JP4388355B2 - 樹脂製ロアサッシュ - Google Patents

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Description

本発明は、ドアパネル内へ収納されるウィンドウガラスを案内する樹脂製ロアサッシュに関する。
旧来のロアサッシュは、金属製型枠にゴム製のガラスランチャンネルを組み合わせたものが多かった(例えば特許文献1)。しかし、前記旧来のロアサッシュは、比較的重量物であるし、なによりも組立コスト及び材料コストが嵩むため、次第に樹脂一体成形品が可能な樹脂製ロアサッシュに置き換わってきている。しかし、樹脂製ロアサッシュは、下降するウィンドウガラスがガラスガイドに衝突してラトル音を発したり、ウィンドウガラスとガラスガイドとの間に異物(砂等)が侵入して異音を発する問題がある。そこで、樹脂製ロアサッシュでは、ラトル音や異音をどのように抑制又は防止するかが課題となる。
例えば、特許文献2は、板バネ部(ガラスガイドに相当)がガラスとの摺動面にダスト排除手段を有するウィンドウガラス走行安定装置(樹脂製ロアサッシュに相当)を開示している。前記ダスト排除手段は、具体的には摺動面に設けた凹凸形状であり、前記凹凸形状は摺動面に設けたスリット、突起、リブ、シボのいずれかであるとしている。この特許文献2では、前記ダスト排除手段により、異音の発生等の原因となる異物そのものを排除している。
特許文献3は、ガラスとの摺動箇所に可撓性を有さない突出片(ガラスガイドに相当)を有するガラス保持部(フレームに相当)が、フレーム部(ベースに相当)のほぼ全長にわたり連続して垂直に突設されているウィンドウガラス走行安定装置(樹脂製ロアサッシュに相当)を開示している。この特許文献3は、ガラスガイドの基礎となるフレームの剛性を高めることにより、異音を発生するフレームのぶれを強制的に押さえ込んである。
特許文献4は、ガラスガイド部(ガラスガイドに相当)を、一端がサッシュの上記側壁(フレームに相当)の内面に結合し、他端がこの内面と分離する撓み性を有する舌片状に形成し、サッシュの上記側壁のうち少なくとも車外側の側壁のガラスガイド部にはサッシュの底面と近接する端部に、ドアガラス面(ウィンドウガラス面に相当)と摺接する尖形の先端縁がドアガラス昇降方向に延びる突出部を形成した昇降ドアガラスのガイド構造(樹脂製ロアサッシュに相当)を開示している。この特許文献4は、ガラスガイドをフレームの根元付近に近づけることで、ウィンドウガラスが摺接するガラスガイドによる影響を小さくし、異音を発生するフレームのぶれが生じにくいようにしている。
そして、特許文献5は、断面溝形のサッシュ本体の室内側及び車外側の溝側壁内面(フレームに相当)のドアガラス(ウィンドウガラスに相当)の内外面に当接する部分に、サッシュ本体とは異なる別な材料で、かつ柔らかい材料よりなる摺動保持面を有するところのガイド片(ガラスガイドに相当)を突設した自動車用ドアガラスの下部サッシュ構造(樹脂製ロアサッシュに相当)を開示している。この特許文献5は、摺動保持面によりラトル音(特許文献5では異音と表記)の発生を抑制又は防止している。
特開平10-291418号公報(3頁〜12頁、図5) 特開平10-067228号公報(2頁〜4頁、図8〜図26) 特開平11-280331号公報(2頁〜5頁、図1〜図5) 特開2000-240347号公報(2頁〜4頁、図1〜図3) 特開2000-301946号公報(2頁〜3頁、図3〜図10)
ラトル音は、樹脂製ロアサッシュの構造の改良によって抑制又は防止できる。しかし、侵入した異物が原因となる異音は、前記構造の改良だけでは限界があり、異物の侵入そのものをできる限り抑制又は防止できることが好ましい。これから、異音対策を施した樹脂製ロアサッシュとして特許文献2が参考になり、特許文献5の構成も、異音については触れていないが、特許文献2の構成に準じた作用又は効果が見込めるように思われる。
