JP3893602B2 - パチンコ機におけるチューリップ式役物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機において使用される入賞装置に関するもので、特に、左右一対の翼片が開閉することにより、入賞球を受け取るときと受け取らないときとを選択的に形成するようにしたチューリップ式役物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機の入賞装置は、パチンコ遊技の内容を決定するものであるから、種々な働きをするものが提案されてきているが、左右一対の翼片を開閉させることにより、パチンコ遊技の内容に変化をもたせることのできる、所謂チューリップ式役物は、近年においてもおとろえない人気を有しているものである。このチューリップ式役物は、非常に小型化することができることから、大きさ・スペースの限られているパチンコ機に採用するのに非常に有利であるだけでなく、小型化されたものであっても、パチンコ遊技者に大きな期待感をいだかせてくれるから、遊技内容に変化を持たせるものとして優れたなものである。
【0003】
なお、このチューリップ式役物における各翼片の開閉は、従来は入賞球それ自体の重力によってなされるようになっていたが、近年では、ソレノイド等の作動装置を利用してその開閉を積極的に行えるようにしているものが主流となってきており、そのソレノイドの開閉操作を電気的に操作することにより、このチューリップ式役物を使用したパチンコ機の遊技内容にさらに大きな変化が与えられるようになってきている。
【0004】
このようなソレノイドを使用した従来のチューリップ式役物は、図5及び図6に示したように構成されていた。すなわち、従来のチューリップ式役物70は、図5に示したように、パチンコ機の遊技盤に前面側から取付けられる装置本体71と、この装置本体71に対して取付けられて、その各ヒンジ軸78によって左右一対の翼片77をそれぞれ開閉自在に支持する翼片取付部材75とを備えているもので、左右一対の翼片77が同時に開閉することにより、入賞球の発生を制御するものである。
【0005】
この従来のチューリップ式役物70は、図5に示したように、その装置本体71に左右一対の係合穴72を形成しておくとともに、翼片取付部材75側には、各係合穴72に係合する係合爪76を形成したもので、これらの係合穴72に係合爪76を差し込んで係合させることにより、装置本体71に対する翼片取付部材75の固定を行っているものである。また、このチューリップ式役物70では、各ヒンジ軸78の先端を、装置本体71の上記係合穴72の上方に形成しておいた支持穴73に係合させるようにして、これによっても、翼片取付部材75の装置本体71に対する固定を行うようにしている。なお、装置本体71の遊技盤210側に対する取付けは、装置本体71の左右両端部に形成してある取付穴74によって行うようにしているものである。
【0006】
装置本体71に対する翼片取付部材75の固定が以上のようであると、当然装置本体71側に係合穴72を、また翼片取付部材75側に係合爪76を形成しなければならない。そして、このチューリップ式役物70のような小型役物、入賞装置は、各部品を合成樹脂材料によって一体成形するのが一般的である。そうなると、特に、翼片取付部材75側に係合爪76を突出形成しなければならないだけでなく、この係合爪76の剛性が十分なものとはならない場合が多くなってくる。何故なら、この種のチューリップ式役物は、図1にも示すように、非常に小型なものであるから、装置本体71側の係合穴72も、これに係合されるべき翼片取付部材75側の係合爪76も当然小さくなるものになって、このように小さなものを合成樹脂材料によって形成すれば、それぞれの剛性は十分なものとはならないからである。
【0007】
それだけでなく、係合穴72や係合爪76の加工が大変であることは勿論、翼片77を支持しているヒンジ軸78の先端を装置本体71側の支持穴73に支持させなければならないことになり、その加工も大変なものとなるのである。
【0008】
