JP4831263B1 - 地盤改良用攪拌混合装置ユニット及びそれを用いた地盤改良装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】輸送コスト、イニシャルコスト及びメンテナンスコストを低減することができる地盤改良装置を提供する。
【解決手段】基体2、基体2により回転軸3まわりに回転可能に支持された攪拌翼4,5、基体2に回転軸3と直交する方向へ突設され、その先端に連結フランジ部7A,8Aが設けられた連結体7,8、基体2により支持された、攪拌翼4,5を駆動する駆動装置6Aにより地盤改良用攪拌混合装置ユニット1を構成した。基本構造を共通化した地盤改良用攪拌混合装置ユニット1を用いて、現地で組み立てて所要の機能を実現するビルディングブロック方式による地盤改良用攪拌混合装置を実現することができるとともに、このような地盤改良用攪拌混合装置を特殊な重機を使用せずにバックホウ等のベースマシンにより支持して各地盤改良工程に最適な地盤改良装置を構成することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、地盤と改良材とを混合攪拌して地盤改良を行う地盤改良装置に関するものである。
深層、中層又は浅層の地盤改良は、建設機械をベースマシンとしてそのアームにより地盤改良用攪拌混合装置(掘削攪拌装置)を支持し、攪拌翼を回転させて地盤と改良材とを混合攪拌することにより行われるのが一般的であり、このような地盤改良装置として、各種の専用機が開発され使用されている(例えば、特許文献1〜7参照。)。
特開2009−203711号公報 特開2003−239271号公報 特開2009−030336号公報 特許第4391106号公報 特開平10−227028号公報 特開平11−336068号公報 実開昭52−166308号公報
このような従来の地盤改良装置は、各工程に対して夫々に適した専用機であることから、ある一箇所の地盤改良を行う場合であっても、工事現場に各工程用の地盤改良装置を夫々持ち込む必要があるため、輸送コストが増大する。
その上、各工程用の多くの地盤改良装置を所有するには多額の設備投資が必要になり、多くの地盤改良装置をレンタルするにはそのための費用が多額になるため、イニシャルコストが増大する。
その上さらに、各工程用の地盤改良装置の構造が夫々異なるものであるため、メンテナンスコストが増大する。
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、輸送コスト、イニシャルコスト及びメンテナンスコストを低減することができる地盤改良装置を提供する点にある。
本発明に係る地盤改良用攪拌混合装置ユニットは、前記課題解決のために、その複数を組み合わせて組合せ体を構成する地盤改良用攪拌混合装置ユニットであって、基体と、該基体により回転軸まわりに回転可能に支持された攪拌翼と、前記基体に前記回転軸と直交する方向へ突設され、その先端に連結フランジ部が設けられ、前記回転軸まわりに180°位相を変えた反対方向に2つ設けられた、前記組合せ体を構成する際に用いられる連結体と、前記基体又は連結体により支持された、前記攪拌翼を駆動する駆動装置と、を備えてなることを特徴とする。
このような構成によれば、地盤改良用攪拌混合装置ユニットの複数を、連結体の連結フランジ部同士を連結して一体化すること及びこのように一体化したものに連結部材に取り付けること並びに連結体の連結フランジ部を連結部材に取り付けて該連結部材を介して連結して一体化することが容易であるとともに、このように一体化したものの連結フランジ部若しくは連結部材をベースマシンのアーム先端のアタッチメントに取り付けられた連結ロッド下端の連結フランジ部に連結することも容易であるため、各地盤改良工程に最適な攪拌混合機能を有する装置を現地で容易に組み立てて使用することができる。
