JP4380629B2 - 成形品の金型 - Google Patents

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Description

本発明は、アンダーカット部を有する成形品の成形を行う金型の構造に関する。
今日の自動車における車体のデザインは、各構成部品を連続的に組み合わせ、各部品のつなぎ目を強調しないものが主流となっている。例えばバンパー等を例に挙げても、その外観形状は隣接する車体パネルと連続するようにデザインされ、端部形状等も隣接する車体パネルとの一体感を損なわないことが要求されている。
一方で、量産車用のバンパーには、製造コストやデザイン設定の自由度等の兼ね合いから、射出成形による樹脂成形品が用いられることが一般的である。
しかし、バンパー形状が上述の要求に基づいて決定される関係で、自動車用のバンパーの樹脂成形品においては、該成形品を成形する金型の離型方向と交差する方向へ伸びるアンダーカット部を有する場合がある。
このようなアンダーカット部を有する成形品を成形するための金型としては、例えば、特許文献1に示す金型のように、成形品の本体部外面およびアンダーカット部外面の一部を成形する第1の成形型となる固定型と、該アンダーカット部外面の残りの部分を成形する脱型コアの第1のスライドコアと、アンダーカット部内面および本体部内面の一部を成形する脱型コアの第2のスライドコアと、本体部内面の残りの部分を成形する可動金型および入子とで構成される第2成形型とを備えた金型がある。
この特許文献1記載の金型においては、第1のスライドコアおよび第2のスライドコアが、それぞれ独立して、第1成形型の第2成形型に対する開閉方向とは異なる方向へ移動可能であり、型開き時には、まず第1のスライドコアのみがバンパーのアンダーカット部を脱型する方向へ移動し、その後第1のスライドコアと第2のスライドコアとの両方が一体的に前記アンダーカット部を脱型する方向へ移動するように構成されている。
つまり、図12(a)に示すように、キャビティ内に樹脂等の成形素材を射出充填して、アンダーカット部122を有した成形品120を成形した後、第1のスライドコア111を、シリンダ等により第1成形型の第2成形型103に対する開閉方向(図12においては上下方向)とは異なる方向(図12においては右方向)へ移動させると、第2のスライドコア112に固設されたストッパ131に第1のスライドコア111が当接し(図12(b))、その後は第1のスライドコア111と第2のスライドコア112とが一体的に右方へ移動して(図12(c))、アンダーカット部122が可動型113から脱型する。
さらに、成形品120を第1成形型の開方向(図12における上方)へ引き上げて取り出し(図12(d))、成形品120の取り出しの後にシリンダを伸長させて(図12(e))、第1のスライドコア111および第2のスライドコア112を元の位置に戻す(図12(f))ように構成している。
特開平10−71634号公報
前述の如く、第1のスライドコア111および第2のスライドコア112を備えた金型(図13(a))においては、図13(b)に示すように、キャビティ内に成形素材を射出する際に、射出圧P1および射出圧P2がかかる。
つまり、射出時においては、キャビティ内から、固定型102および第1のスライドコア111に対して右方への力(射出圧P1)がかかり、第2のスライドコア112に対して左方への力(射出圧P2)がかかる。
すると、射出圧P1により固定型102が右方へ移動する。この場合、固定型102のみが右方へ移動して第1のスライドコア111が移動しないと、両者の間に段差が生じて、該第1のスライドコア111との境界部にバリが発生するため、金型においてはこのバリ発生を防止するため固定型102と第1のスライドコア111とが一体的に右方へ移動するように構成されている。
また、射出圧P2がかかる第2のスライドコア112が左方へ移動する(第2のスライドコア112と第1のスライドコア111とは独立して左右方向へ移動可能に構成されているので、第2のスライドコア112が第1のスライドコア111に対して左方へ移動する)。
そして、第2のスライドコア112が左方へ移動することにより、該第2のスライドコア112と第1のスライドコア111との間に隙間dが生じることとなり、成形品120のアンダーカット部122における第2のスライドコア112と第1のスライドコア111との境界部にバリ122aが発生することとなる。なお、この場合に発生する隙間dの寸法は、例えば0.1〜0.3mm程度となる。
