JP4380270B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ遊技機に関する。
一般によく知られた「セブン機」と称されるパチンコ遊技機では、例えばスタート入賞口(始動口ともいう)に玉が入賞すると、乱数抽選によって大当たり判定が行われ、この判定結果に基づき、可変表示装置に大当たり図柄等が表示される。そして、このような機種では、図柄を可変表示中にスタート入賞口に玉が入賞すると、抽選結果を保留情報として最大4個までを限度として記憶するようにしている。
しかしながら、保留満タン時に限度個数を超えて、スタート入賞口に玉が入賞した場合、その入賞に基づく大当たり抽選は行われない。従って、遊技者の中には、保留満タン時、止め打ち(玉の発射を止める)して無駄玉をなくすようにする場合がある。しかも、最近のパチンコ遊技機は、リーチの演出時間も長いので、どうしても止め打ちしている時間が長くなってしまう。このように、止め打ちが行われると、遊技者にとって遊技の継続意思が薄れてしまい、他方遊技店にとっては遊技機の稼動が落ち売上げが低下するという問題があった。
本発明は上記した背景をもとになされたもので、保留玉の限度数に達した場合に遊技者が止め打ちをすることなく玉の発射継続をする動機付けをすることで、遊技機の稼動の低下を防ぐことが可能なパチンコ遊技機を提供することを課題とする。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するためパチンコ遊技機としては、所定のスタート条件の成立に応じて当たりか否かの抽選を実行する当否抽選手段と、
この当否抽選手段による抽選結果を保留情報として所定の限度数まで記憶する記憶手段と、
この記憶手段が記憶している保留情報に基いて図柄を可変表示する可変表示手段と、
この可変表示手段が所定の当たり図柄を表示したときに当たりを発生する当たり発生手段と、
記憶手段が記憶している保留情報の数が限度数に達している状態でスタート条件が成立した数を計数するオーバーフロー玉計数手段と、
このオーバーフロー玉計数手段の計数値を表示するオーバーフロー玉表示手段と、
オーバーフロー玉計数手段の計数値が1以上であるとき、抽選を実行するオーバーフロー抽選手段と、
このオーバーフロー抽選手段による抽選結果を示す図柄を可変表示するオーバーフロー抽選可変表示手段と、を備え、
オーバーフロー抽選手段は、記憶手段が記憶している保留情報の抽選結果がリーチ又は当たりの場合は、当たりが発生する期待度を報知するか否かを決定するための抽選を実行する一方、保留情報の抽選結果がリーチ及び当たりのいずれでもない場合は、当たり中に遊技者に付与する利益を増大させるか否かを決定するための抽選を実行することが考えられる
上記構成により、記憶手段に所定の限度数記憶され、限度数を超えたオーバーフロー玉があるとき、抽選を行い、抽選結果を示すオーバーフロー抽選可変表示手段を設けており、この抽選結果を示す図柄によって、遊技者に特典が付与される。すなわち記憶手段に記憶している保留情報の抽選結果がリーチ又は当たりの場合、当たり期待度を抽選により報知するようにしているため、遊技者が最も欲しい情報である当たり抽選結果が予告され、保留満タン後も遊技者が継続して玉を打ち続けることが期待できる。また、保留情報の抽選結果がリーチ及び当たりのいずれでもない場合は、当たり中に遊技者に付与する利益を抽選により増大させるようにしているため、例えば当たりにおけるラウンド数を増加させる等の特典を付与するようにすれば、遊技者が継続して玉を打ち続ける動機付けとすることができる。
具体的には、当たり発生手段が当たりを発生しているときに、所定のラウンド数だけ繰り返し開放される大入賞口を備え、
オーバーフロー抽選手段により当たり中に遊技者に付与する利益を増大させることが決定された場合に、ラウンド数を増加させるラウンド数増加手段を備えるようにしてもよい。これにより、オーバーフローの特典をラウンド数の増加の形で付与し、遊技者に玉の発射継続の動機付けとすることができる。
また、本発明パチンコ遊技機は、所定のスタート条件の成立に応じて当たりか否かの抽選を実行する当否抽選手段と、
スタート条件が成立した数を保留玉数として所定の限度数まで記憶する記憶手段と、
当否抽選手段による抽選結果が当たりの場合、当たり情報を累積的に記憶する当たりストック手段と、
記憶手段が記憶している保留玉数に相当する回数だけ図柄の変動表示を実行する図柄表示手段と、
当たりストック手段が当たり情報を記憶している状態で、図柄表示手段による図柄の変動表示回数が所定の放出回数に達したときに、図柄表示手段が所定の当たり図柄を表示するように制御するストック放出手段と、
図柄表示手段が所定の当たり図柄を表示したときに当たりを発生する当たり発生手段とを備えたパチンコ遊技機であって、
記憶手段が記憶している保留玉数が限度数に達している状態でスタート条件が成立した場合に、放出回数を遊技者に報知する放出回数報知手段を備えたことを特徴とする。
上記のパチンコ遊技機では、ストック機(ストック手段を備えた機種)として、当たり情報をストックし、図柄の変動表示回数が所定の放出回数に達したときに当たりを放出する設定としている。そして、保留玉がオーバーフローしてスタート条件が成立した場合、放出回数を遊技者に報知するようにしているため、当たりの放出が近いかどうかを遊技者が知り得ることができる。このようにオーバーフローの特典を当たりの放出回数(放出時期)を報知する形で付与し、遊技者に玉の発射継続の動機付けをすることができる。
具体的には、記憶手段が記憶している保留玉数が限度数に達している状態でスタート条件が成立した数を計数するオーバーフロー玉計数手段と、
このオーバーフロー玉計数手段の計数値を表示するオーバーフロー玉表示手段と、
オーバーフロー玉計数手段の計数値が1以上であるとき、抽選を実行するオーバーフロー抽選手段と、
放出回数報知手段として、オーバーフロー抽選手段による抽選結果を示す図柄を可変表示するオーバーフロー抽選可変表示手段と、を備え、
オーバーフロー抽選可変表示手段が示す特定図柄で放出回数を遊技者に報知することを特徴とする。
これにより、保留玉の限度数を超えたオーバーフロー玉があるとき、オーバーフロー玉表示手段で玉数を見て確認できるとともに、オーバーフロー抽選結果をオーバーフロー抽選可変表示手段で知り得て、遊技者が玉を打ち続けても状況を知ることができ安心感をもって遊技の継続が図れる。オーバーフロー抽選の結果を示す特定図柄が、例えば30回転以内に当たり放出確定となれば、遊技者は期待感をもって、玉の発射を継続することになる。
