JP6488960B2 - 双方向dc−dcコンバータ - Google Patents

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Description

本発明は、高圧電源部と低圧電源部との間において、降圧と昇圧との双方向の電力変換を行うことができる、双方向DC−DCコンバータに関する。
例えば、ハイブリッド自動車や電気自動車などに搭載されるDC−DCコンバータは、モータ駆動用の高圧電源部の電圧を降圧したうえで、低圧電源部に電力を供給し、補器類等に供給する。かかるDC−DCコンバータとして、一般に、フルブリッジ型のプッシュプルコンバータが用いられる。フルブリッジ型のプッシュプルコンバータは、高圧電源部とトランスとの間に接続される高圧側スイッチング回路部と、トランスと低圧電源部との間に接続される低圧側スイッチング回路部とを有する。高圧側スイッチング回路部と低圧側スイッチング回路部は、それぞれ、複数のスイッチング素子からなる。そして、高圧側スイッチング素子を、適宜、オンオフ制御することにより、降圧動作を行う。
その一方で、DC−DCコンバータには、低圧電源部から高圧電源部へ電力を供給するために、昇圧動作が求められることもある。このように、高電圧から低電圧に電圧変換する降圧機能と、低電圧から高電圧に電圧変換する昇圧機能とを併せ持つ双方向DC−DCコンバータが種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、昇圧動作の際における一対の低圧側スイッチング素子のオンオフ制御は、一対の低圧側スイッチング素子が交互にオンするように行われる。そして、連続的な電力伝送を円滑に行うべく、一対の低圧側スイッチング素子のオン期間が一部重なるように、オンオフ制御される。このことに起因して、双方向DC−DCコンバータにおいては、昇圧動作時に出力電力を高くすることが難しいという問題がある。
すなわち、昇圧動作時に、高圧側スイッチング回路のスイッチング素子がリカバリ損失によって発熱するため、出力電力を大きくしにくい。つまり、スイッチング素子に寄生する寄生ダイオードに流れるリカバリ電流に起因して、リカバリ損失が生じる。このリカバリ損失は、低圧側スイッチング回路において二つのスイッチング素子が両方ともオンとなっている期間に発生するトランス巻線間の電圧振動により、寄生ダイオードがオンオフすることで発生する。したがって、昇圧動作時の出力電力を高くするには、このリカバリ損失を低減する必要がある。
ここで、リカバリ損失が発生するタイミングは、低圧側スイッチング素子のスイッチングタイミングに起因する。特許文献1の発明は、このことに着目して、低圧側スイッチング素子の駆動周波数を低くすることを提案している。より具体的には、昇圧動作時において、高圧側の出力電流値が大きいほど低圧側スイッチング素子の駆動周波数が低くなるようにしている。
特開2014−27750号公報
しかしながら、上記のような制御とすると、出力電流値が大きくなるほど、低圧側スイッチング素子の駆動周波数が低くなる。そのため、昇圧時の所望の出力電圧を得るためには、トランスを大型化せざるを得ない。そうすると、双方向DC−DCコンバータの大型化につながってしまう。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、装置の大型化を招くことなく、リカバリ損失を抑制することができる双方向DC−DCコンバータを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、高圧電源部(11)と、
該高圧電源部よりも電圧の低い低圧電源部(12)と、
高圧側コイル(21)及び低圧側コイル(22)を備えたトランス(2)と、
上記高圧電源部と上記高圧側コイルとの間に接続され、直流電力と交流電力との電力変換を行う高圧側スイッチング回路部(3)と、
上記低圧側コイルと上記低圧電源部との間に接続され、直流電力と交流電力との電力変換を行う低圧側スイッチング回路部(4)と、を有し、
上記高圧側スイッチング回路部は、複数の高圧側スイッチング素子(Q1、Q2、Q3、Q4)を備え、
上記低圧側スイッチング回路部は、少なくとも一対の低圧側スイッチング素子(Q5、Q6)を備え、
