JP4372507B2 - 回転作動型ワンウェイクラッチ - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車、スノーモービル等に使用され、所定の回転数以上になるとワンウェイクラッチの機能を発揮する回転作動型ワンウェイクラッチに関する。
一般に、ワンウェイクラッチは、相対回転する外輪及び内輪を有し、外輪と内輪との間でトルクを伝達するスプラグやローラなどが外輪または内輪の軌道面に設けたカム面に噛み合うことで、一方向のみに回転トルクを伝達している。また、逆方向では空転する構成となっている。
このようなワンウェイクラッチの中で、内輪または外輪に設けたポケット(凹所)にローラを配置し、回転方向によって、ローラがポケットの楔部分に係合する楔作用により回転をロックする構成となっているものが知られている。
例えば、特許文献1は、外輪(アウターレース)に設けた凹所にローラを配置して、外輪が時計方向に回転した場合、ローラが楔作用により凹所でロックされ、内輪に対して外輪の回転をロックする構成を開示している。
また、特許文献2は、外輪(アウターレース)と入力カップリングとの間にローラ及び補助ローラを配置して、所定回転数以上になると、遠心力で補助ローラがローラを押圧する。この押圧力により所定方向に回転すると、楔作用でローラがロックすることが可能となり、ワンウェイクラッチの機能を発揮する構成を開示している。
この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては次のものがある。
特公昭53−8019号公報(第1−2頁、第1図等) 特開昭52−100045号公報(第2−3頁、第3図等)
特許文献1に開示されているものは、ローラを用いた一般的なワンウェイクラッチであり、回転数に応じてロックする構成となっていない。
また、特許文献2は、回転数に応じてロックする構成を開示している。しかしながら、補助ローラの作動範囲を決定する長孔が外輪とは別体に設けられているため、装置の所望の寸法精度を得るのが困難であり、また部品点数も多くなる。また、補助ローラが長孔に引っかかる虞があり、ローラを押圧するプレートや抱持片といった部品が必要であり、スプリングの設置スペースが要求されるので装置の径を小さくするには限りがある。
さらに、ローラを付勢するスプリングにコイルスプリングが設けられているが、コイルスプリングでは限られたスペースでばね定数を小さく設定することが困難であり、アコーデオンスプリング等に比べて、価格的にも割高となる虞がある。
そこで、本発明は部品点数を削減するとともに、安価で、ばね定数を小さく設定でき、寸法精度が得やすく、錘体が引っかかる虞が無く、省スペースでも設計可能な構造の回転作動型ワンウェイクラッチを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の回転作動型ワンウェイクラッチは、
内周円筒面を有する外輪と、カム面が形成された内輪と、前記外内輪間のトルク伝達を行う転動体、前記転動体を付勢する付勢スプリング、及び遠心力を受けて前記付勢スプリングの付勢力に抗しつつ前記転動体を係合方向へ押圧する錘体を備えた回転作動型ワンウェイクラッチにおいて、前記外内輪の間には前記転動体、錘体、及び付勢スプリングを収容する保持器が設けられており、前記保持器には前記錘体の作動を案内する錘作動面が形成されていることを特徴としている。
また、本発明の回転作動型ワンウェイクラッチは、
内周円筒面を有する外輪と、カム面が形成された内輪と、前記外内輪間のトルク伝達を行う転動体、前記転動体を付勢する付勢スプリング、及び遠心力を受けて前記付勢スプリングの付勢力に抗しつつ前記転動体を係合方向へ押圧する錘体を備えた回転作動型ワンウェイクラッチにおいて、前記内輪の外周面には、前記錘体の一部を収容する凹部が設けられていることを特徴としている。
更に、本発明の回転作動型ワンウェイクラッチは、
内周円筒面を有する外輪と、カム面が形成された内輪と、前記外内輪間のトルク伝達を行う転動体、前記転動体を付勢する付勢スプリング、及び遠心力を受けて前記付勢スプリングの付勢力に抗しつつ前記転動体を係合方向へ押圧する錘体を備えた回転作動型ワンウェイクラッチにおいて、前記外内輪の間には前記転動体、錘体、及び付勢スプリングを収容する保持器、または前記転動体、錘体、及び付勢スプリングの軸方向の移動を制限する側板が設けられており、前記保持器または側板には軸方向に貫通する孔が設けられていることを特徴としている。
