JP4374719B2 - 自動車用シートクッション - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車の座席に装着するシートクッションに関するものであって、更に詳細には、長時間のドライブの疲労を軽減すると共に、汗等によるムレを防止するシートクッションに関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来、自動車の座席は自動車メーカーが装備して販売しており、座席の表面の形状やクッション性、材質等に夫々に工夫を凝らした座席を装備している。
【0003】
【解決しようとする課題】
それでも、現実的には前記座席の表面に他のカバーやクッションや座布団等を装着しているドライバーも多く、単に、汚れを防止するのみのカバーでなく、特に、長時間のドライブにおいては、肩懲りや腰痛が発生するため、各自が夫々フィットするものを模索しているが、その決定的なシートクッションは具現していない実情にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る自動車用シートクッションは、背面部及び座面部を有する自動車の座席の背面部へ装着するシートクッションに関するもので、背面部側に位置させる第1不織布と、第1不織布の上面に積層する第2不織布と、第2不織布の上面に積層するクッション材と、少なくともクッション材の上面を覆う布状のカバーと、カバーに付設した座席へ装着するための装着部とから成り、第1不織布、第2不織布及びクッション材は矩形状に形成され、第2不織布はさらに少なくとも第2不織布の人体の肩胛骨に当接する部位、その上方部位及びその外側部位が切断された形状に形成され、その切断された第2不織布の部位によって第1不織布とクッション材との間に空間部が形成され、それにより、人体の肩胛骨と当接する該シートクッションの部位が、第1不織布、空間及びクッション材の積層から構成されていることを特徴とする。
【0005】
また、本発明に係る自動車用シートクッションは、背面部及び座面部を有する自動車の座席の座面部へ装着するシートクッションに関するもので、座面部側に位置させる第1不織布と、第1不織布の上面に積層する第2不織布と、第2不織布の上面に積層するクッション材と、少なくともクッション材の上面を覆う布状のカバーと、カバーに付設した座席へ装着するため装着部とから成り、第1不織布、第2不織布及びクッション材は矩形状に形成され、第2不織布はさらに少なくとも第2不織布の人体の臀部に当接する部位が切断された形状に形成され、その切断された第2不織布の部位によって第1不織布とクッション材との間に空間部が形成され、それにより、人体の臀部と当接するシートクッションの部位が、第1不織布、空間及びクッション材の積層から構成されていることを特徴とする。
【0006】
従って、本発明の目的は、自動車の座席の背面部及び座面部に装着することによって、肩懲りや腰痛を軽減するシートクッションに創達し、これを提供する目的である。
【0007】
【作用】
本発明の自動車用シートクッションは、座席の背面部に装着した少なくとも第2不織布の人体の肩胛骨に当接する部位とその上方部位とその外側部位とを肩胛骨が当接しない空間部を形成しており、更に、座席の座面部に装着した少なくとも第2不織布の人体の臀部に当接する部位とその後方とに臀部を当接させない空間部を形成したことにより、自動車の走行中の人体の肩胛骨又は臀部にかかる座席からの圧力を開放したもので、様々な姿勢に対応できることと、体圧分布が適正なことで、運転姿勢が休息姿勢に近いことから、長時間のドライブでの肩懲りや腰痛を軽減させるものである。
【0008】
【実施例】
斯る目的を達成した本発明の自動車用シートクッションを以下実施例の図面によって説明する。
【0009】
図1は本発明の自動車用シートクッションの実施例の装着時の説明のための斜視図であり、図2は本発明の自動車用シートクッションの実施例の背面部に装着する側の分解斜視図であり、図3は本発明の自動車用シートクッションの実施例の座面部に装着する側の分解斜視図であり、図4は本発明の自動車用シートクッションの装着時の説明のための概要断面図である。
