JP4391496B2 - Dc−dcコンバータ - Google Patents

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本発明は、DC−DCコンバータに関し、より詳細には、トランスの2次巻線電流の立ち上がり時間を短縮したDC−DCコンバータに関する。
ランプ、モータ、またはそのモータに用いられるインバータ等のエレクトロニクス製品の性能試験・耐久試験を行う際には、長時間にわたり所定の定電流又は定電圧の電力を供給するDC−DCコンバータが用いられる。
図1に、従来のDC−DCコンバータの構成図を示す。DC−DCコンバータは、直列接続された直流電源E1とチョークコイルL1とトランスT1の1次巻線にプッシュプル接続された2個のスイッチQ1、Q2を有するインバータ回路を含み、トランスT1の2次巻線に設けられたセンタータップ型両波整流回路と平滑用コンデンサC1を備えている(非特許文献1、非特許文献2参照)。図2に、スイッチQ1、Q2の各状態に応じて各部を流れる電流、電圧の変化を示す。スイッチQ1、Q2を同時にオンにすると、トランスT1の1次巻線ではスイッチQ1側とスイッチQ2側とで電流が逆向きに流れるため、磁束も逆向きに生じ、結果として1次巻線全体では短絡状態となる。一方、スイッチQ1、Q2が同時にオンであるとき、チョークコイルL1には励磁エネルギーが蓄えられる。その後、オンになっていたスイッチQ1、Q2のいずれか一方をオフにすると、トランスT1はトランスとしての作用を回復するので、チョークコイルL1に蓄えられたエネルギーがトランスT1を介して2次側に放出され、負荷Rに電力が供給される。
しかし、上述の理論は理想化されたモデルに基づくものであり、トランスには漏れインダクタンスが存在し、急激な電流変化を妨げる作用がある。図3に、スイッチQ1、Q2の各状態に応じて各部を流れる実際の電流、電圧の変化を示す。例えばQ1をオフにすると、チョークコイルL1からトランスT1の1次巻線N1に電流が流れて磁束が生じ、相互誘導によりトランスT1の2次巻線N2に誘導起電力が生じて、ダイオードD1を含む整流回路に電流が流れる。このとき、漏れインダクタンスのため、図3に示すように、ダイオードD1を流れる電流の立ち上がりには一定の立ち上がり時間trを必要とし、1次側から2次側へのエネルギーの移動が制限される。
図4に、スイッチQ1、Q2がそれぞれオフ、オンである期間の等価回路を示す。ここで、LleakはトランスT1の2次側に換算された漏れインダクタンス、VQ1はスイッチQ1がオフでスイッチQ2がオン時のスイッチQ1にかかる電圧、Vo1はDC−DCコンバータ出力電圧とし、1次巻線N1、2次巻線N2の巻線比はN1:N2=1:nとする。トランスの2次巻線電流の立ち上がり時間trの間に漏れインダクタンスLleakにかかる電圧VLleakは、
V Lleak = n・VQ1/2-Vo2 = n・Vs/2-Vo2 ≒ n・Vs/2-Vo1 ・・・ (1)
となる。よって、立ち上がり時間trは、ダイオードD1を流れる電流をId1とすると
tr = (Lleak ・ID1)/( n・Vs/2-Vo1) ・・・ (2)
で表すことができる。この立ち上がり時間trの間もチョークコイルL1のエネルギーはトランスの1次巻線N1に対して放出され続けるので、2次側に移れなかった分のエネルギーはスイッチQ1に流れ込み、スイッチQ1の電圧を上昇させる。すなわち、スイッチQ1には大きなサージ電圧VQ1が印加されることとなる。このままではスイッチQ1が破損するため、スナバ回路をスイッチQ1と並列に接続してサージ電圧VQ1を吸収して、スナバ電圧Vsに抑えている。このようにDC−DCコンバータには、通常、スイッチ素子にスナバ回路を付加してスナバ電圧Vsがスイッチ素子の耐圧を越えないよう所定の値に制限する必要がある。
「昭和49年電気学会全国大会論文集No.499」,p.560 Robert W. Erickson,et al., "Fundamentals of Power Electronics SECOND EDITION", Kluwer Academic Publishers, January 2001, p.167