上記高圧側スイッチング素子及び上記低圧側スイッチング素子を、適宜、オンオフ制御することにより、上記高圧電源部の高電圧を上記低圧電源部の低電圧に降圧する降圧動作と、上記低圧電源部の低電圧を上記高圧電源部の高電圧に昇圧する昇圧動作と、を行うよう構成されており、
上記昇圧動作の際における上記一対の低圧側スイッチング素子のオンオフ制御は、上記一対の低圧側スイッチング素子のオン期間が一部重なるように、上記一対の低圧側スイッチング素子が交互にオンするように行われ、
上記昇圧動作の際には、上記低圧側スイッチング素子をオフからオンに切り替えるタイミングに同期して、上記高圧側スイッチング素子の少なくとも一つをオフからオンに切り替えるよう構成されている、
双方向DC-DCコンバータ(1)にある。
上記双方向DC-DCコンバータは、昇圧動作の際に、低圧側スイッチング素子をオフからオンに切り替えるタイミングに同期して、高圧側スイッチング素子の少なくとも一つをオンするよう構成されている。これにより、高圧側スイッチング素子に寄生する寄生ダイオードに流れるリカバリ電流を、効果的に抑制することができる。
すなわち、低圧側スイッチング素子をオフからオンに切り替えるタイミングは、上記一対の低圧側スイッチング素子が同時オンとなるタイミングである。このタイミングにおいて、高圧側スイッチング素子の寄生ダイオードにリカバリ電流が流れようとする。それゆえ、このタイミングにおいて、高圧側スイッチング素子の少なくとも一つをオンにする。これにより、当該高圧側スイッチング素子を通じてトランス側と高圧電源部側とを導通させる。これにより、寄生ダイオードに生じるリカバリ電流を抑制し、リカバリ損失を抑制することができる。
また、上記の制御においては、スイッチング素子の駆動周波数を低くするなどの必要もない。そのため、トランスの大型化を招くこともない。
以上のごとく、上記態様によれば、装置の大型化を招くことなく、リカバリ損失を抑制することができる双方向DC−DCコンバータを提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、双方向DC−DCコンバータの回路図。 実施形態1における、双方向DC−DCコンバータの昇圧動作の際のタイミングチャート。 実施形態1における、(A)第1期間の状態の説明図、(B)第2期間の状態の説明図。 実施形態1における、(A)第3期間の状態の説明図、(B)第4期間の状態の説明図。 高圧側スイッチング素子を特に制御しない場合の、寄生ダイオードに流れる電流波形の説明図。 実施形態2における、双方向DC−DCコンバータの昇圧動作の際のタイミングチャート。 実施形態3における、双方向DC−DCコンバータの昇圧動作の際のタイミングチャート。
(実施形態1)
双方向DC−DCコンバータの実施形態につき、図1〜図5を参照して説明する。
本実施形態の双方向DC−DCコンバータ1は、図1に示すごとく、高圧電源部11と、高圧電源部11よりも電圧の低い低圧電源部12と、トランス2と、高圧側スイッチング回路部3と、低圧側スイッチング回路部4と、を有する。
トランス2は、高圧側コイル21及び低圧側コイル22を備えている。
高圧側スイッチング回路部3は、高圧電源部11と高圧側コイル21との間に接続され、直流電力と交流電力との電力変換を行う。
低圧側スイッチング回路部4は、低圧側コイル22と低圧電源部12との間に接続され、直流電力と交流電力との電力変換を行う。
高圧側スイッチング回路部3は、複数の高圧側スイッチング素子Q1、Q2、Q3、Q4を備えている。
低圧側スイッチング回路部4は、一対の低圧側スイッチング素子Q5、Q6を備えている。
高圧側スイッチング素子3及び低圧側スイッチング素子4を、適宜、オンオフ制御する。これにより、高圧電源部11の高電圧を低圧電源部12の低電圧に降圧する降圧動作と、低圧電源部12の低電圧を高圧電源部11の高電圧に昇圧する昇圧動作と、を行うよう構成されている。
図2に示すごとく、昇圧動作の際における一対の低圧側スイッチング素子Q5、Q6のオンオフ制御は、一対の低圧側スイッチング素子Q5、Q6のオン期間が一部重なるように、一対の低圧側スイッチング素子Q5、Q6が交互にオンするように行われる。