さらに、具体的には、図柄表示手段による図柄の変動表示回数を計数する変動回数計数手段と、この変動回数計数手段の計数値を表示する変動表示回数表示手段とを備えたとしている。これにより、遊技者は、変動表示回数を自ら見て確認でき、加えて放出回数を知り得ることになれば、変動表示回数が放出回数に達するまで期待感をもって遊技が持続される。
また、本発明パチンコ遊技機では、所定のスタート条件の成立に応じて当たりか否かの抽選を実行する当否抽選手段と、
スタート条件が成立した数を保留玉数として所定の限度数まで記憶する記憶手段と、
当否抽選手段による抽選結果が当たりの場合、当たり情報を累積的に記憶する当たりストック手段と、
記憶手段が記憶している保留玉数に相当する回数だけ図柄の変動表示を実行する図柄表示手段と、
当たりストック手段が当たり情報を記憶している状態で、所定の放出条件が成立したときに、図柄表示手段が所定の当たり図柄を表示するように制御するストック放出手段と、
図柄表示手段が所定の当たり図柄を表示したときに当たりを発生する当たり発生手段とを備えたパチンコ遊技機であって、
記憶手段が記憶している保留玉数が限度数に達している状態でスタート条件が成立した場合に、当たりストック手段が記憶している当たり情報の数を遊技者に報知するストック数報知手段を備えるようにしてもよい
上記のパチンコ遊技機では、ストック機として、当たり情報をストックし、所定の放出条件が成立したときに当たりを放出する設定としている。そして、保留玉がオーバーフローしてスタート条件が成立した場合、当たりストック手段が記憶している当たり情報の数を遊技者に報知するようにしているため、将来発生し得る当たりの数を遊技者が知り得ることができる。遊技者は、出玉獲得チャンスの期待感がふくらむ。このようにオーバーフローの特典をストックされた当たりの数を報知する形で付与し、遊技者に玉の発射継続の動機付けをすることができる。
具体的には、記憶手段が記憶している保留玉数が限度数に達している状態でスタート条件が成立した数を計数するオーバーフロー玉計数手段と、
このオーバーフロー玉計数手段の計数値を表示するオーバーフロー玉表示手段と、
オーバーフロー玉計数手段の計数値が1以上であるとき、抽選を実行するオーバーフロー抽選手段と、
オーバーフロー抽選手段による抽選結果を示す図柄を可変表示するオーバーフロー抽選可変表示手段と、を備え、
ストック数報知手段としてのオーバーフロー抽選可変表示手段が示す特定図柄で当たりストック手段が記憶している当たり情報の数を遊技者に報知するようにしてもよい
これにより、保留玉の限度数を超えたオーバーフロー玉があるとき、オーバーフロー玉表示手段で玉数を見て確認できるとともに、オーバーフロー抽選結果をオーバーフロー抽選可変表示手段で知り得て、遊技者が玉を打ち続けても状況を知ることができ安心感をもって遊技の継続が図れる。オーバーフロー抽選の結果を示す特定図柄が、例えばストック10個以上確定となれば、遊技者は期待感をもって、玉の発射を継続することになる。
さらに、具体的には、図柄表示手段による図柄の変動表示回数を計数する変動回数計数手段と、この変動回数計数手段の計数値を表示する変動表示回数表示手段と、を備え、
図柄表示手段による図柄の変動表示回数が所定回数に達したときに放出条件成立としてもよい。これにより、遊技者は、変動表示回数を自ら見て確認でき、加えて放出条件を満たす放出回数を知り得ることになれば、変動表示回数が放出回数に達するまで期待感をもって遊技が持続される。
また、本発明パチンコ遊技機では、所定のスタート条件の成立に応じて当たりか否かの抽選を実行する当否抽選手段と、
この当否抽選手段による抽選結果を保留情報として所定の限度数まで記憶する記憶手段と、
この記憶手段が記憶している保留情報に基づいて図柄を可変表示する可変表示手段と、
この可変表示手段が所定の特別図柄を表示したときに特別状態を発生する特別状態発生手段と、
特別状態中において、遊技者にとって有利な遊技方法を報知するための報知動作を予め決定された回数だけ実行可能な遊技方法報知手段と、を備えたパチンコ遊技機であって、
記憶手段が記憶している保留情報の数が限度数に達している状態でスタート条件が成立した場合に、報知動作を実行する回数を増加させる報知回数増加手段を備えるようにしてもよい
上記のパチンコ遊技機では、ナビ機能搭載機(遊技方法報知手段を備えた機種)として、特別状態中において、遊技者にとって有利な遊技方法を報知するための報知動作を予め決定された回数だけ実行可能な遊技方法報知手段を備えた構成としている。そして、保留情報の数がオーバーフローしてスタート条件が成立した場合、報知動作を実行する回数を増加させるようにしているため、特別状態中の報知回数がプラスされ、より有利に遊技を行うことができる。遊技者は、より多い出玉獲得の期待感がふくらむ。このようにオーバーフローの特典を報知回数を増加させる形で付与し、遊技者に玉の発射継続の動機付けをすることができる。
さらに、本発明パチンコ遊技機は、所定のスタート条件の成立に応じて当たりか否かの抽選を実行する当否抽選手段と、
この当否抽選手段による抽選結果を保留情報として所定の限度数まで記憶する記憶手段と、
この記憶手段が記憶している保留情報に基づいて図柄を可変表示する可変表示手段と、
この可変表示手段が所定の特別図柄を表示したときに特別状態を発生する特別状態発生手段と、
特別状態中において、遊技者にとって有利な遊技方法を報知するための報知動作を予め決定された回数だけ実行可能な遊技方法報知手段と、
記憶手段が記憶している保留情報の数が限度数に達している状態でスタート条件が成立した数を計数するオーバーフロー玉計数手段と、
このオーバーフロー玉計数手段の計数値を表示するオーバーフロー玉表示手段と、
オーバーフロー玉計数手段の計数値が1以上であるとき、抽選を実行するオーバーフロー抽選手段と、
このオーバーフロー抽選手段による抽選結果を示す図柄を可変表示するオーバーフロー抽選可変表示手段と、
オーバーフロー抽選を実行し、オーバーフロー抽選可変表示手段が特定図柄を示した場合、報知動作を実行する回数を増加させる報知回数増加手段と、
を備えるようにしてもよい