しかしながら、チョークコイルL1の電流が大きい場合や漏れインダクタンスLleakの値が大きい場合には、電力容量の大きなスナバ回路が必要な上、スナバ回路での損失が非常に大きくなるという問題があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、トランスの2次巻線電流の立ち上がり時間trを短縮し、スイッチ素子又はスナバ回路での損失を低減するDC−DCコンバータを提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、トランスと、直流電源を有するインバータ回路と、前記トランスの2次巻線に接続された整流回路と、前記整流回路の出力に接続された平滑用コンデンサとからなるDC−DCコンバータにおいて、前記2次巻線端子間に接続されたスイッチ手段とコンデンサからなる直列回路と、前記2次巻線に誘導電流が流れ始めてから所定の期間、前記スイッチ手段にオン信号を出力するパルス幅制御手段とを備え、前記コンデンサは前記スイッチ手段がオンになると前記誘導電流の向きに放電することを特徴とする
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のDC−DCコンバータにおいて、前記直列回路が、第1のスイッチ手段と第1のコンデンサが直列に接続された第1の直列回路と第2のスイッチ手段と第2のコンデンサが直列に接続された第2の直列回路とが並列に接続され、前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサが互いに極性が逆向きに接続されたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、トランス、直流電源を有するインバータ回路、前記トランスの2次巻線に接続された整流回路及び前記整流回路の出力に接続された平滑用コンデンサを備えたDC−DCコンバータにおいて、前記2次巻線の一端と該2次巻線の中点端子間に接続された第1のスイッチ手段とコンデンサからなる直列回路と、前記2次巻線の他端と該2次巻線の中点端子間に接続された第2のスイッチ手段とコンデンサからなる直列回路と、前記2次巻線に誘導電流が流れ始めてから所定の期間、前記スイッチ手段にオン信号を出力するパルス幅制御手段とを備え、前記コンデンサは前記スイッチ手段がオンになると前記誘導電流の向きに放電することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、トランスと、直流電源を有するインバータ回路と、前記トランスの2次巻線に接続されたブリッジ回路を形成する4つのスイッチからなり、第1及び第3のスイッチが前記2次巻線の一端に接続され、第2及び第4のスイッチが前記2次巻線の他端に接続されたスイッチ手段と、当該スイッチ手段に接続された平滑用コンデンサとからなるDC−DCコンバータにおいて、前記2次巻線の誘導電流が流れ始めてから所定の期間、前記スイッチ手段の高圧側の一方の前記第1のスイッチと前記平滑コンデンサを介して当該第1のスイッチに接続された低圧側の一方の前記第2のスイッチとにオン信号を出力して他の2つの前記第3及び第4のスイッチをオフにし、前記誘導電流の向きが変わるまでの間に高圧側の他方の当該第3のスイッチと前記平滑コンデンサを介して当該第3のスイッチに接続された低圧側の他方の当該第4のスイッチにオン信号を出力して当該第1及び第2のスイッチをオフにするパルス幅制御手段とを備え、前記パルス幅制御手段が、前記2次巻線に発生した誘導電流の向きが変化していない間に前記平滑コンデンサに流れる電流の向きを変えるように前記第1乃至第4のスイッチを制御することにより、前記平滑コンデンサは前記誘導電流の向きに放電することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載のDC−DCコンバータにおいて、前記パルス幅制御手段は、前記インバータ回路を流れる負荷電流の値に比例して前記オン信号の幅を決めることを特徴とする。
本発明によれば、漏れインダクタンスが発生した際、一時的にトランスの2次巻線を短絡することにより、トランスの2次巻線電流の立ち上がり時間trを短縮し、スイッチ素子又はスナバ回路での損失を低減するDC−DCコンバータを提供することが可能になる。
本発明による課題を解決するための手段は、トランスの2次巻線端にスイッチを備え、かつ、このスイッチはプッシュプル接続された2個のスイッチのうち一方をオン、他方をオフとする期間の初期の一定期間オンとしトランスの2次巻線を短絡するよう動作させることである。
(実施形態1)