したがって、基本構造を共通化した地盤改良用攪拌混合装置ユニットを用いて、現地で組み立てて所要の機能を実現するビルディングブロック方式による地盤改良用攪拌混合装置を実現することができるとともに、このような地盤改良用攪拌混合装置を特殊な重機を使用せずにバックホウ等のベースマシンにより支持して各地盤改良工程に最適な地盤改良装置を構成することができるため、輸送コスト、イニシャルコスト及びメンテナンスコストを低減することができるとともに、互換性があるため故障の際における復旧が早くなる。
その上、地盤改良用攪拌混合装置ユニットの複数を、これらの連結体の連結フランジ部同士を連結して容易に一体化することができ、このように一体化した状態でも未連結の連結体が残るため、この未連結の連結体の連結フランジ部をベースマシンによる支持に利用することができる。
ここで、前記攪拌翼の翼部又は前記攪拌翼全体若しくは翼部を含む一部を着脱可能としてなると好ましい。
このような構成によれば、翼部又は攪拌翼全体若しくは翼部を含む一部が着脱可能であることから、共通化された基体、連結体及び駆動装置に対し、駆動装置により駆動される攪拌翼を、その翼部又は攪拌翼全体若しくは翼部を含む一部を、各地盤改良工程に合わせて交換して各地盤改良工程に最適な形状の攪拌翼を選択して使用することができる。
したがって、前記ビルディングブロック方式により構成される地盤改良用攪拌混合装置のコストをさらに低減することができる。
本発明に係る地盤改良装置は、基体と、該基体により回転軸まわりに回転可能に支持された攪拌翼と、前記基体に前記回転軸と直交する方向へ突設され、その先端に連結フランジ部が設けられた、少なくとも1つの連結体と、前記基体又は連結体により支持された、前記攪拌翼を駆動する駆動装置とを備えてなる地盤改良用攪拌混合装置ユニットの前記回転軸を垂直とし、前記連結体の連結フランジ部を連結部材に取り付け、該連結部材をベースマシンのアーム先端のアタッチメントに取り付けられた連結ロッド下端の連結フランジ部に連結してなるものである。
また、本発明に係る地盤改良装置は、前記地盤改良用攪拌混合装置ユニットの複数を組み合わせた組合せ体を、ベースマシンにより支持してなるものである。
さらに、本発明に係る地盤改良装置は、基体と、該基体により回転軸まわりに回転可能に支持された攪拌翼と、前記基体に前記回転軸と直交する方向へ突設され、その先端に連結フランジ部が設けられた、前記回転軸まわりに180°位相を変えた反対方向に2つ設けられた連結体と、前記基体又は連結体により支持された、前記攪拌翼を駆動する駆動装置とを備えた地盤改良用攪拌混合装置ユニット、及び、基体と、該基体により回転軸まわりに回転可能に支持された攪拌翼と、前記基体に前記回転軸と直交する方向へ突設され、その先端に連結フランジ部が設けられた連結体と、前記基体に前記連結体と前記回転軸まわりに180°位相を変えた方向に突設された、進入抵抗を軽減する共に未攪拌部の流動攪拌を促進するための先端金具と、前記基体又は連結体により支持された、前記攪拌翼を駆動する駆動装置とを備えた地盤改良用攪拌混合装置ユニットを組み合わせた組合せ体を、前記先端金具が下方を向くようにした状態で、ベースマシンにより支持してなるものである。
さらにまた、本発明に係る地盤改良装置は、基体と、該基体により回転軸まわりに回転可能に支持された攪拌翼と、前記基体に前記回転軸と直交する方向へ突設され、その先端に連結フランジ部が設けられた連結体と、前記基体に前記連結体と前記回転軸まわりに180°位相を変えた方向に突設された、進入抵抗を軽減する共に未攪拌部の流動攪拌を促進するための先端金具と、前記基体又は連結体により支持された、前記攪拌翼を駆動する駆動装置とを備えた地盤改良用攪拌混合装置ユニットの複数を組み合わせた組合せ体を、前記先端金具が下方を向くようにした状態で、ベースマシンにより支持してなるものである。
