JP4367114B2 - 画像読み取り装置、および両面読み取り画像のレジストレーション位置合わせ方法 - Google Patents

画像読み取り装置、および両面読み取り画像のレジストレーション位置合わせ方法 Download PDF

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Description

本発明は、原稿画像を読み取る画像読み取り装置等に関し、より詳しくは、表裏両面の原稿画像を読み取ることができる画像読み取り装置等に関する。
従来、複写機やファクシミリ等の読み取り装置、コンピュータ入力用のスキャナ等として、原稿における表裏両面の画像情報をユーザの介在なしに自動的に読み取る画像読み取り装置(自動両面読み取り装置)が用いられている。これらの自動両面読み取り装置としては、原稿反転部にて原稿を表裏反転させて読み取る方法が最も広く採用されている。表裏反転させて画像情報を入力する際には、特定の原稿読み取り部で表面の画像を読み取った後、この原稿を表裏反転させて再びこの特定の原稿読み取り部に搬送し、裏面の画像が読み取られる。
しかし、この表裏反転による自動両面読み取りでは、一旦、原稿を排出した後に反転させて再度、原稿読み取り部に搬送する必要があることから、両面読み取りに際して時間が多くかかり、両面読み取りの生産性が劣ってしまう。そこで、原稿を搬送する原稿パスの表裏両面側に2つのイメージセンサを設け、原稿を表裏反転させることなく、1回の原稿搬送にて原稿の両面を自動的に読み取る技術が検討されている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、一般に、原稿の読み取りに際しては、例えば、蛍光灯を光源とする光を原稿に照射させ、縮小光学系を介してその反射光を光センサで読み取る方式が採用されている。かかる方式における光センサには、例えば1次元のCCD(Charge Coupled Device)センサが用いられ、このようなCCDを用いてライン単位での読み取りが実行されている。1次元のCCDを用いた原稿読み取り装置では、このライン方向(スキャンの主走査方向)の1ラインの読み取りが終了すると、原稿を主走査方向とは直交する方向(副走査方向)に微小距離移動し、次のラインを読み取っている。これを原稿サイズ全体に亘って繰り返し、1ページの原稿読み取りを完了させている。
このような読み取り方式では、光源を原稿に当てその反射光を幾つかのミラーを用いた縮小光学系を介したCCDセンサで読み取る必要があることから、ユニット全体が大きくなりがちであった。特に、原稿を反転させずに両面を読み取るために複数のイメージセンサを設ける必要があるが、上述したような機構を有するCCDセンサを複数、設けることは、スペース上の問題から難しい。そこで、かかるスペース上の問題を解決するために、例えば形状の小さいLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)を光源に利用し、例えばセルフォックレンズを介してリニアセンサで画像を直接、読み取る、CIS(Contact Image Sensor)と呼ばれるイメージセンサを用いることが検討されている。
しかしながら、縮小光学系を用いたCCDセンサによる読み取りとCISによる読み取りとの両者を用いて原稿の両面を同時に読み取ろうとする場合には、光源の差や被写界深度の違い等の理由により、CCDセンサ側とCIS側とで画質を完全に合わせることが難しくなる。このような画質合わせの問題は、特に、カラー画像にて顕著に現れる。その中でも、例えば、カラー色が少ない(プラスワンカラー等)ようなものや、所謂ビジネスカラー的なものではそれほど大きな問題とはならないが、画質が重視されるカタログ画像や写真画像等では、画質のずれが目立つことも予想される。
そこで発明者等は、縮小光学系を用いたCCDセンサおよび縮小光学系を用いないCISの2つの画像読み取り部と、原稿の反転機構(反転パス)との両機能を設けた原稿読み取り装置を検討している。この原稿読み取り装置によれば、搬送路における反転機構(反転パス)を用いて同一のセンサで表裏両面を読み取る反転両面読み取りモードと、CCDセンサ側とCIS側との両者のセンサを用いて原稿を反転せずに読み取る両面同時読み取りモードとの両者を選択することができる。例えば、表裏の画質を均一化するためには、反転両面読み取りモードを選択し、例えば、読み取りの生産性(スピード)を重視する場合には、両面同時読み取りモードを選択する等、ユーザの使い勝手に応じて最適なモードを選択することができる。
特開2000−356867号公報(第5頁、図1)
しかしながら、このような反転両面読み取りモードと両面同時読み取りモードとでは、読み取り開始となるレジストレーション(レジ)位置が表面および裏面で異なってくる。反転両面読み取りモードによって両面原稿を複写した場合の裏面出力画像は、表面読み取りと同じレジストレーション位置となるが、両面同時読み取りモードによって両面複写した場合の裏面出力画像は、裏面専用のセンサによるレジストレーション位置となり、両者のレジストレーション位置に異なりが生じる。このことは、同一原稿にも関わらず、読み取り方法によって出力画像方向が違うこととなり、ユーザに対して違和感を与えてしまう。
本発明は、以上のような技術的課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、原稿を反転させる反転パスを用いて両面を読み取る両面読み取りと、原稿を反転させずに原稿の表面、裏面を読み取ることのできる両面読み取りとが可能な読み取り装置にあって、両者の読み取りによる出力画像におけるレジストレーションの位置方向を合わせることにある。
また他の目的は、反転させずに原稿の表面、および裏面を読み取ることのできる両面同時読み取りにおいて、原稿の表裏における出力画像におけるレジストレーションの位置方向を最適化することにある。
かかる目的のもと、本発明が適用される画像読み取り装置は、原稿束から原稿を給紙する給紙部と、この給紙部により給紙された原稿を搬送する搬送路と、搬送路の一方の側から原稿の第1面の画像を読み取る第1のセンサと、搬送路の他方の側から原稿の第2面の画像を読み取る第2のセンサと、この第1のセンサを複数回用いて原稿の表裏両面を読み取る第1の読み取りモードと、第1のセンサおよび第2のセンサを用いて原稿の表裏両面を読み取る第2の読み取りモードとに対応可能に構成され、第1の読み取りモードにて原稿の表裏両面を読み取った場合と第2の読み取りモードにて原稿の表裏両面を読み取った場合とで出力画像のレジストレーション位置(レジ位置)方向を同じくする(向きを同じくする)画像処理部とを含む。
ここで、この画像処理部は、第1の読み取りモードおよび/または第2の読み取りモードにて読み取られた画像に対して、180°ローテーション、主走査方向鏡像、および副走査方向鏡像の少なくとも何れか1つの画像処理を施すことを特徴としている。また、第1のセンサにより読み取られた第1面の画像を格納する第1のメモリと、第2のセンサにより得られた第2面の画像を格納する第2のメモリとを更に備え、画像処理部は、この第1のメモリおよび/または第2のメモリを用いてレジストレーション位置合わせ処理を行うことを特徴としている。
尚、本件発明の「レジストレーション位置方向を同じくする」は、位置がずれているか否かを問題とせず、厳密にドット等の位置までを同じくすることを意味するものではなく、例えば用紙に対して画像を出力する際に、その画像面のプリント方向、向きが同一であるという意味である。以下、位置の「合わせ」という場合もプリント方向、向きが同一という意味に用いている。また、この画像処理部には、上記の第1のメモリ、第2のメモリをコントロールするメモリコントローラを含めることも可能である。