図5に、本発明の一実施形態に係るDC−DCコンバータの構成図を示す。トランスの2次巻線N2の各端子と中点とは、スイッチQ3、Q4及びダイオードD3、D4を介してそれぞれ接続されている。ダイオードD3、D4は、トランスの2次巻線に対して互いに逆向きになるように接続されており、スイッチQ3、Q4は、スイッチQ1、Q2のどちらか一方がオフとなると同時に、共にオンになるように、パルス幅制御回路によって制御されている。これによりトランスの2次巻線に生じる誘導電流の向きに応じてスイッチQ3又はQ4を含むどちらか一方の経路によって短絡を行う。このようにしてトランスの2次巻線N2の一方の端子とその中点とを短絡してトランスの漏れインダクタンスに印加される電圧を高めることにより、トランスの2次巻線電流の立ち上がり時間trを短縮することができる。
トランスの2次巻線電流の立ち上がり時間trの短縮は、トランス漏れインダクタンスLleakに印加される電圧を高めることにより実現されている。そのため本発明では、トランスの2次巻線に電圧がかかった際の一定期間トランスの2次巻線N2を短絡している。この場合、図4のVo2がほぼ0Vとなることから漏れインダクタンスLleakにかかる電圧VLleakが高まり、それに伴ってトランスの2次巻線電流の立ち上がり時間trは短縮することができる。従って、式(1)、(2)から下記の式(3)、(4)が得られる。
V Lleak = n・VQ1/2 = n・Vs/2 ・・・ (3)
tr = (Lleak ・ID1)/( n・Vs/2) = (Lleak・II/n)/(n・Vs/2) ・・・ (4)
スイッチQ3、Q4をオンにして短絡すると、その後トランスの2次巻線電流が所定の値まで立ち上がったら速やかにスイッチQ3、Q4をオフにする必要がある。必要以上にスイッチQ3、Q4をオンにして短絡しておくと、本来負荷Rに供給されるべき電力をトランスの2次巻線N2で消費してしまうからである。従って、スイッチQ3、Q4は、トランスの1次側にあるスイッチQ1、Q2のうち一方がオフとなる期間の内の初期の一定期間だけオンにするよう制御される。
図6に、実施形態1におけるスイッチQ1〜Q4のオン・オフとそれに対応したDC−DCコンバータの各部の電流、電圧の変化を示す。スイッチQ1、Q2をオフとする期間の初期の一定期間、スイッチQ3及びQ4をオンとしている。但し、このスイッチQ1、Q2をオフとする期間の初期の一定期間、スイッチQ3又はQ4のどちらか一方のみをオンとしても差し支えない。
式(4)より立ち上がり時間trはダイオードD1を流れる電流ID1に比例し、このID1は1次側の回路を流れる負荷電流Iに比例する。そのため、スイッチQ3、Q4をオンにする期間の長さを負荷電流Iに比例させることにより、最適なトランスの2次巻線電流の立ち上がり時間trを得ることが可能である。
図7に、本発明の一実施形態に係るパルス幅制御回路の構成図を示す。図7に示すスイッチ制御回路には、電源E1より一定の電流或いは電力が供給されるようにQ1、Q2のオン/オフデューティを制御する帰還制御系を用いる。また、図8に、スイッチQ1、Q2のオン信号とそれに対応した各部の電圧の変化、及びスイッチQ3、Q4のオン信号を示す。スイッチQ1、Q2の制御信号をNAND回路NA1に入力し、そのNAND回路NA1の出力V1をパルス整形回路とNOT回路OT1とに入力する。スイッチQ1又はQ2がオフとなり、NAND回路NA1の出力V1がオンになると、パルス整形回路はランプ関数(のこぎり波)を発生させ、その出力V2を比較器Coに入力する。比較器Coは、パルス整形回路の出力V2と電流センサで測定した1次側の回路を流れる負荷電流値と比較し、出力V3をNOR回路OR1に出力する。比較器の出力V3は、パルス整形回路の出力V2が1次側の負荷電流値よりも大きくなるとオンになる。このNOR回路OR1のもう一方の入力端は、NAND回路NA1に接続されたNOT回路OT1の出力端と接続されている。すなわち、スイッチQ1又はQ2がオフで、かつ比較器においてランプ関数の値が負荷電流値よりも低いときスイッチQ3、Q4にオン信号が出力されるように論理回路を組むことにより、負荷電流に比例したパルス幅のオン信号が得られる。このようにして得られたオン信号を用いることにより、スイッチQ3、Q4を立ち上がり時間trに対して適切に制御することができる。
(実施形態2)