以上のように、本発明に係る地盤改良用攪拌混合装置ユニット及びそれを用いた地盤改良装置によれば、基本構造を共通化した地盤改良用攪拌混合装置ユニットにより地盤改良用攪拌混合装置を構成し、それをベースマシンにより支持して地盤改良装置を構成していることから、輸送コスト、イニシャルコスト及びメンテナンスコストを低減することができるため経済的であるとともに、互換性があるため故障の際における復旧が早くなるという顕著な効果を奏する。
駆動装置として油圧モータを用いた本発明の実施の形態に係る地盤改良用攪拌混合装置ユニットを示しており、(a)は正面図、(b)は縦断側面図である。 駆動装置として出力軸が回転軸と直交するように配置された油圧モータを用いた本発明の実施の形態に係る地盤改良用攪拌混合装置ユニットを示しており、(a)は正面図、(b)は縦断側面図である。 攪拌翼を基部と翼部に分離して着脱可能とした例を示しており、(a)は正面図、(b)は縦断側面図である 地盤改良用攪拌混合装置ユニットを用いた地盤改良装置の構成例を示す部分縦断面図である。 地盤改良用攪拌混合装置ユニットを用いた地盤改良装置の別の構成例を示す部分縦断面図である。 回転軸方向を左右方向とした上下2個の地盤改良用攪拌混合装置ユニットの連結フランジ部同士を連結して一体化した構成例を示しており、(a)は側面図、(b)は正面図である。 回転軸方向を左右方向とした上下3個の地盤改良用攪拌混合装置ユニットの連結フランジ部同士を連結して一体化した構成例を示しており、(a)は側面図、(b)は正面図である。 回転軸方向を前後方向とした上段の地盤改良用攪拌混合装置ユニットの連結フランジ部にスペーサを介して下段の地盤改良用攪拌混合装置ユニットの連結フランジ部を連結し、下段の地盤改良用攪拌混合装置ユニットの回転軸方向が前後方向から傾斜するようにしたもの2セットを、前後方向に離間させるとともに下段前後の攪拌翼が回転軸の下方で近づくように傾斜した状態で連結部材に取り付けた構成例を示す正面図である。 回転軸方向を左右方向とした前後2個の地盤改良用攪拌混合装置ユニットの連結フランジ部同士を連結して一体化し、これに連結部材に取り付けた構成例を示しており、(a)は正面図、(b)は底面図である。 回転軸方向を左右方向とした前後2個の地盤改良用攪拌混合装置ユニットの連結フランジ部同士を連結して一体化したもの2セットを左右に配置して連結部材に取り付けた構成例を示しており、(a)は正面図、(b)は底面図である。 回転軸方向を左右方向とした上段の地盤改良用攪拌混合装置ユニットと回転軸方向を上下方向とした下段の地盤改良用攪拌混合装置ユニットとを連結部材を介して連結して一体化した構成例を示しており、(a)は正面図、(b)は底面図である。 回転軸方向を上下方向とした上下2個の地盤改良用攪拌混合装置ユニットを連結部材を介して連結して一体化した構成例を示しており、(a)は正面図、(b)は底面図である。 回転軸方向を前後方向とした上段の地盤改良用攪拌混合装置ユニット、回転軸方向を上下方向とした中段の地盤改良用攪拌混合装置ユニット及び回転軸方向を前後方向とした下段の地盤改良用攪拌混合装置ユニットを連結部材を介して連結して一体化した構成例を示しており、(a)は正面図、(b)は側面図である。 回転軸方向を前後方向とした前後2個の地盤改良用攪拌混合装置ユニットを連結部材を介して連結して一体化した構成例を示しており、(a)は正面図、(b)は側面図である。 回転軸方向を前後方向から傾斜させた前後2個の地盤改良用攪拌混合装置ユニットを前後方向に離間させるとともに前後の攪拌翼が回転軸の下方で近づくように傾斜した状態で連結部材に取り付けた構成例を示しており、(a)は正面図、(b)は側面図である。 図7の地盤改良用攪拌混合装置ユニットの組合せ体をベースマシンにより支持してなる、地盤改良用攪拌混合装置ユニットを用いた地盤改良装置の構成例を示す部分縦断面図である。 図9又は図10の地盤改良用攪拌混合装置ユニットの組合せ体をベースマシンにより支持してなる、地盤改良用攪拌混合装置ユニットを用いた地盤改良装置の構成例を示す部分縦断面図である。
