JP4370088B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、球払出装置にパチンコ球を供給する球供給路の途中に球抜装置が設けられるパチンコ遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、球払出装置にパチンコ球を供給する球供給路には、該球供給路のパチンコ球を抜取るために球抜口を開設して球抜装置が設けられており、該球抜装置としては、前記球抜口を閉塞する球抜板と該球抜板を係止保持及び解除する操作片とで構成され、前記操作片をパチンコ遊技機の前面側から操作することにより球抜板をフリー状態にして球抜きを行い、球抜き終了後再度操作片を操作することにより球抜板が球抜口を閉塞するように係止保持していた。また、球供給路には球払出装置の修理交換時に球供給路のパチンコ球の流下を阻止する球止手段が設けられている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−192509号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の技術で述べたパチンコ遊技機においては、球止手段と球抜手段とをそれぞれ別々に設けられているために、当然部品点数が増えてコスト高となり、組付けが面倒であった。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、球抜機能と球止機能とを球抜装置に備えたパチンコ遊技機を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、球タンクのパチンコ球を球払出装置に自重で流下させる球供給路と、前記球供給路の途中に開設される球抜口と、前記球抜口と連通して設けられる球抜路と、前記球供給路のパチンコ球を前記球抜路に排出させる球抜装置が設けられたパチンコ遊技機であって、前記球抜装置は、前記球抜口を開閉するように設けた可動弁板と、前記可動弁板を所定位置に保持するロック部材とを備え、前記球供給路内に突出しパチンコ球の流下を一時的に阻止させる球止手段を前記球抜装置に兼備してなることを特徴とした。ここでいう「球供給路の途中」とは球供給路の始端部から終端部すべての部位をいう。従って、この「球供給路の途中」には球払出装置との接続部も含まれる。
【0007】
前記可動弁板を球抜き動作と異なる方向に作動させることで球止めを可能とするのがよい。例えば、球抜操作により球荷重が掛かり、可動弁板が回動する方向と異なる方向、つまり下方に対しては前後又は上方、右側方に対しては左側方又は前後方向に移動させるようにすればよい。
【0008】
請求項2記載の発明は、球タンクのパチンコ球を球払出装置に自重で流下させる球供給路と、前記球供給路の途中に開設される球抜口と、前記球抜口と連通して設けられる球抜路と、前記球供給路のパチンコ球を前記球抜路に排出させる球抜装置が設けられたパチンコ遊技機であって、前記球抜装置は、前記球抜口に軸支される可動弁板と、前記可動弁板を所定位置に保持するロック部材とを備え、前記可動弁板は前記球抜口を閉塞する閉止状態と前記球抜口を開放する球抜状態と前記球供給路内に突出する球止状態とに変位自在に設けると共に、前記ロック部材により前記可動弁板が閉止状態または球止状態に保持されるようにしたことを特徴とする。前記球止状態とは、前記可動弁板を球供給路内に進入することで球供給路の通路幅をパチンコ球の径より小として、前記球供給路のパチンコ球の流下を阻止するようにした。
【0009】
前記球供給路の側壁に前記可動弁板が嵌る溝部を形成し、前記可動弁板を前記溝部に嵌めることにより球抜方向への可動を阻止すると共に前記球止片が球供給路内に進入するようにするのがよい。
【0010】
請求項3記載の発明は、球タンクのパチンコ球を球払出装置に自重で流下させる球供給路と、前記球供給路の途中に開設された球抜口と、前記球抜口と連通して設けられる球抜路と、前記球供給路のパチンコ球を前記球抜路に排出させる球抜装置が設けられたパチンコ遊技機であって、前記球抜装置は、前記球抜口を開閉するように設けた可動弁板と、前記可動弁板を常態で閉状態に保持するロック部材とを備え、前記ロック部材に球止片を設けると共に、前記球供給路に前記球止片が突出する開口を開設し、前記可動弁板に前記ロック部材を球止状態に保持する保持部を設けたことを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の発明は、球タンクのパチンコ球を球払出装置に自重で流下させる球供給路と、前記球供給路の途中に開設される球抜口と、前記球抜口と連通して設けられる球抜路と、前記球供給路のパチンコ球を前記球抜路に排出させる球抜装置が設けられたパチンコ遊技機であって、前記球抜装置は、前記球抜口を開閉するように可動弁板を支軸に枢着すると共に、前記可動弁板に球止片を形成し、前記可動弁板を前記支軸に沿って移動することにより前記球止片を球供給路内に突出させてパチンコ球の流下を阻止するようにしたことを特徴とする。常態では前記球止片は球供給路から後退し、前記可動弁板を球抜き方向と異なる方向に移動させて前記球止片を球供給路内に進入させることにより、前記球供給路のパチンコ球の流下を阻止するようにした。
【0012】
