JP2562740B2 - 耐粒界腐食性,造管性および高温強度に優れたフエライト系ステンレス鋼 - Google Patents
耐粒界腐食性,造管性および高温強度に優れたフエライト系ステンレス鋼Info
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管性と共に高温強度に優れたフエライト系ステンレス鋼
に関し,特に燃焼ガス流路であって凝縮水による腐食を
受ける部材に好適なステンレス鋼に関するものである。
いるステンレス鋼には,低C低NのSUS410LやTi添加の
SUH409に代表される13Cr系のステンレス鋼, 或いはSUS
430Lに代表される18Cr系ステンレス鋼がある。これら
の材料は,使用中の材料到達温度や燃焼ガス中の凝縮水
等による腐食の程度によって使い分けがされており,成
分的にはいずれもCやNを低く抑え,またTi,Nb等の
固定元素を添加しているので粒界腐食に対する或る程度
の抵抗性を有している。
の燃焼ガスを対象とする場合には特に13Cr系鋼におい
て粒界腐食の問題が生じるようになった。すなわち, こ
れらの材料はパイプに溶接造管されたり,溶接による組
み立てがなされた場合に,溶接による入熱によって, T
iCやM23C6の形で粒内に析出していた炭化物が固溶
し,さらにその後の高温の燃焼ガスによる加熱を受けて
Cr炭化物として粒界へ優先的に析出し,これによって
粒界近傍でCr欠乏層が生成するといった現象が生じ,
粒界腐食が起きる。Cr炭化物の粒界への優先的な析出
は鋭敏化現象と呼ばれているが,燃焼ガス温度が300℃
付近であればこの鋭敏化はそれほど進行しない。しか
し,13Cr系のフエライト鋼の鋭敏化温度域である500℃
付近にまで材料温度が上昇する場合には,この粒界腐食
の問題が顕在化する。このような粒界腐食は燃焼ガス流
路の下流側における結露環境に曝される部位, 例えば消
音装置などで特に問題となる。
部位の材料, 例えばダンパーやブロア等では高温強度特
性がより重要視される。そして,これら上流側部位と下
流側部位の中間の管路では耐粒界腐食性と高温強度の両
特性が要求される。
パイプに加工するための造管性に優れることが必要であ
る。造管の方法としては高周波造管が通常であるが,T
IG造管が行われる部材もある。
向上させるべく,本発明者らはCrレベルを種々変化さ
せたうえTi添加量を増加させた材料を溶製し,その特
性を種々調べた結果, 13Cr系の材料を溶接後において
鋭敏化温度域で使用する場合には, 18Cr系ステンレス
鋼溶接部の粒界腐食防止に対して従来より行われてきた
手法とは異なった成分設計を必要とすることがわかっ
た。また耐粒界腐食性に関してはTiを十分に添加すれ
ば改善されるが,Tiを過剰に添加すると圧延材にスト
リーク状の表面疵が発生する上, 溶接造管するさいにピ
ンホールが発生し,造管できないこともわかった。ピン
ホール発生の原因を種々検討したところ,Ti添加量が
0.3%を超えた材料で特にピンホールの発生率が高くな
ることからTiの酸化物が主な原因と推定された。
腐食性の向上では造管性が損なわれるので,耐粒界腐食
性と高周波造管性とを同時に満足する材料開発を新たに
必要とすることが明らかとなった。
て,より過酷な条件に耐えるステンレス鋼への要求背景
のもとに,高温燃焼ガスでも優れた耐粒界腐食性を示し
且つ優れた造管性と高温強度を同時に兼備する新たなス
テンレス鋼の開発を目的としたものである。
成分設計された次の4種の態様の耐粒界腐食性,造管性
および高温強度が同時に優れたフエライト系ステンレス
鋼を提供する。
i:1.0%以下,Mn:2.0%以下,P:0.08
%以下,S:0.01%以下,Ni:0.6%以下,C
r:11.0〜15.0%,Nb:0.1〜1.0%,
V:1.0%以下,Al:0.05%以下,N:0.0
3%以下,O:0.01%以下を含有し,かつこれらの
成分の間に, 0.005≦C+N≦0.04%の関係と,次の式 I=Nb−7(C+N)+0.01(Cr−12) で定められるI値が0.15以上となる範囲に維持され
る関係が成立しており,残部がFeおよび不可避的不純
物からなる耐粒界腐食性,造管性および高温強度に優れ
たフエライト系ステンレス鋼,
%以下, Mn:2.0%以下, P:0.08%以下, S:0.01%
以下, Ni:0.6%以下, Cr:11.0〜15.0%, Nb:0.3
〜1.0%, V:1.0%以下, Al:0.05%以下, N:0.03
%以下, O:0.01%以下を含有し,かつこれらの成分の