本明細書においては、地盤改良用攪拌混合装置ユニットをベースマシンにより支持した状態で、ベースマシンのアームを操作してベースマシンから離れる(遠ざかる)方向を前、その反対方向を後とし、左右は前方に向かっていうものとする。
図1に示す地盤改良用攪拌混合装置ユニット1は、基体2、基体2により軸受10,10,…を介して回転軸3まわりに回転可能に支持された攪拌翼4,5、基体2により支持された、攪拌翼4,5を駆動する駆動装置である油圧モータ6A、基体2に回転軸3と直交する方向へ突設され、その先端に連結フランジ部7A,8Aが設けられた連結体7,8からなる。
ここで、連結体7,8は、回転軸3まわりに180°位相を変えた反対方向に設けられているが、このような先端に連結フランジ部が設けられた連結体を、1個又は3個以上設けるようにしてもよい。
図1において、油圧モータ6Aの出力は、例えばスプライン軸である回転軸3に伝達され、回転軸3の両端部に噛合して回転軸3と一体となって回転するスプラインナット3A,3Aに攪拌翼4,5が固定されているため、攪拌翼4,5は油圧モータ6Aにより駆動されて回転する。なお、回転軸3と攪拌翼4,5との固定は、スプラインではなく、キーやセレーション等を用いて行ってもよい。
図2に示す地盤改良用攪拌混合装置ユニット1は、攪拌翼4,5を駆動する駆動装置として出力軸が回転軸3と直交するように配置された油圧モータ6Bを用いており、油圧モータ6Bは連結体7により支持され、油圧モータ6Bの出力はベベルギヤ11A,11Bを介して、例えばスプライン軸である回転軸3に伝達される。これら以外の構成は、図1の地盤改良用攪拌混合装置ユニット1の構成と同様である。
ここで、攪拌翼4,5を駆動する駆動装置は、油圧モータ6A,6Bに限定されるものではなく、電動モータ、水圧モータ又は超伝導モータ(超電導モータ)等であってもよい。
また、攪拌翼4,5は、使用条件に適した大きさや形状のものを任意に選択して使用することができる。
図3に示す地盤改良用攪拌混合装置ユニット1は、攪拌翼4,5を基部4A,5Aと翼部4B,5Bに分離してボルト12A,12A,…及びナット12B,12B,…により固定しており、基部4A,5Aに対して翼部4B,5Bを着脱可能に構成したものであり、それ以外の構成は図1の地盤改良用攪拌混合装置ユニット1の構成と同様である。
なお、攪拌翼4,5の翼形状を交換する方法は、図3に示すような構成に限定されるものではなく、図1及び図2に示すスプラインナット3A,3Aに固定される攪拌翼4,5全体を交換してもよく、あるいは軸受10,10,…に外嵌する円筒状の回転体に対して攪拌翼4,5を着脱可能に構成してもよい。
以上のような地盤改良用攪拌混合装置ユニット1は、例えば図4及び図5に示す地盤改良用攪拌混合装置ユニット1を用いた地盤改良装置Aの構成例のように、地表面GL上のベースマシンであるバックホウBにより支持された状態で、地盤Gと改良材とを混合攪拌して地盤改良を行うことができる。
ここで、図4及び図5に示すように、バックホウBのアームCの先端にはアタッチメントDが取り付けられており、図4に示す例では、アタッチメントDに上下方向に長い連結ロッドEが取り付けられ、図5に示す例では、アタッチメントDに上下方向に長い連結ロッドE1が取り付けられ、さらに連結ロッドE1の下端に上下方向に長い連結ロッドE2が取り付けられる。
