JP4377869B2 - 電縫溶接性に優れたボイラ用鋼およびそれを用いた電縫ボイラ鋼管 - Google Patents

電縫溶接性に優れたボイラ用鋼およびそれを用いた電縫ボイラ鋼管 Download PDF

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本発明は、ボイラ用鋼およびそれを使用した電縫ボイラ鋼管に関するものであり、さらに詳しくは高温・高圧環境下で使用するクリープ破断強度に優れ、かつ電縫溶接部特性に優れたボイラ用鋼および電縫溶接部特性に優れた電縫ボイラ鋼管に関するものである。
一般に、ボイラ用、化学工業用、原子力用等の高温耐熱耐圧部材にはオーステナイト系ステンレス鋼、Cr含有量が9〜12%(%は重量%を意味する。以下同じ。)の高Crフェライト鋼、Cr含有量が2.25%以下の低Crフェライト鋼あるいは炭素鋼等の材料が用いられている。そして、これらは対象となる部材の使用温度、圧力等の使用環境と経済性を考慮して適宜選択される。
ところで、これら材料のうちのCr含有量が2.25%以下の低Crフェライト鋼の特徴としては、Crを含有しているため炭素鋼に比べて耐酸化性、高温耐食性および高温強度に優れることや、オーステナイト系ステンレス鋼に比べて格段に安価で、かつ熱膨張係数が小さくて応力腐食割れを起こさないこと、さらには高Crフェライト鋼に比べても安価であって靭性、熱伝導性および溶接性に優れることが挙げられる。
このような低Crフェライト鋼の代表例として、JISに規格されているSTBA20,STBA22,STBA23,STBA24等が知られており、通常Cr−Mo鋼と総称されている。また、高温強度を向上させる目的で析出強化元素であるV,Nb,Ti,Ta,Bを添加した低Crフェライト鋼が、下記特許文献1〜10等の公報で提案されている。
さらに、析出強化型の低Crフェライト鋼として、タービン用材料である1Cr−1Mo−0.25V鋼や、高速増殖炉用構造材料である2.25Cr−1Mo−Nb鋼等が良く知られている。しかし、これらの低Crフェライト鋼は、高Crフェライト鋼やオーステナイト系ステンレス鋼に比べると高温での耐酸化性、耐食性に劣り、また高温強度も低いため、550℃以上での使用に問題がある。
そこで、550℃以上の高温でのクリ−プ強度を改善するため、特許文献11,12には、Wの多量添加やCuとMgの複合添加を行った低Crフェライト鋼が提案されている。また、特許文献13には、550℃以上の高温でのクリープ強度を改善し、併せて高強度化に伴う靭性低下を抑制するため、N量を制限した上でBを微量添加した低Crフェライト鋼が提案されている。
特開昭57−131349号公報 特開昭57−131350号公報 特開昭61−166916号公報 特開昭62−54062号公報 特開昭63−18038号公報 特開昭63−62848号公報 特開昭64−68451号公報 特開平1−29853号公報 特開平3−64428号公報 特開平3−87332号公報 特開平2−217438号公報 特開平2−217439号公報 特開平4−268040号公報
これらの材料を電縫溶接した場合、電縫溶接部には多数の高融点酸化物が生成し、電縫溶接時に内面に取り込まれ、電縫溶接部特性、つまり電縫溶接部の欠陥面積率が高く、550℃以上の高温環境下で電縫溶接部のクリープ破断強度、靭性等の特性が満足できず、電縫溶接鋼管用に適材とはいえない。従って、550℃以上の高温で使用可能な低Crフェライト鋼はシームレス鋼管である。しかしシームレス鋼管は、製造コストが高く、経済的にも有用な材料とはいえない。
このような技術の状況に鑑みて本発明は、Cr含有量が3.5%以下の低Crフェライト鋼(低Crフェライト系ボイラ用鋼)であって、高温長時間側で高いクリープ破断強度を示し、特に電縫溶接部に生成する欠陥の少ない電縫溶接性優れたボイラ用鋼、および該鋼を用いた電縫溶接部欠陥の少ない電縫ボイラ鋼管を提供することを目的とする。