このように、従来の金型においては、第2のスライドコア112と第1のスライドコア111との境界部に隙間dが生じて、成形品120のアンダーカット部122にバリ122aや段差等が発生するため、該成形品120の外観上の品質が悪化することとなる。
上記課題を解決する成形品の金型は、以下の特徴を有する。
即ち、請求項1記載のごとく、アンダーカット部を有する成形品の成形を行う金型であって、成形品の本体部外面を成形する第1成形型と、成形品のアンダーカット部外面を成形する第1のスライドコアと、アンダーカット部の先端面を成形する第2のスライドコアと、成形品の本体部内面およびアンダーカット部内面を成形する可動型とで構成される第2成形型と、前記第1のスライドコアを移動可能とする駆動手段とを備え、第1成形型は第2成形型に対して開閉可能に構成され、前記第2成形型には、前記第2のスライドコアを、該第2のスライドコアが第1のスライドコアへ密着する方向へ付勢する付勢手段が設けられ、型締め状態において、前記駆動手段による推進力と前記付勢手段による付勢力とが、前記第1のスライドコアと第2のスライドコアとを互いに密着する方向に作用する
これにより、成形素材のキャビティへの射出充填時に第2のスライドコアと第1のスライドコアとが一体的に移動することとなるため、両者の間に隙間が形成されることがなく、成形品のアンダーカット部における第2のスライドコアと第1のスライドコアとの境界部にバリや段差等が発生することもない。
そして、金型により成形される成形品の外観品質を向上させることができる。
また、請求項2記載のごとく、前記金型においては、前記第1成形型と第2成形型とにより成形素材が充填されるキャビティが形成され前記付勢手段による第2のスライドコアに対する付勢力は、前記キャビティ内における成形素材の充填圧力よりも大きく、前記駆動手段による第1のスライドコアを移動させるための推進力よりも小さく設定されている。
これにより、金型における射出成形時に第1のスライドコアと第2のスライドコアとを確実に一体的に移動させることができ、バリや段差等の発生を抑えることが可能となる。
また、請求項3記載のごとく、前記付勢手段はバネ部材を備え、該バネ部材は皿バネから構成される。
本発明によれば、金型により成形される成形品にバリや段差等が発生することを抑えて、該成形品の外観品質を向上させることができる。
次に、本発明を実施するための形態を、添付の図面を用いて説明する。
本実施形態にかかる成形品の金型の構成について説明する。
図1、図2に示す金型1は、成形品20の本体部21外面を成形する第1成形型である固定型2、および、成形品20のアンダーカット部22外面を成形する第1のスライドコア11と、成形品20のアンダーカット部22の先端面22aを成形する第2のスライドコア12と、成形品20の本体部21内面およびアンダーカット部22内面を成形する可動型13とを備える第2成形型3を備えている。
前記可動型13はベース台6上に設置されており、前記第2のスライドコア12は摺動プレート18を介してベース台6上にスライド自在に設置されている。また、前記第1のスライドコア11は摺動プレート19を介して第2のスライドコア12上にスライド自在に設置されている。
第1のスライドコア11、第2のスライドコア12、および可動型13をベース台6に設置した前記第2成形型3は、固定型2に対して上下方向へ移動自在に構成されており、該第2成形型3は上下移動することで、固定型2に対して開閉される。
前記第1のスライドコア11および第2のスライドコア12は、ベース台6に対して、固定型2の開閉方向(上下方向)とは異なる左右方向へ移動自在に構成されている。さらに、第1のスライドコア11と第2のスライドコア12とは、互いに独立して左右方向へ移動可能となっており、該第1のスライドコア11は第2のスライドコア12に対して左右移動可能となっている。
また、ベース台6と第1のスライドコア11との間にはシリンダ5が介装されており、第1のスライドコア11は、シリンダ5の伸縮動作によりベース台6に対して左右方向へ移動される。
さらに、第1のスライドコア11の上部には嵌合穴11aが形成され、固定型2の下部には嵌合突起2aが形成されており、固定型2が閉じているときには第1のスライドコア11の嵌合穴11aと固定型2の嵌合突起2aとが嵌合するように構成されている。