また、図4に示す例では、地盤改良用攪拌混合装置ユニット1の回転軸3を垂直(上下方向)とし、水平(前後)方向に延びる連結体7,8の連結フランジ部7A,8Aを連結部材9Aの垂下片に取り付け、これら垂下片の上端に繋がる連結部材9Aの水平片の中央を連結ロッドE下端の連結フランジ部Fに連結して構成され、このような構成により現行の柱状改良機と同じ機能を持たせることができる。
さらに、図5に示す例では、地盤改良用攪拌混合装置ユニット1の回転軸3を水平(左右方向)とし、上方に延びる連結体7の連結フランジ部7Aを連結ロッドE2下端の連結フランジ部Fに連結するとともに、進入抵抗を軽減すると共に未攪拌部の流動攪拌を促進するための先端金具13を基体2の下面に装着して構成され、このような構成により中層改良を行うことができる。
地盤改良装置Aは、図4及び図5のような地盤改良用攪拌混合装置ユニット1の単体ではなく、地盤改良用攪拌混合装置ユニット1の複数を組み合わせた組合せ体をベースマシンにより支持して構成することができる。
図6及び図7は、地盤改良用攪拌混合装置ユニット1の複数を、連結体7,8の連結フランジ部7A,8A同士を直接連結して一体化し、前記組合せ体としたものである。
すなわち、図6の構成は、回転軸3,3を左右方向とした上下2個の地盤改良用攪拌混合装置ユニット1,1の連結フランジ部7A,8A同士を連結して直列に接続し、このように一体化した組合せ体を連結ロッドEに取り付けており、図7の構成は、回転軸3,3,3を左右方向とした上下3個の地盤改良用攪拌混合装置ユニット1,1,1の連結フランジ部7A,8A同士を連結して直列に接続し、このように一体化した組合せ体を連結ロッドEに取り付けている。
図8〜10は、地盤改良用攪拌混合装置ユニット1の複数を、連結体7,8の連結フランジ部7A,8A同士を直接又はスペーサを介して連結して一体化したものに連結部材を取り付けて一体化し、前記組合せ体としたものである。
すなわち、図8の構成は、回転軸3を前後方向とした上段の地盤改良用攪拌混合装置ユニット1の下方に延びる連結体8の連結フランジ部8Aにスペーサ16を介して下段の地盤改良用攪拌混合装置ユニット1の連結体7の連結フランジ部7Aを連結し、下段の地盤改良用攪拌混合装置ユニット1の回転軸3の方向が前後方向から傾斜するようにしたもの2セットを、前後方向に離間させるとともに下段前後の攪拌翼4,5(下段前側の地盤改良用攪拌混合装置ユニット1の後側の攪拌翼4と下段後側の地盤改良用攪拌混合装置ユニット1の前側の攪拌翼5)が回転軸3,3の下方で近づくように傾斜した状態に配置し、上段の地盤改良用攪拌混合装置ユニット1,1の上方に延びる連結体7,7の連結フランジ部7A,7Aに上下方向に長い連結部材9C,9Cを取り付け、前後の連結部材9C,9Cの上端を前後方向に長い連結部材9Bに連結し、このように一体化した組合せ体を連結ロッドEに取り付けている。
また、図9の構成は、回転軸3,3を左右方向とした前後2個の地盤改良用攪拌混合装置ユニット1,1の前後方向に延びる連結体7,8の連結フランジ部7A,8A同士を連結して直列に接続し、地盤改良用攪拌混合装置ユニット1,1の連結に使用されない前後方向に延びる連結体7,8の連結フランジ部7A,8Aを、連結部材9Dの前後方向に延びる水平片の前後から垂下する垂下片に連結し、このように一体化した組合せ体を連結ロッドEに取り付けている。
さらに、図10の構成は、回転軸3,3を左右方向とした前後2個の地盤改良用攪拌混合装置ユニット1,1の前後方向に延びる連結体7,8の連結フランジ部7A,8A同士を連結して直列に接続したもの2セットを左右に配置し、地盤改良用攪拌混合装置ユニット1,1の連結に使用されない前後方向に延びる連結体7,7,8,8の連結フランジ部7A,7A,8A,8Aを、連結部材9Eの前後方向に延びる水平片の前後から垂下する垂下片に連結し、このように一体化した組合せ体を連結ロッドEに取り付けている。