本発明は、550℃以上の高温でも使用可能であり、かつ、従来のシームレス鋼管と比較して製造コストが安く、経済的効果の高い電縫溶接ボイラ鋼管に関するものである。 本発明者らは低Crフェライト系ボイラ用鋼において、電縫溶接部に生成する欠陥が少なく、クリープ破断強度、靭性等の特性が良好な鋼および鋼管を得るために、鋭意検討を重ねた結果、電縫溶接時に生成するSiO2 ,MnOおよびCr23 の3元系混合酸化物が溶接欠陥の発生に大きく影響することがわかり、それぞれの混合酸化物の融点を低下させることにより、電縫溶接時に酸化物は溶融し、スラグ成分として溶接部からスクイズアウトでき、混合酸化物に起因する電縫溶接部の溶接欠陥が少なくなることが分かった。
本発明は上記知見に基づいて成されたものであり、低Crフェライト系ボイラ用鋼についてはSiO2 ,MnOおよびCr23 の3元系状態図に基づいてSi,MnおよびCrの含有量の関係式を導き出し、それぞれの含有量を規定することでSiO2 ,MnOおよびCr23 の3元系混合酸化物の低融点化を図ることにより、電縫溶接部の溶接欠陥を低下させ、電縫溶接部クリープ特性、靭性の劣化を防止することを特徴とする。
すなわち、本発明は以下の構成を要旨とする。
(1)質量%で、
C :0.01〜0.20%、 Si:0.01〜1.0%、
Mn:0.10〜2.0% Cr:0.5〜3.5%
を含有し、
P :0.030%以下、 S :0.010%以下、
O :0.020%以下
に制限し、
(Si%)/(Mn%+Cr%)を0.005以上1.5以下とし、
残部がFeおよび不可避不純物からなると共に、電縫溶接時に生成するSiO2 、MnOおよびCr23 の混合酸化物の融点が1600℃以下であることを特徴とする電縫溶接性に優れたボイラ用鋼。
(2)質量%で、
C :0.01〜0.20%、 Si:0.01〜1.0%、
Mn:0.10〜2.0%、 Cr:0.5〜3.5%、
Nb:0.001〜0.5%、V :0.02〜1.0%、
N :0.001〜0.08%、B :0.0003〜0.01%
を含有し、さらに、
Mo:0.01〜2.0%、 W :0.01〜3.0%
の1種または2種を含有し、
P :0.030%以下、 S :0.010%以下、
Al:0.007%以下、 O :0.020%以下
に制限し、
(Si%)/(Mn%+Cr%)を0.202以上1.5以下
とし、残部がFeおよび不可避不純物からなると共に、電縫溶接時に生成するSiO 2 、MnOおよびCr 2 3 の混合酸化物の融点が1600℃以下であることを特徴とする電縫溶接性に優れたボイラ用鋼。
(3)上記(1)または(2)項に記載のボイラ用鋼に、さらに質量%で、
Ti:0.001〜0.05%
を含有することを特徴とする。
(4)上記(1)または(2)項に記載のボイラ用鋼に、さらに質量%で、
Cu:0.1〜2.0%、 Ni:0.1〜2.0%、
Co:0.1〜2.0%
の1種または2種以上を含有することを特徴とする。
(5)上記(1)または(2)項に記載のボイラ用鋼に、さらに質量%で、
Ti:0.001〜0.05%
を含有し、かつ
Cu:0.1〜2.0%、 Ni:0.1〜2.0%、
Co:0.1〜2.0%
の1種または2種以上を含有することを特徴とする。
(6)上記(1)〜(5)項のいずれか1項に記載のボイラ用鋼に、さらに質量%で、それぞれ0.001〜0.2%のLa,Ca,Y,Ce,Zr,Ta,Hf,Re,Pt,Ir,Pd,Sbのうち1種以上を含有することを特徴とする。
(7)質量%で、
C :0.01〜0.20%、 Si:0.01〜1.0%、
Mn:0.10〜2.0%、 Cr:0.5〜3.5%
を含有し、
P :0.030%以下、 S :0.010%以下、
O :0.020%以下
に制限し、
(Si%)/(Mn%+Cr%)を0.005以上1.5以下とし、
