JP4391106B2 - 地盤撹拌装置および地盤改良工法 - Google Patents
地盤撹拌装置および地盤改良工法 Download PDFInfo
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【発明の属する技術分野】
本発明は、地盤撹拌装置および地盤撹拌方法に関し、特に軟弱地盤の浅層の地盤改良に用いられる地盤撹拌装置および地盤撹拌方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の軟弱地盤を改良する装置として、図12に示されるような、支持体101に回転する撹拌体104を回転自在に取り付けた地盤撹拌装置M’が知られている。
【0003】
この種の地盤撹拌装置M’には、種々の形態が開示されており、例えば、特開平10−227028号公報には左右の撹拌体間に未改良区域が生じるのを防止するために支持体に対して撹拌体を角度を持って取り付けたものが開示されており、また実公平6−1622号公報には撹拌体に駆動力を伝達する伝達手段等を土砂などから保護するために支持体を箱型にしてその内部に伝達手段を配したものが開示されており、さらに特開平11−280057号公報には撹拌体の形状に特徴をもたせて撹拌性能を高めるようにしたものが開示されている。
【0004】
かかる地盤撹拌装置M’を使用しての施工は、自走式車輌XのブームXbの先端から前記地盤撹拌装置M’を垂下させ、前記撹拌体104を回転させつつ前記ブームXbを下降させてこの地盤撹拌装置M’を地盤に挿入し、改良材を注入しつつ前記ブームXbを車両側に引き寄せることにより、地盤と改良材とを混合撹拌して地盤の所定領域の改良を行なう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のこの種の地盤撹拌装置M’は、上述の公報に開示されているものも含め、いずれも支持体の先端部にのみ一つ又は左右一対の撹拌体が取り付けられた構成となっている。この種の地盤撹拌装置は撹拌される範囲は撹拌体の回転直径に限られるため、地盤改領域が前記撹拌体104の回転直径よりも深層まで必要とされる場合には、従来の地盤撹拌装置M’では支持体101を上下運動させて所望の深度まで撹拌領域を形成する必要があった。即ち、所定の領域の地盤改良を行なうために、ある箇所で支持体101を上下運動させて当該箇所の撹拌を行なった後に、支持体101を車輌X側に引き寄せ、さらにその別箇所でも支持体101を上下運動させて撹拌を行なう操作を繰り返す必要があった。このような操作の繰り返しは、煩雑で施工時間が非常に長くなる。
【0006】
そこで、本発明の主たる課題は、所望の地盤改良区域を確実に改良でき、かつその施工時間を短縮することができる地盤撹拌装置および施工方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決した本発明およびその作用効果は以下のとおりである。
<請求項1記載の発明>
地上において少なくとも一つの改良方向に移動する移動体の移動に伴って、縦向き状態で移動せられる支持体と、この支持体に対して実質的に水平回転軸周りに回転自在に取り付けられ、地盤の撹拌を図る撹拌体と、この撹拌体に回転力を与える駆動源とを備える地盤撹拌装置であって、前記撹拌体として前記支持体の先端部両側に下部撹拌体が設けられ、これよりも上側に上部撹拌体が設けられ、それぞれが前記支持体を側部から貫通するように設けられた回転軸を介して前記支持体に連結され、
前記支持体内部においては、前記駆動源の前記支持体内部に突出している駆動軸に嵌着された駆動スプロケットと上側の前記回転軸の前記支持体内部に位置する部位に嵌着された第1スプロケットとの間に無端チェーンが掛けられ、前記上側回転軸の前記第1スプロケットとは別の前記上側回転軸の前記支持体内部に位置する部位に嵌着された第2スプロケットと下側の前記回転軸の前記支持体内部に位置する部位に嵌着された第3スプロケットとの間に第2無端チェーンが掛けられており、
