JP4380831B2 - パチンコ機の入賞装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ玉を受け入れない起立状態とパチンコ玉を受け入れることができる傾斜状態とに変化可能な一対の開閉部材を取付基板の前面に軸支したパチンコ機の入賞装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、パチンコ遊技機の遊技盤面に設けられる入賞装置であって、一対の開閉部材を取付基板の前面に軸支した入賞装置においては、遊技中に入賞装置に2個のパチンコ玉が同時に入賞して開閉部材が傾斜状態から起立状態に戻る際に、図10に示すように、2個のパチンコ玉が一対の開閉部材40a,40bに挟持されて玉詰まりを起こしてしまうことがあった。これは、図11に示すように、2つのパチンコ玉が水平線上に並び、一対の開閉部材40a,40bからの挟持力がこの水平線上に働いて釣り合うため、2個のパチンコ玉が静止してしまい、入賞装置5内で玉詰まりを起こしてしまうというものであった。このように、入賞装置5内で玉詰まりが起こった場合、詰まったパチンコ玉が入賞するためには、後続のパチンコ玉の衝突により偶然に入賞装置5内に押し出されるか、あるいは遊技客が遊技場の従業員を呼び、従業員が遊技機1前面のガラス扉を開放して玉詰まりの処理を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、入賞装置内で玉詰まりを起こしたパチンコ玉に後続のパチンコ玉が衝突した場合でも、必ずしも玉詰まりが解消するものではなく、後続のパチンコ玉が堆積することがあり、却って玉詰まりのパチンコ玉を増やしてしまうという欠点があった。また、従業員が玉詰まりの処理をする場合、遊技客は処理が終了するまで遊技を中断しなくてはならないため、興趣をそがれてしまうという欠点があった。本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、2個のパチンコ玉が入賞し、一対の開閉部材に挟持された場合でも玉詰まりを起こすことのないパチンコ遊技機の入賞装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために本発明が採用した具体的な解決手段を図面を参照して説明する。請求項1の発明においては、図5、図6、及び図8に示されるように、パチンコ玉を受け入れない起立状態とパチンコ玉を受け入れることができる傾斜状態とに変化可能な一対の開閉部材40a,40bを取付基板20の前面に軸支したパチンコ機1の入賞装置5において、前記一対の開閉部材40a,40bの起立時の間隔のほぼ中間位置の前記取付基板20に、誘導突起21を突設し、該誘導突起21は、その突設高さhがパチンコ玉の半径Rよりも小さく且つその直径dが当該誘導突起21の左右側方先端に当接した左右2個のパチンコ玉の間に隙間Aが生じるように円筒形状に形成され、前記一対の開閉部材40a,40bが閉じる際に、2個のパチンコ玉が当該一対の開閉部材40a,40bと前記誘導突起21との間に挟持されたときに当該一対の開閉部材40a,40bの閉じる力によって一方のパチンコ玉が他方のパチンコ玉から逃げるように前方に向かって移動し得るように当該誘導突起21の先端に当接して2個のパチンコ玉が平面視で段差状となるように誘導することを特徴とするものである。このように構成することにより、2個のパチンコ玉が受ける一対の開閉部材40a,40bからの挟持力が水平線上に働くことがなく、一方のパチンコ玉が他方のパチンコ玉から逃げるように前方に向かって移動して平面視で段差状となるため、2個のパチンコ玉に作用する挟持力が水平線上で釣り合うことがなく、これによって2個のパチンコ玉が静止することがなく、入賞装置5内で2個のパチンコ玉が玉詰まりになることはない。
【0005】