間に, 0.005≦C+N≦0.04%の関係と,次の式 I=Nb−7(C+N)+0.01(Cr−12) で定められるI値が0.30以上となる範囲に維持される関
係が成立しており,残部がFeおよび不可避的不純物か
らなる耐粒界腐食性,造管性および高温強度に優れたフ
エライト系ステンレス鋼,
i:1.0%以下,Mn:2.0%以下,P:0.08
%以下,S:0.01%以下,Ni:0.6%以下,C
r:11.0〜15.0%,Nb:0.1〜1.0%,
V:1.0%以下,Al:0.05%以下,N:0.0
3%以下,O:0.01%以下を含有し,さらに0.5
%未満のCu,1.5%以下のMo,0.3%以下のT
i若しくはZr,1.0%以下のWの1種以上を含有
し,かつこれらの成分の間に, 0.005≦C+N≦0.04%の関係と,次の式 I=Nb+Ti−7(C+N)+0.01(Cr−1
2) で定められるI値が0.15以上となる範囲に維持され
る関係が成立し,残部がFeおよび不可避的不純物から
なる耐粒界腐食性,造管性および高温強度に優れたフエ
ライト系ステンレス鋼,および
i:1.0%以下,Mn:2.0%以下,P:0.08
%以下,S:0.01%以下,Ni:0.6%以下,C
r:11.0〜15.0%,Nb:0.3〜1.0%,
V:1.0%以下,Al:0.05%以下,N:0.0
3%以下,O:0.01%以下を含有し,さらに,0.
5%未満のCu,1.5%以下のMo,0.3%以下の
Ti若しくはZr,1.0%以下のWの1種以上を含有
し,かつこれらの成分の間に, 0.005≦C+N≦0.04%の関係と,次の式 I=Nb+Ti−7(C+N)+0.01(Cr−1
2) で定められるI値が0.30以上となる範囲に維持され
る関係が成立し,残部がFeおよび不可避的不純物から
なる耐粒界腐食性,造管性および高温強度に優れたフエ
ライト系ステンレス鋼である。
の固定元素として,Ti以外にZr,Nb,Vを添加した材
料の耐粒界腐食性および高周波造管性について調べたと
ころ,Zr添加鋼はTi添加鋼と同様にピンホールが発生
し充分な高周波造管性が得られなかったが,Nb,Vの同
時添加鋼では高周波造管性が良好となること,さらにC
量, N量及びCr量に応じてNbを適正量で添加すればよ
り耐粒界腐食性と高周波造管性を兼ね備えた材料が得ら
れることを見出した。またNb,Vの同時添加鋼に0.3%
を超えない範囲でTiを添加しても特に著しい造管性の
低下はないことがわかった。
量と耐粒界腐食性の関係を調査した結果, NbとTiはほ
ぼ同等の粒界腐食防止効果が認められた。Vについては
Nbあるいは (Nb+Ti)と複合で添加した場合に粒界腐
食防止に有効であった。
度域に曝されることを考慮すると, CとNを固定するの
に必要な量よりも増量して添加しておく必要があること
がわかった。更に, 必要なNbとTiの添加量は溶接方法
や材料のCrレベルによっても異なるが,13Cr系の材料
は18Cr系の材料よりも多く必要とすることも判明し
た。
いる。 I=Nb+Ti−7(C+N)+0.01(Cr−12)
れたものではあるが,概念的に言えば,7(C+N) の項
はCとNの固定のために消費される量を意味し, 0.01
(C−12) の項は12Cr鋼をベースとしてCrレベルによ
る粒界腐食感受性の違いを示している。その詳細は後記
の実施例によっても示すが,実験の結果, スポット溶接
部の耐粒界腐食性を維持するためにはI値は0.15以上必
要である。また,これよりも入熱の大きいMAG溶接部
の耐粒界腐食性を維持するためにはI値は0.30以上必要
である。
を種々変化させて高温強度特性を調べたところ,Nb含
有量に伴って高温強度が上昇するが,特にNb量が0.3な
いし0.4%以上においてその効果が著しいことがわかっ
た。Ti単独添加ではNb単独添加ほどの効果がなく,
C,N量についてもNbが炭窒化物として消費されるの
で,低C,Nの方が高強度となる傾向が認められた。現
段階では, 先の耐粒界腐食性に対するNb量とC,N量の
ような関係は,高温強度に対しては具体的的には得られ
ていないが,固溶Nbが高温での強度上昇に寄与してい
るものと思われる。
明細書記載の発明を一層改善したところであり,Nb量
の絶対値を前記(1)と(3)の鋼では0.1〜1.0%, (2)と(4)
項の項では0.3〜1.0%としている。また,Vについても
原明細書では耐粒界腐食性改善のために添加したが,本
発明では強度向上の面からその上限値を1.0%とし, こ