前記支持体は内部が空間となっており、この空間は外部と液密とされており、
前記地盤と撹拌混合させる改良材を地上から搬送する搬送路が前記支持体に設けられ、前記搬送路における改良材の吐出口が前記支持体の先端から垂直方向に向かって開口していることを特徴とする地盤撹拌装置。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
<請求項2記載の発明>
前記撹拌体は、前記支持体を挟んでその両側に設けられ、これら両撹拌体が同一回転軸により共回転するように構成されている請求項1記載の地盤撹拌装置。
【0012】
【0013】
<請求項3記載の発明>
前記撹拌体は、回転軸心と直交する面内において分割する複数の単位撹拌翼体が回転軸に着脱自在に取り付けられ、これらの単位撹拌翼体により円盤状の撹拌体を構成している請求項1又は請求項2記載の地盤撹拌装置。
【0014】
【0015】
<請求項4記載の発明>
支持体に対する撹拌体の張り出し長さが、上方に位置する撹拌体よりも下方に位置する撹拌体において長く、かつ、上方に位置する撹拌体の回転直径よりも下方に位置する撹拌体の回転直径が大きく構成され、
地盤挿入時に下方に位置する撹拌体により撹拌された部位を上方の撹拌体が再撹拌する請求項1〜3の何れか1項に記載の地盤撹拌装置。
【0016】
【0017】
<請求項5記載の発明>
請求項1〜4のいずれか1項に示される地盤撹拌装置を、撹拌体を回転させながら支持体を下降させて前記撹拌体を地盤に押し込んで挿入し、前記支持体を縦向き状態を維持したまま移動体を改良方向に移動させ、この移動過程において前記撹拌体を回転させながら地盤を撹拌させ、地盤を改良することを特徴とする地盤改良工法。
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
(主な作用効果)
支持体の上下方向に撹拌体を複数設けたことにより、支持体先端に一つ又は一対の撹拌体を備える従来例と比較して深層まで撹拌でき、従来、支持体を上下運動させなければ撹拌できなかった深度まで上下運動させなくとも撹拌することが可能になる。また、長手方向に沿って並設されているので、深層までの改良が必要ない場合は、支持体の下降具合を調節して先端のみを挿入するようにするだけで対応することができる。
支持体を挟んでその両側に撹拌体が設けられているので、撹拌領域が広くなり、より短時間で所定領域の撹拌を行なうことが可能になる。
単一の駆動源で複数の撹拌体が駆動されるので操作が容易となる。また、支持体を軽量にでき、迅速な組み付けができ、施工時間の短縮も図られる。
改良材の吐出口を下部撹拌体の撹拌領域に臨むように設けたので、支持体の挿入時に吐出口から改良材を噴射させると、支持体の進行方向に向かって改良材が噴射されることになり、支持体の挿入がしやすくなる。また、特に支持体の両側に撹拌体が配されている構成の場合は、左右撹拌体間に未改良区域が形成されることが防止される。
撹拌体を回転軸に着脱自在に取り付けられる単位撹拌翼体により構成したので、支持体への撹拌体の取り付けが容易になり、迅速な施工準備が可能となる。
下部の撹拌領域が上部の撹拌領域よりも狭い場合には、地盤挿入時に上下双方の撹拌体に負荷がかかり、スムーズな地盤挿入がなされない。また、上部と下部の撹拌体の撹拌領域が同じであっても、地盤に撹拌装置を垂下して挿入させるときには、少なからずぶれが生じるので、この場合にも、同様の弊害が生ずる。特に、対象地盤がN値2〜3程度の粘性土である場合には、撹拌領域が撹拌体から近い範囲になり、下部撹拌体により撹拌される撹拌領域が狭くなりやすく、上方の撹拌体にも負荷がかかりやすくなる。
下部の撹拌体による撹拌領域が、上部の撹拌体による撹拌領域よりも、広いものとなり、撹拌装置を地盤挿入するさいには、下部の撹拌体により撹拌されて粘性が低下した領域を、上部の撹拌体が撹拌することになり、上部の撹拌体の負荷が低減されスムーズな地盤挿入が可能となる。
