JP4388428B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

本発明は、穀物タンク内に貯留された穀物を外部へ排出した場合に排出重量を計測するコンバインに関する。
従来、収穫した穀物を貯留する穀物タンクと穀物タンク内の穀物を外部へ排出する排出オーガとを備えたコンバインにおいて、穀物タンク内に貯留された穀物の重量、及び穀物の排出重量を計測する機能を備えたコンバインが知られている。このようなコンバインは、穀物タンクの空状態を検出する零設定センサと、穀物排出装置のオン・オフを検出する穀物排出センサと、穀物タンク重量を検出する重量センサとが備えられ、これらのセンサの測定値に基づいて穀物重量又は排出重量を算出していた。
特開平10−229740号公報
従来の技術では、零設定センサの検出結果に基づいて、空状態での穀物タンク重量を基準重量として重量センサにより測定するとともに、穀物排出装置により穀物を排出する直前の時点又は排出した直後の時点で穀物タンク重量を測定し、この測定結果から基準重量を差し引くことにより、穀物重量又は排出重量を算出するようにしていた。この場合、正確な重量を算出するためには、基準重量を高精度に測定しておく必要があるが、重量の計測に関しては機体の姿勢が安定しない収穫作業中又は排出作業中に自動で行われることから、測定誤差が生じやすくなっていた。例えば、コンバインに搭載されている排出オーガを用いて穀物の排出作業を行う場合、排出オーガの先端部に設けられた排出口がコンテナ、籾袋等の真上に位置するように排出オーガを旋回移動させる必要が生じる。このとき、排出オーガの重心の移動に伴って機体自体の重心も移動することとなるため、穀物タンクの重量を計測している重量センサに加えられる荷重の大きさが変動する。すなわち、排出オーガが収納位置にある場合と作業位置にある場合とでは大きな計測誤差が生じることとなり、これらの計測値を用いて算出した穀物重量及び排出重量にも計測誤差が含まれるという問題点を有していた。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、排出オーガの位置の影響を受けることなく精度良く排出重量を算出することができるコンバインを提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、複数の検出手段を設けることなく、穀物の排出作業の開始、及び排出作業の終了のタイミングを検出することができるコンバインを提供することにある。
本発明の更に他の目的は、排出オーガが収納位置に安定して停止しているときの計測値を用いて精度良く排出重量を算出することができるコンバインを提供することにある。
本発明の更に他の目的は、排出作業が実施されなかった場合に演算処理を停止することにより、演算資源を有効活用することができるコンバインを提供することにある。
発明に係るコンバインは、収穫した穀物を貯留する穀物タンク、該穀物タンク内の穀物を外部へ排出する排出オーガ、及び穀物を排出する際の排出作業位置と非排出作業時の収納位置との間にて前記排出オーガを移動させる手段を備えるコンバインにおいて、前記穀物タンクを通じて加えられる荷重の大きさを計測する計測手段、及び前記収納位置から前記排出作業位置への前記排出オーガの移動を開始させる際に前記計測手段が計測した第1計測値と、前記排出作業位置から前記収納位置へ前記排出オーガを移動させた際に前記計測手段が計測した第2計測値とを用いて前記穀物タンクからの穀物の排出重量を算出する算出手段を備えることを特徴とする。
発明にあっては、排出オーガを収納位置から排出作業位置へ移動させる際に計測した計測値と、排出作業位置から収納位置へ移動させた際に計測した計測値とを用いて穀物タンクから排出された穀物の排出重量を算出するようにしているため、排出作業の前後で計測した2つの計測値は何れも排出オーガが収納位置に存する場合の計測値となる。
発明に係るコンバインは、第発明に係るコンバインにおいて、前記排出オーガが前記収納位置に存するか否かを検出する検出手段と、該検出手段の検出結果に基づき前記収納位置から前記排出作業位置への前記排出オーガの移動が開始したか否かを判断する手段と、前記検出手段の検出結果に基づき前記排出作業位置から前記収納位置への前記排出オーガの移動が終了したか否かを判断する手段とを備えることを特徴とする。
発明にあっては、排出オーガが収納位置に存するか否かを検出する検出手段を備え、この検出手段の検出結果に基づいて排出作業位置への排出オーガの移動が開始したか否かを判断すると共に、収納位置への排出オーガの移動が終了したか否かを判断するようにしているため、前記検出手段の検出結果に基づいて穀物タンクの重量を計測するタイミングが図れる。
発明に係るコンバインは、第発明又は第発明に係るコンバインにおいて、前記計測手段は、前記穀物タンクの重量を適宜の時間間隔にて計測するようにしてあり、前記算出手段は、前記収納位置から前記排出作業位置への前記排出オーガの移動が開始する以前の時点で前記計測手段が計測した計測値を前記第1計測値、前記作業位置から前記収納位置への前記排出オーガの移動が終了した後の時点で前記計測手段が計測した計測値を前記第2計測値として穀物の排出重量を算出するようにしてあることを特徴とする。
