JP4375407B2 - 家庭電化機器 - Google Patents

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Description

本発明は、音発生手段を備えた洗濯機を含む家庭電化機器の発音制御に関する。
従来から音発生手段を備えた家庭電化機器は知られていたが、主にブザーによるものであった。このような従来の鳴動報知器を備えた家庭電化機器としては、特開平4-197390号公報、特開平3−188987号公報、特開昭63−214282号公報に記載の洗濯機があげられる。これらは洗濯機にブザー等の鳴動報知器を備え、洗濯機の運転終了や異常発生時に、これを鳴らすものである。その音量は最初は小さく、時間の経過と共に漸次大きくしていくようになっている例がある。また、後者の2件はメロディ発生手段を設け、洗濯の開始、終了時等に報知メロディを発生するものである。
特開平4−197390号公報 特開平3−188987号公報 特開昭63−214282号公報
上記特開平4−197390号公報に記載の従来例は、洗濯機の運転終了や異常発生を、鳴動報知器の音により利用者に報知するものである。よって洗濯機の操作ボタンの押下げによる洗濯動作の設定や、洗濯の進行状況を音により報知する点については考慮されていなかった。このため、表示装置の視認が困難な視覚障害者にとって、洗濯動作の正しい設定や、洗濯の進行状況を音により確認することができない。
また、鳴動報知器の鳴動時間、音量は制御しても、音の高さは一定であるので単調な音色となり、利用者にとって必ずしも耳当たりの良い音色とはならない。そして音色の種類が限られるので、各操作ボタンの押下げや、各洗濯工程を異なる音色で表現することが困難である。
さらに、鳴動報知器への印加電圧の振幅を制御して音量の制御を行っているので、D/A変換器等の可変電圧の発生手段が必要となる。
また、前記の特開平3−188987号公報や特開昭63−214282号公報に記載の従来例は、洗濯機の運転終了や異常発生をメロディ音により利用者に報知するようにしたものであり、前者は利用者が好みのメロディを選択でき、後者は利用者が自作のメロディを登録して使用できるようにしている。しかしながら、操作ボタンスイッチ(以下、操作ボタンという)を押下げたときに該操作ボタンの押下げ及び洗濯動作の設定値について利用者に報知し、確認させる工夫が不足しており、利用者はボタン操作が正しく受け付けられた安心感が得られず、特に表示装置の視認が困難な視覚障害者にとっては、洗濯動作が正しく行なわれるようにする設定操作が困難となる。また、後者においては、利用者が操作ボタンを操作して自作メロディを入力する時に、意図するメロディが正しく入力されたかどうかをその場で確認することができない不便がある。また、メロディIC等のような特別なメロディ発生手段を必要とするために、コスト高となる。
更にまた、前記従来装置は、報知音を利用者の好みに応じた音量に増減する点について考慮しておらず、音量の増減を行う従来の音量調整ダイヤル等の特別な音量増減手段を使用すれば、更にコスト高となる。
本発明の目的は、低コストで多彩な音色の報知音を発生し、特に視覚障害者にとっても使い勝手の良い家庭電化機器を提供することにある。
また更に本発明の目的は、低コストで多彩な音色及び音量の報知音を発生し、特に視覚障害者にとって使い勝手の良い洗濯機を提供することにある。
本発明による家庭電化機器は、利用者が家庭電化機器の動作の設定を行う操作ボタンと、前記操作ボタンからの信号を読込み、これに基づいて家庭電化機器の運転制御を行う制御部と、前記制御部が出力する信号により音を発生する圧電ブザーからなる音発生手段とを具備し、前記操作ボタンの押下げ時に操作ボタンによって設定される設定値に応じて異なる音階の音を発生させる家庭電化機器において、前記制御部は、高低二値からなる方形波を音階毎に周期を変化させ、前記方形波の一周期内における前記二値の時間比率を音階に応じて変化させると共に、前記時間比率を固定した振幅一定の方形波電圧を周波数を変化させて前記圧電ブザーに印加した場合に音量が前後の周波数と比較して高くなる周波数帯域で高値の時間比率が低値の時間比率よりも小さくなるように変化させ、かつ前記方形波の周期Tに対する高値の時間τの時間比率τ/Tを前記圧電ブザーの音量の周波数特性に対して逆の周波数特性となるように変化させることを特徴とする。
本発明によれば、制御部は、高低二値からなる方形波を音階毎に周期を変化させ、方形波の一周期内における前記二値の時間比率を音階に応じて変化させさせて出力すると共に、時間比率を固定した振幅一定の方形波電圧を周波数を変化させて圧電ブザーに印加した場合に音量が前後の周波数と比較して高くなる周波数帯域で高値の時間比率が低値の時間比率よりも小さくなるように変化させ、かつ方形波の周期Tに対する高値の時間τの時間比率τ/Tを圧電ブザーの音量の周波数特性に対して逆の周波数特性となるように変化させることにより、圧電ブザーに入力する方形波の電圧振幅を変化させることなく、音階に応じた周波数による音量の変動を補正でき、自然なメロディ音を発生することができる。
以下に、本発明の好ましい態様を列記する。
(1)利用者が家庭電化機器の運転操作を行う操作ボタンと、前記操作ボタンからの信号を読込み、これにもとづいて前記家庭電化機器の運転制御を行う制御部と、前記制御部が出力する信号により、前記操作ボタンによる前記家庭電化機器動作の設定値や、前記家庭電化機器動作の進行状況等を表示する表示部と,前記制御部が出力する信号により音を発生する音発生手段とを具備し、前記操作ボタンの押下げ時に前記音発生手段より音を発生し、音量、音色、周波数、継続時間の少なくとも一要素は、前記各操作ボタンに応じて異なることを特徴とする家庭電化機器。
(2)利用者が家庭電化機器の運転操作を行う操作ボタンと、前記操作ボタンからの信号を読込み、これにもとづいて前記家庭電化機器の運転制御を行う制御部と、前記制御部が出力する信号により、前記操作ボタンによる前記家庭電化機器動作の設定値や、前記家庭電化機器動作の進行状況等を表示する表示部と、前記制御部が出力する信号により音を発生する音発生手段とを具備し、前記家庭電化機器の運転開始時または電源投入時、前記家庭電化機器動作の各工程の終了時および前記家庭電化機器動作中の異常の発生時に、前記音発生手段より報知音を発生し、前記報知音の音量、音色、周波数、継続時間の少なくとも一要素は、工程、異常の種類に応じて異なることを特徴とする家庭電化機器。
(3)上記(1)または(2)において、前記制御部が前記音発生手段に出力する信号は高低二値の信号であり、前記二値の時間比率を制御することにより、前記音発生手段の音量を制御する家庭電化機器。
(4)上記(1)または(2)において、前記操作ボタンの操作により、前記操作ボタン押下げ時に発生する音ないし前記報知音の、一部または全部の発生を中止したり、音量を低減する家庭電化機器。
(5)利用者が洗濯機の運転操作を行う操作ボタンと、前記操作ボタンからの信号を読込み、これにもとづいて洗濯機の運転制御を行う制御部と、前記制御部が出力する信号により、前記操作ボタンによる洗濯動作の設定値や、洗濯の進行状況等を表示する表示部と、前記制御部が出力する信号により音を発生する音発生手段とを具備し、前記操作ボタンの押下げ時に前記音発生手段より音を発生し、音量、音色、周波数、継続時間の少なくとも一要素は、前記各操作ボタンに応じて異なることを特徴とする洗濯機。
(6)上記(5)において、同一の前記操作ボタンの押下げ1回毎に、すすぎ回数等の洗濯動作の設定値が順次変化する場合に、前記音の音量、音色、周波数、継続時間の少なくとも一要素は、各設定値に応じて異なる洗濯機。
(7)利用者が洗濯機の運転操作を行う操作ボタンと、前記操作ボタンからの信号を読込み、これにもとづいて前記洗濯機の運転制御を行う制御部と、前記制御部が出力する信号により、前記操作ボタンによる洗濯動作の設定値や、洗濯の進行状況等を表示する表示部と、前記制御部が出力する信号により音を発生する音発生手段とを具備し、前記洗濯機の運転開始時または電源投入時、洗濯の各工程の終了時および洗濯中の異常の発生時に、前記音発生手段より報知音を発生し、前記報知音の音量、音色、周波数、継続時間の少なくとも一要素は、工程、異常の種類に応じて異なることを特徴とする洗濯機。
(8)上記(7)において、運転開始時または電源投入時に発生する報知音は、前記操作ボタンにより洗濯動作を設定する際に発生する音を、洗濯工程順に連続して発生する洗濯機。
(9)上記(5)において、前記洗濯機の運転中に特定の操作ボタンの押下げにより、現在進行中の洗濯工程を表現する報知音を発生する洗濯機。
(10)上記(5)または(6)において、前記操作ボタンの押下げが無効である場合、前記操作ボタンの押下げ時に無効を示す音を発生する洗濯機。
(11)上記(7)において、洗剤量が不足と判定した場合に、これを示す報知音を発生し、運転を一定時間停止する洗濯機。
(12)上記(7)において、洗濯動作の設定値に過不足があると判定した場合に、これを示す報知音を発生し、運転を一定時間停止する洗濯機。
(13)上記(12)において、一定時間内に操作ボタンにより洗濯動作の設定値の変更が行われない場合に、利用者の事前の設定に従い、前記洗濯動作の設定値を自動的に変更するか否かを選択して、運転を再開する洗濯機。
