JP7441368B1 - Dc/dcコンバータ - Google Patents

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Abstract

【課題】回路の大型化とコストアップを生じることなく損失を低減できる同期整流制御を実現できるDAB方式のDC/DCコンバータを提供することを目的とする。【解決手段】本発明に係るコンバータの制御回路3は、DAB方式のスイッチング動作時に、スイッチング回路2に対し、スイッチング回路1の第1又は第2コンデンサ(Ca/Cb)が並列に接続されていない上アーム又は下アームのスイッチング素子(S1/S2)をオンするタイミングに基づいて、スイッチング回路2の第1又は第2コンデンサ(Cc/Cd)が並列に接続されていない下又は上アームのスイッチング素子(S8/S7)をオンし、スイッチング素子(S8/S7)のオフタイミングをスイッチング回路1の第1又は第2コンデンサ(Ca/Cb)が並列に接続されていない上又は下アームのスイッチング素子(S1/S2)をオフするより先とする、同期整流制御を行う。【選択図】図11

Description

本開示は、DAB(Dual Active Bridge)方式のDC/DCコンバータに関する。
入力側と出力側をトランスで絶縁するDC/DCコンバータにおいて、2次側のスイッチ素子に同期整流制御を適用するとき、同期整流制御を適用するスイッチング素子のボディダイオードに流れる電流を検出し、その値がある閾値を上回った場合にゲート(スイッチ素子)をオン、下回った場合にゲート(スイッチ素子)をオフする方式が一般的である(例えば、特許文献1を参照。)。
特許第5818235号 特開2014-075944号公報
DC/DCコンバータには、双方向に電力変換が可能なDAB方式のDC/DCコンバータが存在する(例えば、特許文献2を参照。)。このようなDAB方式のDC/DCコンバータに同期整流制御を適用することが考えられる。ここで、同期整流制御を行うために特許文献1のようにボディダイオードに流れる電流を検出するための専用回路をDAB方式のDC/DCコンバータに設けようとした場合、回路の大型化とコストアップが生じることになる。
さらに、電流検出方式の同期整流制御の場合、電流検出の閾値を低く設定したほうがスイッチング素子のボディダイオードに電流が流れる期間が短くなり損失を低減できるが、電流検出の遅延によりゲートのオフタイミングに遅れが発生する可能性もある。このため、電流検出遅延を考慮し、電流検出の閾値を低く設定することに限界があり、整流動作における損失をより低減することが困難という課題もある。
そこで、本発明は、上記課題を解決するために、回路の大型化とコストアップを生じることなく整流動作における損失を低減できる同期整流制御を実現できるDAB方式のDC/DCコンバータを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るDC/DCコンバータは、同期整流に使用するスイッチング素子のオンオフタイミングを他のスイッチング素子をオンオフさせる信号や入出力電圧の計測値を利用して決定することとした。
具体的には、本発明に係るDC/DCコンバータは、
1次巻線と2次巻線とを有するトランス(11)と、
逆並列ダイオード(D1-D4)と並列コンデンサ(C1-C4)とがそれぞれ並列に接続されたスイッチ素子(Q1-Q4)を有するスイッチング素子(S1-S4)を上下アームとして2つの端子(Ter1&Ter2)との間にそれぞれ並列に接続された第1レグ(12)と第2レグ(13)と、前記第1レグもしくは第2レグ(12/13)の上下アームの一方のスイッチング素子(S1/S2/S3/S4)又は前記第1レグ及び第2レグ(12&13)の上アームもしくは下アームの一方のスイッチング素子(S1/S2/S3/S4)に並列に接続される第1コンデンサ(Ca)と、前記第1レグもしくは第2レグ(12/13)の上下アームの他方のスイッチング素子(S1/S2/S3/S4)又は前記第1レグ及び第2レグ(12&13)の上アームもしくは下アームの他方のスイッチング素子(S1/S2/S3/S4)に並列に接続される第2コンデンサ(Cb)とを有し、それぞれ前記トランスの前記1次巻線(11a)側及び前記トランスの前記2次巻線(11b)側に接続される2つのスイッチング回路(1&2)と、
前記トランスの前記1次巻線(11a)側又は前記2次巻線(11b)側で、前記第1レグ(12)の上下アームの接続点側と前記第2レグ(13)の上下アームの接続点側との間に前記1次巻線(11a) 又は前記2次巻線(11b)を介して接続されるインダクタンス手段(L)と、
前記スイッチング回路(1&2)のスイッチング制御を行う制御回路(3)と、
前記制御回路は、
一方の前記スイッチング回路(1/2)に対し、前記第1又は第2レグ(12/13)の上アームのスイッチング素子(S1/S3)と前記第2又は第1レグ(13/12)の下アームのスイッチング素子(S4/S2)とを組にして交互にオンオフさせて前記2つの端子(Ter1&Ter2)側から入力される直流を交流に変換させて前記スイッチング回路(1/2)から出力させ、前記組となるスイッチング素子(S1&S4/S3&S2)を交互にオンオフ制御するにあたり、オン状態にある前記組となる前記第1又は第2レグ(12/13)の上アームのスイッチング素子(S1/S3)と前記第2又は第1レグ(13/12)の下アームのスイッチング素子(S4/S2)のうち、前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサ(Ca/Cb)が並列に接続された前記スイッチング素子(S3/S4)を先にオフする、ゼロボルトスイッチング制御と、
他方の前記スイッチング回路(2/1)に対し、一方の前記スイッチング回路(1/2)の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサ(Ca/Cb)が並列に接続されていない上アーム又は下アームの前記スイッチング素子(S1/S2)をオンするタイミングに基づいて、他方の前記スイッチング回路(2/1)の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサ(Ca/Cb[Cc/Cd])が並列に接続されていない下アーム又は上アームの前記スイッチング素子(S2/S1[S8/S7])をオンし、当該スイッチング素子(S2/S1[S8/S7])のオフタイミングを一方の前記スイッチング回路(1/2)の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサ(Ca/Cb)が並列に接続されていない上アーム又は下アームの前記スイッチング素子(S1/S2)をオフするより先とする、同期整流制御と、
を行うことを特徴とする。
本DC/DCコンバータは、スイッチング素子をオンオフさせる信号や入出力電圧の計測値を利用して同期整流制御に使用するスイッチング素子を動作させるので、スイッチング素子のボディダイオードを流れる電流の検出回路(すなわち、同期整流制御用の電流検出回路)が不要である。このため、本DC/DCコンバータは、同期整流制御の導入に伴う回路の大型化とコストアップを回避することができる。
また、本DC/DCコンバータは、スイッチング素子のボディダイオードを流れる電流の検出を同期整流制御に利用しないため検出遅延を考慮する必要がなく、同期整流に使用するスイッチング素子のゲートオン期間を長くすることができる。このため、本DC/DCコンバータは、整流動作における損失を低減することができる。
従って、本発明は、回路の大型化とコストアップを生じることなく整流動作における損失を低減できる同期整流制御を実現できるDAB方式のDC/DCコンバータを提供することができる。
本発明は、回路の大型化とコストアップを生じることなく整流動作における損失を低減できる同期整流制御を実現できるDAB方式のDC/DCコンバータを提供すること ができる。
本発明に係るDC/DCコンバータ(双方向コンバータ)の構成図である。 本発明に係るDC/DCコンバータにおいてスイッチング回路2のスイッチング素子S5、S6をオンオフさせる場合のスイッチング回路1のスイッチング素子S1~S4及びスイッチング回路2のスイッチング素子S5、S6の駆動信号の一例を示す波形図である。 本発明に係るDC/DCコンバータにおいてスイッチング回路2のスイッチング素子S5、S6をオンオフさせる場合のスイッチング回路1のスイッチング素子S1~S4の電圧、電流及びトランス11の励磁電流の一例を示す波形図である。 本発明に係るDC/DCコンバータにおいてスイッチング回路2のスイッチング素子S5、S6をオンオフさせる場合のスイッチング回路2のスイッチング素子S5、S6の電圧、電流及び逆並列ダイオードD7、D8の電圧、電流の一例を示す波形図である。 図3の波形図の一部を拡大した波形図である。 本発明に係るDC/DCコンバータにおいてスイッチング回路2のスイッチング素子S5、S6をオンオフさせる場合に各タイミングで形成される回路図である。 本発明に係るDC/DCコンバータにおいて、第3端子Ter3及び第4端子Ter4間側に出力される電圧をスイッチング回路2のスイッチング素子S5、S6をオンオフさせる動作で得られる出力電圧よりも低くさせる動作でのスイッチング回路1のスイッチング素子S1~S4及びスイッチング回路2のスイッチング素子S5~S8の駆動信号を示す波形図の一例である。 本発明に係るDC/DCコンバータにおいて、第3端子Ter3及び第4端子Ter4間側に出力される電圧をスイッチング回路2のスイッチング素子S5、S6をオンオフさせる動作で得られる出力電圧よりも低くさせる動作でのスイッチング回路1のスイッチング素子S1~S4の電圧、電流及びトランス11の励磁電流の一例を示す波形図である。 本発明に係るDC/DCコンバータにおいて、第3端子Ter3及び第4端子Ter4間側に出力される電圧をスイッチング回路2のスイッチング素子S5、S6をオンオフさせる動作で得られる出力電圧よりも低くさせる動作でのスイッチング回路2の逆並列ダイオードD5~D8の電圧、電流の一例を示す波形図である。 本発明に係るDC/DCコンバータにおいて、第3端子Ter3及び第4端子Ter4間側に出力される電圧をスイッチング回路2のスイッチング素子S5、S6をオンオフさせる動作で得られる出力電圧よりも低くさせる動作について各タイミングで形成される回路図である。 本発明に係るDC/DCコンバータの制御回路が行う同期整流制御を説明する図である。 本発明に係るDC/DCコンバータの制御回路が行う同期整流制御を説明する図である。 本発明に係るDC/DCコンバータの制御回路が行う同期整流制御を説明する図である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(回路構成)
