JP4370686B2 - バリウムホウケイ酸ガラスおよびガラスセラミックス組成物 - Google Patents
バリウムホウケイ酸ガラスおよびガラスセラミックス組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4370686B2 JP4370686B2 JP2000143626A JP2000143626A JP4370686B2 JP 4370686 B2 JP4370686 B2 JP 4370686B2 JP 2000143626 A JP2000143626 A JP 2000143626A JP 2000143626 A JP2000143626 A JP 2000143626A JP 4370686 B2 JP4370686 B2 JP 4370686B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass
- heat resistant
- resistant pigment
- less
- barium borosilicate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C8/00—Enamels; Glazes; Fusion seal compositions being frit compositions having non-frit additions
- C03C8/14—Glass frit mixtures having non-frit additions, e.g. opacifiers, colorants, mill-additions
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C3/00—Glass compositions
- C03C3/04—Glass compositions containing silica
- C03C3/062—Glass compositions containing silica with less than 40% silica by weight
- C03C3/064—Glass compositions containing silica with less than 40% silica by weight containing boron
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C8/00—Enamels; Glazes; Fusion seal compositions being frit compositions having non-frit additions
- C03C8/02—Frit compositions, i.e. in a powdered or comminuted form
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Geochemistry & Mineralogy (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Glass Compositions (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品用絶縁ペースト、自動車窓用セラミックカラーペースト、食器用釉薬、等に好適なバリウムホウケイ酸ガラスおよびガラスセラミックス組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子部品用絶縁ペースト、自動車窓用セラミックカラーペースト、等に、ガラス粉末、またはガラス粉末を含有するガラスセラミックス組成物が広く用いられている。以下、ガラス粉末および前記ガラスセラミックス組成物を併せてガラスフリットという。
【0003】
ところで、前記各種用途向けのガラスフリットには種々の特性が求められ、それに応じて種々のガラスフリットが使用されている。たとえば、600〜850℃での焼成が可能であり、また耐水性・耐酸性にすぐれたガラスフリットとして、鉛、ビスマスまたはカドミウムを含有するガラスフリットが従来使用されている。
近年、このようなガラスフリットに対し、鉛、ビスマス、カドミウムのいずれも含まないものが求められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、各種用途に適した軟化点および熱膨張係数を有し、特に、耐水性等の化学的耐久性を求められ焼成温度が600〜850℃である用途に適し、かつ鉛、ビスマス、カドミウムのいずれも含まないガラスおよびガラスセラミックス組成物の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、実質的に重量%表示で、B2O3 5〜35%、SiO2 0.5〜30%、BaO 25〜75%、Al2O3 0.5〜13%、SnO2 0.2〜2%、CeO2 