JP4361780B2 - 電源装置及びこれを用いたx線発生装置 - Google Patents

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Description

本発明は電源装置及びこれを用いたX線発生装置に関する。
高電圧を発生する電源装置(例えばX線発生装置の電源装置等)においては、高電位状態にある回路の駆動状態を制御する必要がある。この場合、高電位状態の回路と低電位状態の制御回路とを電気的に絶縁しつつ両回路の間で制御信号を交換しなければならない。このような制御を行う手法として、発光手段及び受光手段を透明シリコーン等の絶縁性の透明樹脂でモールド封止し、光信号で制御信号を交換する手法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平5−67290号公報 特開平4−277498号公報 特開平4−229599号公報 特開平2000−252095号公報
高電圧を発生する電源装置においては、絶縁性を高くする観点から発光装置と受光装置との間の距離を十分に確保することが望ましく、信号光の伝達経路を長くするほうが望ましい。しかしながら、特許文献1記載の手法を用いて長い伝達経路で信号光を交換するとすれば、発光手段からの信号光が透明樹脂中に拡散するので、制御信号の信号光の伝達効率が悪く、高電位状態の回路の適正な制御が困難になるという問題点があった。
そこで、本発明は、制御信号の伝達効率を高くすることができ、高電位の状態にある回路の適正な制御が可能な電源装置及びこれを用いたX線発生装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の電源装置は、筐体と、筐体の内部において光学的に透明な封止材でモールド封止され、電圧を発生する電圧発生部と、筐体の外部に設けられ電圧発生部の駆動を制御する制御部と、電圧発生部と制御部との間の制御信号を信号光によって伝達する情報伝達部と、を備え、情報伝達部は、電圧発生部に電気的に接続され封止材でモールド封止された第1光送受信部と、制御部に電気的に接続され封止材を介して第1光送受信部と信号光を交換する第2光送受信部と、を有し、第1光送受信部は、第2光送受信部に向けて信号光を発する発光素子と、この信号光を集光する集光手段と、集光手段で集光された信号光を透過し発光素子及び集光手段を覆うように設けられた覆い部材と、を含む発光手段を有し、覆い部材は、発光素子及び集光手段と封止材とを仕切り、当該覆い部材と集光手段との間に間隙が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の電源装置は、筐体と、筐体の内部において第1の封止材でモールド封止され、電圧を発生する電圧発生部と、筐体の外部に設けられ電圧発生部の駆動を制御する制御部と、電圧発生部と制御部との間の制御信号を信号光によって伝達する情報伝達部と、を備え、情報伝達部は、電圧発生部に電気的に接続され光学的に透明な第2の封止材でモールド封止された第1光送受信部と、制御部に電気的に接続され第2の封止材を介して第1光送受信部と信号光を交換する第2光送受信部と、を有し、第1光送受信部は、第2光送受信部に向けて信号光を発する発光素子と、この信号光を集光する集光手段と、集光手段で集光された信号光を透過し発光素子及び集光手段を覆うように設けられた覆い部材と、を含む発光手段を有し、覆い部材は、発光素子及び集光手段と第2の封止材とを仕切り、当該覆い部材と集光手段との間に間隙が設けられていることを特徴とする。
これらの電源装置では、発光手段が、信号光を発する発光素子と、その信号光を集光する集光手段と、を有している。また、発光手段が、発光素子及び集光手段と透明な封止材とを仕切る覆い部材を有しており、覆い部材と集光手段との間に間隙が設けられている。この間隙の領域は上記封止材に充填されていないため、光学素子は間隙の領域との屈折率差を利用した光学的な集光が可能である。従って上記電源装置によれば、発光手段において、発光素子から発せられた信号光を集光手段で集光することにより、信号光の伝達効率を向上することができる。