また、他の観点から把えると、本発明が適用される画像読み取り装置は、原稿における第1面の画像データを第1の読み取り手段により読み取り、この第1の読み取り手段により原稿の第1面の画像データを読み取る際に原稿を反転させずに原稿の第2面の画像データを第2の読み取り手段により読み取る。そして、この第2の読み取り手段により読み取られた第2面の画像データの向きを第1の読み取り手段により読み取られた第1面の画像データの向きに合わせて出力手段により出力している。
ここで、この第2の読み取り手段により読み取られた第2の画像データを格納手段に格納し、この格納手段に格納された第2の画像データに対して、画像処理手段により回転処理および/または鏡像処理を施す。また、第1の読み取り手段を用いて原稿における第1面の画像データが読み取られた後、この原稿を反転させて搬送する反転搬送手段を更に備え、この第1の読み取り手段は、反転搬送手段により搬送された原稿の第2面の画像データを読み取ることが可能であり、出力手段は、第1の読み取り手段により第2面の画像データが読み取られた場合と、第2の読み取り手段により第2面の画像データが読み取られた場合とでレジストレーション位置を合わせて出力することを特徴とする。これによれば、どちらの機能を使用して両面原稿を読み取ったとしても、出力用紙搬送方向に対して同一画像を出力することができる点から好ましい。
更に他の観点から把えると、本発明が適用される画像読み取り装置は、第1の読み取り手段により、第1の方向から原稿の第1面の画像データを読み取り、この第1の読み取り手段による第1の方向とは異なる第2の方向から、第2の読み取り手段により原稿における第2面の画像データを読み取る。そして、原稿における第1面の読み取りと同様に第1の方向から第2面の画像データが読み取られた場合に得られるであろう向きに合わせて、第2の読み取り手段により読み取られた第2面の画像データに対して処理手段により画像処理を施している。
ここで、この第2の読み取り手段により読み取られた第2面の画像データを格納する格納手段を更に備え、この格納手段は、処理手段によって180°ローテーション、主走査方向鏡像、および副走査方向鏡像の何れか1つの処理がなされた画像データを格納することを特徴としている。
一方、本発明が適用される画像処理装置は、原稿における第1面の画像データを入力すると共に、この第1面の画像データに対する入力が完了する前に原稿における第2面の画像データを入力する入力手段と、この入力手段により入力された第1面の画像データおよび/または第2面の画像データに対して、各々の向きを合わせて出力できるように所定の画像処理を施す処理手段と、この処理手段により画像処理が施された第1面の画像データおよび第2面の画像データを出力する出力手段とを含む。ここで、この処理手段は、第1面の画像データおよび第2面の画像データを各々処理する画像処理部と、この第1面の画像データおよび第2面の画像データを各々格納するメモリと、このメモリへの書き込み/読み出しを制御するメモリコントローラとを含む。
また、本発明が適用される両面原稿のレジストレーション位置合わせ方法は、搬送される原稿の第1面の画像データを入力すると共に、搬送される原稿を反転させずに読み取られた第2面の画像データを入力し、読み取られた第2面の画像データに回転処理および/または鏡像処理を施して、第1面の出力画像データにおける向きに合わせて第2面の画像データを出力する。更に、入力された第2面の画像データをメモリに格納し、このメモリに格納された第2面の画像データに対して回転処理および/または鏡像処理を施すことを特徴とすることができる。
更に他の観点から把えると、本発明が適用される両面原稿のレジストレーション位置合わせ方法は、原稿を搬送する搬送路の一方の側から原稿の第1面の画像を読み取る第1のセンサと、この搬送路の他方の側から原稿の第2面の画像を読み取る第2のセンサとを備え、この第1のセンサを複数回用いて原稿の表裏両面を読み取る第1の読み取りモードと、第1のセンサおよび第2のセンサを用いて原稿の表裏両面を読み取る第2の読み取りモードとを有し、この第1の読み取りモードにて原稿の表裏両面を読み取った場合と第2の読み取りモードにて原稿の表裏両面を読み取った場合とで出力画像のレジストレーション位置を揃えることを特徴としている。尚、これらのモードの切り替えは、ユーザの指示(選択)により、また、選択される出力画像の品質、白黒画像かカラー画像か等によって決定するように構成することもできる。
しかして、本発明が適用される画像読み取り装置は、原稿を給紙する給紙部と、この給紙部により給紙された原稿が搬送される搬送路と、搬送路の一方の側から原稿の第1面の画像を読み取る第1のセンサと、搬送路の他方の側から原稿の第2面の画像を読み取る第2のセンサと、第1のセンサを複数回用いて原稿の表裏両面を読み取る第1の読み取りモードと、第1のセンサおよび第2のセンサを用いて原稿の表裏両面を読み取る第2の読み取りモードとを選択すると共に拡大処理を指示するコントローラと、このコントローラにより第2の読み取りモードが選択され、拡大処理が指示された際に、読み取られた表裏両面に対する出力画像のレジストレーション位置方向を同じくする処理を実行する画像処理部とを含む。
ここで、このコントローラは、拡大率が所定の値以下である場合に、画像処理部に対して180°ローテーションによるレジストレーション位置方向の合わせを実行させる。この「所定の値」とは、原稿の用紙定形サイズである200%の拡大率であることを特徴とすることができる。
また、このコントローラは、拡大率が所定の値を超え且つレジストレーション位置合わせが必要であるときに第1の読み取りモードを選択することを特徴とすれば、メモリ容量が不足している場合であってもレジストレーション位置方向の合わせが可能となる点で好ましい。
また、他の観点から把えると、本発明が適用される画像読み取り装置は、第1の読み取り手段により読み取られた第1面の画像データおよび第2の読み取り手段により読み取られた第2面の画像データに対して拡大処理を施す拡大処理手段と、この拡大処理手段により拡大処理がなされた第2面の画像データを格納するメモリを用いて第2面の画像データに対して回転処理を施し、第2面の画像データの向きを第1の読み取り手段により読み取られた第1面の画像データの向きに合わせるレジストレーション位置合わせ手段とを含む。
ここで、この拡大処理手段による拡大率が所定の値以下である場合に、レジストレーション位置合わせ手段による回転処理が可能であることを特徴とすることができる。
また、この拡大処理手段による拡大率が所定の値を超え、且つレジストレーション位置合わせを行う場合に、原稿を反転させ第1の読み取り手段を用いて表裏両面の画像データを順次読み取ることを特徴とすることができる。
本発明によれば、反転させずに原稿の表面、および裏面を読み取ることのできる両面同時読み取りにおいて、原稿の表裏における出力画像のレジストレーション位置の方向を最適化することができる。
〔実施の形態1〕
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいて、本発明を詳細に説明する。
