部60は、ループカウンタNが17に達するまでステップS53〜S65を繰り返す(ステップS67、71)。即ち、パターン群72Kfと72Krの、73Kf、73Krの各17本のパターンの偏差K(1)〜K(17)を求める。求めた偏差から、変動成分AC1の基準位相を求める(ステップS69)。基準位相は、例えば、図5(b)に示す最大偏差dmax、最小偏差dminを与える位置の中間の位置として求めればよい。
次に、ブラックが基準色とした場合の副走査方向の調整について説明する。制御部60は、ブラックに対応するシアンのパターン間隔S1を、感光ドラム10Kと10Cの間隔P1(図3参照)と一致させるように調整する。即ち、間隔S1とP1との差が予め定められた閾値以下になるように、以降の画像形成におけるシアン画像の形成位置の調整を行う。間隔P1は、予め定められた値である。形成位置の調整は、レーザダイオード42Cの発光開始タイミングを変えることにより調整することができる。より詳細には、副走査方向の調整は、走査ライン単位での発光開始タイミングを変えることにより実現できる。
同様の手順で、制御部60は、マゼンタの各パターンを測定し、マゼンタの副走査方向の偏差Dc_subMを求める。また、イエローの各パターンを測定し、イエローの副走査方向の偏差Dc_subYを求める。
制御部60は、求められた各偏差に基づいて、副走査方向の書き出しタイミングの調整量を決定する。
続いて、ブラックを基準とした主走査DC成分の調整についてシアンを例に説明する。図12は、図1の調整用パターンのうち、主走査方向の調整に関する部分を簡略的に示す説明図である。主走査DC成分の調整は、主走査始端側のパターンの偏差を測定することにより調整量を求める。図16は、シアンを例に、主走査始端側の偏差を求める手順を示すフローチャートである。図16の処理は、各パターンの測定を終えてから行うものとする。以下、図12を参照しながら、図16のフローチャートに沿って説明する。
制御部60は、求められた各偏差に基づいて、主走査方向の書き出しタイミングの調整量を決定する。
さらに続いて、ブラックを基準とした主走査倍率成分の調整について説明する。倍率成分を調整するために、制御部60は、主走査終端側の偏差をまず求める。図17は、シアンを例に、主走査終端側の偏差を求める手順を示すフローチャートである。図17の処理は、各パターンの測定を終えてから行うものとする。以下、図12を参照しながら、図17のフローチャートに沿って説明する。
続いて、制御部60は、シアンの主走査終端側の偏差Dc_mnrCと主走査始端側の偏差Dc_mnfCとの差分に基づいて、シアンの主走査倍率の調整量を求める。また、マゼンタの主走査終端側の偏差Dc_mnrMと主走査始端側の偏差Dc_mnfMとの差分に基づいて、マゼンタの主走査倍率の調整量を求める。さらにまた、イエローの主走査終端側の偏差Dc_mnrYと主走査始端側の偏差Dc_mnfYとの差分に基づいて、イエローの主走査倍率の調整量を求める。
図13は、色ずれの各要素の調整量を決定する全体の手順を示すフローチャートである。図13のフローチャートに沿って手順を説明する。なお、図13の処理は、各パターンの測定を終えてから行うものとする。
最初に、制御部60は、副走査AC成分に係る偏差を算出する。まず、ブラックについて、パターン群72Kf,72Kr、73Kf、73Krから偏差K(N)を求め、ブラックの変動成分AC1の基準位相を求める(ステップS11)。この詳細は、図14のとおりである。同様にして、シアン(ステップS13)、マゼンタ(ステップS15)、イエロー(ステップS17)の変動成分AC1の基準位相をそれぞれ求める。
以下では、色ずれの第1の要素である副走査AC成分とそれを抑制するための回転位相の調整について、さらに詳述する。
色別に各感光体で形成された画像には、各感光体の偏心によるピッチ変動成分が含まれる。このピッチ変動に不一致があると、画像の色ずれとして認識される。
制御部は、前述した測定を各色について行うことにより、各色のトナーパターンが形成されたときの各感光体ドラム10のピッチ変動成分の位相を求める。
