JP4423153B2 - 農作業車の姿勢制御装置 - Google Patents
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Description
前記姿勢変更操作手段が、
機体本体の左側前部箇所と左側の走行装置の接地部の前部側箇所との間隔を変更調節自在な左前側の駆動手段、機体本体の左側後部箇所と左側の走行装置の接地部の後部側箇所との間隔を変更調節自在な左後側の駆動手段、機体本体の右側前部箇所と右側の走行装置の接地部の前部側箇所との間隔を変更調節自在な右前側の駆動手段、機体本体の右側後部箇所と右側の走行装置の接地部の後部側箇所との間隔を変更自在な右後側の駆動手段からなる4個の駆動手段を備えて構成され、
前記制御手段が、前記前後傾斜角検出手段及び前記左右傾斜角検出手段の検出情報に基づいて、機体本体の水平基準面に対する前後傾斜角及び機体本体の水平基準面に対する左右傾斜角を同時に修正しながら、機体本体の水平基準面に対する前後傾斜角を目標前後傾斜角にするように、且つ、機体本体の水平基準面に対する左右傾斜角を目標左右傾斜角にするように、前記姿勢変更操作手段の作動を制御する同時姿勢修正制御を実行するよう構成されている農作業車の姿勢制御装置であって、
前記制御手段が、前記同時姿勢修正制御として、
前記前後傾斜角検出手段の検出情報に基づいて、機体本体の水平基準面に対する前後傾斜角を目標前後傾斜角にするために、前記前後傾斜角検出手段にて検出される機体本体の現在の前後傾斜角と前記目標前後傾斜角との偏差が大であるほど高速となる形態で、前後傾斜修正用の目標駆動速度を前記各駆動手段毎に求める前後傾斜用演算処理、
前記左右傾斜角検出手段の検出情報に基づいて、機体本体の水平基準面に対する左右傾斜角を目標左右傾斜角にするために、前記左右傾斜角検出手段にて検出される機体本体の現在の左右傾斜角と前記目標左右傾斜角との偏差が大であるほど高速となる形態で、左右傾斜修正用の目標駆動速度を前記各駆動手段毎に求める左右傾斜用演算処理、
前記各駆動手段毎に求めた前記前後傾斜修正用の目標駆動速度及び前記左右傾斜修正用の目標駆動速度を合計して各駆動手段毎の合計目標駆動速度を求める目標駆動速度演算処理、及び、
機体本体の水平基準面に対する前後傾斜角を目標前後傾斜角にするように、且つ、機体本体の水平基準面に対する左右傾斜角を目標左右傾斜角にするように、前記各駆動手段を前記合計目標駆動速度にて駆動させる駆動操作処理を実行するよう構成され、
前記4個の駆動手段の夫々に対応させて、機体本体の左側前部箇所と左側の走行装置の接地部の前部側箇所との間隔、機体本体の左側後部箇所と左側の走行装置の接地部の後部側箇所との間隔、機体本体の右側前部箇所と右側の走行装置の接地部の前部側箇所との間隔、及び、機体本体の右側後部箇所と右側の走行装置の接地部の後部側箇所との間隔を各別に検出する4個の間隔検出手段が設けられ、
前記制御手段が、
前記駆動操作処理において、前記各間隔検出手段の検出情報に基づいて、前記左側の走行装置の接地部の前部側箇所、前記左側の走行装置の接地部の後部側箇所、前記右側の走行装置の接地部の前部側箇所、及び、前記右側の走行装置の接地部の後部側箇所の4箇所が仮想平面上に位置しているか否かを判別し、前記仮想平面上に位置していなければ、前記4箇所のうち、機体本体の左側前部箇所、機体本体の左側後部箇所、機体本体の右側前部箇所、及び、機体本体の右側後部箇所の夫々が位置している機体側仮想平面に対して前記間隔が大側に位置ずれしている箇所では、前記間隔が大になるようにその箇所に対応する駆動手段を操作しているときにはその駆動手段の前記合計目標駆動速度を減速側に補正し、前記間隔が小になるようにその箇所に対応する駆動手段を操作しているときにはその駆動手段の前記合計目標駆動速度を増速側に補正し、且つ、前記4箇所のうち、前記機体側仮想平面に対して前記間隔が小側に位置ずれしている箇所では、前記間隔が大になるようにその箇所に対応する駆動手段を操作しているときにはその駆動手段の前記合計目標駆動速度を増速側に補正し、前記間隔が小になるようにその箇所に対応する前記駆動手段を操作しているときにはその駆動手段の前記合計目標駆動速度を減速側に夫々補正する駆動速度補正処理を、繰り返し実行するように構成されている点にある。
又、第1特徴構成によれば、前記各間隔検出手段によって、機体本体の左側前部箇所と左側の走行装置の接地部の前部側箇所との間隔、機体本体の左側後部箇所と左側の走行装置の接地部の後部側箇所との間隔、機体本体の右側前部箇所と右側の走行装置の接地部の前部側箇所との間隔、及び、機体本体の右側後部箇所と右側の走行装置の接地部の後部側箇所との間隔が各別に検出される。そして、前記駆動操作処理においては、各間隔検出手段の検出結果に基づいて、前記左側の走行装置の接地部の前部側箇所、前記左側の走行装置の接地部の後部側箇所、前記右側の走行装置の接地部の前部側箇所、及び、前記右側の走行装置の接地部の後部側箇所の4箇所が前記仮想平面上に位置しているか否かを判別する。
説明を加えると、機体本体側の各箇所、すなわち、機体本体の左側前部箇所、機体本体の左側後部箇所、機体本体の右側前部箇所、及び、機体本体の右側後部箇所の夫々は、機体本体に固定された位置であるから、それらの各箇所は常に仮想平面(以下、機体側仮想平面と呼称)上に位置していると考えることができる。これに対して、前記4箇所、つまり、左側の走行装置の接地部の前部側箇所、左側の走行装置の接地部の後部側箇所、右側の走行装置の接地部の前部側箇所、及び、右側の走行装置の接地部の後部側箇所の夫々は、前記各駆動手段の駆動操作によって前記各間隔が変更操作される結果、常に仮想平面上に位置しているとは限らず、前記4箇所が仮想平面に対して位置ずれしていることがある。
そこで、各間隔検出手段にて検出される前記4箇所における上記間隔の検出値を対比して前記4箇所が前記仮想平面上に位置しているか否かを判別するようにして、その判別の結果により、駆動手段を操作している方向に対して前記間隔が前記機体側仮想平面に対して大側に位置ずれしているのか、あるいは、前記機体側仮想平面に対して小側に位置ずれしているのかに応じて駆動手段の合計目標駆動速度を補正するようにしているのである。つまり、前記間隔が前記機体側仮想平面に対して大側に位置ずれしている箇所では、間隔が大になるようにその箇所に対応する駆動手段を操作しているときにはその駆動手段の合計目標駆動速度を減速側に補正し、間隔が小になるようにその箇所に対応する駆動手段を操作しているときにはその駆動手段の合計目標駆動速度を増速側に補正する。一方、前記間隔が前記機体側仮想平面に対して小側に位置ずれしている箇所では、間隔が大になるようにその箇所に対応する駆動手段を操作しているときにはその駆動手段の合計目標駆動速度を増速側に補正し、間隔が小になるようにその箇所に対応する駆動手段を操作しているときにはその駆動手段の合計目標駆動速度を減速側に補正する。
このように、各間隔検出手段にて検出される前記4箇所における上記間隔の検出値を用いて、駆動手段の合計目標駆動速度を適正な値に補正することにより、前記4箇所の夫々が仮想平面上に位置する状態を極力維持しながら姿勢変更させることが可能となる。
