JP4325959B2 - パチンコ機の入賞装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技盤の表面に取り付けられる取付体に、起立状態と傾斜状態とに変化可能な一対の開閉部材を有する入賞装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ機においては、遊技盤に配置される図柄表示装置や変動入賞球装置等の特別役物を起動するために内部に検出器(始動検出器と言われている)を有する入賞装置が使用されていた。このような入賞装置の中には、開閉部材を有さないチャッカーと言われる入賞装置やソレノイド等で一対の開閉部材を開閉動作させる電動チューリップと言われる入賞装置があるが、いずれの入賞装置にあっても、始動検出器は、特別役物を起動する機能だけが与えられているに過ぎず、始動検出器の検出信号が賞球を払い出すための信号を導出するものではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、近年、賞球を払い出すための検出器を入賞装置毎に設けるパチンコ機が提案されつつある。このような場合、始動検出器を有する入賞装置にあっては、始動検出器を賞球を払い出すための信号を検出する検出器として兼用することもできるが、一対の開閉部材を有する入賞装置の始動検出器を賞球用検出器として兼用した場合には、開放中に受け入れた打球のすべてに特別役物を起動する機能と賞球を払い出す機能とが与えられることになり、パチンコ機の遊技構成上、使い勝手が悪い場合も生ずる。本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、開閉部材を有する入賞装置に入賞するパチンコ球のすべてが特別役物を起動する機能と賞球を払い出す機能を有することのないパチンコ機の入賞装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために本発明が採用した具体的な解決手段を図面を参照して説明する。請求項1の発明においては、図1及び図5に示すように、遊技盤2の表面に取り付けられる取付体10に、起立状態と傾斜状態とに変化可能な一対の開閉部材30a,30bを有する入賞装置5aであって、該入賞装置5aは、玉が通過することにより前記遊技盤2上に配置される変動表示装置3の図柄表示器4(特別役物)を起動する始動信号を導出する機能を有する始動入賞スイッチ24(始動検出器)を前記開閉部材30a,30bの外側上部の前記取付体10に設けると共に、玉が通過することにより賞球を払い出すための払出信号を導出する入賞球スイッチ27(払出検出器)を前記開閉部材30a,30bの内部となる位置の前記取付体10に設け、前記開閉部材30a,30bが起立状態と傾斜状態のいずれであっても、前記始動入賞スイッチ24を通過した玉は前記入賞球スイッチ27を通過する一方、前記開閉部材30a,30bが傾斜状態にあるとき、前記始動入賞スイッチ24を通過しない玉も前記開閉部材30a,30bに受け止められて前記入賞球スイッチ27を通過するようにしたことを特徴とするものである。このように構成することにより、始動入賞スイッチ24を通過して開閉部材30a,30bに受け入れられた入賞球が図柄表示器4を起動する信号を導出する機能と賞球を払い出す信号を導出する機能を有し、始動入賞スイッチ24を通過することなく開閉部材30a,30bに受け入れられた入賞球は、入賞球スイッチ27に検出されて賞球を払い出す信号を導出する機能を有し、使い勝手が良い場合もあり得る。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。まず、図1を参照して、パチンコ遊技機1の概要について説明する。図1は、実施形態に係る入賞装置5aを装着したパチンコ遊技機1の正面図である。
【0006】
図1に示すように、パチンコ遊技機1内の遊技盤2のほぼ中央部に変動表示装置3が配置され、その変動表示装置3の中央部には、図柄表示器4が設けられている。変動表示装置3の下方には、本実施形態の要部である入賞装置5aが配置され、また、入賞装置5aの下方には、変動入賞球装置6が配置されている。更に、遊技盤2には、入賞口5bが複数箇所設けられている。
【0007】