図1は本実施の形態が適用される画像読み取り装置を示した図である。この画像読み取り装置は、積載された原稿束から原稿を順次、搬送する原稿送り装置10、スキャンによって画像を読み込むスキャナ装置70、読み込まれた画像信号を処理する処理装置80、および処理装置80からの出力に対して画像処理を施す画像処理装置100に大別される。
原稿送り装置10は、給紙部の構成要素の一例として、複数枚の原稿からなる原稿束を積載する原稿トレイ11、原稿トレイ11を上昇および下降させるトレイリフタ12を備えている。また、トレイリフタ12により上昇された原稿トレイ11の原稿を搬送するナジャーロール13、ナジャーロール13により搬送された原稿を更に下流側まで搬送するフィードロール14、ナジャーロール13により供給される原稿を1枚づつ捌くリタードロール15を備えている。最初に原稿が搬送される第1搬送路31には、一枚づつに捌かれた原稿を下流側のロールまで搬送するテイクアウェイロール16、原稿を更に下流側のロールまで搬送すると共にループ作成を行うプレレジロール17、一旦、停止した後にタイミングを合わせて回転を再開し、原稿読み取り部に対してレジストレーション調整を施しながら原稿を供給するレジロール18、読み込み中の原稿搬送をアシストするプラテンロール19、読み込まれた原稿を更に下流に搬送するアウトロール20を備えている。また、第1搬送路31には、搬送される原稿のループ状態に応じて支点を中心として回動するバッフル41を備えている。更に、プラテンロール19とアウトロール20との間には、本実施の形態における第2のセンサである、CIS(Contact Image Sensor)50が備えられている。
アウトロール20の下流側には、第2搬送路32および第3搬送路33が設けられ、これらの搬送路を切り替える搬送路切替ゲート42、読み込みが終了した原稿を積載させる排出トレイ40、排出トレイ40に対して原稿を排出させる第1排出ロール21を備えている。また、第3搬送路33を経由した原稿に対してスイッチバックさせる第4搬送路34、第4搬送路34に設けられ、実際に原稿のスイッチバックを行うインバータロール22およびインバータピンチロール23、第4搬送路34によってスイッチバックされた原稿を再度、プレレジロール17等を備える第1搬送路31に導く第5搬送路35、第4搬送路34によってスイッチバックされた原稿を排出トレイ40に排出する第6搬送路36、第6搬送路36に設けられ、反転排出される原稿を第1排出ロール21まで搬送する第2排出ロール24、第5搬送路35および第6搬送路36の搬送経路を切り替える出口切替ゲート43を備えている。
ナジャーロール13は、待機時にはリフトアップされて退避位置に保持され、原稿搬送時にニップ位置(原稿搬送位置)へ降下して原稿トレイ11上の最上位の原稿を搬送する。ナジャーロール13およびフィードロール14は、フィードクラッチ(図示せず)の連結によって原稿の搬送を行う。プレレジロール17は、停止しているレジロール18に原稿先端を突き当ててループを作成する。レジロール18では、ループ作成時に、レジロール18に噛み込んだ原稿先端をニップ位置まで戻している。このループが形成されると、バッフル41は支点を中心として開き、原稿のループを妨げることのないように機能している。また、テイクアウェイロール16およびプレレジロール17は、読み込み中におけるループを保持している。このループ形成によって、読み込みタイミングの調整が図られ、また、読み込み時における原稿搬送に伴うスキューを抑制して、位置合わせの調整機能を高めることができる。読み込みの開始タイミングに合わせて、停止されていたレジロール18が回転を開始し、プラテンロール19によって、第2プラテンガラス72B(後述)に押圧されて、下面方向から画像データが読み込まれる。
搬送路切替ゲート42は、片面原稿の読み取り終了時、および両面原稿の両面同時読み取りの終了時に、アウトロール20を経由した原稿を第2搬送路32に導き、排出トレイ40に排出するように切り替えられる。一方、この搬送路切替ゲート42は、両面原稿の順次読み取り時には、原稿を反転させるために、第3搬送路33に原稿を導くように切り替えられる。インバータピンチロール23は、両面原稿の順次読み取り時に、フィードクラッチ(図示せず)がオフの状態でリトラクトされてニップが開放され、原稿をインバータパス(第4搬送路34)へ導いている。その後、このインバータピンチロール23はニップされ、インバータロール22によってインバートする原稿をプレレジロール17へ導き、また、反転排出する原稿を第6搬送路36の第2排出ロール24まで搬送している。
スキャナ装置70は、上述した原稿送り装置10を載置可能に構成されると共に、この原稿送り装置10を装置フレーム71によって支え、また、原稿送り装置10によって搬送された原稿の画像読み取りを行っている。このスキャナ装置70は、筐体を形成する装置フレーム71に、画像を読み込むべき原稿を静止させた状態で載置する第1プラテンガラス72A、原稿送り装置10によって搬送中の原稿を読み取るための光の開口部を形成する第2プラテンガラス72Bが設けられている。
また、スキャナ装置70は、第2プラテンガラス72Bの下に静止し、および第1プラテンガラス72Aの全体に亘ってスキャンして画像を読み込むフルレートキャリッジ73、フルレートキャリッジ73から得られた光を像結合部へ提供するハーフレートキャリッジ75を備えている。フルレートキャリッジ73には、原稿に光を照射する照明ランプ74、原稿から得られた反射光を受光する第1ミラー76Aが備えられている。更に、ハーフレートキャリッジ75には、第1ミラー76Aから得られた光を結像部へ提供する第2ミラー76Bおよび第3ミラー76Cが備えられている。更に、スキャナ装置70は、第3ミラー76Cから得られた光学像を光学的に縮小する結像用レンズ77、結像用レンズ77によって結像された光学像を光電変換するCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ78、CCDイメージセンサ78を備える駆動基板79を備え、CCDイメージセンサ78によって得られた画像信号は駆動基板79を介して処理装置80に送られる。
ここで、まず、第1プラテンガラス72Aに載置された原稿の画像を読み取る場合には、フルレートキャリッジ73とハーフレートキャリッジ75とが、2:1の割合でスキャン方向(矢印方向)に移動する。このとき、フルレートキャリッジ73の照明ランプ74の光が原稿の被読み取り面に照射されると共に、その原稿からの反射光が第1ミラー76A、第2ミラー76B、および第3ミラー76Cの順に反射されて結像用レンズ77に導かれる。結像用レンズ77に導かれた光は、CCDイメージセンサ78の受光面に結像される。CCDイメージセンサ78は1次元のセンサであり、1ライン分を同時に処理している。このライン方向(スキャンの主走査方向)の1ラインの読み取りが終了すると、主走査方向とは直交する方向(副走査方向)にフルレートキャリッジ73を移動させ、原稿の次のラインを読み取る。これを原稿サイズ全体に亘って実行することで、1ページの原稿読み取りを完了させる。
一方、第2プラテンガラス72Bは、例えば長尺の板状構造をなす透明なガラスプレートで構成される。原稿送り装置10によって搬送される原稿がこの第2プラテンガラス72Bの上を通過する。このとき、フルレートキャリッジ73とハーフレートキャリッジ75とは、図1に示す実線の位置に停止した状態にある。まず、原稿送り装置10のプラテンロール19を経た原稿の1ライン目の反射光が、第1ミラー76A、第2ミラー76B、および第3ミラー76Cを経て結像用レンズ77にて結像され、本実施の形態における第1のセンサであるCCDイメージセンサ78によって画像が読み込まれる。即ち、1次元のセンサであるCCDイメージセンサ78によって主走査方向の1ライン分を同時に処理した後、原稿送り装置10によって搬送される原稿の次の主走査方向の1ラインが読み込まれる。原稿の先端が第2プラテンガラス72Bの読み取り位置に到達した後、原稿が第2プラテンガラス72Bの読み取り位置を通過することによって、副走査方向に亘って1ページの読み取りが完了する。
