JP5405246B2 - 水族館リアルタイム図鑑画像表示システムおよび方法 - Google Patents

水族館リアルタイム図鑑画像表示システムおよび方法 Download PDF

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Description

本発明は、水族館の水槽内のリアルタイム図鑑画像を表示するシステムに関する。
水族館の水槽内には、世界各地に生息する多種多様な水棲生物(魚など)が飼育されており、水族館へ訪れた者(来館者)はこれらの生物の生態を直に観察することができる。このように水族館で飼育されている生物を観察するためには、水族館を訪れる必要があるが、住んでいる場所の近くに水族館がなく、遠くの水族館へ行くには時間がかかる等という場合も少なくなく、誰もがいつでも手軽に水族館を訪れることはできない。
そこで、従来、水族館の水槽内のリアルタイム画像を端末装置に配信することによって、直接水族館に赴くことなく、家庭でも水族館を見学しているのと同様の楽しみや癒し効果を得ることができるシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
登録実用新案第3106244号公報
しかしながら、この従来のシステムでは、配信されるリアルタイム画像を見ただけでは、いま自分が見ている魚がどのような魚なのかを知ることはできず、特に、世界各地に生息する多種多様な水棲生物を飼育している水族館のリアルタイム画像の場合には、よほど魚に詳しい人でなければ魚の名前すら分からないのが普通である。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、いま自分が見ている生物の名前を簡単に知ることのできる水族館リアルタイム図鑑画像表示システムを提供することを目的とする。
本発明の水族館リアルタイム図鑑画像表示システムは、水族館に設置され、前記水族館の水槽内を撮影する撮影手段と、前記撮影手段により撮影された画像を表示する表示手段と、前記撮影手段により撮影される画像を処理して前記表示手段に供給することにより前記表示手段による画像表示を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記撮影手段によりリアルタイムに撮影された画像であるリアルタイム水槽画像を取得する画像取得手段と、前記水槽内の生物の名前情報が登録されたデータベースと、前記データベースから、前記リアルタイム水槽画像中に写っている生物の名前情報を読み出す生物名称取得手段と、前記生物名称取得手段により読み出された前記名前情報を、前記生物が写っている生物領域画像と関連づけて前記リアルタイム水槽画像に合成することにより、前記リアルタイム水槽画像を、前記生物の前記名前情報を含んだリアルタイム図鑑画像へと変換する図鑑変換手段と、を有し、前記リアルタイム図鑑画像を前記表示手段に表示させる。
これにより、水族館の水槽内のリアルタイムの画像(リアルタイム水槽画像)が撮影手段(例えば、水中HDカメラ)で撮影され、そのリアルタイム水槽画像から生成されたリアルタイム図鑑画像が表示手段(例えば、PDPなど)に表示される。したがって、水族館以外の場所(例えば、水族館から遠く離れた施設など)にいても、水族館の水槽内の生物の画像を見ることができる。このリアルタイム図鑑画像には、リアルタイム水槽画像中に写っている生物の名前情報が含まれているので、いま自分が見ている生物の名前を簡単に知ることができる。また、表示手段が水族館に備えられてもよく、その場合には、このリアルタイム図鑑画像を水族館で見ることができる。
また、本発明の水族館リアルタイム図鑑画像表示システムでは、前記データベースには、前記水槽内の生物の名前情報とともに解説情報が登録されており、前記生物名称取得手段は、前記リアルタイム水槽画像中に写っている生物の前記名前情報とともに前記解説情報を前記データベースから読み出す処理を行ない、前記図鑑変換手段は、前記名前情報と前記解説情報を前記生物領域画像と関連付けて前記リアルタイム水槽画像に合成してもよい。
これにより、リアルタイム図鑑画像には、リアルタイム水槽画像中に写っている生物の解説情報が含まれているので、いま自分が見ている生物についての詳しい解説を読むことができる。
また、本発明の水族館リアルタイム図鑑画像表示システムでは、前記データベースには、前記水槽内の生物の参照画像が前記生物の名前情報と対応付けられて登録されており、前記制御手段の前記生物名称取得手段は、前記リアルタイム水槽画像に画像解析を施して、前記リアルタイム水槽画像中の前記生物領域画像を抽出する画像解析手段と、前記生物領域画像と前記データベースに登録された参照画像とを照合して、前記生物領域画像に対応する前記参照画像と対応付けられた前記名前情報を特定する名前特定手段と、を備えてもよい。
これにより、リアルタイム水槽画像に画像解析を施すことによって、そのリアルタイム水槽画像中の生物領域画像が抽出され、その生物領域画像をデータベースに登録された参照画像と照合することによって、そのリアルタイム水槽画像に写っている生物の名前を特定することができる。
また、本発明の水族館リアルタイム図鑑画像表示システムでは、前記データベースには、前記水槽内の生物に取り付けられた無線チップのチップ情報と前記生物の名前情報とが対応付けられて登録されており、前記制御手段の前記生物名称取得部は、前記リアルタイム水槽画像中に写っている生物に取り付けられた無線チップから無線通信により受信されたチップ情報を取得し、該チップ情報に対応する名前情報を前記データベースから取得してもよい。
これにより、リアルタイム水槽画像中に写っている生物に取り付けられた無線チップから取得したチップ情報と、データベースに登録されたチップ情報とを照合することによって、その生物の名前を特定することができる。無線チップとしては、例えば、小型のRFIDタグなどが利用できる。
また、本発明の水族館リアルタイム図鑑画像表示システムでは、前記表示手段は、前記水族館から離れた遠隔の施設に備えられてもよい。
これにより、たとえ水族館に行かなくても、水族館から離れた遠隔の施設(例えば、科学館、小中学校、高校、大学など)で、リアルタイム図鑑画像を見ることができ、研究や学習などに役立てることができる。
また、本発明の水族館リアルタイム図鑑画像表示システムでは、前記表示手段は、前記水族館において来館者が携帯する水族館サービス支援用の携帯端末装置に備えられ、前記制御手段は、前記水族館の内部のネットワークを介して、前記リアルタイム図鑑画像を前記携帯端末装置に配信してもよい。
これにより、水族館に行ったときに、水族館において来館者が携帯する携帯端末装置(例えば、PDA)を利用してリアルタイム図鑑画像を見ることができ、水族館サービスを向上させることができる。
また、本発明の水族館リアルタイム図鑑画像表示システムでは、前記水族館には、複数の前記撮影手段が、互いに異なる撮影方向にて前記水槽内を撮影するように配置されており、更に、前記水槽の周辺で前記来館者が前記携帯端末装置を向けた方向である端末方向を検出する姿勢検出手段と、前記姿勢検出手段で検出された前記端末方向に対応する前記撮影方向を向いた前記撮影手段で撮影した前記リアルタイム水槽画像から生成された前記リアルタイム図鑑画像が表示されるように、前記表示手段が表示する前記リアルタイム図鑑画像を切り替える表示切替手段とを備えてもよい。
これにより、来館者が水槽の周辺で携帯端末装置(例えば、PDA)を向ける方向(端末方向)を変えると、その端末方向に対応する撮影方向の撮影手段(例えば、水中HDカメラ)で撮影したリアルタイム水槽画像から生成されたリアルタイム図鑑画像が表示される。したがって、来館者は、携帯端末装置の向きを変えることによって、自分が見たい向きのリアルタイム図鑑画像を表示させることができる。
また、本発明の水族館リアルタイム図鑑画像表示システムでは、前記水族館には、複数の前記撮影手段が、互いに異なる撮影位置に配置されており、更に、前記水槽の周辺における前記携帯端末装置の位置である端末位置を検出するための位置検出手段と、前記位置検出手段で検出された前記端末位置に対応する前記撮影位置の前記撮影手段で撮影した前記リアルタイム水槽画像から生成された前記リアルタイム図鑑画像が表示されるように、前記表示手段が表示する前記リアルタイム図鑑画像を切り替える表示切替手段とを備えてもよい。