昇圧動作の際には、低圧側スイッチング素子Q5、Q6をオフからオンに切り替えるタイミングに同期して、高圧側スイッチング素子Q1、Q2、Q3、Q4の少なくとも一つをオンするよう構成されている。
本実施形態の双方向DC−DCコンバータ1は、ハイブリッド自動車や電気自動車などに搭載される。双方向DC−DCコンバータ1は、モータ駆動用の高圧電源部11の電圧を降圧したうえで、低圧電源部12に電力を供給し、補器類等に供給する。また、双方向DC−DCコンバータ1は、図1に回路図を示すような、フルブリッジ型のプッシュプルコンバータである。
高圧側スイッチング回路部3は、高圧側スイッチング素子として、第1スイッチング素子Q1、第2スイッチング素子Q2、第3スイッチング素子Q3、第4スイッチング素子Q4を有する。第1スイッチング素子Q1及び第2スイッチング素子Q2は、高圧電源部11の正極側に接続されている。第3スイッチング素子Q3及び第4スイッチング素子Q4は、高圧電源部11の負極側に接続されている。
第1スイッチング素子Q1と第3スイッチング素子Q3とは、互いに直列接続して第1スイッチングレッグ321を構成している。第2スイッチング素子Q2と第4スイッチング素子Q4とは、互いに直列接続して第2スイッチングレッグ322を構成している。そして、第1スイッチングレッグ321と第2スイッチングレッグ322とが、互いに並列接続されている。第1スイッチングレッグ321における第1スイッチング素子Q1と第3スイッチング素子Q3との接続点と、第2スイッチングレッグ322における第2スイッチング素子Q2と第4スイッチング素子Q4との接続点とが、高圧側コイル21の両端子に接続されている。
低圧側コイル22は、個別に電流を流すことができるよう構成された第1コイル部221と第2コイル部222とを有する。
低圧側スイッチング回路部4は、低圧側スイッチング素子として、第5スイッチング素子Q5と第6スイッチング素子Q6とを有する。第5スイッチング素子Q5は、低圧電源部12から第1コイル部221への電流の供給をオンオフする。第6スイッチング素子Q6は、低圧電源部12から第2コイル部222への電流の供給をオンオフする。
低圧側スイッチング回路部4において、第5スイッチング素子Q5と第6スイッチング素子Q6とは、チョークコイル41を介して低圧電源部12の正極に接続されている。また、低圧電源部12の正極と負極との間に、コンデンサ42が接続されている。
昇圧動作の際には、図2に示すごとく、第5スイッチング素子Q5と第6スイッチング素子Q6とを、オン期間の重なりを部分的に設けつつ、交互にオンオフするようにスイッチング動作させる。これにより、図3、図4に示すごとく、低圧側コイル22のうち第1コイル部221のみに電流が流れる期間と、第1コイル部221と第2コイル部222との双方に電流が流れる期間と、低圧側コイル22のうち第2コイル部222のみに電流が流れる期間とが、例えば10マイクロ秒という極めて短い時間単位で切り替わる。これに伴い、トランス2における高圧側コイル21に、電圧Vtが誘起される。そして、高圧側スイッチング回路部3に、電流が流れる。このとき、電流は、高圧側スイッチング回路部3における複数の高圧側スイッチング素子Q1〜Q4に寄生する寄生ダイオードを順方向に流れる。すなわち、高圧側スイッチング素子Q1〜Q4は、例えばMOS型電界効果トランジスタ(以下、MOSFETという)等からなり、該MOSFETには寄生ダイオードが寄生する。この寄生ダイオードに還流電流が流れる。
具体的には、第5スイッチング素子Q5がオンであり第6スイッチング素子Q6がオフの期間に、図3(A)に示すごとく、高圧側コイル21と第1スイッチング素子Q1と第4スイッチング素子Q4とを含む電流経路に電流Itが流れる。すなわち、図2に示す第1期間T1には、第1スイッチング素子Q1と第4スイッチング素子Q4とにそれぞれ寄生するダイオードに、電流Itが流れる。
また、第5スイッチング素子Q5がオフであり第6スイッチング素子Q6がオンの期間に、図4(A)に示すごとく、高圧側コイル21と第2スイッチング素子Q2と第3スイッチング素子Q3とを含む電流経路に電流Itが流れる。すなわち、図2に示す第3期間T3には、第2スイッチング素子Q2と第3スイッチング素子Q3とにそれぞれ寄生するダイオードに、電流Itが流れる。