このように、この従来のチューリップ式役物70に剛性の不足する部分があると、このチューリップ式役物70は長期の使用によって破損してしまうおそれが出てくる。何故なら、このチューリップ式役物70はパチンコ機において使用されるものであるから、その翼片取付部材75や各翼片77にパチンコ球が直接当ったり、あるいはこのチューリップ式役物70の周囲の釘を調整する際に、その調整ハンマーが翼片取付部材75や翼片77に当たることもあり得るのであり、これらの衝撃が翼片取付部材75の係合爪76側に加わって係合爪76が折れてしまうことになるからである。
【0009】
それだけでなく、この従来のチューリップ式役物70では、剛性不足を補うために、各ヒンジ軸78の先端を装置本体71側に係止するために、装置本体71に支持穴73を形成しなければならないし、そのためのスペースも必要となるから、図6及び本発明を示す図2の比較から明らかなように、装置本体71が大きくならざるを得ず、従ってチューリップ式役物70全体も大きなものとならざるを得ない。
【0010】
なお、この従来のチューリップ式役物70は、装置本体71の裏面側に回動自在に取付けられる作動部材79を有していて、この作動部材79の前端側は各翼片77に係合しており、この作動部材79の後端側は図示しないソレノイドによって選択的に上下動されるようにしてある。つまり、このソレノイドの作動力が作動部材79を介して各翼片77に伝達されるようになっており、各翼片77は遊技内容に応じて開閉されることになるのである。
【0011】
そこで、本発明者等は、この種のチューリップ式役物において、各翼片を簡単な構造で開閉自在とするには、これらを互いに分割された装置本体と翼片取付部材との間に介在させなければならないという必要性を受容しながら、装置本体と翼片取付部材との結合を剛性の高いものとするにはどうしたらよいかについて種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、この種のチューリップ式役物における上記の実状に鑑みてなされたもので、その解決しようとする課題は、装置本体と各翼片を支持するための翼片取付部材との一体化を剛性の高いものとすること、及びチューリップ式役物全体のさらなる小型化である。
【0013】
すなわち、本発明の目的とするところは、装置本体と翼片取付部材との結合を、パチンコ球の衝突等によって悪影響を受けることのない剛性の高いものとして行うことができ、しかも全体の形状をより一層小さくすることのできるチューリップ式役物を、簡単な構成によって提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、次の実施形態において使用する符号を付して説明すると、
「遊技盤210の開口部に取付けられて入賞球を遊技盤210の裏面に案内する装置本体10と、この装置本体10の表側に取付けられて左右一対のヒンジ軸21を有する翼片取付部材20と、各ヒンジ軸21に支持されて基端に係止部32を有し、先端が開放されたとき入賞球を受け取る左右一対の翼片30と、装置本体10側に揺動自在に取付けられて各翼片30の係止部32に係合する係合爪42、及びこの係合爪42とは反対側に位置して遊技盤210の裏面に配置した作動装置によって作動される作動爪43を有した連動部材40とを備えたパチンコ機200におけるチューリップ式役物100であって、
各翼片取付部材20のヒンジ軸21の先端部にネジ穴22を形成するとともに、このネジ穴22に螺着されるべきネジ50を挿通するための取付穴12を装置本体10の基板部11に形成して、各ネジ50によりこの装置本体10に翼片取付部材20を取付けるようにしたことを特徴とするチューリップ式役物100」であり、請求項2に係る発明の採った手段は、上記請求項1のチューリップ式役物100について、同様に、
「翼片取付部材20の内側下部に一体的に形成した受板25の上面であって両ヒンジ軸21の中間部に、入賞球を装置本体10側へ案内するための2本の突条からなる入賞球案内路23を一体的に形成したこと」
である。
また、請求項3に係る発明の採った手段は、上記請求項1または請求項2に記載のチューリップ式役物100について、
「翼片取付部材20に形成してある受板25の下端内側に、装置本体10の基板部11側に向けて突出するとともに、基板部11側に形成してある係合穴14aに差し込まれる係止突起26を一体的に形成したこと」
であり、請求項4に係る発明の採った手段は、上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載のチューリップ式役物100について、