また、本発明の電源装置は、封止材が、脱泡処理されていることを特徴としてもよい。このようにすれば、封止材に含まれる気泡が少なく、封止材を透過する信号光が気泡によって散乱されることを抑制することができる。従って、この電源装置によれば、安定した信号光の経路が得られ、更に信号光の伝達効率を向上することができる。
また、本発明のX線発生装置は、上記何れかの電源装置と、電源装置の電圧発生部に電気的に接続され、電圧発生部で発生する電圧によってX線を発生するX線管と、を備えている。このX線発生装置は、信号光の伝達効率を向上することにより適正な駆動の制御が可能な上記電源装置を用いているので、発生するX線の強さが適正に制御され、所望の強さのX線を正確に発生することができる。
また、本発明のX線発生装置は、X線管が、電源装置の筐体の内部に組み込まれて設けられ、X線を出力する先端が筐体の外部に露出し、先端の反対側である基端が筐体内部において封止材又は第1の封止材でモールド封止されていることを特徴としてもよい。このように構成することによってX線管の電気接続部における耐圧不良による放電を抑制することができ、高電圧に対する安全性を高くすることができる。
本発明によれば、制御信号の伝達効率を高くすることができ、高電位の状態にある回路の適正な制御が可能な電源装置及びこれを用いたX線発生装置を提供することができる。
以下、本発明の第1の実施形態について説明する。なお、同一要素には同一符号を用い、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の実施形態に係るX線発生装置1を示す断面図である。X線発生装置1は、本発明の実施形態に係る電源装置3と、X線管5と、を備えている。電源装置3はX線管5の駆動に必要な電力を供給する。X線発生装置1は図示しない外部の演算装置に接続され、演算装置によって動作を制御される。演算装置としては例えばパソコンが用いられる。
X線管5は、先端5aからX線を出力する装置である。先端5aの反対側の基端5bは電源装置3の電圧発生部7に電気的に接続されている。X線管5は、電源装置3の電圧発生部7で発生する電圧によってX線を発生し、発生したX線を先端5aから出力する。X線管5は、電源装置3の筐体23の内部に組み込まれて設けられており、先端5aが筐体23の外部に露出している。X線管5の基端5b側の部分は筐体23の内部にあり、透明封止材25でモールド封止されている。X線管5はターゲット5t、及び電子銃部5uを有している。電子銃部5uにはグリッド電極5e、カソード5c及びヒータ5hが含まれる。ターゲット5tとカソード5cとの間に高電位差(管電圧)が生じ、ヒータ5hによって加熱されたカソード5cから電子が放出され、放出された電子がグリッド電極5eの作用で加速され、ターゲット5tに衝突することによってX線が発生し、先端5aから出力される。このとき、ターゲット5tの電位がグランド電位、カソード5cの電位が高電位(例えば−100kV)となることによってターゲット5tとカソード5cとの間の高電位差(例えば100kV)が生じる。ここで、高電位とは、電位の符号に関わらず、グランド電位との電位差が高い状態にあることをいい、以下の説明においても同様とする。
電源装置3は筐体23と、筐体23の内部においてモールド封止された電圧発生部7と、電圧発生部7を制御する制御部9と、情報伝達部10と、を備えている。電圧発生部7はトランス11、高圧発生回路13、フローティング基板15、及び絶縁トランス17の各ユニットを有しており、これらのユニットが筐体23の内部に収納されている。各ユニットと筐体23との隙間は透明封止材25が充填されモールド封止されている。透明封止材25は光学的に透明な電気絶縁体の材料からなる。光学的に透明とは第1発光装置19及び第2発光装置31から発せられる信号光L1、L2(後述する)を透過することを意味する。透明封止材25の材料としてはたとえば透明シリコーン、透明エポキシ、透明アクリルが用いられる。筐体23には第1発光装置19及び第1受光装置21に対向する部分に信号光L1、L2を通過させる開口22が設けられており、開口22を内部から塞ぐように板状部材24が設けられている。板状部材24は光学的に透明な材料からなり、信号光L1、L2を透過させる。板状部材24はモールド封止工程の際に透明封止材25が開口22から漏洩しないように開口22を塞ぐ役割を果たす。