0〜2%、MgO+CaO+SrO 0〜10%、ZnO 15〜20%、TiO2 0〜5%、ZrO2 0〜5%、Li2O 0〜5%、Na2O 0〜5%、K2O 0〜5%、からなり、結晶化温度(Tc)が950℃以上、軟化点が(Ts)660〜800℃であり、かつTc−Tsが150℃以上であるバリウムホウケイ酸ガラス、および、質量百分率表示で、前記バリウムホウケイ酸ガラスの粉末を50〜99.9%、セラミックフィラーを0〜50%、耐熱性顔料を0〜30%含有し、セラミックフィラーの含有量と耐熱性顔料の含有量の合計が0.1〜50%であるガラスセラミックス組成物、を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明のバリウムホウケイ酸ガラス(以下単に本発明のガラスという。)は、通常は粉末にして、塗布、焼成して焼結体とされる。
本発明のガラスの粉末は、エチルセルロース等の樹脂成分と、α−テルピネオール等の溶剤とを含むビークルと混練してペースト化してスクリーン印刷等に使用してもよい。また、スラリー化して、これをグリーンシートとし、このグリーンシートを用いて多層構造を作製してもよい。ここでいう多層構造は、たとえば、グリーンシート上に電子回路パターン等をスクリーン印刷等により形成したものを積層し、焼成したものである。
【0007】
本発明のガラスの粉末は、電子部品用絶縁ペースト、電子部品封着材料、自動車窓用カラーペースト、食器用釉薬、等に好適である。前記電子部品用絶縁ペーストとして、ハイブリッドIC(HIC)用オーバーコートペースト、HIC用クロスオーバーペースト、HIC用多層絶縁ガラスペースト、プリントヘッド用オーバーコートペースト、が例示される。
【0008】
本発明のガラスの軟化点(TS)、すなわち示差熱分析による軟化点は600〜800℃であることが好ましい。600℃未満では、セラミックフィラー等を併用しても、600〜850℃での焼成時における軟化流動が大きくなりすぎるおそれがある。より好ましくは630℃以上、特に好ましくは650℃以上である。800℃超では、600〜850℃での焼成時における軟化流動が小さくなりすぎるおそれがある。より好ましくは770℃以下、特に好ましくは750℃以下である。
【0009】
本発明のガラスは焼成時に結晶化しにくいものであることが好ましい。すなわち、本発明のガラスの結晶化温度(TC)は950℃以上であることが好ましい、または、TCとTSの差(TC−TS)が50℃以上であることが好ましい。(TC−TS)は、より好ましくは100℃以上、特に好ましくは130℃以上である。ここで、TCは示差熱分析によって得られる結晶化ピーク温度であり、1000℃まで示差熱分析を行っても結晶化ピークが認められない場合は、TC=∞とする。
【0010】
本発明のガラスの50〜350℃における平均線膨張係数、すなわち本発明のガラスの粉末の焼結体の前記平均線膨張係数は55×10-7〜100×10-7/℃であることが好ましい。55×10-7/℃未満では、前記平均線膨張係数がたとえば45×10-7/℃であるAlN基板等との膨張係数マッチングが困難になり、その結果、AlN基板等へ塗布、焼成する用途への適用が困難になるおそれがある。100×10-7/℃超では、セラミックフィラー等を併用しても、前記平均線膨張係数がたとえば78×10-7/℃であるソーダライムシリカガラス等との膨張係数マッチングが困難になり、ソーダライムシリカガラス等へ塗布、焼成する用途への適用が困難になるおそれがある。より好ましくは85×10-7/℃以下である。以下、50〜350℃における平均線膨張係数を単に膨張係数という。
【0011】
本発明のガラスは、下記酸化物基準の質量百分率表示で、実質的に
B2O3 5〜35%、
SiO2 0.5〜30%、
BaO 25〜75%、
Al2O3 0.5〜13%、
SnO2 0.2〜2%、
CeO2 0〜2%、
MgO+CaO+SrO 0〜10%、
ZnO 0〜20%、
TiO2 0〜5%、
ZrO2 0〜5%、
Li2O 0〜5%、
Na2O 0〜5%、
K2O 0〜5%、
からなることが好ましい。
【0012】
次に、本発明のガラスの組成について、質量百分率表示を用いて以下に説明する。
B2O3はネットワークフォーマであり必須である。5%未満では軟化点が高くなりすぎる。好ましくは7%以上、より好ましくは8%以上である。35%超では化学的耐久性、特に耐水性が低下する。好ましくは33%以下である。
【0013】
SiO2はネットワークフォーマであり必須である。0.5%未満では、化学的耐久性、特に耐水性が低下する。好ましくは0.7%以上、より好ましくは5%以上、特に好ましくは6%以上である。30%超では軟化点が高くなりすぎる。好ましくは28%以下、より好ましくは26%以下である。
B2O3とSiO2の含有量の合計は49%以下であることが好ましい。より好ましくは47%以下である。
【0014】