発明にあっては、排出オーガが収納位置から移動を開始する前の計測値と収納位置への移動が終了してから計測した計測値とを用いて穀物の排出重量を算出するようにしているため、排出オーガが収納位置で安定して停止している場合に計測した計測値が得られる。
発明に係るコンバインは、第発明乃至第発明の何れかに記載のコンバインにおいて、穀物の排出作業が実施されたか否かを判断する手段を備え、前記排出作業が実施されなかったと判断した場合、前記算出手段による排出重量の算出を停止するようにしてあることを特徴とする。
発明にあっては、穀物の排出作業が実施されたか否かを判断し、排出作業が実施されなかった場合、排出重量の算出を行わないようにしているため、実際に排出作業が実施された場合にのみ排出重量が算出されることとなる。
発明による場合は、排出オーガを収納位置から作業位置へ移動させる際に計測した計測値と、排出作業位置から収納位置へ移動させた際に計測した計測値とを用いて穀物タンクから排出された穀物の排出重量を算出するようにしている。したがって、排出作業の前後で計測した2つの計測値は何れも排出オーガが収納位置に存する場合の計測値となり、排出オーガの位置の相異に起因する計測誤差を取り除くことができ、精度良く穀物の排出重量を算出することができる。
発明による場合は、排出オーガが収納位置に存するか否かを検出する検出手段を備え、この検出手段の検出結果に基づいて排出作業位置への排出オーガの移動が開始したか否かを判断すると共に、収納位置への排出オーガの移動が終了したか否かを判断するようにしている。したがって、排出作業前の穀物タンクの重量として排出オーガの移動を開始させる前の計測値を取得することができ、排出作業後の穀物タンクの重量として排出オーガの移動を開始させた後の計測値を取得することができる。また、取得した排出作業前後の計測値を用いて排出重量を算出することにより、排出オーガの位置の相異に起因する計測誤差を取り除くことができる。
発明による場合は、排出オーガが収納位置から移動を開始する前の計測値と収納位置への移動が終了してから計測した計測値とを用いて穀物の排出重量を算出するようにしている。したがって、排出オーガが収納位置で安定して停止している場合に計測した計測値を用いて排出重量を算出することができ、排出重量の計測精度を高めることができる。
発明による場合は、穀物の排出作業が実施されたか否かを判断し、排出作業が実施されなかった場合、排出重量の算出を行わないようにしている。したがって、実際に排出作業が実施された場合にのみ排出重量が算出されることとなり、演算資源の有効活用を図ることができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
実施の形態1.
図1は本実施の形態1に係るコンバインの平面図であり、図2は同じく左側面図、図3は同じく右側面図、図4は同じく正面図である。図中1は左右一対の走行クローラ2,2にて支持された走行機体であり、走行機体1の進行方向右側には、操縦座席、走行機体1を操向操作するための操向ハンドル、走行速度等を変更するための各種レバー、刈取作業、脱穀作業、排出作業等を指示するための各種コントローラを備える操縦室3が設けられている。また、その後方には収穫した穀物を貯留するための穀物タンク7が設けられている。更に、操縦室3の下部にはエンジン6が設けられており、該エンジンの動力を走行用ミッションケース61(図6参照)を介して走行クローラ2,2に伝達させることにより、走行機体1を走行させるように構成されている。
走行機体1の前部には、分草体41,…,41、穀稈引起装置42,…,42、刈刃43,…,43、及び穀稈搬送装置44を備えた刈取前処理装置4が油圧シリンダ45を介して昇降可能に装着されている。また、走行機体1の左側には、フィードチェーン51が装備された脱穀装置5が配設されており、刈取前処理装置4から搬送された穀稈の根元部をフィードチェーン51にて受け継いで挟持搬送すると共に、その穀稈の穂先部を脱穀装置5内の扱胴52及び処理胴53にて脱穀するようにしている。なお、排藁は、フィードチェーン51の後端で排藁チェーン55に受け継がれ、走行機体1の後端から圃場に排出される。
扱胴52の下方には、チャフシーブ等による搖動選別と唐箕ファンの風による風選別とを行うための選別装置56が設けられている。選別装置56にて選別されて集積された穀粒は、図示しない揚穀コンベアによって穀物タンク7内に集められる。穀物タンク7の内側上部には、穀粒の水分量を計測するための水分センサ74が設置されており(図5参照)、穀物タンク7内に貯留された穀粒の水分量を計測できるようにしている。水分センサ74が計測した水分量の値は後述する制御装置100(図9参照)へ出力される。また、穀物タンク7の外側下部には、ロードセル型の重量センサ73が設置されており(図5参照)、穀物タンク7の重量を計測できるようにしている。重量センサ73が計測した重量の値は後述する制御装置へ出力される。
穀物タンク7内に集められた穀粒は、エンジン6の動力にて回転するスクリューコンベアを装備した底コンベア71から、排出オーガ8を介して、穀物搬送用のトラックの荷台等に排出される。