残部がFeおよび不可避不純物からなると共に、電縫溶接時に生成するSiO2 、MnOおよびCr23 の3元系混合酸化物の面積率が0.1%以下である電縫溶接部からなることを特徴とする電縫溶接部の欠陥が少なく、クリープ破断強度および靭性に優れた電縫ボイラ鋼管。
(8)質量%で、
C :0.01〜0.20%、 Si:0.01〜1.0%、
Mn:0.10〜2.0% Cr:0.5〜3.5%、
Nb:0.001〜0.5%、 V :0.02〜1.0%、
N :0.001〜0.08%、 B :0.0003〜0.01%
を含有し、さらに、
Mo:0.01〜2.0%、 W :0.01〜3.0%
の1種または2種を含有し、
P :0.030%以下、 S :0.010%以下、
Al:0.007%以下、 O :0.020%以下
に制限し、
(Si%)/(Mn%+Cr%)を0.202以上1.5以下
とし、残部がFeおよび不可避不純物からなると共に、電縫溶接部におけるSiO 2 、MnOおよびCr 2 3 の3元系混合酸化物の面積率が0.1%以下である電縫溶接部からなることを特徴とする電縫溶接部の欠陥が少なく、クリープ破断強度および靭性に優れた電縫ボイラ鋼管。
(9)前記(8)項に記載の電縫ボイラ鋼管に、母材成分としてさらに、質量%で、
Ti:0.001〜0.05%
を含有することを特徴とする。
(10)前記(8)項に記載の電縫ボイラ鋼管に、母材成分としてさらに、質量%で、
Cu:0.1〜2.0%、 Ni:0.1〜2.0%、
Co:0.1〜2.0%
の1種または2種以上を含有することを特徴とする。
(11)前記(8)項に記載の電縫ボイラ鋼管に、母材成分としてさらに、質量%で、
Ti:0.001〜0.05%を含有し、かつ
Cu:0.1〜2.0%、 Ni:0.1〜2.0%、
Co:0.1〜2.0%
の1種または2種以上を含有することを特徴とする。
(12)前記(8)〜(11)項のいずれか1項に記載の電縫ボイラ鋼管に、母材成分としてさらに、質量%で、それぞれ0.001〜0.2%のLa,Ca,Y,Ce,Zr,Ta,Hf,Re,Pt,Ir,Pd,Sbのうち1種以上を含有することを特徴とする。
以上のように本発明によれば、高温・高圧環境下で使用するクリープ破断強度に優れ、かつ電縫溶接性に優れたボイラ鋼および電縫溶接部特性に優れた電縫ボイラ鋼管を製造でき、かつ製造コストが安く経済的な材料であり、産業の発展に寄与するところが極めて大である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は、低Crフェライト系ボイラ用鋼において、特に電縫溶接した場合に、電縫溶接部の欠陥および特性に大きな影響を与える、SiO2 ,MnOとCr2 3 の3元系混合酸化物の融点を、3元系酸化物の状態図に基づき規定するSi,MnとCrの添加量の関係式によって制御し、電縫溶接部の溶接欠陥面積率を極めて低くし、電縫溶接部におけるクリープ特性、靭性等の劣化を防止することを特徴とする。
本発明は、低Crフェライト系ボイラ用鋼及びこの鋼を用いた電縫溶接ボイラ鋼管を対象とするが、これらの成分組成を前記のように限定した理由は次の通りである。
Cは、Cr,Fe,W,Mo,V,Nbと炭化物を形成し、高温強度の向上に寄与すると共、それ自体がオーステナイト安定化元素として組織を安定化する。
本発明鋼は、焼きならし・焼きもどし処理によってフェライトとマルテンサイト、ベイナイトおよびパーライトの混合した組織になるが、C含有量はこれらの組織のバランス制御のためにも重要である。
そして、C含有量が0.01%未満では炭化物の析出量が不十分となると共に、δフェライト量が多くなりすぎて強度と靭性を損なう。一方、0.20%を超えると炭化物が過剰に析出し、鋼が著しく硬化して加工性と溶接性を損なう。従って、C含有量は0.01%以上0.20%以下とした。
Siは、脱酸剤として作用し、また鋼の耐水蒸気酸化特性を高める元素である。Si含有量が0.01%未満では不十分であり、1.0%を超えると靭性が著しく低下し、クリープ破断強度に対しても有害である。従って、Si含有量は0.01%以上1.0%以下とした。