上記のパチンコ遊技機では、ナビ機能搭載機(遊技方法報知手段を備えた機種)として、特別状態中において、遊技者にとって有利な遊技方法を報知するための報知動作を予め決定された回数だけ実行可能な遊技方法報知手段を備えた構成としている。そして、オーバーフロー抽選の結果に応じて、報知動作を実行する回数を増加させるようにしているため、特別状態中の報知回数がプラスされ、より有利に遊技を行うことができる。遊技者は、より多い出玉獲得の期待感がふくらむ。このようにオーバーフローの特典を報知回数を増加させる形で付与し、遊技者に玉の発射継続の動機付けをすることができる。また、保留玉の限度数を超えたオーバーフロー玉があるとき、オーバーフロー玉表示手段で玉数を見て確認できるとともに、オーバーフロー抽選結果をオーバーフロー抽選可変表示手段で知り得て、遊技者が玉を打ち続けても状況を知ることができ安心感をもって遊技の継続が図れる。オーバーフロー抽選の結果を示す特定図柄が、例えばナビ回数を5回追加となれば、遊技者はさらに期待感をもって、玉の発射を継続することになる。
具体的には、特別状態中に開放される複数の入賞口と、
この複数の入賞口とは別に、それら複数の入賞口のうち、所定の入賞口に玉が入賞したときに開放し、それ以外の入賞口に玉が入賞したときに開放しない特定入賞口と、を備え、
遊技方法報知手段は、複数の入賞口のうち、玉の入賞により特定入賞口が開放する所定の入賞口を報知するようにしてもよい
また、具体的には、報知回数を記憶する報知回数記憶手段と、
この報知回数記憶手段が記憶する報知回数を表示する報知回数表示手段と、
を備えるようにしてもよい
これにより、特別状態中に特定入賞口を開放させるのにより有利と思われる入賞口が報知され、遊技者にとって有利に遊技が行われる。複数の入賞口が同時開放の場合には入賞口報知に基づく玉数の増減が一層顕著になる。また、有利と思われる入賞口を報知する報知回数を遊技者が確認でき、特別状態中の遊技を安心感をもって行えるとともに、出玉数を増加させることができる。
(実施例1)
以下、本発明の実施の形態につき、図面に示すパチンコ遊技機の実施例を参照して説明する。図1は、本発明のパチンコ遊技機1の正面模式図である。パチンコ遊技機1は、台枠に取り付けられた透明ガラス扉2と、台枠の内側に配置されてガラス扉2によって覆われる遊技盤3を有する。遊技盤3は、円状の遊技領域を形成している。遊技盤3の下方には、玉供給皿4が設けられている。玉供給皿4に準備された玉は、ハンドル5を含んで構成される玉発射機構によって遊技盤3に向けて発射される。遊技盤3に達した玉は、その遊技盤3の面上を落下する。
遊技盤3の面上には、その中央付近に液晶表示部6が配設されている。液晶表示部6には、3つのキャラクタ(数字)で構成された図柄が可変表示される図柄表示部10と、オーバーフロー抽選結果を示す図柄を可変表示するオーバーフロー抽選図柄表示部13とが設けられている。液晶表示部6の下方には、スタート入賞口7が配置されている。そのスタート入賞口7の下方には、当該パチンコ遊技機1が大当たりしたときに開放するアタッカー(大入賞口)8と、玉を回収するためのアウト口9が設けられている。
次に、図2に示すのは、パチンコ遊技機1の遊技制御装置20の構成を示すブロック図である。遊技制御装置20は、メイン基板21、このメイン基板21に搭載されたCPU22、遊技プログラムを格納したROM23、RAM24、入出力回路25、CPU22からの制御信号の出力が接続される表示制御基板26、音声制御基板27、ランプ制御基板28、払出制御基板29、発射制御基板30、この遊技制御装置20に電源を供給する電源回路31を含み構成される。
玉の通過を検知したとき検知信号を出力する検知スイッチとして、スタート入賞検出器32、アタッカー入賞検出器33が入出力回路25を介してCPU22に接続されている。アタッカー用ソレノイド34が入出力回路25を介してCPU22に接続されており、アタッカー8を開閉するときに制御される。表示制御基板26ではCPU22からの制御信号が入力され、該制御信号に応じて液晶表示部6の図柄表示部10およびオーバーフロー抽選図柄表示部13の表示を制御する。また、音声制御基板27では音声信号を作成し、音声信号が増幅されスピーカ35から音声が出力される。ランプ制御基板28ではCPU22からの制御信号が入力され制御信号に応じてランプ36を制御する。また、払出制御基板29では制御信号に応じて賞球や貸球の払出装置37を制御する。発射制御基板30では同様に玉の発射装置38を制御する。
CPU22(当否抽選手段)は、所定のスタート条件が成立することに応じて当たりか否かを決定するための当否抽選処理を実行する機能を有している。RAM24(記憶手段)は、当否抽選結果を保留情報として所定の限度数まで記憶する機能を有している。図柄表示部10(可変表示手段)は、RAM24が記憶する保留情報に基づいて図柄を可変表示する機能とを有している。CPU22(当たり発生手段)は、図柄表示部10が当たり図柄を表示したときに当たり状態を発生する機能を有している。
RAM24(オーバーフロー玉計数手段)は、保留情報の数が限度数に達している状態でスタート条件が成立した数を計数する機能を有している。オーバーフロー玉表示部12(オーバーフロー玉表示手段)は、RAM24が計数する数値を表示する機能を有している。CPU22(オーバーフロー抽選手段)は、RAM24が計数する数値が1以上であるとき、抽選を実行する機能を有している。オーバーフロー抽選図柄表示部13(オーバーフロー抽選可変表示手段、ラウンド数増加手段)は、オーバーフロー抽選の結果を可変表示する機能を有している。CPU22は、ラウンド数増加手段として、次の機能も有する。オーバーフロー抽選図柄表示部13が特定図柄を示したときラウンド数を増加させる指令機能を有する。従って、CPU22とオーバーフロー抽選図柄表示部13とによってラウンド数増加手段を構成する。
図3に示すように、液晶表示部6は、中央に図柄表示部10、下方の左側に保留玉表示部11が設けられている。保留玉表示部11には、図柄表示部10が可変表示中にスタート入賞口7に入賞し抽選が行われた玉の個数がRAM24に記憶され表示されるものである。図3においては、保留玉表示部12には4個の保留玉が表されている。本実施例では保留玉の上限個数は4個に設定されている。
液晶表示部6の下方の右側にオーバーフロー玉表示部12が設けられている。オーバーフロー玉表示部12には、保留玉の限度数(実施例では4個)に達した状態で、スタート入賞口7に入賞した玉の個数がRAM24に記憶され表示されるものである。オーバーフロー玉の上限個数は、本実施例では4個に設定されている。
