JP4371471B2 - フルオロポリマー分散体組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、金属およびセラミック表面のコーティングおよび繊維製品の含浸に用いることができるフルオロポリマーの水性分散体組成物に関する。
特に、この発明は、臨界厚さを有し、好ましくは良好な光学的および機械的性質を兼備した、フルオロポリマー水性分散体組成物から得られるフィルムに関する。ここで、「臨界厚さ」とは、フィルム中にクラックおよび表面欠陥を生じることなく得ることができる最大厚さを意味する。
【0002】
【従来技術】
フィルムにクラックを生じることなく最高の厚さを得るために、臨界厚さを増大することは、フィルムの応用面から重要である。フィルムの臨界厚さが大きいことは、実際にフィルムの機械的性質、例えば引掻抵抗、および光学的性質が良好なことを意味する。
【0003】
二つのラテックスを組み合わせて、バイモーダル粒子径分布を有するフルオロポリマー水性分散体とし、金属、ガラスおよびセラミックス、ならびにガラス繊維製品のコーティング剤として利用することは当業界において知られている。例えば、EP657,514には、乳化重合によって製造されたフルオロポリマー分散体の混合物(熱可塑性重合体はことさら除外されている)であって、特に繊維製品の含浸セクターにおいて、クラックを生成することなく、各通路に適用される重合体量が適正になるように、バイモーダル粒子径分布が付与されたフルオロポリマー分散体組成物が記載されている。粒子径が小さいものの粒子径と粒子径が大きいものの粒子径との比は0.3〜0.7の範囲である。第一の分散体の数平均粒子径は180〜440nmの範囲であるが、第二の分散体の平均粒子径は50〜150nmの範囲である。平均粒子径が大きいものに対する平均粒子径が小さいものの量は5〜50重量%、好ましくは5〜20重量%の範囲である。この特許の実施例には、実質的に繊維の含浸処理が記載されており、平均粒子径が小さいものを10〜18重量%用いることによりクラックの生成が回避され、フルオロポリマーの適用量が増大されることが示されている。平均粒子径が小さいものの量がこの範囲を外れると、クラックの発生が顕著になる。この平均粒子径が小さいものの平均粒子径は100〜110nmであり、また上述の比は0.45〜0.5である。金属コーティングに関する唯一の具体例では、平均粒子径が小さい上記フルオロポリマーの量が10%であると、フィルム硬度が増大し、平均粒子径が大きい上記フルオロポリマーのみを用いて作成したフィルムと比較して、フィルム硬度が増大することが示されている。本発明者らがテストしたところ、上記実施例の分散体を用いて金属コーティングを行った場合、臨界厚さの増大は見られなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような状況に鑑み、本発明の目的は、従来知られているフルオロポリマー分散体から形成されるフィルムと比較して、より高い臨界厚さを有するフィルムを、クラックを発生することなく、好ましくは改善された光学的性質を付与して、金属上に形成することができるフルオロポリマー水性分散体を提供することにある。
本発明者らは、粒子径分布の異なる二種のフルオロポリマー分散体の混合物であって、それぞれの平均粒子径が所定範囲に有るものを用いることによって、驚くべきことに、上述の好ましい性質を有するフィルムが得られることを見出した。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かくして、本発明によれば、第1に、下記フルオロポリマー分散体(a)およびフルオロポリマー分散体(b)−(1)からなることを特徴とするフルオロポリマー分散体組成物が提供される。
(a)テトラフルオロエチレン(TFE)の単独重合体またはTFEと少なくとも一つのエチレン系不飽和結合を有する一または二以上の単量体0.01〜3重量%との共重合体であって、平均粒子径190〜400nm、好ましくは210〜300nmを有するものの分散体;
(b)−(1)テトラフルオロエチレン(TFE)の単独重合体またはTFEと少なくとも一つのエチレン系不飽和結合を有する一または二以上の単量体0.01〜3重量%との共重合体であって、平均粒子径20〜60nm、好ましくは20〜45nmを有するものの分散体;
分散体(b)−(1)の平均粒子径と分散体(a)の平均粒子径との比が0.3未満、好ましくは0.1〜0.25であり、分散体(b)−(1)は微細乳化重合により得られたものである。
本発明によれば、第2に、下記フルオロポリマー分散体(a)およびフルオロポリマー分散体(b)−(2)からなることを特徴とするフルオロポリマー分散体組成物が提供される。
(a)テトラフルオロエチレン(TFE)の単独重合体またはTFEと少なくとも一つのエチレン系不飽和結合を有する一または二以上の単量体0.01〜3重量%との共重合体であって、平均粒子径190〜400nmを有するものの分散体;