また、誘導突起21の突設高さhをパチンコ玉の半径Rよりも小さく構成することにより、入賞装置5にパチンコ玉が入賞する際に、パチンコ玉が取付基板20の表面に当接しながら入賞し、その後、開閉部材40a,40bが起立状態に移行した場合でも、開閉部材40a,40bと誘導突起21との間にパチンコ玉が挟持されることなく、パチンコ玉が前方に向かって移動することができる。更に、誘導突起21の直径dを、当該誘導突起21の左右側方先端に当接した左右2個のパチンコ玉の間に隙間Aが生じるように設定することにより、前記一対の開閉部材40a,40bと誘導突起21の先端とに当接した2個のパチンコ玉が水平線上で当接することがなく、一方のパチンコ玉が他方のパチンコ玉から逃げるように前方に向かって移動し得るように誘導突起21に当接して2個のパチンコ玉が平面視で段差状となるため、2個のパチンコ玉に作用する挟持力が水平線上で釣り合うことがない。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。まず、図1を参照して、パチンコ遊技機1の概要について説明する。図1は、実施形態に係る入賞装置5を装着したパチンコ遊技機1の正面図である。
【0007】
図1に示すように、パチンコ遊技機1の遊技盤2のほぼ中央部に変動表示装置3が配置され、その変動表示装置3の中央部には、図柄表示器4が設けられ、変動表示装置3の両側方には、通過口6が設けられている。また、変動表示装置3の下方には、本実施形態の要部を構成する入賞装置5が配置され、この入賞装置5の両側方には、前記変動表示装置3の変動を許容する始動口9が配置されている。更に、入賞装置5の下方には、変動入賞装置7が配置されており、この変動入賞装置7の下部ほぼ中央に変動表示装置8が設けられている。なお、入賞装置5は、始動口9と同じ始動機能を有している。
【0008】
また、遊技盤2の下方には、払い出された賞品球を貯留する上皿10が設置され、上皿10の下方には、上皿10では貯留しきれない賞品球が払い出される下皿11が設置されている。また、下皿11の右側方には、パチンコ玉を発射させるためのハンドル12が設置されている。
【0009】
遊技中、遊技者がハンドル12により発射したパチンコ玉が、通過口6に内蔵された検出スイッチ(図示しない)を通過すると変動表示装置8が起動して変動表示動作が実行される。変動表示装置8には様々な図柄が表示されるものであるが、例えば、7セグメントのLEDにより0〜9までの数字を表示するものである。変動入賞装置8が起動した後、所定の時間が経過すると変動表示装置8が停止し、ある特定の図柄(例えば、7)が表示されると、始動機能を有する入賞装置5(以下、始動入賞装置5という)がパチンコ玉を受け入れることができる状態となる。この状態で始動入賞装置5にパチンコ玉が入賞し、そのパチンコ玉が遊技盤2の裏面に取り付けられる図示しない検出スイッチによって検出されると、図柄表示器4が起動して変動表示動作が実行される。図柄表示器4には様々な図柄が表示されるものであるが、例えば、3個の7セグメントのLEDにより0〜9までの数字の組合せを表示するものである。図柄表示器4が起動した後、所定の時間が経過すると図柄表示器4が停止し、ある特定の図柄(例えば、同一図柄のゾロ目)が表示されると、大当たり状態となる。大当たり状態になると、変動入賞球装置7が開放し、変動入賞球装置7がパチンコ玉を受け入れることができる状態になる。変動入賞球装置7は、所定時間(例えば、30秒)が経過するか、その所定時間内に所定個数(例えば、10個)の入賞玉が発生するまで開放し、そのような開放状態を変動入賞球装置7の内部に設けられるV入賞口(図示しない)に入賞することを条件として、所定回数(例えば、16回)繰り返すことができるようになっている。
【0010】
以上、パチンコ遊技機1の概要について説明したが、次に、本実施形態の要部を構成する始動入賞装置5について、図2乃至図9を参照して説明する。図2は、始動入賞装置5の分解斜視図であり、図3は、パチンコ玉を受け入れない状態(以下、起立状態という)における始動入賞装置5の側方から見た断面図であり、図4は、パチンコ玉を受け入れることができる状態(以下、傾斜状態という)における始動入賞装置5を側面から見た断面図であり、図5は、傾斜状態における始動入賞装置5の正面図であり、図6は、始動入賞装置5内に同時に2個のパチンコ玉が入賞し、開閉部材40a,40bによって2個のパチンコ玉が挟持された状態を示す始動入賞装置5の正面図であり、図7は、始動入賞装置5内に同時に2個のパチンコ玉が入賞し、開閉部材40a,40bによって2個のパチンコ玉が挟持されたときにその挟持力によって一方のパチンコ玉が前方に向かって移動する状態を示す始動入賞装置5の上方から見た平面図であり、図8及び図9は、取付基板20に突設された誘導突起21の形状を示す始動入賞装置5の上方から見た平面図である。