液晶表示部6の下方の中央にオーバーフロー抽選図柄表示部13が設けられている。オーバーフロー抽選図柄表示部13は、3つのキャラクタ(数字)で構成された図柄が可変表示される。
また、図柄表示部10の上方には、メッセージ表示部14が設けられている。メッセージ表示部14では、例えば大当たりが発生した場合等に、その旨を遊技者に伝えるメッセージが表示される。
次に、図4及び図5に示すフローチャートに従って制御フローについて説明する。図4はスタート入賞処理を示している。ステップS1において、スタート入賞口7に玉の入賞があったか否かを判定する。YESの場合(入賞あり)、ステップS2において、保留玉が上限個数(4個)に達しているか否かを判定する。NOの場合(上限に達していない)、ステップS3において、大当たり抽選を実行する。
大当たり抽選について説明する。スタート入賞口7に付設されたスタート入賞検出器32により玉を検知すると、入賞検知信号がCPU22に伝送される。CPU22に入賞検知信号が入力されたタイミングに応じて、CPU22が大当たり判定用カウンタから乱数値(カウンタ値)を取得し、その乱数値が大当たり乱数に一致するか否かを判定することにより大当たりの抽選を行っている。抽選処理で乱数値が大当たり乱数である場合、大当たり条件成立となる。
次に、ステップS4において、大当たり抽選の結果をRAM24に記憶する。あわせてステップS5において、保留玉情報をインクリメントする。保留玉表示部11の表示数が1個増える。
ステップS2において、YESの場合(限度数に達した場合)、ステップS6において、オーバーフロー玉の上限個数(4個)に達しているか否かを判定する。NOの場合(上限に達していない場合)、ステップS7において、RAM24のオーバーフロー玉記憶領域の個数が1個加算される。オーバーフロー玉表示部12の個数が「+1」インクリメントされる。
次に、図5に示すオーバーフロー抽選図柄変動処理について説明する。ステップS11において、オーバーフロー玉数が1個以上か否かを判定する。YESの場合(1個以上あり)、ステップS12において、当否抽選(メイン抽選ともいう)の結果を読み込む。RAM24が記憶している保留情報の抽選結果を読み込む。メイン抽選の結果が、リーチ又は大当たりの場合、大当たり期待度を報知するか否かを決定するための抽選を実行するようにしている。一方、メイン抽選の結果が、リーチ及び大当たりのいずれでもない場合(ハズレの場合)、大当たり動作として実行される所定のラウンド数に対し、ラウンド数の追加をするか否かを決定するための抽選を実行するようにしている。すなわちアタッカー(大入賞口)8が開放して閉鎖するまでを開放単位期間(ラウンドともいう)とした場合、大当たり動作において、本実施例では15ラウンドに設定されている。オーバーフロー抽選結果に応じて、ラウンド数が追加される特典を設けている。
次に、ステップS13において、図柄表示部10で大当たり抽選図柄の変動を開始したか否かを判定する。YESの場合、ステップS14において、オーバーフロー抽選図柄表示部13のオーバーフロー抽選図柄の変動を開始する。次に、ステップS15において、3秒経過したか否かを判定する。YESの場合、ステップS16において、オーバーフロー抽選図柄表示部13の図柄変動を停止する。オーバーフロー抽選図柄の変動は、大当たり抽選図柄を表示する期間と重なる期間を有し、大当たり抽選図柄の可変表示の停止より前に停止するように、表示期間を短時間(例として3秒)としている。これにより、大当たり抽選図柄の可変表示中のものを含み、RAM24に記憶されている保留情報における大当たり期待度を報知できるようにしている。
オーバーフロー抽選図柄表示部13が示す停止図柄が特定図柄の場合、本実施例では、遊技者に次のような特典を付与するようにしている。図柄が「777」の場合、大当たり確定を表す。遊技者は、大当たり遊技の実行が約束され、楽しみをもって遊技が持続される。なお、「777」が出現する確率は、大当たり時の1/4に設定されている。
そして、図柄が「奇数リーチ」、例えば「7X7」等の場合、大当たり期待度20%を表す。また、図柄が「偶数リーチ」、例えば「4X4」等の場合、大当たり期待度5%を表す。遊技者は、大当たり期待度を知り得る。これにより、遊技の持続が期待される。
次に、図柄が「111」、「333」、「555」の場合、大当たり中のラウンド数を「3」追加することを表す。以降に発生した大当たり動作の実行の際に、通常のラウンド数(15ラウンド)に3ラウンドが追加されることが約束される。遊技者にとってチャンスであり、遊技の持続が期待される。次に、図柄が「222」、「444」、「666」の場合、大当たり中のラウンド数を「1」追加することを表す。同様に、以降に発生した大当たり動作の実行の際に、通常のラウンド数(15ラウンド)に1ラウンドが追加されることが約束される。
次に、ステップS17において、ラウンド数追加図柄か否かを判定する。YESの場合、ステップS18において、大当たりラウンドカウンタに加算する。あわせてステップS19において、メッセージ表示部14にラウンド追加メッセージを表示する。
このように、メイン抽選の結果が、リーチ又は大当たりの場合、オーバーフロー抽選により、大当たり期待度を報知する一方、メイン抽選の結果が、リーチ及び大当たりのいずれでもない場合、オーバーフロー抽選により、ラウンド数の追加をするように、特典を付与し、玉の発射継続の動機付けすることができる。
なお、オーバーフロー抽選は、メイン抽選の結果を読み込み、結果に応じて、例えばリーチ及び大当たりのいずれでもない場合は、抽選で図柄が特定図柄(大当たり期待度報知に該当した図柄)となっても大当たり期待度の報知をしない表示制御を行えばよい。そうすれば、オーバーフロー抽選は、専用のカウンタひとつで、大当たり期待度の報知の決定とラウンド数の追加の決定とを行うことができる。
(実施例2)
次に、本発明の第2実施例について、図6〜図9に基づいて説明する。第2実施例のパチンコ遊技機は、ストック機として、当たり情報をストックし、図柄の変動回数が所定の放出回数に達したときに当たりを放出する設定としている。前述の図1に示すパチンコ遊技機の正面模式図は、第2実施例にそのまま使用できるので、説明は省略する。
図6は、第2実施例のパチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック図である。前述の図2に示すブロック図と異なる部分について説明する。表示制御基板26ではメイン基板21のCPU22から信号が入力され、該制御信号に応じて液晶表示部6の図柄表示部10、オーバーフロー抽選図柄表示部13及びスタート回数表示部15の表示を制御する。