第2特徴構成によれば、前記前後傾斜用演算処理として、左前側の駆動手段及び右前側の駆動手段の2個の駆動手段と、左後側の駆動手段及び右後側の駆動手段の2個の駆動手段のうちのいずれか一方の2個の駆動手段を駆動停止させた状態で他方の2個の駆動手段を駆動する形態において駆動する2個の駆動手段について前後傾斜修正用の目標駆動速度を求める。つまり、4個の駆動手段のうち2個の駆動手段だけを駆動させる形態において前後傾斜を修正するための目標駆動速度を求めるものであるから、そのような前後傾斜修正用の目標駆動速度を求める演算処理は簡単なもので済ませることができるのである。
前記駆動速度補正処理として、前記各間隔検出手段の検出情報に基づいて、前記4箇所が前記仮想平面に対してねじれる状態で位置ずれしているときのそのねじれ量Njを下記式にて演算にて求め、そのねじれ量Njが零でなければ前記4箇所が前記仮想平面上に位置していない状態であると判別するように構成され、
Nj=(LF−LR)−(RF−RR)
(但し、LFは、機体本体の左側前部箇所と左側の走行装置の接地部の前部側箇所との間隔、LRは、機体本体の左側後部箇所と左側の走行装置の接地部の後部側箇所との間隔、RFは、機体本体の右側前部箇所と右側の走行装置の接地部の前部側箇所との間隔、RRは、機体本体の右側後部箇所と右側の走行装置の接地部の後部側箇所との間隔)
前記ねじれ量Njが正の値であれば、機体本体の左側前部及び右側後部の夫々に対応する前記間隔が大側に位置ずれし、且つ、機体本体の左側後部及び右側前部の夫々に対応する前記間隔が小側に位置ずれしていると判別し、前記ねじれ量Njが負の値であれば、機体本体の左側後部及び右側前部の夫々に対応する前記間隔が大側に位置ずれし、且つ、機体本体の左側前部及び右側後部の夫々に対応する前記間隔が小側に位置ずれしていると判別して、前記駆動手段の操作方向に応じて前記合計目標駆動速度を増速側に補正するか減速側に補正するかを判別するように構成され、更に、前記ねじれ量が大きいほど大となるように前記合計目標駆動速度に対する補正量を設定するように構成されている点にある。
そして、図18(イ)では、機体本体の左側前部及び右側後部の夫々に対応する前記間隔が大側に位置ずれし、且つ、機体本体の左側後部及び右側前部の夫々に対応する前記間隔が小側に位置ずれしている。従って、LF>LR、RF<RR、という関係が成り立つので、前記ねじれ量Njは正の値になる。図18(ロ)では、機体本体の左側後部及び右側前部の夫々に対応する前記間隔が大側に位置ずれし、且つ、機体本体の左側前部及び右側後部の夫々に対応する前記間隔が小側に位置ずれしている。従って、LF>LR、RF>RR、という関係が成り立つので、前記ねじれ量Njは負の値になる。このようにしてねじれ量Njの正負によりねじれ状態を判別できる。
図1に示すように、コンバインは左右一対のクローラ式の走行装置1L,1R(左右両側の走行装置に相当する)、搭乗運転部2、刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置3、脱穀された穀粒を貯留する穀粒タンク4等を備えた機体本体V、機体本体Vの前部に昇降調節自在に連結された刈取部10等を備えて構成されている。前記刈取部10は、先端部に設けた分草具6、分草具6にて分草された植立穀稈を引き起こす引起し装置5、引き起こされた穀稈の株元側を切断するバリカン型の刈刃7、刈取穀稈を徐々に横倒れ姿勢に変更しながら後方側の脱穀装置3の脱穀フィードチェーン3aの搬送始端部に供給する縦搬送装置8等にて構成されている。