図1は、本実施形態のDC/DCコンバータ301を説明する図である。
コンバータ301は、トランス11と、トランス11の1次巻線11a側に接続されるスイッチング回路1と、トランス11の2次巻線11b側に接続される第2回路2と、インダクタンス手段Lと、制御回路3とを備える。このコンバータは、第1端子Ter1及び第2端子Ter2側から入力される直流を交流に変換させてスイッチング回路1から出力し、トランス11を介してスイッチング回路2で交流を直流に変換して出力側の第3端子Ter3、第4端子Ter4側へ電力を供給する。なお、本説明は2つの端子(Ter1及びTer2)を入力側、2つの端子(Ter3及びTer4)を出力側として説明するが、トランス11に対して回路構成が対称なので入力と出力を逆にしても同様に動作する。
スイッチング回路1は、逆並列ダイオード(D1-D4)と並列コンデンサ(C1-C4)とがそれぞれ並列に接続されたスイッチ素子(Q1-Q4)を有するスイッチング素子(S1-S4)を上下アームとして2つの端子(Ter1&Ter2)との間にそれぞれ並列に接続された第1レグ(12)と第2レグ(13)と、前記第1レグもしくは第2レグ(12/13)の上下アームの一方のスイッチング素子(S1/S2/S3/S4)又は前記第1レグ及び第2レグ(12&13)の上アームもしくは下アームの一方のスイッチング素子(S1/S2/S3/S4)に並列に接続される第1コンデンサ(Ca)と、前記第1レグもしくは第2レグ(12/13)の上下アームの他方のスイッチング素子(S1/S2/S3/S4)又は前記第1レグ及び第2レグ(12&13)の上アームもしくは下アームの他方のスイッチング素子(S1/S2/S3/S4)に並列に接続される第2コンデンサ(Cb)とを有する。
第1レグ12、第2レグ13は、第1端子と第2端子との間にそれぞれ並列に接続される。第1レグ12は、スイッチング素子S1、S2を上下アームとし、第2レグ13は、スイッチング素子S3、S4を上下アームとする。図1では、スイッチ素子Q1~Q4に逆並列ダイオードD1~D4と並列コンデンサC1~C4とがそれぞれ並列に接続されたスイッチング素子S1~S4を用いている。つまり、逆並列ダイオードD1~D4はスイッチング素子S1~S4の内部ダイオードであり、並列コンデンサC1~C4はスイッチング素子S1~S4の寄生容量である。
なお、本発明においては、スイッチ素子Q1~Q4に並列に接続された逆並列ダイオードD1~D4は、図1に示したようにスイッチング素子S1~S4の内部ダイオードを用いてもよく、スイッチング素子S1~S4とは別に外付けされたダイオードを用いてもよく、またはこれらの組み合わせであってもよい。同様に、スイッチ素子Q1~Q4に並列に接続された並列コンデンサC1~C4は、図1に示したようにスイッチング素子S1~S4の寄生容量を用いてもよく、スイッチング素子S1~S4とは別に外付けされたコンデンサを用いてもよく、またはこれらの組み合わせであってもよい。
第1コンデンサCa、第2コンデンサCbは、組となるスイッチング回路1のスイッチング素子S1とS4又はS2とS3のうち先にオフさせるスイッチング素子にそれぞれ並列に接続される。図1では、第1コンデンサCa、第2コンデンサCbを、先にオフさせる第2レグ13の上下アームのスイッチング素子S3、S4にそれぞれ並列に接続している。
第1端子Ter1、第2端子Ter2には外付けされる電源からの電力が入力される。第1端子Ter1、第2端子Ter2の間にはコンデンサ16が接続され、直流電圧となる。さらに第1端子Ter1、第2端子Ter2間にはスイッチング回路1が接続され、スイッチング回路1は、上述の通り、第1レグ12及び第2レグ13の上下アームをスイッチング素子S1~S4で構成したフルブリッジの回路となっている。
また、検出手段19は、第1端子Ter1、第2端子Ter2間の電圧、あるいは第1端子Ter1、第2端子Ter2を介してスイッチング回路1に入出力する電流又は電力を検出する。
スイッチング回路2は、トランス11を挟み、スイッチング回路1をミラーに映したような回路構成である。ただし、説明容易のため、本実施形態では以下のように異なる符号で説明する。左欄がスイッチング回路1の符号、右欄がそれに対応するスイッチング回路2の符号である。
第1端子Ter1 第3端子Ter3
第2端子Ter2 第4端子Ter4
第1レグ12 第4レグ25
第2レグ13 第3レグ24
スイッチング素子S1 スイッチング素子S7
スイッチング素子S2 スイッチング素子S8
スイッチング素子S3 スイッチング素子S5
スイッチング素子S4 スイッチング素子S6
スイッチ素子Q1 スイッチ素子Q7
スイッチ素子Q2 スイッチ素子Q8
スイッチ素子Q3 スイッチ素子Q5
スイッチ素子Q4 スイッチ素子Q6
逆並列ダイオードD1 逆並列ダイオードD7
逆並列ダイオードD2 逆並列ダイオードD8
逆並列ダイオードD3 逆並列ダイオードD5
逆並列ダイオードD4 逆並列ダイオードD6
並列コンデンサC1 並列コンデンサC7
並列コンデンサC2 並列コンデンサC8
並列コンデンサC3 並列コンデンサC5
並列コンデンサC4 並列コンデンサC6
第1コンデンサCa 第3コンデンサCc
第2コンデンサCb 第4コンデンサCd
つまり、スイッチング回路2は、逆並列ダイオード(D5-D8)と並列コンデンサ(C5-C8)とがそれぞれ並列に接続されたスイッチ素子(Q5-Q8)を有するスイッチング素子(S5-S8)を上下アームとして2つの端子(Ter3&Ter4)との間にそれぞれ並列に接続された第1レグ(25)と第2レグ(24)と、前記第1レグもしくは第2レグ(25/24)の上下アームの一方のスイッチング素子(S7/S8/S5/S6)又は前記第1レグ及び第2レグ(25&24)の上アームもしくは下アームの一方のスイッチング素子(S7/S8/S5/S6)に並列に接続される第3コンデンサ(Cc)と、前記第1レグもしくは第2レグ(25/24)の上下アームの他方のスイッチング素子(S7/S8/S5/S6)又は前記第1レグ及び第2レグ(25&24)の上アームもしくは下アームの他方のスイッチング素子(S7/S8/S5/S6)に並列に接続される第4コンデンサ(Cd)とを有する。
なお、スイッチング回路2もスイッチング回路1と同様に、スイッチ素子Q5~Q8に並列に接続された逆並列ダイオードD5~D8及び並列コンデンサC5~C8は、内部ダイオード、外付けされたダイオード、またはこれらの組み合わせ、及び寄生容量、外付けされたコンデンサ、またはこれらの組み合わせであってもよい。
第3コンデンサCc、第4コンデンサCdは、第3端子Ter3、第4端子Ter4を入力側としたときに、組となるスイッチング回路2のスイッチング素子S7とS6又はS8とS5のうち先にオフさせるスイッチング素子にそれぞれ並列に接続される。図1では、第3コンデンサCc、第4コンデンサCdを、先にオフさせる第2レグ24の上下アームのスイッチング素子S5、S6にそれぞれ並列に接続している。
第3端子Ter3、第4端子Ter4の間にはコンデンサ17が接続され、直流電圧となる。さらに第3端子Ter3、第4端子Ter4間にスイッチング回路2が接続され、スイッチング回路2は、上述のように、第1レグ25及び第2レグ24の上下アームをスイッチング素子S5~S8で構成したフルブリッジの回路となっている。
また、検出手段18は、第3端子Ter3、第4端子Ter4間の電圧、あるいは第3端子Ter3、第4端子Ter4を介してスイッチング回路2に入出力する電流又は電力を検出する。
なお、以下の説明においては検出対象を電圧として説明しているが、本発明は電圧に限らず、電流や電力を検出しても同様に動作し、同様の効果を得られる。
インダクタンス手段Lは、第1レグ12の上下アームの接続点側と第2レグ13の上下アームの接続点側とにトランス11の1次巻線11aを介して接続される。このインダクタンス手段Lは、スイッチング回路2のブリッジ接続回路内で逆並列ダイオードD5、D6が同じ極性で直列に接続される接続点側と逆並列ダイオードD7、D8が同じ極性で直列に接続される他方の接続点側とにトランス11の2次巻線11bを介して接続させてもよい。また、図1では、インダクタンス手段Lの一端が第1レグ12の上下アームの接続点側に、他端がトランス11の1次巻線11a側に接続されるが、インダクタンス手段Lの一端を第2レグ13の上下アームの接続点側に、他端をトランス11の1次巻線11a側に接続させてもよい。インダクタンス手段Lが2次巻線11bを介して接続される場合も同様である。
制御回路3は、スイッチング回路1のスイッチング素子S1~S4、スイッチング回路2のスイッチング素子S5、S6にそれぞれ駆動信号を与えて、各スイッチング素子のオンオフ制御をする。
(基本動作)
まず、ゼロボルトスイッチング(ZVS)制御について説明する。
制御回路3は、
一方の前記スイッチング回路(1/2)に対し、前記第1又は第2レグ(12/13)の上アームのスイッチング素子(S1/S3)と前記第2又は第1レグ(13/12)の下アームのスイッチング素子(S4/S2)とを組にして交互にオンオフさせて前記2つの端子(Ter1&Ter2)側から入力される直流を交流に変換させて前記スイッチング回路(1/2)から出力させ、前記組となるスイッチング素子(S1&S4 / S3&S2)を交互にオンオフ制御するにあたり、オン状態にある前記組となる前記第1又は第2レグ(12/13)の上アームのスイッチング素子(S1/S3)と前記第2又は第1レグ(13/12)の下アームのスイッチング素子(S4/S2)のうち、前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサ(Ca/Cb)が並列に接続された前記スイッチング素子(S3/S4)を先にオフする。