請求項5記載の発明は、請求項3又は4記載の発明において、前記球止片は、前記球供給路に連続して待機するパチンコ球間に突出するように位置して設けたことを特徴とし、球止片が確実に球間に突出して球止めすることができる。
【0013】
前記ロック部材に前記可動弁板の球止状態を保持する係止部を形成するのが好ましく、確実に球止状態を保持することができる。
【0014】
前記球抜装置は、パチンコ球が連続して流下する球供給路に開設される球抜口と、該球抜口を閉塞する第一位置と球荷重により球抜口を開放する第二位置とに変位自在に設けられ常には第一位置に付勢される可動弁板と、該可動弁板を第一位置に拘束又は解除するロック部材と、前記可動弁板が第二位置に変位した状態において前記ロック部材の移動軌跡内に干渉する復動阻止手段とを備え、前記ロック部材の解除操作によって前記可動弁板が球荷重により第二位置に変位すると共に前記復動阻止手段が前記ロック部材の復動を阻止し、球抜きが終了して前記可動弁板が第一位置に変位すると共に前記復動阻止手段が前記ロック部材の移動軌跡内から後退することにより前記ロック部材が復動し可動弁板の第一位置を拘束するようにするのがよい。
【0015】
前記可動弁板は自重により球抜口を閉塞する位置に復動するようにするのが好ましい。また、前記可動弁板はパチンコ球1個の球荷重により可動するようにするのがよい。
【0016】
前記ロック部材は自重により可動弁板を球抜口の閉塞状態に拘束する位置に復動するようにするのが好ましい。また、前記ロック部材に前記可動弁板を閉状態に拘束する位置決め手段を設けるのが好ましい。
【0017】
前記可動弁板及びロック部材は支軸により揺動自在に装着するのがよく、前記可動弁板には該可動弁板が揺動する球抜状態において、前記ロック部材の揺動面内に干渉する復動阻止手段としての復動阻止部が設けられ、該復動阻止部によりロック部材の復動が阻止され、球抜き終了時に該復動阻止部がロック部材の揺動面内から後退することによりロック部材が復動するのが好ましい。
【0018】
また、前記ロック部材をパチンコ遊技機の前面側から操作するようにするのが好ましく、パチンコ遊技機の前面に設けた操作開口から差し込む操作棒等によりロック部材を作用させるのがよい。
【0019】
また、前記ロック部材及び可動弁板はスプリング等の付勢部材の付勢力により球抜口を閉塞または保持する位置に復動するようにするようにしてもよい。
【0020】
また、前記ロック部材を直線的に移動自在に設けるようにしてもよく、常には下方に位置して可動弁板と接触係合し、球抜操作により上方に移動して可動弁板により復動を阻止され、可動弁板の復動によりロック部材を復動可能とすればよい。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下本発明に係るパチンコ遊技機の実施の形態を図面に基づき説明する。図1はパチンコ遊技機の正面図、図2パチンコ遊技機の裏面図である。図において、1はパチンコ遊技機の機枠、2は機枠1の前面に開閉自在に装着される額縁状に形成された前面枠、3は該前面枠2の後側に設けられた遊技盤取付枠4を介して着脱自在に装着される遊技盤である。前記額縁状に形成された前面枠2の前面に遊技盤3の上方部を覆うガラス扉枠5及び前板6が開閉自在に装着されており、該前板6には貯留部にパチンコ球を貯めて発射レールに打球を供給する上部球受皿7が設けられている。また、前記前面枠2の下部前面には上部球受皿7から溢出した余剰球を貯留する下部球受皿8及び発射レールから発射されるパチンコ球の弾発力を調節する操作ハンドル10が装着されている。前記遊技盤3には可変表示装置12等の盤面部品のほかに球切れ報知ランプ13等の飾り部材が装着されている。11は後述する球抜きを行う操作開口であり、ガラス扉枠5及び前面枠2,遊技盤取付枠4を貫通して設けられる。
【0022】
そして、前記遊技盤3の後面に開口窓16を開口した機構板15が装着される。前記開口窓16の裏面上部にはパチンコ球を貯留する球タンク20が設けられており、該球タンク20の球出口から導出されたパチンコ球を整列して球払出装置24に導く球誘導樋22及び屈曲誘導樋23が設けられる。球誘導樋22及び屈曲誘導樋23には、自重で流下させるべく球供給路31,35が設けられている。なお、本実施の形態において球タンク20,球誘導樋22及び屈曲誘導樋23,球払出装置24を機構板15に設けるようにしたが、前面枠2側に直接設けるようにしてもよい。さらに、球タンク20を介さず補給樋等から直接球誘導樋22及び屈曲誘導樋23にパチンコ球を供給するようにしてもよい。
【0023】
前記球払出装置24の下方には、該球払出装置24から払出されたパチンコ球を前記上部球受皿7の貯留部に導く球排出樋25と、該上部球受皿7にパチンコ球が充満したとき、その余剰球を下部球受皿8の貯留部に導く余剰球通路26が後面を開口した樋状として形成されており、その後面開口がカバー板27によって覆われている。また、機構板15の下方には入賞球を集合する入賞球集合部28が形成されている。
【0024】
前記球誘導樋22は、図7に示されるように長手方向に沿って設けられる仕切壁30によって上面が開口した2条の球供給路31,31が形成されている。一方、前記屈曲誘導樋23は図3乃至図8に示されるように機構板15に当接する外板32と裏板33との間に仕切壁34を設けて球誘導樋22の球供給路31,31に連通する2条の球供給路35,35が形成され、該球供給路35,35にパチンコ球が貯留される。
