JP4360245B2 - クーラント濾過装置 - Google Patents

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Description

本発明は、工作機械から排出されるクーラントを、濾過し、クーラント中に混入する切粉を分離し、循環使用するクーラント濾過装置に関する。
工作機械では、金属材料の切削等を行う際に、クーラントを噴射して切削工具、被加工材料等を冷却及び洗浄している。その際、クーラントには切粉が混入し、使用後に工作機械から排出される。かかるクーラントは、工作機械の背面に配設されたクーラント濾過装置に流入され、該濾過装置において切粉が分離除去され工作機械に送られ再び利用される。
従来のクーラント濾過装置は、クーラントを濾過する濾過槽と,該濾過槽の下部に配設され濾過後のクーラントを貯留するタンクと,該タンク内のクーラントを工作機械へ送出するポンプとを備えていた。濾過槽の底部にはパンチングメタルからなる切粉受板が形成され、切粉受板上に傾斜して配置された傾斜板が取り付けられていた。更に、傾斜板の上方に濾過槽の上方を覆う跳ね除けカバーが設けられていた。尚、跳ね除けカバーは、クーラントの跳ねあげ飛散を防止するものである(特許文献1参照)。
切粉の分離は、クーラントを濾過槽の切粉受板にて濾過することで行われる。つまり、濾過槽の底部に切粉受板が形成されていることにより、クーラントのみが切粉受板を透過できタンクに送られ、切粉が切粉受板を透過できず残留し切粉受板上に堆積して行われる。一方、切粉の濾過槽外への除去は、跳ね除けカバーを濾過槽から外し、はけと塵取り等によって傾斜板に沿って濾過槽の外部にかき上げるように行われていた。
特開2003−39270号公報
しかしながら、従来のクーラント濾過装置においては、次の問題点が残されていた。すなわち、この濾過装置では、濾過槽内に堆積した切粉を除去する場合、はけ等で濾過槽内の切粉を傾斜板に沿ってかき上げるという作業をしなければならず、その除去作業に手間がかかる。また、かき上げるという作業は煩雑である。更に、除去効率が悪く一度に切粉を除去できないから、切粉の除去作業に時間がかかる。
したがって、解決しようとする問題点は、切粉の除去作業に手間がかかる点と、その切粉をかき上げるという作業が煩雑である点と、除去作業に時間がかかる点である。
そこで、本発明は以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、切粉を濾過槽外へ除去する際に、その除去作業に手間がかからず、かき上げる作業を伴う除去作業の煩雑さを防止でき、除去作業を複雑化することなく簡単かつ短時間に切粉を除去することができるクーラント濾過装置を提供することである。
本願請求項1記載の発明に係るクーラント濾過装置は、図面に使用する符号を付して説明すると、「工作機械200から流入するクーラントを濾過しクーラントに混入していた切粉を分離する濾過槽10を備えたクーラント濾過装置100において、前記濾過槽10の上縁を支点として回動可能でかつ、少なくとも該支点から前記濾過槽10に沿った第一の壁21と、該壁21に連なり該濾過槽10の底部11と重なる第二の壁22とを有した切粉受け20を備えている」ところに特徴を有するものである。
これは、切粉を載置可能で回動可能な切粉受け20を備え、濾過槽10内に残留する切粉を、切粉受け20を回動して除去するようにしたものである。切粉受け20は、第一の壁21と、第二の壁22とを有するものであればよく、第一の壁21と第二の壁22とからなる断面略L字状のものであってもよいし、これらの壁以外の壁を有する例えば箱状に形成したものであってもよい。特に「第一の壁」21は少なくとも支点から濾過槽10に沿っていればよく、該支点より上方又は側方に延出、突出等する部分が設けられていてもよい。また、「濾過槽に沿った」は、当接するように沿っていてもよいし、所定角度を有して傾斜して沿っていてもよい。
濾過装置100によれば、切粉を第二の壁22上に載置し切粉受け20を回動することによって、まず、第一の壁21が回動し、これに連なる第二の壁22が上方へ持ち上げられつつ傾斜状態となる。その際、第二の壁22上の切粉は第一の壁21へ移動する。更に回動することによって、第一の壁21は徐々に水平状態を経由して上方へ持ち上げられて傾斜状態となり、第一の壁21上の切粉が、第一の壁21から濾過槽10外へ除去される。