排出オーガ8は、縦スクリューコンベア81aを内蔵しており、上下長手で縦軸線回りに旋回可能に立設された縦オーガ筒81と、その上端に連設されていて、横方向軸線の引継ぎスクリュー(図示せず)を内蔵した引継ぎ部ケース80と、この引継ぎ部ケース80の一側に設けた継手部箇所に俯仰回動可能に連結した横オーガ筒82とからなる。縦オーガ筒81はオーガ旋回モータ91により縦軸線回りに旋回すると共に、横オーガ筒82はオーガ昇降シリンダ97にて俯仰回動するようになっている(図5参照)。なお、横オーガ筒82の内側には横スクリューコンベア82a(図6参照)が内蔵されており、縦スクリューコンベア81aを通じて搬送される穀粒を横オーガ筒82の先端へ向けて搬送するように構成されている。
横オーガ筒82の先端部には下向きに開口した排出筒83が設けられている。排出筒83の先端部には合成樹脂製の透明カバー83aが取り付けられている。この透明カバー83aの内側には、穀粒の排出箇所(蓄積箇所)で満杯になった場合、それを検知する光学式又は超音波式の詰まり検知センサが設けられている(不図示)。
図5は排出オーガ8の駆動機構を説明する模式的構成図である。走行機体1の後端に立設された支柱部材11の上端に、縦オーガ筒81をその軸線回りに左右に旋回させるためのオーガ旋回モータ91が設けられている。オーガ旋回モータ91は、ギヤボックス92を介して駆動ギヤ94を回転駆動させる。駆動ギヤ94には、縦オーガ筒81の中途部に外嵌固定された従動ギヤ95が噛合しており、駆動ギヤ94の駆動力を従動ギヤ95に伝達させることによって縦オーガ筒81をその軸線回りに旋回移動させるようにしている。なお、ギヤボックス92の内部には、オーガ旋回モータ91の回転軸に取付けられたオーガ旋回角センサ93が設けられており、縦オーガ筒81の旋回角を検出できるようにしている。オーガ旋回角センサ93としては、レゾルバ、回転式ポテンショメータ、ロータリエンコーダ等を用いることができる。また、ギヤボックス92の内部には、縦オーガ筒81の旋回移動を停止させて位置決めするための電磁ブレーキ(不図示)が設けられている。
また、縦オーガ筒81の上端部近傍には横オーガ筒82を俯仰回動させるためにオーガ昇降シリンダ97が設けられている。オーガ昇降シリンダ97は、例えば、単動型の油圧シリンダである。オーガ昇降シリンダ97の一端側は縦オーガ筒81の外面に固定した支持ブラケット95に回動可能に枢着されており、その他端側は横オーガ筒82の外面に固定した支持ブラケット96a及びこの支持ブラケット96aに対して回動可能に枢着された支持ブラケット96bによって支持されている。そして、ロータリポテンショメータ等のオーガ昇降角センサ98が支持ブラケット95に対するオーガ昇降シリンダ97の回動軸と同軸に設けられており、水平面に対する横オーガ筒82の俯仰角度(昇降角)を検出できるようにしている。なお、本実施の形態では、オーガ昇降シリンダ97として油圧シリンダを用いる構成としたが、電動モータ又は油圧モータを用いる構成であってもよい。
図4に示すように、排出オーガ8が使用されていない状態では、排出オーガ8の横オーガ筒82が走行機体1の上面に設けた上向き開放状のオーガレスト85に載置(収納)される。オーガレスト85は、支柱部85aとレスト部85bとにより構成されている。レスト部85bは正面視略U字型に形成されており、不使用時の横オーガ筒82が載置される。支柱部85aは正面視で上半分がコンバインの左側方にやや屈曲した形状をした角パイプ製であり、その下端部が操縦室3の筐体を構成するフレームに固設されている。レスト部85bの上面にはゴム又は樹脂等の弾性部材が取り付けられており、走行中に横オーガ筒82が載置されている場合であっても振動音が発生しないように構成されている。また、レスト部85bの上面にはリミットスイッチにより構成したオーガレストスイッチ86が設けられている。このオーガレストスイッチ86は、排出オーガ8の収納状態を検出し、収納状態を表す信号を出力するように構成されている。
以下では、オーガレスト85に載置されたときの横オーガ筒82の位置を収納位置と呼び、排出作業を行う際に旋回移動させたときの横オーガ筒82の位置を作業位置と呼ぶ。
図6はコンバインの動力伝達経路を示すスケルトン図である。エンジン6の前方出力軸には走行クローラ2を駆動するための走行用ミッションケース61の入力軸が連結され、走行クローラ2にエンジンの駆動力が伝達されるようになっている。一方、エンジン6の後方出力軸121には、刈取前処理装置4、脱穀装置5、選別装置56へ駆動力を伝達するためのプーリ122,122,122と、穀物タンク7及び排出オーガ8へ駆動力を伝達するためのプーリ123とがそれぞれ嵌設されている。
また、エンジン6の後方であって穀物タンク7の下部前面には駆動ケース128が配設されている。この駆動ケース128からは駆動ケース入力軸127が機体前方へ突出されている。そして、駆動ケース入力軸127の前端にプーリ126が嵌設されている。このプーリ126と後方出力軸121の後端に嵌設されたプーリ123とにVベルト124が巻回されており、これによってエンジン6の駆動力の一部が駆動ケース128の駆動ケース入力軸127へ伝達されるように構成されている。Vベルト124にはVベルト124自身のテンションプーリを兼ねるオーガクラッチ125が設けられている。このオーガクラッチ125によりエンジン6の駆動力を駆動ケース128を介して下流側へ伝達又は遮断できるようになっている。