図1のコンバータ301は、第1レグ12又は第2レグ13の上アームのスイッチング素子S1又はS3と第2レグ13又は第1レグ12の下アームのスイッチング素子S4又はS2とがそれぞれ一組となって交互にオンオフする。組となるスイッチング回路1のスイッチング素子S1、S4のうち、スイッチング素子S4又はS1を先にオフさせて、その後に、スイッチング素子S1又はS4を後からオフさせる。同様に、他方の組となるスイッチング回路1のスイッチング素子S2、S3のうち、スイッチング素子S3又はS2を先にオフさせて、その後に、スイッチング素子S2又はS3を後からオフさせる。
次に、エネルギー遷移スイッチング制御について説明する。図1に示したスイッチング回路2の検出手段18は、第3端子Ter3及び第4端子Ter4間に出力されるスイッチング回路2の出力電圧を検出する。この出力電圧検出値は制御回路3に入力される。制御回路3は、出力電圧検出値にもとづいてスイッチング回路1のスイッチング素子S1~S4及びスイッチング回路2のスイッチング素子S5、S6をオンオフさせて、スイッチング回路2の出力電圧を制御する。例えば、制御回路3は、出力電圧検出値を負荷条件に応じた目標電圧値に近づけるようにスイッチング回路1のスイッチング素子S1~S4及びスイッチング回路2のスイッチング素子S5、S6のパルス幅や位相等を変調させるパルス制御を行う。スイッチング回路2の検出手段18は、例えば出力側に抵抗を接続し、この抵抗に印加される電圧を検出する。
制御回路3は、スイッチング回路2のスイッチング素子S5又はS6に与える駆動信号のパルス制御によって、第1端子Ter1及び第2端子Ter2側からインダクタンス手段Lに蓄積させるエネルギー量を制御する。この場合は、組となるスイッチング回路1のスイッチング素子S1とS4同士又はスイッチング素子S2とS3同士がオン状態にある期間に、スイッチング回路2のスイッチング素子S5又はS6をオン状態にさせることで、トランス11の2次巻線11b側を短絡状態にする。これにより、第1端子Ter1及び第2端子Ter2側から入力されるエネルギーをインダクタンス手段Lに蓄積させる。次に、組となるスイッチング回路1のスイッチング素子S1とS4同士又はスイッチング素子S2とS3同士がオン状態を継続している期間に、スイッチング回路2のスイッチング素子S5又はS6をオフ状態とさせる。これにより、インダクタンス手段Lに蓄積させていたエネルギーが第3端子Ter3、第4端子Ter4側に供給される。
また、制御回路3は、第3端子Ter3及び第4端子Ter4側間に出力される電圧を上述のスイッチング回路2のスイッチング素子S5、S6をオンオフさせる動作で得られる出力電圧よりも低くさせる動作の場合に、スイッチング回路1のスイッチング素子をパルス制御し、かつスイッチング回路2のスイッチング素子S5、S6を順方向に導通しないように動作をさせる。具体的には、制御回路3は、組となるスイッチング回路1のスイッチング素子S1とS4同士又はスイッチング素子S2とS3同士がオン状態にある期間に、第1端子Ter1及び第2端子Ter2側から入力されるエネルギーをインダクタンス手段Lを介して、第3端子Ter3及び第4端子Ter4側に供給させるようにスイッチング回路1のスイッチング素子をパルス制御し、かつスイッチング回路2のスイッチング素子S5、S6を順方向に導通しないように動作をさせる。この動作では、制御回路3は、スイッチング回路2のスイッチング素子S5及びS6を順方向に導通させないため、スイッチング回路2のブリッジ接続回路は、逆並列ダイオードD5~D8が導通するフルブリッジの整流回路として機能する。
なお、駆動信号については、スイッチング回路1のスイッチング素子、スイッチング回路2のスイッチング素子をオンさせるための駆動信号をオン信号、オフさせるための駆動信号をオフ信号として下記の動作で説明する。駆動信号としては、電圧、電流などを用いる。また、オン信号、オフ信号等は、オン、オフの期間ずっと信号を与えるものであっても、トリガーとして短い時間の信号を与えるものであってもよく、特に限定されるものではない。
次に、本発明の第1の実施形態に係るコンバータ301の動作(ZVS制御とエネルギー遷移制御)の一例について説明する。まずは、図2から図6を用いてコンバータ301のスイッチング回路2のスイッチング素子S5、S6をオンオフさせる動作を行う場合について説明する。なお、実施形態1では、スイッチング回路2のスイッチング素子S7、S8は常にオフである。図2は、スイッチング回路1のスイッチング素子S1~S4及びスイッチング回路2のスイッチング素子S5、S6の駆動信号の一例を示す波形図である。図3は、スイッチング回路1のスイッチング素子S1~S4の電圧、電流及びトランス11の励磁電流の一例を示す波形図である。図4は、スイッチング回路2のスイッチング素子S5、S6の電圧、電流及び逆並列ダイオードD7、D8の電圧、電流の一例を示す波形図である。また、図5は、図3の波形図の一部の時間Tx部分を拡大した図である。図6は、各タイミングで形成される回路図である。なお、図3から図5に示す電流波形では、スイッチング回路1のスイッチング素子S1~S4、スイッチング回路2のスイッチング素子S5、S6を順方向に流れる電流をプラスとし、スイッチング回路1のスイッチング素子S1~S4、スイッチング回路2のスイッチング素子S5、S6を逆方向に流れる電流及び逆並列ダイオードD7、D8を順方向に流れる電流をマイナスとしている。
時刻t1で、組となるスイッチング回路1のスイッチング素子S1及びS4にオン信号を与えられたとする。スイッチング回路2のスイッチング素子S6のオン信号は、時刻t1以前にすでに与えられているとする。そうすると、スイッチ素子Q1、Q4及びスイッチ素子Q6は順方向に導通する。この状態では、図6(a)に示されるように、第1端子Ter1及び第2端子Ter2側から供給される入力電力によって、電流が、第1端子Ter1側からスイッチ素子Q1、インダクタンス手段L、1次巻線11a、スイッチ素子Q4、第2端子Ter2側に流れる。トランス11の2次巻線11b側では、2次巻線11b、スイッチ素子Q6、逆並列ダイオードD8を通じて電流が流れ、2次巻線11b側は短絡状態となる。このため、第1端子Ter1及び第2端子Ter2側から供給される入力電力によって、インダクタンス手段Lにエネルギーが蓄積される。また、コンデンサ17からは、第3端子Ter3、第4端子Ter4側へ電力が供給される。
時刻t2で、例えば、スイッチング回路2の検出手段18によって検出された第3端子Ter3、第4端子Ter4間の電圧検出値が目標値に近づくように制御回路3で決めたタイミングでスイッチング回路2のスイッチング素子S6にオフ信号が与えられたとすると、インダクタンス手段Lに蓄積されたエネルギーによるスイッチング回路2の出力側への供給が開始される。図6(b)に示すように、トランス11の1次巻線11a側は時刻t1から継続して同じ経路で電流が流れるが、2次巻線11b側ではスイッチ素子Q6がオフ状態となる。図4に示すように、この時刻t2では、スイッチング回路2のスイッチング素子S6に大きな電流が流れる状態でスイッチ素子Q6をオフさせるのでスイッチング損失が問題となる。このスイッチング損失を減らす手段として、スイッチング素子S6のオフ時のスイッチング素子S6の両端電圧を低くさせることが考えられる。
本発明では、スイッチ素子Q6に対して並列コンデンサC6と第4コンデンサCdとを並列に接続してコンデンサの容量を大きくしている。同様に、スイッチ素子Q5に対して並列コンデンサC5と第3コンデンサCcとを並列に接続してコンデンサの容量を大きくしている。時刻t2でスイッチ素子Q6がオフすると、図6(b)に示すように、2次巻線11b側では、オフしたスイッチ素子Q6に並列に接続された並列コンデンサC6及び第4コンデンサCdを充電する方向に、電流が2次巻線11bから並列コンデンサC6及び第4コンデンサCd、逆並列ダイオードD8を流れる。一方、並列コンデンサC5及び第3コンデンサCcからは、第3端子Ter3、第4端子Ter4側、逆並列ダイオードD8、2次巻線11bを介して放電電流が流れる。コンデンサ容量を大きくしたことによって、並列コンデンサC6及び第4コンデンサCd、並列コンデンサC5及び第3コンデンサCcの充放電動作によるスイッチング回路2のスイッチング素子S6の両端電圧の上昇を緩やかにすることができる。このため、スイッチング回路2のスイッチング素子S6のオフ時のスイッチング損失を低減させることができる。
時刻t3でスイッチング回路2の並列コンデンサC6及び第4コンデンサCdと並列コンデンサC5及び第3コンデンサCcとの充放電が終わると、図6(c)に示すように、逆並列ダイオードD5が導通する。2次巻線11b側の電流は、2次巻線11bから、逆並列ダイオードD5、第3端子Ter3、第4端子Ter4側、逆並列ダイオードD8を介して流れる。上述の時刻t1から時刻t2の間にインダクタンス手段Lに蓄積されたエネルギーがスイッチング回路2の出力側へ供給される。なお、上述のインダクタンス手段Lに蓄積されたエネルギーによるスイッチング回路2出力側へ供給では、第3端子Ter3、第4端子Ter4の先に接続される負荷への供給の他に、時刻t1から時刻t2の間に放電されたコンデンサ17を充電する。また、1次巻線11a側の電流は、時刻t1からスイッチ素子Q4がオフする時刻t4までの期間は同じ電流経路で流れ続ける。
時刻t4で、組となるスイッチング回路1のスイッチング素子S1、S4のうち、先にオフさせるスイッチング回路1のスイッチング素子S4に制御回路3からオフ信号が与えられる。このため、図3に示すように、電流値が比較的大きな状態でスイッチ素子Q4オフするため、スイッチング回路1のスイッチング素子S4のオフ時にスイッチング損失が生じる。このスイッチング損失を減らす手段として、スイッチング回路1のスイッチング素子S4のオフ時のスイッチング回路1のスイッチング素子S4の両端電圧を低くさせることが考えられる。
本発明では、スイッチ素子Q4に対して並列コンデンサC4の他に第2コンデンサCbも並列に接続してコンデンサの容量を大きくしている。同様に、スイッチ素子Q3に対して並列コンデンサC3の他に第1コンデンサCaも並列に接続してコンデンサの容量を大きくしている。このため、時刻t4でスイッチ素子Q4がオフすると、図6(d)に示すように、1次巻線11a側では、オフしたスイッチ素子Q4に並列に接続された並列コンデンサC4及び第2コンデンサCbを充電する方向に、電流がインダクタンス手段L、1次巻線11a、並列コンデンサC4及び第2コンデンサCb、第2端子Ter2、第1端子Ter1側からスイッチ素子Q1を通じて流れる。一方、並列コンデンサC3及び第1コンデンサCaからは、スイッチ素子Q1、インダクタンス手段L、1次巻線11aを通じて放電電流が流れる。コンデンサ容量を大きくしたことで、並列コンデンサC4及び第2コンデンサCb、並列コンデンサC3及び第1コンデンサCaの充放電動作によるスイッチング素子S4の両端電圧上昇を緩やかにさせることができる。よって、スイッチング回路1のスイッチング素子S4のオフ時のスイッチング損失を低減させることができる。