図11〜15は、地盤改良用攪拌混合装置ユニット1の連結体7,8の連結フランジ部7A,8Aを連結部材に取り付けて該連結部材を介して連結して一体化し、前記組合せ体としたものである。
すなわち、図11の構成は、回転軸3を上下方向とした下段の地盤改良用攪拌混合装置ユニット1の前後方向に延びる連結体7,8の連結フランジ部7A,8Aを連結部材9Aの垂下片に取り付け、これら垂下片の上端に繋がる連結部材9Aの水平片の中央に、回転軸3を左右方向とした上段の地盤改良用攪拌混合装置ユニット1の下方に延びる連結体8の連結フランジ部8Aを連結して一体化しており、このように一体化した組合せ体は、上段の地盤改良用攪拌混合装置ユニット1の上方に延びる連結体7の連結フランジ部7Aを利用してベースマシンにより支持することができる。
また、図12の構成は、上下の地盤改良用攪拌混合装置ユニット1,1の連結体及び攪拌翼のサイズを変えて、上段の地盤改良用攪拌混合装置ユニット1よりも下段の地盤改良用攪拌混合装置ユニット1の前記サイズを小さく、すなわち、下段の地盤改良用攪拌混合装置ユニット1の攪拌翼14,15を上段の地盤改良用攪拌混合装置ユニット1の攪拌翼4,5よりも小さくするとともに、下段の地盤改良用攪拌混合装置ユニット1の連結体17,18の長さを上段の地盤改良用攪拌混合装置ユニット1の連結体7,8の長さよりも短くしており、回転軸3を上下方向とした上段の地盤改良用攪拌混合装置ユニット1の前後方向に延びる連結体7,8の連結フランジ部7A,8A、及び、回転軸3を上下方向とした下段の地盤改良用攪拌混合装置ユニット1の前後方向に延びる連結体17,18の連結フランジ部17A,18Aを、連結部材9Fの前後方向に延びる水平片の前後から垂下する垂下片に連結して一体化し、このように一体化した組合せ体を連結ロッドEに取り付けている。
さらに、図13の構成は、回転軸3を上下方向とした中段の地盤改良用攪拌混合装置ユニット1の前後方向に延びる連結体7,8の連結フランジ部7A,8Aを連結部材9Gの垂下片に取り付け、これら垂下片の上端に繋がる連結部材9Gの水平片の中央に、回転軸3を前後方向とした上段の地盤改良用攪拌混合装置ユニット1の下方に延びる連結体8の連結フランジ部8Aを連結し、前記垂下片の下端に繋がる連結部材9Gの水平片の中央に、回転軸3を前後方向とした下段の地盤改良用攪拌混合装置ユニット1の上方に延びる連結体7の連結フランジ部7Aを連結して一体化し、このように一体化した組合せ体を連結ロッドEに取り付けている。
さらにまた、図14の構成は、回転軸3,3の方向を前後方向とした前後2個の地盤改良用攪拌混合装置ユニット1,1の上方に延びる連結体7,7の連結フランジ部7A,7Aを前後方向に延びる連結部材9Hに連結して一体化し、このように一体化した組合せ体を連結ロッドEに取り付けている。
また、図15の構成は、回転軸3,3の方向を前後方向から傾斜させた前後2個の地盤改良用攪拌混合装置ユニット1,1を前後方向に離間させるとともに前後の攪拌翼4,5(前側の地盤改良用攪拌混合装置ユニット1の後側の攪拌翼4と後側の地盤改良用攪拌混合装置ユニット1の前側の攪拌翼5)が回転軸3,3の下方で近づくように傾斜した状態で連結部材9Iに取り付けて一体化し、このように一体化した組合せ体を連結ロッドE3に取り付けている。
以上のような地盤改良用攪拌混合装置ユニット1の複数を組み合わせた組合せ体をベースマシンにより支持してなる地盤改良装置の構成例として、前記組合せ体として図7の構成のものをバックホウBにより支持してなる地盤改良装置Aの例を図16に、前記組合せ体として図9又は図10の構成のものをバックホウBにより支持してなる地盤改良装置Aの例を図17に示す。
図16の構成の地盤改良装置Aによれば、地盤改良用攪拌混合装置ユニット1を上下方向に多段に連結しているため、地盤改良用攪拌混合装置ユニット1を地盤Gから引き抜かずに連続的に地盤改良を行うことができる。