CPU22(当否抽選手段)は、所定のスタート条件が成立することに応じて当たりか否かを決定するための当否抽選処理を実行する機能を有している。RAM24(記憶手段)は、スタート条件が成立した数を保留玉数として所定の限度数まで記憶する機能を有している。RAM24(当たりストック手段)は、当否抽選結果が当たりの場合に当たり情報を累積的にストックする記憶機能を有している。図柄表示部10(図柄表示手段)は、RAM24が記憶する保留玉に相当する回数だけ図柄の変動表示をする機能とを有している。CPU22(ストック放出手段)は、RAM24が当たり情報を記憶している状態で、図柄表示部10の変動表示回数が所定の放出回数に達したとき、または所定の放出条件が成立したときに、図柄表示部10が所定の当たり図柄を表示する制御を実行する機能を有している。CPU22(当たり発生手段)は、図柄表示部10が当たり図柄を表示したときに当たり状態を発生する機能を有している。
RAM24(オーバーフロー玉計数手段)は、保留情報の数が限度数に達している状態でスタート条件が成立した数を計数する機能を有している。オーバーフロー玉表示部12(オーバーフロー玉表示手段)は、RAM24が計数する数値を表示する機能を有している。CPU22(オーバーフロー抽選手段)は、RAM24が計数する数値が1以上であるとき、抽選を実行する機能を有している。オーバーフロー抽選図柄表示部13(放出回数報知手段、ストック数報知手段、オーバーフロー抽選可変表示手段)は、オーバーフロー抽選の結果を可変表示する機能を有している。RAM24(変動回数計数手段)は、図柄表示部10による図柄の変動表示回数を計数する機能を有する。スタート回数表示部15(変動表示回数表示手段)は、RAM24が計数する変動表示回数の数値を表示する機能を有している。
図7は、液晶表示部6の表示例を示す。前述の図3に示す液晶表示部6の表示例と異なる部分について説明する。液晶表示部6の下方の左側にスタート回数表示部15が、保留玉表示部11と兼用で表示されるように設けられている。すなわち短い時間間隔でスタート回数(図7において「123」の表示)と、保留玉数(図7において「4」の表示)が切換え表示されるようにしている。CPU22からの制御信号に基づき、表示制御基板26で表示制御するようにしている。
次に、図8及び図9に示すフローチャートに従って制御フローについて説明する。図8はスタート入賞処理を示している。ステップS21において、スタート入賞口7に玉の入賞があったか否かを判定する。YESの場合(入賞あり)、ステップS22において、保留玉が上限個数(4個)に達しているか否かを判定する。NOの場合(上限に達していない)、ステップS23において、大当たり抽選を実行する。大当たり抽選については前述の通りで、説明を省略する。
本実施例では、大当たりに当選(内部当選ともいう)した場合、大当たりをストックして所定の放出条件が成立した場合に放出する(大当たりを発生させる)ようにしている。大当たり情報はRAM24に累積的にストックされる。ステップS24において、大当たりか否かを判定する。YESの場合(大当たりの場合)、ステップS25において、ストックフラグが「1」か否かを判定する。NOの場合(ストックフラグが「1」でない、すなわちストック数がゼロで初ストックの場合)、ステップS26において、スタート天井値を決定する。
RAM24にストックしている大当たりを放出する放出条件として、図柄変動表示する図柄表示の実行数量(実行回数)を累積的にRAM24で計数し、計数された数量が所定数量に達した場合、放出条件成立としている。RAM24にストックしている大当たりの放出条件が成立する数量として、天井値が設定されている。図柄表示の実行回数とは、当否抽選結果の1つの処理内容を変動表示する回数を1回とカウントするものである。
天井値の決定方法について説明する。RAM24のストック数がゼロの状態で初ストックしたときを契機として、CPU22が行う天井値抽選で天井値を決定している。天井値の抽選は、専用のカウンタを用いて行う。天井値テーブルが設定され、始値(例えば「5」)から終値(例えば「900」)の間でランダムに決定されるスタート数のことを天井値という。例えば「123」と決定される。スタート回数(図柄変動表示回数)が「123」に達した場合、放出条件成立となる。スタート回数表示部15の表示数が「123」を表示する(図7参照)。
次に、ステップS27において、ストックフラグを「1」とする。続いて、ステップS28において、ストックカウンタを「+1」インクリメントする。RAM24でストック数がカウントされ記憶される。なお、ステップS25において、YESの場合(ストックフラグが「1」の場合)、ステップS28に移行し、ストックカウンタを「+1」インクリメントする。
次に、ステップS29において、表示図柄が決定される。なお、ステップS24において、NOの場合(大当たりでない)、ステップS29に移行し、表示図柄が決定される。当否抽選結果に基づいて、図柄表示部10に確定表示される停止図柄が決定される。ただし、大当たりの場合、ストックされ、はずれの保留玉として記憶されるようにしている。
次に、ステップS30において、保留玉情報をインクリメントする。RAM24で当否抽選結果(ステップS23)で決定された保留玉の情報を記憶する。ただし、大当たりの場合、ストックされ、はずれの保留玉として記憶されることになる。保留玉表示部11の表示数が1個増える。
なお、ステップS22において、YESの場合(保留玉が限度数に達した場合)、ステップS31において、オーバーフロー玉の上限個数(4個)に達しているか否かを判定する。NOの場合(上限に達していない場合)、ステップS32において、RAM24のオーバーフロー玉記憶領域の個数が1個加算される。オーバーフロー玉表示部12の個数が「+1」インクリメントされる。
次に、図9に示すオーバーフロー抽選図柄変動処理について説明する。ステップS41において、オーバーフロー玉数が1個以上か否かを判定する。YESの場合(1個以上あり)、ステップS42において、スタート回数・ストック数を読み込む。RAM24が記憶しているスタート回数及びストック数の数値を読み込む。