【0011】
図2において、始動入賞装置5は、パチンコ遊技機1の遊技盤2の表面に取り付けられる取付基板20と、取付基板20に取り付けられ起立状態と傾斜状態とに変化可能な一対の開閉部材40a,40bと、傾斜状態で受け入れたパチンコ玉を取付基板20の後方に向けて誘導する誘導部52を有する前面飾り50と前記開閉部材40a,40bを開閉させるための回転レバー66と、前後作動することにより前記回転レバー66を回転させるソレノイド60と、から構成されている。以下、始動入賞装置5を構成する上記した各構成について詳細に説明する。
【0012】
取付基板20の前面上部には、パチンコ玉を受け入れることができる普通入賞口としての入賞口22が形成されており、この入賞口22には、受け入れたパチンコ玉を後方へ誘導するための後方誘導樋23が形成されている。この入賞口22の下方には、誘導突起21が突設されている。この誘導突起21は、一対の開閉部材40a,40bによって2個のパチンコ玉が挟持されたときにその挟持力によって一方のパチンコ玉が前方に向かって移動し得るように当接して2個のパチンコ玉が平面視で段差状となるように誘導するものである。
【0013】
前記誘導突起21の下方には、左右にそれぞれ一箇所ずつ、開閉部材40a,40bの後方に突設される連結ピン43a,43bが挿通される連結穴26a,26bが貫通して穿設されている。また、この連結穴26a,26bの外側には、連結穴26a,26bにそれぞれ隣接して、前面飾り50の後方に突設される軸支ピン51a,51bが挿入される止め穴25a,25bが貫通して穿設されている。また、連結穴26a,26bの下方であって、取付基板20のほぼ中央には、入賞したパチンコ玉の取り入れ口である玉入口28が穿設され、この玉入れ口28の側方には、左右にそれぞれ一箇所ずつ前面飾り50を固定するための取付穴27a,27bがそれぞれ貫通して穿設されている。更に、取付基板20の最側端部には、左右にそれぞれ一箇所ずつ、取付基板20を遊技盤2に取り付けるための取付穴24a,24bが穿設されている。
【0014】
取付基板20の裏面上部であって、前記入賞口22に対応する位置には、前記後方誘導樋23が表面側から連通して形成されている。この後方誘導樋23の下方には、左右にそれぞれ一箇所ずつ、ソレノイド60が取り付けられるソレノイド取付片31が突設されている。このソレノイド取付片31の下方には、左右にそれぞれ一箇所ずつ、回転レバー66を軸支する回転レバー取付片33が突設され、この回転レバー取付片33には、軸ピン34が挿入される軸穴32が穿設されている。
【0015】
また、前記玉入れ口28の下部には、玉入れ口28から取り入れられたパチンコ玉を遊技盤2の後方へ誘導する後方誘導部29が玉入れ口28から後方に向かって形成されている。なお、後方誘導部29の中心には、パチンコ玉をスムーズにパチンコ遊技機1内に導入するための誘導突片30が突設されている。
【0016】
開閉部材40a,40bの下部には、開閉部材40a,40bの回転中心であり、前面飾り50の軸支ピン51a,51bが挿通される軸支穴42a,42bが貫通して穿設されている。開閉部材40a,40bの対向する内側面は、入賞したパチンコ玉をスムーズに誘導するためのパチンコ玉誘導面44a,44bを形成している。また、開閉部材40a,40bの外側面には、装飾部41a,41bが形成されている。更に、開閉部材40a,40bの裏面側下部であって前記軸支穴42a,42b近傍には、前記連結穴26a,26bに挿通される連結ピン43a,43bが突設されている。
【0017】
前面飾り50の裏面上部には、前面飾り50の中心線を挟んで左右対称の位置にそれぞれ一箇所ずつ、前記取付基板20の止め穴25a,25bに挿入される軸支ピン51a,51bが突設されている。また、前面飾り36の裏面下部には、傾斜状態で受け入れたパチンコ玉を後方へ向けて誘導する誘導底面52が円弧状に形成され、誘導底面52の下部には、下部覆い部53が形成されている。