回転位相の調整についての説明に先立って、まず、基準回転角度について説明する。図20は、感光体ドラム10上に調整用のトナーパターンを形成しているときの様子を示す説明図である。感光体ドラム10上に静電潜像が形成されるのは、レーザビームLが感光体を走査露光する位置である。いま、図20で、その瞬間に露光されている感光体ドラム10上の位置が、その後の測定によって得られる基準位相であるとする。このとき、突起部144と位相センサ143とのなす角度を「基準回転角度」とする。感光体ドラム10の回転角度は、突起部144が位相センサ143を通過してからの角度である。基準回転角度は、その直前に位相センサ143が基準信号を出力してから、基準位相となるトナーパターンが露光されるまでの回転角度に相当する。
Δt=(t1からt3までの時間)−(露光位置→転写位置→フォトセンサ34までの移動時間)
dt(x)=R×π÷V0×x÷360(゜)
R:感光体直径
V0:感光体周速度
さらに、制御部は、測定されたトナーパターンの基準位相のズレ量から、互いの基準位相が揃うように、Y,M、C、Kの感光体ドラムの回転位相を調整する。
各転写位置の間の距離を感光体の周長と一致させれば各感光体の回転位相を一致させられるが、そうすると各感光体の周囲におけるレイアウトスペースや画像形成装置の大きさが制約される。
そこで、Y、M,C、Kのうちいずれかを基準として、各感光体が図22に示す所定の位相差を有するように位相を制御する。例えばYの同期信号に対してM,C、Kの同期信号がそれぞれ21.96°、43.92゜、65.88゜の遅れを有するように、以下に示す回転位相調整を実施する。
各感光体ドラムの回転位相を調整する手法について、詳細に説明する。
前述のように、回転位相の調整は、制御部60が感光体ドラム10を停止させる際、停止後の各感光体ドラム10の偏心方向が所定方向になるように制御することによって実現される。制御部60は、調整用トナーパターンの測定によって各感光体ドラム10の偏心に起因するピッチ変動成分を求め、求めたピッチ変動成分の基準位相の位置とレーザビームLにより露光される感光体ドラム上の位置とが所定の関係になるタイミングで同期信号を出力する。具体的には、図19に示す様に基準位相の位置から−90゜もしくは+270゜の位相にある位置がレーザビームLにより露光されるタイミングで同期信号を出力する。図22に示すように、YMCKの各感光体ドラム10の回転位相が調整された状態では、YMCKの各同期信号の出力タイミングが所定の感光体回転角度(前述の21.96°)に対応する時間間隔を有した状態にある。以下、この状態を、感光体ドラムの回転位相が整列した状態という。また、感光体ドラムの回転位相が整列した状態でM、C、Kの各同期信号が出力されるべきタイミングを基準タイミングMtref、Ctref、Ktrefという。
TL(x)=R×π÷V0×x÷360(゜)
ここで、R:感光体直径、V0:感光体周速度
前述したように、図24では、感光体ドラム10Mを例に、制御部60が回転位相を調整する様子を示している。その詳細を説明する。制御部60は、停止前にY同期信号に対するM同期信号の遅れ進みをモニタする。即ち、M同期信号の進み量もしくは遅れ量Δdrを得る。その後、基準となる感光体ドラム10Yを所定位置で停止させる。
13、13Y、13M、13C、13K 中間転写ローラ
16 給送カセット
17 手差しトレイ
18 排出トレイ
24、24Y、24M、24C、24K 現像ユニット
30 中間転写ベルト
32 ベルト駆動ローラ
34、34f、34r フォトセンサ
36 2次転写ローラ
38 定着装置
40 ポリゴンミラー
42、42Y、42M、42C、42K レーザダイオード
44、44Y、44M、44C、44K 第1ミラー(反射ミラー)
46、46Y、46M、46C、46K 第2ミラー(反射ミラー)
60 制御部
64 露光ユニット、LSU
72Kf、72Kr、72Cf、72Cr、72Mf、72Mr、72Yf、72Yr、73Kf、73Kr、73Cf、73Cr、73Mf、73Mr、73Yf、73Yr 調整用パターン群
100 画像形成装置
103、103Y、103M、103C、103K 帯電ローラ
104、104Y、104M、104C、104K クリーニングユニット
PY、PM、PC、PK 画像形成部
143、143Y、143M、143C、143K 位相センサ