前記図柄表示器4には、様々な図柄等が表示されるものであるが、遊技中、パチンコ玉が、始動機能を有する入賞装置5a(以下、始動入賞装置5aという)に内蔵された検出スイッチ24(以下、始動入賞スイッチ24という)を通過すると図柄表示器4が起動して変動表示動作が実行される。図柄表示器4が起動した後、ある特定の図柄等が図柄表示器4に表示されると大当り状態となり、前記変動入賞球装置6が開放し、変動入賞球装置6がパチンコ玉を受け入れることができる状態になる。変動入賞球装置6は、所定時間(例えば、30秒)が経過するか、その所定時間内に所定個数(例えば、10個)の入賞玉が発生するまで開放し、そのような開放状態をパチンコ玉が変動入賞装置6の内部に設けられるV入賞口(図示しない)に入賞することを条件として、所定回数(例えば、16回)繰り返すことができるようになっている。また、遊技中、パチンコ玉が前記入賞口5bにそれぞれ内部された検出スイッチ27(以下、入賞球スイッチ27という)を通過すると所定個数の賞球が払い出される。
【0008】
また、遊技盤2の下方には、払い出された賞球を貯留する上皿7が設置され、上皿7の下方には、上皿7では貯留しきれない賞球が払い出される下皿8が設置されている。また、下皿8の右側方には、パチンコ玉を発射させるためのハンドル9が設置されている。
【0009】
以上、パチンコ遊技機1の概要について説明したが、次に、本実施形態の要部を構成する入賞装置である始動入賞装置5aについて図2乃至図5を参照して説明する。図2は、始動入賞装置5aの分解斜視図であり、図3は、パチンコ玉を受け入れることができる状態(以下、傾斜状態という)における始動入賞装置5aを側方から見た断面図であり、図4は、パチンコ玉を受け入れない状態(以下、起立状態という)における始動入賞装置5aの側方から見た断面図であり、図5は、起立状態における始動入賞装置5aにおいて、前面飾り36を取り外した状態の正面図である。
【0010】
図2において、始動入賞装置5aは、パチンコ遊技機1の遊技盤2の表面に取り付けられる取付板10と、パチンコ玉の通過を検出する始動入賞スイッチ24と、取付板10に取り付けられ起立状態と傾斜状態とに変化可能な一対の開閉部材30a,30bと、該一対の開閉部材30a,30bにそれぞれ取り付けられる装飾部材である一対の羽根飾り34a,34bと、傾斜状態で受け入れたパチンコ玉を一方の開閉部材30aまたは30bに向けて誘導する誘導底面38を有する前面飾り36と、前記開閉部材30a,30bを開閉させるための回転レバー46と、前後作動することにより前記回転レバー46を回転させるソレノイド40と、賞球を払い出すための入賞球を検出する入賞球スイッチ27と、から構成されている。
【0011】
取付板10の前面上部には、スイッチ取付部11が突設されており、このスイッチ取付部11には、取付板10の裏面側から始動入賞スイッチ24を挿入するための挿通穴が穿設されると共に、その上下には、パチンコ玉が通過できるように貫通穴が穿設されている。このスイッチ取付部11の下方には、左右にそれぞれ1箇所ずつ、後述する連結ピン31a,31bが挿通される連結穴20a,20bが貫通して穿設されている。この連結穴20a,20bの外側には、連結穴20a,20bにそれぞれ隣接して、後述する軸支ピン37a,37bが挿入される止め穴22a,22bが貫通して穿設されている。前記連結穴20a,20bの間であって一方の連結穴20aの近傍には、誘導突起28が取付板10から突設されている。この誘導突起28は、傾斜状態で受け入れられたパチンコ玉を誘導突起28が突設されていない側に向けて誘導するものである。なお、始動入賞装置5aは、図1に示すような遊技盤2の中央部に限らず、遊技盤2上の様々な位置に設置される可能性があり、始動入賞装置5aの設置位置によっては、始動入賞装置5aに対するパチンコ玉の流れが始動入賞装置5aの右側に集中する場合と左側に集中する場合とがある。このため、どちらの場合でも誘導突起21の効果を引き出せるよう、始動入賞装置5aの設置位置に応じて、誘導突起21は、一方の連結穴20aの近傍に限らず、他方の連結穴20bの近傍に突設してもよい。
【0012】
前記連結穴20a,20bの下方であって、取付板10のほぼ中央には、入賞球スイッチ27が挿入されるスイッチ挿入口21が貫通して穿設されている。このスイッチ挿入口21の下方には、入賞したパチンコ玉の取入口である玉入口13が、スイッチ挿入口21の側方には、左右にそれぞれ1箇所ずつ、後述する前面飾り36を固定するための取付穴25a,25bがそれぞれ貫通して穿設されている。また、取付板10の最側端部には、左右にそれぞれ1箇所ずつ、取付板10を遊技盤2に取り付けるための取付穴23が貫通して穿設されている。
【0013】