れらNb,Vの効果を補足する元素としてW,Zrも添加し
ている。加えてTIG造管性の面や耐酸化性(スケール
密着性の改善)の点からMnの添加が好ましいので,原
明細書に比べてMnの含有量を増量している。しかし,
Mn量が2.0 %を越えて添加してもこれらの効果は飽和
し,耐食性の低下が著しくなるのでその上限を2.0%と
している。
るとともに, 溶接部の耐粒界腐食性を向上させる傾向が
認められた。その理由については明らかではないが,こ
れらの溶質原子が粒界へ偏析してCr炭化物の粒界析出
を抑制するとも考えられる。Cuは耐粒界腐食性だけで
なく造管性も向上させる傾向が認められたので,より厳
しい造管或いはより厳しい環境で使用される材料では添
加することが有効である。Moは耐食性だけでなく高温
強度も向上させるが,価格が高いので燃焼ガス流路の部
位に応じて使い分ける必要がある。
Alについてその添加量と造管性に及ぼす影響を調べた
が,Al量を0.05%以下にすることによりさらに良好な
造管性が得られた。
通常のステンレス鋼においては, 加工性, 靭性の面から
0.04%以下に厳しく制限されている。ところが本発明鋼
のように極低C, Nで固定元素を添加した成分系の材料
を4.0mmより薄い板厚で使用する場合にはPを0.04%を
超えて含有しても靭性は問題とならず,耐食性や機械的
性質を犠牲にすることなく, 安価に材料を供給すること
が可能であるこがわかった。但し, P含有量が0.08%を
超えた材料では造管時のピンホールを増加させる傾向が
認められた。
基づくものであり,これによって高温燃焼ガス用途向け
での耐粒界腐食性,造管性並びに高温強度を同時に達成
したものであるが,各成分の含有量を規制した理由を個
別に概説すると次の通りである。
避的に含まれる元素である。C含有量を低減すると,軟
質になり加工性が向上するとともに炭化物の生成が少な
くなり, 溶接性, 耐粒界腐食性が向上するし,Nbの消
費を抑えることにより高温強度の向上,コストの低減を
図ることができる。本発明鋼ではC含有量は0.02%まで
は許容され得る。
して製鋼上添加される元素である。Si含有量が高いと
耐酸化性の向上に役立つが, 1.0%を超えて添加される
と固溶強化により硬質になり加工性が低下する。そこで
Si含有量はその上限を1.0%とする。
に製鋼時の脱酸剤として有効な元素であるとともに,溶
接性を向上させる。さらにスケール密着性の面から耐酸
化性にも寄与するが,過剰に添加するとMnSの化合物
を生成し耐食性が低下する。このためにMn含有量は2.0
%以下にする。
純物として鋼中に含まれる元素であり, 脱P処理を施す
とコスト高となる。この意味からは低P鋼としない方が
有利である。本発明鋼の場合には0.08%までのP含有量
では靭性, 加工性において問題はない。また造管性にも
問題がない。従ってP含有量の上限は,一般のステンレ
ス鋼より高い0.08%とする。
不可避的不純物として鋼中に含まれる元素であるが, S
含有量が高いと熱間加工性や耐食性が低下する。このた
めにS含有量の上限は0.01%とする。
ト系ステンレス鋼の靭性改善に有効な元素であるが多す
ぎるとコスト高になる。本発明鋼も通常のフエライト系
ステンレス鋼で規定されている0.6%以下とする。
であり,この意味から11.0%以上は必要である。本
発明鋼の特徴は12Crレベルでも十分に発現できる
が,さらに高いCrレベルの材料においても同様の効果
が期待できる。ただし,15.0%を超えてCrを含有
するとコスト高となるため,Crの含有量は11.0〜
15.0%とする。
である。しかし,過剰の添加は熱間加工性を低下させる
とともにコスト高となるために添加する場合には0.5
%未満にする。
に耐食性向上のためには非常に有効な元素であり,高温
強度向上にも大きく寄与する。しかし,多量に添加する
とコスト高となるため添加する場合には1.5%以下とす
る。
て。Nbは本発明において重要な添加元素の1つであ
る。すなわちNb含有量とともに耐粒界腐食性および高
温強度が上昇し, この効果を発現するには0.1%以上,
好ましくは0.3%以上の添加が必要である。NbはTiと
同様にCとNの固定元素として耐粒界腐食性の点からも
必要であり,Tiとの組み合わせで0.1%以上の添加で効
果を発現する。しかし,高温強度向上の面からは0.3%
以上の添加が好ましく使用部位によって使い分ける必要
がある。またNbはTiとは異なり0.3%以上添加しても
造管性が低下しないという特有の性質がある。しかし1.