次に、ステップS43において、図柄表示部10で大当たり抽選図柄の変動を開始したか否かを判定する。YESの場合、ステップS44において、オーバーフロー抽選図柄表示部13のオーバーフロー抽選図柄の変動を開始する。次に、ステップS45において、3秒経過したか否かを判定する。YESの場合、ステップS46において、オーバーフロー抽選図柄表示部13の図柄変動を停止する。オーバーフロー抽選図柄の変動は、大当たり抽選図柄を表示する期間と重なる期間を有し、大当たり抽選図柄の可変表示の停止より前に停止するように、表示期間を短時間(例として3秒)としている。これにより、大当たり抽選図柄の可変表示中のものを含み、当たりの放出回数(放出時期)を報知できるようにしている。
オーバーフロー抽選図柄表示部13が示す停止図柄が特定図柄の場合、本実施例では、遊技者に次のような特典を付与するようにしている。図柄が「777」の場合、大当たり確定を表す。その図柄変動がまさに放出回数に達した図柄変動であることを意味する。遊技者に、大当たり遊技の実行が約束される。
そして、図柄が「111」、「333」、「555」の場合、図柄変動が30回転以内に放出確定を表す。図柄変動が30回実行されるまでに放出回数に達することが約束される。遊技者にとってチャンスであり、遊技の持続が期待される。次に、図柄が「222」、「444」、「666」の場合、図柄変動が100回転以内に放出確定を表す。同様に、図柄変動が100回実行されるまでに放出回数に達することが約束される。遊技者は、当たりの放出回数を知り得る。これにより、遊技の持続が期待される。
次に、図柄が「343」、「787」の場合、ストック10個以上確定を表す。遊技者は、将来発生し得る当たりストック数が10個以上あることを知り得る。そして、図柄が「121」、「565」の場合、ストック5個以上確定を表す。遊技者に出玉獲得の期待感がふくらむ。遊技の持続が期待される。
次に、ステップS47において。放出確定図柄か否かを判定する。YESの場合、ステップS48において、メッセージ表示部14に放出確定メッセージを表示する。ステップS47において、NOの場合、ステップS49において、ストック確定図柄か否かを判定する。YESの場合、ステップS50において、メッセージ表示部14にストック確定メッセージを表示する。
本実施例では、スタート回数(図柄変動表示回数)が天井値(放出回数)に到達した場合(放出条件が成立した場合)、保留玉情報を大当たり情報に書き換える。すなわち大当たりでない保留玉を強制的に大当たりに書き換える作業を行う。従って、当初の表示図柄が書き換えられる。書き換えられた結果はRAM24に記憶される。図柄表示部10では、当初の表示図柄が書き換えられ、RAM24にストックされている大当たりを放出する条件成立を示す(書き換えられた結果)図柄が表示される。本実施例では、内部当選した大当たりを全てストックするようにしており、この書き換え処理を行わない限り、大当たりの保留玉は存在しない設定としている。つまり、図柄変動表示回数が放出回数に到達しない限り、全てハズレの保留玉に設定される。
なお、本実施例では、当たりの放出条件として、図柄変動表示回数が所定の放出回数に達したときとしているが、その他の条件を設定してもよい。例えば発射玉数が所定数に達すること、あるいは発射玉数と払出玉数の差である差玉数が所定数に達することを条件としてもよい。
このように、当たり情報をストックし、図柄の変動表示回数が所定の放出回数に達したときに当たりを放出する設定としている。そして、オーバーフロー抽選の結果に応じて、放出回数を遊技者に報知するようにしているため、当たりが近いかどうかを遊技者が知り得ることができる。また、オーバーフロー抽選の結果に応じて、ストックされている当たりの数を遊技者に報知するようにしているため、将来発生し得る当たりの数を知り得ることができる。オーバーフローの特典を放出回数の報知またはストックされている当たり数の報知をする形で付与し、遊技者に玉の発射継続の動機付けとすることができる。
(実施例3)
次に、本発明の第3実施例について、図10〜図14に基づいて説明する。第3実施例のパチンコ遊技機は、ナビ機能搭載機として、特別状態中において、遊技者に有利な遊技方法を報知するための報知動作を予め決定された回数だけ実行可能な遊技方法報知手段を備えた構成としている。
図10は、ナビ機能を搭載したパチンコ遊技機の正面模式図である。パチンコ遊技機1は、台枠に取り付けられた透明ガラス扉2と、台枠の内側に配置されてガラス扉2によって覆われる遊技盤3を有する。遊技盤3は、円状の遊技領域を形成している。遊技盤3の下方には、玉供給皿4が設けられている。玉供給皿4に準備された玉は、ハンドル5を含んで構成される玉発射機構によって遊技盤3に向けて発射される。遊技盤3に達した玉は、その遊技盤3の面上を落下する。
遊技盤3の面上には、その中央付近に液晶表示部6が配設されている。液晶表示部6には、3つのキャラクタ(数字)で構成された図柄が可変表示される図柄表示部10(表示手段)と、特別状態中に遊技者に有利な遊技方法を報知するナビ表示部16とが設けられている。液晶表示部6の下方には、スタート入賞口7が配置されている。
液晶表示部6を挟んで遊技盤3の左右に、当該パチンコ遊技機1が大当たりしたときに開閉する可変入賞口40,41(いわゆる電動チューリップ)が配置されている。このような可変入賞口40,41は、開閉状態に応じて玉の入賞のしやすさが変化するものである。スタート入賞口7の下方には、大当たり中に可変入賞口40,41に玉が入賞した場合に開閉する特定可変入賞口42(電動チューリップ)が配置されている。スタート入賞口7の下方には、玉を回収するためのアウト口9が設けられている。
図11は、図10のパチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック図である。遊技制御装置20は、メイン基板21、このメイン基板21に搭載されたCPU22、遊技プログラムを格納したROM23、RAM24、入出力回路25、CPU22からの制御信号の出力が接続される表示制御基板26、音声制御基板27、ランプ制御基板28、払出制御基板29、発射制御基板30、この遊技制御装置20に電源を供給する電源回路31を含み構成される。