これにより、携帯端末装置を持った来館者が水槽の周辺で位置を移動すると、その携帯端末装置の位置(端末位置)に対応する位置の撮影手段(例えば、水中HDカメラ)で撮影したリアルタイム水槽画像から生成されたリアルタイム図鑑画像が表示される。したがって、来館者が携帯端末装置を持ったまま水槽の周辺で位置を移動すると、その来館者の移動にあわせて新しい位置に対応するリアルタイム図鑑画像が自動的に表示される。
また、本発明の水族館リアルタイム図鑑画像表示システムは、前記リアルタイム水槽画像中に写っている生物のニックネーム情報を設定するニックネーム設定手段と、前記ニックネーム設定手段で設定した前記ニックネーム情報が登録されたニックネームデータベースと、前記ニックネームデータベースから、前記リアルタイム水槽画像中に写っている生物のニックネーム情報を読み出す処理を行なうニックネーム取得手段と、前記ニックネーム情報を前記生物領域画像と関連づけて前記リアルタイム水槽画像に合成することによって、前記リアルタイム水槽画像をニックネーム画像に変換するニックネーム画像変換手段と、前記リアルタイム図鑑画像を前記表示手段に表示する第1の表示モードと、前記ニックネーム画像を前記表示手段に表示する第2の表示モードとを切り替えるモード切替手段と、を備えてもよい。
これにより、表示モードを切り替えることによって、リアルタイム水槽画像中に写っている生物にニックネームをつけて楽しむこともできる。例えば、リアルタイム水槽画像を利用したゲーム(例えば、魚の育成ゲームなど)を楽しむことができる。水族館の水槽内の生物にニックネームをつけることで、その生物に親しみを持つことができる。そして、その生物をあたかも自分で育成しているかのように感じることができ、精神的な癒し効果を得ることもできる。
また、本発明の水族館リアルタイム図鑑画像表示システムでは、前記ニックネームデータベースには、前記水槽内の生物の参照画像が前記生物のニックネーム情報と対応付けて登録されており、前記ニックネーム取得手段は、前記リアルタイム水槽画像内の前記生物領域画像と前記ニックネームデータベースに登録された参照画像とを照合することにより、前記生物領域画像に対応する前記参照画像と対応付けられた前記ニックネーム情報を特定してもよい。
これにより、リアルタイム水槽画像に画像解析を施すことによって、そのリアルタイム水槽画像中の生物領域画像が抽出され、その生物領域画像をニックネームデータベースに登録された参照画像と照合することによって、そのリアルタイム水槽画像に写っている生物のニックネームを特定することができる。
また、本発明の水族館リアルタイム図鑑画像表示システムは、前記生物領域画像と前記参照画像との照合が成功したときに、前記ニックネームデータベースに登録された参照画像を前記生物領域画像を用いて更新する更新手段を備えてもよい。
これにより、ニックネーム画像を見たときに、システム側ではニックネームデータベースの更新が行われるので、その生物が成長していくのにあわせてニックネームデータベースの参照画像を更新することができ、生物が成長して大きさや外観が変化することによってニックネームデータベースの参照画像との照合エラーが発生してしまうのを防ぐことができる。したがって、長期間にわたってその生物をあたかも自分で育成しているかのように感じることができ、より深くその生物に親しみを持つことができる。
本発明の水族館リアルタイム図鑑画像表示方法は、水族館に設置された撮影手段を用いて、前記水族館の水槽内を撮影し、前記撮影手段により撮影される画像を処理して前記表示手段に供給する水族館リアルタイム図鑑画像表示方法であって、前記撮影手段によりリアルタイムに撮影された画像であるリアルタイム水槽画像を取得し、前記水槽内の生物の名前情報が登録されたデータベースから、前記リアルタイム水槽画像中に写っている生物の名前情報を取得し、前記データベースから取得された前記名前情報を、前記生物が写っている生物領域画像と関連づけて前記リアルタイム水槽画像に合成することにより、前記リアルタイム水槽画像を、前記生物の前記名前情報を含んだリアルタイム図鑑画像へと変換し、前記リアルタイム図鑑画像を前記表示手段に表示させる。
この方法によっても、上記のシステムと同様、水族館以外の場所(例えば、水族館から遠く離れた施設など)にいても、水族館の水槽内の生物の画像を見ることができる。このリアルタイム図鑑画像には、リアルタイム水槽画像中に写っている生物の名前情報が含まれているので、いま自分が見ている生物の名前を簡単に知ることができる。また、リアルタイム図鑑画像は、水族館で表示されてもよい。
本発明によれば、リアルタイム水槽画像中に写っている生物の名前情報を含んだリアルタイム図鑑画像が表示されるので、いま自分が見ている生物の名前を簡単に知ることができる。
第1の実施の形態におけるシステムの構成を説明するための図である。 第1の実施の形態のシステムの構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態のデータベースに登録されているデータの一例を示す図である。 第1の実施の形態におけるリアルタイム図鑑画像の一例を示す図である。 第1の実施の形態におけるシステムの動作を説明するのためのフロー図である。 第1の実施の形態の変形例のシステムの構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態の変形例のデータベースに登録されているデータの一例を示す図である。 第1の実施の形態の変形例におけるシステムの動作を説明するのためのフロー図である。 第2の実施の形態におけるシステムの構成を説明するための図である。 第2の実施の形態のシステムの構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態における端末装置の姿勢検出の動作の説明図である。 第2の実施の形態におけるシステムの動作を説明するのためのフロー図である。 第2の実施の形態の変形例のシステムの構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態の変形例における端末装置の位置検出の動作の説明図である。 第2の実施の形態の変形例におけるシステムの動作を説明するのためのフロー図である。 第3の実施の形態におけるシステムの構成を説明するための図である。 第3の実施の形態のシステムの構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態のニックネームデータベースに登録されているデータの一例を示す図である。 第3の実施の形態におけるニックネーム画像の一例を示す図である。 第3の実施の形態におけるシステムの動作を説明するのためのフロー図である。
以下、本発明の実施の形態の水族館リアルタイム図鑑画像表示システム(単に「システム」ともいう)について、図面を用いて説明する。以下の実施の形態では、研究または学習用のシステム、水族館サービス支援用のシステム、魚の育成ゲーム用のシステムへの適用例を説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態のシステムは、研究または学習用のシステムである。このシステムは、科学館や、小中学校、高校、大学などでの研究や学習に利用される。ここでは、まず、第1の実施の形態のシステムの構成を、図面を参照して説明する。図1は、第1の実施の形態におけるシステムの構成を説明するための図であり、図2は、本実施の形態のシステムの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施の形態のシステムは、水族館の水槽1内に設置される水中HDカメラ2と、水族館から離れた遠隔の施設(例えば、科学館や、小中学校、高校、大学など)に設置されるモニタ装置3(例えば、プラズマディスプレイパネルや液晶テレビなど)を備えている。また、このシステムには、水中HDカメラ2で撮影したリアルタイム水槽画像をネットワーク4(例えば、フレッツ網)を介して配信する機能を有する配信装置5と、配信されたリアルタイム水槽画像を処理してモニタ装置3に供給することによってモニタ装置3による画像表示を制御する制御装置6が備えられている。