Mnは、脱酸のためのみでなく強度保持上も必要な元素である。効果を十分得るためには0.10%以上の添加が必要であり、2.0%を超すとクリープ破断強度が低下する場合がある。従ってMn含有量は0.10%以上2.0%以下とした。
Crは、低Crフェライト鋼の耐酸化性と高温耐食性の改善のために不可欠な元素であり、Cr含有量が0.5%未満ではこれらの効果が得られない。しかし、Cr含有量が3.5%を超えると、靭性、溶接性、熱伝導性が低くなって低Crフェライト鋼の利点が少なくなる。従って、Cr含有量は0.5%以上3.5%以下とした。
NbはC,Nと結合してNb(C,N)の微細炭窒化物を形成し、クリープ破断強度の向上に寄与する。特に、625℃以下では安定な微細析出物を形成してクリープ破断強度を著しく改善する効果がある。さらに、結晶粒を微細化し、靭性の改善にも有効である。しかし、Nb含有量が0.001%未満では上記効果が得られない。一方、Nb含有量が0.5%を超えると鋼が著しく硬化し、靭性、加工性、溶接性を損なうようになる。従って、Nb含有量は0.001%以上0.5%以下とした。
Vは、Nbと同様にC,Nと結合してNV(C,N)の微細炭窒化物を形成し、高温長間側のクリープ破断強度の向上に寄与するが、その含有量が0.02%未満ではその効果は十分ではない。しかし、1.0%を超えてVが添加されるとV(C,N)の析出量が過剰となり、かえって強度と靭性を損なうようになる。従って、V含有量は0.02%以上1.0%以下とした。
Nは、マトリックス中に固溶あるいは窒化物、炭窒化物として析出し、主にVN,NbNまたはそれぞれの炭窒化物の形態をとって固溶強化にも析出強化にも寄与する。本発明では、Tiと結合してTiN、さらにBと結合してBNとして析出し、それぞれクリープ破断強度向上に寄与する。0.001%未満の添加では強化への寄与がほとんどなく、また0.08%を超えて添加すると、母材靭性と強度の低下が著しい。従って、N含有量は0.001%以上0.08%以下とした。
Bは、次に示す効果を確保するために添加される元素である。Cと共偏析することにより微細炭化物(具体的にはM236 炭化物)を安定化する。低Crフェライト鋼においては、高温で長時間加熱されるとM236 炭化物にWやMoが濃化することによってこれが粗大なM6 C炭化物へと変化し、クリ−プ強度および靭性の低下を招く。しかしながら、Bの添加によりM236 が安定化するので粗大炭化物M6 Cの析出が抑えられ、クリ−プ強度の低下が抑制される。しかし、B含有量が0.0003%未満では上記の効果が得られず、一方、B含有量が0.01%を超えるとBが結晶粒界に過剰に偏析し、Cとの共偏析によって炭化物が凝集粗大化する場合があり、その結果として加工性、靭性および溶接性を著しく損ねることになる。従って、B含有量は0.0003%以上0.01%以下とした。
Alは、脱酸剤として有効であるが、特に0.01%を超えると高温強度が低下するので、0.01%以下とした。なお、Al量の上限値は、本発明の実施例に基づいて、0.007%以下とする。
Moは、固溶強化と微細炭化物析出による強化の作用を有していてクリープ破断強度の向上に有効な元素であるので、必要に応じて含有できる。しかし、Mo含有量が0.01%未満では上記効果が得られず、一方、2.0%を超えるとその効果が飽和するばかりか、溶接性、靭性を損なうようになる。従って、Moを添加する場合には0.01%以上2.0%以下が好ましい。なお、MoとWとを複合添加する場合には、単独添加の場合に比べて鋼の強度が一段と向上し、特に高温クリープ破断強度が改善される。