異音を発生させる原因である異物は、多くが砂である。特許文献2に示されるガラスガイドに設けるスリット等は、前記砂の粒径より広幅であれば、こうした砂を十分排除できる。しかし、砂の粒径がスリットの幅より若干大きければ、スリットに砂が噛み込んでしまい、排除できなくなる虞れがある。また、異物が砂ではなく、泥水等の粘土質のものであれば、スリットを埋めてしまい、やはり排除できなくなる虞れがある。こうした異物の目詰まりは、連続的な面を形成する特許文献5の構成では更に顕著になると思われる。
そこで、異音の発生を抑制又は防止する手段として、異物の侵入そのものを抑制又は防止する手段(異物侵入阻止手段)を採用することとし、特許文献2や特許文献5の構成で見られる異物の目詰まりを引き起こさない異物侵入阻止手段を開発するため、樹脂製ロアサッシュの構成又は構造について検討した。
検討の結果開発したものが、ベース両側にウィングを立設した略チャンネル構造でウィンドウガラスの昇降方向に沿って延在するフレームの前記ウィング内面に対向するガラスガイドを設けた樹脂製ロアサッシュにおいて、下降してくるウィンドウガラスの外面又は内面に対してウィングの高さ(ベースに対する立設高さ)に相当する長さの摺接縁を摺接させるスクレーパを、フレーム上端又は上端近傍、かつ一方のウィング内面に設けたガラスガイドに対向して他方のウィング内面に設け、前記ガラスガイドと一体にウィンドウガラスを挟持する樹脂製ロアサッシュである。本発明の樹脂製ロアサッシュは、異物侵入阻止手段として、フレーム上端又は上端近傍にウィンドウガラスの表面に摺接するスクレーパを設け、このスクレーパにより下降してくるウィンドウガラスの表面を逐次清掃する。このスクレーパの摺接縁(スクレーパにおける刃板)は、ロアサッシュ内に異物が侵入することを防止するために必要な、ウィングの高さ相当の長さがあればよい。
本発明に用いるスクレーパは、一方又は他方のウィング内面に設け、ガラスガイドと同様にウィンドウガラスに摺接する構成とする。スクレーパは、ウィンドウガラスの表面に摺接すればよいので、フレームのどこに設けてもよいが、前記ウィンドウガラスの表面に対向する位置関係にあるウィング内面に設ける構成が最も簡易である。通常、異物が付着するのはウィンドウガラスの外面であるため、スクレーパは前記ウィンドウガラスの外面に対向するウィング内面に設ける構成を基本とし、付加的にウィンドウガラスの内面に対向するウィング内面に設けるとよい。こうしてウィング内面に設けるスクレーパがガラスガイドと同様にウィンドウガラスに摺接することで、スクレーパがウィンドウガラスの昇降を妨げずに済む。
また、スクレーパは、一方又は他方のウィング内面に設けたスクレーパ収納部へ着脱自在にし、ガラスガイドと同様にウィンドウガラスに摺接する構成が好ましい。スクレーパは、ロアサッシュのフレーム上端又は上端近傍に設けるため、外界の影響を受けやすく、更にウィンドウガラスの昇降に際して常時ウィンドウガラスの表面に摺接する。このため、スクレーパは劣化して、交換を必要とする場合が起きうる。これから、スクレーパは着脱自在な構成であることが好ましい。スクレーパ収納部は、スクレーパを取り付ける位置決め機能と、取り付けたスクレーパの姿勢を決定及び維持する姿勢保持機能とを有する。このスクレーパ収納部は、スクレーパを緊密に差し込めば前記姿勢保持機能を発揮できるが、より安定した姿勢保持機能を発揮させるには、差し込んだスクレーパの一部に係合する係合部をスクレーパ収納部の開口部分に設け、スクレーパがスクレーパ収納部から容易に脱落しないようにするとよい。