BaOはフラックス成分であり必須である。25%未満では軟化点が高くなりすぎる。好ましくは27%以上、より好ましくは28%以上である。75%超ではガラス溶解時に失透する。好ましくは73%以下、より好ましくは71%以下である。
【0015】
Al2O3は化学的耐久性、特に耐水性および/または耐酸性を高くするための、また焼成時の結晶化を抑制するための必須成分である。0.5%未満では、その効果、すなわち化学的耐久性を高くする効果または焼成時の結晶化を抑制する効果が小さすぎる。好ましくは0.7%以上、より好ましくは1%以上である。13%超ではガラス溶解時に失透する。好ましくは11%以下、より好ましくは10%以下、特に好ましくは6%以下である。
【0016】
SnO2は必須ではないが、化学的耐久性、特に耐水性を高くする効果があり、2%まで含有してもよい。2%超ではその効果が飽和する可能性がある、またはガラス溶解時に失透するおそれがある。好ましくは1.8%以下、より好ましくは1.5%以下、特に好ましくは1%以下である。SnO2を含有する場合、その含有量は0.2%以上であることが好ましい。0.2%未満では、前記効果が小さすぎるおそれがある。より好ましくは0.4%以上、特に好ましくは0.5%以上である。
【0017】
CeO2は必須ではないが、酸化剤として2%まで含有してもよい。2%超ではその効果が飽和する可能性がある。好ましくは1.8%以下、特に好ましくは1%以下である。
【0018】
MgO、CaO、SrOはいずれも必須ではないが、膨張係数を調整するために合量で10%まで含有してもよい。10%超ではその効果が飽和する可能性がある。好ましくは9%以下である。
【0019】
ZnOは必須ではないが、フラックス成分として20%まで含有してもよい。20%超ではガラス溶解時に失透するおそれがある。好ましくは18%以下である。
【0020】
TiO2、ZrO2はいずれも必須ではないが、化学的耐久性を高くするためにそれぞれ5%まで含有してもよい。5%超ではガラス溶解時に失透するおそれがある。好ましくはそれぞれ3%以下、より好ましくは2%以下である。
【0021】
Li2O、Na2O、K2Oはいずれも必須ではないが、フラックス成分としてそれぞれ5%まで含有してもよい。5%超では膨張係数が大きくなりすぎるおそれがある。好ましくはそれぞれ4%以下、より好ましくはそれぞれ3%以下である。
【0022】
本発明のガラスは実質的に上記成分からなるが、本発明の目的を損なわない範囲で他の成分を含有してもよい。前記他の成分の含有量の合計は10%以下であることが好ましい。より好ましくは5%以下である。前記他の成分として、Fe2O3等の着色成分を例示できる。
【0023】
なお、NiOは着色成分ではあるが、5%を超えて含有すると溶解時に失透するおそれがあるので、その含有量は1%以下であることが好ましい。NiOを実質的に含有しない、すなわち不純物レベルの含有量を超えては含有しないことがより好ましい。
また、本発明のガラスは、鉛、ビスマス、カドミウムについては、不純物レベルの含有量を超えては含有しない。
本発明のガラスセラミックス組成物は焼成されて焼結体とされる。
【0024】
次に、本発明のガラスセラミックス組成物について、質量百分率表示を用いて以下に説明する。
本発明のガラスの粉末は必須成分である。50%未満では焼結性、すなわち焼結体の緻密性が低下する。好ましくは70%以上である。
本発明のガラスの粉末の平均粒径は0.5〜10μmであることが好ましい。
【0025】
セラミックフィラーまたは耐熱性顔料のいずれか一方は必須である。セラミックフィラーの含有量と耐熱性顔料の含有量の合計が0.1%未満ではセラミックフィラーおよび/または耐熱性顔料を含有する効果が小さすぎる。50%超では本発明のガラスの粉末の含有量が小さくなりすぎる。
【0026】
セラミックフィラーは焼結体の膨張係数を調整する成分であり、50%まで含有してもよい。50%超では焼結性が低下する。好ましくは30%以下である。前記セラミックフィラーは、鉛、ビスマス、カドミウムのいずれも含有しない。前記セラミックフィラーとして、α−アルミナ、α−石英、コーディエライト、安定化ジルコニア、マグネシア、フォルステライト、ステアタイト、ジルコン、β−ユークリプタイトが例示される。
【0027】
耐熱性顔料は着色成分であり、30%まで含有してもよい。30%超では焼結性が低下するおそれがある。好ましくは20%以下である。
前記耐熱性顔料は、鉛、ビスマス、カドミウムのいずれも含有しない。前記耐熱性顔料として、Cu−Cr−Mn−O系黒色耐熱性顔料、Cu−Cr−O系黒色耐熱性顔料、Co−V−Fe−O系紫色耐熱性顔料、Cr−O系緑色耐熱性顔料、Co−O系緑色耐熱性顔料が例示される。
【0028】
本発明のガラスセラミックス組成物は実質的に上記成分からなるが、本発明の目的を損なわない範囲で他の成分、たとえば本発明のガラスではないガラスの粉末、等を含有してもよい。前記他の成分の含有量の合計は20%以下であることが好ましい。より好ましくは10%以下である。
【0029】
本発明のガラスセラミックス組成物の焼結体の、示差熱分析による軟化点は600〜800℃であることが好ましい。