【0010】
本発明は自動車の座席に装着するシートクッションに関するものであって、更に詳細には、長時間のドライブの疲労を軽減すると共に、汗等によるムレを防止するシートクッションに関するものであり、請求項1に記載の自動車用シートクッションは、自動車の座席の背面部Aへ装着するシートクッション1Aであって、前記背面部A側に位置させる第1不織布2Aと、該第1不織布2Aの上面に積層する第2不織布3Aと、該第2不織布3Aの上面に積層するクッション材4Aと、少なくとも該クッション材4Aの上面を覆う布状のカバー5Aと、該カバー5Aに付設した座席へ装着するための装着部6Aとから成り、少なくとも第2不織布3Aの人体の肩胛骨に当接する部位とその上方部位とその外側部位とを肩胛骨が当接しない空間部7Aを形成したものである。
【0011】
更に、請求項2に記載の自動車用シートクッションは、自動車の座席の座面部Bへ装着するシートクッション1Bであって、前記座面部B側に位置させる第1不織布2Bと、該第1不織布2Bの上面に積層する第2不織布3Bと、該第2不織布3Bの上面に積層するクッション材4Bと、少なくとも該クッション材4Bの上面を覆う布状のカバー5Bと、該カバーに付設した座席へ装着するため装着部6Bとから成り、少なくとも第2不織布3Bの人体の臀部に当接する部位とその後方とに臀部が当接しない空間部7Bを形成したものである。
【0012】
即ち、本発明の夫々の自動車用シートクッション1A.1Bは図1に図示する如く、座席の背面部Aと座面部Bに夫々装着するものであり、背面部Aの自動車用シートクッション1Aは上下端辺から夫々延出させた紐状の装着部6Aによって、自動車の座席の背面部Aに装着するものであり、一方、座面部Bの自動車用シートクッション1Bは自動車の座席の座面部Bの表面と夫々側面を覆うようにカバー6Bを形成して装着するものであり、夫々のカバー6A.6Bは少なくとも後述するクッション材4A.4Bの上面を覆い、該クッション材4A.4Bと人体の背中及び腰部、又は、臀部及び太股部の裏側近傍とを遮断するように設けているものである。
【0013】
そして、図2に図示する如く、本発明の背面部Aの自動車用シートクッション1Aは座席の背面部A側から第1不織布2Aと第2不織布3Aとクッション材4Aとを積層させるもので、夫々の厚みは任意のものであるが自動車用シートクッション1Aの全体の厚みが30mm程度のもが良好である。
【0014】
次いで、少なくとも第2不織布3Aの人体の肩胛骨に当接する部位とその上方部位とその外側部位とを肩胛骨が当接しない空間部7Aを形成するもので、実施例では第2不織布3Aを羽子板状の柄部にあたる部位を巾広に形成して、その柄部の両側に空間部7A.7Aを形成しているもので、実施例の図面では第2不織布3Aのみに空間部7A.7Aを形成しているものであるが、第2不織布3Aと第1不織布2Aとに形成しても構わないものである。
【0015】
つまり、人間が自動車の座席に座って運転する場合、ハンドル操作等によって腕を動かすことによって、背中の肩胛骨はその度に後方に突出するもので、計測によると運転中のドライバーでは突出時の肩胛骨と座席の背面部Aとの間に圧力を一番受けており、長時間のドライブには絶えず肩胛骨を押圧される結果と成り、肩懲り等の要因と成っており、空間部7A.7Aを形成することにより人間の肩胛骨が座席の背面部Aからの圧力から解放されるものである。
【0016】
更には、本発明の自動車の座席の座面部Bへ装着するシートクッション1Bは図3に図示する如く、座席の座面部B側から第1不織布2Bと第2不織布3Bとクッション材4Bとを積層させるもので、夫々の厚みは任意のものであるが自動車用シートクッション1Bの全体の厚みが30mm程度のもが良好である。
【0017】
そして、少なくとも第2不織布3Bの人体の臀部に当接する部位とその後方とに臀部が当接しない空間部7Bを形成するもので、実施例では第2不織布3Bの前後方向を切断して短矩形状に形成し、図4に図示する如く、自動車の座席の座面部Bの稍後方に形成させている最も凹んだ部分の前方に第2不織布3Bを位置させ後方に空間部7Bを形成しているもので、実施例の図面では第2不織布3Bのみに空間部7Bを形成しているものであるが、第2不織布3Bと第1不織布2Bとに形成しても構わないものである。