Wは、固溶による強化作用と微細炭化物の析出による強化作用を発揮するので、クリープ破断強度の向上に有効な元素であるが、W含有量が0.01%未満ではこれらの効果は得られない。一方、W含有量が3.0%を超えると鋼が著しく硬化し、靭性、加工性、溶接性を損なう。従って、W含有量は0.01以上3.0%以下とした。なお、WはMoと複合添加することによって鋼の強度向上効果が顕著化することは既に述べた通りである。
P,S,Oは、本発明鋼においては不純物として混入してくるが、本発明の効果を発揮する上で、P,Sは強度を低下させ、Oは酸化物として析出して靭性を低下させるので、それぞれ上限値を0.030%、0.010%、0.020%とした。
さらにTiは、CおよびNと結合してTi(C,N)を形成する。特に、Nとの結合力が強いため、固溶Nの固定に有効である。もっとも、後述するようにBも固溶Nを固定する作用を有しているが、Cとの結合形態はTiとは大きく異なる。即ち、BはFe,Cr,Wを主要成分とする炭化物中に偏析しやすく、過剰のBが存在する場合にはこれら炭化物の凝集粗大化を促進する場合がある。これに対し、TiはCと単独に結合すると共にTiNと複合析出するが、それ以上凝集粗大化が進むことはない。従って、Tiは、Nを有効に固定し、同時に炭化物の相安定性に影響しない点で好ましい。
Tiは、固溶N量を抑えることにより焼入れ性を向上させ、靭性,クリ−プ強度を向上させる。しかし、Ti含有量が0.001%未満では前記の効果が得られず、一方、その含有量が0.05%を超えるとTi(C,N)の析出量が多くなって靭性が著しく損なわれるようになる。従って、Tiの含有量は0.001〜0.05%が好ましい。
また、Cu,Ni,Coは、いずれも強力なオーステナイト安定化元素であり、特に大量のフェライト安定化元素、すなわちCr,W,Mo,Ti,Si等を添加する場合において、焼入れ組織もしくは焼入れ−焼きもどし組織を得るために必要であり、かつ有用である。同時にCuは高温耐食性の向上、Niは靭性の向上、Coは強度の向上にそれぞれ効果がある。いずれも0.1%以下では効果が不十分であり、2.0%を超えて添加する場合には、粗大な金属間化合物の析出もしくは粒界への偏析に起因する脆化が避けられない。従って、Cu,Ni,Co含有量はそれぞれ0.1%以上2.0%以下とした。
また、La,Ca,Y,Ce,Zr,Ta,Hf,Re,Pt,Ir,Pd,Sbのようなこれらの元素は、不純物元素(P、S、O)とそれらの析出物(介在物)の形態制御を目的として必要に応じて添加される。これらの元素のうち少なくとも一種を、それぞれの元素について0.001%以上添加することによって前記の不純物を安定で無害な析出物として固定し、強度と靭性を向上させる。0.001%未満ではその効果が無く、0.2%を超えると介在物が増加し、かえって靭性を損なうので、それぞれの含有量は0.001〜0.2%とする。
本発明は、上記のように低Crフェライト系ボイラ用鋼の成分を規定すると共に、さらに、電縫溶接部に生成する欠陥が少なく、クリープ破断強度および靭性を良好にするために、SiO2 ,MnOおよびCr2 3 の3元系混合酸化物の生成元素であるSi,MnおよびCr含有量を下記(1)式で規定し制御する必要がある。
0.005≦(Si%)/(Mn%+Cr%)≦1.5 ・・・(1)
但し、(Si%),(Mn%),(Cr%)は夫々Si,Mn,Crの
含有量(質量%)を示す。
本発明者らの実験から、低Crフェライト系ボイラ用鋼(Si−Mn−低Cr成分系)では、SiO2 ,MnOおよびCr2 3 の3元系混合酸化物が電縫溶接部の欠陥の発生に大きく影響するが、それらの混合酸化物の融点が1600℃以下であれば、電縫溶接時には電縫溶接部中に酸化物として残らず、溶融し、スラグ成分としてスクイズアウトされるため、電縫溶接部の溶接欠陥が生じにくいことが分かった。
これらの酸化物の状態図を考えた場合、SiO2 が多くなるほど混合酸化物は低融点化し、MnOおよび/またはCr2 3 が多くなるほど混合酸化物を高融点化する。本発明では、これらのことを考慮して、SiO2 ,MnOおよびCr2 3 の生成元素であるSi,MnおよびCrの添加量を上記(1)式によって規定することによって、電縫溶接部欠陥および特性に大きな影響を与える混合酸化物の生成を制御する。