本発明のガラスセラミックス組成物の焼結体の膨張係数は40×10-7〜100×10-7/℃であることが好ましい。
【0030】
本発明のガラスセラミックス組成物は、エチルセルロース等の樹脂成分と、α−テルピネオール等の溶剤とを含むビークルと混練してペースト化してスクリーン印刷等に使用してもよい。また、スラリー化して、これをグリーンシートとし、このグリーンシートを用いて多層構造を作製してもよい。ここでいう多層構造は、たとえば、グリーンシート上に電子回路パターン等をスクリーン印刷等により形成したものを積層し、焼成したものである。
【0031】
本発明のガラスセラミックス組成物は、電子部品用絶縁ペースト、電子部品封着材料、自動車窓用セラミックカラーペースト、食器用釉薬、等に好適である。前記電子部品用絶縁ペーストとして、ハイブリッドIC(HIC)用オーバーコートペースト、HIC用クロスオーバーペースト、HIC用多層絶縁ガラスペースト、プリントヘッド用オーバーコートペースト、が例示される。
【0032】
【実施例】
表のB2O3〜PbOの欄に質量百分率表示で記載した組成になるように原料を調合し、白金製等のるつぼに入れて、1200〜1500℃で2〜3時間溶解した。得られたガラスを水砕、またはステンレス鋼製ローラに流し込みフレーク化したあと、アルミナ製ボールミル等の粉砕装置で粉砕して平均粒径が0.5〜10μmの範囲にあるガラス粉末を得た。
【0033】
このガラス粉末について、転移点TG(単位:℃)、軟化点TS(単位:℃)、結晶化温度TC(単位:℃)、膨張係数α(単位:×10-7/℃)を以下に述べるように測定した。
【0034】
前記ガラス粉末、セラミックフィラー、耐熱性顔料をそれぞれ表に質量百分率で記載した含有量となるように配合、混合し、例1〜9のガラスセラミックス組成物を得た。例1〜3は実施例、例4〜7は参考例、例8〜9は比較例である。セラミックフィラーとしては、α−アルミナ(α−AL)、α−石英(α−Q)、コーディエライト(CO)、安定化ジルコニア(SZ)、マグネシア(MG)、フォルステライト(FO)、ジルコン(ZR)、β−ユークリプタイト(β−EU)を使用した。耐熱性顔料としては、Cu−Cr−Mn−O系黒色耐熱性顔料、Cu−Cr−O系黒色耐熱性顔料、Co−V−Fe−O系紫色耐熱性顔料、Cr−O系緑色耐熱性顔料、Co−O系緑色耐熱性顔料を使用した。
【0035】
前記ガラスセラミックス組成物について、転移点TG’(単位:℃)、軟化点TS’(単位:℃)、結晶化温度TC’(単位:℃)、膨張係数α’(単位:×10-7/℃)および焼結性を以下に述べるようにして測定または評価した。
【0036】
TG、TS、TC、TG’、TS’、TC’:試料粉末について昇温速度10℃/分の条件で1000℃まで昇温して示差熱分析を行った。
TG、TS、TG’およびTS’については、試料粉末がガラス粉末の場合について従来行われているのと同様の方法により求めた。TG’は530〜600℃であることが好ましく、TS’は640〜750℃であることが好ましい。
TCおよびTC’については、それぞれTSおよびTS’より高温に発熱ピークが認められる場合の該発熱ピークのピーク温度をTCおよびTC’とした。前記発熱ピークが認められないものは∞とした。
【0037】
αおよびα’:試料粉末を適当な大きさの棒状に加圧成形し、600〜850℃で焼成後、直径5mm、長さ15〜20mmの円柱状に研磨加工しサンプルを得た。このサンプルについて、熱膨張測定装置を用いて昇温速度10℃/分の条件で加熱して伸びを測定し、50〜350℃の平均線膨張係数を算出した。α’は50×10-7〜90×10-7/℃であることが好ましい。
【0038】
焼結性:試料粉末を800℃または700℃で焼成し、焼結体を作製した。次に、該焼結体を水溶性の赤色インク中に5分間浸漬後、流水により焼結体表面に付着した赤色インクを除去した。このようにして得られた焼結体を観察し、赤色インクが焼結体にしみこんでいるか否かを調べた。赤色インクがしみこんでいないものを○、しみこんでいるものを×、として表に示した。800℃で焼成した焼結体について、赤色インクがしみこんでいないことが好ましい。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、電子部品用絶縁ペースト、自動車窓用セラミックカラーペースト、食器用釉薬、等に好適な鉛、ビスマス、カドミウムを含まないバリウムホウケイ酸ガラスおよびガラスセラミックス組成物が得られる。
Claims (6)
- 下記酸化物基準の質量百分率表示で、実質的にB2O3 5〜35%、SiO2 0.5〜30%、BaO 25〜75%、Al2O3 0.5〜13%、SnO2 0.2〜2%、CeO2 0〜2%、MgO+CaO+SrO 0〜10%、ZnO 15〜20%、TiO2 0〜5%、ZrO2 0〜5%、Li2O 0〜5%、Na2O 0〜5%、K2O 0〜5%、からなり、結晶化温度(Tc)が950℃以上、軟化点が(Ts)660〜800℃であり、かつTc−Tsが150℃以上であるバリウムホウケイ酸ガラス。