「連動部材40の連結軸41の前端側に、各翼片30の係止部32に係合するとともに、横方向に位置することになる隙間を形成する上下一対の爪部を有した係合爪42を一体的に形成したこと」
である。
【0015】
すなわち、このチューリップ式役物100では、各翼片30を開閉自在に支持するために、翼片取付部材20側に一体的に形成してあるヒンジ軸21を利用して、この翼片取付部材20を装置本体10に取付けるようにしたものである。そのために、各ヒンジ軸21の先端部に各ネジ50を螺着し得るネジ穴22を形成しておくとともに、各ヒンジ軸21の先端が対向することになる装置本体10側の基板部11に、ネジ50が挿通されるべき取付穴12を形成したものである。
【0016】
従って、このチューリップ式役物100では、装置本体10を構成している基板部11の裏面側から、この基板部11に形成してある各取付穴12内にネジ50の先端を挿通し、このネジ50を翼片取付部材20側の各ヒンジ軸21の先端に形成してあるネジ穴22に螺着すれば、装置本体10に対する翼片取付部材20の一体化は剛性が高い状態でなされることになるのである。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を、図面に示した実施形態に係るチューリップ式役物100について、説明すると、図1には、中央入賞装置の直下に位置する遊技盤210に、チューリップ式役物100を取付けたパチンコ機200の正面図が示してある。勿論、本発明に係るチューリップ式役物100は、図1に示したような実施形態の場合に限らず、例えば、遊技盤210の上方に設けたり、あるいは遊技盤210の左右にそれぞれ設けたりして実施してもよいことはいうまでもない。
【0018】
さて、このチューリップ式役物100は、図2及び図3に示すように、一部(具体的には連動部材取付部13)が遊技盤210の所定位置に形成された開口部内に挿入されるとともに、遊技盤210側の開口部の周囲に当接することになる基板部11を有した装置本体10と、この装置本体10に一体的に取付けられる翼片取付部材20と、この翼片取付部材20の各ヒンジ軸21に開閉自在に支持される左右一対の翼片30と、遊技盤210の裏面側に配置された図示しない作動装置であるソレノイドによって作動される連動部材40とを備えているものである。なお、このチューリップ式役物100は、開放された両翼片30によって受け止められた入賞球を遊技盤210の裏面側へ案内するものであるから、その装置本体10の基板部11の中央部に、図4に示すように、入賞球通過口14が形成してあるものである。そして、これらの装置本体10、翼片取付部材20、翼片30及び連動部材40のそれぞれは、合成樹脂材料によって一体的に成形したものである。
【0019】
装置本体10は、図2及び図4に示したように、遊技盤210上のゲージやセル模様に合わせた外形形状及び模様を有した略平板状の基板部11を有していて、この基板部11が遊技盤210に形成してある開口部を覆うとともに、この基板部11の左右両側に形成してある各固着穴15を利用することにより、遊技盤210上に釘固定されるものである。この基板部11の裏面側には、図3にも示したように、入賞球が他に洩れないように筒状に形成した連動部材取付部13が一体的に形成してあり、この連動部材取付部13内は、図4にも示したように、基板部11の略中央に形成した入賞球通過口14を介して遊技盤210の前面側に連通している。連動部材取付部13は、遊技盤210に形成した開口部内に挿通される部分で、その後端部には、図示しないソレノイドが臨むことになる。
【0020】
なお、この基板部11の裏面下部には、図3に示したように、左右一対の位置決め突起16が一体的に突出形成してあり、これらの位置決め突起16は、遊技盤210の前面側に形成した位置決め穴内に挿入されて、当該基板部11の遊技盤210に対する位置決めを行なうものである。
【0021】
そして、この装置本体10の基板部11の、入賞球通過口14の左右両側に位置する部分には、次に述べる翼片取付部材20側の各ヒンジ軸21の先端が対向することになる取付穴12が形成してある。各取付穴12は、図4に示した各ネジ50が裏面側から挿通されることになるものであり、各ネジ50の頭部の抜け止めを行える程度の大きさとしてあることは言うまでもない。
【0022】