(14)上記(7)において、異常発生時に報知音を発生後、異常が解消されるまで一定時間間隔で報知音を発生し、前記報知音の音量、継続時間等を前記報知音の発生回数と共に増大する洗濯機。
(15)上記(14)において、前記報知音の発生回数が一定数に達した場合、自動的に洗濯機の電源を切断する洗濯機。
(16)上記(5)、(6)または(7)のいずれかにおいて、前記制御部が前記音発生手段に出力する信号は高低二値の信号であり、前記二値の時間比率を制御することにより、前記音発生手段の音量を制御する洗濯機。
(17)上記(16)において、前記音量制御の方式により、前記音発生手段の音量の、周波数による変動を補正する洗濯機。
(18)上記(5)、(6)または(7)のいずれかにおいて、前記操作ボタンの操作により、前記ボタン押下げ時に発生する音ないし前記報知音の、一部または全部の発生を中止したり、音量を低減する洗濯機。
(19)洗濯運転操作を行う操作ボタンと、該操作ボタンからの信号を読み込んで該信号に基づいて洗濯動作の制御を行う制御手段と、前記操作ボタンによる洗濯動作の設定値や洗濯動作の進行状況等を表示する表示手段と、前記制御手段が出力する信号により音を発生する音発生手段とを備えた洗濯機において、前記制御手段は、同一の操作ボタンが1回押下げられる毎に洗濯動作の設定値を順次更新すると共に、前記音発生手段を各設定値に応じた音で鳴らせる制御を行うようにしたことを特徴とする洗濯機。
(20)上記(19)において、前記制御手段は、前記設定値の更新1回毎に前記発生音の周波数を上昇または下降させる制御を行うようにしたことを特徴とする洗濯機。
(21)上記(19)または(20)において、前記制御手段は、前記設定値が基準値に達したときに前記発生音の音数または発生時間長を変える制御を行うようにしたことを特徴とする洗濯機。
(22)洗濯運転操作を行う操作ボタンと、該操作ボタンからの信号を読込んで該信号に基づいて洗濯動作の制御を行う制御手段と、前記操作ボタンによる洗濯動作の設定値や洗濯動作の進行状況等を表示する表示手段と、前記制御手段が出力する信号により鳴る音発生手段とを備えた洗濯機において、前記制御手段は、操作ボタンが押下げられると前記音発生手段を鳴らせると共に、押下げられた操作ボタンに応じた音にする制御を行うようにしたことを特徴とする洗濯機。
(23)上記(22)において、前記制御手段は、前記操作ボタンの配列の順に応じて前記発生音の周波数を上昇または下降させる制御を行うようにしたことを特徴とする洗濯機。
(24)上記(20)、(22)または(23)のいずれかにおいて、前記制御手段は、前記周波数の上昇または下降の範囲を、前記音発生手段の公称周波数の0.5倍〜2倍の周波数範囲で変えるようにしたことを特徴とする洗濯機。
(25)上記(20)、(22)または(23)のいずれかにおいて、前記制御手段は、前記周波数の1回の上昇または下降の変化幅を音階の半音、1音または所定の度数としたことを特徴とする洗濯機。
(26)上記(19)〜(22)のいずれかにおいて、前記制御手段は、前記操作ボタンの特定の操作に基づいて前記操作ボタンの押下げ時に発生する音を、同一の操作ボタンにより設定される洗濯動作の各設定値毎に変えるか、各操作ボタンに応じて変えるかの切替えを行うようにしたことを特徴とする洗濯機。
(27)洗濯運転操作を行う操作ボタンと、該操作ボタンからの信号を読込んで該信号に基づいて洗濯動作の制御を行う制御手段と、前記操作ボタンによる洗濯動作の設定値や洗濯動作の進行状況等を表示する表示手段と、前記制御手段が出力する信号により鳴る音発生手段とを備えた洗濯機において、前記制御手段は、洗濯動作制御開始時または電源投入時、洗濯動作の各工程の終了時および洗濯動作中の異常の発生時に前記音発生手段により報知音を発生させると共に、該報知音を工程及び異常の種類に応じて変える制御を行うようにしたことを特徴とする洗濯機。
(28)上記(19)〜(27)のいずれかにおいて、前記制御手段は、前記操作ボタンの特定の操作に基づいて該操作ボタンの押下げ時に発生する音及び該報知音の一部または全部の発生を停止及び再開する制御を行うようにしたことを特徴とする洗濯機。
(29)上記(28)において、前記制御手段は、前記特定の操作により音の発生を停止する際には音量が連続下降して消失する報知音を発生し、音の発生を再開する際には無音状態から音量が連続上昇する報知音を発生する制御を行うようにしたことを特徴とする洗濯機。
(30)上記(19)〜(29)のいずれかにおいて、前記制御手段は、前記操作ボタンの特定の操作により、該操作ボタンの押下げ時に発生する音及び報知音の音量の増減を行うことを特徴とする洗濯機。
(31)上記(30)において、前記制御手段は、2値信号の時間幅比率を増減することにより前記音発生手段の音量を増減することを特徴とする洗濯機。
(32)上記(30)において、前記制御手段は、音量の増減制御において、変更前の音量から変更後の音量まで音量が連続的に変化する報知音を発生する制御を行うことを特徴とする洗濯機。
(33)上記(27)において、前記制御手段は、洗濯動作の開始から終了までに発生する報知音を連続した楽曲を構成するように制御することを特徴とする洗濯機。
(34)上記(27)において、前記制御手段は、洗濯動作の開始時に発生する報知音を洗濯動作の種類に応じて変える制御を行うようにしたことを特徴とする洗濯機。
(35)上記(19)〜(34)のいずれかにおいて、前記制御手段は、前記操作ボタンの押下げ時の発生音または前記報知音を、前記操作ボタンの特定の操作により複数の候補の中から選択することができるようにしたことを特徴とする洗濯機。
(36)上記(19)〜(35)項のいずれかにおいて、前記制御手段は、前記操作ボタンの押下げ状況の時間経過を記録する記録手段を備え、該操作ボタンの特定の操作により、該押し下げ状況の時間経過を楽曲の演奏情報として該記録手段に記録し、発音時には該記録をもとにして該楽曲の演奏音の信号を出力することを特徴とする洗濯機。
(37)上記(5)〜(36)のいずれかにおいて、前記報知音はメロディとなって流れることを特徴とする洗濯機。
要するに本発明の最も望ましい洗濯機の態様は、1)操作ボタン押下げ時に、ボタンまたは設定値に対応する音階音を発生する、2)洗濯動作開始時に、洗濯の種類(方針:例えば水、またはお湯取りの開始動作選択)に応じた音を、洗濯動作開始ボタン押下げ異なるメロディとして発生する、3)洗濯中の各工程終了時に工程(例えば、給水、洗い、すすぎ)に応じた音を例えばメロディとして発生する、4)トグル選択ボタンでは、(例えば選択コース)基準(標準)値を選択した場合には2打音となる(この2打音から順次
「レ」、「ミ」、「ファ」と音階になる)、というものである。
ここで、本願明細書において、「音」とは可聴周波数帯域の音のことを意味し、「音量」とは一定距離における音圧レベルのことをいう。
以下に、作用について述べる。
制御手段は、操作ボタンの押下げによる信号を読込むと、即座に音信号を演算作成し、出力する。これにより操作ボタンの押下げと同時に、音発生手段より音を発生できる。音信号の音量、音色、周波数、継続時間を各操作ボタン毎に異ならせることにより、各操作ボタンに応じて異なる音色の音を発生できる。同一ボタンを1回押下げる毎に、機器動作の設定値が順次変化するいわゆるトグル操作による設定の場合には、各設定値に応じて異なる音色の音を発生できる。
また制御手段は機器の運転制御を行い、かつ音信号を演算作成し出力するので、機器動作の各工程の終了時や異常の発生時に、即座に音信号を演算作成し出力することにより、機器工程の終了や異常の発生を、各工程や異常の種類に応じて異なる音色の音で、利用者に報知できる。
さらに音信号を電圧振幅一定の方形波とし、一周期内での電圧有無の時間比率を制御すれば、可変電圧の発生回路を必要とせずに、音量の制御を行うことができる。
また操作ボタンに特定のボタンを設け、ボタンにより、上記の音の全部または一部の発生中止や、音量の低減をあらかじめ設定可能とすれば、不要な音の発生により利用者をわずらわせたり、周囲の人に迷惑をかけることがない。
制御手段は、操作ボタンの押し下げにより発生する信号を読み込むと、動作設定値の種類または操作ボタンに応じた音量、音色、周波数、継続時間の少なくとも一要素が異なる音を発生するように音発生手段を鳴らし、また、洗濯動作における各工程の開始,終了時や異常発生時に該各工程や異常の種類に応じた音を発生するように音発生手段を鳴らし、更に発生音量制御を行う。
以下、本発明を代表的家庭電化機器の一つである洗濯機の一実施例について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明による洗濯機の一実施例の構成を示す図である。操作ボタン1は、利用者が洗濯機の運転、停止や、洗い時間、すすぎ回数等の洗濯動作の設定を行うボタン群である。制御部2は、操作ボタン1からの信号を読込み、これにもとづいて洗濯機の運転制御を行う演算制御器であり、市販のマイクロプロセッサ等である。表示パネル3は、操作ボタン1による洗濯動作の設定値や、洗い、すすぎ等の洗濯の進行状況、脱水不可等の異常の発生を表示する表示装置であり、蛍光表示板等である。表示内容の信号は、制御部2より出力される。音発生手段4(例えば鳴動報知器。以下、同じ)は、電気信号の印加により音を発生する圧電ブザー等の発音体であり、電気信号は制御部2より出力される。洗濯機機構部6は、モーター、クラッチ、電磁弁等の、洗濯動作を行う駆動部分である。洗濯機駆動回路5は、制御部2が出力する制御信号にもとづいて、洗濯機機構部6の駆動電力を発生する。センサ8は、洗濯物の重量、洗濯槽の水位、洗濯水の濁り、洗剤濃度等、洗濯機の制御に必要な情報を計測する一連のセンサであり、制御部2はセンサ8からの信号を、インタフェース回路7を介して読込む。