【0025】
各球供給路35,35には上部に径の大きい湾曲通路部35a,35aが設けられ、その下部に垂直通路部35b,35b、さらにその下部にくの字形の屈曲通路部35c,35cが形成されており、前記湾曲通路部35a,35aの外周面を切欠いた開口36を塞ぐ位置には軸38により弧状の球切れ検知用レバー37,37が揺動自在に設けられている。また、該球切れ検知用レバー37,37の後面に遮蔽板39を備え、図6鎖線に示す球切れ時に後述する球切れ検知スイッチとしての光電式スイッチ40を遮るようにしている。前記光電式スイッチ40は、投光部から受光部に向かう光軸を遮ることにより検出信号が発信され前記球切れ報知ランプ13を点灯又は点滅して球切れを報知するようにしたものである。さらに、球供給路35の途中であり各球切れ検知用レバー37,37の下端と前記垂直通路部35b,35bの一側壁351上端との間の底面に両球供給路35,35に共通した球抜口41が開設されており、該球抜口41の下方に球抜路42が設けられている。また、球抜口41には、可動弁板43及び該可動弁板43を所定位置に保持するロック部材44からなる球抜装置45が設けられ、該球抜装置45はパチンコ球の流下を一時的に阻止させる球止手段65を兼備している。46は球抜装置45部分を覆うカバー部材であって、前記球切れ検知用の光電式スイッチ40の誤作動を防止するため黒色の樹脂により形成されている。また、前記カバー部材46の上部には前記操作開口11から差し込まれる操作棒Sのガイド溝47が形成されている。なお、前記球切れ検知スイッチ40は、リミットスイッチ又は電磁式,静電容量式等の検知形式のセンサを使用することも可能である。
【0026】
前記可動弁板43は、板状部43aと重錘部49によりへ字状に形成され、前記球抜口41を開閉するように支軸48に回動自在に枢着され、前記球抜口41を閉塞する第一位置と、球抜口41を開放する第二位置と、球供給路35のパチンコ球の流下を阻止する第三位置とに変位自在に設けられる。常には自重により球抜口41を閉塞するように付勢され、板状部43a上面に乗る球荷重により図6鎖線のように下向きに回動して第二位置に変位する。そして、球抜きが終了して板状部43a上面にパチンコ球が乗らなくなり球荷重から解放されると、重錘部49の付勢力で図6実線の球抜口41を閉じる第一位置に回動復帰するようになっている。
【0027】
また、可動弁板43の板状部43a上面には、球供給路35,35の下流側を低くした傾斜状の段部50を設けている。該段部50より下流側の下流板部はパチンコ球が1個乗る程度の広さに形成され、球タンク20から球払出装置24にパチンコ球が導かれ、屈曲誘導樋23内に複数のパチンコ球が連続している状態では、前記可動弁板43の下流板部上面にちょうどパチンコ球1個が載る状態となっている。そして、可動弁板43の板状部43aが位置する球供給路35,35の上側壁352に、前記段部50と対向させてほぼ同じ形状の段部51が設けられている。また、可動弁板43の先端部は鉤状に屈曲して、その先端が垂直通路部35b,35bの一側壁351上端とほぼ合致する位置にある。そして、球荷重により可動弁板43の板状部43aが撓んでも、該板状部43aの先端部が垂直通路部35b,35bの一側壁351上端より上方に位置して、パチンコ球の流下に支障をきたさないようにしている。つまり、可動弁板43の先端屈曲部は、可動弁板43の撓み範囲の長さに設定されている。なお、重錘部49の重さは、可動弁板43の板状部43a上面に載るパチンコ球1個の荷重で、可動弁板43が回動する重さが選ばれる。また、可動弁板43の側方に位置して、前記ロック部材44と係合すると共に、ロック部材44の揺動面内に干渉して復動を阻止する復動阻止手段としてのカム片53が設けられている。該カム片53は、ロック部材44と係合する係合部53aと、可動弁板43が第二位置に変位中においてロック部材44の揺動面内に干渉して復動を阻止する復動阻止部53bと、可動弁板43が球止位置でロック部材44に係合する係合部53cを有している。また、カム片53には、可動弁板43を球止位置に操作する操作部53dが設けられている。前記復動阻止部53bは、可動弁板43が第二位置に変位中においては、常にロック部材44の揺動面内に位置する形状大きさが選ばれる。
【0028】
一方、前記ロック部材44は、後側壁33の後面に位置して前記検知用レバー37,37と同軸上38に、上下方向へ回動自在に設けられており、全体形状をほぼ逆L字状として、下端に前記可動弁板43の係合部53aに係合する係止部54が軸38を中心とした円弧状に形成され、軸部を介して操作片55が設けられる。前記操作片55は、図7及び図8に示すように前面側を傾斜面55aとしており、前記操作開口11から挿通される操作棒Sの押圧により、ロック部材44が図5矢印に示す反時計回りに回動するようにしている。
【0029】