スクレーパは、ウィンドウガラスの表面に付着していた異物を削ぎ落とすだけで、削ぎ落とされた異物は、ロアサッシュ近辺で落下していく。このウィンドウガラスから削ぎ落とした異物が、再びウィンドウガラスに付着するのでは、スクレーパによる異物除去の働きが意味を失ってしまいかねない。そこで、スクレーパは、下降してくるウィンドウガラスの外面又は内面に沿って傾斜した摺接縁を有する構成にするとよい。これにより、ウィンドウガラスの表面から削ぎ落とされた異物は、前記摺接縁に沿って落下していくことになり、異物の落下位置をある程度制御できるようになる。これから、好ましくは、摺接縁がウィンドウガラスの外側に向けて下り勾配で傾斜するとよい。この場合、ウィンドウガラスの表面から削ぎ落とされた異物は、ウィンドウガラスから遠ざかる位置へ落下することになり、再付着の虞れをなくすことができる。
ここで、スクレーパ収納部は、スクレーパの倣い外形を包含する略直方体形状の空間からなる構成が通常となるが、この通常のスクレーパ収納部に対して、摺接縁だけを傾斜させたスクレーパや全体を傾斜させたスクレーパを差し込むことは、難しい。そこで、下降してくるウィンドウガラスの外面又は内面に沿って傾斜させた空間を有するスクレーパ収納部を構成し、このスクレーパ収納部に取り付けたスクレーパを前記ウィンドウガラスの外面又は内面に沿って傾斜させるとよい。この場合、スクレーパ収納部自体が傾斜しているため、スクレーパの構造を問わず、スクレーパ収納部の傾斜によって、容易に摺接縁の傾斜が実現できる利点がある。
このほか、スクレーパは、一方のウィング内面に設けたガラスガイドに対向して他方のウィング内面に設け、前記ガラスガイドと一体にウィンドウガラスを挟持する構成にするとよい。ガラスガイドはウィンドウガラスの案内を担う部位、スクレーパはウィンドウガラスの表面に摺接して異物を削ぎ落とす部位であり、両者の働きは異なるものの、スクレーパが確実に異物をウィンドウガラスの表面から削ぎ落とすには、摺接縁をウィンドウガラスの表面に圧接することが望ましい。これから、スクレーパの圧接からウィンドウガラスが逃げないように、スクレーパの対面にガラスガイドが位置するように構成することが望ましい。これにより、スクレーパはガラスガイドの働きも兼ねる。スクレーパ収納部に着脱自在なスクレーパを用いる場合は、スクレーパ収納部をガラスガイドに対向して設けることになる。
スクレーパは、ウィンドウガラスの表面に摺接すればよく、素材及び構造に限定はないが、上述のようにウィンドウガラスの表面に圧接することが望ましい観点から、少なくとも一定の弾性を備える部材が好ましい。これから、スクレーパは、少なくともウィンドウガラスに摺接する摺接縁が弾性体からなる構成にするとよい。具体的には、スクレーパは、少なくともウィンドウガラスに摺接する摺接縁がゴムからなる構成にする。この場合、実際には摺接縁のみを弾性体又はゴムとしても、十分な弾性が得られないため、スクレーパ全体を弾性体又はゴムで形成するとよい。更に、スクレーパの構造を両足を開いて両端で支持される板バネ構造とすると、より強い弾性力を発揮させることができる。具体的には、両脚部に板バネ部を架設し、前記板バネ部の中心から摺接縁を頂上とする突起部を突出させた水平断面を有するゴム一体成形品であるスクレーパを例示できる。
本発明の樹脂製ロアサッシュは、スクレーパにより、異物の侵入そのものを抑制又は防止できるようになる。前記スクレーパは、基本的なロアサッシュに対し、着脱自在な構成としながらも、簡易な設計変更で済み、製造コストはほとんど増加させない。しかし、ロアサッシュ内への異物の侵入を十分に阻止することができ、異音の発生を発生源である異物自体から排除できる高い効果がある。また、前述のような着脱自在なスクレーパは、経年劣化に伴うスクレーパの交換を可能とし、異物侵入阻止の効果を継続的に享受できる利点をもたらすほか、ガラスガイドと異なる異物の削ぎ落としに適した素材を選択したり、廃棄時にはロアサッシュと分別しやすい効果をもたらす。