図2は、操作ボタン1および表示パネル3の一例である。利用者は、表示パネル3の下方の各ボタンにより洗濯動作の設定を行い、スタート・一時停止ボタンの押下げにより、洗濯機の運転を開始する。洗濯機の運転中に同ボタンを押すと洗濯機の運転を一時停止し、再び押すと運転を再開する。コースボタンは、利用者が洗濯物の種類、量に応じて洗濯コースを選択するボタンであり、同ボタン上方の表示パネルに記された7コースより選択する。
「手造り」コースは、利用者が洗い時間、すすぎ回数等の洗濯動作を各ボタンにより設定する。「標準」コースは、制御部2がセンサ8による洗濯物の重量等の測定値にもとづき、洗濯動作を自動的に設定する。コース、水量、洗い、すすぎ、脱水の各ボタンは、それぞれ、1個のボタンで複数の設定値を選択するものであり、1回押す毎に設定値が順次変化し、全設定値をつくせば最初の設定値に戻る。設定値は表示パネル3に表示される。また時、分ボタンは1回押す毎に、表示パネル3上の時、分の表示値が1ずつ増加する。
またブザーボタンは、利用者が必要により音発生手段4の鳴音の中止,音量の低減等を設定するボタンであり、設定の状態は表示パネル3の、時、分表示の右上に記号で表示される。
図3は、水量、洗い、すすぎ、脱水の各ボタンの押下げによる、設定値の変化の様子の一例である。水量ボタンは給水量を、洗いボタンは洗い時間を、すすぎボタンはすすぎ回数を、脱水ボタンは脱水時間を設定する。各々「設定なし」に設定すれば、制御部2がセンサ8による測定値にもとづき、各設定値を自動的に設定する。
利用者が操作ボタン1を押すと同時に、音発生手段4は各ボタン、各設定値に対応する短い音を発生する。図4は、操作ボタン1の押下げによる音の発生における、制御部2の動作を示すフローチャートである。利用者が電源ボタンを押して洗濯機の電源を投入すると、制御部2は各洗濯動作の初期設定値を、表示パネル3に表示し、各ボタンについて設定値のカウンタを0にする(s−1)。利用者が操作ボタン1のいずれかのボタンを押すと、制御部2はボタンの押下げによる信号を読込み(s−2)、まずどのボタンであるかを判別する(s−3)。そしてその時点でのボタンの押下げが有効であれば(s−4)、ボタンの設定値のカウンタを1増加する。ただしボタンで設定可能な設定値数に達したら0にリセットする。例えば水量ボタンの場合、設定値は図3に示す6通りなので、カウンタを1増加して6になったら0にリセットする(s−5)。同時にボタンによる洗濯動作の設定値、および表示パネル3上の設定値の表示を変更する。水量ボタンの場合、初期設定値は「自動(設定なし)」なので、次の設定値の「高」に変更する(s−6)。そして制御部2は、その時点で当該設定値の設定が有効であれば(s−7)、これに対応する音信号を演算作成し、音発生手段4に出力する(s−8)。そして制御部2は再び操作ボタン1の押下げを待機する。
ボタンの押下げが無効であれば(s−4)、制御部2は無効を示す音信号を演算作成し、音発生手段4に出力する(s−9)。例えば洗濯コースを「標準」に設定した場合、洗い時間等は自動的に設定されるので、洗いボタンの押下げは無効である。また当該ボタンの押下げ自体は有効でも、ボタンにより設定しようとしている設定値が無効であれば(s−7)、制御部2は無効を示す音信号を演算作成し、音発生手段4に出力する(s−9)。例えば洗濯終了時刻を予約する場合では、利用者は目的の予約時刻が表示されるまで、時,分ボタンの押下げを繰り返す。これで現在時刻と表示中の予約時刻との差が小さく、予約時刻での洗濯終了が不可能な場合は、予約時刻を無効として、時、分ボタンの押下げ時に、無効を示す音を発生する。なお、1個のボタンの押下げにより設定可能な設定値の中に、一部無効なものが含まれる場合は、無効な設定値自体を設定の対象外として除去してもよい。
なおブザーボタンの設定により、音の発生を中止したり、音量を低減したりすることができる。
図5は、各ボタンの押下げにより発生する音の一例である。これらは各ボタン、さらに1個のボタンによる各設定値に応じて異なる音色とする。これらはいずれも振幅一定の方形波とする。水量ボタンでは音の周波数を連続上昇させて、給水により水位が上昇する感覚を表現し、水量が多いほど音の発生時間が長く、周波数の上昇幅も大きくする。また耳当りの良い音とするため、音量は時刻と共に減衰させる。洗いボタンでは「ミ・ファ・ソー」のような2、3音のメロディとし、メロディ各音の音量は時刻と共に減衰させる。
図6は、ボタン押下げにより発生する音信号の波形の一例である。これはコースボタンにより洗濯コースを「ふとん」に設定した時に発生する音であり、図5の最下欄に記すものである。これは「ファ・ソ」という感じの2音のメロディであり、各音50ms、合計100msである。方形波の電圧振幅は5V一定とする。各音で、方形波の周期はそれぞれT1=0.38ms(周波数2.6kHz)、T2=0.34ms(周波数2.9kHz)で一定とし、一周期内での電圧有(5V)、無(0V)の時間比率を変化させて音量を制御する。各音で時刻tと共に音量を減衰させるには、電圧有の時間τ1,τ2を最初T1/2,T2/2とし、時刻tと共に減少させる。第1音の中間時点t=25msでは、τ1=T1/4とし、第1音の終端t=50ms付近ではほぼ0とする。制御部2はディジタル演算により、一定のサンプリング周期、例えばTS=10μs(周波数fS=100kHz)で音信号のデータを作成し出力する。音信号は振幅一定の方形波とするので、電圧有(5V)を1,無(0V)を0で表現する。例えば第1音の一周期目は、19個の1と19個の0とを連続して出力する。
図7は図6の波形における、方形波の一周期内での電圧有,無の時間比率、および音量の時間変化を示す図である。波形値1か0、周期Tの方形波で、一周期内での波形値1の時間をτとする(0≦τ/T≦1)。この方形波をフーリエ級数展開すれば、第n次高調波の振幅anは、an=(2/nπ)・sin(nπ・τ/T) となる。n=0は直流分、n=1は基本波成分である。音として寄与する交流分の振幅anは高調波次数nと共に減少し、基本波成分の振幅a1が最大である。かつ圧電ブザー等の音発生手段4は再生周波数帯域が狭く、方形波の周波数(周期Tの逆数)を再生周波数帯域内に収めれば、音として寄与するのはほとんど基本波成分のみとなる。よって方形波の一周期内での波形値1の時間比率τ/Tと、音発生手段4による発生音の音量vとの関係はほぼ、v=b・sin(nπ・τ/T)となる(bは定係数)。よって方形波の振幅は一定でも、一周期内での電圧有、無の時間比率を制御することにより、音量の制御が可能である。
再び図5を参照しながら説明する。操作ボタン1の押下げ時に、制御部2が音信号を演算作成し出力するために必要な情報としては、同図に示すように、洗いボタンのようなメロディ音の場合は音数、各音の周波数または周期、発生時間、水量ボタンのような周波数の連続上昇または下降の場合は両端の周波数、発生時間が、各ボタン、各設定値について記録されていればよい。これらの情報より簡単なアルゴリズムで、音信号をリアルタイムで演算作成できる。音量の減衰感は、方形波の一周期内での電圧有の時間τを一定の割合で減少すれば得られ、周波数の連続上昇または下降は、方形波の周期を一定の割合で増加または減少すれば得られる。
以上洗濯機を例にして説明したが、これに限ることはなく、電子レンジ等の操作ボタン数,同一ボタンでの設定メニュー数の多い家庭電化機器にも適用できる。
本実施例によれば、各ボタン、各設定値毎に音の周波数、発生時間等の簡単な情報のみ記録し、これらよりリアルタイムで音信号を演算作成して出力するので、少ない記録データ量で、ボタン押下げ時に各ボタン、各設定値に応じて、異なる音色の音を発生できる。また音信号は振幅一定の方形波とするので、ディジタル出力端子1個で音信号を出力できる。さらに方形波の一周期内での、電圧有、無の時間比率を制御して音量の制御を行うので、音量の時間変化による多彩な音色表現や、耳当りの良い音量減衰型の音の発生が可能である。よって表示の視認が困難な視覚障害者が使用する場合でも、操作ボタンによる洗濯動作の設定を音で確認しながら行うことができ、操作ボタンの押し間違いが生じない。
図8は本実施例の洗濯機の洗濯工程の順序を、制御部2の動作により示したフローチャートである。洗濯機の運転開始時、洗い、すすぎ等の各洗濯工程の終了時、洗濯の終了時に、制御部2はこれを示す報知音を発生する。各報知音の例については、後に図9、図
10に示して説明する。