0%を超えてNbを添加するとスポット溶接部あるいはT
IG溶接部において高温割れを生じ易くなる。したがっ
てNb含有量は0.1%以上1.0%以下, 好ましくは0.3%以
上1.0 %以下とする。
に, CとNの固定元素として有効であり, Nbを一部置
換することができる。しかし過剰の添加はストリーク状
の表面疵を発生させたり, 高周波造管時のピンホールや
TIG造管時に酸化物生成による溶接欠陥であるスラグ
スポットを多数発生させるとともに,Nb添加による高
温強度上昇の効果を低下させる。このためTi含有量の
上限は0.3%としなければいけない。
同様にCとNの固定元素として有効である。特にNbあ
るいは(Nb+Ti)と複合で添加した場合に,Nb,Tiの
粒界腐食防止効果を補う元素として極めて有効に作用す
る。また,VはNbと同じ第5族の元素であり,高温強
度に対してもNbと同様の効果を示す。しかし1.0%を超
えて添加してもその効果は飽和しコスト高となるだけで
あるから,含有量は1.0%以下とする。
高温強度を向上させる元素である。しかし,1.0%を越
えて添加してもその効果は飽和しコスト高となるだけで
あるから,1.0%以下とする。
iと同様に強力なC,Nの固定元素であり,耐粒界腐食性
の向上が図れる。また高温強度に対しても寄与する。し
かし多量に添加すると造管性を低下させるとともに材料
を脆化させる。したがって,Zrの含有量は0.3%以下と
する。
様に脱酸剤として製鋼上添加される。しかし酸素との反
応性が極めて高いために鋼中に残存したAlは高周波造
管時にTiと同様酸化物を形成しピンホール発生の原因
となる。このためAl含有量の上限は0.05%する。
不可避的不純物として鋼中に含まれてくる。N含有量が
高いと硬質になり, 加工性が低下するとともに, 窒化物
としてNb等の固定元素を多量に消費することになる。
本発明鋼ではN含有量は0.03%までは許容される。
様に不可避的不純物として鋼中に含まれてくる。O含有
量が高いと加工性を著しく阻害するとともに, 造管時に
Ti,Al等と結びついて酸化物を形成し,ピンホールや
スラグスポット発生の原因となる。このためO含有量は
0.01%以下としなければならない。
腐食性はCr炭化物の粒界析出に起因する。したがっ
て,その防止のためにはC量の低減が最も重要である。
しかし本発明鋼のように固定元素を添加する場合には固
定元素はCと同様Nとも結合して消費されるのでC+N
の総和で両元素をコントロールすることが必要となる。
現在の通常の精錬技術ではC+Nを0.005%未満にする
ことは不可能に近く, また0.04%を超えると粒界腐食感
受性が増大しまた高温強度の低下が生ずる。従ってC+
Nの範囲は0.005〜0.04%とする。
I値は,材料を溶接後,使用中において鋭敏化温度域で
ある500℃付近の熱履歴を受けることを想定して実験的
に設定された粒界腐食感受性の指標である。溶接方法と
してスポット溶接を行った場合の結果に基づいて設定す
ると,耐粒界腐食性確保のためにはI値は0.15以上の値
が必要である。またさらに入熱の大きいMAG溶接の実
験結果に基づいて設定すると0.30以上の値が必要であ
る。したがって, I値は0.15以上または0.30以上とす
る。これを代表的な実験結果に基づいて以下に説明す
る。
rベース鋼の粒界腐食試験の結果を(C+N)量と,Nb,T
i,(Nb+Ti)量の関係で示したものであり,図中の添字
は表1の供試材No.である。また,Nb添加鋼, Ti添加
鋼およびNb,Ti添加鋼をそれぞれ○, △および□と異
なった記号で示してある。粒界腐食の有無は記号の黒ぬ
り, 白ぬり, および半黒で区別してある。図1から明ら
かなようにNb,Ti等の固定元素の含有量が多い材料は
粒界腐食を生じておらず, 固定元素の種類による明確な
違いは認められない。耐粒界腐食性を確保するために必
要なNb,Ti量またはNb+Tiの量はC+N量によって
異なり, 実験結果からは, スポット溶接材では0.15+7