水中HDカメラ2は、水族館の水槽1内に沈められており、水槽1内のリアルタイム水槽画像をフルHD画像で撮影する機能を備えている。この水中HDカメラ2は、本発明の撮影手段に相当する。また、モニタ装置3に備えられた表示部7(モニタ画面)には、水中HDカメラ2で撮影された画像が表示される。なお、水中HDカメラ2は、遠隔操作によってのパン・チルト・ズームなどの動作を行うための機能を備えてもよい。その場合、本発明の表示手段は、例えば、遠隔地の施設(小中学校など)に設置されたパーソナルコンピュータのモニタ画面などであってもよく、小中学校などからパーソナルコンピュータを使って、水中HDカメラ2の操作(パン・チルト・ズームなど)をすることも可能である。
つぎに、図2を参照して、制御装置6の構成、特に、水中HDカメラ2で撮影したリアルタイム水槽画像からリアルタイム図鑑画像を生成するための構成について詳しく説明する。図2に示すように、制御装置6には、配信装置5から配信されたリアルタイム水槽画像を受信する受信部8と、受信したリアルタイム水槽画像が一時的に蓄積されるバッファとしての一時記憶部9が備えられている。受信部8は、水中HDカメラ2で撮影されたリアルタイム水槽画像を取得する機能を有しており、本発明の画像取得手段に相当する。
また、制御装置6には、水族館の水槽1内で飼育されている生物(魚など)のデータベース10と、このデータベース10から、リアルタイム水槽画像中に写っている魚の名前情報と解説情報を読み出す生物名称取得部11が備えられている。この生物名称取得部11は、画像解析部12と名前特定部13で構成されており、画像解析部12は、リアルタイム水槽画像に画像解析を施して、リアルタイム水槽画像中の魚が写っている部分の画像(生物領域画像)を抽出する機能を備えている。また、名前特定部13は、生物領域画像とデータベース10に登録された参照画像とを照合して、生物領域画像に対応する参照画像と対応付けられた名前情報および解説情報を特定する機能を備えている。
より具体的に説明すると、データベース10には、参照画像として様々な魚の代表的な「魚画像」がその魚の名前と解説に対応付けられて登録されている。この場合、参照画像は、その種類の魚の標準的な画像であり、その魚の種類を示す標準画像である。そして、名前とは、その魚の種類を表す名称である。例えば、図3の「魚画像A」は、イワシの標準画像であり、「名前A」は「イワシ」であり、「解説A」は、イワシの生態や生息地などについての詳しい解説である。また、「魚画像B」は、アジの標準画像であり、「名前B」は「アジ」であり、「解説B」は、アジの生態や生息地などについての詳しい解説である。
例えば、画像解析部12は、水槽1内の背景画像(生物が写っていない画像であり、予め登録されていてもよい)とリアルタイム水槽画像との差分をとることにより、リアルタイム画像中からイワシの生物領域画像を抽出する。また、動き検出が行われ、動き領域が生物領域画像として抽出されてもよい。これらの背景差分処理と動き検出処理は併用されてよい。
名前特定部13は、生物領域画像とデータベース10に登録された参照画像とを照合する。この画像の照合には、例えば、ニューラルネットワークを用いた魚種の識別方法などが用いられてもよい。名前特定部13は、データベース10の各々の参照画像との照合により、画像の類似度を算出してもよい。その場合、類似度を示す点数が所定の閾値以上であれば、生物領域画像がその参照画像と照合したと判定してもよい。あるいは、類似度を示す点数が最大の参照画像と生物領域画像が照合したと判定してもよい。例えば、リアルタイム水槽画像中にイワシが写っている場合には、リアルタイム水槽画像から抽出された生物領域画像とイワシの参照画像とが照合したと判定され、その参照画像に対応付けられた名前(イワシ)と解説(イワシの解説)がデータベース10から読み出される。
また、制御装置6は、このようにしてデータベース10から読み出された名前情報と解説情報を、一時記憶部9に記憶しておいたリアルタイム水槽画像に合成してリアルタイム図鑑画像(図4参照)を生成する図鑑変換部14を備えている。この図鑑変換部14は、名前情報および解説情報を生物領域画像と関連付けてリアルタイム水槽画像に合成する。例えば、図4に示すように、図鑑変換部14は、リアルタイム水槽画像中における生物領域画像の位置を特定し、その生物領域画像の近くであってかつその生物領域画像や他の生物領域画像に重ならないように、その魚の名前や解説の表示ウィンドウを配置する。具体的には、図鑑変換部14は、生物領域画像の位置と大きさに基づいて表示ウィンドウを配置する位置を決定する。生物領域画像からの表示ウィンドウ(名前、解説)の距離及び角度は、予め設定されていてもよい。さらに、生物領域画像との重なりを調整するように、ウィンドウの表示位置が調整されてもよい。このように、図鑑変換部14では、リアルタイム水槽画像をリアルタイム図鑑画像に変換する処理が行われる。リアルタイム図鑑画像とは、リアルタイム水槽画像に写っている魚の名前情報や解説情報がリアルタイム水槽画像に合成された画像であって、名前情報や解説情報がその生物領域画像の近くかつ生物領域画像に重ならない位置に配置された画像であると定義できる。
以上のように構成された第1の実施の形態のシステムについて、図5のフロー図を参照してその動作を説明する。
第1の実施の形態のシステムでは、水族館に設置された水中HDカメラ2で水槽1内のリアルタイム水槽画像を撮影すると(S1)、リアルタイム水槽画像が配信装置5から制御装置6へ配信される(S2)。そして、制御装置6では、リアルタイム水槽画像に画像解析が施されて、そのリアルタイム水槽画像中の生物領域画像が抽出され(S3)、つぎに、その生物領域画像とデータベース10に登録された参照画像との照合が行われる(S4)。
その結果、データベース10にその生物領域画像と照合した参照画像があった場合には(S5)、その参照画像に対応付けられた魚の名前情報と解説情報がデータベース10から読み出される(S6)。そして、読み出した名前情報と解説情報をリアルタイム水槽画像に合成してリアルタイム図鑑画像が生成され(S7)、そのリアルタイム図鑑画像がモニタ装置3の表示部7に表示される(S8)。
このような第1の実施の形態のシステムによれば、リアルタイム水槽画像中に写っている魚の名前情報を含んだリアルタイム図鑑画像が表示されるので、いま自分が見ている魚の名前を簡単に知ることができる。
本実施の形態では、水族館の水槽1内のリアルタイム水槽画像が水中HDカメラ2で撮影され、そのリアルタイム水槽画像から生成されたリアルタイム図鑑画像がモニタ装置3の表示部7に表示される。したがって、水族館以外の場所にいても、水族館の水槽内の魚の画像を見ることができる。例えば、全国または全世界にある水族館のリアルタイム水槽画像から生成したリアルタイム図鑑画像を、水族館から遠く離れた施設(科学館や、小中学校、高校、大学など)に向けて配信することができ、研究や学習のための教材として利用することができる。
このリアルタイム図鑑画像には、リアルタイム水槽画像中に写っている魚の名前情報が含まれているので、いま自分が見ている魚の名前(イワシやアジなど)を簡単に知ることができる。また、このリアルタイム図鑑画像には、リアルタイム水槽画像中に写っている魚の解説情報が含まれているので、いま自分が見ている魚についての詳しい解説を読むことができる。
また、本実施の形態では、リアルタイム水槽画像に画像解析を施すことによって、そのリアルタイム水槽画像中の生物領域画像が抽出され、その生物領域画像をデータベース10に登録された参照画像と照合することによって、そのリアルタイム水槽画像に写っている魚の名前を特定することができる。この場合、画像解析を利用して魚の名前を特定するので、本システムを導入するためには参照画像を用意すればよい。つまり、本システムを導入するための特別な仕掛けを魚につける必要がなく、そのための手間や労力がかからず、また、魚を傷つけることがない。したがって、多数の魚を飼育している多くの水族館にも容易にシステムを導入することができる。
なお、この例では、制御装置6が、水族館以外の施設(科学館や小中学校など)に配置されている場合について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、制御装置6は、水族館に配置されていてもよい。
(第1の実施の形態の変形例)
図6は、第1の実施の形態の変形例のシステムの構成を示すブロック図である。なお、ここでは、変形例が第1の実施の形態と相違する点を中心に説明する。ここで特に言及しない限り、変形例の構成および動作は、第1の実施の形態と同様である。
図6に示すように、この変形例では、水槽1内の魚に予め無線チップ(例えば、小型のRFIDタグなど)が取り付けられており、水槽1の近傍には、この無線チップと無線通信を行う無線通信部15が設けられている。無線チップには、チップ情報として魚の種類を識別するための魚IDが記録されており、無線通信部15は、この無線チップと無線通信を行って無線チップから魚IDを受信する機能を備えている。この無線通信部15が無線チップから取得した魚IDの情報は、配信装置5から制御装置6へ送られる。
この変形例では、無線通信部15が無線チップと通信を行うことによって、水槽1内における魚の位置を特定する機能を有する生物位置特定部16が備えられている。例えば、水槽1内の全体の空間が多数の細かい小空間に分割され、これらの小空間に対応する多数のアンテナが無線通信部15に備えられていると、生物位置特定部16は、無線チップと通信を行ったアンテナを特定することによって、その無線チップが取り付けられた魚が水槽1内のどの小空間に位置しているかを特定することができる。この生物位置特定部16が特定した魚の位置の情報は、配信装置5から制御装置6へ送られる。
また、この変形例では、データベース10に、水槽1内の魚の魚IDと名前情報と解説情報とがそれぞれ対応付けられて登録されており(図7参照)、生物名称取得部11は、無線通信部15で受信した魚IDを取得し、その魚IDに対応する名前情報と解説情報をデータベース10から読み出す機能を備えている。この変形例の生物名称取得部11は、画像位置算出部17と名前特定部13で構成されており、画像位置算出部17は、配信装置5から制御装置6へ送られてきたリアルタイム水槽画像と水槽1内における魚の位置の情報とに基づいて、リアルタイム水槽画像中における魚の画像(生物領域画像)の位置を算出する機能を備えている。また、名前特定部13は、配信装置5から制御装置6へ送られてきた魚IDとデータベース10に登録された魚IDとを照合して、その魚IDに対応する名前情報と解説情報を特定する機能を備えている。
より具体的に説明すると、データベース10には、魚の種類と対応付けられた「魚ID」がその魚の名前(魚の種類)とその魚の解説に対応付けられて登録されている。例えば、図7の「魚ID:0001」は、イワシを示す魚IDであり、「名前A」は「イワシ」であり、「解説A」は、イワシの生態や生息地などについての詳しい解説である。また、「魚ID:0002」は、アジを示す魚IDであり、「名前B」は「アジ」であり、「解説B」は、アジの生態や生息地などについての詳しい解説である。
例えば、リアルタイム水槽画像に写っているイワシに取り付けられた無線チップとの無線通信によって、無線通信部15が魚ID「0001」を受信した場合、生物位置特定部16は、イワシに取り付けられた無線チップと通信を行うことによって、水槽1内におけるイワシの位置を特定する。この場合、イワシが写っているリアルタイム水槽画像と、イワシの魚ID「0001」と、水槽1内におけるイワシの位置の情報が、配信装置5から制御装置6へ配信される。画像位置算出部17は、イワシが写っているリアルタイム水槽画像と水槽1内におけるイワシの位置の情報に基づいて、リアルタイム水槽画像内におけるイワシの画像(生物領域画像)の位置を特定する。一方、名前特定部13は、無線通信部15が受信した魚ID「0001」とデータベース10に登録された魚IDとを照合する。この例では、イワシの魚ID「0001」と照合したと判定され、その魚ID「0001」に対応付けられた魚の名前(イワシ)と解説(イワシの解説)がデータベース10から読み出される。
そして、図鑑変換部14は、名前情報および解説情報を生物領域画像と関連付けてリアルタイム水槽画像に合成する。例えば、図4に示すように、図鑑変換部14は、画像位置算出部17によって算出されたイワシの画像(生物領域画像)の近くであってかつその生物領域画像や他の生物領域画像に重ならないように、その魚の名前(イワシ)や解説(イワシの解説)の表示ウィンドウを配置する。
つぎに、図8のフロー図を参照しながら、この変形例のシステムの動作を説明する。図8に示すように、この変形例では、水族館に設置された水中HDカメラ2で水槽1内のリアルタイム水槽画像を撮影すると(S1)、第1の実施の形態と同様に、リアルタイム水槽画像が配信装置5から制御装置6へ送られる(S2)。また、リアルタイム水槽画像中に写っている魚の無線チップからチップ情報(魚ID)が取得され(S10)、水槽1内におけるその魚の位置が特定されて(S11)、その魚IDと魚の位置の情報が配信装置5から制御装置6へ送られる(S12)。
制御装置6では、リアルタイム水槽画像と魚の位置の情報に基づいて、そのリアルタイム水槽画像中における魚の画像(生物領域画像)の位置が算出され(S13)、また、無線チップから受信した魚IDとデータベース10に登録された魚IDとの照合が行われる(S14)。
その結果、データベース10にその魚IDに該当するデータがあった場合には(S5)、その魚IDに対応付けられた魚の名前情報と解説情報がデータベース10から読み出される(S6)。そして、算出された生物領域画像の位置に、読み出した名前情報と解説情報を合成してリアルタイム図鑑画像が生成され(S7)、そのリアルタイム図鑑画像がモニタ装置3の表示部7に表示される(S8)。
このような変形例では、リアルタイム水槽画像中に写っている魚に取り付けられた無線チップから取得した魚IDと、データベース10に登録された魚IDとを照合することによって、その魚の名前を特定することができる。この場合、魚に予め取り付けた無線チップを利用して魚の名前(魚の種類)を特定するので、画像認識を利用する場合に比べて、魚の種類を特定するときの確実性が高くなる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態のシステムについて説明する。第2の実施の形態のシステムは、水族館サービス支援用のシステムである。このシステムは、水族館における新しいサービスの提供に利用される。ここでは、第2の実施の形態のシステムが第1の実施の形態と相違する点を中心に説明する。ここで特に言及しない限り、本実施の形態の構成および動作は、第1の実施の形態と同様である。
図9は、第2の実施の形態におけるシステムの構成を説明するための図であり、図10は、本実施の形態のシステムの構成を示すブロック図である。図9に示すように、本実施の形態のシステムは、水族館において来館者が利用する水族館サービス支援用の携帯端末装置20(例えば、PDAや携帯電話機など)を備えている。この携帯端末装置20は、制御装置6と無線通信する機能を備えており、制御装置6から受信したリアルタイム図鑑画像を表示する表示部21(液晶画面など)を備えている。制御装置6は、水族館に設置されており、水族館の内部の無線ネットワークを介して、リアルタイム図鑑画像を携帯端末装置20に配信する配信部18を備えている。また、この制御装置6には、水中HDカメラ2からリアルタイム水槽画像が入力される画像入力部19が備えられている。この画像入力部19が、本発明の画像取得手段に相当する。
図10に示すように、第2の実施の形態の携帯端末装置20には、携帯端末装置20の姿勢を検出する姿勢検出部22が設けられている。この姿勢検出部22は、例えば、水族館側の機器(図示せず)との無線通信を使って、水槽1の周辺で来館者が携帯端末装置20を向けた方向(端末方向)を検出してもよい。一例としては、水族館の水槽1の周辺の各所(例えば水槽1の周囲の壁など)に、指向性の高い無線電波を放射する機器(ビーコンなど)を複数配置しておき、携帯端末装置20をある機器の方向に向けたときにその機器からの無線電波の受信電波が強くなるようにしておくと、各機器からの受信電波強度を比較することによって、携帯端末装置20の方向を検出することができる。
図11に示すように、水族館には、複数の水中HDカメラ2(例えば、2台のカメラA、B)が、互いに異なる撮影方向で水槽1内を撮影するように、互いに異なる位置に配置されている。制御装置6の配信部18は、これらの水中HDカメラ2で撮影したリアルタイム水槽画像から生成されたリアルタイム図鑑画像を携帯端末装置20へ送信する。この携帯端末装置20は、姿勢検出部22で検出された携帯端末装置20の方向に基づいて、これらのリアルタイム図鑑画像の中から、表示部21に表示するリアルタイム図鑑画像を切り替える表示切替部23を備えている。この表示切替部23は、姿勢検出部22で検出された端末方向に対応する撮影方向を向いた水中HDカメラ2で撮影したリアルタイム水槽画像から生成されたリアルタイム図鑑画像を、表示部21に表示するように表示切替制御を行う。この表示切替制御では、例えば、複数の水中HDカメラ2(例えば、2台のカメラA、B)に対応するリアルタイム図鑑画像の中から、携帯端末装置20の端末方向に対応する一つのリアルタイム図鑑画像のみを受信して、それを表示部21に表示してもよい。
図11の例を用いてさらに具体的に説明すると、水槽1の周辺で来館者が携帯端末装置20の端末方向を「向きA」に向けたときには、その端末方向に対応する撮影方向を向いた水中HDカメラ2である「カメラA」で撮影したリアルタイム水槽画像から生成されたリアルタイム図鑑画像を表示部21に表示するように表示切替制御が行われる。また、水槽1の周辺で来館者が携帯端末装置20の端末方向を「向きB」に向けたときには、その端末方向に対応する撮影方向を向いた水中HDカメラ2である「カメラB」で撮影したリアルタイム水槽画像から生成されたリアルタイム図鑑画像を表示部21に表示するように表示切替制御が行われる。
なお、この表示切替制御は、姿勢検出部22で検出される端末方向とその端末方向に対応する水中HDカメラのカメラIDとの対応付けを予めテーブル(図示せず)として記憶しておき、姿勢検出部22で端末方向が検出されたときに、そのテーブルから端末方向に対応する水中HDカメラのカメラIDを読み出すことによって、リアルタイム図鑑画像の生成に用いるリアルタイム水槽画像を撮影する水中HDカメラを決定するようにしてもよい。
以上のように構成された第2の実施の形態のシステムについて、図12のフロー図を参照してその動作を説明する。
第2の実施の形態のシステムでは、複数の水中HDカメラ2で水槽1内のリアルタイム水槽画像を撮影すると(S1)、それぞれのリアルタイム水槽画像が制御装置6へ送られる。そして、リアルタイム水槽画像に画像解析が施されて、そのリアルタイム水槽画像中の生物領域画像が抽出され(S3)、その生物領域画像とデータベース10に登録された参照画像との照合が行われる(S4)。
その結果、データベース10にその生物領域画像と照合した参照画像があった場合には(S5)、その参照画像に対応付けられた魚の名前情報と解説情報がデータベース10から読み出される(S6)。そして、読み出した名前情報と解説情報をリアルタイム水槽画像に合成してリアルタイム図鑑画像が生成され(S7)、リアルタイム図鑑画像が無線ネットワークを介して携帯端末装置20へ配信される(S20)。
携帯端末装置20では、水槽1の周辺での携帯端末装置20の端末方向(例えば、向きAや向きB)が検出され(S21)、その端末方向に対応するリアルタイム図鑑画像を受信して表示するように表示切替制御が行われて(S22)、その端末方向に対応する撮影方向の水中HDカメラ2で撮影したリアルタイム水槽画像から生成されたリアルタイム図鑑画像が表示部21に表示される(S23)。
このような本発明の第2の実施の形態のシステムによっても、第1の実施の形態と同様の作用効果が奏される。つまり、来館者が利用する携帯端末装置20にリアルタイム図鑑画像が表示されるので、いま自分が見ている魚の名前を簡単に知ることが可能になり、詳しい解説を読むことができる。
本実施の形態では、水族館に行ったときに、携帯端末装置20を利用して水槽1内のリアルタイム図鑑画像を見ることができ、水族館サービスを向上させることができる。例えば、従来の水族館では、水槽の横などに、水槽内で飼育されている魚の写真と一緒に名前や解説などが書かれた説明プレートが設けられている。しかし、説明プレートから説明対象の魚が離れており、視線移動が大きい場合などには、来館者が水槽内の魚を観察しながら、水槽の横の説明プレートを探して読むのが容易でないことがあり、したがって、来館者は、いま自分が見ている魚がどのような魚なのかを容易に知ることができないことがある。これに対して、本実施の形態では、リアルタイム図鑑画像には魚の画像の近くかつ重ならない位置に、その魚の名前や解説などの情報が表示されているので、水槽内の魚を観察しながら、いま自分が見ている魚がどのような魚なのかを簡単に知ることができる。
また、本実施の形態では、来館者が水槽1の周辺で携帯型の携帯端末装置20の端末方向を変えると、その端末方向に対応する撮影方向の水中HDカメラ2で撮影したリアルタイム水槽画像から生成されたリアルタイム図鑑画像が表示される。したがって、来館者は、携帯端末装置20の向きを変えることによって、自分が見たい向きのリアルタイム図鑑画像を表示させることができる。例えば、ある来館者が携帯端末装置20を自分が見たい向きに向けると、その向きに対応する撮影方向のリアルタイム水槽画像から生成されたリアルタイム図鑑画像に切り替えることができる。
なお、この例では、姿勢検出部22が携帯端末装置20に備えられている場合について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、姿勢検出部22は制御装置6に設けられてもよい。また、表示切替部23が、制御装置6に設けられていてもよく、その場合には、携帯端末装置20の端末方向に対応する一つのリアルタイム図鑑画像のみを、携帯端末装置20に送信するように切替制御が行われてもよい。
(第2の実施の形態の変形例)
図13は、第2の実施の形態の変形例のシステムの構成を示すブロック図である。なお、ここでは、変形例が第2の実施の形態と相違する点を中心に説明する。ここで特に言及しない限り、変形例の構成および動作は、第2の実施の形態と同様である。
図13に示すように、この変形例では、携帯端末装置20に、姿勢検出部22の代わりに、携帯端末装置20の位置を検出する位置検出部24が設けられている。この位置検出部24は、例えば、水族館側の機器(図示せず)との無線通信を使って、水槽1の周辺での携帯端末装置20の位置(端末位置)を検出してもよい。一例としては、水族館の水槽1の周辺の各所(例えば水槽1の周囲の天井など)に、携帯端末装置20と無線通信することができる機器を複数配置しておき、携帯端末装置20がある機器の通信エリアに入ったときにその機器との無線通信が行われたことを検出できるようにしておくと、どの機器との無線通信が行われているかを検出することによって、携帯端末装置20の位置を検出することができる。
図14に示すように、水族館には、複数の水中HDカメラ2(例えば、2台のカメラA、B)が、互いに異なる撮影方向で水槽1内を撮影するように、互いに異なる位置に配置されている。制御装置6の配信部18は、これらの水中HDカメラ2で撮影したリアルタイム水槽画像から生成されたリアルタイム図鑑画像を携帯端末装置20へ送信する。この携帯端末装置20は、位置検出部24で検出された携帯端末装置20の位置に基づいて、これらのリアルタイム図鑑画像の中から、表示部21に表示するリアルタイム図鑑画像を切り替える表示切替部25を備えている。この表示切替部25は、位置検出部24で検出された端末位置に対応する位置に配置された水中HDカメラ2で撮影したリアルタイム水槽画像から生成されたリアルタイム図鑑画像を、表示部21に表示するように表示切替制御を行う。この表示切替制御では、例えば、複数の水中HDカメラ2(例えば、2台のカメラA、B)に対応するリアルタイム図鑑画像の中から、携帯端末装置20の端末方向に対応する一つのリアルタイム図鑑画像のみを受信して、それを表示部21に表示してもよい。
この場合、携帯端末装置20の位置(端末位置)は、その携帯端末装置20を携帯している来館者の位置に対応している。したがって、端末位置に対応する位置に配置された水中HDカメラ2で撮影したリアルタイム水槽画像から生成されたリアルタイム図鑑画像は、その携帯端末装置20を携帯している来館者の位置の近くから水槽を見たときの自然な画像である。なお、この場合には、携帯端末装置20の位置(端末位置)から水槽を見たときの方向と、水中HDカメラ2の撮影方向とが対応しているともいえる。
図14の例を用いてさらに具体的に説明すると、水槽1の周辺で来館者が携帯端末装置20を持って「位置A」に移動したときには、その端末位置に対応する位置に配置された水中HDカメラ2である「カメラA」で撮影したリアルタイム水槽画像から生成されたリアルタイム図鑑画像を表示するように表示切替制御が行われる。また、水槽1の周辺で来館者が携帯端末装置20を持って「位置B」に移動したときには、その端末位置に対応する位置に配置された水中HDカメラ2である「カメラB」で撮影したリアルタイム水槽画像から生成されたリアルタイム図鑑画像を表示するように表示切替制御が行われる。
なお、この表示切替制御は、位置検出部24で検出される端末位置とその端末位置に対応する水中HDカメラのカメラIDとの対応付けを予めテーブル(図示せず)として記憶しておき、位置検出部24で端末位置が検出されたときに、そのテーブルから端末位置に対応する水中HDカメラのカメラIDを読み出すことによって、リアルタイム図鑑画像の生成に用いるリアルタイム水槽画像を撮影する水中HDカメラを決定するようにしてもよい。
つぎに、図15のフロー図を参照しながら、この変形例のシステムの動作を説明する。図15に示すように、この変形例でも、第2の実施の形態と同様、複数の水中HDカメラ2で水槽1内のリアルタイム水槽画像を撮影すると(S1)、それぞれのリアルタイム水槽画像が制御装置6へ送られる。そして、リアルタイム水槽画像に画像解析が施されて、そのリアルタイム水槽画像中の生物領域画像が抽出され(S3)、その生物領域画像とデータベース10に登録された参照画像との照合が行われる(S4)。
その結果、データベース10にその生物領域画像と照合した参照画像があった場合には(S5)、その参照画像に対応付けられた魚の名前情報と解説情報がデータベース10から読み出される(S6)。そして、読み出した名前情報と解説情報をリアルタイム水槽画像に合成してリアルタイム図鑑画像が生成され(S7)、リアルタイム図鑑画像が無線ネットワークを介して携帯端末装置20へ配信される(S20)。
この変形例の携帯端末装置20では、水槽1の周辺での携帯端末装置20の端末位置(例えば、位置Aや位置B)が検出され(S24)、その端末位置に対応するリアルタイム図鑑画像を受信して表示するように表示切替制御が行われて(S25)、その端末位置に対応する位置に配置された水中HDカメラ2で撮影したリアルタイム水槽画像から生成されたリアルタイム図鑑画像が表示部21に表示される(S26)。
この変形例では、携帯端末装置20を持った来館者が水槽1の周辺で位置を移動すると、その携帯端末装置20の端末位置に対応する位置の水中HDカメラ2で撮影したリアルタイム水槽画像から生成されたリアルタイム図鑑画像が表示される。したがって、来館者が携帯端末装置20を持ったまま水槽1の周辺で位置を移動するだけで、その来館者の移動にあわせて新しい位置に対応するリアルタイム図鑑画像が自動的に表示される。
なお、この例では、位置検出部24が携帯端末装置20に備えられている場合について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、位置検出部24は制御装置6に設けられてもよい。また、表示切替部25が、制御装置6に設けられていてもよく、その場合には、携帯端末装置20の端末方向に対応する一つのリアルタイム図鑑画像のみを、携帯端末装置20に送信するように切替制御が行われてもよい。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態のシステムについて説明する。第3の実施の形態のシステムは、魚の育成ゲーム用のシステムである。このシステムは、水族館の水槽内のリアルタイム水槽画像中に写っている魚にニックネームをつけて楽しむゲームに利用される。ここでは、第3の実施の形態のシステムが第1の実施の形態と相違する点を中心に説明する。ここで特に言及しない限り、本実施の形態の構成および動作は、第1の実施の形態と同様である。
図16は、第3の実施の形態におけるシステムの構成を説明するための図であり、図17は、本実施の形態のシステムの構成を示すブロック図である。図16に示すように、本実施の形態のシステムは、魚の育成ゲームを行なうゲーム機30(例えば、家庭用ゲーム機やパーソナルコンピュータなど)を備えている。なお、このゲーム機30は、固定型のゲーム機であってもよく、また、携帯型のゲーム機であってもよい。本実施の形態では、制御装置6は、水族館に設置されており、水族館の外部のネットワーク4を介して、リアルタイム図鑑画像とリアルタイム水槽画像をゲーム機30に配信する配信部18を備えている。また、この制御装置6には、第2の実施の形態と同様に、水中HDカメラ2からリアルタイム水槽画像が入力される画像入力部19が備えられている。
図17に示すように、ゲーム機30には、制御装置6から配信されたリアルタイム水槽画像とリアルタイム図鑑画像が一時的に蓄積されるバッファとしての一時記憶部31が備えられている。また、このゲーム機30には、リアルタイム水槽画像中に写っている魚にニックネーム情報を設定するニックネーム設定部32と、ニックネーム設定部32によって設定されたニックネーム情報を登録するニックネームデータベース33を備えている。ニックネームデータベース33には、水槽1内の魚の参照画像とニックネーム情報とがそれぞれ対応付けられて登録されている(図18参照)。
ニックネームの設定は、ユーザによって行われる。例えば、ユーザが、ゲーム機30を操作して、ニックネーム設定モードを起動すると、ニックネーム取得部34の画像解析部35が、リアルタイム水槽画像中から生物領域画像を抽出し、その生物領域画像が表示部38に表示される。そして、ユーザは、ゲーム機30の入力デバイス(図示せず)を用いて、所望の生物領域画像(例えば、マンタの画像)を選択し、その魚のニックネームを入力する。そうすると、ニックネーム設定部32は、ユーザによって選択された生物参照画像とユーザによって入力されたニックネーム情報を対応付けて、ニックネームデータベース33に登録する。
さらに、このゲーム機30には、ニックネームデータベース33から、リアルタイム水槽画像中に写っている魚のニックネーム情報を読み出すニックネーム取得部34が備えられている。このニックネーム取得部34は、画像解析部35とニックネーム特定部36で構成されており、画像解析部35は、リアルタイム水槽画像に画像解析を施して、リアルタイム水槽画像中の魚が写っている部分の画像(生物領域画像)を抽出する機能を備えている。また、名前特定部13は、生物領域画像とニックネームデータベース33に登録された参照画像とを照合して、生物領域画像に対応する参照画像と対応付けられたニックネーム情報を特定する機能を備えている。
より具体的に説明すると、ニックネームデータベース33には、参照画像としてその魚の個体識別をするための「魚画像」がその魚につけられたニックネームと対応付けられて登録されている。この場合の参照画像は、第1の実施の形態で用いられた魚種ごとの標準画像ではなく、同じ種類の魚の中でその魚を特定するための画像である。例えば、図18の魚画像A、B、Cは、いずれも同じ種類の魚であるがそれぞれ違う魚(例えば、マンタA、B、C)の画像であり、ニックネームA、B、Cは、それぞれの魚(マンタA、B、C)につけられた異なるニックネームである。
例えば、リアルタイム水槽画像中にマンタが写っている場合、画像解析部35は、水槽1内の背景画像とリアルタイム水槽画像との差分をとることにより、リアルタイム画像中からマンタの生物領域画像(マンタの部分の画像)を抽出する。そして、ニックネーム特定部36は、このマンタの生物領域画像とニックネームデータベース33に登録された参照画像とを照合する。この画像の照合には、例えば、ニューラルネットワークを用いた魚種の識別方法などが用いられてもよい。ニックネーム特定部36は、ニックネームデータベース33の各々の参照画像との照合により、画像の類似度を算出してもよい。その場合、類似度を示す点数が所定の閾値以上であれば、生物領域画像がその参照画像と照合したと判定してもよい。第1の実施の形態が標準画像を用いて魚の種別を判定したのと異なり、本実施の形態は、個々の魚の画像を用いて個体識別を行うので、照合の閾値は、第1の実施の形態よりも高く設定されていることが好適である。あるいは、ニックネーム特定部36は、類似度を示す点数が最大の参照画像と生物領域画像が照合したと判定してもよい。この例では、リアルタイム水槽画像から抽出されたマンタの生物領域画像とマンタAの参照画像とが照合したと判定され、その参照画像に対応付けられたニックネーム(マンタAのニックネーム)がニックネームデータベース33から読み出される。
また、ゲーム機30は、このようにしてニックネームデータベース33から読み出されたニックネーム情報を、一時記憶部31に記憶しておいたリアルタイム水槽画像に合成してニックネーム画像(図19参照)を生成するニックネーム画像変換部37を備えている。このニックネーム画像変換部37は、ニックネーム情報を生物領域画像と関連付けてリアルタイム水槽画像に合成する。例えば、図19に示すように、ニックネーム画像変換部37は、リアルタイム水槽画像中における生物領域画像の位置を特定し、その生物領域画像の近くであってかつその生物領域画像や他の生物領域画像に重ならないように、その魚のニックネームの表示ウィンドウを配置する。具体的には、ニックネーム画像変換部37は、生物領域画像の位置と大きさに基づいて表示ウィンドウを配置する位置を決定する。生物領域画像からの表示ウィンドウ(ニックネーム)の距離及び角度は、予め設定されていてもよい。さらに、生物領域画像との重なりを調整するように、ウィンドウの表示位置が調整されてもよい。このように、ニックネーム画像変換部37では、リアルタイム水槽画像をニックネーム画像に変換する処理が行われる。ニックネーム画像とは、リアルタイム水槽画像に写っている魚のニックネーム情報がリアルタイム水槽画像に合成された画像であって、ニックネーム情報がその生物領域画像の近くかつ生物領域画像に重ならない位置に配置された画像であると定義できる。
このゲーム機30は、このように生成されたニックネーム画像を表示する表示部38を備えている。この表示部38には、ニックネーム画像生成部37から入力されたニックネーム画像が表示されるか、または、一時記憶部31から入力されたリアルタイム図鑑画像が表示される。そして、このゲーム機30は、リアルタイム図鑑画像を表示する図鑑モード(第1の表示モード)と、ニックネーム画像を表示するゲームモード(第2の表示モード)とを切り替えるモード切替部39を備えている。この表示モードの切替え(図鑑モードとゲームモードの切替え)は、例えば、ユーザによるゲーム機30の操作(ボタン押下など)によって行われる。
さらに、このゲーム機30は、ニックネームデータベース33の更新を行うデータベース更新部40を備えている。このデータベース更新部40は、ニックネームデータベース33を用いた照合(魚の部分画像と参照画像との照合)が成功したときに、ニックネームデータベース33に登録された参照画像をその部分画像に置き換えることによって、ニックネームデータベース33の更新を行う。
以上のように構成された第3の実施の形態のシステムについて、図20のフロー図を参照してその動作を説明する。
第3の実施の形態のシステムでは、まず、ユーザによってニックネームの設定(ニックネームデータベース33への登録)が行われ、次に、ニックネーム画像の表示が行われる。以下、ニックネーム画像の表示が行われるときの動作の流れについて、図面を参照しながら詳しく説明する。
水族館に設置された水中HDカメラ2で水槽1内のリアルタイム水槽画像を撮影すると(S1)、リアルタイム水槽画像が制御装置6へ送られる。そして、リアルタイム水槽画像に画像解析が施されて、そのリアルタイム水槽画像中の生物領域画像が抽出され(S3)、その生物領域画像とデータベース10に登録された参照画像との照合が行われる(S4)。
その結果、データベース10にその生物領域画像と照合した参照画像があった場合には(S5)、その参照画像に対応付けられた魚の名前情報と解説情報がデータベース10から読み出される(S6)。そして、読み出した名前情報と解説情報をリアルタイム水槽画像に合成してリアルタイム図鑑画像が生成され(S7)、そのリアルタイム図鑑画像とリアルタイム水槽画像がネットワーク4を介してゲーム機30へ配信される(S30)。
ゲーム機30では、これらのリアルタイム図鑑画像とリアルタイム水槽画像を受信すると(S31)、まず、表示モードの切替え判定(図鑑モードとゲームモードのどちらに切り替えられているかの判定)が行われる(S32)。表示モードが図鑑モードに切り替えられている場合には、リアルタイム図鑑画像がゲーム機30の表示部38に表示される(S33)。
一方、表示モードがゲームモードに切り替えられている場合には、リアルタイム水槽画像に画像解析が施されて、そのリアルタイム水槽画像中の生物領域画像が抽出され(S34)、その生物領域画像とニックネームデータベース33に登録された参照画像との照合が行われる(S35)。
その結果、ニックネームデータベース33にその生物領域画像と照合した参照画像があった場合には、その魚の参照画像をその生物領域画像に置き換えることによりニックネームデータベース33の更新が行われるとともに(S36)、その参照画像に対応付けられた魚のニックネーム情報がニックネームデータベース33から読み出される(S37)。そして、読み出したニックネーム情報をリアルタイム水槽画像に合成してニックネーム画像が生成され(S38)、そのニックネーム画像がゲーム機30の表示部38に表示される(S39)。
このような本発明の第3の実施の形態のシステムによっても、第1の表示モード(図鑑モード)に切り替えることにより、第1の実施の形態と同様の作用効果が奏される。
そのうえ、本実施の形態では、第2の表示モード(ゲームモード)に切り替えることにより、リアルタイム水槽画像中に写っている魚にニックネームをつけて楽しむこともできる。例えば、リアルタイム水槽画像を利用した魚の育成ゲームを楽しむことができる。水族館の水槽1内の魚にニックネームをつけることで、その魚に親しみを持つことができる。そして、その魚をあたかも自分で育成しているかのように感じることができ、精神的な癒し効果を得ることもできる。
また、本実施の形態では、リアルタイム水槽画像に画像解析を施すことによって、そのリアルタイム水槽画像中の生物領域画像が抽出され、その生物領域画像をニックネームデータベース33に登録された参照画像と照合することによって、そのリアルタイム水槽画像に写っている魚の個体を識別して、その魚のニックネームを特定することができる。魚の個体を識別してその魚のニックネームを特定する手法としては、例えば、ニューラルネットワークを用いた魚種の識別方法などが利用できる。
また、本実施の形態では、ニックネーム画像を見たときに、システム側ではニックネームデータベース33の更新が行われるので、その魚が成長していくのにあわせてニックネームデータベース33の参照画像を更新することができ、魚が成長して大きさや外観が変化することによってニックネームデータベース33の参照画像との照合エラーが発生してしまうのを防ぐことができる。したがって、長期間にわたってその魚をあたかも自分で育成しているかのように感じることができ、より深くその魚に親しみを持つことができる。
以上、本発明の実施の形態を例示により説明したが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではなく、請求項に記載された範囲内において目的に応じて変更・変形することが可能である。
例えば、第2の実施の形態や第3の実施の形態では、画像処理によって魚の名前やニックネームを特定する場合について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、第1の実施の形態の変形例と同様に、水槽1内の魚に予め無線チップを取り付けておき、その無線チップとの無線通信によって魚の名前やニックネームを特定してもよい。
以上のように、本発明にかかる水族館リアルタイム図鑑画像表示システムは、いま自分が見ている生物の名前を簡単に知ることができるという効果を有し、例えば、研究または学習用のシステムや、水族館サービス支援用のシステム、魚の育成ゲーム用のシステム等として有用である。
1 水槽
2 水中HDカメラ
3 モニタ装置
4 ネットワーク
5 配信装置
6 制御装置
7 表示部
8 受信部
9 一時記憶部
10データベース
11 生物名称取得部
12 画像解析部
13 名前特定部
14 図鑑変換部
15 無線通信部
16 生物位置特定部
17 画像位置算出部
18 配信部
19 画像入力部
20 携帯端末装置
21 表示部
22 姿勢検出部
23 表示切替部
24 位置検出部
25 表示切替部
30 ゲーム機
31 一時記憶部
32 ニックネーム設定部
33 ニックネームデータベース
34 ニックネーム取得部
35 画像解析部
36 ニックネーム特定部
37 ニックネーム画像変換部
38 表示部
39 モード切替部
40 データベース更新部

Claims (9)

  1. 水族館に設置され、異なる撮影方向にて前記水族館の水槽内を撮影するように配置された複数の撮影手段と、
    前記水族館において来館者が携帯する水族館サービス支援用の携帯端末装置に備えられており、前記複数の撮影手段のいずれかにより撮影された画像を表示する表示手段と、
    前記水族館の内部のネットワークを介して、前記複数の撮影手段により撮影される画像を処理して前記携帯端末装置に配信することにより前記表示手段による画像表示を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記複数の撮影手段によりリアルタイムに撮影された画像であるリアルタイム水槽画像を取得する画像取得手段と、
    前記水槽内の生物の名前情報が登録されたデータベースと、
    前記データベースから、前記リアルタイム水槽画像中に写っている生物の名前情報を読み出す生物名称取得手段と、
    前記生物名称取得手段により読み出された前記名前情報を、前記生物が写っている生物領域画像と関連づけて前記リアルタイム水槽画像に合成することにより、前記リアルタイム水槽画像を、前記生物の前記名前情報を含んだリアルタイム図鑑画像へと変換する図鑑変換手段とを有しており、
    前記制御手段又は前記携帯端末装置は、
    前記水槽の周辺で前記来館者が前記携帯端末装置を向けた方向である端末方向を検出する姿勢検出手段と、
    前記姿勢検出手段で検出された前記端末方向に対応する前記撮影方向を向いた前記撮影手段で撮影した前記リアルタイム水槽画像から生成された前記リアルタイム図鑑画像が表示されるように、前記表示手段が表示する前記リアルタイム図鑑画像を切り替える表示切替手段とを有することを特徴とする水族館リアルタイム図鑑画像表示システム。
  2. 前記データベースには、前記水槽内の生物の名前情報とともに解説情報が登録されており、
    前記生物名称取得手段は、前記リアルタイム水槽画像中に写っている生物の前記名前情報とともに前記解説情報を前記データベースから読み出す処理を行ない、
    前記図鑑変換手段は、前記名前情報と前記解説情報を前記生物領域画像と関連付けて前記リアルタイム水槽画像に合成することを特徴とする請求項1に記載の水族館リアルタイム図鑑画像表示システム。
  3. 前記データベースには、前記水槽内の生物の参照画像が前記生物の名前情報と対応付けられて登録されており、
    前記制御手段の前記生物名称取得手段は、
    前記リアルタイム水槽画像に画像解析を施して、前記リアルタイム水槽画像中の前記生物領域画像を抽出する画像解析手段と、
    前記生物領域画像と前記データベースに登録された参照画像とを照合して、前記生物領域画像に対応する前記参照画像と対応付けられた前記名前情報を特定する名前特定手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の水族館リアルタイム図鑑画像表示システム。
  4. 前記データベースには、前記水槽内の生物に取り付けられた無線チップのチップ情報と前記生物の名前情報とが対応付けられて登録されており、
    前記制御手段の前記生物名称取得部は、
    前記リアルタイム水槽画像中に写っている生物に取り付けられた無線チップから無線通信により受信されたチップ情報を取得し、該チップ情報に対応する名前情報を前記データベースから取得することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の水族館リアルタイム図鑑画像表示システム。
  5. 前記制御手段又は前記携帯端末装置は、
    前記水槽の周辺における前記携帯端末装置の位置である端末位置を検出するための位置検出手段と、
    前記位置検出手段で検出された前記端末位置に対応する前記撮影位置の前記撮影手段で撮影した前記リアルタイム水槽画像から生成された前記リアルタイム図鑑画像が表示されるように、前記表示手段が表示する前記リアルタイム図鑑画像を切り替える表示切替手段とを備えることを特徴とする請求項に記載の水族館リアルタイム図鑑画像表示システム。
  6. 前記リアルタイム水槽画像中に写っている生物のニックネーム情報を設定するニックネーム設定手段と、
    前記ニックネーム設定手段で設定した前記ニックネーム情報が登録されたニックネームデータベースと、
    前記ニックネームデータベースから、前記リアルタイム水槽画像中に写っている生物のニックネーム情報を読み出す処理を行なうニックネーム取得手段と、
    前記ニックネーム情報を前記生物領域画像と関連づけて前記リアルタイム水槽画像に合成することによって、前記リアルタイム水槽画像をニックネーム画像に変換するニックネーム画像変換手段と、
    前記リアルタイム図鑑画像を前記表示手段に表示する第1の表示モードと、前記ニックネーム画像を前記表示手段に表示する第2の表示モードとを切り替えるモード切替手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の水族館リアルタイム図鑑画像表示システム。
  7. 前記ニックネームデータベースには、前記水槽内の生物の参照画像が前記生物のニックネーム情報と対応付けて登録されており、
    前記ニックネーム取得手段は、前記リアルタイム水槽画像内の前記生物領域画像と前記ニックネームデータベースに登録された参照画像とを照合することにより、前記生物領域画像に対応する前記参照画像と対応付けられた前記ニックネーム情報を特定することを特徴とする請求項に記載の水族館リアルタイム図鑑画像表示システム。
  8. 前記生物領域画像と前記参照画像との照合が成功したときに、前記ニックネームデータベースに登録された参照画像を前記生物領域画像を用いて更新する更新手段を備えることを特徴とする請求項に記載の水族館リアルタイム図鑑画像表示システム。
  9. 水族館に設置され、異なる撮影方向にて前記水族館の水槽内を撮影するように配置された複数の撮影手段と、前記水族館において来館者が携帯する水族館サービス支援用の携帯端末装置に備えられており、前記複数の撮影手段のいずれかにより撮影された画像を表示する表示手段とを備えるシステムにおいて、前記水族館の内部のネットワークを介して、前記複数の撮影手段により撮影される画像を処理して前記携帯端末装置に配信することにより前記表示手段による画像表示を制御する水族館リアルタイム図鑑画像表示方法であって、
    前記複数の撮影手段によりリアルタイムに撮影された画像であるリアルタイム水槽画像を取得し、
    前記水槽内の生物の名前情報が登録されたデータベースから、前記リアルタイム水槽画像中に写っている生物の名前情報を取得し、
    前記データベースから取得された前記名前情報を、前記生物が写っている生物領域画像と関連づけて前記リアルタイム水槽画像に合成することにより、前記リアルタイム水槽画像を、前記生物の前記名前情報を含んだリアルタイム図鑑画像へと変換し、
    前記水槽の周辺で前記来館者が前記携帯端末装置を向けた方向である端末方向を検出し、
    検出された前記端末方向に対応する前記撮影方向を向いた前記撮影手段で撮影した前記リアルタイム水槽画像から生成された前記リアルタイム図鑑画像が表示されるように、前記表示手段が表示する前記リアルタイム図鑑画像を切り替えることを特徴とする水族館リアルタイム図鑑画像表示方法。
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