取付板10の裏面上部であって、前記スイッチ取付部11の取付板10の表面側から見て右側に対応する位置には、始動入賞スイッチ24を固定するための係止片12が突設されている。この係止片12は、取付板10の表面側から見て左側に対応する位置に突設されるものであってもよい。この係止片12の下方には、左右にそれぞれ1箇所ずつ、後述するソレノイド40が取り付けられるソレノイド取付片17が突設されている。このソレノイド取付片17の下方には、左右にそれぞれ1箇所ずつ、後述する軸ピン19が挿入される軸穴18が穿設されている。左右の軸穴18の下方には、前記スイッチ挿入口21の左右を囲むようにコの字形にスイッチ挿入部14が突設され、取付板10の表面側から見て右側のスイッチ挿入部14の先端部には、入賞球スイッチ27を固定するための係止片26が突設されている。この係止片26も、取付板10の表面側から見て左側のスイッチ挿入部14の先端に突設されるものであってもよい。
【0014】
また、前記玉入口13の下部には、玉入れ口13から取り入れられたパチンコ玉を遊技盤2の後方へ誘導する後方誘導部15が玉入口13から後方に向かって形成されている。なお、後方誘導部15の中心には、パチンコ玉をスムーズにパチンコ遊技機1内に導入するための誘導突片16が設けられている。
【0015】
開閉部材30a,30bの下部には、開閉部材30a,30bの回転中心であり、後述する前面飾り36の軸支ピン37a,37bが挿通される軸支穴33a,33bが貫通して穿設されている。また、開閉部材30a,30bの上部先端近傍には、後述する羽根飾り34a,34bの取付ボス35a,35bが挿入される挿通穴32a,32bが穿設されている。更に、開閉部材30a,30bの裏面側下部であって前記軸支穴33a,33b近傍には、前記連結穴20a,20bに挿通される連結ピン31a,31bが突設されている。
【0016】
羽根飾り34a,34bの裏面側ほぼ中央部には、前記開閉部材30a,30bの挿通穴32a,32bに挿入される取付ボス35a,35bが突設されている。
【0017】
前面飾り36の裏面上部には、前面飾り36の中心線を挟んで左右対称の位置にそれぞれ1箇所ずつ、前記取付板10の止め穴22a,22bに挿入される軸支ピン37a,37bが突設されている。そして、軸支ピン37a,37bの下方には、左右にそれぞれ1箇所ずつ、スイッチ受部39が突設されており、このスイッチ受部39は、取付板10の裏面側から挿入された入賞球スイッチ27を下方から支えるように段差状に形成されている。また、前面飾り36の裏面下部には、傾斜状態で受け入れたパチンコ玉を後方へ向けて誘導する誘導底面38が円弧状に形成されている。
【0018】
回転レバー46の中央部には、後述するプランジャ43の先端部分が嵌め込まれる図示しない凹部が形成されている。また、回転レバー46の左右には、回転レバー46の回転中心であり、後述する軸ピン19が挿通される軸支穴47がそれぞれ貫通して穿設されている。この軸支穴47の側方にある回転レバー46の先端部分は、前記連結ピン31a,31bが挿入される係合凹部48a,48bが形成されている。
【0019】
ソレノイド40には、前記回転レバー46を回転させるためのプランジャ43が、後述するスプリング44を挿通した後挿入されている。また、ソレノイド40は、ソレノイド40を取付板10に取り付けるための取付部材41に、図示しない取付ネジで取り付けられている。
【0020】
前記スイッチ取付部11に始動入賞スイッチ24を挿入した後、係止片12により始動入賞スイッチ24の後方側端部を係合させることにより、始動入賞スイッチ24が取付板10に固定される。このように、始動入賞スイッチ24が取付板10に取り付けられた状態においては、パチンコ玉が検出スイッチの通過穴を通過し得るようになっている。
【0021】
また、前面飾り36の軸支ピン37a,37bの後端部を開閉部材30a,30bの軸支穴33a,33bにそれぞれ挿通し、軸支ピン37a,37bを取付板10の止め穴22a,22bに挿入することにより、前面飾り36が取付板10に装着される。このとき、開閉部材30a,30bの連結ピン31a,31bが取付板10の連結穴20a,20bに挿通され、連結ピン31a,31bの先端部分が取付板10の裏面側に突出する。前面飾り36が取付板10に装着された状態で、前記スイッチ挿入部14に入賞球スイッチ27を挿入すると、入賞球スイッチ27の前方側端部がスイッチ受部39上に載置されると共に、入賞球スイッチ27の後方側端部が係止片26に係合するため、入賞球スイッチ27が取付板10に固定される。
【0022】