(C+N) 以上,MAG溶接材では0.30+7(C+N) 以
上必要であることがわかる。
界腐食防止の条件としては, Nb+Ti≧0.15+7(C+N) すなわち, Nb+Ti−7(C+N)≧0.15 が成立することである。
しては, Nb+Ti≧0.30+7(C+N) すなわち, Nb+Ti−7(C+N) ≧0.30 が成立することである。
軸をNb+Ti−7(C+N), 横軸をCr量として整理した
ものである。図中の数字と記号は図1と同様である。図
2から明らかなように, Crレベルが高い材料ほど耐粒
界腐食性を確保するために必要な有効固定元素量:Nb
+Ti−7(C+N) は少なくてすむことがわかる。
をCr量を考慮して求めると, スポット溶接材では, Nb+Ti−7(C+N)≧0.15−0.01(Cr−12) すなわち, Nb+Ti−7(C+N)+0.01(Cr−12)≧0.15 ・・・
が成立することである。
・ が成立することである。これらと式の左辺がI値に
相当するものである。
の影響を見たものであり,後記実施例において高周波造
管時に発生したピンホール数をNb量, Ti量およびAl
量で整理したものである。○はNb量を, △はTi量を,
そして◇はAl量を変化させた場合に対応し,添字は実
施例の供試材No.を示している。図3から明らかなよう
にTi量が0.3%を超えるとピンホール数が急激に多くな
り,高周波造管できない。Alは0.05%を超えた場合に
ピンホールが発生するようになる。これに対しNb添加
鋼ではその含有量が増加してもピンホールの発生は認め
らない。
張強さをNb量で整理したものである。0.3〜0.4%Nb付
近を境に強度の上昇が認められ, 1.0%Nb付近において
はその効果は飽和している。また△, ▲印でTi添加鋼
の値も合わせて示すが,Nb添加鋼に比べて強度レベル
は低い。
を具体的に示す。表1に示す化学成分を有するステンレ
ス鋼を溶製し,熱間圧延により板厚3.5mmの熱延板を製
造した。その後, 板厚1.0〜1.2mmにまで冷間圧延し,90
0〜1000℃で仕上焼鈍を施したうえ供試材とした。
4とNo.5はブランク)は本発明で規定する成分組成
範囲の鋼であり,いずれも固定元素としてNbとVが同
時添加されている。そのうち,No.6とNo.7はC
u含有鋼である。No.7は,CとNの固定元素として
さらにTiを,No.8はZrを添加した鋼である。N
o.9は高温強度向上のためWを添加している。
履歴は本発明鋼と同じである。そのうちNo.11はSUH409
に, No.12はSUS410Lに相当する鋼である。No.13は本発
明鋼に比べAl含有量が多く, Nb含有量が少ない鋼であ
る。No.14,No.15およびNo.17はSUH409と同様にTi添加
鋼ではあるが,Ti含有量が多くCrレベルもSUH409の規
格を上回る鋼である。No.16は従来から存在している18
Cr系のNb添加鋼であるが, Vを添加していない鋼であ
る。
次の粒界腐食試験および高周波造管性評価試験および高
温引張試験に供した。
接材を用いて行った。スポット溶接は板厚1mmの試片を
2枚重ねて,加圧力350kgf,電流6000〜7000A,通電サ
イクル10Hzの条件で行った。MAG溶接は直径0.8mmのY
309ワイヤを用いて板厚1mmの板にビードオンプレート
で行った。溶接条件は電圧18V, 電流80〜90A, 速度10
0cm/minである。溶接後の試片はいずれも500℃×10時間
の加熱保持後にシュトラウス試験に供した。シュトラウ
ス試験はJIS G0575では沸騰で行なうことになっている
が, ここでは母材の腐食をさけるために60℃で行った。
粒界腐食の有無はナゲット部あるいはビード部と熱影響
部の断面組織を顕微鏡観察することによって評価し, 粒
界腐食が認められないものを○印, わずかに粒界腐食し
ているものを△印, 激しい粒界腐食のものを×印とし
て, その結果を表2に示した。
(a)式で定義されるヒート係数Hを2.26に設定して直径4