なお、第5スイッチング素子Q5と第6スイッチング素子Q6との双方がオンの期間は、トランス2の高圧側コイル21に電圧は誘起されず、理想的には電流は流れない。
図2に示すごとく、低圧側スイッチング素子Q5、Q6のスイッチングパターンとしては、次の第1期間T1、第2期間T2、第3期間T3、第4期間T4が順次切り替わる。そして、第1期間T1〜第4期間T4が繰り返される。図2には、1周期分の第1期間〜第4期間にのみ、符号T1〜T4を付している。ここで、第1期間T1は、第5スイッチング素子Q5がオンかつ第6スイッチング素子Q6がオフとなる期間である。第2期間T2は、第1期間T1に続き、第5スイッチング素子Q5及び第6スイッチング素子Q6の双方がオンとなる期間である。第3期間T3は、第2期間T2に続き、第5スイッチング素子Q5がオフかつ第6スイッチング素子Q6がオンとなる期間である。第4期間T4は、第3期間T3に続き、第5スイッチング素子Q5及び第6スイッチング素子Q6の双方がオンとなる期間である。
そして、第5スイッチング素子Q5をオフからオンに切り替えるタイミング、及び第6スイッチング素子Q6をオフからオンに切り替えるタイミングにおいて、第1スイッチング素子Q1、第2スイッチング素子Q2、第3スイッチング素子Q3、第4スイッチング素子Q4の少なくとも一つをオンする。すなわち、第1期間T1から第2期間T2に切り替えるタイミング、及び、第3期間T3から第4期間T4に切り替えるタイミングにおいて、4つの高圧側スイッチング素子Q1〜Q4の少なくとも一つをオンする。
つまり、上述したように、第2期間T2および第4期間T4は、理想的には、高圧側スイッチング回路部3には電流が流れない。ところが、第1期間T1から第2期間T2に切り替わる際には、図3(B)、図5に示すごとく、高圧側スイッチング素子Q1〜Q4の寄生ダイオードに順方向に流れていた電流が急激に低下した後、わずかながら逆向きにリカバリ電流Irが流れようとする。例えば、第1スイッチング素子Q1と高圧側コイル21と第4スイッチング素子Q4とを含む電流経路に電流Itが流れていた第1期間T1から、第2期間T2に切り替わった際に、第1スイッチング素子Q1の寄生ダイオードにリカバリ電流Irが生じる。そうすると、第1スイッチング素子Q1と第4スイッチング素子Q4との間に挟まれた電流経路においてLC共振が生じる。その結果、リンギングが発生してしまい、損失が大きくなってしまう。そこで、このリンギングを収めるべく、高圧側スイッチング素子Q1〜Q4の少なくとも一つをオンさせる。つまり、リカバリ電流が生じるタイミングにおいて、高圧側スイッチング素子Q1〜Q4の少なくとも一つをオンさせる。これにより、第1スイッチング素子Q1と第4スイッチング素子Q4との間の電流経路の電位を安定させる。このようにして、リカバリ電流の発生を抑制し、これに伴う損失を抑制することができる。
このような現象は、図4(A)、(B)に示すごとく、第3期間T3から第4期間T4に切り替わるタイミングにおいても同様に生じる。
本実施形態においては、図2に示すごとく、特に、第5スイッチング素子Q5をオフからオンに切り替えるタイミングと、第6スイッチング素子Q6をオフからオンに切り替えるタイミングとに同期して、第1スイッチング素子Q1と第2スイッチング素子Q2とをオンするよう構成されている。つまり、第1期間T1から第2期間T2に切り替えるタイミングと、第3期間T3から第4期間T4に切り替えるタイミングとに同期して、第1スイッチング素子Q1と第2スイッチング素子Q2とをオンする。
また、本実施形態においては、第1スイッチング素子Q1及び第2スイッチング素子Q2をオンからオフに切り替えるタイミングを、第5スイッチング素子Q5又は第6スイッチング素子Q6のターンオフのタイミングに同期させている。つまり、第1スイッチング素子Q1及び第2スイッチング素子Q2のターンオン及びターンオフを、第5スイッチング素子Q5又は第6スイッチング素子Q6のターンオン及びターンオフに同期させている。これにより、スイッチング制御の信号を簡素化することができる。
なお、第1スイッチング素子Q1及び第2スイッチング素子Q2に代えて、第3スイッチング素子Q3及び第4スイッチング素子Q4を、第1期間T1から第2期間T2に切り替えるタイミングと、第3期間T3から第4期間T4に切り替えるタイミングとに同期してオンさせるようにしてもよい。