【0018】
回転レバー66の中央部には、ソレノイド60のプランジャ63の先端部分が嵌め込まれる図示しない凹部が形成されている。また、回転レバー66の左右には、回転レバー66の回転中心であり、軸ピン34が挿通される軸支穴67がそれぞれ穿設されている。この軸支穴67の側方にある回転レバー66の先端部分には、前記連結ピン43a,43bが挿入される係合凹部68a,68bが形成されている。
【0019】
ソレノイド60には、前記回転レバー66を回転させるためのプランジャ63が、スプリング65を挿通した後挿入されている。また、ソレノイド60は、ソレノイド60を取付基板20に取り付けるための取付部材61に、図示しない取付ネジで取り付けられている。
【0020】
上記のように構成される各機構部材を組み付けるには、以下に示す手順により行う。先ず、前面飾り50の軸支ピン51a,51bの後端部を開閉部材40a,40bの軸支穴42a,42bにそれぞれ挿通した後、軸支ピン51a,51bの先端を取付基板20の止め穴25a,25bに挿入することにより、前面飾り50を取付基板20に装着する。開閉部材40a,40b及び前面飾り50を取付基板20に装着した後、取付基板20の裏面側から、図示しない取付ネジを取付穴27a,27bに挿通し、この取付ネジを前面飾り50の下面覆い部53の先端部に穿設された図示しない止着穴に螺着することにより、前面飾り50が取付基板20に固定される。このとき、開閉部材40a,40bの連結ピン43a,43bの先端部分が取付基板20の連結穴26a,26bに挿通され、取付基板20の裏面側に突出することとなる。
【0021】
この連結穴26a,26bは、挿入された連結ピン43a,43bの可動範囲を規制するものであると同時に、開閉部材40a,40bの起立状態と傾斜状態とを決定するものである。すなわち、開閉部材40a,40bの開閉動作は、回転レバー66の回転動作により連結ピン43a,43bが上下動することで行われるものであるため、連結穴26a,26bの円周方向の両端部に連結ピン43a,43bが当接し停止する位置で開閉部材40a,40bも停止し、起立状態と傾斜状態とが決定することとなる。
【0022】
次に、取付基板20裏面の左右に突設されている回転レバー取付片33の間に回転レバー66を挿入した後、軸穴32と軸支穴67に軸ピン34を挿通させ、軸ピン34の先端側に設けられた溝に図示しないEリングを嵌着することにより、回転レバー66を取付基板20に取り付ける。このとき、回転レバー66は、取付基板20に対して回転自在に取り付けられると共に、回転レバー66の係合凹部68a,68bと取付基板20の裏面側に突出した前記連結ピン43a,43bとが係合することとなる。そして、回転レバー66が回転中心で回転することにより係合凹部68a,68bが上下動するため、係合凹部68a,68bと係合した前記連結ピン43a,43bも上下動することとなり、これにより開閉部材40a,40bが軸支ピン51a,51bを中心にして開閉動作をするものである。
【0023】
次に、取付部材61の取付穴62に図示しない取付ネジを挿通してソレノイド取付片31に螺着することにより、ソレノイド60を取付基板20に取り付ける。このとき、プランジャ63を回転レバー66の中央に形成された凹部に嵌め込むと共に、プランジャ63の先端部に形成された係合片64が取付基板20と回転レバー66との間に位置するようにプランジャ63の取付位置を定める。この係合片64は、プランジャ63がソレノイド60に吸引された際に回転レバー66に係合し、回転レバー66を回転動作させるものである。更に、プランジャ63に挿入されたスプリング65が回転レバー66とソレノイド60との間に位置するように取付位置を定める。このスプリング65は、ソレノイド60への通電を遮断した場合にプランジャ63を外側へ押し出すためのものである。
【0024】
上記のように構成された始動入賞装置5は、取付基板20の取付穴24a,24bに挿通した図示しないネジにより、遊技盤2の表面に装着される。
【0025】