図2に示すように、機体本体Vを構成する前後向き姿勢の主フレーム11に対して固定される支持フレーム12の前端側には駆動スプロケット13が回転自在に支持されている。そして、複数個の遊転輪体14を前後方向に並べた状態で枢支し、且つ、後端部にテンション輪体15を支持したトラックフレーム16が、後述するような四連リンク機構を介して前記支持フレーム12に対して上下動可能に装着されている。そして、前記駆動スプロケット13とテンション輪体15及び各遊転輪体14にわたり無端回動体であるクローラベルトBが巻回されている。
一方、前後ベルクランク17a,17bの夫々の上方側端部には、夫々、駆動手段の一例としての油圧シリンダC2,C3のシリンダロッドが連動連結されている。前記各油圧シリンダC2,C3のシリンダ本体側は主フレーム11における横フレーム部分に枢支連結されており、前記各油圧シリンダC2,C3は夫々複動型の油圧シリンダにて構成されている。
前記下限基準状態から、左前シリンダC2をそのままの状態に維持しながら左後シリンダC3を伸長作動させると、図4に示すように、機体本体Vの左側後部箇所と左側の走行装置1Lの接地部の後部側箇所との間隔を大きくする方向に姿勢変更することになる。この状態が後上がり状態である。
前記下限基準状態から、左前シリンダC2を短縮作動させ、且つ、左後シリンダC3を伸長作動させると、図5に示すように、機体本体Vにおける主フレーム11が平行姿勢のまま離間する方向に姿勢変更することになる。この状態が上昇状態である。
又、搭乗運転部2の操作パネルには、姿勢変更スイッチユニットSUと、前上げスイッチ40a及び後上げスイッチ40bが設けられ、それらの各操作情報も制御装置22に入力されている。そして、前上げスイッチ40aをオンさせると、前上げ操作(後傾斜指令)が指令され、後上げスイッチ40bをオンさせると、後上げ操作(前傾斜指令)が指令されるように構成されている。
図9に示すように、先ず、手動操作指令(左右傾斜、前後傾斜、上下昇降)がされたか否かを判断し、手動操作指令がされた場合には手動姿勢制御を実行する。
上記手動操作指令がされていない場合は、水平自動スイッチ26と前後自動スイッチ27の状態を調べ、水平自動スイッチ26だけがオンしている場合は、左右傾斜角センサ23の検出値と目標左右傾斜角に対応する信号値との偏差がローリング制御用の不感帯を外れていればローリング制御を実行し、水平自動スイッチ26と前後自動スイッチ27が共にオンしている場合は後述するような姿勢変更制御を実行する。尚、以下の制御は下限基準モードに設定されている場合について説明する。
図12に示すように、ローリング制御においては、左右傾斜角センサ23の検出値と目標左右傾斜角に対応する信号値との偏差がローリング制御用の不感帯を機体本体Vの左傾斜側に外れていれば、機体右側の前後に位置する各ストロークセンサ20、21の検出情報に基づいて、右前シリンダC4及び右後シリンダC5のいずれかが下限位置に操作されているか否かを判断し、両シリンダC4,C5がいずれも下限位置に操作されていなければ、前記偏差が大きいほど大となるように予め設定されているマップデータに従って両シリンダC4,C5の目標流量を演算にて求めて、両シリンダC4,C5のいずれかが下限位置に達するまで、前記目標流量にて右前シリンダC4を伸長作動させるとともに右後シリンダC5を短縮作動させる。右前シリンダC4及び右後シリンダC5のいずれかが下限位置に操作されると、前記偏差が大きいほど大となるように予め設定されているマップデータに従って左前シリンダC2及び左後シリンダC3の目標流量を演算にて求めて、左前シリンダC2及び左後シリンダC3のいずれかが上限位置に達するまで、目標流量にて左前シリンダC2を短縮作動させるとともに左後シリンダC3を伸長作動させる。