これにより、固定型2が閉じているときには、第1のスライドコア11の左右の移動に伴って固定型2も一体的に左右に移動することとなる。
また、第2のスライドコア12と可動型13との間には付勢機構51が介装されており、該付勢機構51により第2のスライドコア12が第1のスライドコア11側(右側)へ付勢されている。
なお、本実施形態の金型1においては、固定型2を位置固定した状態で、下方に配置される第2成形型3を下方へ移動することで金型1を開くように構成しているが、説明の便宜上、下方に配置される第2成形型3を位置固定した状態で、固定型2を上方移動して金型1を開くものとして説明を行う。
また、金型1は、実際に、下方に配置される第2成形型3を位置固定した状態で、固定型2を上方に移動させて開くように構成することも可能である。
このように構成される金型1が閉じた状態において、キャビティ1aにて成形される成形品20のアンダーカット部22を図3に示す。
図3においては、固定型2と第1のスライドコア11との境界が、成形品20が最も固定型2側(図3における右方)へ突出している箇所に位置しており、成形品20のアンダーカット部22が、可動型13の下方へ入り込んでいる。
また、第2のスライドコア12には、アンダーカット部22の先端面22aに当接する係止面12aが形成されている。
前述のように、成形品20のアンダーカット部22が、可動型13の下方へ入り込んでいるため、固定型2を開いて成形品20を取り外す際には、そのままでは可動型13とアンダーカット部22とが干渉して、成形品20を上方へ抜き取ることができない。
従って、金型1においては、成形品20を成形した後の型開きを次のように行うようにしている。
つまり、図12(a)〜(d)に示した場合と同様に、金型1のキャビティ内に樹脂等の成形素材を射出充填して成形品20を成形した後に固定型2を上方移動させて開き、第1のスライドコア11をシリンダ5により固定型2の開方向とは異なる右方向へ移動させ、さらに第2のスライドコア12と第1のスライドコア11とを一体的に右方向へ移動させる。
このように、第2のスライドコア12を右方向へ移動させることにより、該第2のスライドコア12の係止面12aにアンダーカット部22の先端面22aを係止させ、該アンダーカット部22を右方へ移動させて可動型13から脱型した後、成形品20を第1成形型の開方向へ取り外すようにしている。
また、図4(a)に示す金型1のキャビティ1a内に樹脂等の成形素材を射出充填する際には、図4(b)に示すように、キャビティ1a内から、固定型2に対して右方への力(射出圧P1)がかかり、第2のスライドコア12に対して左方への力(射出圧P2)がかかる。
この場合、固定型2および第1のスライドコア11は射出圧P1により右方へ若干移動する。一方、第2のスライドコア12は、射出圧P2により左方へ移動しようとするが、前記付勢機構51により右方へ付勢されているので、該付勢機構51の付勢力により射出圧P2に抗して、第1のスライドコア11に追従して右方へ移動することとなる。
つまり、金型1を閉じた状態(図4(a)に示す状態)では、シリンダ5により第1のスライドコア11が第2のスライドコア12側(左側)へ押し込まれた状態となっており、さらには第1のスライドコア11により第2のスライドコア12が左側へ押し込まれて付勢機構51を押圧して、押し込まれた付勢機構51が第2のスライドコア12を右側へ付勢する付勢力を発揮している。
このように、付勢機構51の付勢力により、成形素材の射出時に第2のスライドコア12と第1のスライドコア11とが一体的に右方へ移動するように構成している。
これにより、成形素材の射出時に第2のスライドコア12と第1のスライドコア11との間に隙間が形成されることがなく、アンダーカット部22における第2のスライドコア12と第1のスライドコア11との境界部にバリや段差等が発生することもない。
これにより、金型1により成形される成形品20の外観品質を向上させることができる。
また、成形品20にバリが発生した場合のように、外観上の品質を確保するためにバリを研磨する等の余分な作業を行う必要がなく、成形品20の成形工程における作業工数を減少させることができる。
次に、前記付勢機構51の具体的構成について説明する。
図5に示すように前記付勢機構51は、可動型13に固設される係止部材55と、該係止部材55に摺動自在に嵌装されるとともに係止する摺動ストッパ54と、該摺動ストッパ54を第2のスライドコア12側へ付勢するバネ部材52と、該バネ部材52と可動型13との間に介装される座金53とを備えている。