以下、本発明の実施形態について図を参照しながら説明する。図1は本発明を適用した樹脂製ロアサッシュ1の一例を示す側面図(本例以下では車内外方向の車外側を正面とする)、図2は樹脂製ロアサッシュ2の別例を示す側面図、図3は本例に用いるスクレーパ3を表す正面側から見た斜視図、図4は同スクレーパ3を背面側から見た斜視図、図5は図1中スクレーパ3付近相当の部分拡大側面図、図6は図5中A−A断面図、図7は図1中スクレーパ3付近相当の部分拡大正面図であり、図8はスクレーパ3による異物除去の働きを表す樹脂製ロアサッシュ1の軸線(ウィンドウガラス4の昇降方向中心線)に沿った断面図である。
本発明の樹脂製ロアサッシュ1は、例えば図1に見られるように、ドアパネル(図示略)の湾曲形状に倣った樹脂一体成形品である。本例の樹脂製ロアサッシュ1は、車内外方向の直交リブ11を断続的に架設した梯子状のベース12に対し、内ウィング13及び外ウィング14を平行に立設した略チャンネル構造(図参照)のフレーム16からなる。ガラスガイド15は平面視略二等辺三角形で、前記内ウィング13及び外ウィング14の上縁に対向関係で設けている。スクレーパ3は、内ウィング13に設けた最上段のガラスガイド15に対向する位置、すなわちフレーム16の上端に当たる位置で、外ウィング14に設けたスクレーパ収納部5へ着脱自在に取り付けている。これから、本例のスクレーパ3は、前記ガラスガイド15と共にウィンドウガラス4を挟持し、昇降を案内できる。
このほか、本例のロアサッシュ1は、ロアサッシュ全体の剛性を高めるためにベース12の両縁に延在リブ17,17(本例ではベース表面及び裏面にある)を設けたり、フレーム16の上端にアッパーサッシュ(図示略)との接続部18、同じくフレーム16の下端にドアパネル(図示略)への取付部19を設けているが、これらの構造や構成は自由である。また、ガラスガイド15の構成も自由であり、例えば図2に見られるように、ガラスガイド21は内ウィング22及び外ウィング23それぞれに互い違いに設けてもよい。この場合でも、スクレーパ3は、内ウィング22に設けた最上段のガラスガイド21に対向する位置で、外ウィング23に設ける又は着脱自在に取り付けるとよい。
本例のスクレーパ3は、図3及び図4に見られるように、両脚部31,31に板バネ部32を架設し、前記板バネ部32の中心から摺接縁33を頂上とする突起部34を突出させた水平断面を有し、摺接縁33の長さに等しい高さが外ウィング23より少し高いゴム製の一体成形品である。突起部34は、板バネ部32により両脚部31,31に対して弾力的に突出しており、ウィンドウガラス4の外面41に傾斜した摺接縁33を押し付ける。本例では、前記スクレーパ3を傾斜させて差し込める傾斜したスクレーパ収納部5を用いており、スクレーパ3の突起部34が外ウィング23内に突出させるスリット52も傾斜させている。これにより、スクレーパ収納部5へ差し込んで収納させたスクレーパ3は、前記スリット52に突起部34が倣うことにより傾斜縁33も傾斜し、異物6の落下方向を規制できる(図8参照)。このとき、正面視長方形状のスクレーパ3を傾斜させて収納することで、スクレーパ収納部5内に余剰空間53が形成される。この余剰空間53は、ゴム一体成形品であるスクレーパ3の弾性変形空間となるほか、過剰負荷がかかった場合のスクレーパ3の逃げ空間を提供しており、スクレーパ3により円滑な異物6の排除を助けることができる。
また、本例の樹脂製ロアサッシュ1は、スクレーパ収納部5に対してスクレーパ3を着脱自在にしているため、取付後のスクレーパ3が容易にスクレーパ収納部5から脱落しない構成にすることが望まれる。このため、スクレーパ収納部5は開放上面の一部を塞ぐ弾性の係合面板(係合部)51を形成し、この係合面板51に脚部31の一方を係合させて、スクレーパ3の脱落防止を図っている。本例のスクレーパ3は、全体が可撓性又は弾性を有するゴム製であるため、スクレーパ収納部5への取付に際して変形させてスクレーパ収納部5に押し込み、係合面板51に脚部31を係合させやすい。