駆動ケース128内には互いに噛合するギヤ128a,128bが収納されている。2つのギヤ128a,128bのうち、一方のギヤ128aは駆動ケース128に軸支された駆動ケース入力軸127の後端に、他方のギヤ128bは底コンベア71の前端に嵌設された回転軸にそれぞれ外嵌固定されている。
底コンベア71の後端にはベベルギヤ131aが嵌設され、当該ベベルギヤ131aに縦オーガ筒81内の縦スクリューコンベア81aの下端に嵌設されたベベルギヤ131bが噛合されている。一方、縦スクリューコンベア81aの上端にはベベルギヤ132aが嵌設されており、このベベルギヤ132aには、横オーガ筒82内の横スクリューコンベア82aの後端に嵌設されたベベルギヤ132bが噛合されている。
このようにエンジン6の動力伝達経路を構成することにより、穀物タンク7内の底コンベア71から排出オーガ8に設けられた縦スクリューコンベア81a及び横スクリューコンベア82aに動力が伝達される。すなわち、穀物タンク7内の穀粒は底コンベア71によって後方に搬送され、穀物タンク7の後方に位置する縦オーガ筒81を経て、横オーガ筒82の先端から排出されるように構成されている。
コンバインの穀物タンク7に貯留された穀粒の排出作業を行う場合、作業者は操縦室3の運転席近傍に設けられた排出作業用のコントローラ(オーガコントローラ150)を操作して排出作業を実行する。図7は排出作業を指示するためのオーガコントローラ150を示す平面図である。オーガコントローラ150の操作面には、作業状況等を報知するための表示ランプ151及び表示装置157、並びに押しボタン方式のスイッチ類(152〜156)が配置されている。
オーガコントローラ150の操作面に設けられているスイッチ類(152〜156)としては、作業位置に停止している排出オーガ8を収納位置へ戻すための復帰スイッチ152、逆に排出オーガ8を作業位置にセットするための自動旋回スイッチ153、エンジン6の動力を排出オーガ8へ伝達させるために前述したオーガクラッチ125を接続又は遮断する制御を受付けるオーガクラッチスイッチ155、及び排出オーガ8の昇降位置(俯仰角)と旋回位置(旋回角)とを手動により制御するための手動旋回制御スイッチ群156が挙げられる。この手動旋回制御スイッチ群156として、オーガ昇降シリンダ97を作動させて横オーガ筒82を上昇移動させるオーガ上昇スイッチ156a、同じく横オーガ筒82を下降移動させるオーガ下降スイッチ156b、オーガ旋回モータ91を作動させて横オーガ筒82を右旋回させるオーガ右旋回スイッチ156c、同じく横オーガ筒82を左旋回させるオーガ左旋回スイッチ156dが配置されている。これらのスイッチ類152〜156から出力される操作信号は、オーガコントローラ150の下端から延設されたケーブル158を介して制御装置100(図9参照)へ入力される。
次に、オーガコントローラ150を用いて排出オーガ8を旋回移動させる際の操作について説明する。図8は排出作業時の横オーガ筒82の位置を説明する模式的平面図である。自動旋回作業では、オーガコントローラ150の復帰スイッチ152が押下操作された場合の横オーガ筒82の旋回方向は左回り(反時計回り)に定められており、自動旋回スイッチ153が押下操作されたときの横オーガ筒82の旋回方向は右回り(時計回り)にそれぞれ定められている。図8に示した如く、収納位置に横オーガ筒82が位置しているときに、自動旋回スイッチ153が1回押下操作された場合、横オーガ筒82は旋回時にオーガレスト85と干渉しない位置まで上昇移動した後、右回りに旋回する。そして、収納位置から最も近い作業位置(右側略90度の位置)まで旋回した後、所定位置まで下降移動して停止する。この収納位置から最も近い作業位置を右側方作業位置と称する。
次に、横オーガ筒82が右側方作業位置に停止しているときに自動旋回スイッチ153が1回押下操作された場合、横オーガ筒82は所定位置まで上昇移動した後、右回りに旋回する。そして、右側方作業位置から最も近い作業位置である後方作業位置(略真後ろのの位置)まで旋回した後、所定位置まで下降して停止する。同様に、横オーガ筒82が後方作業位置に停止しているときに自動旋回スイッチ153が押下操作された場合、横オーガ筒82は所定位置まで上昇移動した後、右回りに旋回する。そして、後方作業位置から最も近い作業位置である左側方作業位置(左側略90度位置)まで旋回した後、所定位置まで下降して停止する。
また、横オーガ筒82が収納位置にあるときに自動旋回スイッチ153が1回押下操作され、収納位置から右側方作業位置に向かって横オーガ筒82が旋回している間に更に自動旋回スイッチ153が1回押下された場合、横オーガ筒82は右側方作業位置では停止せずに旋回移動を続け、後方作業位置まで旋回した後、所定位置まで下降して停止する。同様に、横オーガ筒82が収納位置にあるときに自動旋回スイッチ153が1回押下操作され、収納位置から右側方作業位置に向かって横オーガ筒82が旋回している間に更に自動旋回スイッチ153が2回押下された場合、横オーガ筒82は右側方作業位置及び後方作業位置では停止せずに旋回移動を続け、左側方作業位置まで旋回した後、所定位置まで下降して停止する。