前記連結穴20a,20bは、挿入された連結ピン31a,31bの可動範囲を規制するものであると同時に、一対の開閉部材30a,30bの開閉角度を決定するものである。すなわち、一対の開閉部材30a,30bの開閉動作は、後述する回転レバー46の回転動作により連結ピン31a,31bが上下動することで行われるものであるため、連結穴20a,20bの円周方向の両端面に連結ピン31a,31bが当接し停止する位置で開閉部材30a,30bも停止し、開閉角度が決定することとなる。
【0023】
開閉部材30a,30b及び前飾り36を取付板10に装着した後、取付板10の取付穴25a,25bに図示しない取付ネジを挿通し、該取付ネジを前面飾り36の誘導底面38の先端部に穿設された図示しない止着穴に螺着することにより、前面飾り36が取付板10に固定される。なお、開閉部材30a,30bの挿通穴32a,32bに羽根飾り34a,34bに形成された取付ボス35a,35bを前方から挿入して裏面でビス止めすることにより、羽根飾り34a,34bが開閉部材30a,30bに固定される。このように開閉部材30a,30bを装飾する羽根飾り34a,34bが着脱自在に装着し得るので、羽根飾り34a,34bの形状や模様を変えることにより全く異なった印象の始動入賞装置5aとすることができる。
【0024】
前記連結ピン31a,31bは、取付板10の裏面側で回転レバー46の係合凹部48a,48bにそれぞれ挿入されている。この回転レバー46は、回転レバー46の軸支穴47及び取付板10の軸穴18に軸ピン19を挿通さた後、軸ピン19先端側に設けられた溝に図示しないEリングを嵌着することにより、取付板10に回転自在に取り付けられている。この回転レバー46が回転中心で回転することにより係合凹部48a,48bが上下動するため、係合凹部48a,48bに挿入された連結ピン31a,31bも上下動することとなり、これにより前述のように一対の開閉部材30a,30bが軸支ピン37a,37bを中心にして開閉動作をする。
【0025】
また、回転レバー46の後方には、該回転レバー46を回転動作させるためのプランジャ43を電気的に作動させるソレノイド40が装着されている。このソレノイド40は、取付部材41を取付板10のソレノイド取付片17に固定することにより、取付板10に装着される。なお、取付部材41のソレノイド取付片17への固定は、取付部材41に穿設された取付穴42に挿通した図示しない取付ネジによりされる。
【0026】
ソレノイド40を取付板10に装着した場合、回転レバー46中央部の凹部には、プランジャ43の先端部分が嵌め込まれるようになっている。また、プランジャ43に挿通されたスプリング44は、ソレノイド40への通電を遮断した場合にプランジャ43を外側へ押し出すためのものである。また、プランジャ43先端部には、係合片45が形成されており、この係合片45は、プランジャ43がソレノイド40に吸引された際に回転レバー46に係合し、回転レバー46を回転動作させるものである。
【0027】
上記のように構成された始動入賞装置5aは、取付板10の取付穴23に挿通した図示しないネジにより、遊技盤2の表面に装着される。
【0028】
遊技盤2の表面に装着された始動入賞装置5aにおいて、ソレノイド40を励磁しプランジャ43を吸引させると、図3に示すように、吸引されたプランジャ43の係合片45によって回転レバー46が時計方向に回転し、係合凹部48a,48bが上方に移動することにより連結ピン31a,31bが上方に持ち上げられる。連結ピン31a,31bが上方に持ち上げられることにより一対の開閉部材30a,30bが開放し、図3に示すように、始動入賞装置5aは傾斜状態になり、パチンコ玉を受け入れることができる。
【0029】
次に、傾斜状態からソレノイド40への通電を遮断すると、ソレノイド40の励磁が解除されるためプランジャ43への吸引力がなくなり、スプリング44によりプランジャ43が外側へ押し出される。プランジャ43が外側へ押し出されると、回転レバー46が反時計回りに回転し、係合凹部48a,48bが下方に移動することにより連結ピン31a,31bが下方に下がる。連結ピン31a,31bが下方に下がることにより一対の開閉部材30a,30bが閉塞し、図4,5に示すように、始動入賞装置5aは起立状態になり、パチンコ玉を受け入れることができなくなる。
【0030】