常態において、前記可動弁板43は、自重により図6実線位置に回動付勢されて球供給路35側へ入り込もうとするも、カム片53の係合部53aと係止部54との係合により回動規制されて、可動弁板43を球抜口41が閉じる第一位置に拘束している。一方、前記規制部材44は自重により回動付勢されており、カバー体56に設けた位置決め手段としての規制片57により、係止部54が係合部53aに対向位置すると共に操作片55が前記操作開口11に位置するように常態位置を規制している。このとき可動弁板43は、前記係合部53aの接触端部がロック部材44及び可動弁板43の揺動軸38,48を結ぶ直線より外側に位置して球抜方向への回動を阻止している。一方、ロック部材44は、前記カム片53が回転軸38を中心としたロック部材44の移動軌跡である円弧面内に干渉しないことから操作可能状態にある。なお、前記可動弁板43の第一位置を位置決めする位置決め手段を別途設けるようにしてもよい。
【0030】
次に球抜操作について説明する。各球供給路35,35にパチンコ球が貯留された状態で、図7及び図8に示すようにパチンコ遊技機の前面に設けられた操作開口11に針金等の操作棒Sを挿通する。すると、操作棒Sの先端部がカバー部材46のガイド溝47を介して操作片55の傾斜面55aに当接押圧する。この押圧作用により、ロック部材44は図5に示すように反時計回りに回動して、係止部54と係合部53aとの接触係合を解除し、可動弁板43がフリー状態となる。そして、図6鎖線に示すように可動弁板43がフリー状態となると、板状部43a上のパチンコ球の荷重により、可動弁板43が球抜口41を開放する第二位置に回動変位して、前記板状部43aの下流板部上面に乗るパチンコ球が後続のパチンコ球によって下方へ押し出され先頭で球抜口41を落下する。さらに、後続するパチンコ球がこれに続きほぼ一列になって球抜路42に落下する。このように、球抜路42の入口部付近にパチンコ球が団子状になだれ込んで球詰りすることなく、パチンコ球が球抜路42へ落下して球抜きされる。このとき、ロック部材44は自重により復動しようとするも、該ロック部材44の移動軌跡内に可動弁板43のカム片53が回動して、係合部53a及び復動阻止部53bが干渉することにより、該復動阻止部53bにロック部材44が接触してロック部材44の復動が阻止される。このとき、ロック部材44の荷重は当然のことながら可動弁板43の第一位置への復動変位を阻止しない荷重が選ばれる。
【0031】
そして、球抜きされて球タンク20及び球誘導樋22の貯留球がなくなると、板状部43aが球荷重から解放されて、可動弁板43が自重により球抜口41を閉塞する第一位置に復動変位すると共に復動阻止部53bがロック部材44の移動軌跡である円弧面内から後退する。それに伴い復動阻止部53bに接触して復動を阻止されていたロック部材44も復動阻止部53bに接触しながら自重により回動し、前記復動阻止部53bがロック部材44の移動軌跡の円弧面内から完全に後退すると、ロック部材44が規制片57により規制され、係止部54が係合部53aに対向して係合可能な所定位置に復動する。このとき、係止部54及び係合部53aは接触状態でないため、ロック部材44の復動も抵抗なくスムーズとなる。そして、球供給路35,35にパチンコ球が貯留可能となり、パチンコ球が供給され貯留されても、係止部54及び係合部53aが接触係合し、可動弁板53がロック部材44により固定保持され回動不能となる。
【0032】
このように、可動弁板43が球抜状態において、ロック部材44の移動軌跡内に干渉する復動阻止手段(復動阻止部53b)を設けて、前記復動阻止部53bによりロック部材44の復動を阻止するようにしたので、ロック部材44を操作する球抜操作を一度行えば球抜終了時に可動弁板43が球抜口41を閉塞すると共に、ロック部材44が自動的に復動して可動弁板43を回動不能状態とすることができる。このため、可動弁板43が球抜口41を開放したままになる不具合がなく、特にホール等で多くのパチンコ遊技機の球抜きを行う球抜き作業が簡単となり作業効率が著しく改善される。なお、可動弁板43及びロック部材44の軸支方向は実施の形態に限定されるものではなく、機構板15又は球の流下方向に対して直交又は平行状に設けるようにしてもよい。さらに、可動弁板43及びロック部材44の軸支方向を異ならせてもよいのはいうまでもない。
【0033】
次に球止め作用について説明する。各球供給路35,35のパチンコ球の流下を阻止するには、球抜操作と同様に図5鎖線に示すようにロック部材44の操作片55を一旦反時計回りに回動してカム片53をフリー状態とし、次にカム片53の操作部53dを操作して、図9に示すように可動弁板43の板状部43aを球供給路35,35内に進入させた状態で、前記ロック部材44を復動して係止部54を係合部53cに接触係合させ、可動弁板43を球止状態に保持する。この状態では、板状部43aが球供給路35,35内に進入することで各球供給路35,35の通路幅がパチンコ球の径より狭くなり、しかも段部51により各球供給路35,35のパチンコ球は流下できず球止される。このとき板状部43aに球圧が掛かっても、ロック部材44の軸38に向って荷重がかかるため球止状態が解除されることはない。そして、この球止状態を解除するには、再度ロック部材44を反時計回りに回動して、係止部54と係合部53cとの係合を解除して板状部43aを球供給路35,35から後退させて、球抜口41を閉塞する第一位置に回動変位して、ロック部材44を復動させて係止部54を係合部53aに係合させることにより、球止めが解除されパチンコ球が各球供給路35,35を流下し得るようになる。