- 質量百分率表示のB2O3含有量とSiO2含有量の合計が49%以下である請求項1に記載のバリウムホウケイ酸ガラス。
- 質量百分率表示で、請求項1または2に記載のバリウムホウケイ酸ガラスの粉末を50〜99.9%、セラミックフィラーを0〜50%、耐熱性顔料を0〜30%含有し、セラミックフィラーの含有量と耐熱性顔料の含有量の合計が0.1〜50%であるガラスセラミックス組成物。
- 前記バリウムホウケイ酸ガラスの粉末の平均粒径が0.5〜10μmである請求項3に記載のガラスセラミックス組成物。
- セラミックフィラーが、α−アルミナ、α−石英、コーディエライト、安定化ジルコニア、マグネシア、フォルステライト、ステアタイト、ジルコンおよびβ−ユークリプタイトからなる群から選ばれた1種以上である請求項3または4に記載のガラスセラミックス組成物。
- 耐熱性顔料が、黒色耐熱性顔料、紫色耐熱性顔料、緑色耐熱性顔料および青色耐熱性顔料からなる群から選ばれた1種以上である請求項3、4または5に記載のガラスセラミックス組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000143626A JP4370686B2 (ja) | 1999-06-09 | 2000-05-16 | バリウムホウケイ酸ガラスおよびガラスセラミックス組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16291399 | 1999-06-09 | ||
JP11-162913 | 1999-06-09 | ||
JP2000143626A JP4370686B2 (ja) | 1999-06-09 | 2000-05-16 | バリウムホウケイ酸ガラスおよびガラスセラミックス組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001058849A JP2001058849A (ja) | 2001-03-06 |
JP4370686B2 true JP4370686B2 (ja) | 2009-11-25 |
Family
ID=26488538
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000143626A Expired - Fee Related JP4370686B2 (ja) | 1999-06-09 | 2000-05-16 | バリウムホウケイ酸ガラスおよびガラスセラミックス組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4370686B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4863580B2 (ja) * | 2001-07-25 | 2012-01-25 | 京セラ株式会社 | ガラス組成物および絶縁皮膜、並びにシリコンデバイス |
JP3843912B2 (ja) | 2001-10-22 | 2006-11-08 | 株式会社村田製作所 | 多層回路基板用ガラスセラミック材料および多層回路基板 |
JP4530675B2 (ja) * | 2004-01-30 | 2010-08-25 | セントラル硝子株式会社 | 自動車用窓ガラス |
JP2007277016A (ja) * | 2004-08-02 | 2007-10-25 | Asahi Glass Co Ltd | 平面蛍光ランプ電極被覆用無鉛ガラス |
KR101013845B1 (ko) * | 2008-07-15 | 2011-02-14 | 현대자동차주식회사 | 중저온 평판형 고체산화물 연료전지용 밀봉유리 제조방법 |
JP5504703B2 (ja) * | 2009-06-16 | 2014-05-28 | 三菱電機株式会社 | グリーンシート用セラミック粉末、グリーンシートおよびセラミック基板 |
JP5717042B2 (ja) * | 2009-06-18 | 2015-05-13 | 日本電気硝子株式会社 | 絶縁層形成材料 |
RU2644782C1 (ru) * | 2017-02-06 | 2018-02-14 | Юлия Алексеевна Щепочкина | Стекло |
CN115073004A (zh) * | 2022-06-09 | 2022-09-20 | 深圳通微新能源科技有限公司 | 高温密封胶 |
Family Cites Families (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4931524B1 (ja) * | 1970-11-19 | 1974-08-22 | ||
JPS5033809B2 (ja) * | 1971-09-25 | 1975-11-04 | ||
JPS5239606B2 (ja) * | 1973-07-21 | 1977-10-06 | ||