利用者が洗濯機の電源を投入し、操作ボタン1により洗濯動作の設定を行うと、制御部2はボタンの押下げ1回毎に、各ボタン、各設定値に対応する音を発生する(t−1)。そして利用者がスタートボタンを押すと、制御部2は洗濯開始の報知音を発生し、洗濯機の運転を開始する(t−2)。制御部2は最初の洗濯工程として給水を行い(t−3)、洗濯槽の水位が所定値に達すると給水を停止し、給水終了の報知音を発生する(t−4)。そして制御部2は次の洗濯工程として洗いを行い(t−5)、洗い終了時にこれを示す報知音を発生する(t−6)。そして制御部2は、次の洗濯工程としてすすぎを行い(t−7)、すすぎ終了時にこれを示す報知音を発生する(t−8)。そして制御部2は最後の洗濯工程として脱水を行い(t−9)、脱水終了時に洗濯終了を示す報知音を発生する(t−10)。
図9、図10に洗濯開始、および給水終了の報知音の一例を示す。各報知音は利用者が洗濯機から離れた場所に居ても聞き漏らしのないように、ボタン押下げ時の発生音よりも発生時間を長くする。洗濯開始時の報知音は、これから行う洗濯のコースまたは工程を簡単に表現する音とする。例えば洗濯コースを設定した際に、コースボタンの押下げにより発生するメロディ音を延長したメロディ音としたり、洗い等の各洗濯動作を設定した際に、各ボタンの押下げにより発生する音を、洗濯工程順に連続した音とする。例えば(a)に示す、洗濯コースを「手造り」に設定した際にボタン押下げにより発生する100msの2音メロディ「ド・レ」を、(b)に示すように、300msの5音メロディ「ド・レ・ド・レ・ドー」とする。または(c)に示すように、「手造り」コースで水量を「高」、洗い時間を「12分」、等に設定した際に各ボタンの押下げにより発生する音を、水量、洗い、すすぎ,脱水の工程順に連続発生する。なお洗濯コースが「標準」で制御部2が水量等を自動的に設定する場合には、自動設定された水量等を、ボタンの押下げにより手動で設定した場合に発生する音を用いる。
同様に各洗濯工程終了の報知音も、各洗濯工程の動作設定の際にボタン押下げにより発生する音を延長した音とする。例えば水量を「高」に設定した際のボタン押下げ時の発生音が、図10の(a)に示す発生時間500ms、周波数2.2kHzから5.7kHzまで連続上昇、音量減衰型の音とすれば、給水終了時の報知音は同図(b)に示す、これを1000msに延長した音とする。
本実施例による洗濯機は運転中に、脱水不可等の利用者の処置を必要とする異常が発生した場合に、これを報知するエラー報知音を発生する。図11は、脱水不可が発生した場合における、制御部2の動作を示すフローチャートである。
制御部2が脱水を開始しようとした際に(t−9)、センサ8からの信号により洗濯槽のふたの開き、槽内の洗濯物の片寄りによる脱水不可を検出した場合(u−1)、これを報知するエラー報知音を発生し、洗濯機の運転を一時停止する。報知音は発生回数と共に発生時間を延長するものとし、最初は1秒間とする(u−2)。そして例えば1分程度の一定時間内に利用者の処置が行われ、異常が解消された場合は(u−3)、制御部2は脱水を再開する(t−9)。一定時間内に異常が解消されない場合は(u−3)、制御部2は再びエラー報知音を発生する。発生時間は前回より延長し、例えば2秒間とする(u−4)。そして前回と同様に、一定時間内に異常が解消された場合は(u−5)、制御部2は脱水を再開し(t−9)、解消されない場合は(u−5)、更に時間を延長した、例えば、3秒間のエラー報知音を発生する(u−6)。そして一定時間内に異常が解消された場合は(u−7)、制御部2は脱水を再開し(t−9)、解消されない場合は(u−7)、洗濯機の電源を切断する。本実施例によれば、異常が発生してこれが解消されない間、一定時間毎にエラー報知音を繰り返し発生し、発生回数ごとに報知音の発生時間を延長するので、利用者がエラー報知音を聞き漏らした場合でも、より聞き漏らしにくいエラー報知音を繰り返し発生することになり、利用者のエラー報知音の聞き漏らしが生じにくくなる。そしてエラー報知音の発生回数に制限を設け、制限回数に達した場合は洗濯機の電源を切断するので、利用者が不在等で処置が全く行われない場合にも、エラー報知音による周囲への迷惑や電力の浪費を少なくできる。
本実施例による洗濯機は、洗剤不足と判定した場合や、利用者が設定した洗い時間等の洗濯動作の設定値に過不足があると判定した場合に、これを示す報知音を発生し、利用者の処置を要求できる。図12はその一例として、洗い開始時に洗剤不足と判定した場合における、制御部2の動作を示すフローチャートである。
制御部2は給水を終了し、これを示す報知音を発生する(t−4)。そしてセンサ8により測定した洗濯水の電気伝導度、光の透過率等より、洗剤の濃度が不足と判定した場合は(v−1)、制御部2はこれを示す報知音を発生し、洗濯機の運転を一時停止する(v−2)。利用者が洗剤を追加し、洗剤の濃度が所定値に達した場合は(v−3)、制御部2は直ちに洗いを開始する(t−5)。洗剤の濃度が所定値に達しない場合は(v−3)、制御部2は一定時間経過の後に(v−4)、洗いを開始する(t−5)。本実施例によれば洗いの前に、洗剤の不足を利用者に報知して判断を求めるので、利用者の洗剤の投入忘れ,投入不足を防止し、かつ水洗いをしたい場合には、そのまま放置すれば目的の洗濯を行うことができる。
図13は他の一例として、利用者が設定したすすぎ回数を終了し、なお洗剤の残り濃度が所定値以上であり、利用者にもう1回のすすぎを催告する場合における、制御部2の動作を示すフローチャートである。
利用者がすすぎ回数を2回に設定し、制御部2はこれを終了し(t−7)、この時点での洗濯水の洗剤濃度が所定値以上であり、もう1回のすすぎが必要と判定した場合は(w−1)、制御部2はすすぎ1回追加を催告する報知音を発生する(w−2)。そして一定時間内にすすぎボタンの操作が行われた場合は(w−3)、制御部2は直ちにすすぎを開始する(w−5)。一定時間内にすすぎボタンの操作が行われない場合は(w−3)、制御部2は、催告があった場合にこれに従うか否かの、利用者の事前設定に従い(w−4)、従う場合にはすすぎ1回を自動的に追加し(w−5)、従わない場合には直ちにすすぎ終了として、これを示す報知音を発生する(t−8)。本実施例によればすすぎ不足と判定した場合に、報知音により利用者の処置を催告し、一定時間内に利用者の処置が行われない場合には、利用者の事前設定に従い、すすぎを自動的に追加するか、しないかを選択するので、利用者が処置を行わない場合には、利用者の事前の意向に従い、洗濯時間を延長してでも最適な洗濯動作を行うか,洗濯時間を延長せず利用者の予定通りの時間に洗濯を終了するかを選択できる。
なおブザーボタンの設定により、報知音の発生を全面的に中止したり、洗濯終了時、異常発生時等、最低必要な報知音のみに限定したり、報知音の音量を低減したりすることができる。
図14は洗濯機の運転中の任意の時点で、利用者が特定のボタン操作を行うことにより、該時点で進行中の洗濯工程を表現する報知音を発生する場合の、制御部2の動作を示すフローチャートである。
洗濯機の運転中の任意の時点で、利用者が例えばコースボタンの押下げ等、特定のボタン操作を行うと(y−1)、制御部2は現在進行中の洗濯工程、および工程内での残り時間を判定する。例えば洗い時間が12分に設定され、洗い開始後8分経過していれば、洗いの残り時間4分と判定する(y−2)。そして制御部2は現在進行中の洗濯工程、および工程内での残り時間を表現する音として、洗濯工程の洗濯動作を設定するボタンの押下げ時に発生する音のうち、残り時間に最も近い動作時間を設定する際に発生する音を選択し、これを発生する。例えば洗いの残り時間4分の場合、図3に示すように、洗い時間の設定値のうち最も近いものは5分なので、洗い時間を5分に設定する際のボタン押下げ時の音を発生する。同様にすすぎ回数の設定が2回で、1回目を終了し2回目が進行中の場合、すすぎ回数を1回に設定する際のボタン押下げ時の音を発生する(y−3)。
本実施例によれば表示の視認が困難な視覚障害者でも、現在進行中の洗濯工程を概算の残り時間を含めて、音により知ることができる。
以上洗濯機を例に工程の開始、終了やエラー状態の報知例を説明したが、これに限ることはなく、電子レンジ等の家庭電化機器でも良い。
ここで、方形波の一周期内での、電圧有、無の時間比率を制御して音量の制御を行う方式を用いて、音発生手段4の周波数による音量の変動を補正する方法について、図15を参照しながら説明する。図中の点線は、音発生手段4として広く用いられる圧電ブザーに、一周期内での電圧有,無の時間比率を1:1に固定した振幅一定の方形波電圧を、周波数を変化して印加した場合の、周波数と圧電ブザーの音量との関係を示す一例である。これは2.3kHz前後の狭い周波数帯域で音量が高くなる特性を有するので、ドからソまでの音階内でメロディ音を発生する場合でも、音程による音量の変動が大きく、やや不自然なメロディ音となる。そこで方形波の一周期内での電圧有、無の時間比率を周波数に応じて変化させることにより、周波数による音量の変動を補正できる。図の例ではドからソまでの音階で、電圧有、無の時間比率τ/Tを一点鎖線で示すように、圧電ブザーの音量と逆の周波数特性にすれば、この音階内では、圧電ブザーの音量は図に実線で示すようにほぼ一定となり、音程による音量の変動を解消できる。