玉の通過を検知したとき検知信号を出力する検知スイッチとして、スタート入賞検出器32、可変入賞検出器43,44及び特定入賞検出器45が入出力回路25を介してCPU22に接続されている。可変入賞口用ソレノイド46,47及び特定可変入賞口用ソレノイド48が入出力回路25を介してCPU22に接続されており、可変入賞口40,41及び特定可変入賞口42を開閉するときに制御される。表示制御基板26ではCPU22からの制御信号が入力され、該制御信号に応じて液晶表示部6の図柄表示部10およびナビ表示部16の表示を制御する。また、音声制御基板27では音声信号を作成し、音声信号が増幅されスピーカ35から音声が出力される。ランプ制御基板28ではCPU22からの制御信号が入力され制御信号に応じてランプ36を制御する。また、払出制御基板29では制御信号に応じて賞球や貸球の払出装置37を制御する。発射制御基板30では同様に玉の発射装置38を制御する。
CPU22(当否抽選手段)は、所定のスタート条件が成立することに応じて当たりか否かを決定するための当否抽選処理を実行する機能を有している。RAM24(記憶手段)は、当否抽選結果を保留情報として所定の限度数まで記憶する機能を有している。図柄表示部10(可変表示手段)は、RAM24が記憶する保留情報に基づいて図柄を可変表示する機能とを有している。CPU22(特別状態発生手段)は、図柄表示部10が所定の特別図柄を表示したときに特別状態を発生する機能を有している。ナビ表示部16(遊技方法報知手段)は、特別状態中において、遊技者にとって有利な遊技方法を報知するための報知動作を予め決定された回数だけ実行可能とする機能を有している。CPU22は、遊技方法報知手段として次の機能も有する。ナビ表示部16に予め決定された回数だけ報知動作を行う指令機能を有する。従って、CPU22とナビ表示部16とによって遊技方法報知手段を構成している。
RAM24(オーバーフロー玉計数手段)は、保留情報の数が限度数に達している状態でスタート条件が成立した数を計数する機能を有している。オーバーフロー玉表示部12(オーバーフロー玉表示手段)は、RAM24が計数する数値を表示する機能を有している。CPU22(オーバーフロー抽選手段)は、RAM24が計数する数値が1以上であるとき、抽選を実行する機能を有している。オーバーフロー抽選図柄表示部13(報知回数増加手段、オーバーフロー抽選可変表示手段)は、オーバーフロー抽選の結果を可変表示する機能を有している。CPU22は、報知回数増加手段として次の機能も有する。オーバーフロー抽選図柄表示部13が特定図柄を示したとき報知回数を増加させる指令機能を有する。従って、CPU22とオーバーフロー抽選図柄表示部13とによって報知回数増加手段を構成している。RAM24(報知回数記憶手段)は、報知動作を実行する回数を記憶する機能を有している。ナビ回数表示部17(報知回数表示手段)は、RAM24が記憶する報知回数を表示する機能を有する。
図12は、液晶表示部6の表示例を示す。前述の図3に示す液晶表示部6の表示例と異なる部分について説明する。液晶表示部6の下方の中央にナビ表示部16が、オーバーフロー抽選図柄表示部13と兼用で表示されるように設けられている。すなわち短い時間間隔でナビ表示(図12において右を指す矢印の表示)と、数字の可変表示(図12において「135」の表示)が切換え表示されるようにしている。CPU22からの制御信号に基づき、表示制御基板26で表示制御するようにしている。図柄表示部10の上方には、ナビ回数表示部17が設けられている。ナビ回数表示部17ではナビ表示が実行される回数表示される。図12において、星印が5個表示されており、ナビ表示が5回実行されることを表している。
次に、図13及び図14に示すフローチャートに従って制御フローについて説明する。図13はスタート入賞処理を示している。ステップS61において、スタート入賞口7に玉の入賞があったか否かを判定する。YESの場合(入賞あり)、ステップS62において、保留玉が上限個数(4個)に達しているか否かを判定する。NOの場合(上限に達していない)、ステップS63において、大当たり抽選を実行する。大当たり抽選については前述の通りで、説明を省略する。
本実施例では、大当たり(特別状態)に当選した場合、可変入賞口用ソレノイド46,47が動作制御され、可変入賞口40,41を同時に開放するようにしている。そして、可変入賞口40,41のいずれか一方をランダムに選択して有効化するように設定している。他方の入賞口は無効に設定される。有効化した可変入賞口に入賞した場合のみ、特定可変入賞口42が、所定時間(実施例では10秒間)開放するようにしている。可変入賞口40,41のいずれかに玉が1つ入賞した時点で入賞口は両方とも閉鎖するようにしている。大当たり中における可変入賞口40,41の開放及び閉鎖の単位期間をラウンドという。本実施例では大当たり中、この繰り返しが10ラウンド行われる設定としている。有効又は無効の設定はCPU22で行い、ROM23が記憶するプログラムの実行により実現される。可変入賞口40,41の有効化の切換えはラウンド毎に抽選で行われる。
そして、ナビ表示部16は、可変入賞口40,41のうち有効化した入賞口を報知するようにしている。図12で右を指しており。可変入賞口41が有効化していることを示している。CPU22からの制御信号に基づき、表示制御基板26でナビ表示部16の表示制御するようにしている。遊技者は、可変入賞口41を狙って玉を発射することになる。有効化した可変入賞口に玉が入賞すると、特定可変入賞口用ソレノイド48が動作制御され、特定可変入賞口42が所定時間開放するものである。このように、可変入賞口40,41が同時開放するため有効化した入賞口報知に基づく玉数の増減が一層顕著になる。遊技者にとって、出玉を多く獲得するチャンスとなる。
大当たり抽選における当選の種類として、スーパー大当たり(S大当たり)とノーマル大当たり(N大当たり)とが設定されている。S大当たりに当選した場合、有効化した可変入賞口40,41を大当たり中(10ラウンド)の間ラウンド毎10回報知するようにしている。一方、N大当たりの場合、有効化した可変入賞口40,41を報知しないようにしている。
次に、ステップS64において、大当たり抽選結果を記憶する。抽選結果はRAM24に記憶される。続いてステップS65において、保留玉情報をインクリメントする。保留玉表示部11の表示数が1個増える。
なお、ステップS62において、YESの場合(限度数に達した場合)、ステップS66において、オーバーフロー玉の上限個数(4個)に達しているか否かを判定する。NOの場合(上限に達していない場合)、ステップS67において、RAM24のオーバーフロー玉記憶領域の個数が1個加算される。オーバーフロー玉表示部12の個数を「+1」インクリメントされる。