図9に、本発明の一実施形態に係るブリッジ型整流回路を有するDC−DCコンバータの構成図を示す。この実施形態2は、実施形態1の整流回路をブリッジ型整流回路COMとし、そのブリッジ型整流回路COMの交流端子にトランスの2次巻線N2を接続する。また、スイッチQ3、Q4を互いのソース端子を接続した2個のMOSFETからなる双方向スイッチとする。このとき、トランスの2次巻線N2の中点への配線は必要なくなる。また、この実施形態におけるパルス幅制御回路は、図示していないが実施形態1において示したパルス幅制御回路と同じものを使用することができる。
図9の構成におけるスナバ回路の損失は、電源E1が15Vで100A、チョークコイルL1のインダクタンスが60μH、トランス巻線比10.7、負荷Rが360Vの回路において測定した結果、下記のようになる。
Figure 0004391496
このように本発明は、トランスの2次巻線電流の立ち上がり時間trを短縮することにより、スナバ回路の損失を大幅に低減することが可能である。
(実施形態3)
図10に、本発明の一実施形態に係るフルブリッジ接続のDC−DCコンバータの構成図を示す。スイッチQ1、Q2とスイッチQ3、Q4をそれぞれ直列に接続し、それらを電源E1とチョークコイルL1とに対して並列に接続する。トランスの1次巻線N1の一端をスイッチQ1とスイッチQ2との間に接続し、他端をスイッチQ3とスイッチQ4との間に接続する。このようにトランスの1次側をプッシュプル接続からフルブリッジ接続とすることも可能である。
図11に、実施形態3におけるスイッチQ1〜Q6のオン信号とDC−DCコンバータの各部の電流の変化を示す。トランスの1次側のスイッチQ1〜Q4は、スイッチQ1、Q4とスイッチQ2、Q3とでそれぞれ同じタイミングで動作するように制御される。スイッチQ1、Q4は実施形態1におけるスイッチQ1、スイッチQ2、Q3は実施形態1のスイッチQ2と同じ動作をする。スイッチQ1〜Q4がオンとなるとチョークコイルL1にエネルギーが蓄えられ、スイッチQ1、Q4又はスイッチQ2、Q3をオフにするとチョークコイルL1からトランスの1次巻線N1に電流が流れる。パルス幅制御回路は、スイッチQ1、Q4とスイッチQ2、Q3とをそれぞれ同じ信号で制御すればよいので、図示していないが実施形態1の図7に示すパルス幅制御回路を用いることができる。
(実施形態4)
図12に、本発明の一実施形態に係る短絡回路にコンデンサを組み込んだDC−DCコンバータの構成図を示す。実施形態4では、実施形態1、2で用いているダイオードD3、D4に替えて、トランスの2次巻線N2の各端子と中点とをスイッチQ3、Q4及びコンデンサC2、C3を介してそれぞれ接続する。トランスの2次巻線N2に対して並列にスイッチQ3、Q4及びコンデンサC2、C3を接続し、コンデンサC2、C3を互いに極性が逆向きになるようにスイッチQ3、Q4にそれぞれ接続している。これによりコンデンサC2、C3は、スイッチQ3、Q4のボディダイオードを通して充電されてスイッチ側が正に帯電し、スイッチQ3又はQ4がオン時にはトランス漏れインダクタンスにコンデンサC2又はC3の電圧が重畳される。このときの漏れインダクタンスLleakにかかる電圧VLleak、トランスの2次巻線電流の立ち上がり時間trは下記のようになる。
V Lleak = n・VQ1/2 + VC2= n・Vs/2 + Vo2 ≒ n・Vs/2 + Vo1 ・・・ (5)
tr = (Lleak ・ID1)/( n・Vs/2 + Vo1) = (Lleak・II/n)/(n・Vs/2 + Vo1) ・・・ (6)
このように実施形態1、2に対してVo1分だけ高い電圧が漏れインダクタンスLleakに印加されるため、立ち上がり時間trは実施形態1、2の場合よりもさらに短くなる。
(実施形態5)
図13に、実施形態5におけるトランスの2次側の整流回路をブリッジ型としたDC−DCコンバータの構成図を示す。この場合、実施形態2と同様にトランスの2次巻線N2の中点への配線が必要なくなる。
図12、13ではパルス幅制御回路を示さなかったが、どちらの場合でも実施形態1の図7に示すパルス幅制御回路を用いることができる。
(実施形態6)
図14に、本発明の一実施形態に係るトランスの2次側の整流回路をスイッチで構成したDC−DCコンバータの構成図を示す。トランスの2次側に4つのスイッチQ3〜Q6を有し、スイッチをそれぞれ2つずつ直列に接続し、それらをトランスの2次巻線N2に対して並列に接続する。図15に、実施形態6におけるスイッチQ1〜Q6の動作のタイミングの関係を示す。実施形態6では、スイッチQ3、Q6とスイッチQ4、Q5とをそれぞれ同じタイミングで制御し、スイッチQ3、Q6とスイッチQ4、Q5とのどちらか一方がオンのとき、他方はオフとなるように制御する。