図16は、本発明になる洗濯機の他の実施例を示すブロック図である。ブロック図は図1と同じである。つまり、操作ボタン1は、利用者が洗濯機の運転、停止や洗い時間、すすぎ回数等の洗濯動作の設定を行うボタンスイッチ群である。制御部2は、操作ボタン1からの信号を読込み、該信号に基づいて洗濯機の運転制御を行う演算制御器であり、市販のマイクロプロセッサ等を使用して構成されている。表示パネル3は、操作ボタン1による洗濯動作の設定値や洗い、すすぎ等の洗濯の進行状況や脱水不可能等の異常の発生を表示する表示装置であり、蛍光表示板等を使用して構成される。表示内容は、制御部2から出力される信号によって制御される。音発生手段4は、電気信号が印加されることにより鳴る圧電ブザー等の発音体であり、前記電気信号は制御部2によって生成される。
洗濯機機構部6は、洗濯動作を実行するために必要なモータ、クラッチ、電磁弁等の駆動部分である。洗濯機駆動回路5は、前記制御部2から出力される制御信号に基づいて前記洗濯機機構部6の駆動電力を発生する。
センサ8は、洗濯物の重量、洗濯槽の水位、洗濯水の濁り、洗剤濃度等のような洗濯機の制御に必要な情報を計測する一連のセンサ群であり、制御部2は該センサ8からの信号をインタフェース回路7を介して読込む。
図31に本発明を採用する洗濯機の外観斜視図を示す。すなわちこの洗濯機は外枠箱体20の上にトップカバー21があって、更に蓋22が配置され、トップカバー21の前面中央に配置される表示操作部23には操作ボタンや表示パネルが図16のように一体に構成され、配置されている。表示操作部23には操作ボタンや表示パネルが図16のように一体に構成され、配置されている。表示操作部23裏面のトップカバー21内には制御部2、洗濯機駆動回路5、インタフェース回路7、音発生手段4が同一基板上に構成され、配置されている。なお、外枠箱体内には洗濯槽、洗濯機機構部6、センサ8(図示せず)が収納されている。
表示操作部23の一例を図16に示す。
図16は、操作ボタン1及び表示パネル3の一例を示している。表示パネル3の周囲には、洗濯動作の設定を行うコース設定ボタン1aと、押下げにより洗濯機の運転を開始させ、運転中に押すことにより運転を一時停止させ、再び押すことにより運転を再開させるスタート・一時停止ボタン1bと、電源ボタン1cが設置される。
前記コース設定ボタン1aは、利用者が洗濯物の種類や量に応じて洗濯コースを選択する操作ボタンであり、同ボタンの上方の表示パネル3に表示(フォーマット)された7コースの1つを選択して設定するために使用する。「手造り」コースは、利用者が洗い時間、すすぎ回数等の洗濯動作を各ボタンにより設定するコースである。「標準」コースは、制御部2がセンサ8による洗濯物の重量等の測定値に基づいて洗濯動作を自動的に設定するコースである。そして、コース、水量、洗い、すすぎ及び脱水の各ボタンは、それぞれ、1個のボタンで複数の設定値を選択するものであり、1回押す毎に設定値を順次変化させ、全設定値を尽くせば最初の設定値に戻すように使用される。設定値は表示パネル3に表示される。また、時、分ボタンは1回押す毎に表示パネル3上の時、分の表示値が「1」ずつ増加させるように使用される。
なお、更にこの表示及び操作部を詳述するならば、10はコース表示部であって、洗濯物に応じてコースボタン18を押す度に標準、ふとん、つけ置き、強力、節約等の洗濯方針を表示する(例えば該当の文字を枠で囲む)。時刻表示部12は現在時刻、予約時刻、残り時間を表示する。洗濯内容表示部13は、洗い、すすぎ、脱水の内容と進行を表示し、例えば運転中は進行中の工程が点滅するようになっている。14は洗剤量・水量表示部であって、洗剤カップマークで洗剤量の目安を表示し、併せて水量の目安を表示する。
15は水準器で本体の据付けに寄与する。16はつまり1aの実体であって、水量・洗い・すすぎ・脱水ボタンである。17は予約・時刻合せボタンであり、18はコースボタンである。本例ではそれぞれのボタンごとにドレミファソラシドの如く音の高さが変化するようにしてあるが、更には各工程の開始、終了時においても異なるメロディが鳴るようにしてある。
前記スタート・一時停止ボタン1bは、「水」と「お湯取」の2個のボタンからなり、「水」ボタンは最初から水道水を取込んだ洗濯を行い、「お湯取」は洗濯機に内蔵したポンプで風呂の残り湯等を取込んだ洗濯を行うことを設定するために使用される。但し、仕上げのすすぎや風呂の残り湯がなくなった場合は、自動的に水道水の取込みに切替わる。
図32に制御部2、音発生手段4の回路系を例示する。制御部2は、例えば8ビットのマイクロコンピュータ24で構成される。このマイクロコンピュータ24の入出力端子には操作ボタン、表示パネルのLED或いは蛍光表示管の端子、洗濯機駆動回路、インタフェース回路が接続されている(図示せず)。音発生手段4はトランジスタ27、圧電ブザー25で構成されている。マイクロコンピュータ24に内蔵されているROMにはには予め圧電ブザー25を駆動する信号を作成するソフトウエアが記憶されている。
音発生の処理が実行されると、マイクロコンピュータ24の出力端子26には図11に示すような電圧値5V振幅の方形波が出力される。この方形波出力でトランジスタ27が導通(オン)、非導通(オフ)し、この結果、圧電ブザー25の両電極間には電圧値7V振幅の方形波信号が印加されることになる。この結果、圧電ブザー25内の圧電素子が電歪効果で振動し、この振動が音波として大気中に放射される。方形波信号が周期1msであれば、周波数1kHzの音波が放射される。この方形波信号のデューティー比を変えることにより、音量を変化させることができる。
図17は、水量、洗い、すすぎ及び脱水の各ボタンの押し下げによる設定値の変化の一例を示している。水量ボタンは給水量を、洗いボタンは洗い時間を、すすぎボタンはすすぎ回数を、脱水ボタンは脱水時間を設定するために使用される。「設定なし」は、水量については制御部2がセンサ8による測定値に基づいて給水量を自動的に設定し、洗い、すすぎ及び脱水については当該工程を省略することを意味する。
制御部2は、利用者が操作ボタン1を押すと同時に音発生手段4が各ボタンまたは設定値に対応する短い音を発生するような制御を行う。
図18は、操作ボタン1の押下げに応じて前記音発生手段4を鳴らす為の前記制御部2の動作を示すフローチャートである。利用者が電源ボタン1cを押して洗濯機の電源を投入すると、制御部2は各洗濯動作の初期設定値を表示パネル3に表示し、各ボタンについて設定値のカウンタを「0」にする(x−1)。利用者が操作ボタン1の何れかのボタンを押すと、制御部2は該ボタンの押下げによる信号を読込み(x−2)、先ず、何のボタンであるかを判別する(x−3)。そして、その時点での当該ボタンの押し下げが有効であれば(x−4)、当該ボタンの設定値のカウンタを「1」増加させる。但し、当該ボタンで設定可能な設定値数に達したときは「0」にリセットする。例えば、水量ボタンの場合は設定値は6通りであるので、該カウンタを「1」増加して「6」になったならば「0」にリセットする(x−5)。次いで、該ボタンによる洗濯動作の設定値及び表示パネル3上の該設定値の表示を変更する。水量ボタンの場合は、初期設定値は「設定なし(自動)」であるので、次の設定値の「高」に変更する(x−6)。そして制御部2は、その時点で当該設定値の設定が有効であれば(x−7)、これに対応する音信号を演算して作成し、音発生手段4に出力してこれを鳴らせる(x−8)。そして制御部2は再び操作ボタン1の押し下げによる信号読み込みのために待機する。
当該ボタンの押し下げが無効であれば(x−4)、制御部2は無効を示す音信号を演算して作成し、音発生手段4に出力してこれを鳴らせる(x−9)。例えば、洗濯コースを「標準」に設定した場合は、洗い時間等は自動的に設定されるので洗いボタンの押下げは無効である。また、当該ボタンの押下げ自体は有効でも、該ボタンにより設定しようとしている設定値が無効であれば(x−7)、制御部2は無効を示す音信号を演算して作成し、音発生手段4に出力してこれを鳴らせる(x−9)。例えば、洗濯終了時刻を予約する場合においては、利用者は目的の予約時刻が表示されるまで、時、分ボタンの押下げを繰り返す。この設定において、現在時刻と表示中の予約時刻との差が小さく、予約時刻までの時間では洗濯終了が不可能の場合には、該予約時刻を無効として、時、分ボタンの押下げ時に無効を示す音を発生するように音発生手段4を鳴らせる。なお、1個のボタンの押下げにより設定可能な設定値の中に一部無効なものが含まれる場合は、該無効な設定値自体を設定の対象外として除去してもよい。
図19は、各ボタンの押下げに応じて発生させる音の一例を示している。図の(例1)は、1個のボタンによる各設定値毎に異なる音にする例であり、設定値の順に音階のド、レ、ミ…としている。但し、最初の設定値については基準であることを示すため「ド・ド」の2音とする。図の(例2)は、各ボタン毎に異なる音にする例であり、操作ボタン1の配列順に音階のド、レ、ミ…としている。(例1)の音については図17に( )で示し、(例2)の音については図16に[ ]で示している。但し、音発生手段4として一般に用いられる圧電ブザー等は発生周波数帯域が狭いので、前記音階の範囲は、最大音量からの音量低下が例えば−10dB以内の所定値に収まるような周波数範囲とし、例えば1オクターブ以内とする。例えば、図16の分ボタンは、1個のボタンによる設定値数が0分から59分までの60通りあるので、ボタン押下げ時の発生音は全設定値について異なる音とせずに、例えば、0分は「ド・ド」、0分以外の10分単位は「ミ」、それ以外は「レ」としている。