本願請求項2記載の発明に係るクーラント濾過装置は、請求項1記載のクーラント濾過装置において、「前記切粉受け20は、第一の壁21を側壁とし第二の壁22を底壁として備え、上流側の側壁が開口する箱状に形成してある」ところに特徴を有するものである。
「上流側」は、濾過槽10内のクーラントの流れの上流側である。工作機械200の背面に配設された濾過装置100では、濾過槽10内の工作機械200側から流入し、工作機械200と反対側へ流れる。この場合の、濾過槽10の工作機械200側が「上流側」であり、濾過槽10の工作機械200の反対側が下流側である。また、「開口」は切粉を切粉受け20内へ収納する開口部分であり、上流側の側壁が開口していればよく、切粉を収納可能であれば開口の大小は問わない。
本願請求項3記載の発明に係るクーラント濾過装置は、請求項2記載のクーラント濾過装置において、「クーラントを工作機械200に送出するポンプ41又は、工作機械200からクーラントを吸引するポンプを、回動された切粉受け20の下方に配置した」ところに特徴を有するものである。
「回動された」切粉受け20は、図3又は4に示すように、切粉受け20の部分が回動支点である濾過槽10の上縁の上方よりも濾過槽10の外側に位置し、切粉を濾過槽10外に除去できる状態をいう。一方、図5に示すように、切粉受け20の部分が回動支点の上方に位置する状態は、未だ回動途中であり、「回動された」を示す状態ではない。その回動された切粉受け20の「下方」に、ポンプが配置してあることにより、回動された切粉受け20によって、ポンプの上方がカバーされることとなる。尚、ポンプは、クーラントを工作機械200に送出するポンプ41であってもよいし、工作機械200からクーラントを吸引するポンプであってもよい。
本願請求項4記載の発明に係るクーラント濾過装置は、請求項1から3の何れかに記載のクーラント濾過装置において、「前記切粉受け20は、前記濾過槽10の下流側の上縁に設けてある」ところに特徴を有するものである。
「下流側」は、上述したように濾過槽10内におけるクーラントの流れの下流側のことであり、図示した例では濾過槽10の工作機械200と反対側である。
本願請求項5記載の発明に係るクーラント濾過装置は、請求項1から4の何れか記載のクーラント濾過装置において、「前記切粉受け20は、少なくとも第二の壁22にクーラントを透過し切粉を貯留する複数の開口22aを有する」ところに特徴を有するものである。
「開口」は、クーラントを透過し切粉を貯留する開口であり、切粉受け20は、この開口を複数有するものである。この複数の開口の形成箇所は少なくとも第二の壁22であればよく、第二の壁22のみに有していてもよいし、第二の壁22及び第一の壁21の双方に有していてもよい。
本願請求項1記載の発明に係るクーラント濾過装置によれば、工作機械から流入するクーラントを濾過しクーラントに混入していた切粉を分離する濾過槽を備えたクーラント濾過装置において、前記濾過槽の上縁を支点として回動可能でかつ、少なくとも該支点から前記濾過槽に沿った第一の壁と、該壁に連なり該濾過槽の底部と重なる第二の壁とを有した切粉受けを備えているので、切粉を濾過槽外に除去する際に、第二の壁上に切粉を載置しその切粉受けを回動させることによって、第二の壁から移動した切粉を第一の壁で受けるとともに第一の壁が傾斜状態となって切粉を濾過槽外へ除去することができ、切粉の除去作業に手間がかからない。また、かき上げ作業を伴わないから、除去作業の煩雑さを防止できる。切粉受けを回動することによって切粉を除去できるから除去作業は複雑化することなく簡単である。しかも、回動によって一度に切粉が除去されるから、短時間に切粉を除去することができるという効果を奏する。
本願請求項2記載の発明に係るクーラント濾過装置によれば、請求項1記載のクーラント濾過装置の奏する効果に加えて、前記切粉受けは、第一の壁を側壁とし第二の壁を底壁として備え、上流側の側壁が開口する箱状に形成してあるので、切粉受け内に切粉を収納することができ、更に切粉受けを回動させた際に切粉が切粉受けから外部に漏出することを防止することができるという効果を奏する。