本実施の形態では、フルレートキャリッジ73とハーフレートキャリッジ75とを停止させ、第2プラテンガラス72BにてCCDイメージセンサ78により原稿の第1面の読み取りを行う原稿の搬送時に、同時(時間の完全一致ではなく、同一の原稿搬送時程度の意味) に第2のセンサであるCIS50によって、原稿の第2面の読み取りを行うことが可能である。即ち、第1のセンサであるCCDイメージセンサ78と第2のセンサであるCIS50とを用いて、搬送路への原稿の一度の搬送で、この原稿における表裏両面の画像を同時に読み取ることを可能としている。
図2は、CIS50を用いた読み取り構造を説明するための図である。図2に示すように、CIS50は、プラテンロール19とアウトロール20との間に設けられる。原稿の片面(第1面、表面)は、第2プラテンガラス72Bに押し当てられ、この第1面の画像はCCDイメージセンサ78にて読み込まれる。一方、CIS50では、原稿を搬送する搬送路を介して対向する他方の側から、片面(第2面、裏面)の画像が読み込まれる。このCIS50は、ガラス51と、このガラス51を透過して原稿の第2面に光を照射するLED(Light Emitting Diode)52と、LED52からの反射光を集光するレンズアレイであるセルフォックレンズ53と、このセルフォックレンズ53により集光された光を読み取るイメージセンサであるラインセンサ54を備えている。ラインセンサ54としては、CCDやCMOSセンサ、密着型センサ等を用いることができ、実寸幅(例えばA4長手幅297mm)の画像を読み取ることが可能である。CIS50では、縮小光学系を用いずに、セルフォックレンズ53とラインセンサ54を用いて画像の取り込みを行うことから、構造をシンプルにすることができ、且つ、筐体を小型化し、消費電力を低減することができる。尚、カラー画像を読み込む場合には、LED52にR(赤)G(緑)B(青)の3色のLED光源を組み合わせ、ラインセンサ54としてRGB3色用の3列一組のセンサを用いれば良い。第1面の画像の読み込みと同様に、1次元のラインセンサ54によって主走査方向の1ライン分を同時に処理した後、搬送される原稿における次の主走査方向の1ラインが読み込まれる。このようにして、搬送される原稿の裏面について、副走査方向に亘って1ページの読み取りを行う。
また、CIS50による画像読み取りに際して、この読み取り部を構成する搬送路に、CIS50の筐体から延びる制御部材55、制御部材55によって押し付けられた用紙を突き当てる突き当て部材60を備えている。また、この突き当て部材60の下流側にはガイド部材61が設けられている。制御部材55および突き当て部材60は、原稿の搬送路に直交する方向に(即ち、原稿送り装置の前面から後面の方向に)、原稿送り装置の前面から後面まで、搬送路の位置に対応して設けられている。
更に、CIS50は、光学結像レンズにセルフォックレンズ53を採用していることから、焦点(被写界)深度が±0.3mm程度と浅く、スキャナ装置70を用いた場合に比べて約1/13以下の深度となっている。CIS50による読み取りに際しては、原稿の読み取り位置を所定の狭い範囲内に定めることが要求される。そこで、本実施の形態では、制御部材55を設け、原稿を制御部材55によって突き当て部材60に押し当てて搬送し、プラテンロール19とアウトロール20との間にある原稿の姿勢を安定的に制御できるように構成した。図2の二点鎖線矢印は、制御部材55を設けた場合の用紙の動きを示したものである。搬送される用紙は、原稿が突き当て部材60に押し当てられて搬送されることが理解できる。即ち、制御部材55によって搬送される原稿を突き当て部材60に押し当てられた状態にて読み取ることで、被写界深度の浅いCIS50を用いた場合のピントの甘さを改善している。
次に、図1に示した画像読み取り装置において行われる2つの両面読み取りモード(反転両面読み取りモードおよび両面同時読み取りモード)について説明する。
図3(a)〜(d)は、反転パスを用いた反転両面読み取りモードを説明するための図である。原稿トレイ11に載置された原稿は、図3(a)に示すように、第1搬送路31に順次、供給され、図1に示すスキャナ装置70のCCDイメージセンサ78を用いて、プラテンロール19の箇所にて下方から読み取りがなされる。そして、搬送路切替ゲート42によって第3搬送路33を経由し、第4搬送路34へ移動する。第3搬送路33を完全に抜けた原稿は、図3(b)に示すように、インバータロール22およびインバータピンチロール23によってスイッチバックし、第5搬送路35に供給される。
第5搬送路35に供給された原稿は、再度、第1搬送路31に供給される。そして、図3(c)に示すように、原稿がスキャナ装置70のCCDイメージセンサ78によって下方から読み取られる。このとき、原稿は、図3(a)に示す場合とは表裏が反転した状態にあり、第1面とは表裏を異ならせる第2面が読み取られることとなる。第2面が読み取られた原稿は、表裏が反転された状態にあり、そのまま排出トレイ40に排出すると積載された読み取り後の原稿のページ順が狂うことになる。そこで、図3(c)に示すように、第2面の読み取りが完了した原稿を搬送路切替ゲート42を用いて第3搬送路33を経由させ、第4搬送路34に移動する。第4搬送路34に供給され、出口切替ゲート43の部分を完全に通過した原稿は、図3(d)に示すように出口切替ゲート43によって第6搬送路36を経由し排出トレイ40に排出される。これによって、原稿における表面の画像および裏面の画像を、反転パスを用いて順次、読み取った場合に、読み取り後の原稿のページ順を揃えることが可能となる。尚、このような反転パスを用いた自動原稿搬送は、片面原稿であっても読み取り位置を特定のものに限定して読み取るような場合などに利用される。
図4(a),(b)は、本実施の形態が適用される1パスによる(反転パスを用いない)両面同時読み取りモードを説明するための図である。図4(a)に示すように、原稿トレイ11に載置された原稿は、ナジャーロール13、フィードロール14およびリタードロール15、テイクアウェイロール16によって、第1搬送路31に順次、供給される。供給された原稿は、図4(b)に示すように、プラテンロール19の読み取り部およびCIS50の読み取り部を経由して、搬送路切替ゲート42によって第2搬送路32に移動し、排出トレイ40に、順次、排出される。このように、1パスによる両面同時読み取りの場合には、スキャナ装置70の縮小光学系を介した画像読み取りであるCCDイメージセンサ78を用いて第1面が読み取られ、同一搬送時にCIS50を用いて第2面が読み取られる。これによって、1回の原稿パスによって表裏両面の原稿読み取りを行うことが可能となる。
次に、図1に示す処理装置80について説明する。