時刻t5で並列コンデンサC3及び第1コンデンサCaの放電、並列コンデンサC4及び第2コンデンサCbの充電が終わると、図6(e)に示すように、スイッチ素子Q3に並列に接続された逆並列ダイオードD3が導通する。1次巻線11a側では、インダクタンス手段Lに蓄積されたエネルギー及びトランス11の励磁電流によって、時刻t5の直前に1次巻線11a、インダクタンス手段Lに流れていた電流と同じ方向に、インダクタンス手段L、1次巻線11aから逆並列ダイオードD3、スイッチ素子Q1を通じて電流が流れる。なお、2次巻線11b側の電流は、時刻t3から継続して2次巻線11b、逆並列ダイオードD5、第3端子Ter3側、第4端子Ter4側、逆並列ダイオードD8を通じて流れている。この2次巻線11b側の電流経路に流れる期間は、逆並列ダイオードD5の導通時から後に逆並列ダイオードD5に流れる電流がほぼゼロになるまで続く。
時刻t6では、組となるスイッチング回路1のスイッチング素子S1、S4のうち、後にオフさせるスイッチング素子S1の駆動信号をオフ信号にする。スイッチ素子Q1がオフするため、時刻t6の直前に流れていたトランスの励磁電流によって、1次巻線11aから逆並列ダイオードD3、並列コンデンサC1、インダクタンス手段Lを通じて電流が流れ、並列コンデンサC1を充電する。一方、並列コンデンサC2からは、インダクタンス手段L、1次巻線11a、逆並列ダイオードD3、第1端子Ter1側、第2端子Ter2側を通じて放電電流が流れる。このとき、スイッチ素子Q1に電流がまだ流れている状態でオフさせることになるが、この電流を、非常に値の小さなトランス11の励磁電流にすることができる。よって、スイッチング素子S1は後からオフさせることでオフ時の電流値を小さくすることができるので、先にオフさせるスイッチ素子Q4のオフ時と比べて、スイッチング損失を小さくすることができる。
時刻t7で並列コンデンサC1、C2の充放電が終わると、図6(g)に示すように、逆並列ダイオードD2が導通する。1次巻線11a側ではトランス11の励磁電流によって、時刻t7の直前に1次巻線11aに流れていた電流と同じ方向に、1次巻線11aから、逆並列ダイオードD3、第1端子Ter1側、第2端子Ter2側、逆並列ダイオードD2、インダクタンス手段Lを通じて電流が流れる。なお、2次巻線11b側の電流は、時刻t3から継続して2次巻線11b、逆並列ダイオードD5、第3端子Ter3側、第4端子Ter4側、逆並列ダイオードD8を通じて流れている。この2次巻線11b側の電流経路に流れる期間は、逆並列ダイオードD5の導通時から後に逆並列ダイオードD5に流れる電流がほぼゼロになるまで続く。
時刻t8で他方の組となるスイッチング回路1のスイッチング素子S2、S3の駆動信号をオン信号にする。図6(h)に示すように、1次巻線11a側では、スイッチ素子Q2及びスイッチ素子Q3が順方向に導通し、第1端子Ter1側、スイッチ素子Q3、1次巻線11a、インダクタンス手段L、スイッチ素子Q2、第2端子Ter2側を通じて電流が流れる。2次巻線11b側では、時刻t8より以前にスイッチング回路2のスイッチング素子S5の駆動信号にオン信号が与えられており、時刻t8にはスイッチ素子Q5が順方向に導通できる状態となっている。このため、スイッチ素子Q5が順方向に導通すると、2次巻線11bから、逆並列ダイオードD7、スイッチ素子Q5を通じて電流が流れ、2次巻線11b側は短絡状態となる。よって、第1端子Ter1、第2端子Ter2間から入力された電力によってインダクタンス手段Lにエネルギーが蓄積される。
本発明では、時刻t8の直前に、スイッチ素子Q2,Q3にそれぞれ並列に接続される逆並列ダイオードD2,D3が導通しているため、図5に示されるように、スイッチング回路1のスイッチング素子S2,S3はオン時にゼロ電圧スイッチング(ZVS)を実現させることができる。
また、時刻t8の直前にスイッチ素子Q5に並列の逆並列ダイオードD5が導通しているため、スイッチ素子Q5はゼロ電圧でオンさせることができる。なお、スイッチ素子Q5のゼロ電圧スイッチング(ZVS)を実現させるためには、スイッチング回路2のスイッチング素子S5の駆動信号であるオン信号は、逆並列ダイオードD5が導通している期間である時刻t3から時刻8の期間に与えておけばよい。
時刻t8後の他方の組となるスイッチング回路1のスイッチング素子S2、S3の動作については、上述の組となるスイッチング素子S1、S4の時刻t1から時刻t8と同様に動作させる。すなわち、スイッチ素子Q2及びスイッチ素子Q3が導通している期間に、例えば、スイッチング回路2の出力側である第3端子Ter3、第4端子Ter4間の電圧検出値が所定値になるように制御回路3で決めたタイミングでスイッチング回路2のスイッチング素子S5にオフ信号を与える。これにより、インダクタンス手段Lに蓄積されたエネルギーを第3端子Ter3、第4端子Ter4側に供給する。その後、組となるスイッチング素子S2、S3のうち第1コンデンサCaが並列に接続されたスイッチ素子Q3を先にオフさせ、後にスイッチ素子Q2をオフさせる。
なお、本発明では、図1に示すように、後にオフさせるスイッチング回路1のスイッチング素子S1、S2が直列に接続されている。この後にオフさせるスイッチング素子S1、S2についてゼロ電圧スイッチングを実現させるために、例えば、スイッチング素子S1をオフさせる場合、これと同じ第1レグにある他方の下アームのスイッチング素子S2の両端電圧をゼロに下げてからスイッチ素子Q2にオン信号を与える。ここで、スイッチ素子Q1にオフ信号を与えてからスイッチ素子Q2にオン信号を与えるまで期間、すなわちスイッチング素子S1、S2を共にオフさせる期間をTdとする。
このスイッチング素子S2の両端電圧をゼロに下げる、つまりコンデンサC2電圧がゼロになるまで放電させる放電動作は上述の励磁電流が流れることによる。よって、後にオフさせるスイッチング素子S2のゼロ電圧スイッチングを実現させるためには、まず励磁電流をスイッチング素子S2の両端電圧をゼロまで下げることができる大きさにする必要がある。さらに、励磁電流によってスイッチング素子S2の両端電圧をゼロまで下げることができるようなスイッチング素子S1、S2を共にオフさせる期間Tdを設ける必要がある。後にオフさせるスイッチング回路1のスイッチング素子S1について、ゼロ電圧スイッチング(ZVS)を実現させる場合も同様である。スイッチング素子S1の両端電圧をゼロまで下げることができるような大きさの励磁電流とスイッチング素子S1、S2を共にオフさせる期間Tdを設ける必要がある。
なお、スイッチング回路1のスイッチング素子S1、S2を共にオフさせる期間Tdを大きな値に設定すると、スイッチング素子S1又はS2の両端電圧がゼロまで下がった後に再度電圧が上昇してしまう、つまりコンデンサC1又はC2がゼロまで放電された後に充電されてしまうことがある。このため、スイッチング素子S1、S2を共にオフさせる期間Tdは、スイッチング素子S1又はS2の両端電圧がゼロまで下がる期間程度とするのが好ましい。また、後にオフさせるスイッチ素子Q1,Q2に並列に接続されるコンデンサの容量の並列コンデンサC1,C2は、スイッチング素子S1、S2内蔵の寄生容量の場合など小さい容量値となり、部品によってはバラツキがある。このため、スイッチング素子S1、S2内蔵の寄生容量に別付けのコンデンサを並列に接続させ、これらの合成容量を上記並列コンデンサC1,C2としてもよい。
次に、図1のコンバータ301の回路図及び図7から図10を用いて、第3端子Ter3及び第4端子Ter4間側に出力される電圧を上述のスイッチング回路2のスイッチング素子S5、S6をオンオフさせる動作で得られる出力電圧よりも低くさせる場合に、スイッチング回路2をフルブリッジの整流回路として機能させる動作について説明する。図7は、この動作でのスイッチング回路1のスイッチング素子S1~S4及びスイッチング回路2のスイッチング素子S5、S6の駆動信号の一例を示す波形図である。図8は、この動作でのスイッチング回路1のスイッチング素子S1~S4の電圧、電流及びトランス11の励磁電流の一例を示す波形図である。図9は、この動作でのスイッチング回路2の逆並列ダイオードD5~D8の電圧、電流の一例を示す波形図である。また、図10は、本発明の第1の実施形態に係るコンバータ301のこの動作について各タイミングで形成される回路図である。なお、図8、図9に示す電流波形では、スイッチング回路1のスイッチング素子S1~S4を順方向に流れる電流をプラスとし、スイッチング回路1のスイッチング素子S1~S4を逆方向に流れる電流及び逆並列ダイオードD5~D8を順方向に流れる電流をマイナスとしている。
この動作の場合は、図1のコンバータ回路は、スイッチング回路2のブリッジ接続回路は逆並列ダイオードD5~D8が導通するフルブリッジの整流回路として機能する。このため、実施形態1のコンバータ301は少なくともスイッチング回路2は逆並列ダイオードD5~D8があればよいので、図7に示すように、スイッチング回路2のスイッチング素子S5からS8の駆動信号にはオン信号は与えていない。
時刻t21は、組となるスイッチング回路1のスイッチング素子S1及びS4にオン信号にオン信号を与える時点である。このとき、スイッチング回路2のスイッチング素子S5及びS6にはオン信号は与えない。図10(a)に示すように、トランス11の1次巻線11a側では、電流が、第1端子Ter1側から、スイッチ素子Q1、インダクタンス手段L、1次巻線11a、スイッチ素子Q4、第2端子Ter2側に流れる。トランス11の2次巻線11b側では、2次巻線11bから、逆並列ダイオードD5、第3端子Ter3、第4端子Ter4側から、逆並列ダイオードD8を通じて電流が流れる。第1端子Ter1及び第2端子Ter2側から供給される入力電力は、インダクタンス手段Lを介して第3端子Ter3、第4端子Ter4側に供給される。