遊技盤2の表面に装着された始動入賞装置5において、ソレノイド60を励磁しプランジャ63を吸引させると、図4に示すように、吸引されたプランジャ63の係合片64によって回転レバー66が時計方向に回転し、係合凹部68a,68bが上方に移動することにより連結ピン43a,43bが上方に持ち上げられる。連結ピン43a,43bが上方に持ち上げられることにより開閉部材40a,40bが開放し、図4,5に示すように、始動入賞装置5は傾斜状態になり、パチンコ玉を受け入れることができる。傾斜状態で始動入賞装置5に受け入れられたパチンコ玉は、誘導底面52,後方誘導板29上を転動してパチンコ遊技機1内に導入され、遊技盤2裏面の図示しない検出スイッチを通過することにより、図柄表示器4を起動するための信号を導出する。また、入賞口22に入賞したパチンコ玉は、入賞口22内の後方誘導板23上を転動して遊技盤2の裏面に導入され、このパチンコ玉の入賞により、賞品球が払い出されることとなる。なお、本実施形態においては、始動入賞装置5において、その上部に普通入賞口として入賞口22が一体的に形成されているものを示したが、この入賞口22が形成されていないものであってもよい。
【0026】
一方、傾斜状態からソレノイド60への通電を遮断すると、ソレノイド60の励磁が解除されるためプランジャ63への吸引力がなくなり、スプリング65によりプランジャ63が外側へ押し出される。プランジャ63が外側へ押し出されると、回転レバー66が反時計回りに回転し、係合凹部48a,48bが下方に移動することにより連結ピン43a,43bが下方に下がる。連結ピン43a,43bが下方に下がることにより開閉部材40a,40bが閉塞し、図3に示すように、始動入賞装置5は起立状態になり、パチンコ玉を受け入れることができなくなる。
【0027】
次に、本実施形態の要部である誘導突起21の作用について説明する。前述のような始動入賞装置5の傾斜状態時に、始動入賞装置5に同時に2個のパチンコ玉が入賞した直後に、開閉部材40a,40bが起立状態に移行した場合、図6に示すように、2個のパチンコ玉が開閉部材40a,40bに挟持されることがある。このとき、開閉部材40a,40bの起立時の間隔のほぼ中間位置の取付基板20に誘導突起21が突設されているため、図7に示すように、開閉部材40a,40bが2個のパチンコ玉を挟持したときの挟持力によって一方のパチンコ玉が前方に向かって移動し得るように誘導突起21と当接し、それによって2個のパチンコ玉が平面視で段差状となるように誘導される。このように、2個のパチンコ玉が平面視で段差状となるため、2個のパチンコ玉が受ける開閉部材40a,40bからの挟持力が同一水平線上に働くことがなく、2個のパチンコ玉は静止することはない。そして、一方のパチンコ玉が他方のパチンコ玉から逃げるように前方に向かって移動するため、一方のパチンコ玉が落下して始動入賞装置5内の玉入口28に導入され、その後、他方のパチンコ玉も同様に、落下して始動入賞装置5内の玉入口28に導入される。
【0028】
また、この誘導突起21は、円筒形状に形成されると共に、図8に示すように、その突設高さhは、パチンコ玉の半径Rよりも小さく設定されている。これは、入賞装置5にパチンコ玉が入賞する際に、パチンコ玉が取付基板20の表面に当接しながら入賞した場合、仮に誘導突起21の突設高さがパチンコ玉の半径R以上に設定されていると、開閉部材40a,40bが起立状態に移行したとき、開閉部材40a,40bと誘導突起21との間にパチンコ玉が挟持されてしまい、パチンコ玉が前方に向かって移動することができなくなるためである。
【0029】
更に、誘導突起21の直径は、図8に示すように、2個のパチンコ玉が誘導突起21の左右側方先端に当接した場合に、少なくとも2個のパチンコ玉の間に隙間Aが生じる寸法でなくてはならない。これは、仮に誘導突起21の直径dが、2個のパチンコ玉の間に隙間がなく当接するような寸法である場合、2個のパチンコ玉が開閉部材40a,40bからの挟持力が同一水平線上に働いて釣り合い、2個のパチンコ玉が静止してしまうためである。
【0030】