また、本発明の回転作動型ワンウェイクラッチは、
内周円筒面を有する外輪と、カム面が形成された内輪と、前記外内輪間のトルク伝達を行う転動体、前記転動体を付勢する付勢スプリング、及び遠心力を受けて前記付勢スプリングの付勢力に抗しつつ前記転動体を係合方向へ押圧する錘体を備えた回転作動型ワンウェイクラッチにおいて、前記錘体は、前記内輪に一直線上に接していることを特徴としている。
以上説明した、本発明によれば、以下のような効果が得られる。
付勢スプリングが転動体をカム面との非係合方向へ付勢しており、遠心力を受けて付勢スプリングの付勢力に抗しつつ転動体をカム面との係合方向へ押圧する錘体が設けられているので、部品点数を削減するとともに、安価で、ばね定数を小さく設定でき、寸法精度が得やすく、錘体が引っかかる虞が無く、省スペースでも設計可能な構造の回転作動型ワンウェイクラッチを提供できる。
また、各請求項毎に得られる特有の効果は以下の通りである。
請求項1,3,4,5,7,8,11の構成によれば、錘体の作動をスムーズにすることができる。
請求項1,5,9の構成によれば、加工コストを低減できる。例えば、ポケットを内輪に設けた場合、ポケット分は研磨、切削、ワイヤーカット等により除去する必要があるが、このポケット分の体積が大きいので加工に時間がかかり、また熱処理による変形が生じ易い。
請求項2,6の構成によれば、精度が要求されるカム面の範囲を小さくできる。また、より大きな錘体を収容することができる。
請求項3,7及び11の構成によれば、ワンウェイクラッチの潤滑性が向上する。
請求項9の構成によれば、加工が容易となり、生産性が良好となる。
請求項10の構成によれば、非作動時の転動体の過剰な動きを抑えることができる。
請求項12の構成によれば、加工が容易で、かつ生産性良好となる。
請求項13の構成によれば、保持器の強度のバランスが取れる。
本明細書において、「回転作動型」とは、上記所定の回転数を越えた範囲での回転時において、ワンウェイクラッチとしての機能が確実に作動するという意味であるが、低速回転域から所定の回転数以下の回転でも、ワンウェイクラッチとして機能する場合がある。また、「所定の回転数」は、錘体の質量や錘体の内輪中心からの距離、錘作動面の傾斜角度等により、任意に決定されるものである。
以下、本発明の各実施例を添付図面を参照して詳細に説明する。図面中、同一部分は同一符号にて示してある。
(第1実施例)
本発明の第1実施例を説明する。図1は、第1実施例を示す回転作動型ワンウェイクラッチ30の正面図であり、図2は、第1実施例の外径側から見たポケット部の概略図である。
ワンウェイクラッチ部を構成するローラ37、錘体38、アコーデオンスプリング35などを保持器32に設けた窓部43(図2及び図4参照)に収容保持する。
外輪3と内輪2との間に配置されるほぼ環状の保持器32は、保持器本体であり、保持器32の軸方向端面にはほぼ環状の支持プレート34が設けられている。支持プレート34は、保持器結合部33により、保持器32に固定される。
保持器32に周方向等分に設けられた窓部43には、外輪3側からローラ37を付勢するアコーデオンスプリング35、外輪3と内輪2との間でトルクを伝達するローラ37、ローラ37に作用してローラ37を噛合方向へ押圧する錘体38が配置されている。錘体38が作用してないとき、錘体38の一部は内輪2の外周面に設けられた凹部31に収まっている。この凹部31の底面を描く円弧の半径は、錘体38の半径より大きく形成されており、錘体38は、凹部31に一直線上に接している。このように構成することで、錘体38が凹部31に引っかかることなくスムーズに作動することが可能となり、装置の作動性が向上する。
保持器32には径方向断面がほぼコの字状の凹部36が設けられ、アコーデオンスプリング35のローラ37に付勢力を与える端部と反対の端部がこの凹部36(図4参照)に嵌合し、保持されている。