図20は、ボタン押下げに伴って発生する音信号の波形の一例を示している。この例は、コースボタンにより洗濯コースを「標準」に設定したときに発生する音である。これは短い無音をはさむ「ド・ド」の3音であり、有音各100mSと無音10mSの合計210mSの長さの報知音である。音信号は、振幅一定の方形波とし、振幅5V、周期T=0.48
mS(周波数2093Hz)とする。1周期内での電圧高(5V)、低(0V)の時間比率は、1:1とする。制御部2は、演算により一定のサンプリング周期、例えばTs=
10μS(サンプリング周波数fs=100kHz)で音信号のデータを作成して出力する。該音信号は、電圧高(5V)を「1」、低(0V)を「0」で表現する。従って、制御部2は、第1音の100mS間は24個の「1」と同数の「0」とを交互に出力し、第2音の10mS間は無音として「0」を連続出力し、第3音の100mS間は最初と同様のデータを出力する。
再び、図19を参照しての説明に戻る。操作ボタン1の押し下げ時に制御部2が音信号を演算して作成し、これを出力するために必要な情報としては、同図に示すように、音数、各音の周波数及び周期、発生時間を記録して保持しておけばよい。制御部2は、これらの情報をもとにして音信号をリアルタイムで演算して作成することができる。
以上に説明したように、本実施例によれば、操作ボタン1の押下げ時に各ボタン及び設定値に応じた音を発生することができるので、利用者に洗濯動作の設定が確実に受付けられたという安心感を与える。特に表示の視認が困難な視覚障害者にとっては、洗濯動作の設定を音で確認しながら間違いなく行うことができる。そして各発生音について音の周波数と発生時間等の基本データのみを記録して保持しておけば、制御部2が該基本データに基づいてリアルタイムで音信号を演算作成して出力することができるので、少ない記録データ量で各ボタン及び設定値に応じた多種の音を発生させることができる。なお、発音時に制御部2がリアルタイムで音信号を演算作成する代りに、音信号の波形データそのものを記録しておき、発音時には制御部2は該波形データを逐次読出して出力するようにしてもよい。
次に、洗濯機の洗濯終了や異常発生等の際に報知音を発生する動作について説明する。図21は、洗濯機の洗濯工程の進行に従って制御部2が実行する動作を示すフローチャートである。制御部2は、運転開始時、洗い、すすぎ等の各洗濯工程の終了時及び洗濯の終了時にこれを示す報知音を発生するように音発生手段4を鳴らせる制御を行う。各報知音の例については、図22、図23に示す。
利用者が洗濯機の電源ボタン1cを投入し、操作ボタン1aにより洗濯動作の設定を行うと、制御部2は、ボタンの押下げ1回毎に各ボタン及び設定値に対応する音を発生するように音発生手段4を制御する(z−1)。利用者がスタートボタン1bを押すと、制御部2は、洗濯開始の報知音を発生するように音発生手段4を制御し、洗濯機の運転を開始する(z−2)。該報知音は、スタートボタン1bにおいて「水」を押した場合と「お湯取」を押した場合とで異なる音となるようにする。制御部2は、最初の洗濯工程として給水を行い(z−3)、洗濯槽の水位が所定値に達すると給水を停止し、給水終了の報知音を発生するように音発生手段4を制御する(z−4)。そして次の洗濯工程として洗いを行い(z−5)、洗い終了時にこれを示す報知音を発生するように音発生手段4を制御する(z−6)。そして次の洗濯工程としてすすぎを行い(z−7)、すすぎ終了時にこれを示す報知音を発生するように音発生手段4を制御する(z−8)。そして最後の洗濯工程として脱水を行い(z−9)、脱水終了時に洗濯終了を示す報知音を発生するように音発生手段4を制御する(z−10)。なお、洗濯運転中にスタートボタン1bが押された場合は、制御部2は、短時間の音を発生するように音発生手段4を制御して洗濯機の運転を一時停止し、再びスタートボタン1bが押されると、洗濯再開の報知音を発生するように音発生手段4を制御して運転を再開する。該短時間の音は例えば「ソ・ソ」のように
100mSの2音の間に10mSの無音をはさむ2点音とする。また、該洗濯再開の報知音は前記洗濯開始の報知音と同一でも、異なってもよい。
前記報知音についても前記ボタン押下げ時の発生音と同様に、音の周波数及び継続時間等の基本データのみを記録して保持しておき、報知音の発生時には、制御部2によって該基本データより音信号をリアルタイムで演算作成して出力するようにする。また、該報知音の波形データを記録しておき、報知音の発生時に該波形データを逐次読出して出力するようにしてもよい。
図22は、洗濯開始から洗濯終了までに発生する報知音の一例を示している。各報知音は、利用者が洗濯機から離れた場所にいても聞き漏らしのないように、発生時間はボタン押下げ時の発生音よりも長くしている。そして、洗濯の進行状況を表現するため、各報知音を洗濯工程順につなぎ合わせれば、親しみやすい楽曲が構成されるようにしている。図22の例は、ベートーベン第9交響曲中の「歓喜の歌」を移調したものである。報知音として洗濯開始及び再開時には最初の2小節を、給水終了時には3、4小節目を、洗い終了時には5、6小節目を、すすぎ終了時には7、8小節目を各4秒間で発生するようにしている。洗濯終了時には特に聞き漏らしのないように発生時間を長くし、9小節目以降最後までを16秒間で発生するようにしている。なお、冒頭部分のように同じ音程の2音が続く場合は、連続して長い1音に聞こえないようにするため、間に10mS位の無音を挿入している。
図23は、報知音の別の一例を示している。これはフランス民謡2曲「アビニオンの橋の上で」と「鐘の音」を共に移調したものである。スタートボタン1bの「水」を押した場合には前者を、「お湯取」を押した場合には後者を報知音として発生するようにしている。この例では、報知音は、洗濯開始、再開、終了時に発生するものとし、途中の工程の終了時には報知音を発生しない。洗濯開始時には最初の2小節を、再開時には3、4小節目をそれぞれ4秒間で発生し、洗濯終了時には5小節目以降最後までを8秒間で発生するようにしている。
この実施例によれば、洗濯開始時に、水とお湯取のようにこれから行う洗濯動作に対応する報知音を発生するので、利用者は意図する洗濯動作が行われることを音により確認でき、特に視覚障害者でも間違いなく洗濯を行うことができる。また、親しみやすい楽曲を洗濯の進行状況に合せて、最初から順に少しずつ報知音として発生させることにより、利用者は洗濯機から離れた場所に居ても、自ずと洗濯の進行状況を知ることができる。この実施例は、洗濯動作の各工程の終了時に報知音を発生する場合について説明したが、洗濯中の報知音の発生を省略し、洗濯開始と終了時のみ、または洗濯終了時のみに報知音を発生するようにしてもよい。
本実施例になる洗濯機は、運転中に、脱水不可能等のように利用者が介在して処置をすることが必要な異常が発生した場合には、これを報知するエラー報知音を発生する。図
24は、脱水不可能状態が発生した場合における制御部2の動作を示すフローチャートである。
制御部2は、脱水工程を開始しようとしたとき(図21のz−9)に、センサ8からの信号により洗濯槽のふたの開きや槽内の洗濯物の片寄りによる脱水不可能状態を検出した場合は(d−1)、これを報知するエラー報知音を発生するように音発生手段4を制御し、洗濯機の運転を一時停止する。この報知音は、異常を表わす緊迫感のある音とし、例えば「ミドミドミドミド…」のように100mS位の2音を連続的に発生するようにする。この報知音は、発生回数と共に発生時間を延長するものとし、最初は1秒間とする(d−2)。そして、例えば一定時間(1分間)内に利用者の処置が行われ、異常が解消された場合は(d−3)、制御部2は脱水を再開する(z−9)。前記一定時間内に異常が解消されない場合は(d−3)、制御部2は、再びエラー報知音を発生するように音発生手段4を制御する。このときは、発生時間を前回より延長し、例えば2秒間とする(d−4)。そして前回と同様に、前記一定時間内に異常が解消された場合は(d−5)、脱水を再開し(d−9)、解消されない場合は(d−5)、更に時間を延長して例えば3秒間のエラー報知音を発生するように音発生手段4を制御する(d−6)。そして前記一定時間内に異常が解消された場合は(d−7)、脱水を再開し(z−9)、解消されない場合は
(d−7)、洗濯機の電源を切断するようにする(d−8)。
この実施例によれば、異常状態が発生してこれが解消されない間は一定時間毎にエラー報知音を繰り返し発生し、発生回数ごとに該報知音の発生時間を延長するので、利用者がエラー報知音を聞き漏らした場合でも、より聞き漏らしにくいエラー報知音を繰り返し発生することができるために、エラー報知音の聞き漏らしが生じにくくなる。そしてエラー報知音の発生回数に制限を設け、該制限回数に達した場合は洗濯機の電源を切断するので、利用者が不在等で処置が全く行われなくても、エラー報知音による周囲への迷惑や電力の浪費を少なくすることができる。