所望の深度の改良領域を迅速かつ確実に形成することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照しながら以下に詳述する。
<第1の地盤撹拌装置の形態>
本発明の第1の地盤撹拌装置例を図1〜3に示す。本実施の形態に係る地盤撹拌装置Mは、縦長の支持体1の先端部両側に下部撹拌体4A,4Bが配置され、それよりも上側に上部撹拌体5A,5Bが配置され、それぞれが回転軸2,3を介して支持体1に連結されている。各撹拌体の構成は左右において同様である。前記支持体1は内部が空間となっており、この空間に撹拌体の駆動源となる油圧モータ6Aの駆動力を前記回転軸2,3を介して撹拌体4A,4B,5A,5Bに伝達するための伝達手段63,23が配されている。また、この空間は、前記伝達手段63,23等の保護のため土砂等が空間内に入り込まないように外部と液密とされている。
【0023】
支持体1の上部には前記撹拌体4A,4B,5A,5Bの駆動源となる前記油圧モータ6Aが配置され、図示はしないがその駆動軸が前記支持体1の内部の空間に突出している。この駆動軸には駆動スプロケットが嵌着されている。かかる油圧モータ6Aの回転数の制御や油圧の供給は送油経路66および制御経路67を介して外部から操作される。
【0024】
一方、各回転軸2,3は、掘削の際に各撹拌体4A,4B,5A,5Bの回転軸が掘削面に対して平行となるように、それぞれ支持体1を側部から貫通するように設けられている。各回転軸2,3の支持体内部に位置する部位にはスプロケット2Sb,3Sa,3Sbが嵌着され、これらのスプロケットおよび上述の駆動スプロケットに伝達手段となる無端チェーン63,23が掛けられ、油圧モータの駆動力が回転軸に伝達される。また、各回転軸2、3の支持体外部に露出する部分において、その先端とそれよりも支持体側の各部分に円盤状の撹拌体取付台座が平設されて嵌着されている。この撹拌体取付台座2a,2a’,2b,2b’,3a,3a’,3b,3b’に対して撹拌体が取り付けられる。
【0025】
前記撹拌体取付台座に取り付けられる撹拌体4A,4B,5A,5Bは、各撹拌体取付台座のそれぞれに平接しボルト固定される略十字形状の基板40c,40d,50c,50dと、これら平設される前記基板の凸部先端間に架橋された撹拌爪取付台座40e…,50e…と、この撹拌爪取付台座から回転方向に直交方向に突出する複数の撹拌爪40f…,50f…とを有する。図示例では撹拌台座の進行方向に対して角度を持って前記撹拌爪40f…,50f…が配設されており撹拌性が高められている。尚、前記基板は略十字形状に限られるものではなく種々の形状に構成することができる例えば円盤状としてもよい。また、前記撹拌爪の形状は適宜選択することができる。係る構成の撹拌体は、実質的に地盤を撹拌する撹拌爪40f…,50f…が回転軸2,3から離れた距離にあるので撹拌範囲が広く、また回転軸と撹拌体取付台座との間が空間となっていることから回転抵抗が少ないという利点を有する。
【0026】
さらに、本実施の形態にかかる撹拌体は、図4に示されるように、回転方向に直交する方向に分割する分割部材で構成されている。支持体正面視に対して右側に位置する下部撹拌体を例にとって説明すれば、撹拌体4Aは、前記撹拌体取付台座2a,2a’に対して着脱自在な複数の単位撹拌翼体40c,40cで構成されており、各単位撹拌翼体40c,40cの基板部分を前記回転軸2の撹拌体取付台座2a,2a’にボルト孔Bhおよびこれに螺合するボルトによって固定することにより一つの撹拌体4Aが形成される。各図示例は二つの分割部材からなるものであるが、適宜の数の単位撹拌翼体からなる撹拌体とすることができる。撹拌体を分割できるようにしたことにより、現場に搬送しやすくなり、また、容易にかつ迅速に地盤撹拌装置を組み上げることができ、施工時間が短縮される。