【0018】
つまり、人間が自動車の座席に座って運転する場合、計測によると運転中のドライバーでは臀部の尾底骨近傍と肛門近傍と座席の座面部Bとの間に圧力を一番受けており、長時間のドライブには臀部が絶えず押圧される結果と成り、腰痛等の要因と成っており、空間部7Bを形成することにより人間の臀部が座席の座面部Bからの圧力から解放されるものである。
【0019】
【発明の効果】
本発明の自動車用シートクッションは、前述の構成により、運転中の座席にかかる体圧を徹底的に分析して、体圧を分散させるようにしたもので、座席の背面部に装着した少なくとも第2不織布の人体の肩胛骨に当接する部位とその上方部位とその外側部位とを肩胛骨が当接しない空間部を形成しており、更に、座席の座面部に装着した少なくとも第2不織布の人体の臀部に当接する部位とその後方とに臀部を当接させない空間部を形成したことにより、自動車の走行中の人体の肩胛骨又は臀部にかかる座席からの圧力を開放したもので、様々な姿勢に対応できることと、体圧分布が適正なことで、運転姿勢が休息姿勢に近いことから、長時間のドライブでの肩懲りや腰痛を軽減させるもので、画期的で実用性の高い発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の自動車用シートクッションの実施例の装着時の説明のための斜視図である。
【図2】図2は本発明の自動車用シートクッションの実施例の背面部に装着する側の分解斜視図である。
【図3】図3は本発明の自動車用シートクッションの実施例の座面部に装着する側の分解斜視図である。
【図4】図4は本発明の自動車用シートクッションの装着時の説明のための概要断面図である。
【符号の説明】
A 座席の背面部
1A 背面部のシートクッション
2A 第1不織布
3A 第2不織布
4A クッション材
5A カバー
6A 装着部
7A 空間部
B 座席の座面部
1B 座面部のシートクッション
2B 第1不織布
3B 第2不織布
4B クッション材
5B カバー
6B 装着部
7B 空間部
Claims (2)
- 背面部及び座面部を有する自動車の座席の背面部へ装着するシートクッションであって、
前記背面部側に位置させる第1不織布と、該第1不織布の上面に積層する第2不織布と、該第2不織布の上面に積層するクッション材と、少なくとも該クッション材の上面を覆う布状のカバーと、該カバーに付設した座席へ装着するための装着部とから成り、
前記第1不織布、前記第2不織布及び前記クッション材は矩形状に形成され、前記第2不織布はさらに少なくとも該第2不織布の人体の肩胛骨に当接する部位、その上方部位及びその外側部位が切断された形状に形成され、その切断された第2不織布の部位によって前記第1不織布と前記クッション材との間に空間部が形成され、それにより、人体の肩胛骨と当接する該シートクッションの部位が、前記第1不織布、前記空間及び前記クッション材の積層から構成されていることを特徴とする自動車用シートクッション。 - 背面部及び座面部を有する自動車の座席の座面部へ装着するシートクッションであって、
前記座面部側に位置させる第1不織布と、該第1不織布の上面に積層する第2不織布と、該第2不織布の上面に積層するクッション材と、少なくとも該クッション材の上面を覆う布状のカバーと、該カバーに付設した座席へ装着するため装着部とから成り、
前記第1不織布、前記第2不織布及び前記クッション材は矩形状に形成され、前記第2不織布はさらに少なくとも該第2不織布の人体の臀部に当接する部位が切断された形状に形成され、その切断された第2不織布の部位によって前記第1不織布と前記クッション材との間に空間部が形成され、それにより、人体の臀部と当接する該シートクッションの部位が、前記第1不織布、前記空間及び前記クッション材の積層から構成されていることを特徴とする自動車用シートクッション。
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