【0034】
前記実施の形態において、ロック部材44と検知用レバー37の揺動軸38と同軸上としたが、図10に示すように可動弁板43の重錘部49上方に位置してロック部材44を軸58により揺動自在に設けるようにしてもよく、後側壁33と前側壁32との間に収めることができ、コンパクト化することができる。この実施の形態において、前記実施の形態と異なる点は、ロック部材44に可動弁板43の球止位置に係止する係止突部62を設け、重錘部49上面を係合部59としており、常態でロック部材44の係止部54が係合部59に係止して、可動弁板43が球抜口41を閉塞する第一位置に固定保持されるようにしている。このとき、可動弁板43の自重により板状部43aが球供給路35内に入り込まないようにする小突起108等の仮止め手段を設けるのが好ましい。なお、仮止め手段の設置個所及び形状は限定されることなく、板状部43aを直接仮止めするようにしてもよい。
【0035】
そして、球抜操作は、前記実施の形態と同様にパチンコ遊技機の前面に設けられた操作開口11に針金等の操作棒Sを挿通してロック部材44を揺動させ、係止部54の係止を解除して、図10鎖線に示すように可動弁板43が揺動して球抜口41を開放する。このとき、球荷重で可動弁板43がさらに揺動することで、ロック部材44の揺動面内に重錘部49が入り込み、さらにロック部材44を揺動させる。球抜きが終了すると、可動弁板43が自重により同図実線位置に復動し、それに伴いロック部材44も重錘部49に接触しながら復動して、係止部54が可動弁板43の係合部59に接触位置して可動弁板43の第一位置を係止保持し、パチンコ球が球供給路35,35に貯留可能となる。このとき、検知用レバー37が球供給路35,35内に臨んで光電式スイッチ40を遮蔽板39が光軸を遮ることにより、前記球切れ報知ランプ13が点灯又は点滅して球切れを報知することから、該球切れ報知ランプ13を球抜きが確実に終了したかを確認する確認手段とすることができる。つまり、球切れ報知ランプ13が点灯又は点滅しなければ、何らかの原因で球抜きの途中で可動弁板43及びロック部材44が復動して、球抜口41を閉鎖してまだ球供給路35にパチンコ球が残っていることになるため、再度球抜き操作を行うことにより確実に球抜きすることができる。
【0036】
この実施の形態の球止操作は、図11鎖線に示すように前記小突起108を乗り越えて、可動弁板43を球抜方向と異なる方向である球供給路35方向に移動させて、可動弁板43を小突起108に圧着して仮止めすると、可動弁板43の板状部43aが球供給路35,35内に進入して各球供給路35,35の通路幅がパチンコ球の径より狭くなりパチンコ球が流下できないようになる。そして、ロック部材44を操作して係止突部62を係合部59に係止することで球止状態を保持する。この状態で板状部43aに球圧が掛かっても、ロック部材44の軸58に向って荷重がかかるため球止状態が解除されることはない。そして、この球止状態を解除するには、ロック部材44を操作して係止突部62と係合部59の係合を解除して、係合部59を係止部54に係合させることで可動弁板43を第一位置に係止して球止状態が解除される。なお、可動弁板43に前記小突起108が嵌る凹部を設けて、小突起108を凹部に嵌めて、可動弁板43を球止位置で係止保持させるようにしてもよい。また、規制手段の設置個所及び形状は限定されることなく、板状部43aを直接仮規制するようにしてもよい。例えば、可動弁板43の側面に突起を設け、該突起と相対する屈曲誘導樋23の側板部又は機構板15に、可動弁板43の球抜き時の回動範囲を規制するように該突起が移動し得るガイド溝を設けてもよい。球止時には、前記突起を前記ガイド溝から外れるように移動させて、該突起が屈曲誘導樋23の側板部又は機構板15に押圧することによって球止位置を仮止めすることも可能であり、前記ガイド溝から外れた位置に前記突起が嵌る凹部を設けて、該凹部に突起が嵌ることで球止位置を係止保持するようにしてもよい。前記可動弁板43及びロック部材44は、互いに滑りのよい材質により成形するのが好ましい。
【0037】
また、上記実施の形態において、球抜口41を湾曲通路部35aと垂直通路部35b間の底面に設けるようにしたが、球抜口41は球供給路31,35の始端部から終端部のどの位置に設けるようにしてもよく、湾曲通路部35a又は垂直通路部35bの側壁であっても球供給路35の終端部である球払出装置24との接続部であってもよい。さらに、球タンク20に球供給路を設けて該球タンク20に球抜口41を開設して本発明の球抜装置を設けることも可能である。
【0038】