5mmのパイプに造管し, 得られたパイプを偏平試験に供
し割れの有無およびピンホールの数(個/m) で評価し,
その結果を表2に示した。 H=(I・V)/(v・t) ・・・(a) ただし,Iは電流,Vは電圧,vは速度,tは板厚であ
る。
スポット溶接材においてはいずれのサンプルにおいても
粒界腐食は生じていない。だが, MAG溶接材では,I
値が0.15〜0.29の範囲にあるNo.1,3,5,8鋼の熱影響部の
表層において,わずかな粒界腐食が認められた。
%添加し,I値が0.26と,0.15を上回るNo.15鋼では,ス
ポット溶接材で粒界腐食が生じなく, MAG溶接材にお
ける粒界腐食も軽微であり, 0.54%Ti添加のNo.17鋼
(I値:0.37) ではスポットおよびMAG溶接材とも粒
界腐食は生じていなかったが,その他のサンプルではス
ポット溶接材, MAG溶接材いずれにおいても粒界腐食
が生じていた。特に固定元素を添加していないNo.12鋼
(SUS410L相当鋼) のMAG溶接材では500℃×10hの熱処
理を施さない溶接ままの状態でも激しい粒界腐食を生じ
ていた。No.16鋼はI値が0.16であり,本発明で規定す
る0.15以上を満足しているが, Vを添加していないため
スポット溶接材においても粒界腐食が認められた。
有量が多い比較鋼のNo.15とNo.17鋼では割れが生じた。
特に0.54%TiのNo.17鋼では粗大な割れが生じた。Ti
含有量がNo.15やNo.17に比べれば若干少ないが,Tiが
0.3%を超えるNo.14鋼およびAl含有量が0.05%を超え
るNo.13鋼では割れは生じなかったもののピンホールが
発生した。これに対し, Ti,Al量を低く抑えたNb添加
の本発明鋼はいずれも割れおよびピンホールとも生じて
おらず, 良好な高周波造管性を示した。
幅12.5mm平行部長さ95mmの試験片に加工し, JIS G 0576
に準じた方法で高温引張試験を行った。すなわち, 所定
の温度に到達し,15分間保持した後, 耐力までは0.3%/
min, 耐力以降は3mm/minの速度で引張った。
張試験結果を図5に示す。●印で示したNo.2の本発明
鋼は◇印のSUH409相当鋼(No.11) および△印のSUS410L
相当鋼 (No.12)に比べて極めて高い引張強さを示す。特
に, 燃焼ガス流路部材の主な温度域である400℃から800
℃の範囲においてその差は著しく, 600℃では約2倍の
強度を有する。□印で示した18CrのNo.16鋼と比較して
も,800℃以下の耐力で若干劣るものの,引張強さでは
上回っている。
食性,造管性に優れたうえに高温強度特性にも優れたフ
エライト系ステンレス鋼が得られた。この鋼は溶接部の
耐粒界腐食性に優れているため溶接施工のままで, 腐食
性の環境に使用することが可能である。さらにTiを多
量に添加した鋼に比べて表面疵も少ないので冷延工程で
の歩留りが高いうえ造管性に優れるので造管工程での歩
留りも高く, 比較的安価に製造することが可能となる。
また高温強度が高いため高温にさらされる部材への適用
に可能である。なお本発明鋼を下地鋼として表面にめっ
き処理を施せば凝縮水での耐食性をさらに向上させるこ
とが可能であり,ブロア,ダンパーなどの高温部位から
ブロアチューブ,消音装置,排気塔などの燃焼ガス凝縮
水による湿食部位まで一貫した材料で製造することが可
能となり,燃焼ガス流路用材として好適な材料が提供さ
れる。
界腐食試験結果を横軸にC+N量を, 縦軸にNb,Ti,N
b+Ti量をとって整理した図である。
b+Ti−7(C+N),横軸をCr量として整理した図であ
る。
Ti量およびAl量で整理した図である。
b(Ti)量,縦軸に引張強さおよび耐力をとって整理した
図である。
に温度を, 縦軸に引張強さおよび耐力をとって整理した
図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 重量%で,C:0.02%以下,Si:
1.0%以下,Mn:2.0%以下,P:0.08%以