透明封止材25は、モールド封止工程において硬化する際に、含んだ気泡を除去する脱泡処理がされている。透明封止材25として透明シリコーンを使用した場合におけるモールド封止工程の例を以下に示す。まず、筐体23の内部に上記の各ユニットが配置された後、筐体23と各ユニットとの間の隙間に流動状態の透明シリコーンが流し込まれる。その後、透明シリコーンを筐体23ごと減圧下におくことによって、流動状態の透明シリコーンが含んでいた気泡が抜ける。透明シリコーンは減圧下、又は大気圧下において気泡が抜けた状態で硬化するので、硬化した透明シリコーンは気泡をほとんど含まず、安定した光透過性を有する。
トランス11は筐体23内部で高圧発生回路13を介してフローティング基板15に接続されている。またトランス11は筐体23外部でコントロール基板41に接続され、制御部9により動作を制御されている。トランス11及び高圧発生回路13は、外部から供給された電力を昇圧し、フローティング基板15、及び電子銃部5uに所定の電位を与える。所定の電位は例えば−100kVである。高圧発生回路13としては例えばコッククロフト回路が用いられる。絶縁トランス17は筐体23内部でフローティング基板15に接続されている。また、絶縁トランスは筐体23の外部でコントロール基板41に接続され制御部9により動作を制御されている。絶縁トランス17はフローティング基板15を電気的に絶縁しつつフローティング基板15が駆動するのに必要な電力を供給する。フローティング基板15は絶縁トランス17から供給される駆動電力によって駆動し、ヒータ5h、カソード5c、グリッド電極5eの電位を制御する。フローティング基板15の駆動電圧は例えば24Vであり、絶縁トランス17からはフローティング基板15の駆動電圧に合わせて電力が供給される。
第1発光装置19及び第1受光装置21はフローティング基板15に電気的に接続されている。第1発光装置19及び第1受光装置21は筐体23の内部に配置され、透明封止材25でモールド封止されている。第1発光装置19はフローティング基板15から出力される制御信号を信号光L1として出射する。第1発光装置19は、後述する第2受光装置33と対になっている。第1発光装置19から発せられる信号光L1は透明封止材25を透過して制御部9に接続された第2受光装置33で受光される。第1受光装置21は制御部9から後述する第2発光装置31と対になっている。第2発光装置31はコントロール基板41に接続されており、コントロール基板41から出力される制御信号を信号光L2として出射する。第1受光装置21は、第2発光装置31から発せられ透明封止材25を透過した信号光L2を受光する。信号光L1、L2は制御部9とフローティング基板15との間で交換される制御信号として用いられる。制御部9は上記制御信号に基づいてフローティング基板15の動作を制御する。フローティング基板15は上記制御信号に基づいて上述したヒータ5h、カソード5c、グリッド電極5eの電位の制御を行う。
上記のように、第1発光装置19及び第1受光装置21は第1光送受信部37を構成し、第2受光装置33及び第2発光装置31は第2光送受信部39を構成する。また、第1光送受信部37、第2光送受信部39、及び信号光L1、L2の経路となる透明封止材25の領域は、制御部9と電圧発生部7との間の制御信号を伝達する情報伝達部10を構成する。第1受光装置21及び第2受光素子33としては、例えばホトダイオードモジュールが用いられる。
第1発光装置19は、LED素子(発光素子)19a、ドームレンズ部(集光手段)19b、及びカバー部材(覆い部材)19cを有している。LED素子19aは基台19f上に設置され、光学的に透明な樹脂によって樹脂封止されている。ドームレンズ部19bはこの封止した透明な樹脂により構成されている。また、ドームレンズ部19bは基台19fの反対側に形成された凸部19b1を有している。ドームレンズ部19bは、凸部19b1の屈折作用によってLED素子19aから発せられる信号光を集光する。