図12及び図13に、垂直通路部35bの一側壁351に球抜口41を形成した球抜装置45の実施の形態を示す。球抜口41は、同時に複数個のパチンコ球が球抜きされる大きさが選ばれる。なお、前記実施の形態と異なる構成は、主に球止手段であるため同じ構成要素には同一符号を付して説明する。この実施の形態において、図12に示すように垂直通路部35bを、球抜きされる最先のパチンコ球と該パチンコ球を支持するパチンコ球の球心がずれるようにして、球抜きされる最先のパチンコ球の球心が可動弁板43側となるように僅かに屈曲させている。可動弁板43は、常態では重錘部49により球抜口41を板状部43aで閉塞するように軸支48され、ストッパー片43bにより通路35b側への回動を規制すると共に、前記重錘部49が復動阻止部となり側面を係合部59としている。一方、ロック部材44は、一端に係止部54が形成され、操作片55の荷重により該係止部54が前記係合部59に係合するように軸支58され、可動弁板43が球抜口41を閉塞する第一位置を固定保持するようにしている。このとき、前記重錘部49の荷重は前記操作片55の荷重より大きく設定され、かつパチンコ球1個の荷重より小さく設定されている。また、裏板33には、可動弁板43が移動して嵌る切り溝61が形成されており、可動弁板43の支軸48は裏板33に突出して設けられた支持片33aに支持されている。
【0039】
この実施の形態の球止手段は、前記可動弁板43の側端及び仕切壁34に対応すると共に球供給路35に連続して待機するパチンコ球間に突出するように位置に爪状の球止片60を形成し、可動弁板43を球抜方向と異なる支軸48に沿って移動するようにしている。また、外板32には前記球止片60が移動し得る円弧溝64が形成されている。常態では球止片60,60が球供給路35,35から後退して、パチンコ球が球供給路35,35を流下し得る状態にある。63は可動弁板43を球止操作する操作ピンである。
【0040】
次に、上記球抜装置45の球抜操作について説明する。前記実施の形態と同様に、パチンコ遊技機の前面側からの操作棒S又は裏面側から直接操作片55を操作して、係止部54と係合部59の係合を解除すると、可動弁板43の板状部43aが垂直通路部35bのパチンコ球の荷重により押されて、可動弁板43が図12鎖線で示す球抜口41を開放する第二位置に揺動し、球供給路35,35のパチンコ球が球抜路42に球抜きされる。そして、球抜口41からパチンコ球が球抜きされている状態では、前記ロック部材44は、重錘部49により復動を阻止されている。なお、前記ストッパー片43bは、球抜き状態で連続して球抜きされるパチンコ球間に隙間が生じても、球抜きされるパチンコ球が必ず接触するように作用が働き、球抜き中に可動弁板43が閉塞動作して球抜口41を閉塞することがなく、最後まで確実に球抜きが行われる。
【0041】
球抜きが終了すると、可動弁板43が重錘部49の荷重により揺動復帰して球抜口41を閉塞すると共に、可動弁板43の復動により一旦揺動したロック部材44が操作片55の荷重により揺動復帰して、係止部54が可動弁板43の係合部59に係合し、可動弁板43の揺動を阻止する。なお、球抜口41を垂直通路部35bに開設するようにしたが、該通路部は傾斜状であってもよい。
【0042】
そして、この実施の形態の球止操作は、先ず操作ピン63を手前に引いて、図13に示すように可動弁板43を切り溝61に嵌めて可動弁板43の回動を阻止し、前記球止片60,60を球供給路35,35内に進入させるだけで、球供給路35,35のパチンコ球は球止片60,60により簡単に球止される。なお、可動弁板43の軸支方向への移動範囲は、前記回動軸48を軸支する支持片33aによって規制され、この球止状態のとき球供給路35のパチンコ球が可動弁板43に当然支持されており、係止部54と係合部59は係合状態である。このとき、パチンコ球の流下方向と球止片60の移動方向が直交することから、球止状態が容易に解除されることはない。次に、球止めを解除するには、切り溝61に嵌った可動弁板43を球供給路35側に押し込んで切り溝61から外し、球止片60,60を球供給路35,35から後退させるだけで球止めが解除され、球供給路35,35をパチンコ球が流下し得るようになる。なお、可動弁板43が常態で支軸48方向に移動してパチンコ球の流下を阻止しないように、可動弁板4の支軸48方向への移動を規制するストッパーを設けるのが好ましい。例えば操作ピン63を規制するストッパーを別途設けたり、ロック部材44にストッパーを設けて可動弁板43が切り溝61に嵌らないようにしたりすればよく、球止時に該ストッパーを解除して可動弁板43を軸支48方向に移動させるようにすればよい。
【0043】
なお、前記実施の形態において、可動弁板43を切り溝61に嵌めるようにして可動弁板43の回動を阻止するようにしたが、切り溝61を設けることなく予め球止片60の移動寸法分可動弁板43の幅寸法を縮幅して形成し、屈曲誘導樋23の球供給路35,35範囲内で可動弁板43が移動し得るようにしてもよい。当然のことながら、球止片60が後退しているときには板状部43aでパチンコ球の球心を支持して、パチンコ球が流下するようにするのがよい。そして、球止操作により可動弁板43を支軸48に沿って移動させて球止片60が球供給路35内に突入して球止状態となる。
【0044】