下,S:0.01%以下,Ni:0.6%以下,Cr:
11.0〜15.0%,Nb:0.1〜1.0%,V:
1.0%以下,Al:0.05%以下,N:0.03%
以下,O:0.01%以下を含有し,かつこれらの成分
の間に, 0.005≦C+N≦0.04%の関係と,次の式 I=Nb−7(C+N)+0.01(Cr−12) で定められるI値が0.15以上となる範囲に維持され
る関係が成立しており,残部がFeおよび不可避的不純
物からなる耐粒界腐食性,造管性および高温強度に優れ
たフエライト系ステンレス鋼。 - 【請求項2】 重量%で,C:0.02%以下,Si:
1.0%以下,Mn:2.0%以下,P:0.08%以
下,S:0.01%以下,Ni:0.6%以下,Cr:
11.0〜15.0%,Nb:0.3〜1.0%,V:
1.0%以下,Al:0.05%以下,N:0.03%
以下,O:0.01%以下を含有し,かつこれらの成分
の間に, 0.005≦C+N≦0.04%の関係と,次の式 I=Nb−7(C+N)+0.01(Cr−12) で定められるI値が0.30以上となる範囲に維持され
る関係が成立しており,残部がFeおよび不可避的不純
物からなる耐粒界腐食性,造管性および高温強度に優れ
たフエライト系ステンレス鋼。 - 【請求項3】 重量%で,C:0.02%以下,Si:
1.0%以下,Mn:2.0%以下,P:0.08%以
下,S:0.01%以下,Ni:0.6%以下,Cr:
11.0〜15.0%,Nb:0.1〜1.0%,V:
1.0%以下,Al:0.05%以下,N:0.03%
以下,O:0.01%以下を含有し,さらに0.5%未
満のCu,1.5%以下のMo,0.3%以下のTi若
しくはZr,1.0%以下のWの1種以上を含有し,か
つこれらの成分の間に 0.005≦C+N≦0.04
%の関係と,次の式 I=Nb+Ti−7(C+N)+0.01(Cr−1
2) で定められるI値が0.15以上となる範囲に維持され
る関係が成立し,残部がFeおよび不可避的不純物から
なる耐粒界腐食性,造管性および高温強度に優れたフエ
ライト系ステンレス鋼。 - 【請求項4】 重量%で,C:0.02%以下,Si:
1.0%以下,Mn:2.0%以下,P:0.08%以
下,S:0.01%以下,Ni:0.6%以下,Cr:
11.0〜15.0%,Nb:0.3〜1.0%,V:
1.0%以下,Al:0.05%以下,N:0.03%
以下,O:0.01%以下を含有し,さらに,0.5%
未満のCu,1.5%以下のMo,0.3%以下のTi
若しくはZr,1.0%以下のWの1種以上を含有し,
かつこれらの成分の間に 0.005≦C+N≦0.04%の関係と,次の式 I=Nb+Ti−7(C+N)+0.01(Cr−1
2) で定められるI値が0.30以上となる範囲に維持され
る関係が成立し,残部がFeおよび不可避的不純物から
なる耐粒界腐食性,造管性および高温強度に優れたフエ
ライト系ステンレス鋼。
Priority Applications (1)
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EP3572544A4 (en) * | 2017-01-19 | 2020-05-20 | Nippon Steel Stainless Steel Corporation | NON-OXIDIZABLE FERRITE-BASED STEEL, AND NON-OXIDIZABLE FERRITE-BASED STEEL FOR AUTOMOTIVE EXHAUST GAS ROUTING ELEMENT |
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-
1991
- 1991-05-10 JP JP3133321A patent/JP2562740B2/ja not_active Expired - Lifetime
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