次に、振幅一定の方形波により音量を増減する方法について説明する。図25は、方形波の1周期内での波形値高と低の時間比率と音量との関係を示す図である。振幅1及び周期Tの方形波において、1周期内での波形値高の時間をτとする(0≦τ/T≦1)。この方形波をフーリエ級数展開すると、第n次高調波の振幅anは、
an=(2/nπ)・sin(nπ・τ/T)
となる。n=0は直流分、n=1は基本波成分である。音として寄与する交流分の振幅
anは、高調波次数nと共に減少し、基本波成分の振幅a1が最大である。音発生手段4として広く用いられる一般的な圧電ブザー等は再生周波数帯域が狭いので、基本波成分が該再生周波数帯域内に含まれれば、n=2以上の高調波成分は該周波数帯域外となり、発生音に寄与するのはほとんど基本波成分のみとなる。従って、方形波の1周期内での波形値高の時間比率τ/Tと、音発生手段4の発生音圧レベルvとの関係は、略、v=b・
sin(nπ・τ/T)となり(bは定係数)、方形波の振幅は一定としても、1周期内での波形値高と低の時間比率を増減することにより音量の増減が可能となる。
前記音信号は波形値高と低の2値の方形波であり、更に方形波の1周期内での波形値高と低の時間比率を増減して音量の増減を行うので、制御部2は、1つのディジタル出力端子で前記音信号を出力することができ、アナログの可変電圧発生手段を必要としない。
次に、操作ボタン1の特定の操作により前記の方法によりボタン操作音や報知音の発生を中止、再開したり、音量の変更を行うための制御部2の動作を図26のフローチャート及び図27を参照しながら説明する。この実施例は、操作ボタン1のうちで電源ボタン
1c以外の操作ボタンが一定時間以上継続して押し下げられたときに音の発生中止、再開、音量変更を行うものである。
コース設定ボタン1aの場合はボタン操作音を対象とし、スタート・一時停止ボタン
1bの場合は報知音を対象とする。発生音の音量は、大、小および発生中止の3段階とし、大、小はぞれぞれ方形波の1周期における波形値高の時間比率τ/Tを0.5及び
0.25とする。従って、音量変更のパターンは、図26の下部に示す4通りとする。
制御部2は、利用者が洗濯機の電源ボタン1cを投入すると、図18を参照して説明した初期設定を行う。このとき、ボタン操作音及び報知音用の各音量変更カウンタは前回設定した値とする。停電や電源プラグの抜き差しにより前回設定値が保持されていない場合は「0」にリセットする(図18のx−1)。利用者が操作ボタン1の押下げを行うと、制御部2はボタン押下げによる信号を読込み(図18のx−2)、押下げられたボタンの判別を行い(図18のx−3)、ボタン及び設定値に応じた音を発生するように音発生手段4を制御する(図18のx−4〜x−8またはx−9まで)。従って、操作ボタン1の押下げが例えば2秒位の一定時間以上継続しなければ、制御部2は、ボタン押下げ信号待ちの待機に戻る。一定時間以上継続すれば(a−1)、制御部2は、音量変更のパターンに応じて図27に示すような音量変更の表現音を発生し、当該音量変更カウンタの値を
「1」増加する。但し、元の値が「3」の場合は、「0」にリセットする。そして音量の変更を行うか音の発生を中止する。音量の変更は、方形波1周期内の波形値高の時間比率τ/Tを、図26の下部に示すように変更して行う。例えば、大から小に変更する場合は、該比率を0.5から0.25に変更する。音の発生中止の場合は、音信号の出力そのものを停止する(a−2)。音量変更の表現音の発生を終了しても利用者が同じボタンを押し続けている場合は、利用者が大→中止または中止→大の音量変更を行うことを指示しているものとして、音量変更カウンタの値が「1」または「3」の場合のみ(a−3)、音量変更の表現音を発生し、当該音量変更カウンタの値を「1」増加するか「0」にリセットする。そして、前記と同様に、音量の変更を行うか音の発生を中止する(a−4)。そして再び操作ボタン1の押下げを待機する。
図27は、音量変更の表現音の一例を示している。周波数は2kHz、発生時間は1秒とし、音量変更のパターンに合せて音量が増加または減少するようにしている。例えば、音量変更のパターンが大→小の場合は、1秒間のうち最初の0.2秒間は音量大、最後の0.2秒間は音量小とし、間の0.6秒間で音量が大から小まで連続的に減少する。この場合の音信号の波形を同図の下部に示す。サンプリング周期を10μSとすると、2kHzでは1周期は50データから成る。最初の0.2秒間は1周期内の「1」データと「0」データの割合は25:25、最後の0.2秒間は12:38とし、中間の0.6秒間では「1」データの個数を25から12まで連続的に減少させる。従って、0.5秒の時点では「1」データと「0」データの割合は19:31となる。
この実施例では、操作ボタン1の特定の操作により、ボタン操作音及び報知音の発生の中止、再開や音量の変更を行うことができるので、これを行うための新たな操作手段の追加を必要としない。また、音量変更の際に、変更前の音量から変更後の音量まで連続的に音量が増減する音を音量変更の表現音として発生するので、利用者はどのような音量変更が行われたかの実感が得られる。
次に操作ボタン1の特定の操作により、ボタン操作時の発生音の割当てを切替える場合における制御部2の動作を図28のフローチャートを参照しながら説明する。この実施例は、図19の(例1)に示すように1個のボタンによる設定値の順に上昇音階とするか、同図(例2)示すように各ボタンの配列順に上昇音階とするかの切替えを行うものとする。
利用者が操作ボタン1の2個のボタンを同時に、一定時間以上継続して押した場合に、制御部2は、前記切替え処理を行う。利用者が操作ボタン1の押し下げを行うと、制御部2は、ボタン及び設定値に応じた音を発生するように音発生手段4を制御する(図18のx−1からx−8またはx−9まで)。ボタン押下げが、例えば2秒位の一定時間を継続しない場合は(図26のa−1)、制御部2は、再びボタン押し下げの待機に戻る。一定時間以上継続した場合は(図26のa−1)、ボタン1個の場合は図26に示す音量変更の動作を行い、ボタン2個同時の場合は(b−1)、前記切替えを行う(b−2)。そして再び操作ボタン1の押下げを待つように待機する。
次に利用者が使用する報知音を複数のメロディの中から選択し、また自作のメロディを登録して選択肢に加える場合における制御部2の動作を図29及び図30のフローチャートを参照しながら説明する。この実施例は、操作ボタン1の電源ボタン1c以外のボタン3個以上を同時に、一定時間以上継続して押下げることにより報知音メロディの選択及び登録を行うものとする。洗濯終了の報知音を例にとって説明する。
制御部2は、利用者が洗濯機の電源を投入すると、図18を参照して説明した初期設定を行う。このとき、ボタン操作音及びメロディは前回設定値とする。停電等により前回設定値が保持されていない場合は「0」にリセットする(図18のx−1)。そして制御部2は、操作ボタン1の押下げがあれば、ボタン及び設定値に応じた音を発生するように音発生手段4を制御する(図18のx−2からx−8またはx−9まで)。そして操作ボタン1の押下げが例えば2秒位の一定時間継続しない場合には、制御部2は、ボタン押下げの待機に戻る。押下げが一定時間以上継続すれば(図26のa−1)、ボタン同時押下げの個数を判別する(c−1)。1個の場合には前記ボタン操作音及び報知音の音量変更の処理を行う。2個同時の場合には前記ボタン操作音の切替えを行う。3個以上同時の場合は、メロディ番号を「1」増加する。但し、最終値ならば「0」にリセットする。そして当該番号のメロディ音を発生し、該メロディ音を報知音として選択する。ここで最終番号のメロディは利用者が登録したメロディとする。従って、未登録の場合はメロディ音の代りに未登録を示す「ピッ、ピッ」のような短い音を発生させる制御を行う(c−2)。新しいメロディ番号が最終値でなければ、制御部2は、再び操作ボタン1の押下げを待つように待機する。
最終値であれば(c−3)、利用者が自作のメロディを登録可能の状態となる。この状態で、利用者は、操作ボタン1により自作メロディを演奏入力して登録を行う。先ず、操作ボタン1の押下げ時の発生音の割当てを、例えば図16及び図19の(例2)に示すようにボタンの配列順に上昇音階となるように切替える。これにより、利用者は操作ボタン1を鍵盤として用いてメロディの演奏入力を行えるようになる(c−4)。但し、例えば3秒位の一定時間内にボタンの押下げが全く行われなかった場合は(c−5)、メロディの登録を中止としてボタン押下げ時の発生音の割当てを元の状態に戻す。この場合は、前回登録したメロディか、未登録の場合は無音が報知音として選択される(c−6)。また、直ちにボタン3個以上の同時押し下げが2秒位の一定時間以上継続した場合は(c−7)、メロディの登録は行わずに次の番号のメロディに移る。従って、メロディ番号は「0」に戻る。押下げが一定時間以内の場合には、最初にボタン押下げが行われた時点を演奏開始の時点として、演奏時間の測定を開始する(c−8)。そして、ボタン押下げの信号を読込む毎に、該ボタンに割当てられた音程の音を発生するように音発生手段4の制御を行う。これにより利用者は鍵盤楽器を演奏する感覚でメロディの入力操作が行える(c−9)。制御部2は、同時に、押下げられたボタンに割当てられた音程及び押下げの時間を符号化して記録する。ボタン押下げの無い時間は休符として、無音を示す符号と時間を記録する(c−10)。演奏時間が例えば10秒位の一定のしきい値に達するか、例えば3秒位の一定時間ボタンの押下げが行われなかった場合には(c−11)、演奏の終了として前記符号化して記録したメロディの再生を行う。ここで利用者は意図するメロディが登録できたかどうかを確認する(c−12)。利用者が演奏失敗等のため演奏入力をやり直したい場合は、例えば3秒位の一定時間内に再演奏を開始するようにし、制御部2は、該一定時間内にボタンの押下げが行われれば(c−13)、メロディの記録をやり直す。該一定時間以上ボタンの押下げが行われなければ(c−13)、メロディの登録終了としてボタン押下げ時の発生音の割当てを元の状態に戻し(c−14)、再びボタンの押下げを待つように待機する。