一方、いずれかの作業位置に横オーガ筒82が停止している場合に復帰スイッチ152が押下操作されたとき、横オーガ筒82は所定位置まで上昇した後、収納位置に向かって左回りに旋回し、収納位置にて停止する。なお、横オーガ筒82が旋回中に復帰スイッチ152が押下操作された場合、その操作については受付けないように構成されている。そのため、作業者による誤操作を防止し、操作性の向上を図ることができる。
なお、収納位置から各作業位置へ横オーガ筒82が旋回移動する際、又は各作業位置から収納位置へ横オーガ筒82が旋回移動する際、表示ランプ151を所定の周期にて点滅させることにより、旋回移動中である旨を作業者に対して報知するように構成されている。
以下、本実施の形態に係るコンバインの制御系の構成について説明する。図9は本実施の形態に係るコンバインの制御系の構成を示すブロック図である。コンバインは、前述したオーガ昇降シリンダ97、オーガ旋回モータ91、オーガクラッチ125、表示装置157等のハードウェアの動作を制御する制御装置100を備えている。制御装置100は、各種センサ、スイッチ等から入力される信号に基づいて演算処理を実行する中央処理装置101(以下、CPUと称する)、前述したハードウェアを制御するための制御プログラムを格納したROM102、及びCPU101の演算中に生成されるデータを一時的に保持するRAM103により構成される。CPU101は、ROM102に格納された制御プログラムを必要に応じてRAM103にロードして実行し、制御装置100に接続された各種ハードウェアの動作を制御することにより、全体として本発明に係るコンバインとして動作させるように構成されている。なお、CPU101は計時用のタイマを内蔵している。
制御装置100に接続されるセンサ、スイッチ等としては、縦オーガ筒81の昇降角を検出するオーガ昇降角センサ98、横オーガ筒82の旋回角を検出するオーガ旋回角センサ93、排出オーガ8が収納位置にあることを検出するオーガレストスイッチ86、オーガコントローラ150に設けられた復帰スイッチ152、自動旋回スイッチ153、オーガクラッチスイッチ155、手動旋回制御スイッチ群156、穀物タンク7の重量を検出する重量センサ73、穀物タンク7に取り込まれた穀粒の水分量を検出する水分センサ74等が挙げられる。制御装置100のCPU101には、前述のセンサから出力される信号及び各種スイッチから出力される操作信号が入力される。
また、制御装置100が制御する各種ハードウェアとしては、横オーガ筒82を昇降移動させるためのオーガ昇降シリンダ97、縦オーガ筒81をその軸線回りに回転駆動させるためのオーガ旋回モータ91、オーガコントローラ150に設けられた表示ランプ151及び表示装置157、エンジン6の動力を排出オーガ8へ伝達させるためのオーガクラッチ125等が挙げられる。制御装置100のCPU101はこれらのハードウェアに対して制御信号を出力して制御を行うように構成されている。なお、オーガ昇降シリンダ97は、電磁制御弁97aを介してCPU101に接続されており、CPU101が電磁制御弁97aを制御することによりオーガ昇降シリンダ97を伸長又は短縮させるように構成されている。
図10は作業時における重量センサ73の出力の経時変化と、オーガレストスイッチ86及びオーガクラッチスイッチ155の状態の経時変化との対応関係を説明する説明図である。図10(a)は重量センサ73の出力の経時変化を示している。横軸には時間をとり、縦軸には重量センサ73の出力(穀物タンク7の重量)をとっている。なお、図10(a)では重力の計測開始時において零点補正を行っている。また、図10(b)及び図10(c)はそれぞれオーガレストスイッチ86及びオーガクラッチスイッチ155の出力の経時変化を示しており、横軸には図10(a)のグラフに対応させた時間、横軸には各スイッチ86,155の出力をとっている。
刈取作業及び脱穀作業を実行して収穫作業を開始した場合、図10(a)に示されているように、選別装置56によって選別された穀粒が穀物タンク7の内部に集められるため、収穫作業開始時刻T1以降の収穫作業終了時刻T2までの間は、穀物タンク7の重量が単調に増加してゆき、収穫作業終了時刻T2以降は一定値を維持する。この間、図10(b),(c)に示されているように、オーガレストスイッチ86はオンのままに、オーガクラッチスイッチ155はオフのままに維持される。
その後、穀物タンク7に集められた穀粒の排出作業を行う場合には、作業者は、オーガコントローラ150の自動旋回スイッチ153等を押下操作して排出オーガ8の横オーガ筒82を収納位置からいずれかの作業位置へ旋回移動させた後、オーガクラッチスイッチ155を押下操作して排出作業を開始させる。したがって、図10(c)に示すようにオーガクラッチスイッチ155がオフからオンに転じる時刻T4に排出作業が開始され、これ以降は穀物タンク7の重量が単調減少してゆくこととなるが、時刻T4よりも以前の時刻(時刻T3)において横オーガ筒82がオーガレスト85のレスト部85bから離隔するので、図10(b)に示すようにオーガレストスイッチ86がオンからオフに転じる。
排出作業が開始された後、穀物タンク7の重量は図10に示すうように単調に減少してゆき、時刻T5において排出作業が終了する。このとき、オーガクラッチスイッチ155は同時的にオフに転じる。排出作業が終了した後、作業者は、オーガコントローラ150の復帰スイッチ152を押下操作して排出オーガ8の横オーガ筒82を収納位置へ戻す操作を行う。これにより、時刻T5以降のある時刻T6において、図10(b)に示すようにオーガレストスイッチ86がオフからオンに転じる。