【0027】
他方、支持体内部は、図3に示されるように、油圧モータの駆動軸に嵌着された図示されない駆動スプロケットと上側回転軸3に嵌着された第1スプロケット3Saとの間に無端チェーン63が掛けられ、上側回転軸3の第1スプロケット3Saとは別の第2スプロケット3Sbと、下側回転軸2に嵌着された第3スプロケット2Sbとの間に第2無端チェーン23が掛けられており、油圧モータに油圧伝達路を介して油圧を与えて駆動軸を回転させると、駆動力が各無端チェーン63,23により各スプロケット3Sa,3Sb,2Sbに伝達され、回転軸2,3が回転して各撹拌体4A,4B,5A,5Bが回転軸の軸心回りに回転するようになっている。
【0028】
ここで、本発明に係る地盤撹拌装置Mは前記撹拌体4A,4B,5A,5Bを回転させながら地盤撹拌装置Mを地盤に挿入するが、地盤挿入の際に押し込み抵抗を低減させるために改良材を支持体1の先端から噴射することができる。本発明の実施の形態にかかる改良材の噴射手段は、搬送路H、吐出口71および図示されない改良材の供給装置を有し、前記吐出口71は支持体1の先端から垂直方向に向かって開口している。この吐出口71には前記搬送路Hが接続されており、係る搬送路Hは支持体1に沿って設けられ、支持体1の上方において、前記供給装置に接続されている。図示される地盤撹拌装置Mにおいては、吐出口71は支持体1の先端のみに設けられているが、改良材の吐出口は上部撹拌体と下部撹拌体との間にも設けてもよい。この場合には改良材と土壌の撹拌混合性がより高まる。
【0029】
<第2の地盤撹拌装置の形態>
本発明の第2の地盤撹拌装置の例を図5および6に示す。本実施の形態に係る地盤撹拌装置は、第1の実施の形態と同様に、支持体1の先端部両側に下部撹拌体4A,4Bが配置され、それよりも上側に上部撹拌体5A,5Bが配置されている。下部撹拌体4A,4Bおよび上部撹拌体5A,5Bのそれぞれは回転軸2,3を介して支持体1に連結されており、各撹拌体4A,4B,5A,5Bの構成は支持体1の左右において同様となっている。前記支持体1の内部は外部と液密にされた空間とされ、この空間に油圧モータ6Aの駆動力を回転軸に伝える伝達手段が配されている。改良材の搬送路Hは、前記支持体1の外側に、支持体1の正面と背面とに上下方向に沿って配され、上端に改良材の供給装置に連結するための接続部71Aが設けられ、下端に下向きに開口する吐出口71Bが設けられている。
【0030】
前記撹拌体4A,4B,5A,5Bの駆動源となる前記油圧モータ6Aは前記支持体1の上部に配置され、図示はしないがその駆動軸は前記支持体の内部空間に突出しており、この駆動軸に駆動スプロケットが嵌着されている。前記油圧モータ6Aの回転数の制御や油圧の供給は送油経路66および制御経路67を介して外部から操作する。
【0031】
各回転軸2,3は、掘削の際に各撹拌体4A,4B,5A,5Bが掘削面に対して平行に回転するように、それぞれ支持体1を側部から貫通するように設けられ、各回転軸2,3の支持体1内部に位置する部位にスプロケットが嵌着され、これらのスプロケットおよび上述の駆動スプロケット間に伝達手段となる無端チェーンが掛けられて、油圧モータの駆動力が回転軸に伝達される。別途図示はしないが、支持体内部での無端チェーンによる回転軸の駆動力伝達態様は、図3に示される、第1の実施の形態の構成となっている。
【0032】
各回転軸2,3の支持体1外部に露出する部分の先端には、円盤状の撹拌体取付台座2a,2b,3a、3bが嵌着され、この撹拌体取付台座2a,2b,3a、3bに対して撹拌体4A,4B,5A,5Bが取り付けられている。本実施の形態の撹拌体4A,4B,5A,5Bは、3枚の単位撹拌翼体により構成され、各単位撹拌翼体をそれぞれ前記撹拌体取付台座2a,2b,3a、3bにボルトBを介して取り付けることで、1つの撹拌体4A,4B,5A,5Bを構成している。前記単位撹拌翼体は、撹拌体取付台座2a,2b,3a、3bに平接してボルト固定される基板部40c,50cと、撹拌爪40f,40f…を取り付けるための撹拌爪取付台座40e,50eを有する。図示例においては、下部撹拌体の撹拌爪取付台座40eに撹拌爪40f,40f…を設け、上部撹拌体の撹拌体取付台座50eには撹拌爪は設けていない。上部撹拌体5A,5Bにおいては取付台座50eにより撹拌効果を得る構成としている。もちろん、上部撹拌体にかかる撹拌爪取付台座にも撹拌爪を取り付けてもよい。