カバー部材19cはLED素子19a及びドームレンズ部19bを覆うように設けられている。前述のとおり、第1発光装置19は透明封止材25によってモールド封止されており、カバー部材19cは透明封止材25とドームレンズ部19b及びLED素子19aとを仕切っている。カバー部材19cのうち、少なくとも第2受光装置33に対向する面板19c1は光学的に透明な材料で、平面板状に形成されている。本実施形態では、面板19c1は、LED素子19aと受光装置33とを結ぶ直線に垂直に交差する平面に沿って設けられている。カバー部材19cの側面板19c2は光学的に透明であっても不透明であってもよい。カバー部材19cとLED素子19aとの間には間隙19dが設けられており、本実施形態の場合は、この間隙19dは空気が満たされた空気層となっている。モールド封止工程において、カバー部材19の内部には透明封止材25が間隙19dに侵入しない。このため、ドームレンズ部19b及びLED素子19aは透明封止材25には接触しない。間隙19d内には光学レンズ19eが設けられている。光学レンズ19eは、LED素子19aと面19c1との間に配置され、LED素子19aから発せられ、ドームレンズ部19bで集光された信号光を更に集光する。
制御部9は筐体23の外部に設けられ、コントロール基板41を備えている。制御部9には第2発光装置31及び第2受光装置33が電気的に接続されている。制御部9は外部の演算装置(図示しない)からの電気信号に基づいてフローティング基板15の動作を制御している。第2発光装置31及び第2受光装置33は開口22に位置合わせされ配置されている。光送受信部37と第2光送受信部39との間で信号光が授受されることによって制御部9とフローティング基板15との制御信号が交換される。すなわち、フローティング基板15から制御部9への制御信号は信号光L1として受信され、制御部9からフローティング基板15への制御信号は信号光L2として送信される。
X線発生装置の動作について説明する。図示しない演算装置で管電圧・管電流の設定が行われると、設定に応じた電気信号が演算装置からコントロール基板41へ送られる。コントロール基板41は、トランス11、絶縁トランス17を起動する。トランス11及び高圧発生回路13はカソード5cの電位を高電位(例えば−100kV)とする。このとき、フローティング基板15、第1発光装置19、第1受光装置21の電位もカソード5cの電位とほぼ同じ電位となる。絶縁トランス17が起動することによりフローティング基板15に駆動電力が24Vで供給される。フローティング基板15は24Vで供給された電力で駆動し、カソード5cの電位、ヒータ5hの動作、グリッド電極5eの制御を行う。これらの制御のための制御信号は、光送受信部37と第2光送受信部39との間で、信号光L1、L2として交換される。フローティング基板15から制御部9へは、例えば、フローティング基板15上における配分電圧、ヒータ5hの電位、カソード5cの電位、グリッド電極5eの電位等がフィードバックデータとして信号光L1によって伝達される。制御部9からフローティング基板15へは、例えば、フローティング基板15上における配分電圧、ヒータ5hの電位、カソード5cの電位、グリッド電極5eの電位等を決定する信号がフローティング基板15へ信号光L2によって伝達される。上記のようにカソード5cの電位等のフィードバック制御が行われ、設定された所望の強さのX線がX線管5で発生する。
上記電源装置3では、第1発光装置19がドームレンズ部19bを有している。ここで、ドームレンズ部19bが透明封止材25に接触するように設けられることとすれば、ドームレンズ部19と透明封止材25との屈折率差が小さいため、十分な集光機能を得ることができない。ところが、上記電源装置3によれば、第1発光装置19がドームレンズ部19bと透明封止材25とを仕切るカバー部材19cを有しており、カバー部材19cとドームレンズ部19bとの間に間隙19dが設けられている。この間隙19dの領域は透明封止材25に充填されていないため、ドームレンズ部19bは間隙19dの領域(空気層)との屈折率差を利用した光学的な集光が可能である。第1発光装置19が、LED素子19aから発せられた光を集光手段で集光することにより信号光L1の伝達効率を向上することができる。従って電源装置3によれば、制御信号の伝達効率を高くすることができ、電圧発生部7の適正な制御が可能となる。
また、電源装置3において、第1発光装置19の間隙19d内には光学レンズ19eが設けられている。光学レンズ19eは、LED素子19aと面19c1との間に配置されており、LED素子19aから発せられドームレンズ部19bで集光された光を更に集光する。このことによりLED素子19aの光量が足りない場合や、信号光の経路が長すぎる場合にも信号光L1の伝達効率を確保することができる。光学レンズ19eも間隙19dの領域に設けられているので透明封止材25に接触せず、集光機能を発揮することができる。