時刻t22で、例えば、スイッチング回路2の検出手段18で検出された第3端子Ter3、第4端子Ter4間の電圧検出値が目標値に近づくように、制御回路3は、組となるスイッチング回路1のスイッチング素子S1、S4のうち先にオフさせるスイッチング素子S4にオフ信号を与える。このため、図8に示すように、電流値が比較的大きな状態でスイッチ素子Q4がオフするため、スイッチング素子S4のオフ時にスイッチング損失が生じる。本発明では、上記のスイッチング回路2のスイッチング素子S5、S6をオンオフさせる動作で説明したように、スイッチ素子Q4に対して並列コンデンサC4の他に第2コンデンサCbも並列に接続してコンデンサの容量を大きくしている。同様に、スイッチ素子Q3に対して並列コンデンサC3の他に第1コンデンサCaも並列に接続してコンデンサの容量を大きくしている。
このため、時刻t22でスイッチ素子Q4がオフすると、図10(b)に示すように、1次巻線11a側では、オフしたスイッチ素子Q4に並列に接続された並列コンデンサC4及び第2コンデンサCbを充電する方向に、インダクタンス手段L、1次巻線11a、並列コンデンサC4及び第2コンデンサCb、第2端子Ter2、第1端子Ter1側からスイッチ素子Q1を通じて電流が流れる。一方、並列コンデンサC3及び第1コンデンサCaからは、スイッチ素子Q1、インダクタンス手段L、1次巻線11aを通じて放電電流が流れる。先にオフさせるスイッチング回路1のスイッチング素子S4、S3に並列に接続されるコンデンサの容量を大きくし、スイッチング素子S4の両端電圧の上昇を緩やかにさせることで、スイッチング回路1のスイッチング素子S4のオフ時のスイッチング損失を低減させている。
時刻t23で並列コンデンサC3及び第1コンデンサCaの放電、並列コンデンサC4及び第2コンデンサCbの充電が終わると、図10(c)に示すように、スイッチ素子Q3に並列に接続された逆並列ダイオードD3が導通する。1次巻線11a側ではインダクタンス手段Lに蓄積されたエネルギー及びトランス11の励磁電流によって、時刻t5の直前に1次巻線11a、インダクタンス手段Lに流れていた電流と同じ方向に、インダクタンス手段L、1次巻線11aから逆並列ダイオードD3、スイッチ素子Q1を通じて電流が流れる。なお、2次巻線11b側の電流は、時刻t21から継続して2次巻線11b、逆並列ダイオードD5、第3端子Ter3側、第4端子Ter4側、逆並列ダイオードD8を通じて流れている。
時刻t24では、組となるスイッチング回路1のスイッチング素子S1、S4のうち、後にオフさせるスイッチング素子S1の駆動信号をオフ信号にする。スイッチ素子Q1がオフするため、時刻t23の直前に流れていたトランスの励磁電流によって、図10(d)に示すように、1次巻線11aから逆並列ダイオードD3、並列コンデンサC1、インダクタンス手段Lを通じて電流が流れ、並列コンデンサC1を充電する。一方、並列コンデンサC2からは、インダクタンス手段L、1次巻線11a、逆並列ダイオードD3、第1端子Ter1、第2端子Ter2側を通じて放電電流が流れる。このとき、スイッチ素子Q1に電流がまだ流れている状態でオフさせることになるが、先にオフさせたスイッチ素子Q4のときよりも小さい値の電流にすることができる。よって、先にオフさせるスイッチ素子Q4のオフ時と比べて、後からオフさせるスイッチ素子Q1のスイッチング損失を小さくすることができる。
時刻t25で並列コンデンサC1、C2の充放電が終わると、図10(e)に示すように、逆並列ダイオードD2が導通する。1次巻線11a側ではトランス11の励磁電流によって、時刻t25の直前に1次巻線11aに流れていた電流と同じ方向に、1次巻線11aから、逆並列ダイオードD3、第1端子Ter1、第2端子Ter2側、逆並列ダイオードD2、インダクタンス手段Lを通じて電流が流れる。なお、2次巻線11b側の電流は、時刻t21から継続して2次巻線11b、逆並列ダイオードD5、第3端子Ter3側、第4端子Ter4側、逆並列ダイオードD8を通じて流れている。
時刻t26で他方の組となるスイッチング回路1のスイッチング素子S2、S3にオン信号を与える。図10(f)に示すように、1次巻線11a側では、スイッチ素子Q2及びスイッチ素子Q3が順方向に導通し、第1端子Ter1側、スイッチ素子Q3、1次巻線11a、インダクタンス手段L、スイッチ素子Q2、第2端子Ter2側を通じて電流が流れる。1次巻線11aに流れる電流が今までと逆向きになるので、2次巻線11b側では、逆並列ダイオードD6、逆並列ダイオードD7が順方向に導通し、2次巻線11bから、逆並列ダイオードD7、第3端子Ter3、第4端子Ter4側から逆並列ダイオードD6を通じて電流が流れる。図10(a)の場合と同様に、第1端子Ter1、第2端子Ter2間から入力された電力は、インダクタンス手段Lを介して第3端子Ter3、第4端子Ter4側に供給される。
上述のスイッチング回路2のスイッチング素子S5、S6をオンオフさせる動作の場合と同様に、スイッチング回路2のブリッジ接続回路をフルブリッジの整流回路として機能させる動作でも、時刻t26の直前に、スイッチ素子Q2,Q3にそれぞれ並列に接続される逆並列ダイオードD2,D3が導通しているため、図8に示されるように、スイッチング回路1のスイッチング素子S2,S3はオン時にゼロ電圧スイッチングを実現させることができる。
時刻t26後の他方の組となるスイッチング回路1のスイッチング素子S2、S3の動作ついては、上述の組となるスイッチング素子S1、S4の時刻t21から時刻t26と同様に動作させる。すなわち、例えば、第3端子Ter3、第4端子Ter4間の出力電圧が所望の値となるように、制御回路3は、組となるスイッチング素子S2、S3のうち第1コンデンサCaが並列に接続されたスイッチ素子Q3を先にオフさせ、後にスイッチ素子Q2をオフさせる。
コンバータ301では、制御回路3は、上述のスイッチング回路2のブリッジ接続回路をフルブリッジの整流回路として機能させる動作を行っている場合において、スイッチング回路1のスイッチング素子のパルス幅や周波数を変調させても前記第3端子Ter3、第4端子Ter4間側から出力される電圧の検出値が目標値に近づかない場合は、スイッチング回路2のスイッチング素子S5、S6をオンオフさせる動作に切り替える。逆に、制御回路3は、上述のスイッチング回路2のスイッチング素子S5、S6をオンオフさせる動作を行っている場合において、スイッチング回路2のスイッチング素子S5、S6のパルス幅や周波数を変調させても第3端子Ter3、第4端子Ter4間側から出力される電圧の検出値が目標値に近づかない場合は、スイッチング回路2のブリッジ接続回路をフルブリッジの整流回路として機能させる動作に切り替える。2つの動作を切り替えることで、トランス11の巻数比などの回路定数や負荷条件にとらわれずに、広範囲な入出力電圧電流に対応させることができる。
なお、上述のスイッチング回路2のスイッチング素子S5、S6をオンオフさせる動作の場合と同様に、スイッチング回路2のブリッジ接続回路をフルブリッジの整流回路として機能させる動作でも、スイッチング回路1の組となるスイッチ素子のうち、先にオフさせるスイッチ素子に並列に接続されるコンデンサの容量が、後にオフさせるスイッチ素子に並列に接続されるコンデンサの容量よりも大きくなるようにする。また、後にオフさせるスイッチング回路1のスイッチング素子S1、S2についてゼロ電圧スイッチングを実現させるために、まず励磁電流をスイッチング素子S2又はS1の両端電圧をゼロまで下げることができる大きさにする必要がある。さらに、励磁電流によってスイッチング素子S2又はS1の両端電圧をゼロまで下げることができるようなスイッチング素子S1、S2を共にオフさせる期間Tdを設ける必要がある。
スイッチング回路1のスイッチング素子S1、S2を共にオフさせる期間Tdは、スイッチング素子S1又はS2の両端電圧がゼロまで下がる期間程度とするのが好ましい。また、後にオフさせるスイッチ素子Q1,Q2に並列に接続されるコンデンサの容量の並列コンデンサC1,C2は、第スイッチング素子S1、S2内蔵の寄生容量の場合など小さい容量値となり、部品によってはバラツキがある。このため、スイッチング素子S1、S2内蔵の寄生容量に別付けのコンデンサを並列に接続させ、これらの合成容量を上記並列コンデンサC1,C2としてもよい。
なお、図2、図7では、時刻t8、時刻t26に、スイッチング回路1のスイッチング素子S2、S3の駆動信号であるオン信号を同時に与えており、かつ、スイッチ素子Q2及びスイッチ素子Q3が順方向に導通し始めている動作の一例を示した。しかし、上記の実施形態の動作の一例に限定されることなく、スイッチング素子S2、S3のオン信号を与える時点は同時でなくてもよい。また、スイッチング素子S2、S3のオン信号を与える時点は、逆並列ダイオードD2、D3が導通している期間であってもよい。この場合は、スイッチング素子S2、S3のオン信号を与える時点とスイッチ素子Q2及びスイッチ素子Q3が順方向に導通し始め時点は一致せず、例えば、逆並列ダイオードD2、D3を導通する電流がゼロになってからスイッチ素子Q2及びスイッチ素子Q3を順方向に電流が流れ始める。また、逆方向に電流を流したときのスイッチ素子Q2、Q3の電圧降下が順方向電流を流したときの逆並列ダイオードD2、D3の電圧降下である順電圧よりも小さい場合には、スイッチング素子S2、S3のオン信号を与え、スイッチ素子Q2、Q3を逆方向に導通させてスイッチング素子S2、S3の導通損失を低減させることができる。もう一方の組となるスイッチング回路1のスイッチング素子S1、S4の場合についても同様である。
上記の基本動作では、組となるスイッチング回路1のスイッチング素子S1及びS4、S2及びS3のうち第2レグ13の上下アームのスイッチング素子S4、S3を先にオフさせているが、第1レグ12の上下アームのスイッチング素子S1、S2を先にオフさせてもよい。この場合、第1コンデンサCa、第2コンデンサCbを、先にオフさせるスイッチング素子S1、S2にそれぞれ接続させる。また、先にオフさせるスイッチング回路1のスイッチング素子を、第1レグ12と第2レグ13との上アームのスイッチング素子S1、S3、又は、第1レグ12と第2レグ13との下アームのスイッチング素子S2、S4としてもよい。この場合、第1コンデンサCa、第2コンデンサCbを、先にオフさせるスイッチング素子S1、S3又はスイッチング素子S2、S4にそれぞれ並列に接続させる。