図1は、一般ボイラ用鋼および低Crフェライト系ボイラ用鋼における(Si%)/(Mn%)、または(Si%)/(Mn%+Cr%)と電縫溶接部の溶接欠陥面積率の関係を本発明鋼と従来鋼の場合で比較したものを示し、また図2はそのときの電縫溶接部の靭性と溶接欠陥面積率の関係を示す。ここで、電縫溶接部の溶接欠陥面積率は、電縫溶接部を光学顕微鏡で観察し、一般電ボイラ用鋼については、SiO2 およびMnOを主とする混合酸化物の総面積を測定し、低Crフェライト系ボイラ用鋼については、SiO2 ,MnOおよびCr23を主とする混合酸化物を測定し、単位面積当たりの面積率を算出して、溶接欠陥面積率としたものである。また、靭性の測定は、電縫鋼管のC方向(円周方向C)に沿ってシャルピー試験片を採取し、100℃でシャルピー試験を行った。
図1および2から上記(1)式に示された(Si%)/(Mn%+Cr%)の値が0.005未満の場合、MnOおよび/またはCr23 の酸化物が電縫溶接部に残留し、溶接欠陥の原因となるため、電縫溶接部のクリープ破断強度および靭性が劣化する。また、上記式の値が1.5を超える場合、SiO2 の酸化物が電縫溶接部に残留し、溶接欠陥の原因となるため、電縫溶接部のクリープ破断強度および靭性が劣化する。従って本発明では、上記(1)式の上、下限値を夫々1.5,0.005に限定する。なお、上記(2)の発明において、上記(1)式の下限値は、本発明の実施例に基づいて、0.202以上とする。
また、上記の成分を有する本発明鋼を用いた電縫ボイラ鋼管は、その電縫溶接部中のSiO2 ,MnOおよびCr23 の3元系混合酸化物の面積率が0.1%以下であることが必要である。上記の3元系混合酸化物の面積率が0.1%を超えると電縫溶接部の溶接欠陥面積率が0.1%超になり、クリープ破断強度および靭性が劣化するため、上限を0.1%とする。
表1から表3に示す化学成分の各鋼を150kg真空溶解炉で溶解し、鋳造して得たインゴットを1050〜1300℃で加熱、圧延し、厚さ3、5、10、15および20mmの板とした。圧延終了温度は全て900〜1000℃の間となるように制御した。次に熱処理は、全て固溶化熱処理を施し、さらに780℃×1hr→空冷の焼戻し処理をした。そして、熱処理後の各鋼の母材および電縫溶接部特性を、クリープ破断試験,シャルピー衝撃試験,溶接欠陥面積率測定により評価した。この場合、溶接欠陥面積率測定に用いた試験片の焼戻し処理前後での電縫溶接部破面酸化物形態等は変化しない。
なお、評価試験の中、クリープ破断試験にはφ6mm×GL30mmの引張試験片を用いた。また、550℃および600℃で最長15000hrの試験を行い、外挿して550℃および600℃×10万時間のクリープ破断強度を求めた。シャルピー衝撃試験では10mm×10mm×55mmの2mmVノッチ試験片(JIS4号試験片)を用い、延性−脆性破面遷移温度(vTrs)を求めた。溶接欠陥面積率測定は、100℃でシャルピー試験を行った試験片を用い、光学顕微鏡にて測定した。
表1および表2には本発明鋼の化学成分と評価結果、また表3には比較鋼の化学成分と評価結果を示す。本発明鋼(No.3,4,8,19,20,24,29,30,32,34,39,40,44,45,48,57,59,60,64,67,69,70,74,77,79,80,84,85)は比較鋼(No.101〜126)に比べていずれの特性も優れていることが判る。
比較鋼の鋼番105,109,113,121および125の場合、Si含有量が0.01%未満では鋼の耐水蒸気酸化特性が不十分であり、1.0%を超えると靭性が著しく低下し、クリープ破断強度に対しても有害である。
比較鋼の鋼番106,110,114,115,118,122および126の場合、強度を十分得るためには0.10%以上のMn添加が必要であり、2.0%を超すとクリープ破断強度が低下する場合がある。