本実施の形態では、作業位置の相異による排出オーガ8の横オーガ筒82の位置の違いに起因して穀物タンク7の重量の計測値に誤差が生じることを排除するために、横オーガ筒82が収納位置に停止している場合のみの計測値を用いて排出重量を算出するようにしている。したがって、穀物タンク7に穀粒が貯留されている状態の重量としては、横オーガ筒82がオーガレスト85のレスト部85bから離隔する直前の重量センサ73の計測値、具体的には時刻T3から更に所定時間Δt(例えば、2秒)だけ遡った時刻の重量センサ73の計測値Aを採用し、排出作業終了後の重量としては、横オーガ筒82がオーガレスト85のレスト部85bに収納された直後の重量センサ73の計測値、具体的には時刻T6から所定時間Δtだけ経過した時刻の重量センサ73の計測値Bを採用する。そして、両計測値の差分(A−B)を算出して、穀粒の排出重量、すなわち穀物タンク7から排出された穀粒の重量を取得するようにしている。
なお、本実施の形態では、排出作業前の計測値Aを取得するために時刻T3から遡る時間Δtと、排出作業後の計測値Bを取得するために時刻T6から待機する時間Δtとを同一としたが、両者を異なる時間に設定する構成であってもよい。
以下では、穀粒の排出重量を検出する際の検出手順について説明する。図11及び図12は排出重量の検出手順を説明するフローチャートである。なお、以下の処理は制御装置100のCPU101がROM102に格納されているプログラムに従って実行する。また、本実施の形態では、重量センサ73が所定のサンプリングレート(例えば、20msec)にて穀物タンク7の重量を常時計測しており、計測して得られた計測値をCPU101へ出力するようにしている。CPU101は、重量センサ73が出力する計測値を基に例えば100点の移動平均を算出し、算出した平均値を穀物タンク7の重量としてRAM103上に書き込む。なお、RAM103には、穀物タンク7の重量計測時にCPU101が算出した値を所定数だけ保持する記憶領域が確保されており、一定時間内に算出された複数の値が保持されるように構成されている。
CPU101は、まず、自動旋回スイッチ153から入力される操作信号に基づいて自動旋回スイッチ153がオンとなったか否かを判断する(ステップS11)。自動旋回スイッチ153がオフの状態であると判断した場合(S11:NO)、自動旋回スイッチ153がオンとなるまで待機する。
自動旋回スイッチ153がオンとなったと判断した場合(S11:YES)、CPU101は、電磁制御弁97aを制御してオーガ昇降シリンダ97を伸長させ、排出オーガ8の横オーガ筒82の上昇移動を開始させる。次いで、CPU101は、オーガレストスイッチ86がオフとなったか否かを判断する(ステップS12)。オーガレストスイッチ86がオンの状態であると判断した場合(S12:NO)、すなわち、依然として排出オーガ8が収納位置に存すると判断した場合、CPU101は、オーガレストスイッチ86がオフとなるまで待機する。オーガレストスイッチ86がオフとなったと判断した場合(S12:YES)、CPU101は、その時点からΔt秒前(例えば、2秒前)の計測値(移動平均)を作業前重量として保持する(ステップS13)。
次いで、CPU101は、横オーガ筒82が所定の高さに達するように電磁制御弁97aを制御してオーガ昇降シリンダ97を伸長させた後、オーガ旋回モータ91を駆動して、オーガコントローラ150により指定された作業位置へ横オーガ筒82を旋回移動させる(ステップS14)。横オーガ筒82が指定された作業位置へ到達した時点でCPU101はオーガ旋回モータ91を停止させ、オーガ昇降シリンダ97を短縮させて横オーガ筒82を所定位置まで下降させる。
次いで、CPU101は、オーガクラッチスイッチ155から出力される操作信号に基づいてオーガクラッチスイッチ155がオンになったか否かを判断する(ステップS15)。オーガクラッチスイッチ155がオンになっていないと判断した場合(S15:NO)、CPU101は復帰スイッチ152から出力される操作信号に基づいて復帰スイッチ152がオンになったか否かを判断する(ステップS16)。復帰スイッチ152がオンとなっていないと判断した場合(S16:NO)、CPU101は処理をステップS15へ戻す。また、オーガクラッチスイッチ155がオフのままで復帰スイッチ152がオンになったと判断した場合(S16:YES)、すなわち、排出作業の実行指示がなされる前に排出オーガ8を収納位置へ戻すことが指示された場合、CPU101は、電磁制御弁97a及びオーガ旋回モータ91を制御して排出オーガ8を収納位置へ旋回移動させ(ステップS17)、処理をステップS11へ戻す。
また、ステップS15において、オーガクラッチスイッチ155がオンとなったと判断した場合(S15:YES)、CPU101は、オーガクラッチ125を作動させて排出作業を実行する(ステップS18)。この間、CPU101はオーガクラッチスイッチ155から出力される操作信号に基づいてオーガクラッチスイッチ155がオフとなったか否かを判断しており(ステップS19)、オーガクラッチスイッチ155がオフとなっていないと判断した場合(S19:NO)、処理をステップS18へ戻し、排出作業を続行する。