なお、球誘導樋22及び屈曲誘導樋23の球供給路35の通路幅をパチンコ球1個分の通路幅としたが、パチンコ球がランダムに並ぶ幅広としてもよい。例えば、図14及び図15に示すように上流側をパチンコ球が複列又は半複列で流下し得る21mm〜24mmの通路幅として、湾曲部によりパチンコ球がほぼ1列で流下する12mm〜15mmとしてもよい。なお、この通路幅に限定されるものではなく、上流側をパチンコ球が3球乃至5球並び得る通路幅としてもよい。この実施の形態において、球抜口41は漸次通路幅を狭くする湾曲部に開設されており、該球抜口41を閉塞するように可動弁板43が揺動自在に配設され、該可動弁板43に球抜き検知機能105を付加するようにしている。そして、前記可動弁板43の揺動を規制するロック部材44が、可動弁板43の軸支部48上方に位置して揺動自在に軸支されている。該ロック部材44に可動弁板43の球止位置に係止する係止突部62を設け、重錘部49上面を係合部59として、常態でロック部材44の係止部54が係合部59に係止して可動弁板43が球抜口41を閉塞する第一位置を固定保持するようにしている。このように構成された球抜装置45は、ロック部材44の操作により係止部54と係合部59の係合が解除され、図14鎖線に示すように可動弁板43が通路部のパチンコ球の荷重により揺動し球抜路42に球抜きされる。このとき、ロック部材44は可動弁板43により復動を阻止され、球抜き検知スイッチ105がオンして球抜き状態を報知するようにしている。そして、球抜きが終了すると荷重から解放された可動弁板43が復動し、それに伴ってロック部材44が復動し係止部54が係合部59に係合して可動弁板43の揺動を規制阻止することになる。
【0045】
次に球止操作は、図15鎖線に示すように前記可動弁板43の板状部43aを球供給路35内に進入させて前記係止突部62を係合部59に係合させて、可動弁板43の先端部を球供給路35の通路幅がパチンコ球の径より小となるようにした状態に係止保持して、パチンコ球の流下を阻止することができる。但し、この球止操作時にも可動弁板43が可動して前記球抜き検知スイッチ105が作用しそうなるが、球供給路35内に進入する板状部43aの移動範囲に比べて、重錘部49側の可動範囲が小さいため、該球抜き検知スイッチ105が作用することはない。この球止状態の解除は、ロック部材44を操作して前記係止突部62と係合部59の係合を解除し、係止部54を係合部59に係合させることで、球止状態が解除され球供給路35内をパチンコ球が流下し得るようになる。
【0046】
図16に球止手段の他の実施の形態について説明する。この実施の形態は、ロック部材44に球止手段65を設けている。具体的には、屈曲通路部35aに開設された開口68から侵入する球止片109が、前記球供給路35に連続して待機するパチンコ球間に突出するように位置して形成されている。そして、常態ではロック部材44は小突起110により回動を規制され、屈曲通路部35aへの侵入を阻止されている。この状態で球抜きするには、ロック部材44を図16(a)鎖線に示すように操作して、係合部59と係止部54との係合を解除して、板状部43a上のパチンコ球の荷重により可動弁板43が回動し、球供給路35のパチンコ球が球抜路42に球抜きされる。そして、球抜きが終了すると自重で可動弁板43が球抜口41を閉鎖して、それに伴い該可動弁板43に復動を阻止されていたロック部材44が自動復帰して、球抜口41の閉塞状態を保持する。
【0047】
次に球止操作について説明する。まず、ロック部材44を小突起110の規制を超える力で操作して、図16(b)に示すように、球止片109を開口68から屈曲通路部35a内に突出させると、該球止片109が屈曲通路部35aのパチンコ球間にスムーズに侵入して球供給路35のパチンコ球を球止めすることができる。このとき、係合部59が保持部としての働きをなして係止部54に形成された凹部111に嵌り、確実に球止状態を保持する。この球止状態を解除するには、係合部59と凹部111の係合を解除して、球止片109が屈曲通路部35aから後退するようにロック部材44を回動させ、係合部59と係止部54とを係合させることで、球止状態を解除して球供給路35をパチンコ球が流下し得る状態となる。
【0048】
なお、本発明は実施の形態に限定されるものではなく、多種に変更可能である。例えば実施の形態においてロック部材44を揺動自在に軸支するようにしたが、例えばロック部材44をガイド部等により規制して直線方向に移動自在に設けるようにしてもよい。具体的にはロック部材を常には自重により下方に位置して可動弁板と接触係合するようにして、可動弁板を球抜口が閉塞する第一位置に保持し、球抜操作により該ロック部材を上動して可動弁板との係止を解除し、球荷重により球抜口を開放する第二位置に揺動した可動弁板の規制阻止部がロック部材の移動軌跡内に干渉することでロック部材と接触してロック部材の復動を阻止し、球抜きが終了して可動弁板が球荷重から解放されて第一位置に復動変位するのに伴いロック部材も可動弁板に接触しながら自重により復動して、常態である可動弁板と接触係合して可動弁板を球抜口が閉塞する第一位置に保持するようにすればよい。
【0049】
また、上記した可動弁板及びロック部材を自重により球抜口を閉塞する位置に付勢し復動するようにしたが、可動弁板及びロック部材の少なくとも一方をスプリング等の付勢部材の付勢力によって復動するようにしてもよい。但し可動弁板を付勢部材の付勢によって復動するようにした場合には、該付勢部材の付勢力はパチンコ球1個の荷重で可動板が球抜口を開放するように可動する程度の付勢力が好ましい。なお、可動弁板及びロック部材をリンク部材等の別部材を介して作用させるようにしてもよい。また、球止状態を保持する保持手段は、可動弁板及びロック部材に限られることなく、別途部品を設けて球止状態を保持するようにしてもよい。
【0050】