比較鋼の鋼番103,107,111,115,119および123の場合、低Crフェライト鋼の耐酸化性と高温耐食性の改善のためにCrが不可欠な元素であり、Cr含有量が0.5%未満ではこれらの効果が得られない。一方、Cr含有量が3.5%を超えると、靭性、溶接性、熱伝導性が低くなって低Crフェライト鋼の利点が少なくなる。
比較鋼の鋼番102,104,108,112,116,120,123,124および125の場合、(Si%)/(Mn%+Cr%)の値が0.005未満の場合、MnOやCr2 3 の酸化物が電縫溶接部に残留し、溶接欠陥の原因となり、溶接部の強度、靭性等の特性が劣化する。また、(Si%)/(Mn%+Cr%)の値が1.5を超える場合、SiO2 の酸化物が電縫溶接部に残留し、溶接欠陥の原因となり、溶接部の強度、靭性等の特性が劣化する。
比較鋼の鋼番101,116,117,123,124および126の場合、C含有量が0.01%未満では炭化物の析出が不十分となると共に、δフェライト量が多くなり過ぎて強度と靭性を損なう。一方、0.20%を超えると炭化物が過剰に析出し、鋼が著しく硬化して加工性と溶接性を損なう。
Figure 0004377869
Figure 0004377869
Figure 0004377869
溶接欠陥面積率とSi,Mn,Cr量の関係を示す図。
溶接欠陥面積率と靭性の関係を示す図。

Claims (12)

  1. 質量%で、
    C :0.01〜0.20%、
    Si:0.01〜1.0%、
    Mn:0.10〜2.0%
    Cr:0.5〜3.5%
    を含有し、
    P :0.030%以下、
    S :0.010%以下、
    O :0.020%以下
    に制限し、
    (Si%)/(Mn%+Cr%)を0.005以上1.5以下
    とし、残部がFeおよび不可避不純物からなると共に、電縫溶接時に生成するSiO2 、MnOおよびCr2 3 の混合酸化物の融点が1600℃以下であることを特徴とする電縫溶接性に優れたボイラ用鋼。
  2. 質量%で、
    C :0.01〜0.20%、
    Si:0.01〜1.0%、
    Mn:0.10〜2.0%
    Cr:0.5〜3.5%、
    Nb:0.001〜0.5%、
    V :0.02〜1.0%、
    N :0.001〜0.08%、
    B :0.0003〜0.01
    含有し、さらに、
    Mo:0.01〜2.0%、
    W :0.01〜3.0%
    の1種または2種を含有し、
    P :0.030%以下、
    S :0.010%以下
    Al:0.007%以下
    O :0.020%以下
    に制限し、
    (Si%)/(Mn%+Cr%)を0.202以上1.5以下
    とし、残部がFeおよび不可避不純物からなると共に、電縫溶接時に生成するSiO2 、MnOおよびCr23の混合酸化物の融点が1600℃以下であることを特徴とする電縫溶接性に優れたボイラ用鋼。
  3. 質量%で、さらに
    Ti:0.001〜0.05%
    を含有することを特徴とする請求項2に記載の電縫溶接性に優れたボイラ用鋼。
  4. 質量%で、さらに
    Cu:0.1〜2.0%、
    Ni:0.1〜2.0%、
    Co:0.1〜2.0%
    の1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項2に記載の電縫溶接性に優れたボイラ用鋼。
  5. 質量%で、さらに
    Ti:0.001〜0.05%
    を含有し、かつ
    Cu:0.1〜2.0%、
    Ni:0.1〜2.0%、
    Co:0.1〜2.0%