JPS55126547A (en) * | 1979-03-20 | 1980-09-30 | Ohara Inc | Glass for bead |
JPS565348A (en) * | 1979-06-28 | 1981-01-20 | Asahi Glass Co Ltd | Color ceramic and color frit composition for automobile glass plate |
DE2952705C2 (de) * | 1979-12-29 | 1982-03-18 | Schott Glaswerke, 6500 Mainz | Optisches Glas mit der optischen Lage n↓D↓ ist 1,62+-(1,5 mal 10-2), V↓D↓ ist 59,5+-1,0, mit hoher chemischer Beständigkeit und geringer Kristallisationsneigung aufbauend auf dem an sich bekannten System SiO↓2↓-B↓2↓O↓3↓-La↓2↓O↓3↓-SrO- |
JPS6049144B2 (ja) * | 1980-10-30 | 1985-10-31 | 東芝硝子株式会社 | 着色フリットガラス混合釉薬 |
JPS57200247A (en) * | 1981-05-30 | 1982-12-08 | Toshiba Corp | Glass fiber of multi-component system for optical communication |
JPS59207853A (ja) * | 1983-05-12 | 1984-11-26 | Asahi Glass Co Ltd | ガラス組成物 |
JPS60145931A (ja) * | 1984-01-09 | 1985-08-01 | Ngk Spark Plug Co Ltd | セラミツクス表面のグレ−ズ組成物 |
FR2564455B1 (fr) * | 1984-05-18 | 1986-09-19 | Labo Electronique Physique | Melange de depart pour une composition isolante, encre serigraphiable comportant un tel melange et utilisation de cette encre pour la realisation de microcircuits hybrides sur substrat colamine |
JPS6270245A (ja) * | 1985-09-20 | 1987-03-31 | Hoya Corp | 耐環境性光フアイバ− |
JPS62100454A (ja) * | 1985-10-29 | 1987-05-09 | Asahi Glass Co Ltd | 多層回路基板用組成物 |
US5153070A (en) * | 1990-08-01 | 1992-10-06 | Corning Incorporated | Coated refractory article and method |
JP3184233B2 (ja) * | 1991-02-25 | 2001-07-09 | 日本山村硝子株式会社 | ガラスフリット |
JP2714915B2 (ja) * | 1992-09-25 | 1998-02-16 | 株式会社オハラ | 光学ガラス |
JP3153690B2 (ja) * | 1992-10-27 | 2001-04-09 | 日本特殊陶業株式会社 | グレーズドセラミック基板 |
JPH09255359A (ja) * | 1996-03-26 | 1997-09-30 | Asahi Glass Co Ltd | 被膜形成用組成物 |
JPH10236845A (ja) * | 1997-02-26 | 1998-09-08 | Iwaki Glass Kk | 低融点無鉛ガラス組成物 |
JPH11106234A (ja) * | 1997-09-30 | 1999-04-20 | Nippon Electric Glass Co Ltd | 釉薬用ガラス組成物 |
JP2000001330A (ja) * | 1998-04-14 | 2000-01-07 | Hoya Corp | 配線基板材料 |
-
2000
- 2000-05-16 JP JP2000143626A patent/JP4370686B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001058849A (ja) | 2001-03-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6362119B1 (en) | Barium borosilicate glass and glass ceramic composition | |