翼片取付部材20は、図2に示したような正面形状を有するものであるが、その裏面側には、図4に示したように、左右一対の翼片30をそれぞれ開閉自在に支持するためのヒンジ軸21が一体的に突出形成してある。これら各ヒンジ軸21の先端部(図1のように遊技盤210上に取付けたときに後端部となる)には、図4に示したように、ネジ穴22がそれぞれ形成してあり、これら各ネジ穴22には、装置本体10側の取付穴12に裏面側から挿入される各ネジ50の先端部が螺着されることになるものである。このように、各ヒンジ軸21は、その先端部にネジ穴22を形成しなければならないものであるから、例えば図6に示した従来のチューリップ式役物70におけるヒンジ軸78よりも大径のもの(本実施形態では約3倍程度の直径を有する柱状)としてある。
【0023】
この翼片取付部材20は、各翼片30を開閉自在に支持するとともに、開放された翼片30が受け取った入賞球を装置本体10側に向けて案内するものでもある。そのために、この翼片取付部材20の内側下部に、図4に示したように、略V字状の受板25が一体的に形成してあり、この受板25の上面であって両ヒンジ軸21の中間部には、入賞球を装置本体10側へ案内するための2本の突条からなる入賞球案内路23が一体的に形成してある。すなわち、開放された両翼片30に受け取られた入賞球は、一旦この入賞球案内路23上に落下し、この入賞球案内路23の案内曲面上に転動しながら、当該翼片取付部材20が取り付けられる装置本体10側の入賞球通過口14内に案内されることになるのである。
【0024】
また、この翼片取付部材20における受板25の両端は、各ヒンジ軸21の直下に位置するものであり、その両端それぞれが、翼片30の開放範囲を規定する係止凹所24としてある。すなわち、後述する各翼片30は、当該翼片取付部材20のヒンジ軸21上にて回動自在に支持されているのであるが、その開放位置は各翼片30のストッパ片33がこの翼片取付部材20側の係止凹所24に当接することにより規制されるのであり、一方閉じた場合には、受板25の上面に各翼片30の一部が当接することにより、各翼片30が互いに平行な状態、例えば図2に示したような状態で立つように規制されるものである。さらに、この翼片取付部材20に形成してある受板25の下端内側には、装置本体10の基板部11側に向けて突出する一本の係止突起26が一体的に形成してあり、この係止突起26を基板部11側に形成してある係合穴14aに差し込むことにより、翼片取付部材20の基板部11に対する位置決めが行えるようになっている。
【0025】
各翼片30は、図4に示したような形状を有しているものであり、図4に示した開放状態のときに入賞球を受け取り、図2に示した閉止状態のときに入賞球の受け取りを拒否するものである。各翼片30の図4に示した下部には支持穴31が形成してあり、この支持穴31にて翼片取付部材20のヒンジ軸21に差し込まれるものである。そして、各翼片30の下部外側にはストッパ片33が一体的に形成してあり、このストッパ片33は、前述した翼片取付部材20を構成している受板25の端部に形成してある係止凹所24に当接するものである。すなわち、各翼片30の図4に示した状態は、その各ストッパ片33がそれ以上の翼片30の回動を規制しているから、例えば入賞球が直接翼片30上に落下してきても、これに十分耐え得るようにしっかりと維持されるのである。
【0026】
また、各翼片30は、後述する連動部材40によって左右同時に開閉作動されるものであるが、そのために、連動部材40の係合爪42に係合する係止部32が各翼片30の裏面側に突出形成してある。これら係止部32は、これを上下させることにより、各翼片30の開閉作動を行うものであるから、支持穴31の内側にて裏面に向けて突出するようにしたものである。
【0027】
さて、以上のような各翼片30の開閉作動を行うための連動部材40であるが、この連動部材40は、装置本体10の裏面側に一体的に形成してある連動部材取付部13内に横方向へ挿入し得る長さの連結軸41を有している。この連結軸41は、これを連動部材取付部13に枢支することにより、連動部材40全体を「てこ」としてみたときの支点となるものであり、力点に該当する部分、つまりこの連結軸41の後端側には、図示しないソレノイドに連結される作動爪43が一体的に形成してある。
【0028】