図5は、処理装置80を説明するためのブロック図である。本実施の形態が適用される処理装置80は、大きく、センサ(CCDイメージセンサ78およびラインセンサ54)から得られた画像情報を処理する信号処理部81と、原稿送り装置10およびスキャナ装置70を制御する制御部90とを備えている。信号処理部81は、表面(第1面)を読み取るCCDイメージセンサ78および裏面(第2面)を読み取るラインセンサ54からの各々の出力に対して、アナログ信号の処理を行うAFE(Analog Front End)82、アナログ信号をディジタル信号に変換するADC(Analog to Digital Converter)83、ディジタル信号に対してシェーディング補正やオフセット補正等の各種処理を施すディジタル処理部84が2系統、備えられており、表面(第1面)および裏面(第2面)に対して各々、別々にディジタル処理が施される。このディジタル処理部84により処理されたディジタル信号は、画像処理装置(IPS)100にて解像度変換等の処理がなされ、例えばプリンタ等のIOT(Image Output Terminal)や、パーソナルコンピュータ(PC)等のホストシステムへ出力される。
一方、制御部90は、各種両面読み取りの制御や片面読み取りの制御等を含め、原稿送り装置10およびスキャナ装置70の全体を制御する画像読み取りコントロール91、第1のセンサであるCCDイメージセンサ78およびCIS50を制御するCCD/CISコントロール92、読み取りタイミングに合わせてCIS50のLED52やフルレートキャリッジ73の照明ランプ74を制御するランプコントロール93、スキャナ装置70におけるモータのオン/オフなどを行いフルレートキャリッジ73とハーフレートキャリッジ75とのスキャン動作を制御するスキャンコントロール94、原稿送り装置10におけるモータの制御、各種ロールの動作やフィードクラッチの動作、ゲートの切り替え動作等を制御する搬送機構コントロール95を備えている。これらの各種コントロールからは、原稿送り装置10およびスキャナ装置70に対して制御信号が出力され、かかる制御信号に基づいて、これらの動作制御が可能となる。画像読み取りコントロール91は、ホストシステムからの制御信号や、例えば自動選択読み取り機能に際して検出されるセンサ出力、ユーザからの選択等に基づいて、読み取りモードを設定し、原稿送り装置10およびスキャナ装置70を制御している。読み取りモードとしては、前述のような、1パス(反転なし)による両面同時読み取りモード、反転パスによる反転両面読み取りモード、1パスによる片面読み取りモード等が考えられる。
次に、画像処理装置100の機能および動作について説明する。
図6は、本実施の形態が適用される画像処理装置100の構成を示したブロック図である。画像処理装置100は、CCDイメージセンサ78から得られ、ディジタル処理部84によってディジタル化された表面(第1面)の画像データを処理する第1画像処理部101、CIS50から得られ、ディジタル処理部84によってディジタル化された裏面(第2面)の画像データを処理する第2画像処理部102、データの並び替え等の処理を実行する第3画像処理部103、第1画像処理部101にて画像処理された表面画像データを格納する第1メモリ104、この第1メモリ104を制御する第1メモリコントローラ105、第2画像処理部102にて画像処理された裏面画像データを格納する第2メモリ106、この第2メモリ106を制御する第2メモリコントローラ107を備えている。
CCDイメージセンサ78から得られた表面(第1面)の画像は、第1画像処理部101で、必要に応じて例えば解像度変換等が実行されて、第1メモリ104に書き込まれる。また、システムの構成によっては、鏡像(後述)の生成等が実行される。CIS50から得られた裏面(第2面)の画像は、第2画像処理部102で、必要に応じて例えば解像度変換等が実行されて、第2メモリ106に書き込まれる。また、システムの構成によっては、鏡像(後述)の生成等が実行される。第1メモリ104に記憶された表面の画像データは、第1メモリコントローラ105によって、例えば180°ローテーション(後述)等が実行される。また、第2メモリ106に記憶された裏面の画像データは、第2メモリコントローラ107によって、例えば180°ローテーション等が同様に実行される。
ここで、通常の画像処理において、処理の生産性を上げるために、例えば、Odd/Evnといった偶数/奇数の2系統の画像処理が採用されている。例えば、このOdd/Evnで裏面画像を第2メモリ106へ書き込み、180°ローテーションを実行すると、Evn/Oddの並びとなってしまうことから、第3画像処理部103では、もとの並びに戻す処理を実施している。尚、表裏両面のレジストレーションの方向を合わせる(レジ合わせ)だけであれば、メモリおよびメモリコントローラは、各1個だけで済む場合もある。しかしながら、例えば、片面の画像読み取りの生産性を100%として、両面の画像読み取りを行うことで生産性を200%とするような場合には、かかる200%生産性のレジ合わせの実施には、本実施の形態のように、表裏各々の2組のメモリ(第1メモリ104と第2メモリ106)および2組のメモリコントローラ(第1メモリコントローラ105と第2メモリコントローラ107)を設けることが好ましい。
次に、読み取りのレジストレーション位置(レジ位置)合わせについて、図7〜図10を用いて説明する。
ここでは、説明の前提として、読み込まれる両面原稿は、冊子としてビジネス上で最も頻繁に用いられる左右開きで天が上の場合、即ち、原稿の長手方向(例えばA4サイズ210×297の297mmである長辺)を綴じた場合を考えて、原稿1枚で見ると、表裏両面の上方向が同一方向にあり、所定の短手(例えばA4サイズでは210mmである短辺)が上である場合を例に挙げている。この原稿では、原稿の表裏において、同一の短辺が上となる。また、原稿送り装置10としては、このような原稿の原稿長辺を原稿トレイ11の先端に突き当て、原稿の長手方向を主走査方向として搬送された場合(例えばA4原稿であれば、A4LEF:Long Edge Feed)を前提としている。また、読み取りが行われる両面原稿の束は、図1に示した原稿トレイ11上に、1ページ目を上にして載置されるものとする。更に、図7〜図10に示す例では、両面にアルファベットの「F」の文字が、短辺を上にして全面に描かれており、第1面である表面を上にして原稿トレイ11上に原稿が載置された場合には、載置された原稿は、「F」の文字の縦棒近傍の長辺から順に、読み取り位置からフィードされる。尚、画像の回転処理、鏡像処理に際して、用いられるメモリは、第1メモリ104および第2メモリ106であることを前提としているが、各画像処理部や各コントローラに所定の作業用メモリを設け、これらを利用して処理を実行しても構わない。
図7(a),(b)は、原稿を反転させ、縮小光学系を用いたCCDイメージセンサ78だけで表裏両面の画像を読み取る反転両面読み取りモードのレジ位置を説明するための図である。図7(a)は表面画像を読み取って出力するまでの表面画像処理を、図7(b)は裏面画像を読み取って出力するまでの裏面画像処理を示している。この図7(a),(b)では、第1の読み取り位置である第2プラテンガラス72Bの読み取り位置に搬送された原稿を、装置のリア側(奥側)を読み込みレジ位置として、このレジ位置からライン単位で画像の読み込みが行われている。第1の読み取り位置では、プラテンロール19に対向する下側から第2プラテンガラス72Bを透過して光が照射され、第2プラテンガラス72Bを介して下方から原稿が読み込まれる。そのために、原稿の第1面(表面)が第1の読み取り位置に到達した場合には、この表面に形成されている文字「F」は、図7(a−1)に示すように、反転された状態で、読み込みレジ位置から原稿が読み取られる。図7(a−1)には、このときの原稿搬送方向、読み込みレジ位置、主走査方向、およびライン単位で原稿搬送によって順に読み込まれる副走査方向が示されている。