この実施例においては、洗濯終了の報知音を選択及び登録するものとしたが、他の報知音の選択及び登録も同様の動作により行うことができる。また、利用者のメロディ登録の個数を1個としたが、必要に応じて複数個のメロディを登録可能としてもよい。
この実施例によれば、操作ボタン1の特定の操作により報知音の選択及び登録を行うことができるので、これを行うための新たな操作手段の追加を必要としない。また、操作ボタン押下げ時の発生音を該ボタンの配列順に上昇音階となるように割当て、該ボタンの押下げの情報をメロディの情報として発音及び記録するので、利用者は鍵盤楽器を演奏する感覚で自作の報知音を確認しながら登録することができるようになる。
上記の実施例によれば、家庭電化機器の操作ボタンの押下げ時に、各ボタン、各設定値に応じて異なる音を発生するので、表示の視認が困難な視覚障害者でも、ボタンによる機器動作の設定を音で確認しながら、間違いなく行うことができる。また機器動作の終了時や異常発生時に加えて、機器の各工程の終了時にもこれを報知する音を発生するので、視覚障害者や機器から離れた場所にいる利用者でも、機器の進行状況を音により知ることができる。さらに洗剤不足や、すすぎ回数等、利用者が設定した設定値が機器動作に過不足を生じる場合に、これを利用者に音で報知して利用者の操作を一時待機するので、洗剤の投入忘れや、不適切な設定による機器動作の失敗を解消できる。
また音の発生は利用者の設定により、これを停止したり、終了および異常時の報知音等、最低必要なものに限定したり、音量を低減したりできるので、不必要な音の発生により利用者をわずらわせたり、周囲の人に迷惑をかけることがない。
そして音を発生するためのデータとして、音の周波数、発生時間等の基本的なデータのみ記録し、これらよりリアルタイムで音信号を演算作成するので、少ないデータ量で多彩な音を発生できる。そして音信号は振幅一定の方形波とし、一周期内での波形値の高低の時間比率により音量を制御するので、ディジタル出力端子1個で、音量変化のある多彩な音を発生できる。
また、洗濯機のボタン操作時に各ボタンや各設定値に応じて異なる音を発生するので、ボタン操作による洗濯動作の設定が正しく受付けられた安心感を利用者に与えることができる。特に表示の視認が困難な視覚障害者でも、洗濯機の操作を間違いなく行うことができる。
また、洗濯動作の終了時や異常発生時に、必要によっては動作中の各工程の終了時にメロディ等の報知音を発生することができるので、利用者が洗濯機から離れた場所にいても洗濯動作の進行状況を音により知ることができる。また、該報知音を洗濯機用として特徴的な音にすれば、利用者が他の機器の報知音と混同することがなくなる。
また、前記発生音の音信号は振幅一定の方形波とし、波形値の高と低の時間比率の増減により音量の増減を行うので、電圧可変手段を用いずに1つのディジタル出力端子を使用した出力信号のみで音量の増減が可能である。更に、音量の増減設定、音発生の中止及び再開は既設操作ボタンの特定の操作により行うことができるので、音量増減のための新たな操作手段を設ける必要がない。
また、前記ボタン操作時の発生音として、操作ボタンの配置順にド、レ、ミ、ファ、ソのような上昇音階を割当て、各ボタン押下げの情報を前記割当てた音程に読み替えて記録するので、利用者は鍵盤楽器を演奏する感覚で自作の報知音のメロディを登録することができる。
そして、前記音を発生するためのデータとして、音の周波数及び発生時間等の基本的なデータを符号化して記録し、これからリアルタイムで音信号を演算して作成するので、少ない記録データ量で多彩な音を発生させることができる。
本発明による洗濯機の一実施例を示すブロック図。 操作ボタン、表示パネルの一例を示す説明図。 操作ボタンによる設定値の一例を示す説明図。 操作ボタンの押下げ時における、制御部2の動作例を示すフローチャート。 操作ボタンの押下げ時に発生する音色の一例を示す説明図。 操作ボタンの押下げ時に発生する音信号の波形の一例を示す説明図。 方形波の音量制御方式の説明図。 洗濯の開始から終了までの、制御部の動作例の概要を示すフローチャート。 洗濯開始時、洗濯工程の終了時に発生する音の一例を示す説明図。 洗濯開始時、洗濯工程の終了時に発生する音の一例を示す説明図。 異常発生時における、制御部の動作例を示すフローチャート。 洗剤不足の場合における、制御部の動作例を示すフローチャート。 すすぎ不足の場合における、制御部の動作例を示すフローチャート。 現在進行中の洗濯工程の表現音を発生する際の、制御部の動作例を示すフローチャート。 音発生手段の、周波数による音量変動の補正方式の説明図。 本発明になる洗濯機における操作ボタンと表示パネル3の一例を示す平面図。 本発明になる洗濯機における操作ボタンによる設定値の一例を示す図。 本発明になる洗濯機における制御部が操作ボタンの押下げ時に実行する処理動作例を示すフローチャート。 本発明になる洗濯機における制御部が操作ボタンの押し下げ時に制御する発生音の一例を示す図。 本発明になる洗濯機における制御部が操作ボタンの押し下げ時に発生する音信号の波形の一例を示す図。 本発明になる洗濯機における制御部が実行する洗濯の開始から終了までの制御処理動作例の概要を示すフローチャート。 本発明になる洗濯機における制御部が洗濯の開始から終了までに発生させる報知音の一例を示す図。 本発明になる洗濯機における制御部が洗濯の開始から終了までに発生させる報知音の他の一例を示す図。 本発明になる洗濯機における制御部が異常発生時に実行する制御処理動作例を示すフローチャート。 本発明になる洗濯機における発音のための方形波信号の波形値高と低の時間比率と音量との関係を示す図。 本発明になる洗濯機における制御部が実行するボタン音及び報知音の音量設定変更時の制御処理動作例を示すフローチャート。 本発明になる洗濯機における制御部が音量設定変更時に発生する音信号の一例を示す図。 本発明になる洗濯機における制御部がボタン音の切り替え時に実行する制御処理動作例を示すフローチャート。 本発明になる洗濯機における制御部が報知音の選択時や自作の報知音の登録時に実行する制御処理動作例を示すフローチャート。 図29に示すフローチャートの続きを示すフローチャート。 本発明になる洗濯機の一例の外観図。 本発明になる洗濯機における制御部2、音発生手段4の構成例を示す回路図。
符号の説明
1…操作ボタン、2…制御部、3…表示パネル、4…音発生手段、5…洗濯機駆動回路、6…洗濯機機構部、7…インタフェース回路、8…センサ、10…コース表示部、12…時刻表示部、13…洗濯内容表示部、14…洗剤量・水量表示部、15…水準器、16…水量・洗い・すすぎ・脱水ボタン、17…予約・時刻合せボタン、18…コースボタン、20…外枠箱体、21…トップカバー、22…蓋、23…表示操作部、24…マイクロコンピュータ、25…圧電ブザー、26…出力端子、27…トランジスタ。

Claims (3)

  1. 利用者が家庭電化機器の動作の設定を行う操作ボタンと、前記操作ボタンからの信号を読込み、これに基づいて家庭電化機器の運転制御を行う制御部と、前記制御部が出力する信号により音を発生する圧電ブザーからなる音発生手段とを具備し、前記操作ボタンの押下げ時に操作ボタンによって設定される設定値に応じて異なる音階の音を発生させる家庭電化機器において、
    前記制御部は、高低二値からなる方形波を音階毎に周期を変化させ、前記方形波の一周期内における前記二値の時間比率を音階に応じて変化させると共に、前記時間比率を固定した振幅一定の方形波電圧を周波数を変化させて前記圧電ブザーに印加した場合に音量が前後の周波数と比較して高くなる周波数帯域で高値の時間比率が低値の時間比率よりも小さくなるように変化させ、かつ前記方形波の周期Tに対する高値の時間τの時間比率τ/Tを前記圧電ブザーの音量の周波数特性に対して逆の周波数特性となるように変化させることを特徴とする家庭電化機器。
  2. 請求項1において、前記操作ボタンの操作により、前記操作ボタン押下げ時に発生する音ないし前記報知音の、一部または全部の発生を中止したり、音量を低減することを特徴とする家庭電化機器。
  3. 請求項1において、同一の前記操作ボタンの押下げ1回毎に、すすぎ回数等の洗濯動作の設定値が順次変化する場合に、各設定値に応じて音色が異なることを特徴とする洗濯機。
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