図2から分かるように、保持器32の窓部43は、保持器32を軸方向に刳り貫き、壁部を残して形成される。窓部43の軸方向の開放端は、前述の支持プレート34により閉じられている。従って、窓部43に収容されるアコーデオンスプリング35、ローラ37、錘体38は、保持器32の壁と支持プレート34とにより軸方向に保持され、また外輪3と内輪2とにより半径方向に保持され、窓部43から逸脱することはない。
図3は、回転作動型ワンウェイクラッチ30の軸方向断面図である。保持器32に対して支持プレート34が保持器結合部33により固定されていることが分かる。また、ローラ37が、保持器32の壁部と支持プレート34との間で微小なクリアランスを有し、軸方向に支持されていることも分かる。
次に、第1実施例の回転作動型ワンウェイクラッチ30の動作について、図4及び図5を用いて説明する。図4は、第1実施例において非回転〜低速回転時のローラと錘体の状態を示した図であり、図5は、第1実施例の作動時(噛合い時)のローラと錘体の状態を示した図である。
ここで、図4を参照して、第1実施例の構成をより詳細に説明する。保持器32は、内輪2の外周面に周方向等分に設けた複数の凹溝45に嵌合する複数の凸部44を備えている。凸部44が凹溝45に嵌合しているため、保持器32と内輪2とは相対回転をしない構成になっている。
保持器32の窓部43の一方の側面には錘作動面40が形成されており、錘体38が遠心力を受けるとこの面に沿って外径側へ移動し、ローラ37に接触押圧し、ローラ37を噛合い位置まで移動させる。更に、その外径側にはローラ37の錘体38方向への作動範囲を制限するローラ係止部42(転動体係止部)が設けられている。錘作動面40、ローラ係止部42は、実施例では連続的に設けられているが、必ずしも連続的に形成する必要はない。
保持器32の錘作動面40、ローラ係止部42が設けられた部分に対向した、内輪2の外周面には、錘体38の一部を収容する凹部31が設けられ、この凹部31に隣接して、ローラ37のトルク伝達面であるカム面47が形成されている。凹部31、カム面47は、実施例では連続的に設けられているが、必ずしも連続的に形成する必要はない。
凹部31は、錘体38の一部を収容することができるようになっているが、一部分だけを収容するのは錘体38の作動範囲を極力小さくするためである。
図4に示すように、非回転〜低速回転時(域)では、錘体38は凹部31の内径側に位置して、ローラ37はアコーデオンスプリング35によってローラ係止部42に押し当てられた状態となっている。その後、内輪2が回転し、その回転が所定回転数以上の高速で回転するようになると遠心力を受けた錘体38が外径側へ移動して、ローラ37をカム面47の噛合い位置へ移動させる。この状態で内輪2が外輪3に対して図中反時計方向に先行して回転するとトルク伝達が行われる仕組みになっている。この作動時の状態を図5に示している。
(第2実施例)
次に、図6−20を参照して、本発明の第2実施例を説明する。第2実施例は、錘体38、ローラ37、アコーデオンスプリング35の位置関係及び動作については上述の第1実施例とほぼ同様である。第2実施例では、保持器の形態が第1及び第1実施例と大きく異なる。
本実施例で用いられる保持器について、図10及び図11により説明する。図10は、第2実施例の保持器50の第1プレート60の展開図であり、図11は、第2実施例の保持器50の第2プレート70の展開図である。
本実施例では、保持器50は板状の鋼板を打抜いて第1及び第2プレートとして形成する。図10は、第1プレート60の展開図であり、第1プレート60は、ほぼ環状の本体66から、外径方向に延在する複数の凸部から構成される。凸部は、アコーデオンスプリング35の取り付け用の孔62が形成された第1柱部51である。本体66の外周には、保持器のポケットまたは窓部に連通すると共に、外部に連通する複数の孔67が設けられている。ワンウェイクラッチ内で発生する金属粉や異物、または潤滑油中のゴミなどは、この孔67を介して外部へ排出することができる。孔67は、保持器ではなく、不図示の側板に設けることもできる。また、設ける数は任意であり、必ずしも複数箇所設ける必要はない。
本体66には、更に後述の第2プレート70との結合のための加締め用穴64が設けられている。また、本体66の内径方向には、保持器50を内輪2に固定するため2つの係合舌部65が設けられている。上述の凸部、加締め用穴64、係合舌部65は、それぞれ周方向等分に配置することが好ましい。係合舌部65は、内輪2の凹溝54に嵌合して、保持器全体内輪2に固定する。
