JP4384323B2 - 自動車用シート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車を長時間運転すると、シートのクッションがどんなに優れていても、同じ姿勢で運転していると肩こりや腰痛になることが多い。そのため、同じ姿勢で座っていても疲労が少ない自動車用シートが求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
腰痛などを防止するために、座席の形状を人間の体の形状に合せて設計したものが考えられているが、その形状はあくまで標準的な体型の人に合わせて疲労が少なくなるような形状にしたものであり、運転姿勢は人により異なるので、全ての人がそれにより肩こり、腰痛等の発生を抑制できるとは限らない。
【0004】
本発明の課題は、運転時の腰痛、肩こり等を軽減することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る自動車用シートは、背面部及び座面部を有する自動車用シートに関するもので、背面部の内部に第1の不織布及び第2の不織布を有し、第1の不織布及び第2の不織布は矩形状に形成され、第2の不織布はさらに矩形状の一部が切断されて逆T字形状に形成され、背面部の内部において、第2の不織布が第1の不織布の上に積層配置されることにより、第1の不織布上の第2の不織布の切断された部分によって、人体の肩胛骨と当接する背面部と第1の不織布との間に空間部が形成され、それにより、人体の肩胛骨と当接する背面部の内部が、背面部の一部、空間、第1の不織布及び背面部の一部の積層から構成されていることを特徴とする。
【0006】
また、本発明に係る自動車用シートは、背面部及び座面部を有する自動車用シートに関するもので、座面部の内部に第1の不織布及び第2の不織布を有し、第1の不織布及び第2の不織布は矩形状に形成され、第2の不織布はさらに第1の不織布よりも前後方向に短い矩形状に形成され、座面部の内部において、第2の不織布が座面部の最も凹んだ部分よりも前方に位置するように第1の不織布の上に積層配置されることにより、第1の不織布上の第2の不織布の積層されていない部分によって、人体の臀部の一部と当接する座面部とその下方の第1の不織布との間に空間部が形成され、それにより、人体の臀部の一部と当接する座面部の内部が、座面部の一部、空間、第1の不織布及び座面部の一部の積層から構成されていることを特徴とする。
【0007】
自動車用シートにおいて、背面部の第1及び第2の不織布は透湿性を有し、座面部の第1及び第2の不織布は吸湿性を有することを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、人体の肩胛骨または臀部が当接する自動車用シートの背面部または座面部の内部に空間部が設けられているので、シートに座ってハンドルを握った状態で、肩胛骨または臀部にシートから局部的に圧力が加わらず、背中全体、臀部全体に均等に圧力を分散できる。これにより、長時間運転しても肩こり、腰痛等の発生を抑制できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1は、実施の形態の自動車用シート11の外観斜視図であり、図2は、自動車用シート11の背面部12の内部に設けるシート用の部材の不織布の形状を示す図である。
【0010】
図1において、点線で示す部分は、シート11に内蔵される背面部12の第1及び第2の不織布13,14と座面部の第1及び第2の不織布16,17である。
【0011】
自動車用シート11の背面部12の内部には、透湿性を有する第1の不織布13と透湿性を有する第2の不織布14とが設けられ、第2の不織布14は、第1の不織布13の上に積層されている。図2に示すように、第2の不織布14は逆T字型の形状をしており、その中央部の左右に空間部14a、14aが形成されている。
【0012】
人間が自動車用シート11に座って車を運転する場合、ハンドル操作で常に腕を動かすことになり、背中の肩胛骨はその度に後方に突出する。すなわち、長時間のドライブでは、絶えず肩胛骨が自動車用シート11の背面部12を押圧することになる。自動車用シート11の形状を人体の形状に合わせて作ったとしても、肩胛骨が突出した状態では、肩胛骨の近傍が自動車用シート11の背面部12と接触することになる。その結果、肩胛骨には上体を支えるために自動車用シート11から圧力が加わることになり、その圧力に対抗するために肩胛骨の近傍の筋肉が疲れて肩こり等の原因となる。
【0013】
そこで、本実施の形態では、肩胛骨と当接する自動車用シート11の背面部12の後方部、その上方部、その外側部、つまり図3の第2の不織布14の左右の部分に肩胛骨を圧迫しないような空間部14a、14aを形成してある。
【0014】
図4は、自動車シート11の主要部の内部構造を示す図である。図4に示すように、背面部12の内部には、第1の不織布13と第2の不織布14が設けられており、第2の不織布14は第1の不織布13の上に積層配置されている。そして、第2の不織布14の左右の部分に空間部14aが形成されているので、第2の不織布14を第1の不織布13の上に積層した状態では、背面部12内部の対応する部分に空間部14aが形成される。
【0015】
この第2の不織布14の空間部14aは、人間が自動車用シート11に座ってハンドルを握った状態で、人体の肩胛骨と接触する背面部12が肩胛骨の近傍の筋肉等を圧迫しないように、肩胛骨の後方に位置するようになっている。
【0016】
すなわち、本実施の形態では、肩胛骨と当接する自動車用シート11の背面部12の後方の第2の不織布14の左右の部分に肩胛骨を圧迫しないような空間部14a、14aを形成している。これにより、自動車用シート11に座って運転しているときに、ハンドル操作により肩胛骨が後方に突出して背面部12と当接しても、肩胛骨と当接する背面部12の後方に空間部14aが形成されているので、肩胛骨の近傍だけにシート11の背面部12からの圧力が加わるのを防止でき、背中全体に背面部12からの圧力を分散させることができる。これにより、肩胛骨の近傍の筋肉が圧迫されて肩こり等が発生するのを防止できる。