また、上記の基本動作において、図1に示したスイッチング回路2のブリッジ接続回路内で、第3端子Ter3、第4端子Ter4間に接続されるスイッチング素子S5、S6の直列回路とスイッチング素子S7,S8の直列回路との位置が入れ替わってもよい。この場合も、第3コンデンサCc、第4コンデンサCdは、オンオフさせるスイッチング回路2のスイッチング素子にそれぞれ並列に接続される。
上述のスイッチング回路2のブリッジ接続回路をフルブリッジの整流回路として機能させる動作の説明において、逆並列ダイオードD5、D6が導通する期間に、例えば、図1のスイッチング素子S5、S6にオン信号を与えて、スイッチ素子Q5、Q6を逆方向、すなわち逆並列ダイオードD5、D6の順方向に導通させてもよい。逆方向に電流を流したときのスイッチ素子Q5、Q6の電圧降下が順方向電流を流したときの逆並列ダイオードD5、D6の電圧降下である順電圧よりも小さい場合には、逆並列ダイオードD5、D6の導通損失よりも低減させることができる。同様に、逆並列ダイオードD7、D8を含むスイッチング素子S7、S8又は逆並列ダイオードD7、D8と並列に接続したスイッチング素子S7、S8を用いた場合も、スイッチ素子Q7、Q8を逆方向に導通させて逆並列ダイオードD7、D8の導通損失よりも低減させることができる。
本発明のコンバータ301は、トランスの1次巻線又は2次巻線側に接続されるインダクタンス手段を用い、スイッチング回路2のスイッチング素子をオンオフさせる動作とスイッチング回路2のブリッジ接続回路をフルブリッジの整流回路として機能させる動作とを実現させることで広範囲な入出力電圧電流に対応させることができる。また、電流が流れている状態でスイッチング素子をオフさせたときに発生するスイッチング損失を低減することができ、組となるスイッチング回路1のスイッチング素子のうちの一方を後からオフさせたときに発生するスイッチング損失を低減することができる。さらに、ゼロ電圧スイッチングを実現させることでスイッチング損失の低減を図ることができる。
(実施形態1)
本実施形態では、昇圧動作時の同期整流制御(その1)について説明する。図11は、昇圧動作時の同期整流制御(その1)を説明する、各スイッチング素子を駆動する駆動信号とトランス11の2次巻線11bを流れる電流について説明する図である。なお、昇圧動作とは、入力電圧より出力電圧を高くする動作である。
基本動作では、スイッチング回路2のスイッチング素子S7とS8を動作させておらず、2次側巻線電流がスイッチング素子S7とS8の逆並列ダイオード(D7とD8)を経由していた。ここで、2次側巻線電流が逆並列ダイオード(D7とD8)を通過するときにスイッチング素子S7とS8をオンすることで損失の低減を図ることができる。
制御回路3は、
他方の前記スイッチング回路(2/1)に対し、一方の前記スイッチング回路(1/2)の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサ(Ca/Cb)が並列に接続されていない上アーム又は下アームの前記スイッチング素子(S1/S2)をオンするタイミングに基づいて、他方の前記スイッチング回路(2/1)の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサ(Ca/Cb[Cc/Cd])が並列に接続されていない下アーム又は上アームの前記スイッチング素子(S2/S1[S8/S7])をオンし、当該スイッチング素子(S2/S1[S8/S7])のオフタイミングを一方の前記スイッチング回路(1/2)の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサ(Ca/Cb)が並列に接続されていない上アーム又は下アームの前記スイッチング素子(S1/S2)をオフするより先とする、同期整流制御を行う。
そして、制御回路3は、
他方の前記スイッチング回路(2/1)の前記2つの端子(Ter3&Ter4)間側から出力される電圧、電流もしくは電力の検出値又は一方の前記スイッチング回路(1/2) の前記2つの端子(Ter1&Ter2)間側から入力される電圧、電流又は電力の検出値が目標値に近づくように、一方の前記スイッチング回路(1/2)において前記組となるスイッチング素子(S1&S4 / S3&S2)がオン状態にある期間に前記2つの端子(Ter1&Ter2)側から入力されるエネルギーを前記インダクタンス手段(L)に蓄積させるように他方の前記スイッチング回路(2/1)の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサ(Ca/Cb[Cc/Cd])が並列に接続されている前記スイッチング素子(S3/S4[S5/S6])を順方向に導通させ、前記先にオフさせる一方の前記スイッチング回路(1/2)のスイッチング素子(S3/S4)をオフする前に前記順方向に導通させていた他方の前記スイッチング回路(2/1) の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサ(Ca/Cb[Cc/Cd])が並列に接続されている前記スイッチング素子(S3/S4[S5/S6])をオフさせる、昇圧動作制御を行う際に、
前記同期整流制御の前記オフタイミングを、前記先にオフさせる一方の前記スイッチング回路(1/2)のスイッチング素子(S3/S4)をオフするタイミングに基づいて決定する。
本実施形態では、同期整流制御として、同期制御に使用するスイッチング素子をオンする期間Tonを、他のスイッチング素子の駆動信号に基づいて設定する。つまり、制御回路3は、スイッチング回路1における組となるスイッチング素子の後にオフするスイッチング素子がオンするタイミングから、先にオフするスイッチング素子がオフするタイミングまで、スイッチング回路2における第3コンデンサCcと第4コンデンサCdが並列しないスイッチング素子をオンする。
具体的には、制御回路3は、スイッチング素子S1がオン(時刻t)してからスイッチング素子S4がオフ(時刻t)するまでの期間をスイッチング素子S8をオンする期間Tonとする。同様に、制御回路3は、スイッチング素子S2がオンしてからスイッチング素子S3がオフするまでの期間をスイッチング素子S7をオンする期間Tonとする。
なお、期間Tonの開始時点は、スイッチング素子(S1/S2)のオンと同時に限定されない。制御回路3は、あくまでスイッチング素子(S1/S2)のオンのタイミングに基づいてスイッチング素子(S8/S7)のオンのタイミングを決定するので、スイッチング素子(S1/S2)のオンする前(例えばTd分の時間だけ前)にスイッチング素子(S8/S7)をオンしてもよいし、スイッチング素子(S1/S2)のオンした後(例えばTd分の時間だけ後)にスイッチング素子(S8/S7)をオンしてもよい。
同様に、期間Tonの終了時点は、スイッチング素子(S4/S3)のオフと同時に限定されない。制御回路3は、あくまでスイッチング素子(S4/S3)のオフのタイミングに基づいてスイッチング素子(S8/S7)のオフのタイミングを決定するので、スイッチング素子(S4/S3)をオフする前(例えばTd分の時間だけ前)にスイッチング素子(S8/S7)をオフしてもよいし、スイッチング素子(S4/S3)をオフした後且つ、例えば2次巻線電流値が減少してゼロに達する前にスイッチング素子(S8/S7)をオフしてもよい。
本実施形態の同期整流制御は、二次側巻線電流が流れている期間全てをスイッチング素子S7又はS8をオンすることができ、損失低減の効果が大きい。
(実施形態2)
本実施形態では、昇圧動作時の同期整流制御(その2)について説明する。図12は、昇圧動作時の同期整流制御(その2)を説明する、各スイッチング素子を駆動する駆動信号とトランス11の2次巻線11bを流れる電流について説明する図である。
制御回路3は、
他方の前記スイッチング回路(2/1)に対し、一方の前記スイッチング回路(1/2)の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサ(Ca/Cb)が並列に接続されていない上アーム又は下アームの前記スイッチング素子(S1/S2)のオンと同時に、他方の前記スイッチング回路(2/1)の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサ(Ca/Cb[Cc/Cd])が並列に接続されていない下アーム又は上アームの前記スイッチング素子(S2/S1[S8/S7])をオンし、当該スイッチング素子(S2/S1[S8/S7])のオフタイミングを一方の前記スイッチング回路(1/2)の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサ(Ca/Cb)が並列に接続されていない上アーム又は下アームの前記スイッチング素子(S1/S2)をオフするより先とする、同期整流制御を行う。
そして、制御回路3は、
他方の前記スイッチング回路(2/1)の前記2つの端子(Ter3&Ter4)間側から出力される電圧、電流もしくは電力の検出値又は一方の前記スイッチング回路(1/2) の前記2つの端子(Ter1&Ter2)間側から入力される電圧、電流又は電力の検出値が目標値に近づくように、一方の前記スイッチング回路(1/2)において前記組となるスイッチング素子(S1&S4/S3&S2)がオン状態にある期間に前記2つの端子(Ter1&Ter2)側から入力されるエネルギーを前記インダクタンス手段(L)に蓄積させるように他方の前記スイッチング回路(2/1)の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサ(Ca/Cb[Cc/Cd])が並列に接続されている前記スイッチング素子(S3/S4[S5/S6])を順方向に導通させ、前記先にオフさせる一方の前記スイッチング回路(1/2)のスイッチング素子(S3/S4)をオフする前に前記順方向に導通させていた他方の前記スイッチング回路(2/1) の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサ(Ca/Cb[Cc/Cd])が並列に接続されている前記スイッチング素子(S3/S4[S5/S6])をオフさせる、昇圧動作制御を行う際に、