以上、実施形態に係る始動入賞装置5aの構造及び作用について説明してきたが、本実施形態においては、図1及び図5に示すように、開閉部材30a,30bを有する入賞装置5aであって、該入賞装置5aは、遊技盤2上に配置される変動表示装置3の図柄表示器4(特別役物)の作動を起動する信号を導出する機能を有する始動入賞スイッチ24(検出器)を前記開閉部材30a,30bの外側上部に設けると共に、前記開閉部材30a,30bの内部に賞球を払い出すための信号を導出する入賞球スイッチ27(検出器)を設けたことにより、始動入賞スイッチ24を通過して開閉部材30a,30bに受け入れられた入賞球が図柄表示器4を起動する信号を導出する機能と賞球を払い出す信号を導出する機能を有し、始動入賞スイッチ24を通過することなく開閉部材30a,30bに受け入れられた入賞球は、賞球を払い出す信号を導出する機能を有し、使い勝手が良い場合もあり得る。
【0031】
また、このように構成することにより、入賞装置5aを遊技盤2に取り付けることで検出スイッチ24,27を一度に遊技盤2に取り付けることができ、検出スイッチ24,27を個別に遊技盤2に取り付ける煩雑さをなくすことができるばかりでなく、検出スイッチ24,27からの配線処理を容易に行うことができる。
【0032】
更に、開閉部材30a,30bの外側上部に設けられたパチンコ玉の通過を検出する検出スイッチ24と、開閉部材30a,30bの内部に設けられて賞球を払い出すための入賞球を検出する検出スイッチ27を1個の検出スイッチで兼用せず個別に設けたことにより、検出スイッチ24,27からの信号を制御するコントロール基板(図示しない)の検査を容易に行うことができる。
【0033】
なお、上記した実施形態においては、入賞装置5aを変動表示装置3に対する始動機能を有する始動入賞装置5aとして説明したが、必ずしも始動機能を有するものとして使用する必要はなく、他の特別役物を起動するための入賞装置として使用しても良いし、その配置位置も、遊技盤2のいずれの位置でも良い。
【0034】
【発明の効果】
以上、説明したところから明らかなように、請求項1記載の発明においては、遊技盤の表面に取り付けられる取付体に、起立状態と傾斜状態とに変化可能な一対の開閉部材を有する入賞装置であって、該入賞装置は、玉が通過することにより前記遊技盤上に配置される特別役物を起動する始動信号を導出する機能を有する始動検出器を前記開閉部材の外側上部の前記取付体に設けると共に、玉が通過することにより賞球を払い出すための払出信号を導出する払出検出器を前記開閉部材の内部となる位置の前記取付体に設け、前記開閉部材が起立状態と傾斜状態のいずれであっても、前記始動検出器を通過した玉は前記払出検出器を通過する一方、前記開閉部材が傾斜状態にあるとき、前記始動検出器を通過しない玉も前記開閉部材に受け止められて前記払出検出器を通過するようにしたことにより、上部の検出器を通過して開閉部材に受け入れられた入賞球が特別役物を起動する信号を導出する機能と賞球を払い出す信号を導出する機能を有し、上部の検出器を通過することなく開閉部材に受け入れられた入賞球は、払出検出器に検出されて賞球を払い出す信号を導出する機能を有し、使い勝手が良い場合もあり得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態に係る始動入賞装置を装着したパチンコ遊技機の正面図である。
【図2】 始動入賞装置の分解斜視図である。
【図3】 パチンコ玉を受け入れ可能な状態における始動入賞装置の側方の断面図である。
【図4】 パチンコ玉を受け入れない状態における始動入賞装置の側方の断面図である。
【図5】 起立状態における始動入賞装置において、前面飾りを取り外した正面図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機
2 遊技盤
3 変動表示装置(特別役物)
4 図柄表示器
5a 始動入賞装置(入賞装置)
10 取付板
11 スイッチ取付部
13 玉入口
24 始動入賞スイッチ(検出器)
27 入賞球スイッチ(検出器)
30a,30b 開閉部材

Claims (1)

  1. 遊技盤の表面に取り付けられる取付体に、起立状態と傾斜状態とに変化可能な一対の開閉部材を有する入賞装置であって、
    該入賞装置は、玉が通過することにより前記遊技盤上に配置される特別役物を起動する始動信号を導出する機能を有する始動検出器を前記開閉部材の外側上部の前記取付体に設けると共に、玉が通過することにより賞球を払い出すための払出信号を導出する払出検出器を前記開閉部材の内部となる位置の前記取付体に設け
    前記開閉部材が起立状態と傾斜状態のいずれであっても、前記始動検出器を通過した玉は前記払出検出器を通過する一方、前記開閉部材が傾斜状態にあるとき、前記始動検出器を通過しない玉も前記開閉部材に受け止められて前記払出検出器を通過するようにしたことを特徴とするパチンコ機の入賞装置。
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