図11は、第2プレート70の展開図であり、第2プレート70は、ほぼ環状の本体75から、外径方向に延在する複数の凸部から構成される。凸部は、第2柱部72及び加締め用の突起71とからなり、第2柱部72と突起71との間には、後述の錘作動面52が形成されている。
本体75の内径方向には、保持器50を内輪2に固定するため2つの係合舌部74が設けられている。上述の凸部、係合舌部65は、それぞれ周方向等分に配置することが好ましい。以上説明した第1プレート60と第2プレート70とに曲げ加工を施して所定の形状を得た上で、両プレートを結合することで本実施例の保持器50(図6及び図7参照)を得る。
次に、図6−13を参照して、第2実施例の回転作動型ワンウェイクラッチ80の詳細を説明する。図6は、第2実施例を示す回転作動型ワンウェイクラッチ80の正面図であり、図7は、第2実施例を示す回転作動型ワンウェイクラッチ80の軸方向断面図である。また、図8は、第2実施例において非回転〜低速回転時のローラと錘体の状態を示した図であり、図9は、第2実施例の作動時(噛合い時)のローラと錘体の状態を示した図である。
図6において、内輪2の外周面に設けられたカム面47は前述の第1実施例とほぼ同じである。第2実施例と前記第1実施例との違いは、錘体38の作用面などが、保持器50を構成する第1または第2のプレートに設けられた凸部に形成されている点である。
第2プレート70の加締め用突起71が、第1プレート60の加締め用穴64に嵌合して加締められることで、結合部分53により保持器50が形成される。第2プレート70の凸部は、折り曲げられて、外輪3の内周に位置し、径方向に対して所定の傾斜を持った錘作動面52が形成される。
図7は、図6の軸方向断面図であり、保持器50が第1プレート60と第2プレート70からなることが分かる。
次に、図8及び図9を参照して、第2実施例の回転作動型ワンウェイクラッチ80の作動を説明する。基本的な作動は、第1実施例と同じである。図8に示すように、非回転〜低速回転時(域)では、錘体38は凹部31の内径側に位置して、ローラ37はアコーデオンスプリング35によって、非係合方向に押圧されている。
その後、内輪2が回転し、その回転が所定回転数以上の高速で回転するようになると遠心力を受けた錘体38が錘作動面52に沿って外径側へ移動して、ローラ37をカム面47の噛合い位置へ移動させ、内輪2が外輪3に対して図中反時計方向に先行して回転するとトルク伝達が行われる仕組みになっている。この作動時の状態を図9に示している。
ここで、保持器50とアコーデオンスプリング35との関係は、以下の通りである。図12は、第2実施例の外径側から見たポケット部の概略図である。図13は、第2実施例におけるアコーデオンスプリング取付け部分の正面図である。
図12に示すように、アコーデオンスプリング35は先端部分がローラ37を押圧する接合部58となっており、根元部分が取付け部57となっている。この取付け部57で第1柱部51を挟持することによってアコーデオンスプリング35が保持器50に固定される。またこの取付け部を切欠いて形成された舌片56を孔62に係合させることでアコーデオンスプリング35がより強固に固定され、脱落が防止できる。
アコーデオンスプリング35の取付け部57の取り付け状態は図13に示されており、保持器の第1プレート60の孔62に取り付け部57の先端の舌片56が嵌合していることが分かる。第2実施例によれば、加工コストを低減できる。
尚、錘体は、鋼材、銅、鋼合金、アルミニウム、合成樹脂等の材料から成形することが考えられるが、鋼等の比重の大きいものを用いると単位体積あたりに受ける遠心力が大きくなるので、装置のサイズが小さく且つ低速回転時においても噛合い可能な状態が得られ、また錘体38の径を小さくすることが可能となる。
以上説明した各実施例ではポケットに配置される転動体としての円筒形のローラを示したが、これは球体であっても良い。また、錘体についても、円筒形のローラではなく球体であってもよい。更に、転動体と錘体との組み合わせについても、両者ともローラ、両者とも球体、いずれか一方がローラで、他方が球体であってもよい。
また、各実施例では、ポケットは円周方向に複数箇所設けられているが、この数は必要なトルク容量などに応じて任意に変更でき、8箇所以外でもよく、例えば、4箇所や6箇所でも良い。しかしながら、個数にかかわらずポケットは円周方向等配分に設けることが好ましい。
また、第2及び第2実施例では、ローラと錘体の直径がほぼ同じ大きさであるが、必ずしも同じ大きさにする必要はないが、使用条件(例えば、作動時の回転数の範囲)によって、任意に設定することができる。
本発明の第1実施例を示す回転作動型ワンウェイクラッチの正面図である。 本発明の第1実施例の外径側から見たポケット部の概略図である。 本発明の第1実施例を示す回転作動型ワンウェイクラッチの軸方向断面図である。 本発明の第1実施例において非回転〜低速回転時のローラと錘体の状態を示した図である。 本発明の第1実施例の作動時(噛合い時)のローラと錘体の状態を示した図である。 本発明の第2実施例を示す回転作動型ワンウェイクラッチの正面図である。 本発明の第2実施例を示す回転作動型ワンウェイクラッチの軸方向断面図である。 本発明の第2実施例において非回転〜低速回転時のローラと錘体の状態を示した図である。 本発明の第2実施例の作動時(噛合い時)のローラと錘体の状態を示した図である。 本発明の第2実施例の保持器(第1プレート)の展開図である。 本発明の第2実施例の保持器(第2プレート)の展開図である。 本発明の第2実施例の外径側から見たポケット部の概略図である。 本発明の第2実施例におけるアコーデオンスプリング取付け部分の正面図である。
符号の説明
30,80 回転作動型ワンウェイクラッチ
2 内輪
3 外輪
35 アコーデオンスプリング
37 転動体(ローラ)
38 錘体
47 カム面
40,80 錘作動面
50 保持器

Claims (7)

  1. 内周円筒面を有する外輪と、カム面が形成された内輪と、前記外内輪間のトルク伝達を行う転動体、前記転動体を付勢する付勢スプリング、及び遠心力を受けて前記付勢スプリングの付勢力に抗しつつ前記転動体を係合方向へ押圧する錘体を備えた回転作動型ワンウェイクラッチにおいて、
    前記外内輪の間には前記転動体、錘体、及び付勢スプリングを収容する保持器が設けられており、前記保持器には前記錘体の作動を案内する錘作動面が形成され、前記錘作動面と前記内輪の外周との間で前記錘体が案内されると共に、前記転動体と前記錘体は、前記外輪の内周及び前記錘作動面と、前記内輪の外周面に形成される凹部及び前記凹部に隣接し前記転動体のトルク伝達面であるカム面との間に収容されることを特徴とする回転作動型ワンウェイクラッチ。
  2. 前記転動体、錘体、及び付勢スプリングの軸方向の移動を制限する側板が設けられ、前記保持器または前記側板には軸方向に貫通する孔が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の回転作動型ワンウェイクラッチ。
  3. 前記錘体の一部は前記凹部に収まっており、前記凹部の底面の円弧の半径は、前記錘体の半径より大きく形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の回転作動型ワンウェイクラッチ。
  4. 前記保持器は金属板に曲げ加工を施したものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の回転作動型ワンウェイクラッチ。
  5. 前記保持器には前記転動体の作動範囲を制限する転動体係止部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の回転作動型ワンウェイクラッチ。
  6. 前記保持器は略環状部分を有する第1プレートと第2プレートからなり、前記各プレートの何れか一方、または双方に前記付勢スプリングを取付ける第一柱部、前記錘作動面を形成する第二柱部、前記内輪に固定する係合舌を備えたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の回転作動型ワンウェイクラッチ。
  7. 前記第1プレートと第2プレートの何れか一方に前記第1柱部を、他方に第2柱部を、前記第1プレートと第2プレートの双方に前記係合舌を設けたことを特徴とする請求項6に記載の回転作動型ワンウェイクラッチ。
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