次に、図14に示すオーバーフロー抽選図柄変動処理について説明する。ステップS71において、オーバーフロー玉数が1個以上か否かを判定する。YESの場合(1個以上あり)、ステップS72において、RAM24が記憶している大当たり抽選結果を読み込む。
次に、ステップS73において、図柄表示部10で大当たり抽選図柄の変動を開始したか否かを判定する。YESの場合、ステップS74において、オーバーフロー抽選図柄表示部13のオーバーフロー抽選図柄の変動を開始する。次に、ステップS75において、3秒経過したか否かを判定する。YESの場合、ステップS76において、オーバーフロー抽選図柄表示部13の図柄変動を停止する。オーバーフロー抽選図柄の変動は、大当たり抽選図柄を表示する期間と重なる期間を有し、大当たり抽選図柄の可変表示の停止より前に停止するように、表示期間を短時間(例として3秒)としている。これにより、大当たり抽選図柄の可変表示中のものを含み、ナビ表示する回数の増加ができるようにしている。
オーバーフロー抽選図柄表示部13が示す停止図柄が特定図柄の場合、本実施例では、遊技者に次のような特典を付与するようにしている。図柄が「777」の場合、全ラウンドナビ付き確定を表す。以降の大当たり遊技の際、有効化した可変入賞口40,41の報知が大当たり中の全ラウンド(10回)約束される。遊技者に期待感がふくらむ。遊技の持続が期待される。
次に、図柄が「111」、「333」、「555」の場合、ナビ回数5回追加確定を表す。また、図柄が「222」、「444」、「666」の場合、ナビ回数1回追加確定を表す。以降の大当たりの際、例えばN大当たりに当選した場合でも、ナビ表示が実行されることが約束される。これにより、遊技の持続が期待される。
次に、ステップS77において、ナビ回数追加図柄か否かを判定する。YESの場合、ステップS78において、RAM24のナビ回数記憶領域を占有するナビ回数カウンタに加算する。図12におけるナビ回数表示部17の表示数が加算される。ナビ回数表示部17を見ることにより、有利と思われる入賞口を報知する報知回数を遊技者が確認でき、特別状態中の遊技を安心感をもって行える。
このように、大当たり中(特別状態中)において、遊技者にとって有利な遊技方法を報知するために、有効化した可変入賞口40,41をナビ表示部16で予め決定された回数だけ表示するようにしている。そして、オーバーフロー抽選の結果に応じて、ナビ表示する回数を増加するようにしているため、以降の大当たり遊技が遊技者に有利に行うことができる。オーバーフローの特典をナビ回数(報知回数)を増加する形で付与し、遊技者に玉の発射継続の動機付けとすることができる。
本発明に係るパチンコ遊技機の正面模式図。 本発明に係るパチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック図。 液晶表示部の表示例を示す説明図。 スタート入賞処理を示すフローチャート。 オーバーフロー抽選図柄変動処理のフローチャート。 第2実施例の電気的構成を示すブロック図。 第2実施例の液晶表示部の表示例を示す説明図。 第2実施例のスタート入賞処理を示すフローチャート。 第2実施例のオーバーフロー抽選図柄変動処理のフローチャート。 第3実施例のパチンコ遊技機の正面模式図。 第3実施例の電気的構成を示すブロック図。 第3実施例の液晶表示部の表示例を示す説明図。 第3実施例のスタート入賞処理を示すフローチャート。 第3実施例のオーバーフロー抽選図柄変動処理のフローチャート。
符号の説明
1 パチンコ遊技機
6 液晶表示部
7 スタート入賞口
10 図柄表示部(可変表示手段、図柄表示手段)
11 保留玉表示部
12 オーバーフロー玉表示部(オーバーフロー玉表示手段)
13 オーバーフロー抽選図柄表示部(オーバーフロー抽選可変表示手段、ラウンド数増加手段、放出回数報知手段、ストック数報知手段、報知回数増加手段)
15 スタート回数表示部(変動表示回数表示手段)
16 ナビ表示部(遊技方法報知手段)
17 ナビ回数表示部(報知回数表示手段)
22 CPU(当否抽選手段、当たり発生手段、オーバーフロー抽選手段、ラウンド数増加手段、ストック放出手段、遊技方法報知手段、特別状態発生手段、報知回数増加手段)
24 RAM(記憶手段、オーバーフロー計数手段、当たりストック手段、変動回数計数手段、報知回数記憶手段)
40,41 可変入賞口(入賞口)
42 特定可変入賞口(特定入賞口)

Claims (3)

  1. 所定のスタート条件の成立に応じて当たりか否かの抽選を実行する当否抽選手段と、
    前記スタート条件が成立した数を保留玉数として所定の限度数まで記憶する記憶手段と、
    前記当否抽選手段による抽選結果が当たりの場合、当たり情報を累積的に記憶する当たりストック手段と、
    前記記憶手段が記憶している保留玉数に相当する回数だけ図柄の変動表示を実行する図柄表示手段と、
    前記当たりストック手段が当たり情報を記憶している状態で、前記図柄表示手段による図柄の変動表示回数が所定の放出回数に達したときに、前記図柄表示手段が所定の当たり図柄を表示するように制御するストック放出手段と、
    前記図柄表示手段が所定の当たり図柄を表示したときに当たりを発生する当たり発生手段とを備えたパチンコ遊技機であって、
    前記記憶手段が記憶している保留玉数が前記限度数に達している状態で前記スタート条件が成立した場合に、前記放出回数を遊技者に報知する放出回数報知手段を備えたことを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 前記記憶手段が記憶している保留玉数が前記限度数に達している状態で前記スタート条件が成立した数を計数するオーバーフロー玉計数手段と、
    このオーバーフロー玉計数手段の計数値を表示するオーバーフロー玉表示手段と、
    前記オーバーフロー玉計数手段の計数値が1以上であるとき、抽選を実行するオーバーフロー抽選手段と、
    前記放出回数報知手段として、前記オーバーフロー抽選手段による抽選結果を示す図柄を可変表示するオーバーフロー抽選可変表示手段と、を備え、
    前記オーバーフロー抽選可変表示手段が示す特定図柄で前記放出回数を遊技者に報知することを特徴とする請求項1記載のパチンコ遊技機。
  3. 前記図柄表示手段による図柄の変動表示回数を計数する変動回数計数手段と、この変動回数計数手段の計数値を表示する変動表示回数表示手段とを備えた請求項1又は2記載のパチンコ遊技機。
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