本願請求項3記載の発明に係るクーラント濾過装置によれば、請求項2記載のクーラント濾過装置の奏する効果に加えて、クーラントを工作機械に送出するポンプ又は、工作機械からクーラントを吸引するポンプを、回動された切粉受けの下方に配置したので、回動された切粉受けでポンプを覆い隠すことができ、ポンプに切粉が付着することを防止することができるとともに、省スペース化に寄与するという効果を奏する。
本願請求項4記載の発明に係るクーラント濾過装置によれば、請求項1から3の何れかに記載のクーラント濾過装置の奏する効果に加えて、前記切粉受けは、前記濾過槽の下流側の上縁に設けてあるので、濾過槽の下流側に有する空間を有効活用することができ、クーラント濾過装置内に切粉受けを回動させるのに必要な空間を新たに設けることがないという効果を奏する。
本願請求項5記載の発明にかかるクーラント濾過装置によれば、請求項1から4の何れか記載のクーラント濾過装置の奏する効果に加えて、前記切粉受けは、少なくとも第二の壁にクーラントを透過し切粉を貯留する複数の開口を有するので、複数の開口でクーラントを透過させて切粉のみを残留させることができるから、第二の壁上に切粉を載置し切粉受けを回動させて容易に切粉のみを回収することができるという効果を奏する。
以下に本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて説明するが、本発明の趣旨を越えない限り何ら以下の例に限定されるものではない。図1は本発明に係るクーラント濾過装置(以下、「濾過装置」という。)を示す平面図である。図2は本発明に係る濾過装置を示す正面図である。図3は本発明に係る濾過装置を示す斜視図である。
(実施例1)
濾過装置100は、図1に示すように、工作機械200の背面に配設され、工作機械200から排出されるクーラントを、濾過し、クーラント中に混入する切粉を分離し、循環使用するものである。濾過装置100は、濾過槽10と、切粉受け20と、タンク30と、ポンプ40とを備えている。尚、濾過装置100の工作機械200の反対側には、収納箱300が配設されている。収納箱300は、濾過槽10から除去された後の切粉を収納する箱であり濾過装置100に付属して使用されるものである。
工作機械200は、公知の技術であって、例えば、マシニングセンタ、旋盤などが挙げられる。工作機械200では、金属材料の切削等を行う際に、クーラントを噴射して切削工具、被加工材料等を冷却及び洗浄する。その際、クーラントには切粉が混入し、使用後に工作機械200から排出される。かかるクーラントは、工作機械200から濾過装置100内の濾過槽10に流入される。濾過槽10内では、クーラントの流れの上流である工作機械200側から、下流である工作機械200の反対側へ流れる。更に濾過槽10で濾過され切粉が分離除去されてタンク30内に貯留されたクーラントはポンプ40によって工作機械に送られ再び利用される。
濾過槽10は、濾過装置100の上半部に設けてあり、側壁16,17,18によって囲まれ、上方が開放する形状に形成してある。濾過槽10の横幅は工作機械200の横幅と略同一にしてある。
濾過槽10の側壁16には、側壁16の上縁からから濾過槽10外の側方へ突出するストッパー部70が設けてある。側壁17,18には取っ手17a,18aが設けられ、例えば濾過装置100の移動時に利用される。また、濾過槽10内の上流側には取っ手を有する遮蔽板19が設けられ、例えば工作機械200と濾過装置100との間に形成される間隙を塞ぐものとして利用される。
濾過槽10の底部11にはパンチングメタルからなる切粉受板が形成してあり、濾過槽10は切粉受板を介してタンク30とつながっている。
切粉受け20は、濾過槽10の上縁から側壁16に沿って下方に下垂する側壁21と、側壁21に連なり濾過槽10の底部と重なる底壁22とを有している。側壁21は濾過槽10の側壁16の上縁を支点として回動可能となるように、側壁16の上縁に連結部材としての蝶番60を介して取り付けてある。底壁22は濾過槽10の底部11と相似形の略四辺形状に形成してある。