一方、オーガクラッチスイッチ155がオフとなったと判断した場合(S19:YES)、CPU101はオーガクラッチ125を遮断して排出作業を終了する(ステップS20)。そして、CPU101は復帰スイッチ152からの操作信号を検出することにより、復帰スイッチ152がオンとなったか否かを判断する(ステップS21)。復帰スイッチ152がオンとなっていないと判断した場合には(S21:NO)、CPU101は復帰スイッチ152がオンとなるまで待機する。オーガコントローラ150の復帰スイッチ152が押下操作され、復帰スイッチ152がオンとなったと判断した場合(S21:YES)、CPU101は、オーガ昇降シリンダ97に接続された電磁制御弁97a、及びオーガ旋回モータ91を制御することにより、排出オーガ8を収納位置へ旋回移動させる(ステップS22)。
次いで、排出オーガ8の横オーガ筒82がオーガレスト85に収納されたか否かを判断するために、CPU101はオーガレストスイッチ86がオンとなったか否かを判断する(ステップS23)。オーガレストスイッチ86がオンとなっていないと判断した場合(S23:NO)、CPU101はオーガレストスイッチ86がオンとなるまで待機する。オーガレストスイッチ86がオンとなったと判断した場合(S23:YES)、CPU101は内蔵タイマにより計時を開始し、所定時間Δtが経過したか否かの判断を行う(ステップS24)。所定時間Δtが経過していないと判断した場合(S24:NO)、CPU101は所定時間Δtが経過するまで待機し、オーガレストスイッチ86がオンとなってから所定時間Δtが経過したと判断した場合(S24:YES)、CPU101は取込んだ計測値(移動平均)を作業後重量としてRAM103に保持する(ステップS25)。
次いで、CPU101は、ステップS13にて保持した作業前重量とステップS25にて保持した作業後重量との差分をとることにより穀粒の排出重量を算出し(ステップS26)、算出した排出重量を出力する(ステップS27)。排出重量の出力は、例えばオーガコントローラ150の表示装置157に排出重量の値を表示することによって行う。また、操縦室3内にプリンタ装置を搭載し、当該プリンタ装置を利用して用紙上に排出重量の値を記録する構成であってもよい。
なお、本実施の形態では、収納位置にある排出オーガ8の作業位置への旋回移動、及び各作業位置にある排出オーガ8の収納位置への旋回移動を、オーガコントローラ150の自動旋回スイッチ153及び復帰スイッチ152を用いて指示する際に穀粒の排出重量を計測する構成としたが、手動旋回制御スイッチ群156に設けられたスイッチ156a〜156dを操作して排出オーガ8を作業位置にセットして、排出作業を行う場合にも適用できることは勿論のことである。
また、本実施の形態では、オーガレスト85のレスト部85bに設けられたオーガレストスイッチ86により、横オーガ筒82が収納位置に存するか否かを検出する構成としたが、横オーガ筒82の旋回角及び昇降角をそれぞれオーガ旋回角センサ93及びオーガ昇降角センサ98により検出することが可能であるため、これらセンサによる検出角に基づいて横オーガ筒82が収納位置に存するか否かを検出するようにしても良い。
実施の形態2.
実施の形態1では、オーガクラッチスイッチ155のオン・オフを検出することによって実際に排出作業が行われたか否かを判断し、実際に排出作業が行われたと判断された場合に排出重量を算出する構成としたが、排出作業の有無に関わらず排出オーガ8が収納位置から離隔したときの穀物タンク7の重量と排出オーガ8が収納位置に戻ったときの穀物タンク7の重量との差分値を算出し、算出した差分値が排出重量として妥当であるか否かを判断する構成を採ることも可能である。以下にそのような構成の実施の形態2について説明する。なお、コンバインの装置構成については実施の形態1と全く同様であるため、その説明を省略することとし、同一の構成要素については実施の形態1と同じ符号を用いることとする。
図13は実施の形態2での排出重量の検出手順を説明するフローチャートである。なお、以下の処理についても、制御装置100のCPU101がROM102に格納されているプログラムに従って実行する。また、本実施の形態では、重量センサ73が所定のサンプリングレート(例えば、20msec)にて穀物タンク7の重量を常時計測しており、計測して得られた計測値をCPU101へ出力するようにしている。CPU101は、重量センサ73が出力する計測値を基に例えば100点の移動平均を算出し、算出した平均値を穀物タンク7の重量としてRAM103上に書き込む。なお、RAM103には、穀物タンク7の重量計測時にCPU101が算出した値を所定数だけ保持する記憶領域が確保されており、一定時間内に算出された複数の値が保持されるように構成されている。
CPU101は、まず、自動旋回スイッチ153から入力される操作信号に基づいて自動旋回スイッチがオンとなったか否かを判断する(ステップS31)。CPU101は、自動旋回スイッチ153がオフの状態であると判断した場合(S31:NO)、自動旋回スイッチ153がオンとなるまで待機する。