また、各スイッチング素子のオンオフ制御のデューティやタイミングについては、ピーク電流モード制御によって制御することができる。すなわち、外部回路やマイコン等によって検出したインダクタ電流を、演算によって得られた電流指令値と比較することにより、スイッチングのデューティ及びタイミングを制御することができる。
なお、図2のタイミングチャートにおいて、Vtはトランス2の高圧側コイル21に生じる電圧の変化を示す。また、ILは、低圧側スイッチング回路部4に流れる電流の変化を示す。
上記双方向DC-DCコンバータ1は、昇圧動作の際に、低圧側スイッチング素子Q5、Q6をオフからオンに切り替えるタイミングに同期して、高圧側スイッチング素子Q1、Q2をオンするよう構成されている。これにより、高圧側スイッチング素子Q1、Q2に寄生する寄生ダイオードに流れるリカバリ電流を、効果的に抑制することができる。
すなわち、低圧側スイッチング素子Q5、Q6をオフからオンに切り替えるタイミングは、上記一対の低圧側スイッチング素子Q5、Q6が同時オンとなるタイミングである。このタイミングにおいて、高圧側スイッチング素子Q1、Q2の寄生ダイオードにリカバリ電流が流れようとする。それゆえ、このタイミングにおいて、高圧側スイッチング素子Q1、Q2をオンにする。これにより、当該高圧側スイッチング素子Q1、Q2を通じてトランス2側と高圧電源部11側とを導通させる。これにより、寄生ダイオードに生じるリカバリ電流を抑制し、リカバリ損失を抑制することができる。
また、上記の制御においては、スイッチング素子の駆動周波数を低くするなどの必要もない。そのため、トランス2の大型化を招くこともなく、双方向DC−DCコンバータ1の大型化を招くこともない。
以上のごとく、本例によれば、装置の大型化を招くことなく、リカバリ損失を抑制することができる双方向DC−DCコンバータを提供することができる。
(実施形態2)
本実施形態においては、昇圧動作の際に、図6に示すごとく、第1スイッチング素子Q1と第3スイッチング素子Q3とのオンオフ動作を、交互に行うようにしている。
すなわち、第5スイッチング素子Q5をオフからオンに切り替えるタイミングに同期して、第1スイッチング素子Q1をオンし、第6スイッチング素子Q6をオフからオンに切り替えるタイミングに同期して、第3スイッチング素子Q3をオンする。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
本実施形態においては、第1スイッチング素子Q1と第3スイッチング素子Q3とのオンオフ動作を、交互に行う。そのため、双方向DC−DCコンバータ1の連続動作時において、第1スイッチング素子Q1と第3スイッチング素子Q3とのオンオフ切り替え頻度を均等にすることができる。その結果、スイッチング素子における熱集中を低減することができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
なお、上記実施形態において、第1スイッチング素子Q1のオンオフを第2スイッチング素子Q2のオンオフに置き換え、第3スイッチング素子Q3のオンオフを第4スイッチング素子Q4のオンオフに置き換えてもよい。すなわち、第2スイッチング素子Q2と第4スイッチング素子Q4とを交互にオンオフするようにしてもよい。あるいは、第1スイッチング素子Q1と第2スイッチング素子Q2とを同時オンオフさせ、第3スイッチング素子Q3と第4スイッチング素子Q4とを同時オンオフさせてもよい。この場合、第1スイッチング素子Q1及び第2スイッチング素子Q2と、第3スイッチング素子Q3及び第4スイッチング素子Q4とを、交互にオンオフすることとなる。
(実施形態3)
本実施形態においては、昇圧動作の際に、図7に示すごとく、第5スイッチング素子Q5をオフからオンに切り替えるタイミングに同期して、第2スイッチング素子Q2をオンし、第6スイッチング素子Q6をオフからオンに切り替えるタイミングに同期して、第1スイッチング素子Q1をオンするよう構成されている。