また、電源装置3では、透明封止材25が脱泡処理されており、透明封止材25はほとんど気泡を含まない。よって、信号光L1、L2が気泡で散乱されることを防止することができ、安定した信号光の経路が得られるので、更に信号光L1、L2の伝達効率を向上することができる。
また、上記X線発生装置1は、適正な駆動の制御が可能な電源装置3を用いているので、発生するX線の強さが適正に制御され、所望の強さのX線を正確に発生することができる。
また、上記X線発生装置1は、X線管5が、先端5aが外部に露出するように筐体23内部に組み込まれ、基端5b側が筐体23内部において封止材25でモールド封止されているので、X線管5の電気接続部における耐圧不良による放電を抑制することができ、高電圧に対する安全性が高い。
本発明の第2の実施形態について説明する。図2(a)は本実施形態に係るX線発生装置1Aを示したものである。X線発生装置1Aは電源装置3Aを備えている。電源装置3Aは、筐体23と、筐体23の内部においてモールド封止された電圧発生部7と、制御部9と、情報伝達部10と、を備えている。筐体23、電圧発生部7、制御部9、及び情報伝達部10の構成については第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。電源装置3Aの電源装置3との相違は、筐体23内部に充填された封止材にある。電源装置3では筐体23内部のすべてのユニットの隙間を透明の透明封止材25でモールド封止している。一方、電源装置3Aでは、第1発光装置19及び第1受光装置21を含み開口22に達する領域のみが光学的に透明な透明封止材25(第2の封止材)でモールド封止されており、筐体23内の他の領域は光学的に透明でない封止材26(第1の封止材)でモールド封止されている。
なお、本発明においては、信号光L1、L2の伝達が透明封止材25を介してできればよく、例えば図2(b)に示す電源装置3Bように、透明封止材25の領域を広く設定してもよい。これらの電源装置3A、3Bによっても、電源装置3と同様の作用、効果が得られる。また、上記電源装置3A、3Bを備えたX線発生装置1A、1Bによっても、X線発生装置1と同様の作用、効果が得られる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されることなく種々の変形が可能である。電源装置3では、第2受光装置33及び第2発光装置31は透明封止材25にモールド封止されない領域に設けているが、本発明においては、第2受光装置33及び第2発光装置31を透明封止材25にモールド封止されるようにしてもよい。このような実施形態の電源装置の情報伝達部10付近の拡大図を図3(a)に示す。図3(a)に示す電源装置においては、第2受光装置33及び第2発光装置31も透明封止材25でモールド封止されている。第2発光装置31がモールド封止される場合は、第2発光装置31はカバー部材19cと同様に構成されたカバー部材31cを有することが好ましい。また、図3(b)のように第2発光装置31が透明封止材25でモールド封止され、第2受光装置33はモールド封止されない領域に設けられてもよい。また、図3(c)のように第2受光装置33が透明封止材25でモールド封止され、第2発光装置31はモールド封止されない領域に設けられてもよい。
また、電源装置3の第1発光装置19は発光素子としてLED素子を用いているが、本発明では、図4に示すように発光素子として半導体レーザ素子20aを用いてもよい。発光素子として半導体レーザ素子20aを用いる場合には、素子から発せられる光の拡散角が大きいため、光を集光する集光手段としての光学レンズ20bを間隙19dに設けることが特に必要である。このため、本発明が更に好適に適用される。この場合、光学レンズ20bとしては例えばシリンドリカルレンズが用いられる。
また、本発明においては、LED素子19aからの光が、ドームレンズ部19bで集光され十分に伝達可能であれば光学レンズ19eを省略することも可能である。また、電源装置3は板状部材24を用いてモールド封止工程の際に開口22を塞いでいるが、他の方法によって開口22を塞ぐこととすれば板状部材24を省略することも可能である。