スイッチQ1、Q2が共にオンである状態から、スイッチQ1のみオフとするとき、トランスの2次巻線N2の一方の方向に誘導電流が発生する。誘導電流の向きが変わらない間は、コンデンサC1に流れる電流の向きは、スイッチQ3、Q6がオンでスイッチQ4、Q5がオフのときと、スイッチQ3、Q6がオフでスイッチQ4、Q5がオンのときとで逆になる。そのため、誘導電流が一方向に流れている間にスイッチQ3、Q6とスイッチQ4、Q5とを切り替えると、コンデンサC1は充電及び放電を行う。そこで、トランスの2次巻線電流の立ち上がり時にコンデンサC1の放電がなされるようにスイッチQ3〜Q6を制御すると、図15の(2)′と(4)′の期間にトランス漏れインダクタンスLleakにコンデンサC1の電圧Vo1が重畳される。
V Lleak = n・Vs/2 + Vo1 ・・・ (6)
tr = (Lleak ・IQ3)/( n・Vs/2 + Vo1)
= (Lleak ・II/n)/( n・Vs/2 + Vo1) ・・・ (7)
ここで重要なのは、トランスの2次巻線N2に発生した誘導電流の向きが変化していないときにコンデンサC1及び負荷Rに流れる電流の向きを変えることである。
コンデンサC1の放電が完了すると、スイッチQ3、Q6とスイッチQ4、Q5のオン・オフを切り替えてコンデンサC1に充電を行う。尚、2次側回路のアーム短絡を防ぐため、(1)′、(2)′、(3)′、(4)′にはデッドタイムが必要となる。
図16に、本発明の実施形態6に係るパルス幅制御回路の構成図を示す。スイッチ制御回路、パルス整形回路は、図7に示したものと同じ動作をするものとする。電流センサは1次側のインバータ回路に接続されている。また、電流センサ、スイッチ制御回路、パルス整形回路、NAND回路NA1、NOT回路OT1及びNOR回路OR1は、図7に示したものと同じ様に接続されており、NOR回路OR1から出力される信号も図7のNOR回路OR1から出力される信号と同じパルス形状である。
スイッチ制御回路から出力された信号は、NOT回路OT2、OT3でそれぞれ反転されて信号Q1′、Q2′となる。スイッチQ1の制御信号は、信号Q1′と信号Q1′を遅延回路De1によって遅らせた信号Q1′′とを入力されたNOR回路OR2から出力される信号である。また、NAND回路NA2に信号Q1′と信号Q1′′とを入力し、NAND回路NA3にNOR回路OR1から出力される信号Qと信号Q2′とを入力する。これらNAND回路NA2の出力とNAND回路NA3の出力とを入力されたNOR回路OR3の出力がスイッチQ3、Q6の制御信号となる。
同様に、スイッチQ2の制御信号は、信号Q2′と信号Q1′を遅延回路De2によって遅らせた信号Q2′′とを入力されたNOR回路OR4から出力される信号である。また、NAND回路NA4に信号Q2′と信号Q2′′とを入力し、NAND回路NA5に信号Qと信号Q1′とを入力する。これらNAND回路NA4の出力とNAND回路NA5の出力とを入力されたNOR回路OR5の出力がスイッチQ4、Q5の制御信号となる。
従来のDC−DCコンバータの構成図である。 スイッチQ1、Q2の各状態に応じて各部における電流、電圧の変化を示す図である。 スイッチQ1、Q2の各状態に応じて各部における実際の電流、電圧の変化を示す図である。 スイッチQ1、Q2がそれぞれオフ、オンである期間の等価回路を示す。 本発明の一実施形態に係るDC−DCコンバータの構成図である。 実施形態1におけるスイッチQ1〜Q4のオン・オフとそれに対応したDC−DCコンバータの各部の電流、電圧の変化を示す図である。 本発明の一実施形態に係るDC−DCコンバータ及びパルス幅制御回路の構成図である。 スイッチQ1、Q2のオン信号とそれに対応したパルス幅制御回路内の各部の電圧の変化、及びスイッチQ3、Q4のオン信号を示す図である 本発明の一実施形態に係るブリッジ型整流回路を有するDC−DCコンバータの構成図である。 本発明の一実施形態に係るフルブリッジ接続のDC−DCコンバータの構成図である。 実施形態3におけるスイッチQ1〜Q6のオン信号とDC−DCコンバータの各部の電流の変化を示す図である。 本発明の一実施形態に係る短絡回路にコンデンサを組み込んだDC−DCコンバータの構成図である。 実施形態5におけるトランスの2次側の整流回路をブリッジ型としたDC−DCコンデンサの構成図である。 本発明の一実施形態に係るトランスの2次側の整流回路をスイッチで構成したDC−DCコンバータの構成図である。 実施形態6におけるスイッチQ1〜Q6の動作のタイミングの関係を示す図である。 実施形態6において用いるパルス幅制御回路の構成図である。