すなわち、昇圧動作の際、低圧側スイッチング素子のうち第5スイッチング素子Q5のみがオンの期間T1は、高圧側スイッチング回路部3において、第1スイッチング素子Q1及び第4スイッチング素子Q4を含む電流経路を介して高圧電源部11が充電される。この期間T1から、第5スイッチング素子Q5がターンオンすることにより期間T2となるとき、第2スイッチング素子Q2をオンさせる。これにより、第1スイッチング素子Q1、第4スイッチング素子Q4に流れようとするリカバリ電流を円滑に抑制することができる。
その他の構成は、実施形態1と同様であり、同様の作用効果を奏する。
なお、本実施形態においては、第2スイッチング素子Q2のオンオフに代えて、第3スイッチング素子Q3をオンオフしてもよい。また、第1スイッチング素子Q1のオンオフに代えて、第4スイッチング素子Q4をオンオフしてもよい。すなわち、第5スイッチング素子Q5をオフからオンに切り替えるタイミングに同期して、第3スイッチング素子Q3をオンし、第6スイッチング素子Q6をオフからオンに切り替えるタイミングに同期して、第4スイッチング素子Q4をオンするよう構成してもよい。
あるいは、第5スイッチング素子Q5をオフからオンに切り替えるタイミングに同期して、第2スイッチング素子Q2及び第3スイッチング素子Q3をオンし、第6スイッチング素子Q6をオフからオンに切り替えるタイミングに同期して、第1スイッチング素子Q1及び第4スイッチング素子Q4をオンするよう構成してもよい。この場合には、より効果的にリカバリ電流を抑制することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の形態を採用しうる。すなわち、昇圧動作の際、低圧側スイッチング素子Q5、Q6の双方がオンとなるタイミングにおいて、高圧側スイッチング素子Q1〜Q4の少なくとも一つがオンとなるような制御であればよい。ただし、高圧側スイッチング素子Q1〜Q4のオンオフ制御には、デッドタイムを設けることが望ましい。すなわち、同じスイッチングレッグに含まれるスイッチング素子のオンオフ動作については、同時オフとなる時間帯を設けることにより、短絡等の不具合をより確実に防ぐことができる。
1 双方向DC−DCコンバータ
11 高圧側電源部
12 低圧側電源部
2 トランス
21 高圧側コイル
22 低圧側コイル
3 高圧側スイッチング回路部
4 低圧側スイッチング回路部
Q1、Q2、Q3、Q4 高圧側スイッチング素子
Q5、Q6 低圧側スイッチング素子

Claims (8)

  1. 高圧電源部(11)と、
    該高圧電源部よりも電圧の低い低圧電源部(12)と、
    高圧側コイル(21)及び低圧側コイル(22)を備えたトランス(2)と、
    上記高圧電源部と上記高圧側コイルとの間に接続され、直流電力と交流電力との電力変換を行う高圧側スイッチング回路部(3)と、
    上記低圧側コイルと上記低圧電源部との間に接続され、直流電力と交流電力との電力変換を行う低圧側スイッチング回路部(4)と、を有し、
    上記高圧側スイッチング回路部は、複数の高圧側スイッチング素子(Q1、Q2、Q3、Q4)を備え、
    上記低圧側スイッチング回路部は、少なくとも一対の低圧側スイッチング素子(Q5、Q6)を備え、
    上記高圧側スイッチング素子及び上記低圧側スイッチング素子を、適宜、オンオフ制御することにより、上記高圧電源部の高電圧を上記低圧電源部の低電圧に降圧する降圧動作と、上記低圧電源部の低電圧を上記高圧電源部の高電圧に昇圧する昇圧動作と、を行うよう構成されており、
    上記昇圧動作の際における上記一対の低圧側スイッチング素子のオンオフ制御は、上記一対の低圧側スイッチング素子のオン期間が一部重なるように、上記一対の低圧側スイッチング素子が交互にオンするように行われ、
    上記昇圧動作の際には、上記低圧側スイッチング素子をオフからオンに切り替えるタイミングに同期して、上記高圧側スイッチング素子の少なくとも一つをオフからオンに切り替えるよう構成されている、
    双方向DC-DCコンバータ(1)。
  2. 上記高圧側スイッチング回路部は、上記高圧側スイッチング素子として、上記高圧電源部の正極側に接続された第1スイッチング素子(Q1)及び第2スイッチング素子(Q2)と、上記高圧電源部の負極側に接続された第3スイッチング素子(Q3)及び第4スイッチング素子(Q4)とを備え、上記第1スイッチング素子と上記第3スイッチング素子とを互いに直列接続してなる第1スイッチングレッグ(321)と、上記第2スイッチング素子と上記第4スイッチング素子とを互いに直列接続してなる第2スイッチングレッグ(322)とが、互いに並列接続されており、上記第1スイッチングレッグにおける上記第1スイッチング素子と上記第3スイッチング素子との接続点と、上記第2スイッチングレッグにおける上記第2スイッチング素子と上記第4スイッチング素子との接続点とが、上記高圧側コイルの両端子に接続されており、