一方、連動部材40を「てこ」としてみたときの、その作用点に該当する部分、つまりこの連結軸41の前端側には、前述した各翼片30の係止部32に係合する係合爪42が一体的に形成してある。本実施形態における各係合爪42は、図4に示したように、上下一対の爪部を有したものであり、これらの爪部の間に横方向に位置することになる隙間を形成しているものである。すなわち、この係合爪42の横方向の隙間内に、各翼片30側の係止部32が係合されるものであり、係合爪42が上下動したときに、翼片30側の係止部32の横方向への位置ズレをこの隙間が許容しながら各翼片30に回動作用を発揮させるのがこの係合爪42なのである。
【0029】
なお、開放した各翼片30が受け取った入賞球は、装置本体10内に入ってこの連動部材40の手前を落下するものであるが、この落下が安定して行われるように、各係合爪42間には入賞球を通過させるに十分な隙間が形成してあることは当然である。つまり、各翼片30に受け取られた入賞球は、翼片取付部材20の入賞球案内路23上を転動して装置本体10内に入り、この装置本体10に組付けてある連動部材40の連結軸41によって後方への転動が阻止されるとともに、この連動部材40の両係合爪42間を下方へ落下することになるのである。
【0030】
さて、以上の各部材を組み付けてチューリップ式役物100とする場合の説明を行うと、次の通りである。まず、各翼片30を、図4に示したように、翼片取付部材20の各ヒンジ軸21に組付けるのであるが、この場合には、入賞球を受け取る直線内面が内側になるように注意をする。両翼片30を組付けた翼片取付部材20は、その係止突起26を、装置本体10側の基板部11に形成してある係合穴に係合させて、その各ヒンジ軸21の先端が基板部11側の取付穴12に対応するように位置決めする。
【0031】
そして、装置本体10の裏面側からネジ50を取付穴12に挿入して、その先端を各ヒンジ軸21に形成してあるネジ穴22に螺着するのである。これにより、各翼片30は、翼片取付部材20を介して装置本体10側に取付けられることになるのであるが、その取付作業が簡単になっているだけでなく、翼片取付部材20側の各ヒンジ軸21はネジ50によって装置本体10に固定されるものであるから、このヒンジ軸21上での翼片30の支持は高い剛性の下になされていることになる。すなわち、各ヒンジ軸21は、その先端に形成したネジ穴22にネジ50を螺着するものであるから、ネジ50よりも大径のものとなっていて、それ自体が剛性を有したものであり、しかもネジ50によって装置本体10の基板部11に直接固着されるものであるから、全体として各翼片30の支持は剛性の高いものとしてなされていることになるものである。
【0032】
以上のような構造のチューリップ式役物100によって支持されている各翼片30は、これに入賞球が直接落下してきたときの衝撃に十分耐えるものであり、かつ頻繁な開閉操作に対しても十分な耐久性をも有しているものである。
【0033】
一方、連動部材40は、その両係合爪42が前方になるように、装置本体10における連動部材取付部13の後端側開口から当接連動部材取付部13内に挿入されて、各係合爪42が翼片30の係止部32に係合した状態で連結軸41を連動部材取付部13に枢支することにより装置本体10に組付けられる。そして、この連動部材40の作動爪43は、図示しないソレノイドに連結できるように、連動部材取付部13の後端から突出されることになる。
【0034】
以上のようにして組立完了したチューリップ式役物100は、その連動部材取付部13を、遊技盤210に形成してある開口部にその前方から挿入するとともに、この開口部を基板部11によって覆う。そして、この基板部11に形成してある固着穴15、及び取付ネジを利用して、基板部11の遊技盤210前面に取付けることにより、図1に示したように、ソレノイドのためのチューリップ式役物100とされるのである。
【0035】
【発明の効果】
以上、詳述した通り、本発明においては、上記実施形態において例示した如く、