(b)−(2)TFEの熱可塑性共重合体、好ましくはTFEとヘキサフルオロプロペン7〜27重量%との共重合体、またはTFEと、少なくとも一種のパーフルオロアルキルビニルエーテル、好ましくはメチル−、エチル−およびプロピル−ビニルエーテルの中から選ばれたパーフルオロアルキルビニルエーテル0.5〜18重量%、好ましくは2〜10重量%との共重合体であって、平均粒子径20〜60nm、好ましくは20〜45nmを有するものの分散体;
分散体(b)−(2)の平均粒子径と分散体(a)の平均粒子径との比が0.3未満、好ましくは0.1〜0.25であり、分散体(b)−(2)は微細乳化重合により得られたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明においては、粒子径が上記範囲(20〜60nm)のものの割合が少なくとも60重量%、好ましくは少なくとも70重量%であり、かつ平均粒子径20〜60nmのものと分散体(a)との重量比が0.3未満である限り、平均粒子径が60nmより大の粗粒子を含むものであっても使用することができる。
【0008】
本発明者らは、本発明の目的を達成するには、上述の粒子径分布を有する少なくとも二種のフルオロポリマー分散体を用いることが重要であることを見出したが、所望により、本発明のフルオロポリマー分散体組成物は、平均粒子径が20nmより小さい少なくとも一種の分散体を追加的に含むことができる。
【0009】
TFEと共重合される単量体の具体例としては、下記の中から選ばれた少なくとも一種を用いることができる。
(i)ヘキサフルオロプロペン(HFP)のようなC3〜C8パーフルオロオレフィン、
(ii)ビニルフルオライド(VF)、ビニリデンフルオライド(VDF)、トリフルオロエチレン、ヘキサフルオロイソブテン、式CH2=CH−Rf(Rf=C1〜C6パーフルオロアルキル基)で表わされるパーフルオロアルキルエチレンのような水素化C2〜C8フルオロオレフィン、
【0010】
(iii)クロロトリフルオロエチレン(CTFE)のようなC2〜C8クロロ−および/またはブロモ−および/またはヨウド−フルオロオレフィン、
(iv)式CF2=CFORfで表わされる(パー)フルオロアルキルビニルエーテル(PAVE)(式中、RfはC1〜C6(パー)フルオロアルキル、例えばCF3、C2F5、C3F7)、
(v)式CF2=CFOXで表わされる(パー)フルオロオキシアルキルビニルエーテル(式中、Xは、C1〜C12アルキル、C1〜C12オキシアルキル、または少なくとも一つのエーテル基を有するC1〜C12(パー)フルオロオキシアルキル基、例えば、パーフルオロ−2−プロポキシプロピル基である。)。
【0011】
共重合される単量体としては、PTFEの熱安定性を実質的に低下せしめないものが好ましく用いられる。
フルオロポリマー分散体(a)を構成する好ましい重合体は、TFEの単独重合体またはエチレン系不飽和結合を有する少なくとも一種の単量体で共重合変性せるTFEの重合体である。
【0012】
フルオロポリマー分散体(b)を構成する好ましい重合体はTFEの単独重合体または変性TFE重合体である。特に、機械的および光学的性質の改善を望む場合は、前記フルオロポリマー分散体(b)、(2)を構成する重合体が、TFEと6〜7重量%のパーフルオロメチルビニルエーテルと、所望により0.8〜1.2重量%のパーフルオロプロピルビニルエーテルとの共重合体、およびTFEと4〜6重量%のパーフルオロプロピルビニルエーテルとの共重合体の中から選ばれることが好ましい。
【0013】
フルオロポリマーの水性分散体(a)は通常の乳化重合法により得ることができる。
また、フルオロポリマーの水性分散体(b)は、本出願人が本イタリア国出願(MI98A001520)と同日付けで出願したイタリア国出願MI98A001519(TFE重合方法)に記載されている微細乳化重合法により得ることができる。この微細乳化重合法は、テトラフルオロエチレン(TFE)の単独重合体およびTFEと少なくとも一つのエチレン系不飽和結合を有する少なくとも一種の単量体との共重合体をベースとする分散体であって、少なくとも60重量%、好ましくは少なくとも70重量%が平均粒子径0.005〜0.06μm、好ましくは0.01〜0.05μmを有するものの製造に係わり、下記工程(i)〜(v)により製造されるものである。
【0014】
(i)中性末端基または所望によりフッ素に代えて一または二以上のH,Clを含む末端基を有するパーフルオロポリエーテル(PFPE)の水性微細乳化物を調製し、
(ii)調製された水性微細乳化物のパーフルオロポリエーテル(PFPE)油相が、反応媒体リットルあたり、2mlより多量に、好ましくは2.2〜50ml、より好ましくは3〜30mlの濃度で存在するように、水性微細乳化物を重合器中へ供給し、
(iii)反応媒体を重合器中へ供給し、重合器中を脱気し、重合器中をTFEガスで加圧し、所望により界面活性剤、安定剤、共重合される単量体、連鎖移動剤を加え、
(iv)開始剤を加え、所望により、重合の過程で界面活性剤、安定剤、共重合される単量体、連鎖移動剤を追加し、次いで
(v)重合器から重合体ラテックスを取出す。
【0015】
本発明の望ましい特性をもつフルオロポリマー分散体組成物を得るには、フルオロポリマー分散体(a)とフルオロポリマー分散体(b)との乾燥物換算重量比が通常99/1〜90/10、好ましくは99/1〜95/5である。
本発明のフルオロポリマー分散体組成物は、乾燥物換算濃度として通常25〜75重量%、好ましくは40〜65重量%の濃度で用いられる。
【0016】
本発明のフルオロポリマー分散体組成物は、予め既知の方法(通常、ノニオン界面活性剤を加え、加熱または限外濾過する)で濃縮されたフルオロポリマー分散体(a)と、重合釜から得られた、または上記(a)と同様な方法で濃縮されたしたフルオロポリフルオロポリマー分散体(b)とを単に混合するか、または二つのラテックスを共濃縮することによって調製することができる。
フルオロポリマー分散体(b)は、重合釜から得られたものをそのまま、または限外濾過した後に濃縮することができる。この場合、超遠心分離の上層分散液が用いられる。
【0017】
特に、フルオロポリマー分散体(a)とフルオロポリマー分散体(b)との混合物、好ましくは重量比99/1〜95/5にて混合し、かつ上述の粒子径比をもたせたものの混合物を用いることによって、この混合物から得られるフィルムの臨界厚さを、フルオロポリマー分散体(a)のみから得られる従来のフィルムと比較して、かなり増大せしめることが可能である。
【0018】
前述のように、本発明の組成物において、フルオロポリマー分散体(b)として熱加工可能重合体を用いると、フィルムの光沢および耐引掻性が改善される。
本発明の組成物は、意図する用途に応じて、適当な配合物、例えば、アクリル樹脂、シリコーン樹脂およびポリアミドアミジン(polyamide amidic)樹脂の中から選ばれた樹脂の水性分散体、顔料、界面活性剤、無機充填剤、およびその他の添加剤の中から選ばれた成分を加えたうえ、用いられる。組成物を所望表面の上に適用した後、塗膜を乾燥し、次いで重合体の融点より高い温度で焼成される。
【0019】
本発明の分散体組成物を安定化するのに必要な界面活性剤の全量は、一般に、分散体組成物の重量に基づき、2〜10重量%、好ましくは3〜6重量%である。
本発明の分散体組成物は、金属表面へのコーティングの他、セラミック表面へのコーティング、繊維製品の含浸、およびキャストフィルムの製造などに用いられる。
【0020】
以下、本発明を具体例について説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものではないことを理解されたい。
【0021】
【実施例】
測定法
平均粒子径は、レーザー光散乱装置、特に、ブルックへヴン(Brookhaven)2030AT型相関分析計と波長514.5nmのアルゴンレーザー光源を具えた光子相関分光分析計(Spectra-Phisics)にて測定した。測定すべきラテックス試料は、再蒸留しミリポアフィルター0.2μmで濾過した水で適宜希釈した。散乱測定は室温にて角度90度で行った。ラテックス粒子径は累積法で求めた。
【0022】
反応器から取出されるラテックス中および超遠心分離によって得られる上澄み液中の重合体の含有率は、150℃1時間保持時の重量損失によって評価した。具体的には、約20gのラテックスをガラスビーカー中で秤量し、ストーブに入れ150℃で1時間乾燥した。ラテックス中の乾燥生成物の含有量を次式で求めた。
乾燥生成物の含有率(%)=(乾燥後の重量/ラテックス初期重量)×100
超遠心分離によって分離された固体のフラクション%は、遠心分離前のラテックス中の乾燥固形分量に対する遠心分離後の上澄み液中の乾燥固形分量として下記式により求めた。
【0023】
分離固体フラクション%=[上澄み液中の乾燥固形分(%)/ラテックス中の乾燥固形分(%)]×100
一次粒子の粒度分布の評価は、Kontron Centrikon H401 型遠心分離機を用いてラテックスを5000rpmで1時間遠心分離にかけて評価した。分離した上澄み液は、前述のように、重量損失による重合体含有量の測定および一次粒子平均径の測定に供した。
【0024】
例1
微細乳化物の調製
ガラスビーカー中に下記(a)、(b)、(c)を加えた。
(a)下記式(I)で表わされる酸のアンモニウム塩5重量部:
ClC3F6O(C3F6O)nCF2COOH (I)
式中、nは、酸定量値530に相当する整数である。
(b)下記式(II)で表わされ、好ましくは平均分子量700程度のパーフルオロポリエーテル3重量部:
RfO(C3F6O)n'(CFXO)m'R'f (II)
式中、n'およびm'は上述の数平均分子量に相当する分子量であり、X=F,CF3;RfとR'fはC1〜C3パーフルオロアルキルであって両者は同一であっても相異してもよい。
(c)水8重量部。
得られた微細乳化物は温度範囲2〜46℃において完全に透明であった。
【0025】
重合 [ 分散体(b) ]
機械的攪拌機を具えた5リットルオートクレーヴを予め真空下に置き、脱気した水3リットルを入れ、次いで上記微細乳化物200gを加えた。攪拌下にオートクレーヴに80℃においてテトラフルオロエチレン(TFE)を加えて20バールまで加圧した。この時点で過硫酸アンモニウム(APS)240mgを含む溶液100gを加えた。反応器内部の圧力が0.5バール低下したとき、コンプレサーを用いてTFEを加え続けて反応器内部の圧力を20バールに維持した。48分後TFEの供給を停止し、内容物を取出し、冷却した。
重合体樹脂280g/kgを含む水性分散体が得られた。レーザー光散乱(LLS)により測定した重合体の一次粒子径は53nmであった。5,000rpmで1時間超遠心分離の後、全量の5.9重量%に相当する固形分(粗粒子)が分離され、上澄み液相をLLS分析した結果、平均値は40nmであった。すなわち、得られた平均粒子径53nmを有する分散体のうち94.1重量%が平均粒子径40nmを有していた。それ故、本発明の分散体(b)は、全分散体(53nm)として、および上澄み液(40nm)として使用することができる。
【0026】
例2
重合 [ 分散体(b) ]
機械的攪拌機を具えた50リットルオートクレーヴを予め真空下に置き、脱気した水30リットルを入れ、次いで例1で得られた微細乳化物2,130g(パーフルオロポリエーテル6.8ml/リットルを含む)を加えた。軟化点52℃〜54℃のパラフィン140gを入れ、さらに(NH4)Fe(SO4)26H2O(SdM)500mgを含むSdM溶液500ccを加えた。攪拌下にオートクレーヴに75℃においてテトラフルオロエチレン(TFE)を加えて20バールまで加圧した。この時点で(NH4)2S2O8(APS)1,500mgを含む溶液500ccを加えた。
【0027】
反応器内部の圧力が0.5バール低下したとき、コンプレサーを用いてTFEを加え続けて反応器内部の圧力を20バールに維持した。反応器内部の温度は0.2℃/分の速度で85℃まで上昇した。18分後TFEの供給を停止し、内容物を取出し、冷却した。重合体樹脂225g/kgを含む水性分散体が得られた。
【0028】
レーザー光散乱(LLS)により測定した重合体の一次粒子径は108nmであった。5,000rpmで1時間超遠心分離の後、全量の23.2重量%に相当する固形分(粗粒子)が分離され、上澄み液相をLLS分析した結果、平均値は35nmであった。
すなわち、得られた平均粒子径108nmを有する分散体のうち76.8重量%が平均粒子径35nmを有していた。それ故、本発明の分散体(b)は、全分散体(108nm)として、および上澄み液(35nm)として使用することができる。
【0029】
例3(比較例)
重合
50リットルオートクレーヴを用いてTFEで20バールの一定圧力に維持して乳化重合を行った。オートクレーヴを予め真空下に置き、脱イオン・脱気した水31リットルを入れ、次いでパーフルオロオクタン酸アンモニウム29g、軟化点52℃〜54℃のパラフィン140gを入れ、さらに過硫酸アンモニウム(SdM)1000mgを加えた。オートクレーヴを10分間真空下に置き、引き続き、パーフルオロプロピルビニルエーテル100gを加えた。攪拌下に55℃においてテトラフルオロエチレン(TFE)を加えて20バールまで加圧した。この時点で(NH4)2S2O8(APS)1,450mgを含む溶液500ccを加えた。
【0030】
反応器内部の圧力が0.5バール低下したとき、コンプレサーを用いてTFEを加え続けて反応器内部の圧力を20バールに維持した。反応器内部の温度は0.7℃/分の速度で75℃まで上昇した。
TFE3.5kgが反応したとき、TFEの供給を停止し、内容物を取出し、真空下に置いた。重合体樹脂11重量%を含む水性分散体が得られた。
【0031】
レーザー光散乱(LLS)により測定した重合体の一次粒子径は115nmであった。5,000rpmで1時間超遠心分離の後、全量の98%に相当する重合体が分離された。上澄み液相は、平均粒子径100nmの粒子を2重量%含んでいた。
例3で得られた平均粒子径115nmを有する分散体のうち98重量%が平均粒子径100nmを有していた。すなわち、20〜60nmを有するもののフラクションは2重量%未満であった。
【0032】
例4
二つのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)分散体からなる混合物(最終固形分濃度が57重量%であり、分散体(a)の重合体と分散体(b)の重合体との重量比が96/4である)を調製した。混合物中の分散体(a)は市販品(Ausimont Algoflon D60 EXP96)であり、分散体(b)は例1で得られたものである。レーザー光散乱法で測定せる平均粒子径はそれぞれ250nmおよび53nmであり、分散体(b) と分散体(a)の粒子径の比は0.21であった。
ノニオン界面活性剤Triton X100を合計3%含有する二つの分散体の組成物にアクリルペーストを加え、下塗りアルミニウム板上に散布し、100℃で2分間乾燥し、次いで420℃で10分間焼成した。
【0033】
適用した最終組成物の組成(重量部数)は以下のとおりであった。PTFE45、アクリル樹脂(Rhodopas D906)1.5、Triton X100 3.5、ラウリン酸のナトリウム塩およびトリエタノールアミン塩1.2、雲母0.5、キシレン2、ブチルセロソルブ2、残部水(合計100)。
光学顕微鏡を用いて、焼成したフィルムの臨界厚さを測定し、分散体(a)のみを用いて作成したフィルムの臨界厚さと比較した。分散体(b)4重量%を含む組成物のフィルムでは、分散体(a)のみのフィルムと比較して、臨界厚さが35mから50mへ増大した。
【0034】
例5
二つのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)分散体からなる2種の混合物(最終固形分濃度が55重量%であり、分散体(a)の重合体と分散体(b)の重合体との重量比がそれぞれ95.5/4.5および96.5/3.5である)を調製した。混合物中の分散体(a)は市販品(Ausimont Algoflon D60 T11)であり、分散体(b)は例2で得られたものである。レーザー光散乱法で測定せる平均粒子径はそれぞれ227nmおよび108nmであり、分散体(b) と分散体(a)の粒子径の比は0.48であった。分散体(b)/分散体(a)の重量比は0.154であり、平均粒子径60nm未満のフラクションは76.8重量%と考えられる。
【0035】
ノニオン界面活性剤Triton X100を合計3%含有する二つの分散体組成物に例4のアクリルペーストを加え、下塗りアルミニウム板上に散布し、100℃で2分間乾燥し、次いで420℃で10分間焼成した。
光学顕微鏡を用いて、焼成したフィルムの臨界厚さを測定し、分散体(a)のみを用いて作成したフィルムの臨界厚さと比較した。分散体(a)のみのフィルムの臨界厚さが24mであるのに対し、分散体(b)を含む2種の組成物のフィルムの臨界厚さはいずれも40mであった。
【0036】
例6
二つのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)分散体からなる2種の混合物(最終固形分濃度が55重量%であり、分散体(a)の重合体と分散体(b)の重合体との重量比がそれぞれ95.2/4.8および96.7/3.3である)を調製した。混合物中の分散体(a)は例5と同じ市販品であり、分散体(b)は例1で得られた上澄み液相である。レーザー光散乱法で測定せる平均粒子径はそれぞれ227nmおよび40nmであり、分散体(b) と分散体(a)の粒子径の比は0.176であった。
【0037】
ノニオン界面活性剤Triton X100を合計3%含有する二つの分散体組成物に例4のアクリルペーストを加え、下塗りアルミニウム板上に散布し、100℃で2分間乾燥し、次いで420℃で10分間焼成した。
光学顕微鏡を用いて、焼成したフィルムの臨界厚さを測定し、分散体(a)のみを用いて作成したフィルムの臨界厚さと比較した。分散体(a)のみのフィルムの臨界厚さが24mであるのに対し、分散体(b)を4.8重量%含む組成物のフィルムの臨界厚さは42mであり、分散体(b)を3.3重量%含む組成物のフィルムの臨界厚さは40mであった。
【0038】
例7
二つのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)分散体からなる混合物(最終固形分濃度が57重量%であり、分散体(a)の重合体と分散体(b)の重合体との重量比が96/4である)を調製した。混合物中の分散体(a)は例5と同じ市販品であり、分散体(b)は例1で得られた上澄み液相である。レーザー光散乱法で測定せる平均粒子径はそれぞれ227nmおよび40nmであり、分散体(b) と分散体(a)の粒子径の比は0.176であった。
【0039】
ノニオン界面活性剤Triton X100を合計3%含有する二つの分散体の組成物に2種の異なるペースト、すなわち、例4のアクリルペースト、およびアクリル樹脂をシリコーン樹脂で置換した他は同じ組成を有するペースト組成物を加えた。それぞれの組成物を下塗りアルミニウム板上に散布し、100℃で2分間乾燥し、次いで420℃で10分間焼成した。
光学顕微鏡を用いて、焼成したフィルムの臨界厚さを測定し、分散体(a)のみを用いて作成したフィルムの臨界厚さと比較した。分散体(a)のみのフィルムの臨界厚さおよび、分散体(b)を4重量%含む組成物のフィルムの臨界厚さを表1に示す。
【0040】
【0041】
例8
二つのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)分散体からなる混合物(最終固形分濃度が57重量%であり、分散体(a)の重合体と分散体(b)の重合体との重量比が96.1/3.9である)を調製した。混合物中の分散体(a)は例5と同じ市販品(Ausimont Algoflon)であり、分散体(b)は例2で得られた上澄み液相である。レーザー光散乱法で測定せる平均粒子径はそれぞれ227nmおよび35nmであり、分散体(b)と分散体(a)の粒子径の比は0.154であった。
【0042】
ノニオン界面活性剤Triton X100を合計3%含有する二つの分散体の組成物に顔料入りアクリルペーストを加え、下塗りアルミニウム板上に散布し、100℃で2分間乾燥し、次いで420℃で10分間焼成した。
適用した最終顔料入りアクリル組成物の組成(重量部数)は以下のとおりであった。PTFE46、アクリル樹脂(Rhodopas D906)2、TiO2 Kronos 2310 4、Triton X100 3、オレイン酸トリエタノールアミン塩0.3、ラウリン酸ナトリウム塩1.2、雲母0.5、キシレン2、ブチルセロソルブ2、Orotan 8500.4、残部水(合計100)。
【0043】
光学顕微鏡を用いて、焼成したフィルムの臨界厚さを測定し、分散体(a)のみを用いて作成したフィルムの臨界厚さと比較した。分散体(b)3.9重量%を含む組成物のフィルムでは、分散体(a)のみのフィルムと比較して、臨界厚さが35mから40mへ増大した。
【0044】
例9
二つのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)分散体からなる2種の混合物(最終固形分濃度が59重量%であり、分散体(a)の重合体と分散体(b)の重合体との重量比がそれぞれ95.5/4.5および97/3である)を調製した。混合物中の分散体(a)は例5と同じ平均粒子径245nmを有するAusimont Algoflon市販品であり、分散体(b)は平均粒子径60nmを有する熱可塑性重合体の水性分散体Hyflon D3070Xである。レーザー光散乱法で測定せる平均粒子径はそれぞれ245nmおよび60nmであり、分散体(b) と分散体(a)の粒子径の比は0.245であった。
【0045】
ノニオン界面活性剤Triton X100を合計3%含有する二つの分散体組成物に例4のアクリルペーストを加え、下塗りアルミニウム板上に散布し、100℃で2分間乾燥し、次いで420℃で10分間焼成した。
光学顕微鏡を用いて、焼成したフィルムの臨界厚さを測定し、分散体(a)のみを用いて作成したフィルムの臨界厚さと比較した。分散体(a)のみのフィルムの臨界厚さおよび分散体(b)を含む組成物のフィルムの臨界厚さを表2に示す。表2にみられるとおり、分散体(b)を含む組成物のフィルムでは、臨界厚さおよび光沢の増加が認められた。
【0046】
【0047】
分散体(a)のみのフィルムと、分散体(a)の重合体と分散体(b)の重合体とを重量比95.5/4.5で含む組成物のフィルムの耐引掻性を評価した。すなわち、フィルムに切傷を生ぜしめるのに必要な先鋭端に連結する荷重を測定した。測定は室温空気中で行い、プレートは100℃の水中および180℃の油中に浸漬した。結果を表3に示す。表3に示されるとおり、いずれの場合も、分散体(a)のみのフィルムと比較して、分散体(b)を含む組成物のフィルムでは、耐引掻性の増加が認められた。
【0048】
【0049】
例10(比較例)
二つのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)分散体からなる2種の混合物(最終固形分濃度が55重量%であり、第一の重合体と第二の重合体との重量比がそれぞれ95/5および90/10である)を調製した。混合物中の第一の重合体は例5と同じ市販品Ausimont Algoflonであり、第二の重合体は例3(比較例)で得られたものである。レーザー光散乱法で測定せる平均粒子径はそれぞれ227nmおよび115nmであり、第二の重合体と第一の重合体の粒子径の比は0.51であり、粒子径20〜60nmのフラクションは2重量%未満であった。
【0050】
ノニオン界面活性剤Triton X100を合計3%含有する二つの分散体組成物に例5のアクリルペーストを加え、下塗りアルミニウム板上に散布し、100℃で2分間乾燥し、次いで420℃で10分間焼成した。
光学顕微鏡を用いて、焼成したフィルムの臨界厚さを測定し、第一の重合体のみを用いて作成したフィルムの臨界厚さと比較した。結果を表4に示す。表4に見られるとおり、二つの分散体の重合体粒子径の比が0.3より大きいと臨界厚さの増大は認められない。
【0051】
【0052】
例11(比較例)
二つのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)分散体からなる2種の混合物(最終固形分濃度が59重量%であり、第一の重合体と第二の重合体との重量比がそれぞれ95/5および90/10である)を調製した。混合物中の第一の重合体は例5と同じ市販品Ausimont Algoflonであり、第二の重合体は熱可塑性重合体Hyflonラテックスである。レーザー光散乱法で測定せる平均粒子径はそれぞれ245nmおよび180nmであり、第二の重合体と第一の重合体の粒子径の比は0.73であった。
【0053】
ノニオン界面活性剤Triton X100を合計3%含有する二つの分散体組成物に例4のアクリルペーストを加え、下塗りアルミニウム板上に散布し、100℃で2分間乾燥し、次いで420℃で10分間焼成した。
光学顕微鏡を用いて、焼成したフィルムの臨界厚さを測定し、第一の重合体のみを用いて作成したフィルムの臨界厚さと比較した。結果を表5に示す。表5に見られるとおり、二つの分散体の重合体粒子径の比が0.3より大きいと臨界厚さの増大も光沢の増大も認められない。
【0054】
【0055】
【発明の効果】
本発明のフルオロポリマー分散体を用いれば、従来知られているフルオロポリマー分散体から形成されるフィルムと比較して、より高い臨界厚さを有するフィルムを、クラックを発生することなく、好ましくは改善された機械的および光学的性質を付与して、形成することができる。
Claims (23)
- 下記フルオロポリマー分散体(a)およびフルオロポリマー分散体(b)−(1)からなることを特徴とするフルオロポリマー分散体組成物。
(a)テトラフルオロエチレン(TFE)の単独重合体またはTFEと少なくとも一つのエチレン系不飽和結合を有する一または二以上の単量体0.01〜3重量%との共重合体であって、平均粒子径190〜400nmを有するものの分散体;
(b)−(1)テトラフルオロエチレン(TFE)の単独重合体またはTFEと少なくとも一つのエチレン系不飽和結合を有する一または二以上の単量体0.01〜3重量%との共重合体であって、平均粒子径20〜60nmを有するものの分散体;
分散体(b)−(1)の平均粒子径と分散体(a)の平均粒子径との比が0.3未満であり、分散体(b)−(1)は微細乳化重合により得られたものである。 - 下記フルオロポリマー分散体(a)およびフルオロポリマー分散体(b)−(2)からなることを特徴とするフルオロポリマー分散体組成物。
(a)テトラフルオロエチレン(TFE)の単独重合体またはTFEと少なくとも一つのエチレン系不飽和結合を有する一または二以上の単量体0.01〜3重量%との共重合体であって、平均粒子径190〜400nmを有するものの分散体;
(b)−(2)TFEの熱可塑性共重合体であって、平均粒子径20〜60nmを有するものの分散体;
分散体(b)−(2)の平均粒子径と分散体(a)の平均粒子径との比が0.3未満であり、分散体(b)−(2)は微細乳化重合により得られたものである。 - TFEの熱可塑性共重合体が、TFEとヘキサフルオロプロペン7〜27重量%との共重合体、またはTFEと、少なくとも一種のパーフルオロアルキルビニルエーテル0.5〜18重量%との共重合体である請求項2に記載のフルオロポリマー分散体組成物。
- パーフルオロアルキルビニルエーテルがパーフルオロメチル−、パーフルオロエチル−およびパーフルオロプロピル−ビニルエーテルの中から選ばれたものである請求項3に記載のフルオロポリマー分散体組成物。
- 分散体(a)を構成するテトラフルオロエチレン(TFE)の単独重合体または共重合体が平均粒子径210〜300nmを有する請求項1〜4のいずれかに記載のフルオロポリマー分散体組成物。
- 分散体(b)−(1)および(b)−(2)を構成するテトラフルオロエチレン(TFE)の単独重合体または共重合体が平均粒子径20〜45nmを有する請求項1〜5のいずれかに記載のフルオロポリマー分散体組成物。
- 分散体(b)−(1)または(b)−(2)の平均粒子径と分散体(a)の平均粒子径との比が0.1〜0.25である請求項1〜6のいずれかに記載のフルオロポリマー分散体組成物。
- さらに、平均粒子径が20nmより小さい少なくとも一種の分散体を含む請求項1〜7のいずれかに記載のフルオロポリマー分散体組成物。
- TFEと共重合される単量体が下記の中から選ばれたものである請求項1〜8のいずれかに記載のフルオロポリマー分散体組成物。
(i)C3〜C8パーフルオロオレフィン、
(ii)水素化C2〜C8フルオロオレフィン、
(iii)C2〜C8クロロ−および/またはブロモ−および/またはヨウド−フルオロオレフィン、
(iv)式CF2=CFORfで表わされる(パー)フルオロアルキルビニルエーテル(PAVE)(式中、RfはC1〜C6(パー)フルオロアルキルである)、