なお、誘導突起21の直径は、入賞装置5の形状,寸法等の条件あるいはその他の条件により、図9に示すように、2個のパチンコ玉の間の隙間が微小寸法A´となるようなd´になる場合もある。このような場合でも、開閉部材40a,40bが2個のパチンコ玉を挟持したときの挟持力によって一方のパチンコ玉が前方に向かって移動し得るように誘導突起21と当接し、それによって2個のパチンコ玉が平面視で段差状となるように誘導されるため、2個のパチンコ玉が受ける開閉部材40a,40bからの挟持力が同一水平線上に働くことがなく、2個のパチンコ玉は静止することがない、という前述と同様の効果を得ることができる。
【0031】
以上、実施形態に係る始動入賞装置5の構造及び作用について説明してきたが、本実施形態においては、図1及び図5に示すように、パチンコ玉を受け入れない起立状態とパチンコ玉を受け入れることができる傾斜状態とに変化可能な一対の開閉部材40a,40bを取付基板20の前面に軸支したパチンコ機1の入賞装置5において、前記一対の開閉部材40a,40bの起立時の間隔のほぼ中間位置の前記取付基板20に、誘導突起21を突設し、該誘導突起21は、その突設高さhがパチンコ玉の半径Rよりも小さく且つその直径dが当該誘導突起21の左右側方先端に当接した左右2個のパチンコ玉の間に隙間Aが生じるように円筒形状に形成され、前記一対の開閉部材40a,40bが閉じる際に、2個のパチンコ玉が当該一対の開閉部材40a,40bと前記誘導突起21との間に挟持されたときに当該一対の開閉部材40a,40bの閉じる力によって一方のパチンコ玉が他方のパチンコ玉から逃げるように前方に向かって移動し得るように当該誘導突起21の先端に当接して2個のパチンコ玉が平面視で段差状となるように誘導することにより、2個のパチンコ玉が受ける一対の開閉部材40a,40bからの挟持力が水平線上に働くことがなく、一方のパチンコ玉が他方のパチンコ玉から逃げるように前方に向かって移動して平面視で段差状となるため、2個のパチンコ玉に作用する挟持力が水平線上で釣り合うことがなく、これによって2個のパチンコ玉が静止することがなく、入賞装置5内で2個のパチンコ玉が玉詰まりになることはない。
【0032】
また、本実施形態のように、誘導突起21は、その突設高さhがパチンコ玉の半径Rよりも小さく且つその直径dが当該誘導突起21の左右側方先端の左右に当接した状態で2個のパチンコ玉の間に隙間Aが生じるように円筒形状に形成されているものである。このように誘導突起21の突設高さhをパチンコ玉の半径Rよりも小さく構成することにより、入賞装置5にパチンコ玉が入賞する際に、パチンコ玉が取付基板20の表面に当接しながら入賞し、その後、開閉部材40a,40bが起立状態に移行した場合でも、開閉部材40a,40bと誘導突起21との間にパチンコ玉が挟持されることなく、パチンコ玉が前方に向かって移動することができる。更に、誘導突起21の直径dを当該誘導突起21の左右側方先端に当接した2個のパチンコ玉の間に隙間Aが生じるように設定することにより、前記一対の開閉部材40a,40bに挟持され誘導突起21の先端に当接した2個のパチンコ玉が水平線上で当接することがなく、一方のパチンコ玉が前方に向かって移動し得るように誘導突起21に当接して2個のパチンコ玉が平面視で段差状となるため、2個のパチンコ玉に作用する挟持力が水平線上で釣り合うことがない。
【0033】
なお、上記した実施形態においては、入賞装置5を変動表示装置3に対する始動機能を有する始動入賞装置5として説明したが、必ずしも始動機能を有するものとして使用する必要はなく、他の特別役物を起動するための入賞装置として使用しても良いし、その配置位置も、遊技盤2のいずれの位置でもよい。
【0034】
【発明の効果】
以上、説明したところから明らかなように、請求項1の発明においては、パチンコ玉を受け入れない起立状態とパチンコ玉を受け入れることができる傾斜状態とに変化可能な一対の開閉部材を取付基板の前面に軸支したパチンコ機の入賞装置において、前記一対の開閉部材の起立時の間隔のほぼ中間位置の前記取付基板に、誘導突起を突設し、該誘導突起は、その突設高さがパチンコ玉の半径よりも小さく且つその直径が当該誘導突起の左右側方先端に当接した左右2個のパチンコ玉の間に隙間が生じるように円筒形状に形成され、前記一対の開閉部材が閉じる際に、2個のパチンコ玉が当該一対の開閉部材と前記誘導突起との間に挟持されたときに当該一対の開閉部材の閉じる力によって一方のパチンコ玉が他方のパチンコ玉から逃げるように前方に向かって移動し得るように当該誘導突起の先端に当接して2個のパチンコ玉が平面視で段差状となるように誘導することにより、2個のパチンコ玉が受ける一対の開閉部材からの挟持力が水平線上に働くことがなく、一方のパチンコ玉が他方のパチンコ玉から逃げるように前方に向かって移動して平面視で段差状となるため、2個のパチンコ玉に作用する挟持力が水平線上で釣り合うことがなく、これによって2個のパチンコ玉が静止することがなく、入賞装置内で2個のパチンコ玉が玉詰まりになることはない。