前記係止部材55は、例えば可動型13に螺設されるショルダーボルトにて構成され、前記摺動ストッパ54は第1のスライドコア11および第2のスライドコア12の移動方向(左右方向)へ摺動自在となっている。
また、摺動ストッパ54は、バネ部材52の付勢力により係止部材55の頭部55aに係止して、それ以上右方へ摺動することを規制されている。
また、係止部材55の右側端面に第2のスライドコア12が当接している。
この図5に示す、摺動ストッパ54がバネ部材52の付勢力により係止部材55に係止し、係止部材55の右側端面に第2のスライドコア12が当接した状態においては、該係止部材55の頭部55aの右側端面と、第2のスライドコア12との間に隙間STが形成されている。
この状態から第2のスライドコア12を付勢機構51側(左側)へ押圧すると、図6に示すように、第2のスライドコア12および摺動ストッパ54が、該第2のスライドコア12が係止部材55の頭部55aに当接するまで、バネ部材52の付勢力に抗して左方へ移動する。
つまり、摺動ストッパ54は、前記隙間STの寸法だけ左右方向へ移動可能となっており、該摺動ストッパ54の摺動ストロークはSTとなっている。該摺動ストッパ54の摺動ストロークSTは、具体的には、例えば1.0mm以下となるように構成されている。
また、前記バネ部材52は、例えば、図7に示すような1枚の皿バネにて構成している。
さらに、バネ部材52は、図8に示すように、複数枚(図8においては2枚)の皿バネを同じ向きに重ね合わせて構成することもできる。
また、バネ部材52は、図9に示すように、複数枚(図9においては2枚)の皿バネを逆向きに重ね合わせて構成したり、図10に示すように、複数枚(図10においては2枚)の皿バネを同じ向きに重ね合わせたものを、複数(図10においては2組)逆向きに重ね合わせて構成したりすることができる。
このように、バネ部材52に求められる付勢力や伸縮ストロークの大きさに応じて、バネ部材52を構成する皿バネの強度や形状、および使用枚数や組み合わせ姿勢等を適宜設定することが可能となっている。
これにより、付勢機構51を設けなかった場合に成形品20に発生するバリや段差等の程度に応じて、容易かつ安価にバネ部材52の仕様を設定することができる。
ただし、付勢機構51は、金型1が閉じた状態にあるときには、シリンダ5が第1のスライドコア11および第2のスライドコア12を押圧する際の押圧力により、第2のスライドコア12が係止部材55の頭部55aに当接するまで縮小する必要があり、キャビティ1a内への成形素材の射出充填時には、第2のスライドコア12にかかる左方への射出圧力P2に抗して、該第2のスライドコア12を第1のスライドコア11と密着するように右方へ付勢する必要があるため、付勢機構51の付勢力は、(射出圧力P2)<(付勢機構51の付勢力)<(シリンダ5の押圧力)の関係が成り立つように調整されている。
つまり、付勢機構51の付勢力が射出圧力P2より大きくなければ、射出時に第2のスライドコア12が第1のスライドコア11に追従せず成形品20にバリ不良や段差不良等が発生し、付勢機構51の付勢力がシリンダ5の押圧力よりも大きくなると、脱型不良が生じるため、このような範囲に付勢機構51の付勢力を設定するようにしている。
このように、付勢機構51の付勢力を射出圧力P2よりも大きく、かつシリンダ5の押圧力よりも小さく構成することで、射出成形時に第1のスライドコア11と第2のスライドコア12とを確実に一体的に移動させることができ、バリや段差等の発生を抑えることが可能となる。
また、本例の付勢機構51においては、第2のスライドコア12を付勢する手段としてのバネ部材52として皿バネを用いているので、小さなストロークST(例えば1.0mm以下)で大きな付勢力を得ることが可能となっている。
バネ部材52のストロークが大きいと、金型1の型締め時における第2のスライドコア12の位置(シリンダ5により左方へ移動させた状態)がばらつき、金型1の作動不良や成形品20の成形不良が発生する原因となる。
このため、ストロークSTで大きな付勢力が得られる皿バネをバネ部材52として用いることで、金型1の動作・成形の信頼性を向上することができる。
また、ストロークSTが小さいと、バネ部材52が占めるスペースを小さくすることができ、設置スペースが大きくとれない部位や箇所にも付勢機構51を設けることが可能となるため、付勢機構51の設置場所の自由度を高めることができる。