図7(a−1)の破線矢印に示すように各ラインにて図の上から下の主走査方向に読み取られ、副走査方向に1ラインずつ順に読み込まれた表面画像は、図6に示した第1メモリ104に、図7(a−2)に示すような状態で、順に格納される。図7(a−2)では、第1メモリ104のアドレス0番地から順に、図の破線矢印に示すような順番で画像が格納される様子が示されている。ここで、このようにして第1メモリ104に格納された画像について、書き込み順のまま読み出すと、出力画像が左右反転した状態となってしまう。そこで、正像を得るために、本実施の形態では、例えば第1メモリコントローラ105によって、図7(a−3)に示すような主走査方向の鏡像処理が実施され、第1メモリ104に格納される。そして、表面画像を出力する際には、アドレス0番地から順に読み出される。図7(a−4)には、例えば、画像出力装置(IOT)から出力される表面出力画像が示されている。尚、画像出力装置(IOT)の書き込み位置(レジ)によっては、鏡像処理が不要となる場合もある。
一方、図3に示したような反転パスを用いて搬送された用紙の裏面は、表面と同様に第1の読み取り位置に到達する。その結果、画像に対する読み取りレジの位置方向は、表裏が同じとなり、裏面画像処理を示す図7(b−1)〜図7(b−4)に示す流れは、表面画像処理である図7(a−1)〜図7(a−4)と同じになる。また、図7(a−4)と図7(b−4)とを比較して明らかなように、表裏とも、出力画像は同じ方向で出力される。
次に、同時両面にて画像読み取りを実施した場合について説明する。
図8(a),(b)は、両面同時読み取りモードにおいて、表裏の出力状態を意識せずに、そのまま出力した場合を説明するための図である。両面同時読み取りの場合には、図4(a),(b)に示したような流れによって、第2の読み取り位置にて、裏面画像がCIS50にて読み取られる。第1の読み取り位置にて表面の画像を読み取る方法は、図7に示した反転両面読み取りモードと同様である。従って、図8(a)に示す表面画像処理は、図7(a)に示したものと全く同一となる。
CIS50にて、同時に裏面を読み取る場合、第2の読み取り位置では、図8(b−1)に示すような状態で裏面画像が読み込まれる。尚、ここでは、CIS50による読み込みレジの位置を図8(b−1)の右上、即ち、読み込みレジを原稿送り装置10のリア側(奥側)としている。図8(b−1)の破線矢印に示すように各ラインにて図の上から下の主走査方向に読み取られ、副走査方向に1ラインずつ順に読み込まれた表面画像は、図6に示した第2メモリ106に、図8(b−2)に示すような状態で、読み込みレジから順番に格納される。図8(b−2)では、図の破線矢印に示すような順番で、第2メモリ106に対してアドレス0番地から順に画像が格納される様子が示されている。このようにして第2メモリ106に格納された画像について、書き込み順のまま読み出すと、図8(b−3)に示すような正像が得られる。但し、裏面出力画像は、図8(a−4)に示す表面出力画像とは、用紙搬送方向に対して異なった状態になる。即ち、表面出力画像と裏面出力画像とは表裏が反転しており、原稿とは異なった状態で出力されている。
そこで、本実施の形態では、図9および図10に示すように、両面同時読み取りモードであっても、図7に示した反転両面読み取りモードと同様な出力状態となるように、即ち、出力画像の向きを合わせるように、画像処理を施すことを可能としている。
図9(a),(b)は、両面同時読み取りモードにおいて裏面のレジ合わせを実施した処理例を示した図であり、CIS50の読み込みレジ位置がリア側(奥側)にある場合を示している。図9(a)に示す縮小光学系を用いたCCDイメージセンサ78による表面読み取りの画像処理は、図7(a)、図8(a)に示したものと同一である。
図9(b)を用いて、裏面の画像処理を順次、説明する。まず、図9(b−1)に示すCIS50による読み取りは、図8(b−1)に示したものと同様である。また、図9(b−2)に示すメモリへの記憶では、図8(b−2)にて説明したものと同様に、図の破線矢印に示すような順番で、第2メモリ106に対してアドレス0番地から順に画像が格納される。この状態では、図9(a−2)に示す表面の蓄積画像に対して、副走査方向の鏡像状態で裏面画像がメモリに格納されている。その後、第2メモリコントローラ107によって180°ローテーション(180°回転処理)が実行され、図9(b−3)に示すような状態にて、第2メモリ106に画像が格納される。この状態で、図9(a−3)および図9(b−3)に示すように、メモリ上での画像が表裏とも同じ状態となる。その後、裏面画像を出力する際には、例えば、第1画像処理部101からの指示に基づき、第2メモリコントローラ107が、第2メモリ106のアドレス0番地から順に画像を読み出す。その結果、裏面出力画像は、図9(b−4)に示すようになり、表面出力画像である図9(a−4)と同じ状態となる。
尚、本実施の形態では、CIS50の読み込みレジ位置がフロント側(手前側)にある場合でも、出力後の画像を反転パス時と同じ状態とすることができる。
図10(a),(b)は、両面同時読み取りモードにおいて裏面のレジ合わせを実施した処理例を示した図であり、CIS50の読み込みレジ位置がフロント側(手前側)にある場合を示している。図10(a)に示す縮小光学系を用いたCCDイメージセンサ78による表面読み取りの画像処理は、図7(a)、図8(a)、図9(a)に示したものと同一である。
図10(b)を用いて、裏面の画像処理を順次、説明する。CIS50にて、同時に裏面を読み取る場合、第2の読み取り位置では、図10(b−1)に示すような状態で裏面画像が読み込まれる。ここでは、CIS50による読み込みレジの位置を図10(b−1)の右下、即ち、読み込みレジを原稿送り装置10のフロント側(手前側)としている。図10(b−1)の破線矢印に示すように各ラインにて図の下から上の主走査方向に読み取られ、副走査方向に1ラインずつ順に読み込まれた表面画像は、図6に示した第2メモリ106に、図10(b−2)に示すような状態で、読み込みレジ位置から順番に格納される。図10(b−2)では、図の破線矢印に示すような順番で、第2メモリ106に対してアドレス0番地から順に画像が格納される様子が示されている。図10(b−2)に示す状態では、図10(a−2)に示すような表面画像の記憶状態に比較して、180°反転された状態にある。そこで、第2メモリコントローラ107は、180°ローテーションを実行し、図10(b−3)に示す状態にて、第2メモリ106に裏面画像を格納する。その後は、図10(a−3)と同様に、正像を得るために、例えば第2メモリコントローラ107によって、図10(b−4)に示すような主走査方向の鏡像処理が実施され、第2メモリ106に格納される。メモリ上での画像が表裏とも同じ状態となっているので、出力後の画像は、図10(a−4)と図10(b−5)とで同じ状態とすることができる。尚、図10(b−2)と図10(b−4)とは、副走査方向の鏡像であることから、図10(b−3)を経由せずに、図10(b−2)にて副走査方向の鏡像処理を実行し、直接、図10(b−4)の状態にすることも可能である。
尚、図7〜図10に示す例では、原稿の両面画像状態として、左右開きの天が上で、綴じ辺を原稿送りの先端(または後端)とした場合を例に挙げて説明したが、本実施の形態では、かかる場合に限られるものではない。左右開きの天が上で、上または下の辺を原稿送りの先端(または後端)とした場合や、上下開きの天が上で、綴じ辺を原稿送りの先端(または後端)とした場合、上下開きの天が上で、左または右の辺を原稿送りの先端(または後端)とした場合も考えられる。このように、両面原稿の表裏画像状態や、原稿の搬送方向を変えた場合でも、回転処理や鏡像処理を実行することで、両面同時読み取り使用時に、出力画像の表裏状態を自由に設定することが可能である。
以上、詳述したように、本実施の形態によれば、反転パスを用いて同一側から表裏両面の画像を読み込む反転両面読み取りモードと、原稿搬送路上の一方側および他方側から、反転パスを用いずに一回の原稿搬送で表裏両面の画像を読み込む、所謂両面同時読み取りモードとにおいて、出力用紙搬送方向に対して同一画像を出力すること、即ち、向きを同じにすることが可能となり、ユーザはこれらを意識する必要がない。また、読み取った画像をPC等の大容量記憶装置に格納する場合であっても、各両面読み取りモードで同一状態の画像を格納することができ、ユーザの使い勝手を向上させることができる。更に、両面原稿の表裏画像状態や、原稿の搬送方向を変えた場合でも、180°ローテーション等の回転処理や鏡像処理を実行することで、両面同時読み取り使用時に、出力画像の表裏状態を最適化することが可能となる。
〔実施の形態2〕
実施の形態2では、拡大処理に応じたモードの選択について説明する。尚、実施の形態1と同様の機能については同様の符号を用い、ここではその説明を省略する。
本実施の形態が適用される画像読み取り装置において、拡大処理を行う場合には、主走査方向(ライン方向)と副走査方向(原稿の搬送方向)とで、異なった画像処理が実行される。主走査方向の拡大処理では、例えば等倍に読み取られた画像データに対し、例えば16点投影法等の補間処理が施される。一方、副走査方向の拡大処理では、例えば200%、400%等の離散的な拡大率に応じて、例えば原稿の搬送速度を遅くし、機械的に読み取られる画像データを増やすことで所定の画像データが取得される。例えば141%の拡大率からなる画像データを出力したい場合には、機械的に取得された例えば200%の画像データを縮小して141%の画像データが得られる。
上述した拡大処理や同様な縮小処理は、図6に示す画像処理装置100を用いて実行される。ここで、CCDイメージセンサ78から得られ、ディジタル処理部84によってディジタル化された表面(第1面)の画像データは、第1画像処理部101によって画像処理が施され、第3画像処理部103を経由して第1メモリ104に書き込まれる。また、CIS50から得られ、ディジタル処理部84によってディジタル化された裏面(第2面)の画像データは、第2画像処理部102によって画像処理が施され、第3画像処理部103を経由して第2メモリ106に格納される。尚、この画像処理装置100では、拡大処理や縮小処理(拡縮処理)の他にも各種画像処理が実行される。入力された画像データに対して各種画像処理を施す場合に、拡大処理が施された後に処理されると、画質の劣化がみられる。そこで、高画質化を図るためには、各種画像処理は等倍に近い画像データに対して施される。所定の画像処理が施された画像データは、拡大処理が施されて第1メモリ104および第2メモリ106に格納される。
このようにして、第1メモリ104および第2メモリ106に拡大された画像データが格納される。このとき、拡大処理がある場合には、第1メモリ104や第2メモリ106は拡大率に応じたメモリ容量が必要となる。しかしながら、拡大率に応じてメモリ容量を確保することは、商品コストの大幅な上昇を招くこととなり、好ましくない。そこで、本実施の形態では、例えばA5からA3への拡大等、定形原稿の拡大率を考慮して、200%以下の拡大か否かで処理を切り替えるように構成している。
即ち、実施の形態1で述べたように、本実施形態の原稿送り装置10は、反転パスを用いた反転両面読み取りモードと、両面同時読み取りモードを備えているが、読み取りレジストレーション位置が表面と裏面とで違っているため、反転パスを使用して両面原稿を複写した場合の裏面出力画像(表面読み取りと同じレジストレーション位置となる)と、同時両面機能で複写した裏面出力画像(裏面専用センサであるCIS50による読み取り)とのレジストレーション位置が異なってしまう。これは、同一原稿にかかわらず、読み取り方法によって出力画像方向が違うこととなり、ユーザへ違和感を与えてしまう。そこで、実施の形態1に示すように、180°ローテーション、また、場合によっては、主走査方向の鏡像処理、副走査方向の鏡像処理を施し、反転両面読み取りモードと両面同時読み取りモードとで出力要旨搬送方向に対して同一画像を出力することを可能としている。しかしながら、表面と裏面とのレジストレーション位置が180°違うために、拡大処理がある場合には、拡大率に応じたメモリ容量が必要になる。そこで、本実施の形態では、定形原稿の拡大率(例えばA5→A3の拡大等)を考慮して、200%以下の拡大は生産性を優先して両面同時読み取りモードを選択し、200%を超える場合(201%以上の場合)には、コスト削減等のために、反転パスを用いた反転両面読み取りモードを選択するように、処理を切り替えるように構成した。尚、拡大された画像データに対する180°ローテーションは、メモリ(第1メモリ104や第2メモリ106)への格納後の読み出し時や、メモリへの格納時に行われる。
図11は、図5に示す処理装置80の画像読み取りコントロール91にて実行される処理の流れを示したフローチャートである。画像読み取りコントロール91では、まず、ユーザからの指定やホストシステムからの指定によってなされた倍率が、200%以下であるか否かが判断される(ステップ201)。200%以下である場合には、拡大された画像データが格納されるメモリ(第1メモリ104や第2メモリ106)が許容範囲内であると判断し、レジ合わせ(レジストレーション位置合わせ)をした複写を実施して(ステップ202)、処理が終了する。一方、200%を超える場合には、レジ合わせ(レジストレーション位置合わせ)をするか否かを、ユーザの指定等から判断する(ステップ203)。場合によっては、ユーザに問い合わせるための表示を行ってもよい。例えばユーザからの指示によってレジ合わせを行う場合には、メモリ容量の関係からメモリ(第1メモリ104や第2メモリ106)を用いた180°ローテーションができないことから、反転パスを用いた反転両面読み取りモードの読み取りによる複写が実施されて(ステップ204)、処理が終了する。レジ合わせが必要でない場合には、レジ合わせのない、例えば、両面同時読み取りモードの読み取りによる複写が実施されて(ステップ205)、処理が終了する。
このように、実施の形態2によれば、大きな拡大率の場合は反転パスを利用した反転両面読み取りモードを実施することで、メモリ量を削減することができる。また、限られたメモリの範囲内において、ユーザ指示等によってレジストレーション位置方向の合わせ(レジ合わせ)の有無を選択することができることから、表裏画質差のない画像の出力が可能となる。また、場合によっては、生産性を優先した処理を行うことも可能となり、ユーザの使い勝手を大幅に向上させることが可能となる。