【0033】
一方、図示例においては、前記撹拌体取付台座2a,2b,3a、3bと支持体1の側部との間に、この領域の撹拌性を高めるための撹拌補助凸片Tが、支持体1の側部から前記撹拌体取付台座2a,2b,3a、3bに向かって突出するように設けている。
【0034】
他方、本実施の形態においては、下部撹拌体4A,4Bの撹拌爪取付台座40eの長さL1を、上部撹拌体5A,5Bの撹拌爪取付台座50eの長さL2よりも、水平方向に長くするとともに、撹拌体の張り出し長さL3,L4、図示例でいえば、支持体1の側面から撹拌爪取付台座2a,2b,3a、3bの外方側端(支持体から遠い方の端)までの距離を、上部撹拌体5A,5Bよりも下部撹拌体4A,4Bにおいて長く構成している。すなわち、L1>L2、L3>L4に形成している。さらに、回転軸2,3の中心軸から撹拌爪取付台座40e,50eまでの距離L5,L6を、上部撹拌体5A,5Bよりも下部撹拌体4A,4Bにおいて長く構成している。すなわちL6>L5としている。これら構成をとることにより、下部撹拌体4A,4Bにより撹拌される領域が、上部撹拌体5A,5Bによる撹拌領域よりも広範となり、撹拌装置を垂下させて地盤に挿入するさいに、下部撹拌体4A,4Bにより撹拌された領域を上部撹拌体5A,5Bが撹拌する。上部撹拌体5A,5Bの張り出し長さL4よりも下部撹拌体4A,4Bの張り出し長さL3を長くするには、各回転軸2,3の支持体からの突出長、撹拌爪取付台座40e,50eの長さの設計により適宜調整することができる。
【0035】
<第3の地盤撹拌装置の形態>
本発明の第3の地盤撹拌装置の形態を図7および8に示す。本実施の形態は、第1の実施の形態の撹拌装置における撹拌体4A,4B,5A,5Bの形状を変更した例である。上下左右の各撹拌体取付台座2a,2b,3a,3bに取り付けられる単位撹拌翼体Muは4枚である。これらを各撹拌体取付台座2a,2b,3a,3bに4枚ずつ取付けて側面視において略十字形状となる撹拌体4A,4B,5A,5Bが構成されている。
【0036】
前記単位撹拌翼体Muは、第1の実施の形態と形状が異なっており、基板が外側と内側とに平設された構造をとっていない。この単位撹拌翼体Muは、撹拌体取付台座2a,2b,3a,3bに平接する一枚板状の基板部40c,50cと、その先端に前記基板部40c,50cに対して直行するように設けられた撹拌爪取付台座40e,50eとを備える構造である。
【0037】
上記のように撹拌体を構成すると、撹拌体の回転時に基板に起因する負荷が軽減される。
【0038】
その他、本発明においては、撹拌体取付台座に取り付ける撹拌翼体の形状および数を適宜変更して、撹拌体の形状を適宜の形状に変更することが可能である。
【0039】
(その他の地盤撹拌装置の形態)
上記各実施例にかかる地盤撹拌装置Mは、一つの油圧モータ6Aで全ての撹拌体4A,4B,5A,5Bを駆動する例であるが、複数の油圧モータを設けて、上部撹拌体と下部撹拌体とを別々に駆動するようにすることもできる。係る地盤撹拌装置の例を図9及び10に示す。この図9及び10に示される地盤撹拌装置は、支持体1上部の左右両側に油圧モータ6A,6Bが配置されている。これらの油圧モータ6A,6Bは別々の油圧を与えられるように油圧経路66A,66Bが配設されている。一方、支持体内部においては、図示はしないが各油圧モータの駆動軸およびこれに嵌着した駆動スプロケットがそれぞれ干渉しないように間隔が開けられている。