    上記低圧側コイルは、個別に電流を流すことができるよう構成された第1コイル部(221)と第2コイル部(222)とを有し、
    上記低圧側スイッチング回路部は、上記低圧側スイッチング素子として、上記低圧電源部から上記第1コイル部への電流の供給をオンオフする第5スイッチング素子(Q5)と、上記低圧電源部から上記第2コイル部への電流の供給をオンオフする第6スイッチング素子(Q6)とを有し、
    上記昇圧動作の際には、上記第5スイッチング素子がオンであり上記第6スイッチング素子がオフの期間に、上記高圧側コイルと上記第1スイッチング素子と上記第4スイッチング素子とを含む電流経路に電流が流れるよう構成されており、上記第5スイッチング素子がオフであり上記第6スイッチング素子がオンの期間に、上記高圧側コイルと上記第2スイッチング素子と第3スイッチング素子とを含む電流経路に電流が流れるよう構成されており、
    上記第5スイッチング素子をオフからオンに切り替えるタイミング、及び上記第6スイッチング素子をオフからオンに切り替えるタイミングにおいて、上記第1スイッチング素子、上記第2スイッチング素子、上記第3スイッチング素子、上記第4スイッチング素子の少なくとも一つをオンするよう構成されている、請求項1に記載の双方向DC−DCコンバータ。
  3. 上記昇圧動作の際には、上記第5スイッチング素子をオフからオンに切り替えるタイミングと、上記第6スイッチング素子をオフからオンに切り替えるタイミングとに同期して、上記第1スイッチング素子と上記第2スイッチング素子とをオンするよう構成されている、請求項2に記載の双方向DC−DCコンバータ。
  4. 上記昇圧動作の際には、上記第5スイッチング素子をオフからオンに切り替えるタイミングと、上記第6スイッチング素子をオフからオンに切り替えるタイミングとに同期して、上記第3スイッチング素子と上記第4スイッチング素子とをオンするよう構成されている、請求項2に記載の双方向DC−DCコンバータ。
  5. 上記昇圧動作の際には、上記第5スイッチング素子をオフからオンに切り替えるタイミングに同期して、上記第1スイッチング素子又は上記第2スイッチング素子をオンし、上記第6スイッチング素子をオフからオンに切り替えるタイミングに同期して、上記第3スイッチング素子又は上記第4スイッチング素子をオンするよう構成されている、請求項2に記載の双方向DC−DCコンバータ。
  6. 上記昇圧動作の際には、上記第5スイッチング素子をオフからオンに切り替えるタイミングに同期して、上記第2スイッチング素子又は上記第3スイッチング素子をオンし、上記第6スイッチング素子をオフからオンに切り替えるタイミングに同期して、上記第1スイッチング素子又は上記第4スイッチング素子をオンするよう構成されている、請求項2に記載の双方向DC−DCコンバータ。
  7. 上記昇圧動作の際には、上記第5スイッチング素子をオフからオンに切り替えるタイミングに同期して、上記第1スイッチング素子及び上記第4スイッチング素子をオンし、上記第6スイッチング素子をオフからオンに切り替えるタイミングに同期して、上記第2スイッチング素子及び上記第3スイッチング素子をオンするよう構成されている、請求項2に記載の双方向DC−DCコンバータ。
  8. 上記昇圧動作の際に、上記低圧側スイッチング素子の一方をオフからオンに切り替えるタイミングに同期してオフからオンに切り替えた上記高圧側スイッチング素子は、上記低圧側スイッチング素子の他方をオンからオフに切り替えるタイミングに同期してオンからオフに切り替えるよう構成されている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の双方向DC−DCコンバータ。
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