さらに、実施の形態において、球抜装置45の構成を一回の球抜き操作で球抜終了後に可動弁板が閉状態に自動復帰するようにしたが、従来の球抜装置のように球抜開始操作と可動弁板の閉状態への復帰操作とを行うようにしてもよい。
【0051】
また、実施の形態においてパチンコ遊技機の前面側から操作棒Sにより球抜き操作を行い、ロック部材44を操作するようにしたが、パチンコ遊技機の裏面側で直接ロック部材44を操作するようにしてもよいのは言うまでもない。また、球抜操作をソレノイド,モータ等の電気的駆動源を使用して行うようにしてもよく、例えば図16に示したロック部材44に長孔を形成し、ソレノイドのプランジャに設けた連繋ピンを該長孔と連係するようにして、ソレノイドの励磁により同図(a)鎖線位置に作用させるようにすればよい。但し、この実施の形態においてロック部材44に球止片109を備えているため、ロック部材44の長孔に狭窄部を介してプランジャの連繋ピンが嵌る係止孔を開設するのが好ましい。そして、球止片109を球供給路35に突出して球止めする時に、連繋ピンを前記係止孔に狭窄部を介して嵌めるようにすればソレノイドの励磁に関係なくロック部材44を作用させることができる。
【0052】
なお、実施の形態においてパチンコ遊技機を説明したが、「パチンコ遊技機」とは所謂パチンコ球を使用して遊技をする遊技機であり、例えばアレパチ,雀球はもちろんのこと、パチンコ球を賭数として回収して遊技するパチロットであってもよい。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、球供給路の球抜装置に該球供給路のパチンコ球の流下を阻止する球止手段を兼備えるようにしたので、従来に比べ部品点数を少なくすることができ、コストの低減を図ると共に組付けの作業性をよくすることができる。具体的には、抜取口を開閉する可動弁板を球抜方向と異なる方向である球供給路内に移動させるだけで、球供給路をパチンコ球が通過し得ない通路幅として球止することができる。また、可動弁板に球止片を設けて該可動弁板を球抜方向と異なる方向に移動して、前記球止片を球供給路内に進入させて球止めすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機の正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の裏面図である。
【図3】屈曲誘導樋の斜視図である。
【図4】屈曲誘導樋の一部分解斜視図である。
【図5】屈曲誘導樋部分の正面図である。
【図6】図5の正面断面図である。
【図7】図5の平面断面図である。
【図8】図5の側断面図である。
【図9】球止状態を一部断面にして示す屈曲誘導樋部分の正面図である。
【図10】他の実施の形態の屈曲誘導樋部分の正面断面図である。
【図11】図10の球止状態を示す正面断面図である。
【図12】さらに他の実施の形態の屈曲誘導樋部分の正面断面図である。
【図13】図12の側断面図である。
【図14】他の実施の形態の球供給路部分の正面断面図である。
【図15】図14の球止め作用を示す正面断面図である。
【図16】(a),(b)は他の実施の形態の球抜き及び球止めの作用を示す説明図である。
【符号の説明】
7 上部球受皿
8 下部球受皿
20 球タンク
23 屈曲誘導樋
24 球払出装置
31 球供給路
35 球供給路
41 球抜口
42 球抜路
43 可動弁板(球止手段)
44 ロック部材
45 球抜装置
48 支軸
53 カム片
53c 係合部
59 係合部(保持部)
60 球止片(球止手段)
62 係止突部
65 球止手段
109 球止片(球止手段)
111 凹部

Claims (1)

  1. 球タンクのパチンコ球を球払出装置に自重で流下させる球供給路と、前記球供給路の途中に開設された球抜口と、前記球抜口と連通して設けられる球抜路と、前記球供給路のパチンコ球を前記球抜路に排出させる球抜装置が設けられ
    前記球抜装置は、前記球抜口に回動自在に軸支され該球抜口を開閉する板状部と重錘部とからなる可動弁板と、前記可動弁板の重錘部に対向するように回動自在に軸支されたロック部材とを備え、
    前記可動弁板の重錘部と前記ロック部材とは互いの揺動面内において交差するようになっていて、
    常態においては前記可動弁板の重錘部が前記ロック部材に係合されて前記可動弁板の板状部が前記球抜口を閉塞し、前記ロック部材を前記可動弁板の重錘部から離反する方向へ回動させると前記可動弁板の板状部にあるパチンコ球の荷重により前記可動弁板が回動して前記球抜口を開放し、前記可動弁板にパチンコ球の荷重が掛からなくなると前記可動弁体の重錘部の自重により前記可動弁板の板状部が前記球抜口を閉塞すると共に前記ロック部材が該重錘部に再び係合するようになっているパチンコ遊技機であって、
    前記ロック部材の前記球供給路側の位置に球止片を突設させると共に、前記球供給路には前記球止片が進入する開口を開設し、前記ロック部材を前記球供給路側に回動させると前記可動弁板の重錘部が前記ロック部材に形成した凹部に係合して前記球止片が前記球供給路内に突出した状態が保持されるようにしたことを特徴とするパチンコ遊技機。
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