(v)式CF2=CFOXで表わされる(パー)フルオロオキシアルキルビニルエーテル(式中、Xは、C1〜C12アルキル、C1〜C12オキシアルキル、または少なくとも一つのエーテル基を有するC1〜C12(パー)フルオロオキシアルキル基である。)。 - 「C3〜C8パーフルオロオレフィン」がヘキサフルオロプロペン(HFP)である請求項9に記載のフルオロポリマー分散体組成物。
- 「水素化C2〜C8フルオロオレフィン」が、ビニルフルオライド(VF)、ビニリデンフルオライド(VDF)、トリフルオロエチレン、ヘキサフルオロイソブテン、および式CH2=CH−Rf(Rf=C1〜C6パーフルオロアルキル基)で表わされるパーフルオロアルキルエチレンの中から選ばれる請求項9に記載のフルオロポリマー分散体組成物。
- 「C2〜C8クロロ−および/またはブロモ−および/またはヨウド−フルオロオレフィン」が、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)である請求項9に記載のフルオロポリマー分散体組成物。
- 式CF2=CFORf中のRfがCF3、C2F5およびC3F7の中から選ばれる請求項9に記載のフルオロポリマー分散体組成物。
- 式CF2=CFOX中のXである「少なくとも一つのエーテル基を有するC1〜C12(パー)フルオロオキシアルキル基」がパーフルオロ−2−プロポキシプロピル基である請求項9に記載のフルオロポリマー分散体組成物。
- フルオロポリマー分散体(a)を構成する重合体がTFEの単独重合体またはエチレン系不飽和結合を有する少なくとも一種の単量体で共重合変性せるTFEの重合体であり、フルオロポリマー分散体(b)−(1)または(b)−(2)を構成する重合体がTFEの単独重合体またはエチレン系不飽和結合を有する少なくとも一種の単量体で共重合変性せる変性TFE重合体である請求項1〜14のいずれかに記載のフルオロポリマー分散体組成物。
- フルオロポリマー分散体(b)−(2)を構成する重合体が、TFEと6〜7重量%のパーフルオロメチルビニルエーテルとの共重合体、TFEと6〜7重量%のパーフルオロメチルビニルエーテルと、0.8〜1.2重量%のパーフルオロプロピルビニルエーテルとの共重合体、およびTFEと4〜6重量%のパーフルオロプロピルビニルエーテルとの共重合体の中から選ばれる請求項2に記載のフルオロポリマー分散体組成物。
- フルオロポリマーの水性分散体(a)は乳化重合法により得ることができるものであり;また、フルオロポリマーの水性分散体(b)−(1)および(b)−(2)は微細乳化重合法により得ることができるものであって、下記工程(i)〜(v)により製造されるものである請求項1〜16のいずれかに記載のフルオロポリマー分散体組成物。
(i)中性末端基または所望によりフッ素に代えて一または二以上のH,Clを含む末端基を有するパーフルオロポリエーテル(PFPE)の水性微細乳化物を調製し、
(ii)調製された水性微細乳化物のパーフルオロポリエーテル(PFPE)油相が、反応媒体リットルあたり2mlより多量に存在するように、水性微細乳化物を重合器中へ供給し、
(iii)反応媒体を重合器中へ供給し、重合器中を脱気し、重合器中をTFEガスで加圧し、所望により界面活性剤、安定剤、共重合される単量体、連鎖移動剤を加え、
(iv)開始剤を加え、次いで
(v)重合器から重合体ラテックスを取出す。 - 工程(ii)において、水性微細乳化物のパーフルオロポリエーテル(PFPE)油相が、反応媒体リットルあたり2.2〜50mlの濃度で存在するように、水性微細乳化物を重合器中へ供給する請求項17に記載のフルオロポリマー分散体組成物。
- 工程(ii)において、水性微細乳化物のパーフルオロポリエーテル(PFPE)油相が、反応媒体リットルあたり3〜30mlの濃度で存在するように、水性微細乳化物を重合器中へ供給する請求項18に記載のフルオロポリマー分散体組成物。
- 工程(iii)および/または工程(iv)において、重合器中をTFEガスで加圧し、さらに、界面活性剤、安定剤、共重合される単量体、および連鎖移動剤から選ばれる成分を加える請求項17〜19のいずれかに記載のフルオロポリマー分散体組成物。
- フルオロポリマー分散体(a)とフルオロポリマー分散体(b)−(1)および(b)−(2)との乾燥物換算重量比が99/1〜90/10である請求項1〜20のいずれかに記載のフルオロポリマー分散体組成物。
- フルオロポリマー分散体(a)とフルオロポリマー分散体(b)−(1)および(b)−(2)との乾燥物換算重量比が99/1〜95/5である請求項1〜20のいずれかに記載のフルオロポリマー分散体組成物。
- さらに、アクリル樹脂、シリコーン樹脂およびポリアミドアミジン(polyamide amidic)樹脂の中から選ばれた樹脂の水性分散体、顔料、界面活性剤、無機充填剤の中から選ばれた成分を含む請求項1〜22のいずれかに記載のフルオロポリマー分散体組成物。
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