JP4839539B2 (ja) | 無鉛ガラス、ガラスフリット、ガラスペースト、電子回路部品および電子回路 | |
US7740899B2 (en) | Electronic device having lead and cadmium free electronic overglaze applied thereto | |
JP4930897B2 (ja) | Bi2O3−B2O3系封着材料 | |
JP2003095697A (ja) | 封着用組成物 | |
JP4061792B2 (ja) | 無鉛低融点ガラスおよびガラスフリット | |
US5817586A (en) | Colored ceramic composition | |
US5618764A (en) | Colored ceramic composition and method for producing curved glass plate using the same | |
JP4061762B2 (ja) | 低吸湿性ガラスフリット、ガラスセラミックス組成物および焼成体 | |
JP4899249B2 (ja) | 無鉛ガラス、ガラスセラミックス組成物およびガラスペースト | |
JP4370686B2 (ja) | バリウムホウケイ酸ガラスおよびガラスセラミックス組成物 | |
JP2002220256A (ja) | 無鉛ガラス、電子回路基板用組成物および電子回路基板 | |
JPH09227214A (ja) | セラミックカラー組成物 | |
EP1551076A1 (en) | Window glass for vehicles equipped with a conductor and its production process | |
JP2002179435A (ja) | ガラス、セラミックカラー組成物およびセラミックカラー層付ガラス板 | |
JP2003026444A (ja) | セラミックカラー組成物、セラミックカラーペースト、およびセラミックカラー層付きガラス板の製造方法 | |
JP3941153B2 (ja) | セラミックカラー組成物およびガラス板 | |
JP2004269322A (ja) | セラミックカラー組成物、セラミックカラーペースト、セラミックカラー層付きガラス板の製造方法 | |
JP2000203878A (ja) | ガラスセラミックス組成物 | |
JP2002338295A (ja) | 無アルカリガラス、電子回路基板用組成物および電子回路基板 | |
JP2748647B2 (ja) | 車両窓ガラスの製造法及びそれに使用するセラミックカラー組成物 | |
JPH1025129A (ja) | 基板用ガラス | |
JP4066582B2 (ja) | ガラスおよびガラスセラミックス組成物 | |
JP2001180972A (ja) | 無鉛低融点ガラス | |
JP2002220255A (ja) | 無鉛ガラス、電子回路基板用組成物および電子回路基板 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051109 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080327 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081216 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090213 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090414 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090612 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090811 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090824 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120911 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120911 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120911 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120911 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130911 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |