以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態の携帯端末装置の構成について説明する。なお、本実施の形態の携帯端末装置を図1に示すような折りたたみ式の携帯電話機に適用した例を挙げて説明する。
図1には、本実施の形態の折りたたみ式の携帯電話機10が長方形のディスプレイ20に映像を表示した表示状態が示されている。図1において、ディスプレイ20の長辺の方向が重力方向とほぼ一致する方向(以下「縦方向」という。)となる状態で映像が表示された縦表示状態S11と、ディスプレイ20の長辺の方向が重力方向とほぼ直交する方向(以下「横方向」という。)となる状態で映像が表示された横表示状態S12、S15及びS16と、縦表示状態S11から横表示状態S15又はS16に至る間における遷移表示状態S13及びS14とが示されている。なお、縦表示状態S11と、横表示状態S12、S15及びS16との間で映像が切り替わる際の状態を以下「遷移状態」という。
図示のように、縦表示状態S11においては、ディスプレイ20の短辺方向をX1軸、長辺方向をY1軸とした座標により横長の映像が表示されている。また、横表示状態S12、S15及びS16においては、ディスプレイ20の短辺方向をY2軸、長辺方向をX2軸とした座標により横長の映像が表示されている。以下、図1に示されたX1軸及びY1軸による座標を第1の座標といい、X2軸及びY2軸による座標を第2の座標という。
本実施の形態の携帯電話機10は、図2に示すように、映像信号を供給する映像信号供給部11と、電波を送受信するアンテナ12と、アンテナ12が送受信する信号を伝送する伝送部13と、映像信号の入出力処理を行うCPU(Central Processing Unit)14と、符号化された信号を復号化するデコーダ15と、ディスプレイ20が指向する姿勢方向を検出するディスプレイ姿勢検出部16と、映像の表示を制御するディスプレイ制御部17と、所定の映像効果を施す映像効果処理部18と、映像信号を記憶する表示用フレームメモリ19と、映像を表示するディスプレイ20とを備えている。
なお、伝送部13は、本発明の伝送手段を構成している。また、CPU14は、本発明の映像信号入力手段を構成している。また、ディスプレイ姿勢検出部16は、本発明の姿勢方向検出手段を構成している。また、映像効果処理部18は、本発明の映像効果処理手段を構成している。また、ディスプレイ20は、本発明の表示手段を構成している。
映像信号供給部11は、カメラ11a及び映像ファイル11bをそれぞれ1つ以上備えている。カメラ11aは、映像信号を符号化して出力するようになっている。映像ファイル11bは、例えば所定の静止映像、動映像、アイコン映像等の符号化されたデータで構成されている。なお、映像信号供給部11は、本発明の映像信号供給手段を構成し、カメラ11a及び映像ファイル11bは、本発明の信号供給部を構成している。
アンテナ12は、例えばロッドアンテナで構成され、伝送部13は、変調回路、復調回路、フィルタ回路等によって構成されている。
CPU14は、図示しないROM(Read−Only Memory)に格納されたプログラムと、図示しないRAM(Random−Access Memory)に格納されたデータや演算結果とに基づいて動作するようになっており、映像信号供給部11又は伝送部13から映像信号を入力してデコーダ15に出力したり、映像信号供給部11と伝送部13との間で映像信号を授受したりするようになっている。
デコーダ15は、映像信号供給部11から出力される符号化された映像信号を復号化するようになっている。
ディスプレイ姿勢検出部16は、例えば傾斜センサを備え、ディスプレイ20が指向する姿勢方向を検出するようになっている。ここで、姿勢方向とは、例えば、図1に示されたディスプレイ20の長辺が指向する方向をいい、ディスプレイ姿勢検出部16は、ディスプレイ20の長辺方向と重力方向との角度(以下「姿勢角度」という。)を検知することによってディスプレイ20の姿勢方向を検出するようになっている。
ディスプレイ制御部17は、ディスプレイ姿勢検出部16によって検出されたディスプレイ20の姿勢方向に応じた座標で映像をディスプレイ20に表示するよう映像効果処理部18を制御するようになっている。
例えば、ディスプレイ20の表示状態が図1に示された縦表示状態S11の場合、ディスプレイ制御部17は、第1の座標で映像を表示するよう映像効果処理部18を制御するようになっている。
また、例えば、ディスプレイ20の表示状態が図1に示された横表示状態S12、S15又はS16の場合、ディスプレイ制御部17は、第2の座標で映像を表示するよう映像効果処理部18を制御するようになっている。
また、例えば、ディスプレイ20の表示状態が図1に示された遷移表示状態S13又はS14の場合、ディスプレイ制御部17は、予め定められた座標で映像を表示するよう映像効果処理部18を制御するようになっている。なお、ディスプレイ制御部17は、後述の遷移時間のデータを予め記憶するメモリ(図示省略)を備えている。
映像効果処理部18は、ディスプレイ制御部17から出力される制御信号に基づき、映像信号供給部11及び伝送部13の少なくとも一方から出力される映像信号に所定の映像効果を遷移時間内に施すようになっている。
ここで、所定の映像効果とは、映像に与える視覚的効果をいい、例えば、映像を回転、拡大、縮小する処理や、フェードイン、フェードアウト、クロスフェード、オーバーラップ合成、ページめくり表示、ワイプ、モザイク等による映像の切替処理、又はこれらの処理を組み合わせた処理等をいう。これらの映像効果を映像に施す際には、ディスプレイ制御部17は、各映像効果を施すための制御データを出力し、映像効果処理部18は、この制御データに基づいて各映像効果を施すようになっている。
例えば、ディスプレイ制御部17は、映像を回転する映像効果を施す際は、映像の回転角度を制御データとして出力し、映像をフェードインする映像効果を施す際は、映像の透過度を制御データとして出力する。なお、これらの制御データを予めメモリに記憶しておき、ディスプレイ制御部17が制御データを使用する構成としてもよい。
また、遷移時間とは、映像が切り替わってから、この切り替わった映像を人間が認識できるまでに要する時間をいう。例えば、縦表示の映像から横表示の映像に瞬時に切り替えた場合、一般的に人間は、映像が切り替わった直後に映像の表示内容を認識することはできず、映像が切り替わってから切り替わった映像を認識するまでに数秒間程度の時間を要する。この時間を遷移時間という。遷移時間は、例えば2〜3秒間程度の時間として設定される。
また、映像効果処理部18は、映像を回転、拡大又は縮小する回転拡大縮小部18aと、映像の切替処理や合成処理を行う映像効果合成部18bと、合成された映像信号を記憶する合成用フレームメモリ18cとを備えている。ここで、回転拡大縮小部18a及び映像効果合成部18bは、それぞれ、本発明の回転拡大縮小部及び映像合成部を構成している。
具体的には、回転拡大縮小部18aは、デコーダ15から映像信号を入力し、この映像信号に基づく映像を回転、拡大又は縮小して映像効果合成部18bに出力するようになっている。なお、回転拡大縮小部18aは、入力された映像信号に基づく映像を常に回転、拡大又は縮小するわけでなく、例えば、ディスプレイ制御部17から回転角度を0度に設定する制御信号が入力された場合は映像の回転は行わない。また、回転拡大縮小部18aは、映像の回転、拡大又は縮小のうちの一つのみを実行するものではなく、それぞれを組み合わせた処理を行うこともできるようになっている。
また、映像効果合成部18bは、例えば現在の時刻情報を表した文字列や電波受信強度状態を示すアイコンの映像等(以下「アイコン映像等」という。)と、回転拡大縮小部18aによって処理された映像とを合成したり、回転した映像や合成した映像等に対してクロスフェードやページめくり表示等による映像の切替処理を行ったりするようになっている。
また、合成用フレームメモリ18cは、映像効果合成部18bによって合成された映像信号や映像効果処理部18に入力された映像信号を記憶するようになっている。
表示用フレームメモリ19は、例えばRAMで構成され、映像効果処理部18によって映像効果が施された映像信号を記憶するようになっている。ディスプレイ20は、例えば液晶ディスプレイで構成され、表示用フレームメモリ19に記憶された映像信号に基づく映像を表示するようになっている。
次に、本実施の形態の携帯電話機10の動作について説明する。なお、図3(a)〜図3(c)に例示された映像効果をそれぞれ第1〜第3の映像効果とし、図1に示された縦表示状態S11と横表示状態S12との間で携帯電話機10の姿勢方向が切り替わる際の動作を例に挙げて説明する。
(第1の映像効果の処理例)
図3(a)において、ディスプレイ20に縦表示された縦表示用の映像31aと、横表示された横表示用の映像31cと、縦表示用の映像31aから横表示用の映像31cに至る遷移状態における遷移表示用の映像31bとが示されている。遷移表示用の映像31bは、遷移時間内に入力される動映像が遷移時間の経過とともに回転されながら再生されるものである。以下、図4に示されたフローチャートを用いて動作を説明する。
まず、ディスプレイ姿勢検出部16によって、傾斜センサが検知した姿勢角度に基づいて表示状態を切り替えるか否かが判断される(ステップS21)。例えば、予め姿勢角度の閾値を設定しておき、傾斜センサが検知した姿勢角度が閾値を超えたとき、ディスプレイ姿勢検出部16によって、表示状態を切り替えると判断される。
ステップS21において、表示状態を切り替えると判断された場合は、ディスプレイ姿勢検出部16によって、表示状態が縦表示状態S11(図1参照)から横表示状態S12(図1参照)に切り替わるか否かが判断され(ステップS22)、表示状態を切り替えると判断されなかった場合は、ステップS21を繰り返す。
ステップS22において、表示状態が縦表示状態S11から横表示状態S12に切り替わると判断された場合は、ディスプレイ制御部17によって、映像の回転角度及び拡大率が設定される(ステップS23)。
具体的には、図1に示された縦表示状態S11から横表示状態S12に遷移する場合は、姿勢角度は、ほぼ0度からほぼ90度に変化することになるので、ディスプレイ制御部17は、例えば回転角度を5度に設定し、縦表示用の映像31aを回転角度5度ずつのステップで回転しながら徐々に拡大して、遷移時間が終了したときに横表示用の映像31cとなるよう拡大率を設定する。
さらに、回転拡大縮小部18aによって、ディスプレイ制御部17が設定した回転角度及び拡大率で、入力されたフレームの映像信号に基づく映像と、アイコン等とがそれぞれ回転及び拡大された後、映像効果合成部18bによって、両者が合成される(ステップS24)。
次いで、回転拡大縮小部18aによって、合成された映像の信号が表示用フレームメモリ19に格納される(ステップS25)。
次いで、ディスプレイ20によって、表示用フレームメモリ19から映像信号が読み出され、映像が表示される(ステップS26)。
そして、ディスプレイ制御部17によって、遷移時間内か否かが判断され(ステップS27)、遷移時間内と判断された場合は、ステップS24からステップS27までの処理が、フレーム毎に入力される動映像に対して繰り返して実行され、遷移時間内と判断されなかった場合は処理を終了する。
一方、ステップS22において、表示状態が横表示状態S12から縦表示状態S11に切り替わると判断された場合は、ディスプレイ制御部17によって、映像の回転角度及び縮小率が設定される(ステップS31)。具体的には、図1に示された横表示状態S12から縦表示状態S11に遷移する場合は、姿勢角度は、ほぼ90度からほぼ0度に変化することになるので、ディスプレイ制御部17は、例えば回転角度を5度に設定し、横表示用の映像31cを5度のステップで回転しながら徐々に縮小して、予め定められた遷移時間を経過した時点で縦表示用の映像31aとなるよう縮小率を設定する。
さらに、回転拡大縮小部18aによって、ディスプレイ制御部17が設定した回転角度及び縮小率で、入力されたフレームの映像信号に基づく映像と、アイコン等とがそれぞれ回転及び縮小された後、映像効果合成部18bによって、両者が合成される(ステップS32)。
そして、前述のステップS25からステップS27に対応したステップS33からステップS35までの処理が実行される。
なお、ステップS24からステップS27までの処理を繰り返す場合は、ステップS24において合成した映像の映像信号を合成する毎に合成用フレームメモリ18cに記憶させ、合成用フレームメモリ18cに記憶された映像信号を用いて、映像の回転及び拡大を行うようにしてもよい。ステップS31からステップS35までの処理を繰り返す場合も同様である。
また、動映像及びアイコン等を回転、拡大し、合成する例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、動映像のみを回転、拡大してもよいし、任意の1つのフレームの映像を静止映像として回転、拡大してもよい。
(第2の映像効果の処理例)
図3(b)において、ディスプレイ20に縦表示された縦表示用の映像32aと、横表示された横表示用の映像32cと、縦表示用の映像32aから横表示用の映像32cに至る遷移状態における遷移表示用の映像32bとが示されている。遷移表示用の映像32bは、遷移時間の経過とともにクロスフェード効果による処理で映像が表示されるものである。クロスフェード効果とは、例えば、縦表示用の映像が遷移時間の経過とともにフェードアウトしながら、横表示用の映像が遷移時間の経過とともに縦表示用の映像に重なってフェードインしていくことをいう。以下、図5に示されたフローチャートを用いて動作を説明する。なお、図5においては、フェードアウトをFO、フェードインをFIと表記している。
まず、ディスプレイ姿勢検出部16によって、傾斜センサが検知した姿勢角度に基づいて表示状態を切り替えるか否かが判断される(ステップS21)。
ステップS21において、表示状態を切り替えると判断された場合は、ディスプレイ姿勢検出部16によって、表示状態が縦表示状態S11(図1参照)から横表示状態S12(図1参照)に切り替わるか否かが判断され(ステップS22)、表示状態を切り替えると判断されなかった場合は、ステップS21を繰り返す。
ステップS22において、表示状態が縦表示状態S11から横表示状態S12に切り替わると判断された場合は、ディスプレイ制御部17によって、縦表示状態S11において映像効果処理部18に最後に入力されたフレームの映像データが回転拡大縮小部18aを介して合成用フレームメモリ18cに格納される(ステップS41)。
さらに、ディスプレイ制御部17によって、縦表示状態S11から横表示状態S12に切替表示するための映像の回転角度及び拡大率と、映像をフェードイン、フェードアウトする際の透過度の初期値及びステップ値とが設定される(ステップS42)。
具体的には、図1に示された縦表示状態S11から横表示状態S12に遷移する場合は、姿勢角度は、ほぼ0度からほぼ90度に変化することになるので、ディスプレイ制御部17は、横表示用の映像を得るために回転角度を90度に設定し、縦表示状態S11での映像のサイズと、横表示状態S12での映像のサイズとから拡大率を設定する。
また、透過度は、例えば256段階で設定され、ある映像に対し、背景映像が全く透過しない「0」から背景映像が全部透過する「255」の数値で指定される。映像をフェードアウトする際の透過度の初期値は例えば「0」に設定され、ステップ値は「+1」に設定される。また、映像をフェードインする際の透過度の初期値は例えば「255」に設定され、ステップ値は「−1」に設定される。
引き続き、映像効果合成部18bによって、合成用フレームメモリ18cに格納された最終フレームの映像信号が読み出され、この映像信号に基づいた縦表示用の映像と、アイコン映像等とが合成され、ステップS42において設定された透過度でフェードアウトするための映像透過処理が行われる(ステップS43)。
一方、このステップS43と並行して、回転拡大縮小部18aによって、ディスプレイ制御部17が設定した回転角度及び拡大率で、縦表示用の映像とアイコン等とがそれぞれ回転及び拡大された後、映像効果合成部18bによって、両者が合成され、ステップS42において設定された透過度でフェードインするための映像透過処理が行われる(ステップS44)。
引き続き、映像効果合成部18bによって、ステップS43で生成された映像と、ステップS44で生成された映像とが合成され(ステップS45)、合成された映像の信号は、表示用フレームメモリ19に格納される(ステップS46)。
次いで、ディスプレイ20によって、表示用フレームメモリ19から映像信号が読み出され、クロスフェード処理された映像が表示される(ステップS47)。
そして、ディスプレイ制御部17によって、遷移時間内か否かが判断される(ステップS48)。ここで、遷移時間内と判断された場合は、ステップS43からステップS48までの処理が、ステップS43及びステップS44において透過度を所定のステップ値で変更しながら繰り返して実行され、ディスプレイ20に表示された縦表示用の静止映像はフェードアウトし、横表示用の動映像はフェードインする。なお、ステップS48において、遷移時間内と判断されなかった場合は処理を終了する。
一方、ステップS22において、表示状態が横表示状態S12から縦表示状態S11に切り替わると判断された場合は、ディスプレイ制御部17によって、横表示状態S12において映像効果処理部18に入力された最終フレームの映像データが回転拡大縮小部18aを介して合成用フレームメモリ18cに格納される(ステップS51)。
さらに、ディスプレイ制御部17によって、横表示状態S12から縦表示状態S11に切替表示するための映像の回転角度及び縮小率と、映像をフェードイン、フェードアウトする際の透過度の初期値及びステップ値とが設定される(ステップS52)。
具体的には、図1に示された横表示状態S12から縦表示状態S11に遷移する場合は、姿勢角度は、ほぼ90度からほぼ0度に変化することになるので、ディスプレイ制御部17は、縦表示用の映像を得るために回転角度を90度に設定し、縦表示状態S11での映像のサイズと、横表示状態S12での映像のサイズとから縮小率を設定する。また、透過度は、前述のステップS42における設定と同様に設定される。
引き続き、映像効果合成部18bによって、合成用フレームメモリ18cに格納された最終フレームの映像信号が読み出され、この映像信号に基づいた横表示用の映像と、アイコン映像等とが合成され、ステップS52において設定された透過度でフェードアウトするための映像透過処理が行われる(ステップS53)。
一方、このステップS53と並行して、回転拡大縮小部18aによって、ディスプレイ制御部17が設定した回転角度及び縮小率で、横表示用の映像とアイコン等とがそれぞれ回転及び縮小された後、映像効果合成部18bによって、両者が合成され、ステップS52において設定された透過度でフェードインするための映像透過処理が行われる(ステップS54)。
引き続き、映像効果合成部18bによって、ステップS53で生成された映像と、ステップS54で生成された映像とが合成され(ステップS55)、以下、前述のステップS46からステップS48に対応したステップS56からステップS58までの処理が実行される。
なお、静止映像をフェードアウトし、動映像をフェードインする例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば動映像をフェードアウトし、静止映像をフェードインする構成としてもよい。
(第3の映像効果の処理例)
図3(c)において、ディスプレイ20に縦表示された縦表示用の映像33aと、横表示された横表示用の映像33cと、縦表示用の映像33aから横表示用の映像33cに至る遷移状態における遷移表示用の映像33bとが示されている。遷移表示用の映像33bは、遷移時間の経過とともに、縦表示用の動映像が縮小されながら横表示用の動映像が拡大される処理(以下「縮小拡大処理」という。)によるものである。以下、図6に示されたフローチャートを用いて動作を説明する。
まず、ディスプレイ姿勢検出部16によって、傾斜センサが検知した姿勢角度に基づいて表示状態を切り替えるか否かが判断される(ステップS21)。
ステップS21において、表示状態を切り替えると判断された場合は、ディスプレイ姿勢検出部16によって、表示状態が縦表示状態S11(図1参照)から横表示状態S12(図1参照)に切り替わるか否かが判断され(ステップS22)、表示状態を切り替えると判断されなかった場合は、ステップS21を繰り返す。
ステップS22において、表示状態が縦表示状態S11から横表示状態S12に切り替わると判断された場合は、ディスプレイ制御部17によって、縦表示用の映像を横表示用の映像にするための回転角度と、縮小拡大処理に用いる縦表示用の映像の縮小率及び横表示用の映像の拡大率とが設定される(ステップS61)。
具体的には、図1に示された縦表示状態S11から横表示状態S12に遷移する場合は、姿勢角度は、ほぼ0度からほぼ90度に変化することになるので、ディスプレイ制御部17は、横表示用の映像を得るために回転角度を90度に設定する。また、縮小拡大処理に用いる縦表示用の映像の縮小率は、図3に示すように、縦表示用の動映像が点Dに向かって円滑に縮小されるよう複数のステップ値で設定される。また、縮小拡大処理に用いる横表示用の映像の拡大率は、横表示用の動映像が点Bに向かって円滑に拡大されるよう複数のステップ値で設定される。
引き続き、映像効果合成部18bによって、ディスプレイ制御部17が設定した縮小率で縦表示用の映像が縮小され、この映像とアイコン映像等とが合成される(ステップS62)。一方、回転拡大縮小部18aによって、ディスプレイ制御部17が設定した回転角度及び拡大率で、横表示用の映像とアイコン等とがそれぞれ回転及び拡大された後、映像効果合成部18bによって、両者が合成される(ステップS63)。
引き続き、映像効果合成部18bによって、ステップS62で生成された映像と、ステップS63で生成された映像とが合成され(ステップS64)、合成された映像の信号は、表示用フレームメモリ19に格納される(ステップS65)。ステップS64における合成は、例えば、縦表示用の映像の上に横表示用の映像を重ねる合成や、縦表示用の映像及び横表示用の映像にそれぞれ透過率を設定して重ねる合成等がある。
次いで、ディスプレイ20によって、表示用フレームメモリ19から映像信号が読み出され、縮小拡大処理された映像が表示される(ステップS66)。
そして、ディスプレイ制御部17によって、遷移時間内か否かが判断される(ステップS67)。ここで、遷移時間内と判断された場合は、ステップS62からステップS67までの処理が、ステップS62及びステップS63において縮小率及び拡大率を変更しながら繰り返して実行され、遷移時間の経過とともに、ディスプレイ20に表示された縦表示用の動映像が縮小されながら横表示用の動映像が拡大される。一方、ステップS67において、遷移時間内と判断されなかった場合は処理を終了する。
一方、ステップS22において、表示状態が横表示状態S12から縦表示状態S11に切り替わると判断された場合は、ディスプレイ制御部17によって、縦表示状態S11と横表示状態S12との間で切替表示するための映像の回転角度と、縮小拡大処理に用いる横表示用の映像の縮小率及び縦表示用の映像の拡大率とが設定される(ステップS71)。
具体的には、図1に示された縦表示状態S11から横表示状態S12に遷移する場合は、姿勢角度は、ほぼ90度からほぼ0度に変化することになるので、ディスプレイ制御部17は、縦表示用の映像を得るために回転角度を90度に設定する。また、縮小拡大処理に用いる横表示用の映像の縮小率及び縦表示用の映像の拡大率は、図3(c)に示された矢印の示す方向とは逆方向になるよう設定される。すなわち、横表示用の映像の縮小率は、横表示用の動映像が点Aに向かって縮小されるよう設定され、縦表示用の映像の拡大率は、縦表示用の動映像が点Cに向かって拡大されるよう設定される。
引き続き、映像効果合成部18bによって、ディスプレイ制御部17が設定した縮小率で横表示用の映像が縮小され、この映像とアイコン映像等とが合成される(ステップS72)。一方、回転拡大縮小部18aによって、ディスプレイ制御部17が設定した回転角度及び拡大率で、縦表示用の映像及びアイコン等がそれぞれ回転及び拡大された後、映像効果合成部18bによって、両者が合成される(ステップS73)。
引き続き、映像効果合成部18bによって、ステップS72で生成された映像と、ステップS73で生成された映像とが合成され(ステップS74)、以下、前述のステップS65からステップS67に対応したステップS75からステップS77までの処理が実行される。
なお、縮小拡大処理を縦表示用の動映像及び横表示用の動映像で実施する例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば縦表示用の静止映像及び横表示用の静止映像で縮小拡大処理を実施する構成としてもよい。
また、縮小拡大処理は、図3(c)の映像33bに示された映像の配置位置や拡大及び縮小方向に限定されるものではない。
以上のように、本実施の形態の携帯電話機10によれば、ディスプレイ姿勢検出部16は、ディスプレイ20が指向する姿勢方向を検出し、映像効果処理部18は、ディスプレイ20の姿勢方向が遷移する遷移時間内において所定の映像効果を施す構成としたので、映像の表示方向を見栄えよく円滑に切り替えることができる。
なお、前述の実施の形態において、遷移時間を2〜3秒間程度の時間として予め設定しておく構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば使用者が携帯電話機10の姿勢方向を変更するのに要する平均的な時間を予め遷移時間として設定する構成としても同様の効果が得られる。また、ディスプレイ20が独立して物理的に回転する構成のものでは、ディスプレイ姿勢検出部16がディスプレイ20の回転角度を検出する構成として回転開始から回転完了までの時間を遷移時間としてもよい。
また、前述の実施の形態において、図1に示された縦表示状態S11と横表示状態S12との間において映像効果を施す構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば縦表示状態S11と横表示状態S15との間において映像効果を施す構成としても同様の効果が得られる。
また、前述の実施の形態において、所定の映像効果を動映像や静止映像に施す構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、メールの文字列やアイコン等の画像に対して所定の映像効果を施す場合でも同様の効果が得られる。
また、前述の実施の形態において、携帯端末装置を折りたたみ式の携帯電話機に適用した例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ディスプレイやキーボード等が一体の筐体に納められた一体型の携帯電話機でもよいし、携帯電話以外の携帯端末装置でもよい。
(第2の実施の形態)
まず、本発明の第2の実施の形態の携帯電話機の構成について説明する。
図7に示すように、本実施の形態の携帯電話機40は、映像信号を供給する映像信号供給部41と、電波を送受信するアンテナ42と、アンテナ42が送受信する信号を伝送する伝送部43と、映像信号の入出力処理を行うCPU44と、符号化された信号を復号化するデコーダ45と、ディスプレイ50が指向する姿勢方向を検出するディスプレイ姿勢検出部46と、映像の表示を制御するディスプレイ制御部47と、所定の映像効果を施す映像効果処理部48と、映像信号を記憶する表示用フレームメモリ49と、映像を表示するディスプレイ50と、映像信号を符号化するエンコーダ51とを備えている。
なお、本実施の形態の携帯電話機40は、本発明の第1の実施の形態に係る携帯電話機10(図2参照)の映像信号供給部11を映像信号供給部41に変更し、エンコーダ51を追加したものなので、映像信号供給部41及びエンコーダ51以外の構成の説明は省略する。
映像信号供給部41は、カメラ41a及び映像ファイル41bをそれぞれ1つ以上備えている。カメラ41aは、映像信号を符号化して出力するようになっている。映像ファイル41bは、例えば所定の静止映像、動映像、アイコン映像等の符号化されたデータで構成されている。また、映像信号供給部41は、映像ファイル41bのデータをCPU44に出力するとともに、CPU44からの映像データを入力し、映像ファイル41bとして保存するようになっている。なお、映像信号供給部41は、本発明の映像信号供給手段を構成し、カメラ41a及び映像ファイル41bは、本発明の信号供給部を構成している。
エンコーダ51は、表示用フレームメモリ49に格納された映像データを読み出して符号化し、CPU44に出力するようになっている。
次に、本実施の形態の携帯電話機40の動作について、図8を用いて説明する。なお、図1に示された縦表示状態S11と横表示状態S12との間で携帯電話機40の姿勢方向が切り替わる際に、図4に示された第1の映像効果の処理を施す場合の動作を例に挙げて説明する。ただし、図4に示されたステップと同様なステップは同じ符号を付し、説明を省略する。
ステップS22において、表示状態が縦表示状態S11から横表示状態S12に切り替わると判断された場合は、以下の処理がなされる。
ステップS25において表示用フレームメモリ49に格納された映像データは、ディスプレイ50に送信されるとともに、エンコーダ51によって読み出されて符号化される(ステップS81)。符号化された映像データはCPU44によって多重化され、この多重化された映像データが映像信号供給部41によって保存され、又は伝送部43によって伝送される(ステップS82)。ここで、符号化した映像データを多重化せずに保存又は伝送してもよい。
なお、ステップS22において、表示状態が横表示状態S12から縦表示状態S11に切り替わると判断された場合は、縦画像表示用処理がなされる(ステップS83)。この縦画像表示用処理は、ステップS23からステップS27までの処理と、ステップS81及びステップS82の処理とを含む処理であるので説明を省略する。
以上のように、本実施の形態の携帯電話機40によれば、エンコーダ51は、表示用フレームメモリ49に格納された映像データを読み出して符号化し、伝送部43は、符号化された映像データを変調して伝送する構成としたので、映像データを他の携帯端末装置に伝送する場合でも、映像データが伝送される携帯端末装置において映像の表示方向を見栄えよく円滑に切り替えることができる。
また、本実施の形態の携帯電話機40によれば、エンコーダ51は、表示用フレームメモリ49に格納された映像データを読み出して符号化し、映像信号供給部41は、符号化された映像データを保存する構成としたので、表示状態を切り替えるという簡単な操作によって所望の映像効果を施した映像を容易に取得することができる。
例えば、撮影された動映像を編集して回転させたい場合、従来は映像編集用のソフトウェアで動映像を再生し、第1の時刻から第2の時刻までの間の回転対称の動映像をコマンドに従って所望の角度に回転させて取得していたが、本発明によれば、動映像を再生しながら回転対称の動映像の範囲において携帯電話機40を所望の角度に回転させるという簡単な操作だけで回転映像を取得することができる。
なお、前述の実施の形態において、図4に示された第1の映像効果の処理に係る動作を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の第1の実施の形態に係る携帯電話機10において説明した映像効果を施す場合でも同様の効果が得られる。
また、携帯電話機40の姿勢方向が、図1に示された縦表示状態S11と横表示状態S12との間で切り替わる際の動作について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、図1に示された縦表示状態S11から横表示状態S15又はS16に至る間における遷移表示状態S13又はS14において映像効果を施す場合でも同様の効果が得られる。
(第3の実施の形態)
まず、本発明の第3の実施の形態の携帯端末装置の構成について説明する。なお、本実施の形態の携帯端末装置を図9に示すような折りたたみ式の携帯電話機に適用した例を挙げて説明する。
図9には、本実施の形態の折りたたみ式の携帯電話機60が長方形のディスプレイ70に映像を表示した表示状態が示されている。図9において、ディスプレイ70の長辺の方向が縦方向となる状態で映像が表示された縦表示状態S91と、ディスプレイ70の長辺の方向が横方向となる状態で映像が表示された横表示状態S92、S95及びS96と、縦表示状態S91から横表示状態S95又はS96に至る間における遷移表示状態S93及びS94とが示されている。
携帯電話機60は、ディスプレイ70の上部に設けられたレンズC1と、ディスプレイ70の裏面に設けられたレンズC2と、ヒンジ部に設けられたレンズC3と、キーボードの裏面に設けられたレンズC4とを備えている。
縦表示状態S91において、レンズC1で撮像された電話機操作者の映像が表示されている。また、横表示状態S95及びS96において、それぞれ、レンズC3及びC4で撮像された被写体の映像が表示されている。なお、横表示状態S95においては、携帯電話機60を被写体側から見た状態S95a及び電話機操作者側から見た状態S95bが示されている。また、横表示状態S96においては、携帯電話機60を被写体側から見た状態S96a及び電話機操作者側から見た状態S96bが示されている。また、横表示状態S92は携帯電話機60を被写体側から見た状態であり、電話機操作者側から見たディスプレイ70上の映像は、状態S95b及び状態S96bに示された映像と同様である。
本実施の形態の携帯電話機60は、図10に示すように、映像信号を供給する映像信号供給部61と、電波を送受信するアンテナ62と、アンテナ62が送受信する信号を伝送する伝送部63と、映像信号の入出力処理を行うCPU64と、符号化された信号を復号化するデコーダ65と、ディスプレイ70が指向する姿勢方向を検出するディスプレイ姿勢検出部66と、映像の表示を制御するディスプレイ制御部67と、所定の映像効果を施す映像効果処理部68と、映像信号を記憶する表示用フレームメモリ69と、映像を表示するディスプレイ70と、映像信号を符号化するエンコーダ71と、カメラを切り替えるカメラ切替制御部72とを備えている。
映像効果処理部68は、映像を回転、拡大又は縮小する回転拡大縮小部68aと、映像の切替処理や合成処理を行う映像効果合成部68bと、合成された映像信号を記憶する合成用フレームメモリ68cとを備えている。
なお、本実施の形態の携帯電話機60は、本発明の第1の実施の形態に係る携帯電話機10(図2参照)の映像信号供給部11を映像信号供給部61に変更し、エンコーダ71及びカメラ切替制御部72を追加したものなので、携帯電話機10と同様の構成の説明は省略する。
映像信号供給部61は、カメラ61a〜61d及び1つ以上の映像ファイル61eを備えている。カメラ61a〜61dは、それぞれ、図9に示されたレンズC1、C2、C3及びC4を備え、撮影した映像信号を符号化して出力するようになっている。映像ファイル61eは、例えば所定の静止映像、動映像、アイコン映像等の符号化されたデータで構成されている。また、映像信号供給部61は、映像ファイル61eのデータをCPU64に出力するとともに、CPU64からの映像データを入力し、映像ファイル61eとして保存するようになっている。なお、映像信号供給部61は、本発明の映像信号供給手段を構成し、カメラ61a〜カメラ61d及び映像ファイル61eは、それぞれ、本発明の信号供給部を構成している。
カメラ61aは、携帯電話機60が縦表示状態S91にあるとき、レンズC1によって電話機操作者を撮影するようになっている。カメラ61bは、携帯電話機60が横表示状態S92にあるとき、レンズC2によって被写体を撮影するようになっている。カメラ61cは、携帯電話機60が遷移表示状態S93を介して横表示状態S95になったとき、レンズC3によって被写体を撮影するようになっている。カメラ61dは、携帯電話機60が遷移表示状態S94を介して横表示状態S96になったとき、レンズC4によって被写体を撮影するようになっている。
エンコーダ71は、表示用フレームメモリ69に格納された映像データを読み出して符号化し、CPU64に出力するようになっている。
カメラ切替制御部72は、ディスプレイ姿勢検出部66が検出したディスプレイ70の姿勢方向に基づいてカメラを切り替えるようになっている。例えば、携帯電話機60が縦表示状態S91から横表示状態S92になった場合、カメラ切替制御部72は、カメラ61aからカメラ61bに切り替えるようになっている。なお、カメラ切替制御部72は、本発明のカメラ映像切替手段を構成している。また、カメラ61a〜61dは、カメラ切替制御部72によって切り替えられるときにのみ動作状態になるものに限定されない。例えば、カメラの切り替え前後における一定時間内で複数のカメラが同時に動作状態になる構成としてもよい。
次に、本実施の形態の携帯電話機60の動作について、図11を用いて説明する。なお、図9に示された縦表示状態S91と横表示状態S92との間で携帯電話機60の姿勢方向が切り替わる際に、図5に示された第2の映像効果の処理を施す場合の動作を例に挙げて説明する。ただし、図5に示されたステップと同様なステップは同じ符号を付し、説明を省略する。
ステップS22において、表示状態が縦表示状態S91から横表示状態S92に切り替わると判断された場合は、以下の処理がなされる。
ステップS41において、カメラ61aから出力された最終フレームの映像データが合成用フレームメモリ68cに格納された後、カメラ切替制御部72によって、カメラ61aからカメラ61bに切り替えられ(ステップS101)、カメラ61bからの映像データの入力が開始される。
次いで、ディスプレイ制御部67によって、縦表示状態S91から横表示状態S92に切替表示するための映像の回転角度及び拡大率と、映像をフェードイン、フェードアウトする際の透過度の初期値及びステップ値とが設定される(ステップS42)。
引き続き、映像効果合成部68bによって、合成用フレームメモリ68cに格納されたカメラ61aからの最終フレームの映像信号が読み出され、この映像信号に基づいた縦表示用の映像と、アイコン映像等とが合成され、ステップS42において設定された透過度でフェードアウトするための映像透過処理が行われる(ステップS43)。
一方、このステップS43と並行して、回転拡大縮小部68aによって、ディスプレイ制御部67が設定した回転角度及び拡大率で、カメラ61bからの映像信号に基づいた縦表示用の映像とアイコン等とがそれぞれ回転及び拡大された後、映像効果合成部68bによって、両者が合成され、ステップS42において設定された透過度でフェードインするための映像透過処理が行われる(ステップS44)。
引き続き、映像効果合成部68bによって、ステップS43で生成された映像と、ステップS44で生成された映像とが合成され(ステップS45)、合成された映像の信号は、表示用フレームメモリ69に格納される(ステップS46)。
ステップS46において表示用フレームメモリ69に格納された映像データは、ディスプレイ70に送信されるとともに、エンコーダ71によって読み出されて符号化される(ステップS102)。符号化された映像データはCPU64によって多重化され、この多重化された映像データが映像信号供給部61によって保存され、又は伝送部63によって伝送される(ステップS103)。ここで、符号化した映像データを多重化せずに保存又は伝送してもよい。
なお、ステップS22において、表示状態が横表示状態S92から縦表示状態S91に切り替わると判断された場合は、縦画像表示用処理がなされる(ステップS104)。この縦画像表示用処理は、ステップS41からステップS48までの処理(ステップS101を含む)と、ステップS102及びステップS103の処理とを含む処理と同等であるので説明を省略する。
以上のように、本実施の形態の携帯電話機60によれば、カメラ切替制御部72は、ディスプレイ姿勢検出部66が検出したディスプレイ70の姿勢方向に基づいてカメラを切り替える構成としたので、カメラで撮影した映像をディスプレイ70に表示した状態で映像の表示方向を変更する場合でも、映像の表示方向を見栄えよく円滑に切り替えることができる。
また、本実施の形態の携帯電話機60によれば、エンコーダ71は、表示用フレームメモリ69に格納された映像データを読み出して符号化し、伝送部63は、符号化された映像データを変調して伝送する構成としたので、映像データを他の端末装置に伝送する場合でも、映像データが伝送される端末装置において映像の表示方向を見栄えよく円滑に切り替えることができる。
また、本実施の形態の携帯電話機60によれば、エンコーダ71は、表示用フレームメモリ69に格納された映像データを読み出して符号化し、映像信号供給部61は、符号化された映像データを保存する構成としたので、表示状態を切り替えるという簡単な操作によって所望の映像効果を施した映像を容易に取得することができる。その結果、カメラの切り替え時において途切れなく円滑に移り変わる映像のデータを保存することができ、利用者は、保存された映像データを鑑賞したり、映像編集に活用したりすることができる。
なお、前述の実施の形態において、図5に示された第2の映像効果の処理に係る動作を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の第1の実施の形態に係る携帯電話機10において説明した映像効果を施す場合でも同様の効果が得られる。
また、携帯電話機60の姿勢方向が、図9に示された縦表示状態S91と横表示状態S92との間で切り替わる際の動作について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、図9に示された縦表示状態S91から横表示状態S95又はS96に至る間における遷移表示状態S93又はS94において映像効果を施す場合でも同様の効果が得られる。
また、携帯電話機60に4つのカメラ及びレンズを設けた構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数のカメラ及びレンズを備えたものであれば同様の効果が得られる。