また、図17の構成の地盤改良装置Aによれば、地盤改良用攪拌混合装置ユニット1を前後方向に連結していることから浅層改良が可能な装置を構成することができるため、現行のスタビライザーの代替機として使用することができる。
以上のような地盤改良用攪拌混合装置ユニット1の構成によれば、ベースマシン(例えばバックホウB)のアームC先端のアタッチメントDに取り付けられた連結ロッド下端の連結フランジ部F又は連結フランジ部Fに取り付けた連結部材に、連結体7,8の連結フランジ部7A,8Aを利用して地盤改良用攪拌混合装置ユニット1を容易に取り付けて使用することができるため、連結ロッドの長さを変更したり、複数の連結ロッドを継ぎ足して使用することにより、現場で所要の地盤改良深さに応じた地盤改良を行うことができる。
その上、地盤改良用攪拌混合装置ユニット1の複数を、例えば図6及び図7のように連結体7,8の連結フランジ部7A,8A同士を連結して一体化すること及びこのように一体化したものに例えば図8〜10のように連結部材に取り付けること、並びに、例えば図11〜15のように連結体7,8の連結フランジ部7A,8Aを連結部材に取り付けて該連結部材を介して連結して一体化することが容易であるとともに、このように一体化したものの連結フランジ部7A,8A若しくは連結部材をベースマシンのアームC先端のアタッチメントDに取り付けられた連結ロッド下端の連結フランジ部Fに連結することも容易であるため、各地盤改良工程に最適な攪拌混合機能を有する装置を現地で容易に組み立てて使用することができる。
したがって、基本構造を共通化した地盤改良用攪拌混合装置ユニット1,1,…を用いて、現地で組み立てて所要の機能を実現するビルディングブロック方式による地盤改良用攪拌混合装置を実現することができるとともに、このような地盤改良用攪拌混合装置を特殊な重機を使用せずにベースマシンにより支持して各地盤改良工程に最適な地盤改良装置Aを構成することができるため、輸送コスト、イニシャルコスト及びメンテナンスコストを低減することができるとともに、互換性があるため故障の際における復旧が早くなる(平均修復(復旧)時間(MTTR)を大幅に短縮することができる。)。
また、図1〜3に示すように、連結体7,8を回転軸3まわりに180°位相を変えた反対方向に2つ設けることにより、地盤改良用攪拌混合装置ユニット1の複数を、これらの連結体7,8の連結フランジ部7A,8A同士を連結して容易に一体化することができ、このように一体化した状態でも未連結の連結体が残るため、この未連結の連結体の連結フランジ部をベースマシンによる支持に利用することができる。
さらに、図3に示すように攪拌翼4,5を基部4A,5Aに対して翼部4B,5Bを着脱可能に構成したり、攪拌翼4,5全体若しくは翼部4B,5Bを含む一部を着脱可能に構成することにより、共通化された基体2、連結体7,8及び駆動装置(例えば油圧モータ6A,6B等)に対し、駆動装置により駆動される攪拌翼4,5を、その翼部4B,5B又は攪拌翼4,5全体若しくは翼部4B,5Bを含む一部を、各地盤改良工程に合わせて交換して各地盤改良工程に最適な形状の攪拌翼4,5を選択して使用することができる。
したがって、前記ビルディングブロック方式により構成される地盤改良用攪拌混合装置のコストをさらに低減することができる。
以上の説明においては、地盤改良装置Aを構成するベースマシンがバックホウBである場合を示したが、ベースマシンはバックホウBに限定されるものではなく、クローラクレーン等の他の建設機械であってもよい。
A 地盤改良装置
B バックホウ(ベースマシン)
C アーム
D アタッチメント
E,E1,E2,E3 連結ロッド
F 連結フランジ部
G 地盤
GL 地表面
1 地盤改良用攪拌混合装置ユニット
2 基体
3 回転軸
3A スプラインナット
4,5 攪拌翼
4A,5A 基部
4B,5B 翼部
6A,6B 油圧モータ(駆動装置)
7,8 連結体
7A,8A 連結フランジ部
9A,9B,9C,9D,9E,9F,9G,9H,9I 連結部材
10 軸受
11A,11B ベベルギヤ
12A ボルト
12B ナット
13 先端金具
14,15 攪拌翼
16 スペーサ
17,18 連結体
17A,18A 連結フランジ部

Claims (6)

  1. その複数を組み合わせて組合せ体を構成する地盤改良用攪拌混合装置ユニットであって、
    基体と、
    該基体により回転軸まわりに回転可能に支持された攪拌翼と、
    前記基体に前記回転軸と直交する方向へ突設され、その先端に連結フランジ部が設けられ、前記回転軸まわりに180°位相を変えた反対方向に2つ設けられた、前記組合せ体を構成する際に用いられる連結体と、
    前記基体又は連結体により支持された、前記攪拌翼を駆動する駆動装置と、
    を備えてなることを特徴とする地盤改良用攪拌混合装置ユニット。
  2. 前記攪拌翼の翼部又は前記攪拌翼全体若しくは翼部を含む一部を着脱可能としてなる請求項記載の地盤改良用攪拌混合装置ユニット。
  3. 基体と、該基体により回転軸まわりに回転可能に支持された攪拌翼と、前記基体に前記回転軸と直交する方向へ突設され、その先端に連結フランジ部が設けられた、少なくとも1つの連結体と、前記基体又は連結体により支持された、前記攪拌翼を駆動する駆動装置とを備えてなる地盤改良用攪拌混合装置ユニットの前記回転軸を垂直とし、前記連結体の連結フランジ部を連結部材に取り付け、該連結部材をベースマシンのアーム先端のアタッチメントに取り付けられた連結ロッド下端の連結フランジ部に連結してなる地盤改良用攪拌混合装置ユニットを用いた地盤改良装置。
  4. 請求項1に記載の地盤改良用攪拌混合装置ユニットの複数を組み合わせた組合せ体を、ベースマシンにより支持してなる、地盤改良用攪拌混合装置ユニットを用いた地盤改良装置。
  5. 基体と、該基体により回転軸まわりに回転可能に支持された攪拌翼と、前記基体に前記回転軸と直交する方向へ突設され、その先端に連結フランジ部が設けられた、前記回転軸まわりに180°位相を変えた反対方向に2つ設けられた連結体と、前記基体又は連結体により支持された、前記攪拌翼を駆動する駆動装置とを備えた地盤改良用攪拌混合装置ユニット、
    及び、基体と、該基体により回転軸まわりに回転可能に支持された攪拌翼と、前記基体に前記回転軸と直交する方向へ突設され、その先端に連結フランジ部が設けられた連結体と、前記基体に前記連結体と前記回転軸まわりに180°位相を変えた方向に突設された、進入抵抗を軽減する共に未攪拌部の流動攪拌を促進するための先端金具と、前記基体又は連結体により支持された、前記攪拌翼を駆動する駆動装置とを備えた地盤改良用攪拌混合装置ユニットを組み合わせた組合せ体を、
    前記先端金具が下方を向くようにした状態で、ベースマシンにより支持してなる、地盤改良用攪拌混合装置ユニットを用いた地盤改良装置。
  6. 基体と、該基体により回転軸まわりに回転可能に支持された攪拌翼と、前記基体に前記回転軸と直交する方向へ突設され、その先端に連結フランジ部が設けられた連結体と、前記基体に前記連結体と前記回転軸まわりに180°位相を変えた方向に突設された、進入抵抗を軽減する共に未攪拌部の流動攪拌を促進するための先端金具と、前記基体又は連結体により支持された、前記攪拌翼を駆動する駆動装置とを備えた地盤改良用攪拌混合装置ユニットの複数を組み合わせた組合せ体を、前記先端金具が下方を向くようにした状態で、ベースマシンにより支持してなる、地盤改良用攪拌混合装置ユニットを用いた地盤改良装置。
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