前記同期整流制御の前記オフタイミングを、他方の前記スイッチング回路(2/1) の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサ(Ca/Cb[Cc/Cd])が並列に接続されている前記スイッチング素子(S3/S4[S5/S6])をオフするタイミングに基づいて決定する。
本実施形態でも、同期整流制御として、同期制御に使用するスイッチング素子をオンする期間Tonを、他のスイッチング素子の駆動信号に基づいて設定する。つまり、制御回路3は、スイッチング回路1における組となるスイッチング素子の後にオフするスイッチング素子がオンするタイミングからスイッチング回路2における位相シフト制御に使用するスイッチング素子(第3コンデンサCcと第4コンデンサCdが並列するスイッチング素子)がオフするタイミングまで、スイッチング回路2における第3コンデンサCcと第4コンデンサCdが並列しないスイッチング素子をオンする。
具体的には、制御回路3は、スイッチング素子S1がオン(時刻t)してから位相シフト用のスイッチング素子S6がオフ(時刻t)するまでの期間をスイッチング素子S8をオンする期間Tonとする。同様に、制御回路3は、スイッチング素子S2がオンしてから位相シフト用のスイッチング素子S5がオフするまでの期間をスイッチング素子S7をオンする期間Tonとする。
なお、実施形態1で説明したように期間Tonの開始時点は、スイッチング素子(S1/S2)のオンと同時に限定されない。
同様に、期間Tonの終了時点は、スイッチング素子(S6/S5)のオフと同時に限定されない。制御回路3は、あくまでスイッチング素子(S6/S5)のオフのタイミングに基づいてスイッチング素子(S8/S7)のオフのタイミングを決定するので、スイッチング素子(S6/S5)をオフする前(例えばTd分の時間だけ前)にスイッチング素子(S8/S7)をオフしてもよいし、スイッチング素子(S6/S5)をオフした後(例えばTd分の時間だけ後)にスイッチング素子(S8/S7)をオフしてもよい。
本実施形態の同期整流制御は、位相シフト用のスイッチング素子の位相により期間Tonが変化するので、負荷が変動したとしてもそれに追従することができる。
(実施形態3)
本実施形態では、降圧動作時の同期整流制御について説明する。図13は、降圧動作時の同期整流制御を説明する、各スイッチング素子を駆動する駆動信号とトランス11の2次巻線11bを流れる電流について説明する図である。なお、降圧動作とは、入力電圧より出力電圧を低くする動作である。
基本動作では、スイッチング回路2の全てのスイッチング素子の動作を停止(オフ)とし、2次側巻線電流がそれらスイッチング素子の逆並列ダイオード(D5~D8)を経由していた。なお、前述したように、逆並列ダイオードD5、D6が導通する期間に、スイッチング素子S5、S6にオン信号を与えて、スイッチ素子Q5、Q6を逆方向、すなわち逆並列ダイオードD5、D6の順方向に導通させてもよい(図13のスイッチ素子Q5とQ6を参照。)。
そして、逆並列ダイオードD7、D8が導通する期間に、スイッチング素子S7、S8にオン信号を与えて、スイッチ素子Q7、Q8を逆方向に導通させて逆並列ダイオードD7、D8の導通損失よりも低減させることができる。
制御回路3は、
他方の前記スイッチング回路(2/1)に対し、一方の前記スイッチング回路(1/2)の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサ(Ca/Cb)が並列に接続されていない上アーム又は下アームの前記スイッチング素子(S1/S2)のオンと同時に、他方の前記スイッチング回路(2/1)の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサ(Ca/Cb[Cc/Cd])が並列に接続されていない下アーム又は上アームの前記スイッチング素子(S2/S1[S8/S7])をオンし、当該スイッチング素子(S2/S1[S8/S7])のオフタイミングを一方の前記スイッチング回路(1/2)の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサ(Ca/Cb)が並列に接続されていない上アーム又は下アームの前記スイッチング素子(S1/S2)をオフするより先とする、同期整流制御を行う。
そして、制御回路3は、
前記同期整流制御の前記オフタイミングを、前記先にオフさせる一方の前記スイッチング回路(1/2)のスイッチング素子(S3/S4)をオフするタイミングから、一方の前記スイッチング回路(1/2)の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサ(Ca/Cb)が並列に接続されていない上アーム又は下アームの前記スイッチング素子(S1/S2)をオフするタイミングまでの期間であって、他方の前記スイッチング回路(2/1)の前記2つの端子(Ter3&Ter4)間側から出力される電圧を一方の前記スイッチング回路(1/2)の前記2つの端子(Ter1&Ter2)間側から入力される電圧より低くする降圧比で定められるタイミングとする。
本実施形態では、同期整流制御として、同期制御に使用するスイッチング素子をオンする期間Tonを、他のスイッチング素子の駆動信号と降圧比に基づいて設定する。つまり、制御回路3は、スイッチング回路1における組となるスイッチング素子の後にオフするスイッチング素子がオンするタイミングで、スイッチング回路2における第3コンデンサCcと第4コンデンサCdが並列しないスイッチング素子をオンする。一方、当該スイッチング素子をオフするタイミングt22(b)は、降圧比(端子Ter3とTer4から出力される電圧Voutに対する端子Ter1とTer2に入力された電圧Vinの比率[Vin/Vout])に基づき、スイッチング素子(S4/S3)をオフするタイミングt22(a)からスイッチング素子(S1/S2)をオフするタイミングt24の間に設定する。
具体的に説明する。降圧動作時は、実施形態1で説明したスイッチング素子(S4/S3)のオンの期間に基づくだけでは二次側巻線電流に対して十分な同期整流のオン時間が確保できない。そこで、制御回路3は、スイッチング素子(S1/S2)がオン(時刻t21)してから、降圧比[Vin/Vout]に基づく時刻t22(b)までをスイッチング素子(S8/S7)のオンの期間Tonとする。時刻t22(b)は次式で算出する。
22(b)-t21=(Vin/Vout)×(Ns/Np)×Tmin
ただし、
Npはトランス11の一次側(本実施形態の説明であれば1次巻線11a)の巻数、
Nsはトランス11の二次側(本実施形態の説明であれば2次巻線11b)の巻数、
Tminは時刻t21からt22(a)までの時間
である。
(他の実施形態)
本発明の電気回路において、接続点とは電気的に接続されて同電位にある部位を言い、物理的に接続された点を言うものではない。また、本発明のコンバータ及び双方向コンバータにおける各部の構成、構造、数、配置、形状、材質などに関しては、上記具体例に限定されず、当業者が適宜選択的に採用したものも、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に包含される。
より具体的には、例えば、半導体素子として記号により例示したものなどは、これら特定の電気素子には限定されず、同様の機能または作用を有する単一の電気素子あるいは複数の電気素子を含む電気回路として構成することができ、これらすべての変形は、本発明の範囲に包含される。同様に、ダイオード、コンデンサ、スイッチング素子をはじめとする各回路素子の数や配置関係などについても、当業者が適宜設計変更したものは本発明の範囲に包含される。
Ter1:第1端子
Ter2:第2端子
Ter3:第3端子
Ter4:第4端子
1、2:スイッチング回路
3:制御回路
11:トランス
12:第1レグ(スイッチング回路1の第1レグ)
13:第2レグ(スイッチング回路1の第2レグ)
24:第3レグ(スイッチング回路2の第2レグ)
25:第4レグ(スイッチング回路2の第1レグ)
16、17:コンデンサ
18:スイッチング回路2の検出手段
19:スイッチング回路1の検出手段
S1~S4:スイッチング回路1のスイッチング素子
Q1~Q4:スイッチ素子
D1~D4:逆並列ダイオード
C1~C4:並列コンデンサ
S5~S8:スイッチング回路2のスイッチング素子
Q5~Q8:スイッチ素子
D5~D8:逆並列ダイオード
C5~C8:並列コンデンサ
Ca:スイッチング回路1の第1コンデンサ
Cb:スイッチング回路1の第2コンデンサ
Cc:スイッチング回路2の第1コンデンサ(「第3コンデンサ」と説明する場合もある。)
Cd:スイッチング回路2の第2コンデンサ(「第4コンデンサ」と説明する場合もある。)
L:インダクタンス手段

Claims (3)

  1. 1次巻線と2次巻線とを有するトランスと、
    逆並列ダイオードと並列コンデンサとがそれぞれ並列に接続されたスイッチ素子を有するスイッチング素子を上下アームとして2つの端子との間にそれぞれ並列に接続された第1レグと第2レグと、前記第1レグもしくは第2レグの上下アームの一方のスイッチング素子又は前記第1レグ及び第2レグの上アームもしくは下アームの一方のスイッチング素子に並列に接続される第1コンデンサと、前記第1レグもしくは第2レグの上下アームの他方のスイッチング素子又は前記第1レグ及び第2レグの上アームもしくは下アームの他方のスイッチング素子に並列に接続される第2コンデンサとを有し、それぞれ前記トランスの前記1次巻線側及び前記トランスの前記2次巻線側に接続される2つのスイッチング回路と、
    前記トランスの前記1次巻線側又は前記2次巻線側で、前記第1レグの上下アームの接続点側と前記第2レグの上下アームの接続点側との間に前記1次巻線 又は前記2次巻線を介して接続されるインダクタンス手段と、
    前記スイッチング回路のスイッチング制御を行う制御回路と、
    を備え、
    前記制御回路は、
    一方の前記スイッチング回路に対し、前記第1又は第2レグの上アームのスイッチング素子と前記第2又は第1レグの下アームのスイッチング素子とを組にして交互にオンオフさせて前記2つの端子側から入力される直流を交流に変換させて前記スイッチング回路から出力させ、前記組となるスイッチング素子を交互にオンオフ制御するにあたり、オン状態にある前記組となる前記第1又は第2レグの上アームのスイッチング素子と前記第2又は第1レグの下アームのスイッチング素子のうち、前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサが並列に接続された前記スイッチング素子を先にオフする、ゼロボルトスイッチング制御と、