144 突起部
145 感光体駆動モータ
146 駆動ギア
147 被駆動ギア
Claims (10)
- 周面を有する感光体と、
前記周面上に画像および複数の調整用パターンを形成する画像形成部と、
各調整用パターンを感光体から転写するために、感光体の一部に接して所定方向に周回する無端ベルトと、
無端ベルトを駆動する駆動ローラと、
転写された各調整用パターンの位置を測定する測定部と、
測定された各位置を予め定められた基準位置と比較し、無端ベルトの周回方向および/またはそれに直交する幅方向の各偏差を求める算出部と、
求まった各偏差に基づいて画像形成部が形成すべき画像の位置および/または倍率を調整する調整部とを備え、
前記調整用パターンは、(a)前記幅方向に延びる一本の直線に対して無端ベルトの一端側で交わる第1斜方パターンおよびそれに平行なパターンが周回方向に並んでなる第1斜方パターン群、(b)前記第1斜方パターンと他端側で交わる第2斜方パターンおよびそれに平行なパターンが周回方向に並んでなる第2斜方パターン群、(c)前記幅方向において無端ベルトの他端側である主走査終端側にあって前記幅方向に延びる複数のパターンが周回方向に並んでなる第2横パターン群を含み、第1斜方パターンが前記直線に対して右前方向に斜交し、第2斜方パターンが前記直線に対して左前方向に斜交し、
前記画像形成部は、第2斜方パターン群の各パターンとそれに対応する第2横パターン群の各パターンとを周回方向に所定間隔でそれぞれ形成し、
前記算出部は、第1斜方パターンの偏差と第2斜方パターンの偏差を平均して周回方向の偏差を求め、第1斜方パターンと第2斜方パターンから前記幅方向の偏差をそれぞれ求め、かつ、前記所定間隔は、m、nを整数とするとき、
(1)感光体の周長のm倍、かつ、駆動ローラの周長の(n+1/2)倍に設定され、前記算出部は、対応する各所定部分の偏差の和を算出することにより感光体の回転周期に対応する変動成分の位相を抽出するか、または、
(2)感光体の周長の(m+1/2)倍、かつ、駆動ローラの周長のn倍に設定され、前記算出部は、対応する各所定部分の偏差の差を算出することにより、感光体の回転周期に対応する変動成分の位相を抽出することを特徴とする画像調整機能付画像形成装置。 - 第1斜方パターンおよび第2斜方パターンは、前記直線に斜交する角度の大きさが互いに等しい請求項1記載の画像形成装置。
- 第1斜方パターンおよび第2斜方パターンは、前記直線と略45度で斜交する請求項2記載の画像形成装置。
- 前記算出部は、第1斜方パターン群中の各パターンと第2斜方パターン群中の各パターンのうち前記幅方向に対応する2つのパターンの偏差の平均を求めて平均偏差とし、周回方向における各平均偏差の変化に基づいて、感光体の周長に対応する周期変動成分の位相を求める請求項1記載の画像形成装置。
- 前記算出部は、第1斜方パターン群の前記幅方向の偏差をそれぞれ求め、求めた偏差を平均して主走査始端側における前記幅方向の偏差とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記算出部は、第2斜方パターン群の前記幅方向の偏差をそれぞれ求め、求めた偏差を平均して主走査終端側における前記幅方向の偏差とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記感光体は、複数の色成分に対応してそれぞれ設けられ、
前記無端ベルトは、各感光体と接し、
前記測定部は、各色成分の調整用パターンを測定し、
前記算出部は、予め定められた基準色の調整用パターンの位置を基準とし、他の色の調整用パターンの位置と比較して基準色以外の色成分の偏差を求める請求項1記載の画像形成装置。 - 前記調整用パターンは、前記幅方向において無端ベルトの一端側である主走査始端側にあって前記幅方向に延びる複数のパターンが周回方向に並んでなる第1横パターン群をさらに含み、
前記画像形成部は、第1斜方パターン群の各パターンとそれに対応する第1横パターン群の各パターンとを周回方向に所定間隔でそれぞれ形成し、
前記調整部は、第1斜方パターン群の各パターンの偏差と第1横パターン群の各パターンの偏差とに基づいて感光体の回転周期に対応する変動成分の位相を抽出し、