「遊技盤210の開口部に取付けられて入賞球を遊技盤210の裏面に案内する装置本体10と、この装置本体10の表側に取付けられて左右一対のヒンジ軸21を有する翼片取付部材20と、各ヒンジ軸21に支持されて基端に係止部32を有し、先端が開放されたとき入賞球を受け取る左右一対の翼片30と、装置本体10側に揺動自在に取付けられて各翼片30の係止部32に係合する係合爪42、及びこの係合爪42とは反対側に位置して遊技盤210の裏面に配置した作動部材によって作動される作動爪43を有した連動部材40とを備えたパチンコ機200におけるチューリップ式役物100であって、
各翼片取付部材20のヒンジ軸21の先端部にネジ穴22を形成するとともに、このネジ穴22に螺着されるべきネジ50を挿通するための取付穴12を装置本体10の基板部11に形成して、各ネジ50によりこの装置本体10に翼片取付部材20を取付けるようにしたこと」
にその構成上の主たる特徴があり、これにより、装置本体と翼片取付部材との結合を、パチンコ球の衝突等によって悪影響を受けることのない剛性の高いものとして行うことができ、しかも全体の形状をより一層小さくすることのできるチューリップ式役物を、簡単な構成によって提供することができるのである。
【0036】
すなわち、本発明に係るチューリップ式役物100によれば、各翼片30を支持しているヒンジ軸21を装置本体10側にネジ50によって直接固定するようにしたので、その組立作業が従来に比して簡単になっているだけでなく、各翼片30の支持を剛性の高い状態で行うことができる。従って、このチューリップ式役物100全体は勿論、各翼片30の耐久性を非常に優れたものとすることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るチューリップ式役物を採用したパチンコ機の正面図である。
【図2】同チューリップ式役物の拡大正面図である。
【図3】同背面図である。
【図4】同チューリップ式役物の組立前の状態を示す分解斜視図である。
【図5】従来のチューリップ式役物の分解斜視図である。
【図6】同チューリップ式役物の組立完了後の正面図である。
【符号の説明】
100 チューリップ式役物
10 装置本体
11 基板部
12 取付穴
13 連動部材取付部
14 入賞球通過口
14a 係合穴
20 翼片取付部材
21 ヒンジ軸
22 ネジ穴
23 入賞球案内路
24 係止凹所
25 受板
30 翼片
31 支持穴
32 係止部
33 ストッパ片
40 連動部材
41 連結軸
42 係合爪
43 作動爪
50 ネジ
70 (従来の)チューリップ式役物
200 パチンコ機
210 遊技盤

Claims (4)

  1. 遊技盤の開口部に取付けられて入賞球を前記遊技盤の裏面に案内する装置本体と、この装置本体の表側に取付けられて左右一対のヒンジ軸を有する翼片取付部材と、前記各ヒンジ軸に支持されて基端に係止部を有し、先端が開放されたとき入賞球を受け取る左右一対の翼片と、前記装置本体側に揺動自在に取付けられて前記各翼片の係止部に係合する係合爪、及びこの係合爪とは反対側に位置して前記遊技盤の裏面に配置した作動装置によって作動される作動爪を有した連動部材とを備えたパチンコ機におけるチューリップ式役物であって、
    前記各翼片取付部材のヒンジ軸の先端部にネジ穴を形成するとともに、このネジ穴に螺着されるべきネジを挿通するための取付穴を前記装置本体の基板部に形成して、前記各ネジによりこの装置本体に前記翼片取付部材を取付けるようにしたことを特徴とするチューリップ式役物。
  2. 前記翼片取付部材の内側下部に一体的に形成した受板の上面であって前記両ヒンジ軸の中間部に、前記入賞球を装置本体側へ案内するための2本の突条からなる入賞球案内路を一体的に形成したことを特徴とする請求項1に記載のチューリップ式役物。
  3. 前記翼片取付部材に形成してある前記受板の下端内側に、前記装置本体の基板部側に向けて突出するとともに、この基板部側に形成してある係合穴に差し込まれる係止突起を一体的に形成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のチューリップ式役物。
  4. 前記連動部材の連結軸の前端側に、前記各翼片の係止部に係合するとともに、横方向に位置することになる隙間を形成する上下一対の爪部を有した係合爪を一体的に形成したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のチューリップ式役物。
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