    他方の前記スイッチング回路に対し、一方の前記スイッチング回路の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサが並列に接続されていない上アーム又は下アームの前記スイッチング素子をオンするタイミングに基づいて、他方の前記スイッチング回路の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサが並列に接続されていない下アーム又は上アームの前記スイッチング素子をオンし、当該スイッチング素子のオフタイミングを一方の前記スイッチング回路の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサが並列に接続されていない上アーム又は下アームの前記スイッチング素子をオフするより先とする、同期整流制御と、
    を行うことを特徴とするDC/DCコンバータであって、
    さらに、前記制御回路は、
    他方の前記スイッチング回路の前記2つの端子間側から出力される電圧、電流もしくは電力の検出値又は一方の前記スイッチング回路の前記2つの端子間側から入力される電圧、電流又は電力の検出値が目標値に近づくように、一方の前記スイッチング回路において前記組となるスイッチング素子がオン状態にある期間に前記2つの端子側から入力されるエネルギーを前記インダクタンス手段に蓄積させるように他方の前記スイッチング回路の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサが並列に接続されている前記スイッチング素子を順方向に導通させ、前記先にオフさせる一方の前記スイッチング回路のスイッチング素子をオフする前に前記順方向に導通させていた他方の前記スイッチング回路の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサが並列に接続されている前記スイッチング素子をオフさせる、昇圧動作制御を行う際に、
    前記同期整流制御の前記オフタイミングを、前記先にオフさせる一方の前記スイッチング回路のスイッチング素子をオフするタイミングに基づいて決定する
    ことを特徴とするC/DCコンバータ。
  2. 1次巻線と2次巻線とを有するトランスと、
    逆並列ダイオードと並列コンデンサとがそれぞれ並列に接続されたスイッチ素子を有するスイッチング素子を上下アームとして2つの端子との間にそれぞれ並列に接続された第1レグと第2レグと、前記第1レグもしくは第2レグの上下アームの一方のスイッチング素子又は前記第1レグ及び第2レグの上アームもしくは下アームの一方のスイッチング素子に並列に接続される第1コンデンサと、前記第1レグもしくは第2レグの上下アームの他方のスイッチング素子又は前記第1レグ及び第2レグの上アームもしくは下アームの他方のスイッチング素子に並列に接続される第2コンデンサとを有し、それぞれ前記トランスの前記1次巻線側及び前記トランスの前記2次巻線側に接続される2つのスイッチング回路と、
    前記トランスの前記1次巻線側又は前記2次巻線側で、前記第1レグの上下アームの接続点側と前記第2レグの上下アームの接続点側との間に前記1次巻線 又は前記2次巻線を介して接続されるインダクタンス手段と、
    前記スイッチング回路のスイッチング制御を行う制御回路と、
    を備え、
    前記制御回路は、
    一方の前記スイッチング回路に対し、前記第1又は第2レグの上アームのスイッチング素子と前記第2又は第1レグの下アームのスイッチング素子とを組にして交互にオンオフさせて前記2つの端子側から入力される直流を交流に変換させて前記スイッチング回路から出力させ、前記組となるスイッチング素子を交互にオンオフ制御するにあたり、オン状態にある前記組となる前記第1又は第2レグの上アームのスイッチング素子と前記第2又は第1レグの下アームのスイッチング素子のうち、前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサが並列に接続された前記スイッチング素子を先にオフする、ゼロボルトスイッチング制御と、
    他方の前記スイッチング回路に対し、一方の前記スイッチング回路の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサが並列に接続されていない上アーム又は下アームの前記スイッチング素子をオンするタイミングに基づいて、他方の前記スイッチング回路の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサが並列に接続されていない下アーム又は上アームの前記スイッチング素子をオンし、当該スイッチング素子のオフタイミングを一方の前記スイッチング回路の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサが並列に接続されていない上アーム又は下アームの前記スイッチング素子をオフするより先とする、同期整流制御と、
    を行うことを特徴とするDC/DCコンバータであって、
    さらに、前記制御回路は、
    他方の前記スイッチング回路の前記2つの端子間側から出力される電圧、電流もしくは電力の検出値又は一方の前記スイッチング回路の前記2つの端子間側から入力される電圧、電流又は電力の検出値が目標値に近づくように、一方の前記スイッチング回路において前記組となるスイッチング素子がオン状態にある期間に前記2つの端子側から入力されるエネルギーを前記インダクタンス手段に蓄積させるように他方の前記スイッチング回路の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサが並列に接続されている前記スイッチング素子を順方向に導通させ、前記先にオフさせる一方の前記スイッチング回路のスイッチング素子をオフする前に前記順方向に導通させていた他方の前記スイッチング回路の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサが並列に接続されている前記スイッチング素子をオフさせる、昇圧動作制御を行う際に、
    前記同期整流制御の前記オフタイミングを、他方の前記スイッチング回路の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサが並列に接続されている前記スイッチング素子をオフするタイミングに基づいて決定する
    ことを特徴とするC/DCコンバータ。
  3. 1次巻線と2次巻線とを有するトランスと、
    逆並列ダイオードと並列コンデンサとがそれぞれ並列に接続されたスイッチ素子を有するスイッチング素子を上下アームとして2つの端子との間にそれぞれ並列に接続された第1レグと第2レグと、前記第1レグもしくは第2レグの上下アームの一方のスイッチング素子又は前記第1レグ及び第2レグの上アームもしくは下アームの一方のスイッチング素子に並列に接続される第1コンデンサと、前記第1レグもしくは第2レグの上下アームの他方のスイッチング素子又は前記第1レグ及び第2レグの上アームもしくは下アームの他方のスイッチング素子に並列に接続される第2コンデンサとを有し、それぞれ前記トランスの前記1次巻線側及び前記トランスの前記2次巻線側に接続される2つのスイッチング回路と、
    前記トランスの前記1次巻線側又は前記2次巻線側で、前記第1レグの上下アームの接続点側と前記第2レグの上下アームの接続点側との間に前記1次巻線 又は前記2次巻線を介して接続されるインダクタンス手段と、
    前記スイッチング回路のスイッチング制御を行う制御回路と、
    を備え、
    前記制御回路は、
    一方の前記スイッチング回路に対し、前記第1又は第2レグの上アームのスイッチング素子と前記第2又は第1レグの下アームのスイッチング素子とを組にして交互にオンオフさせて前記2つの端子側から入力される直流を交流に変換させて前記スイッチング回路から出力させ、前記組となるスイッチング素子を交互にオンオフ制御するにあたり、オン状態にある前記組となる前記第1又は第2レグの上アームのスイッチング素子と前記第2又は第1レグの下アームのスイッチング素子のうち、前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサが並列に接続された前記スイッチング素子を先にオフする、ゼロボルトスイッチング制御と、
    他方の前記スイッチング回路に対し、一方の前記スイッチング回路の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサが並列に接続されていない上アーム又は下アームの前記スイッチング素子をオンするタイミングに基づいて、他方の前記スイッチング回路の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサが並列に接続されていない下アーム又は上アームの前記スイッチング素子をオンし、当該スイッチング素子のオフタイミングを一方の前記スイッチング回路の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサが並列に接続されていない上アーム又は下アームの前記スイッチング素子をオフするより先とする、同期整流制御と、
    を行うことを特徴とするDC/DCコンバータであって、
    さらに、前記制御回路は、前記同期整流制御の前記オフタイミングを、前記先にオフさせる一方の前記スイッチング回路のスイッチング素子をオフするタイミングから、一方の前記スイッチング回路の前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサが並列に接続されていない上アーム又は下アームの前記スイッチング素子をオフするタイミングまでの期間であって、他方の前記スイッチング回路の前記2つの端子間側から出力される電圧を一方の前記スイッチング回路の前記2つの端子間側から入力される電圧より低くする降圧比で定められるタイミングとする
    ことを特徴とするC/DCコンバータ。
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