このようにして、機体本体Vの高さを極力低くするようにしながら、機体本体Vの左右傾斜角と左右傾斜角設定器25にて設定された目標左右傾斜角との角度ずれが不感帯内に収まるようにローリング制御を実行するのである。
このようにして、機体本体Vの高さを極力低くするようにしながら、機体本体Vの前後傾斜角と水平状態に対応する前後傾斜角との角度ずれが不感帯内に収まるようにピッチング作動処理を実行するのである。
図14に示すように、この同時姿勢修正制御では、先ず前後傾斜用演算処理を実行する。この処理について説明すると、前記4個の油圧シリンダC2〜C5のうち、左前シリンダC2及び右前シリンダC4の2個の油圧シリンダと、左後シリンダC3及び右後シリンダC5の2個の油圧シリンダのうちのいずれか一方の2個の油圧シリンダを駆動停止させた状態で他方の2個の油圧シリンダを駆動する形態において前記駆動する2個の油圧シリンダについて前後傾斜修正用の目標駆動速度としての作動油の目標流量を求める。
この処理について説明すると、前記4個のシリンダC2,C3,C4,C5のうち、左前シリンダC2及び左後シリンダC3の2個の油圧シリンダと、右前シリンダC4及び右後シリンダC5の2個の油圧シリンダのうちのいずれか一方の2個の油圧シリンダを駆動停止させた状態で他方の2個の油圧シリンダを駆動する形態において駆動する2個の油圧シリンダについて左右傾斜修正用の目標駆動速度としての作動油の目標流量を求める。
各ストロークセンサ18,19,20,21の検出情報に基づいて、左側の走行装置1Lの接地部の前部側箇所、左側の走行装置1Lの接地部の後部側箇所、右側の走行装置1Rの接地部の前部側箇所、及び、右側の走行装置1Rの接地部の後部側箇所の4箇所が仮想平面に対してねじれる状態で位置ずれしているときのそのねじれ量Njを下記式にて演算にて求め、そのねじれ量Njが零でなければ前記4箇所が前記仮想平面上に位置していない状態であると判別するように構成されている。
Nj=(LF−LR)−(RF−RR)
LF=h2+A=h01+Δh2+A
LR=h3+A=h02+Δh3+A
RF=h4+A=h01+Δh4+A
RR=h5+A=h02+Δh5+A
先ず、駆動対象となる3個の各油圧シリンダの夫々を前記合計目標流量にて駆動操作する。そして、その姿勢修正を行っているときにおける4個のストロークシリンダ18,19,20,21のうちの対応するものの検出値から前記ねじれ量Njを演算にて求めて、前記ねじれ量が零であるか、正の値であるか、負の値であるかを判定する。
図18に、上記数1のLF、LR、RF、RRの関係を模式的に示している。この図では、理解し易くするために、機体本体V側の各箇所を下側に位置させ、走行装置側の各箇所を上側に位置させる状態で示している。図18(イ)では、機体本体の左側前部及び右側後部の夫々に対応する前記間隔が大側に位置ずれし、且つ、機体本体の左側後部及び右側前部の夫々に対応する前記間隔が小側に位置ずれしている。従って、LF>LR、RF<RR、という関係が成り立つので、前記ねじれ量Njは正の値になる。図18(ロ)では、機体本体の左側後部及び右側前部の夫々に対応する前記間隔が大側に位置ずれし、且つ、機体本体の左側前部及び右側後部の夫々に対応する前記間隔が小側に位置ずれしている。従って、LF>LR、RF>RR、という関係が成り立つので、前記ねじれ量Njは負の値になる。このようにしてねじれ量Njの正負によりねじれ状態を判別できる。
次に別実施形態を列記する。
Nj=(LR−LF)−(RR−RF)