次に、以上のように、皿バネを用いてバネ部材52を構成した付勢機構51を設けた金型1にて、実際に成形品20の成形を行った場合の、該成形品20における第2のスライドコア12と第1のスライドコア11との境界部に生じたバリ寸法、段差寸法およびバリと段差とを加えた寸法(図11参照)の測定結果について説明する。
表1に示すように、付勢機構51を設けた金型1にて、成形品20の成形を行った場合は、該成形品20における第2のスライドコア12と第1のスライドコア11との境界部に生じたバリ寸法、段差寸法およびバリと段差とを加えた寸法は、それぞれ平均値で0.012mm、0.016mm、および0.028mm(n=6:nはサンプル数)であった。
一方、金型1に付勢機構51を設けなかった場合の成形品20における第2のスライドコア12と第1のスライドコア11との境界部に生じたバリ寸法、段差寸法およびバリと段差とを加えた寸法は、それぞれ平均値で0.145mm、0.047mm、および0.192mm(n=6:nはサンプル数)であった。
Figure 0004380629
上述の測定結果によると、付勢機構51を設けた場合は、設けなかった場合に比べて、バリ寸法が12分の1程度に、段差寸法が3分の1程度に、バリと段差とを加えた寸法が7分の1程度に抑えられており、金型1に前記付勢機構51を設けることがバリ発生や段差発生等の抑制に大きな効果を奏していることがわかる。
本発明の実施形態にかかる、閉じた状態の金型を示す側面断面図である。 閉じた状態の金型を示す正面断面図である。 金型のアンダーカット部を示す拡大側面断面図である。 キャビティへの成形素材の射出充填および成形品の脱型の様子を示す側面断面図である。 金型に設けられる付勢機構を示す側面断面図である。 付勢機構が第2のスライドコアにより押圧されて縮小した状態を示す側面断面図である。 バネ部材の第1の実施例を示す側面断面図である。 バネ部材の第2の実施例を示す側面断面図である。 バネ部材の第3の実施例を示す側面断面図である。 バネ部材の第4の実施例を示す側面断面図である。 成形品に生じるバリおよび段差を示す側面断面図である。 従来の金型の成形動作を示す側面断面図である。 従来の金型において、成形素材の射出充填に伴う圧力により、成形品にバリが発生する様子を示す側面断面図である。
1 金型
2 固定型
3 第2成形型
5 シリンダ
11 第1のスライドコア
12 第2のスライドコア
13 可動型
20 成形品
22 アンダーカット部
51 付勢機構
52 バネ部材

Claims (3)

  1. アンダーカット部を有する成形品の成形を行う金型であって、
    成形品の本体部外面を成形する第1成形型と、
    成形品のアンダーカット部外面を成形する第1のスライドコアと、
    アンダーカット部の先端面を成形する第2のスライドコアと、
    成形品の本体部内面およびアンダーカット部内面を成形する可動型とで構成される第2成形型と
    前記第1のスライドコアを移動可能とする駆動手段とを備え、
    第1成形型は第2成形型に対して開閉可能に構成され
    記第2成形型には、前記第2のスライドコアを、該第2のスライドコアが第1のスライドコアへ密着する方向へ付勢する付勢手段が設けられ、
    型締め状態において、前記駆動手段による推進力と前記付勢手段による付勢力とが、前記第1のスライドコアと第2のスライドコアとを互いに密着する方向に作用する
    ことを特徴とする成形品の金型。
  2. 前記金型においては、前記第1成形型と第2成形型とにより成形素材が充填されるキャビティが形成され
    前記付勢手段による第2のスライドコアに対する付勢力は、前記キャビティ内における成形素材の充填圧力よりも大きく、前記駆動手段による第1のスライドコアを移動させるための推進力よりも小さく設定されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の成形品の金型。
  3. 前記付勢手段はバネ部材を備え、該バネ部材は皿バネから構成される、ことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の成形品の金型。
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