【0040】
他方、各回転軸2,3は、第1の実施の形態と同様に、掘削の際に各撹拌体4A,4B,5A,5Bの回転軸が掘削面に対して平行となるように、それぞれ支持体1を側部から貫通するように設けられている。回転軸への撹拌体の取り付けに関しても第1の実施の形態と同様である。
【0041】
本実施の形態においては、上側回転軸3に嵌着されている上側スプロケット3Saと前記駆動モータ6Aの駆動軸に勘着された駆動スプロケットとが無端チェーン62で連結され、下側回転軸2に嵌着されている下側スプロケット2Sbと前記駆動モータ6Bの駆動軸に嵌着された駆動スプロケットが無端チェーン23で連結され、上側回転軸と下側回転軸とが別々のモータで駆動されるように構成される形態を参考にすることができる。このように構成された本参考の形態にかかる地盤撹拌装置では、支持体1の上下において撹拌体の駆動力および回転方向を適宜変更することができる。
【0042】
その他、従来既知の技術を用いて各種スプロケットの組合せや回転方向を変換するギア手段等を用いることにより前記支持体の長手方向に沿う方向において隣接する撹拌体を正逆反対に回転するように構成してもよい。
【0043】
さらに、上記例は支持体の両側にそれぞれ2つの撹拌体が設けられているが、撹拌体の数は特に限定されない。支持体の両側にそれぞれ3つの撹拌体を設けるように構成してもよい、さらにはそれ以上の数を設けてもよい。
【0044】
<地盤改良工法について>
本発明に係る地盤改良工法について図11を参照しながら説明する。まず、(A)に示されるように自走式車輌XのブームXbの先端に支持体上端の取付部を介して地盤撹拌装置Mを取り付け、ブーム先端から本発明に係る地盤撹拌装置を垂下させる。その後ブームを移動させて自走式車輌から遠い位置に前記地盤撹拌装置を保持する。かかる状態としたならば、次いで、(B)に示されるように撹拌体を回転させつつ、ブームXbを下降させて地盤撹拌装置Mを地盤に押し込み挿入する。このとき、支持体の先端から改良材を噴射する。これにより押し込み抵抗が低減される。また、支持体に深度確認用の目盛りなどを付しておくと、挿入時に地盤撹拌装置の正確な挿入深度を確認することができる。
【0045】
次いで、(C)に示されるように撹拌体が地盤に挿入されたならば、ブームXbを操作して前記地盤撹拌装置Mの垂直を保持したまま自走式車輌X側に引き寄せる。この過程で撹拌体が回転して地盤を撹拌しつつ図(B)中の矢印の方向に移動し所定領域の地盤撹拌が行なわれる。
【0046】
次いで、地盤撹拌装置Mが自走式車輌Xの近くまで引き寄せられたならば、ブームXbを操作して地盤撹拌装置Mを上方に引き上げるとともに、必要に応じて撹拌体の回転を停止させる。
【0047】
この操作を繰り返し操作して所望の範囲の地盤の改良を行なう。
【0048】
ここで、左右の撹拌体を別々の油圧モータで駆動させる地盤撹拌装置の場合には、必要に応じて左右の撹拌体の回転力を変更させる。例えば、支持体の地盤への挿入時や支持体を車輌側に引き寄せている撹拌時等に一方の撹拌体が硬い地盤や石などに当たったときにその当たっている撹拌体に高い回転力を与えるようにして施工する。また、上下の撹拌体を正逆が反対に回転できるよう構成した地盤撹拌装置の場合は、地盤の状態や撹拌具合等を考慮して、適宜、撹拌体を正逆反対に回転させて施工を行うことができる。
【0049】
なお、本施工例では、支持体を自走式車両のブームに取り付けた例を示したが、もちろん自走式車両のブーム以外の移動体に支持体を取り付けて施工することも可能である。
【0050】
【発明の効果】
以上詳述のとおり本発明によれば、所定領域を短時間に確実に地盤改良できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態にかかる地盤撹拌装置の正面図である。
【図2】 その側面図である。
【図3】 第1の実施の形態にかかる地盤撹拌装置の一部断面図である。