Nj=(LF−RF)−(LR−RR)
Nj=(RF−LF)−(RR−LR)
23 左右傾斜角検出手段
24 前後傾斜角検出手段
100 姿勢変更操作手段
22 制御手段
C2〜C5 駆動手段
V 機体本体
Claims (3)
- 左右両側の走行装置に対する機体本体の姿勢を変更操作自在な姿勢変更操作手段と、前記姿勢変更操作手段の作動を制御する姿勢変更制御を実行する制御手段と、機体本体の水平基準面に対する前後傾斜角を検出する前後傾斜角検出手段と、機体本体の水平基準面に対する左右傾斜角を検出する左右傾斜角検出手段とを備えて構成され、
前記姿勢変更操作手段が、
機体本体の左側前部箇所と左側の走行装置の接地部の前部側箇所との間隔を変更調節自在な左前側の駆動手段、機体本体の左側後部箇所と左側の走行装置の接地部の後部側箇所との間隔を変更調節自在な左後側の駆動手段、機体本体の右側前部箇所と右側の走行装置の接地部の前部側箇所との間隔を変更調節自在な右前側の駆動手段、機体本体の右側後部箇所と右側の走行装置の接地部の後部側箇所との間隔を変更自在な右後側の駆動手段からなる4個の駆動手段を備えて構成され、
前記制御手段が、前記前後傾斜角検出手段及び前記左右傾斜角検出手段の検出情報に基づいて、機体本体の水平基準面に対する前後傾斜角及び機体本体の水平基準面に対する左右傾斜角を同時に修正しながら、機体本体の水平基準面に対する前後傾斜角を目標前後傾斜角にするように、且つ、機体本体の水平基準面に対する左右傾斜角を目標左右傾斜角にするように、前記姿勢変更操作手段の作動を制御する同時姿勢修正制御を実行するよう構成されている農作業車の姿勢制御装置であって、
前記制御手段が、前記同時姿勢修正制御として、
前記前後傾斜角検出手段の検出情報に基づいて、機体本体の水平基準面に対する前後傾斜角を目標前後傾斜角にするために、前記前後傾斜角検出手段にて検出される機体本体の現在の前後傾斜角と前記目標前後傾斜角との偏差が大であるほど高速となる形態で、前後傾斜修正用の目標駆動速度を前記各駆動手段毎に求める前後傾斜用演算処理、
前記左右傾斜角検出手段の検出情報に基づいて、機体本体の水平基準面に対する左右傾斜角を目標左右傾斜角にするために、前記左右傾斜角検出手段にて検出される機体本体の現在の左右傾斜角と前記目標左右傾斜角との偏差が大であるほど高速となる形態で、左右傾斜修正用の目標駆動速度を前記各駆動手段毎に求める左右傾斜用演算処理、
前記各駆動手段毎に求めた前記前後傾斜修正用の目標駆動速度及び前記左右傾斜修正用の目標駆動速度を合計して各駆動手段毎の合計目標駆動速度を求める目標駆動速度演算処理、及び、
機体本体の水平基準面に対する前後傾斜角を目標前後傾斜角にするように、且つ、機体本体の水平基準面に対する左右傾斜角を目標左右傾斜角にするように、前記各駆動手段を前記合計目標駆動速度にて駆動させる駆動操作処理を実行するよう構成され、
前記4個の駆動手段の夫々に対応させて、機体本体の左側前部箇所と左側の走行装置の接地部の前部側箇所との間隔、機体本体の左側後部箇所と左側の走行装置の接地部の後部側箇所との間隔、機体本体の右側前部箇所と右側の走行装置の接地部の前部側箇所との間隔、及び、機体本体の右側後部箇所と右側の走行装置の接地部の後部側箇所との間隔を各別に検出する4個の間隔検出手段が設けられ、
前記制御手段が、