前記所定間隔は、予め周期の想定された外乱成分が第1斜方パターン群と第1横パターン群とで逆位相になるように設定されてなる請求項1記載の画像形成装置。 - 画像形成装置内にあって周面を有する感光体の周面上に複数の調整用パターンを形成し、感光体に接して駆動ローラで駆動され所定方向に周回する無端ベルト表面に各パターンを転写する工程と、
転写された各調整用パターンの位置を測定する工程と、
測定された各位置を予め定められた基準位置と比較し、無端ベルトの周回方向および/またはそれに直交する幅方向の各偏差を求める算出工程と、
求まった各偏差に基づいて画像形成部が形成すべき画像の位置および/または倍率を調整する工程とをコンピュータに実行させる方法であって、
前記調整用パターンは、(a)前記幅方向に延びる一本の直線に対して無端ベルトの一端側で交わる第1斜方パターンおよびそれに平行なパターンが周回方向に並んでなる第1斜方パターン群、(b)前記第1斜方パターンと他端側で交わる第2斜方パターンおよびそれに平行なパターンが周回方向に並んでなる第2斜方パターン群、(c)前記幅方向において無端ベルトの他端側である主走査終端側にあって前記幅方向に延びる複数のパターンが周回方向に並んでなる第2横パターン群を含み、第1斜方パターンが前記直線に対して右前方向に斜交し、第2斜方パターンが前記直線に対して左前方向に斜交し、
前記算出工程は、第1斜方パターンの偏差と第2斜方パターンの偏差を平均して周回方向の偏差を求め、第1斜方パターンと第2斜方パターンから前記幅方向の偏差をそれぞれ求め、かつ、前記所定間隔は、m、nを整数とするとき、
(1)感光体の周長のm倍、かつ、駆動ローラの周長の(n+1/2)倍に設定され、前記算出工程は、対応する各所定部分の偏差の和を算出することにより感光体の回転周期に対応する変動成分の位相を抽出するか、または、
(2)感光体の周長の(m+1/2)倍、かつ、駆動ローラの周長のn倍に設定され、前記算出部は、対応する各所定部分の偏差の差を算出することにより、感光体の回転周期に対応する変動成分の位相を抽出することを特徴とする画像調整方法。 - 画像形成装置内にあって周面を有する感光体の周面上に複数の調整用パターンを形成し、感光体に接して駆動ローラで駆動され所定方向に周回する無端ベルト表面に各パターンを転写する処理と、
転写された各調整用パターンの位置を測定する処理と、
測定された各位置を予め定められた基準位置と比較し、無端ベルトの周回方向および/またはそれに直交する幅方向の各偏差を求める算出処理と、
求まった各偏差に基づいて画像形成部が形成すべき画像の位置および/または倍率を調整する工程とをコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記調整用パターンは、(a)前記幅方向に延びる一本の直線に対して無端ベルトの一端側で交わる第1斜方パターンおよびそれに平行なパターンが周回方向に並んでなる第1斜方パターン群、(b)前記第1斜方パターンと他端側で交わる第2斜方パターンおよびそれに平行なパターンが周回方向に並んでなる第2斜方パターン群、(c)前記幅方向において無端ベルトの他端側である主走査終端側にあって前記幅方向に延びる複数のパターンが周回方向に並んでなる第2横パターン群を含み、第1斜方パターンが前記直線に対して右前方向に斜交し、第2斜方パターンが前記直線に対して左前方向に斜交し、
前記算出処理は、第1斜方パターンの偏差と第2斜方パターンの偏差を平均して周回方向の偏差を求め、かつ、第1斜方パターンと第2斜方パターンから前記幅方向の偏差をそれぞれ求め、かつ、前記所定間隔は、m、nを整数とするとき、
(1)感光体の周長のm倍、かつ、駆動ローラの周長の(n+1/2)倍に設定され、前記算出工程は、対応する各所定部分の偏差の和を算出することにより感光体の回転周期に対応する変動成分の位相を抽出するか、または、
(2)感光体の周長の(m+1/2)倍、かつ、駆動ローラの周長のn倍に設定され、前記算出部は、対応する各所定部分の偏差の差を算出することにより、感光体の回転周期に対応する変動成分の位相を抽出することを特徴とする画像調整プログラム。
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