【0017】
次に、図3は、自動車用シート11の座面部15の内部に設けられる不織布の形状を示す図である。
座面部15の内部には、吸湿性を有する第1の不織布16と第2の不織布17が設けられており、第2の不織布は17は第1の不織布16の上に積層されている。第2の不織布17は、その前後方向を切断して矩形形状に形成してあり、図4に示すように座面部15の最も凹んだ部分の前方(図4に矢印で示す方向)に第2の不織布17を配置して、その後方に空間部17aが形成されるようにしている。
【0018】
人間が自動車用シート11に座って車を運転する場合、臀部の尾底骨近傍と肛門近傍の部分が自動車用シート11の座面部15から一番圧力を受けており、長時間運転した場合、それらの部分が常に押圧されることにより腰痛等の原因となる。
【0019】
そこで、第1の不織布16より幅の狭い第2の不織布17を第1の不織布16上に積層することにより、座った状態で座面部15に最も圧力が加わる、尾底骨の近傍と肛門の近傍の座面部15の内部に空間部17aを形成し、臀部に局部的に圧力が加わらないようにしている。
【0020】
本実施の形態では、臀部の尾底骨近傍が座面部15と当接する部分及び肛門近傍が座面部15と当接する部分の下部の第2の不織布17に空間部17aを形成したことにより、運転のために自動車シート11に座ったときに、尾底骨や肛門の近傍のみが座面部15から圧力を受けるのを防止でき、臀部全体でほぼ均一に座面部15からの圧力を受けることができる。
【0021】
これにより、運転姿勢を変えたときも自動車用シート11から受ける圧力を臀部全体で受けることができるので、長時間運転する場合でも臀部の筋肉の一部に負担がかかるのを防止でき腰痛等を軽減できる。
【0022】
なお、座面部15の内部に設ける第2の不織布17は、図3に示すような矩形の形状のものに限らず、臀部の形状に合わせて曲線状の形状としても良い。
上述した実施の形態では、自動車用シート11の背面部12の内部に第1及び第2の不織布13,14を設け、第1の不織布13の上に第2の不織布14を積層配置し、同様に座面部15内部の第1の不織布16の上に第2の不織布17を積層しているが、自動車用シート11の内部の部材が不織布、クッション材等で構成されている場合には、その内部の部材の上に第2の不織布14及び17を配置するようにしても良い。この場合、自動車用シート11の内部の部材が第1の不織布13及び16の役割をはたすことになる。
【0023】
また、上述した実施の形態では、第1の不織布と第2の不織布を、それぞれ別の部材で構成しているが、両者を1つの部材で構成し、その部材をシート内部に配置したときに背面部12及び座面部15の内部に空間部が形成されるようにしても良い。また、自動車シート11の内部に空間部を形成する部材として不織布を使用しているが、自動車シートの構成部材として使用可能な部材であれば不織布に限らずどのような部材であっても良く、例えば、クッション材、スポンジ等の材料でも良い。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、自動車シートに座った状態で人体に加わる圧力が背面部、あるいは臀部全体に適正に分散されるので、長時間運転しても肩こりや腰痛となるのを防止できる。また、運転中にシートから加わる圧力を背中、あるいは臀部全体に分散させることができるので、様々な姿勢に対応でき、運転者はより自然な運転姿勢をとることができるので、長時間のドライブでの肩こりや腰痛の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の自動車用シートの外観斜視図である。
【図2 】自動車用シートの背面部の内部の不織布の形状を示す図である。
【図3 】自動車用シートの座面部の内部の不織布の形状を示す図である。
【図4】自動車用シートの主要部の内部構造を示す図である。
【符号の説明】
11 自動車用シート
12 背面部
13 背面部の第1の不織布
14 背面部の第2の不織布
14a 背面部の第2の不織布の空間部
15 座面部
16 座面部の第1の不織布
17 座面部の第2の不織布
17a 座面部の第2の不織布の空間部
Claims (3)
- 背面部及び座面部を有する自動車用シートであって、
前記背面部の内部に第1の不織布及び第2の不織布を有し、
前記第1の不織布及び第2の不織布は矩形状に形成され、前記第2の不織布はさらに矩形状の一部が切断されて逆T字形状に形成され、前記背面部の内部において、前記第2の不織布が前記第1の不織布の上に積層配置されることにより、前記第1の不織布上の前記第2の不織布の切断された部分によって、人体の肩胛骨と当接する前記背面部と前記第1の不織布との間に空間部が形成され、それにより、該人体の肩胛骨と当接する前記背面部の内部が、該背面部の一部、前記空間、前記第1の不織布及び前記背面部の一部の積層から構成されていることを特徴とする自動車用シート。 - 背面部及び座面部を有する自動車用シートであって、
前記座面部の内部に第1の不織布及び第2の不織布を有し、
前記第1の不織布及び第2の不織布は矩形状に形成され、前記第2の不織布はさらに前記第1の不織布よりも前後方向に短い矩形状に形成され、前記座面部の内部において、前記第2の不織布が前記座面部の最も凹んだ部分よりも前方に位置するように前記第1の不織布の上に積層配置されることにより、前記第1の不織布上の前記第2の不織布の積層されていない部分によって、人体の臀部の一部と当接する前記座面部とその下方の前記第1の不織布との間に空間部が形成され、それにより、該人体の臀部の一部と当接する前記座面部の内部が、該座面部の一部、前記空間、前記第1の不織布及び前記座面部の一部の積層から構成されていることを特徴とする自動車用シート。 - 請求項1又は2の自動車用シートにおいて、前記背面部の前記第1及び第2の不織布は透湿性を有し、前記座面部の前記第1及び第2の不織布は吸湿性を有することを特徴とする自動車用シート。
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