前記駆動操作処理において、前記各間隔検出手段の検出情報に基づいて、前記左側の走行装置の接地部の前部側箇所、前記左側の走行装置の接地部の後部側箇所、前記右側の走行装置の接地部の前部側箇所、及び、前記右側の走行装置の接地部の後部側箇所の4箇所が仮想平面上に位置しているか否かを判別し、前記仮想平面上に位置していなければ、前記4箇所のうち、機体本体の左側前部箇所、機体本体の左側後部箇所、機体本体の右側前部箇所、及び、機体本体の右側後部箇所の夫々が位置している機体側仮想平面に対して前記間隔が大側に位置ずれしている箇所では、前記間隔が大になるようにその箇所に対応する駆動手段を操作しているときにはその駆動手段の前記合計目標駆動速度を減速側に補正し、前記間隔が小になるようにその箇所に対応する駆動手段を操作しているときにはその駆動手段の前記合計目標駆動速度を増速側に補正し、且つ、前記4箇所のうち、前記機体側仮想平面に対して前記間隔が小側に位置ずれしている箇所では、前記間隔が大になるようにその箇所に対応する駆動手段を操作しているときにはその駆動手段の前記合計目標駆動速度を増速側に補正し、前記間隔が小になるようにその箇所に対応する前記駆動手段を操作しているときにはその駆動手段の前記合計目標駆動速度を減速側に夫々補正する駆動速度補正処理を、繰り返し実行するように構成されている農作業車の姿勢制御装置。 - 前記制御手段が、
前記前後傾斜用演算処理として、前記4個の駆動手段のうち、前記左前側の駆動手段及び前記右前側の駆動手段の2個の駆動手段と、前記左後側の駆動手段及び前記右後側の駆動手段の2個の駆動手段のうちのいずれか一方の2個の駆動手段を駆動停止させた状態で他方の2個の駆動手段を駆動する形態において前記駆動する2個の駆動手段について前記前後傾斜修正用の目標駆動速度を求めるように構成され、
前記左右傾斜用演算処理として、前記4個の駆動手段のうち、前記左前側の駆動手段及び前記左後側の駆動手段の2個の駆動手段と、前記右前側の駆動手段及び前記右後側の駆動手段の2個の駆動手段のうちのいずれか一方の2個の駆動手段を駆動停止させた状態で他方の2個の駆動手段を駆動する形態において前記駆動する2個の駆動手段について前記左右傾斜修正用の目標駆動速度を求めるように構成されている請求項1記載の農作業車の姿勢制御装置。 - 前記制御手段が、
前記駆動速度補正処理として、前記各間隔検出手段の検出情報に基づいて、前記4箇所が前記仮想平面に対してねじれる状態で位置ずれしているときのそのねじれ量Njを下記式にて演算にて求め、そのねじれ量Njが零でなければ前記4箇所が前記仮想平面上に位置していない状態であると判別するように構成され、
Nj=(LF−LR)−(RF−RR)
(但し、LFは、機体本体の左側前部箇所と左側の走行装置の接地部の前部側箇所との間隔、LRは、機体本体の左側後部箇所と左側の走行装置の接地部の後部側箇所との間隔、RFは、機体本体の右側前部箇所と右側の走行装置の接地部の前部側箇所との間隔、RRは、機体本体の右側後部箇所と右側の走行装置の接地部の後部側箇所との間隔)
前記ねじれ量Njが正の値であれば、機体本体の左側前部及び右側後部の夫々に対応する前記間隔が大側に位置ずれし、且つ、機体本体の左側後部及び右側前部の夫々に対応する前記間隔が小側に位置ずれしていると判別し、前記ねじれ量Njが負の値であれば、機体本体の左側後部及び右側前部の夫々に対応する前記間隔が大側に位置ずれし、且つ、機体本体の左側前部及び右側後部の夫々に対応する前記間隔が小側に位置ずれしていると判別して、前記駆動手段の操作方向に応じて前記合計目標駆動速度を増速側に補正するか減速側に補正するかを判別するように構成され、更に、前記ねじれ量が大きいほど大となるように前記合計目標駆動速度に対する補正量を設定するように構成されている請求項1又は2記載の農作業車の姿勢制御装置。
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