本実施の形態が適用される画像読み取り装置を示した図である。 CISを用いた読み取り構造を説明するための図である。 (a)〜(d)は、反転パスを用いた反転両面読み取りモードを説明するための図である。 (a),(b)は、本実施の形態が適用される1パスによる(反転パスを用いない)両面同時読み取りモードを説明するための図である。 処理装置を説明するためのブロック図である。 本実施の形態が適用される画像処理装置の構成を示したブロック図である。 (a),(b)は、反転両面読み取りモードのレジ位置を説明するための図である。 (a),(b)は、両面同時読み取りモードにおいて、表裏の出力状態を意識せずに、そのまま出力した場合を説明するための図である。 (a),(b)は、両面同時読み取りモードにおいて裏面のレジ合わせを実施した処理例を示した図である。 (a),(b)は、両面同時読み取りモードにおいて裏面のレジ合わせを実施した他の処理例を示した図である。 図5に示す処理装置の画像読み取りコントロールにて実行される処理の流れを示したフローチャートである。
符号の説明
10…原稿送り装置、11…原稿トレイ、19…プラテンロール、50…CIS(Contact Image Sensor)、52…LED(Light Emitting Diode)、53…セルフォックレンズ、54…ラインセンサ、70…スキャナ装置、78…CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ、80…処理装置、81…信号処理部、90…制御部、100…画像処理装置(IPS)、101…第1画像処理部、102…第2画像処理部、103…第3画像処理部、104…第1メモリ、105…第1メモリコントローラ、106…第2メモリ、107…第2メモリコントローラ

Claims (12)

  1. 原稿を給紙する給紙部と、
    前記給紙部により給紙された前記原稿が搬送される搬送路と、
    前記搬送路の一方の側から前記原稿の第1面の画像を読み取る第1のセンサと、
    前記搬送路の他方の側から前記原稿の第2面の画像を読み取る第2のセンサと、
    前記第1のセンサを複数回用いて前記原稿の表裏両面を読み取る第1の読み取りモードと、当該第1のセンサおよび前記第2のセンサを用いて当該原稿の表裏両面を読み取る第2の読み取りモードとに対応可能に構成され、当該第1の読み取りモードにて当該原稿の表裏両面を読み取った場合と当該第2の読み取りモードにて当該原稿の表裏両面を読み取った場合とで出力画像のレジストレーション位置方向を同じくする画像処理部と
    を含む画像読み取り装置。
  2. 前記画像処理部は、前記第1の読み取りモードおよび/または前記第2の読み取りモードにて読み取られた画像に対して、180°ローテーション、主走査方向鏡像、および副走査方向鏡像の少なくとも何れか1つの画像処理を施すことを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
  3. 前記第1のセンサにより読み取られた第1面の画像を格納する第1のメモリと、
    前記第2のセンサにより得られた第2面の画像を格納する第2のメモリとを更に備え、
    前記画像処理部は、前記第1のメモリおよび/または前記第2のメモリを用いてレジストレーション位置方向の合わせ処理を行うことを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
  4. 原稿における第1面の画像データを読み取る第1の読み取り手段と、
    前記第1の読み取り手段により前記原稿の第1面の画像データを読み取る際に当該原稿を反転させずに当該原稿の第2面の画像データを読み取る第2の読み取り手段と、
    前記第2の読み取り手段により読み取られた前記第2面の画像データの向きを前記第1の読み取り手段により読み取られた前記第1面の画像データの向きに合わせて出力する出力手段と
    前記第1の読み取り手段を用いて前記原稿における前記第1面の画像データが読み取られた後、当該原稿を反転させて搬送する反転搬送手段と
    を備え、
    前記第1の読み取り手段は、前記反転搬送手段により搬送された前記原稿の前記第2面の画像データを読み取ることが可能であり、
    前記出力手段は、前記第1の読み取り手段により前記第2面の画像データが読み取られた場合と、前記第2の読み取り手段により前記第2面の画像データが読み取られた場合とでレジストレーション位置を合わせて出力することを特徴とする画像読み取り装置。
  5. 前記第2の読み取り手段により読み取られた前記第2の画像データを格納する格納手段と、
    前記格納手段に格納された前記第2の画像データに対して、回転処理および/または鏡像処理を施す画像処理手段と、
    を更に含む請求項4記載の画像読み取り装置。
  6. 第1の方向から原稿の第1面の画像データを読み取る第1の読み取り手段と、
    前記第1の読み取り手段による前記第1の方向とは異なる第2の方向から前記原稿における第2面の画像データを読み取る第2の読み取り手段と、
    前記原稿における前記第1面の読み取りと同様に前記第1の方向から前記第2面の画像データが読み取られた場合に得られるであろう向きに合わせて、前記第2の読み取り手段により読み取られた前記第2面の画像データに対して画像処理を施す処理手段と
    を含む画像読み取り装置。
  7. 前記第2の読み取り手段により読み取られた前記第2面の画像データを格納する格納手段を更に備え、
    前記格納手段は、前記処理手段によって180°ローテーション、主走査方向鏡像、および副走査方向鏡像の何れか1つの処理がなされた前記画像データを格納することを特徴とする請求項記載の画像読み取り装置。
  8. 原稿を搬送する搬送路の一方の側から前記原稿の第1面の画像を読み取る第1のセンサと、当該搬送路の他方の側から当該原稿の第2面の画像を読み取る第2のセンサとを備え、
    当該第1のセンサを複数回用いて当該原稿の表裏両面を読み取る第1の読み取りモードと、当該第1のセンサおよび当該第2のセンサを用いて当該原稿の表裏両面を読み取る第2の読み取りモードとを有し、
    前記第1の読み取りモードにて前記原稿の表裏両面を読み取った場合と前記第2の読み取りモードにて当該原稿の表裏両面を読み取った場合とで出力画像のレジストレーション位置を揃えることを特徴とする両面読み取り画像のレジストレーション位置合わせ方法。
  9. 原稿を給紙する給紙部と、
    前記給紙部により給紙された前記原稿が搬送される搬送路と、
    前記搬送路の一方の側から前記原稿の第1面の画像を読み取る第1のセンサと、
    前記搬送路の他方の側から前記原稿の第2面の画像を読み取る第2のセンサと、
    前記第1のセンサを複数回用いて前記原稿の表裏両面を読み取る第1の読み取りモードと、当該第1のセンサおよび前記第2のセンサを用いて当該原稿の表裏両面を読み取る第2の読み取りモードとを選択すると共に、拡大処理を指示するコントローラと、
    前記コントローラにより前記第2の読み取りモードが選択され、前記拡大処理が指示された際に、読み取られた表裏両面に対する出力画像のレジストレーション位置方向を同じくする処理を実行する画像処理部とを含む画像読み取り装置。
  10. 前記コントローラは、拡大率が所定の値以下である場合に、前記画像処理部に対して180°ローテーションによるレジストレーション位置方向の合わせを実行させることを特徴とする請求項記載の画像読み取り装置。
  11. 前記所定の値は200%の拡大率であることを特徴とする請求項10記載の画像読み取り装置。
  12. 前記コントローラは、拡大率が所定の値を超え且つレジストレーション位置方向の合わせが必要であるときに前記第1の読み取りモードを選択することを特徴とする請求項記載の画像読み取り装置。
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