符号の説明
E1 電源
L1 チョークコイル
T1 トランス
N1 トランスの1次巻線
N2 トランスの2次巻線
Q1〜Q6 スイッチ
D1〜D4 ダイオード
C1〜C3 コンデンサ
COM ブリッジ型整流回路
負荷
leak 漏れインダクタンス
Co 比較器
De1、2 遅延回路
NA1〜5 NAND回路
OT1〜5 NOT回路
OR1〜3 NOR回路

Claims (5)

  1. トランスと、直流電源を有するインバータ回路と、前記トランスの2次巻線に接続された整流回路と、前記整流回路の出力に接続された平滑用コンデンサとからなるDC−DCコンバータにおいて、
    前記2次巻線端子間に並列に接続されたスイッチ手段とコンデンサからなる直列回路と、
    前記2次巻線に誘導電流が流れ始めてから所定の期間、前記スイッチ手段にオン信号を出力するパルス幅制御手段と
    を備え、前記コンデンサは前記スイッチ手段がオンになると前記誘導電流の向きに放電することを特徴とするDC−DCコンバータ。
  2. 前記直列回路は、第1のスイッチ手段と第1のコンデンサが直列に接続された第1の直列回路と第2のスイッチ手段と第2のコンデンサが直列に接続された第2の直列回路とが、前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサが互いに極性が逆向きになるように並列に接続されたことを特徴とする請求項1に記載のDC−DCコンバータ。
  3. トランス、直流電源を有するインバータ回路、前記トランスの2次巻線に接続された整流回路及び前記整流回路の出力に接続された平滑用コンデンサを備えたDC−DCコンバータにおいて、
    前記2次巻線の一端と該2次巻線の中点端子間に接続された第1のスイッチ手段とコンデンサからなる直列回路と、
    前記2次巻線の他端と該2次巻線の中点端子間に接続された第2のスイッチ手段とコンデンサからなる直列回路と、
    前記2次巻線に誘導電流が流れ始めてから所定の期間、前記スイッチ手段にオン信号を出力するパルス幅制御手段と
    を備え、前記コンデンサは前記スイッチ手段がオンになると前記誘導電流の向きに放電することを特徴とするDC−DCコンバータ。
  4. トランスと、直流電源を有するインバータ回路と、前記トランスの2次巻線に接続されたブリッジ回路を形成する4つのスイッチからなり、第1及び第3のスイッチが前記2次巻線の一端に接続され、第2及び第4のスイッチが前記2次巻線の他端に接続されたスイッチ手段と、当該スイッチ手段に接続された平滑用コンデンサとからなるDC−DCコンバータにおいて、
    前記2次巻線の誘導電流が流れ始めてから所定の期間、前記スイッチ手段の高圧側の一方の前記第1のスイッチと前記平滑コンデンサを介して当該第1のスイッチに接続された低圧側の一方の前記第2のスイッチとにオン信号を出力して他の2つの前記第3及び第4のスイッチをオフにし、前記誘導電流の向きが変わるまでの間に高圧側の他方の当該第3のスイッチと前記平滑コンデンサを介して当該第3のスイッチに接続された低圧側の他方の当該第4のスイッチにオン信号を出力して当該第1及び第2のスイッチをオフにするパルス幅制御手段と
    を備え、前記パルス幅制御手段が、前記2次巻線に発生した誘導電流の向きが変化していない間に前記平滑コンデンサに流れる電流の向きを変えるように前記第1乃至第4のスイッチを制御することにより、前記平滑コンデンサは前記誘導電流の向きに放電することを特徴とするDC−DCコンバータ。
  5. 前記パルス幅制御手段は、前記インバータ回路を流れる負荷電流の値に比例して前記オン信号の幅を決めることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のDC−DCコンバータ。
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