スクレーパ収納部5は、図5〜図8に見られるように、外ウィング23を内面、ベース12の延在リブ17から延設した壁面を外面とし、上記スクレーパ3を囲む大きさの水平断面を斜めに降ろし、側面視略四辺形の直方体の空間からなる。このスクレーパ収納部5におけるウィンドウガラス4の昇降方向略中心には、スクレーパ3の傾斜した突起部34に倣って傾斜したスリット52を設けている。また、上記構造のスクレーパ3を差し込めるように、上面を開放しながら、スクレーパ3の脚部31に係合する係合面板51で一部を塞いでいる。
本例のスクレーパ3及びスクレーパ収納部5は、傾斜した空間を有するスクレーパ収納部5により、スクレーパ3の摺接縁33も外側へと下り勾配で傾斜させている。既述したように、異物6の落下方向を特定する目的で、スクレーパ3の摺接縁33のみを傾斜させ、そのほかは直立させて構成しても構わない。しかし、図5〜図8から明らかなように、突起部34は外ウィング23の傾斜したスリット52に差し込み、残る両脚部31及び板バネ部32はスクレーパ収納部5へ上方から差し込むことから、スクレーパ収納部5も全体を傾斜させ、このスクレーパ収納部5に合わせてスクレーパ3を差し込むことで、スクレーパ3の姿勢を傾斜させることが最も簡易かつ確実である。
本例のスクレーパ3は、図8に見られるように、側縁42をフレームに摺接させて昇降するウィンドウガラス4の前記側縁42から外ウィング23より少し高い範囲で、摺接縁33をウィンドウガラス4の外面41に摺接させ、異物を削ぎ落とす。スクレーパ3は、摺接縁33をウィンドウガラス4の外面41に摺接できれば、この外面41の異物6を削ぎ落とすことができる。しかし、この摺接縁33による異物6の削ぎ落としは、あくまでロアサッシュ1を通過するウィンドウガラス4の外面41の一定範囲内のみで、落下方向によっては、削ぎ落とされた異物6がウィンドウガラス4に再付着し、樹脂製ロアサッシュ1内に異物6が侵入する虞れを招く。そこで、本例のように、摺接縁33を外側に下り勾配で傾斜させ、削ぎ落とした異物6をウィンドウガラス4から外側へと落下させている。これにより、異物6がウィンドウガラス4の外面41に再付着する虞れをなくすことができる。
本発明を適用した樹脂製ロアサッシュの一例を示す側面図である。 樹脂製ロアサッシュの別例を示す側面図である。 本例に用いるスクレーパを表す正面側から見た斜視図である。 同スクレーパを背面側から見た斜視図である。 図1中スクレーパ付近相当の部分拡大側面図である。 図5中A−A断面図である。 図1中スクレーパ付近相当の部分拡大正面図である。 スクレーパによる異物除去の働きを表す樹脂製ロアサッシュの軸線に沿った断面図である。
符号の説明
1 樹脂製ロアサッシュ
12 ベース
13 内ウィング
14 外ウィング
15 ガラスガイド
16 フレーム
3 スクレーパ
31 脚部
32 板バネ部
33 摺接縁
34 突起部
4 ウィンドウガラス
41 ウィンドウガラスの外面
5 スクレーパ収納部
51 係合面板(係合部)
52 スリット
53 余剰空間
6 異物

Claims (1)

  1. ベース両側にウィングを立設した略チャンネル構造でウィンドウガラスの昇降方向に沿って延在するフレームの前記ウィング内面に対向するガラスガイドを設けた樹脂製ロアサッシュにおいて、
    下降してくるウィンドウガラスの外面又は内面に対してウィングの高さに相当する長さの摺接縁を摺接させるスクレーパを、フレーム上端又は上端近傍、かつ一方のウィング内面に設けたガラスガイドに対向して他方のウィング内面に設け、前記ガラスガイドと一体にウィンドウガラスを挟持することを特徴とする樹脂製ロアサッシュ。
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