【0035】
また、誘導突起の突設高さをパチンコ玉の半径よりも小さく構成することにより、入賞装置にパチンコ玉が入賞する際に、パチンコ玉が取付基板の表面に当接しながら入賞し、その後、開閉部材が起立状態に移行した場合でも、開閉部材と誘導突起との間にパチンコ玉が挟持されることなく、パチンコ玉が前方に向かって移動することができる。更に、誘導突起の直径を、当該誘導突起の左右側方先端に当接した2個のパチンコ玉の間に隙間が生じるように設定することにより、誘導突起の先端に当接した2個のパチンコ玉が水平線上で当接することがなく、一方のパチンコ玉が他方のパチンコ玉から逃げるように前方に向かって移動し得るように誘導突起に当接して2個のパチンコ玉が平面視で段差状となるため、2個のパチンコ玉に作用する挟持力が水平線上で釣り合うことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態に係る入賞装置を装着したパチンコ遊技機の正面図である。
【図2】 始動入賞装置の分解斜視図である。
【図3】 パチンコ玉を受け入れない状態における始動入賞装置の側方から見た断面図である。
【図4】 パチンコ玉を受け入れることができる状態における始動入賞装置を側面から見た断面図である。
【図5】 傾斜状態における始動入賞装置の正面図である。
【図6】 始動入賞装置内に同時に2個のパチンコ玉が入賞し、開閉部材によって2個のパチンコ玉が挟持された状態を示す始動入賞装置の正面図である。
【図7】 始動入賞装置内に同時に2個のパチンコ玉が入賞し、開閉部材によって2個のパチンコ玉が挟持されたときにその挟持力によって一方のパチンコ玉が前方に向かって移動する状態を示す始動入賞装置の上方から見た平面図である。
【図8】 取付基板に突設された誘導突起の形状を示す始動入賞装置の上方から見た平面図である。
【図9】 取付基板に突設された誘導突起の形状を示す始動入賞装置の上方から見た平面図である。
【図10】 従来の始動入賞装置内に2個のパチンコ玉が入賞し、開閉部材によって2個のパチンコ玉が挟持された状態を示す始動入賞装置の正面図である。
【図11】 従来の始動入賞装置内に2個のパチンコ玉が入賞し、開閉部材によって2個のパチンコ玉が挟持された状態を示す始動入賞装置の上方から見た断面図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機
2 遊技盤
3 変動表示装置(特別役物)
5 始動入賞装置(入賞装置)
20 取付基板
21 誘導突起
28 玉入口
40a,40b 開閉部材
44a,44b パチンコ玉誘導面
60 ソレノイド

Claims (1)

  1. パチンコ玉を受け入れない起立状態とパチンコ玉を受け入れることができる傾斜状態とに変化可能な一対の開閉部材を取付基板の前面に軸支したパチンコ機の入賞装置において、
    前記一対の開閉部材の起立時の間隔のほぼ中間位置の前記取付基板に、誘導突起を突設し、
    該誘導突起は、その突設高さがパチンコ玉の半径よりも小さく且つその直径が当該誘導突起の左右側方先端に当接した左右2個のパチンコ玉の間に隙間が生じるように円筒形状に形成され、
    前記一対の開閉部材が閉じる際に、2個のパチンコ玉が当該一対の開閉部材と前記誘導突起との間に挟持されたときに当該一対の開閉部材の閉じる力によって一方のパチンコ玉が他方のパチンコ玉から逃げるように前方に向かって移動し得るように当該誘導突起の先端に当接して2個のパチンコ玉が平面視で段差状となるように誘導することを特徴とするパチンコ機の入賞装置。
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