X線発生装置を示す断面図である。 (a)、(b)は電源装置の他の実施形態を示す断面図である。 (a)、(b)、(c)は電源装置の他の実施形態の情報伝達部付近を示す図である。 変形例の電源装置の情報伝達部付近を示す図である。
符号の説明
1、1A、1B…X線発生装置、3、3A、3B…電源装置、5…X線管、5c…カソード、5e…グリッド電極、5t…ターゲット、5h…ヒータ、5u…電子銃部、7…電圧発生部、9…制御部、11…トランス、13…高圧発生回路、15…フローティング基板、17…絶縁トランス、19…第1発光装置、19c…カバー部材、19b…光学レンズ、19a…発光素子、19b…レンズドーム部、19d…間隙、19f…基台、21…受光装置、22…開口、23…筐体、24…板状部材、25…透明封止材、26…封止材、31c…カバー部材、31…第2発光装置、33…第2受光装置、37…第1光送受信部、39…第2光送受信部、41…コントロール基板、L1…信号光、L2…信号光。

Claims (5)

  1. 筐体と、
    前記筐体の内部において光学的に透明な封止材でモールド封止され、電圧を発生する電圧発生部と、
    前記筐体の外部に設けられ前記電圧発生部の駆動を制御する制御部と、
    前記電圧発生部と前記制御部との間の制御信号を信号光によって伝達する情報伝達部と、
    を備え、
    前記情報伝達部は、
    前記電圧発生部に電気的に接続され前記封止材でモールド封止された第1光送受信部と、前記制御部に電気的に接続され前記封止材を介して前記第1光送受信部と前記信号光を交換する第2光送受信部と、を有し、
    前記第1光送受信部は、
    前記第2光送受信部に向けて前記信号光を発する発光素子と、この信号光を集光する集光手段と、前記集光手段で集光された前記信号光を透過し前記発光素子及び前記集光手段を覆うように設けられた覆い部材と、を含む発光手段を有し、
    前記覆い部材は、
    前記発光素子及び前記集光手段と前記封止材とを仕切り、当該覆い部材と前記集光手段との間に間隙が設けられていることを特徴とする電源装置。
  2. 筐体と、
    前記筐体の内部において第1の封止材でモールド封止され、電圧を発生する電圧発生部と、
    前記筐体の外部に設けられ前記電圧発生部の駆動を制御する制御部と、
    前記電圧発生部と前記制御部との間の制御信号を信号光によって伝達する情報伝達部と、
    を備え、
    前記情報伝達部は、
    前記電圧発生部に電気的に接続され光学的に透明な第2の封止材でモールド封止された第1光送受信部と、前記制御部に電気的に接続され前記第2の封止材を介して前記第1光送受信部と前記信号光を交換する第2光送受信部と、を有し、
    前記第1光送受信部は、
    前記第2光送受信部に向けて前記信号光を発する発光素子と、この信号光を集光する集光手段と、前記集光手段で集光された前記信号光を透過し前記発光素子及び前記集光手段を覆うように設けられた覆い部材と、を含む発光手段を有し、
    前記覆い部材は、
    前記発光素子及び前記集光手段と前記第2の封止材とを仕切り、当該覆い部材と前記集光手段との間に間隙が設けられていることを特徴とする電源装置。
  3. 前記封止材は、脱泡処理がされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電源装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の電源装置と、
    前記電源装置の前記電圧発生部に電気的に接続され、前記電圧発生部で発生する電圧によってX線を発生するX線管と、
    を備えたX線発生装置。
  5. 前記X線管は、前記電源装置の前記筐体の内部に組み込まれて設けられ、
    X線を出力する先端が前記筐体の外部に露出し、前記先端の反対側である基端が前記筐体内部において前記封止材又は前記第1の封止材でモールド封止されていることを特徴とする請求項4に記載のX線発生装置。
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