    の1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項2に記載の電縫溶接性に優れたボイラ用鋼。
  6. 質量%でさらに、それぞれ0.001〜0.2%のLa,Ca,Y,Ce,Zr,Ta,Hf,Re,Pt,Ir,Pd,Sbのうち1種以上を含有することを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の電縫溶接性に優れたボイラ用鋼。
  7. 質量%で、
    C :0.01〜0.20%、
    Si:0.01〜1.0%、
    Mn:0.10〜2.0%、
    Cr:0.5〜3.5%
    を含有し、
    P :0.030%以下、
    S :0.010%以下、
    O :0.020%以下
    に制限し、
    (Si%)/(Mn%+Cr%)を0.005以上1.5以下
    とし、残部がFeおよび不可避不純物からなると共に、電縫溶接時に生成するSiO2 、MnOおよびCr2 3 の3元系混合酸化物の面積率が0.1%以下である電縫溶接部からなることを特徴とする電縫溶接部の欠陥が少なく、クリープ破断強度および靭性に優れた電縫ボイラ鋼管。
  8. 質量%で、
    C :0.01〜0.20%、
    Si:0.01〜1.0%、
    Mn:0.10〜2.0%
    Cr:0.5〜3.5%、
    Nb:0.001〜0.5%、
    V :0.02〜1.0%、
    N :0.001〜0.08%、
    B :0.0003〜0.01
    含有し、さらに、
    Mo:0.01〜2.0%、
    W :0.01〜3.0%
    の1種または2種を含有し、
    P :0.030%以下、
    S :0.010%以下
    Al:0.007%以下
    O :0.020%以下
    に制限し、
    (Si%)/(Mn%+Cr%)を0.202以上1.5以下
    とし、残部がFeおよび不可避不純物からなると共に、電縫溶接部におけるSiO2 、MnOおよびCr23 の3元系混合酸化物の面積率が0.1%以下である電縫溶接部からなることを特徴とする電縫溶接部の欠陥が少なく、クリープ破断強度および靭性に優れた電縫ボイラ鋼管。
  9. 母材成分としてさらに、質量%で、
    Ti:0.001〜0.05%
    を含有することを特徴とする請求項8に記載の電縫溶接部の欠陥が少なく、クリープ破断強度および靭性に優れた電縫ボイラ鋼管。
  10. 母材成分としてさらに、質量%で、
    Cu:0.1〜2.0%、
    Ni:0.1〜2.0%、
    Co:0.1〜2.0%
    の1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項8に記載の電縫溶接部の欠陥が少なく、クリープ破断強度および靭性に優れた電縫ボイラ鋼管。
  11. 母材成分としてさらに、質量%で、
    Ti:0.001〜0.05%
    を含有し、かつ
    Cu:0.1〜2.0%、
    Ni:0.1〜2.0%、
    Co:0.1〜2.0%
    の1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項8に記載の電縫溶接部の欠陥が少なく、クリープ破断強度および靭性に優れた電縫ボイラ鋼管。
  12. 母材成分としてさらに、質量%で、それぞれ0.001〜0.2%のLa,Ca,Y,Ce,Zr,Ta,Hf,Re,Pt,Ir,Pd,Sbのうち1種以上を含有することを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載の電縫溶接部の欠陥が少なく、クリープ破断強度および靭性に優れた電縫ボイラ鋼管。
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