自動旋回スイッチ153がオンになったと判断した場合(S31:YES)、CPU101は、電磁制御弁97aを制御してオーガ昇降シリンダを伸長させることにより、排出オーガ8の横オーガ筒82の上昇移動を開始させる。次いで、CPU101は、オーガレストスイッチ86がオフとなったか否かを判断する(ステップS32)。オーガレストスイッチ86がオンの状態であると判断した場合(S32:NO)、すなわち、依然として排出オーガ8が収納位置に存すると判断した場合、CPU101はオーガレストスイッチ86がオフとなるまで待機する。オーガレストスイッチ86がオフとなったと判断した場合(S32:YES)、CPU101は、その時点からΔt秒前(例えば、2秒前)の計測値(移動平均)を保持する(ステップS33)。
次いで、CPU101は、オーガレストスイッチ86がオンとなったか否かを判断する(ステップS34)。オーガレストスイッチ86がオンとなっていないと判断した場合(S34:NO)、CPU101はオーガレストスイッチ86がオンとなるまで待機する。オーガレストスイッチ86がオンとなったと判断した場合(S34:YES)、CPU101は内蔵タイマにより計時を開始し、所定時間Δtが経過したか否かの判断を行う(ステップS35)。所定時間Δtが経過していないと判断した場合(S35:NO)、所定時間Δtが経過するまで待機し、オーガレストスイッチ86がオンとなってから所定時間Δtが経過したと判断した場合(S35:YES)、CPU101は計測値(移動平均)をRAM103に保持する(ステップS36)。
次いで、CPU101は、ステップS33にて保持した計測値とステップS36にて保持した計測値との差分値を算出し、算出した差分値が所定値以上であるか否かを判断する(ステップS37)。算出した差分値が所定値以上であると判断した場合(S37:YES)、CPU101はその値を穀粒の排出重量として出力する(ステップS38)。しかし、算出した差分値が所定値より小さいと判断した場合(S37:NO)、CPU101は排出作業が行われなかったと判断して本ルーチンによる計測処理を終了する。
本実施の形態に係るコンバインの平面図である。 本実施の形態に係るコンバインの左側面図である。 本実施の形態に係るコンバインの右側面図である。 本実施の形態に係るコンバインの正面図である。 排出オーガの駆動機構を説明する模式的構成図である。 コンバインの動力伝達経路を示すスケルトン図である。 排出作業を指示するためのオーガコントローラを示す平面図である。 排出作業時の横オーガ筒の位置を説明する模式的平面図である。 本実施の形態に係るコンバインの制御系の構成を示すブロック図である。 作業時における重量センサの出力の経時変化と、オーガレストスイッチ及びオーガクラッチスイッチの状態の経時変化との対応関係を説明する説明図である。 排出重量の検出手順を説明するフローチャートである。 排出重量の検出手順を説明するフローチャートである。 実施の形態2での排出重量の検出手順を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 走行機体
2 走行クローラ
3 操縦室
4 刈取前処理装置
5 脱穀装置
6 エンジン
7 穀物タンク
8 排出オーガ
73 重量センサ
81 縦オーガ筒
82 横オーガ筒
85 オーガレスト
86 オーガレストスイッチ
101 CPU

Claims (4)

  1. 収穫した穀物を貯留する穀物タンク、該穀物タンク内の穀物を外部へ排出する排出オーガ、及び穀物を排出する際の排出作業位置と非排出作業時の収納位置との間にて前記排出オーガを移動させる手段を備えるコンバインにおいて、
    前記穀物タンクを通じて加えられる荷重の大きさを計測する計測手段、及び前記収納位置から前記排出作業位置への前記排出オーガの移動を開始させる際に前記計測手段が計測した第1計測値と、前記排出作業位置から前記収納位置へ前記排出オーガを移動させた際に前記計測手段が計測した第2計測値とを用いて前記穀物タンクからの穀物の排出重量を算出する算出手段を備えることを特徴とするコンバイン。
  2. 前記排出オーガが前記収納位置に存するか否かを検出する検出手段と、該検出手段の検出結果に基づき前記収納位置から前記排出作業位置への前記排出オーガの移動が開始したか否かを判断する手段と、前記検出手段の検出結果に基づき前記排出作業位置から前記収納位置への前記排出オーガの移動が終了したか否かを判断する手段とを備えることを特徴とする請求項に記載のコンバイン。
  3. 前記計測手段は、前記穀物タンクの重量を適宜の時間間隔にて計測するようにしてあり、前記算出手段は、前記収納位置から前記排出作業位置への前記排出オーガの移動が開始する以前の時点で前記計測手段が計測した計測値を前記第1計測値、前記作業位置から前記収納位置への前記排出オーガの移動が終了した後の時点で前記計測手段が計測した計測値を前記第2計測値として穀物の排出重量を算出するようにしてあることを特徴とする請求項又は請求項に記載のコンバイン。
  4. 穀物の排出作業が実施されたか否かを判断する手段を備え、前記排出作業が実施されなかったと判断した場合、前記算出手段による排出重量の算出を停止するようにしてあることを特徴とする請求項乃至請求項の何れか1つに記載のコンバイン。
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