【図4】 本発明にかかる撹拌体の分割形態を示す図である。
【図5】 第2の実施の形態にかかる地盤撹拌装置の正面図である。
【図6】 その側面図である。
【図7】 第3の実施の形態にかかる地盤撹拌装置の正面図である。
【図8】 その側面図である。
【図9】 その他の実施の形態にかかる地盤撹拌装置の正面図である。
【図10】 その他の実施の形態にかかる地盤撹拌装置の一部断面図である。
【図11】 本発明にかかる地盤改良工法を示す概略図である。
【図12】 従来の地盤撹拌装置を示す図である。
【符号の説明】
X…自走式車輌、Xb…ブーム、M…地盤撹拌装置、1…支持体、1a…取付部、2…下側回転軸、2a,2b…下部撹拌体取付台座、2Sb…下側スプロケット、3…上側回転軸、3Sa,3Sb…上側スプロケット、3a,3b…上部撹拌体取付台座、32…ボルト孔、4A,4B…下部撹拌体、40c…単位撹拌翼体基板、40e…撹拌爪取付台座、40f…撹拌爪、5A,5B…上部撹拌体、50c…単位撹拌翼体基板、50e…撹拌爪取付台座、50f…撹拌爪、6A,6B…油圧モータ、60a,60b…駆動軸、61a,61b…駆動スプロケット、66…送油経路、67…制御経路、H…搬送路、71…吐出口、23,62,63…無端チェーン、G…地盤。
Claims (5)
- 地上において少なくとも一つの改良方向に移動する移動体の移動に伴って、縦向き状態で移動せられる支持体と、この支持体に対して実質的に水平回転軸周りに回転自在に取り付けられ、地盤の撹拌を図る撹拌体と、この撹拌体に回転力を与える駆動源とを備える地盤撹拌装置であって、前記撹拌体として前記支持体の先端部両側に下部撹拌体が設けられ、これよりも上側に上部撹拌体が設けられ、それぞれが前記支持体を側部から貫通するように設けられた回転軸を介して前記支持体に連結され、
前記支持体内部においては、前記駆動源の前記支持体内部に突出している駆動軸に嵌着された駆動スプロケットと上側の前記回転軸の前記支持体内部に位置する部位に嵌着された第1スプロケットとの間に無端チェーンが掛けられ、前記上側回転軸の前記第1スプロケットとは別の前記上側回転軸の前記支持体内部に位置する部位に嵌着された第2スプロケットと下側の前記回転軸の前記支持体内部に位置する部位に嵌着された第3スプロケットとの間に第2無端チェーンが掛けられており、
前記支持体は内部が空間となっており、この空間は外部と液密とされており、
前記地盤と撹拌混合させる改良材を地上から搬送する搬送路が前記支持体に設けられ、前記搬送路における改良材の吐出口が前記支持体の先端から垂直方向に向かって開口していることを特徴とする地盤撹拌装置。 - 前記撹拌体は、前記支持体を挟んでその両側に設けられ、これら両撹拌体が同一回転軸により共回転するように構成されている請求項1記載の地盤撹拌装置。
- 前記撹拌体は、回転軸心と直交する面内において分割する複数の単位撹拌翼体が回転軸に着脱自在に取り付けられ、これらの単位撹拌翼体により円盤状の撹拌体を構成している請求項1又は請求項2記載の地盤撹拌装置。
- 支持体に対する撹拌体の張り出し長さが、上方に位置する撹拌体よりも下方に位置する撹拌体において長く、かつ、上方に位置する撹拌体の回転直径よりも下方に位置する撹拌体の回転直径が大きく構成され、
地盤挿入時に下方に位置する撹拌体により撹拌された部位を上方の撹拌体が再撹拌する請求項1〜3の何れか1項に記載の地盤撹拌装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項に示される地盤撹拌装置を、撹拌体を回転させながら支持体を下降させて前記撹拌体を地盤に押し込んで挿入し、前記支持体を縦向き状態を維持したまま移動体を改良方向に移動させ、この移動過程において前記撹拌体を回転させながら地盤を撹拌させ、地盤を改良することを特徴とする地盤改良工法。
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