更に、図3に示すように、側壁21の両側には、側壁21とともに底壁22の三方を囲む側壁23,24が一体的に形成してあり、底壁22に対向し側壁21,23,24に連続して上方を覆う天壁25が形成してある。すなわち、切粉受け20は、上流側の側壁が開口する箱状に形成してある。尚、天板25には取っ手26が設けられ、切粉受け20の回動時に利用される。
側壁21,23,24、底壁22、及び天板25は、金属製の部材を加工して平板状に形成してあり、更に、底壁22には、クーラントを透過し切粉を貯留する複数の開口22aが形成してある。
タンク30は、従来の技術であって、クーラントを貯留するためのものであり、濾過装置100の下半部に設けてある。タンク30の側面には、タンク30の移動時に使用する車輪50を取り付けてある。
ポンプ40は、公知の技術であって、タンク30内に貯留されたクーラントを工作機械200に送出するものであり、工作機械200でのクーラントの用途に応じて3種類のポンプ41,42,43を有する。ポンプ41,42,43はタンク30に取り付けてある。特にポンプ41は回動された切粉受け20の下方に配置してある。
次に、濾過装置100を用いた切粉の除去方法について説明する。まず、濾過槽10内で残留する切粉を、はけ等のブラシによりかき集めて切粉受け20内へ移動させ、切粉受け20内に収納するように底壁22上に載置する。
取っ手26を把持し手前に引き上げ、切粉受け20を濾過槽10の上縁を支点として回動させる。切粉受け20の回動に伴って、底壁22上に載置された切粉は、底壁22から側壁21へ移動する。更に底壁22が支点より上方となる位置まで回動が進んだ状態で側壁21の裏面が滑り台となって濾過槽10外へ移動される。
更に切粉受け20は箱状に形成してあるので、切粉は天板25の裏面が滑り台となって切粉受け20から排出され収納箱300内に移動して濾過槽10外へ除去される。これで切粉の除去が完了する。
このように濾過装置100によれば、濾過槽10の上縁を支点として回動可能な切粉受け20を備えており、切粉受け20はその支点から濾過槽10に沿った側壁21と、側壁21に連なり濾過槽10の底部と重なる底壁22とを有する構成としてあるので、切粉を濾過槽100外に除去する際には、底壁22上に切粉を載置させた後その切粉受け20を回動させて切粉を除去することができる。更に、回動に伴ってその回動させた切粉受け20の側壁21が切粉を受けるとともに平板状の側壁21の裏面が滑り台となって切粉を濾過槽10外へ除去することができる。したがって、切粉の除去作業に手間がかからない。この回動による除去では、濾過槽10内の傾斜板に沿って切粉をかき上げるという作業の煩雑を防止でき、除去作業が簡単である。更に短時間で済む。
更に、切粉受け20は上流側の側壁が開口する箱状に形成してあり、天板25を備えているので、切粉受け20を回動させて濾過槽10内の切粉を除去する際に、平板状の天板25の裏面が滑り台となって収納箱300内に排出することができ、更に切粉の除去作業に手間がかからない。
また、天板25を備えているので、回動前の天板25が従来の跳ね除けカバーを兼ねることができ、クーラントの跳ねあげ飛散を防止できる。更に、濾過槽10内の切粉を切粉受け20内に収納する際には、天板25を取り外さなくてもよいから取り外し作業の煩雑さを防止できる。しかも、また、従来のように跳ね除けカバーを置く場所を装置外に確保しなくてもよく、省スペース化を図れる。
切粉受け20は、底壁22に複数の開口22aを有することにより、切粉受け20においてクーラントを透過させて切粉のみを残留させることができる。したがって、この切粉受け20を備えた濾過装置100によれば、切粉受け20でクーラントを濾過し切粉を分離でき、更に底壁22上に切粉を載置しクーラントを濾過させて切粉のみを残留させ、その切粉受け20を回動させて容易に切粉のみを回収することができる。
切粉受け20の取付位置は、濾過槽10の下流側の側壁16の上縁であるので、濾過槽10の下流側に有する空間を有効活用することができ、濾過装置100内に切粉受け20を回動させるのに必要な空間を新たに設けることがない。
一方、工作機械200にクーラントを送出するポンプ41は、回動された切粉受け20の下方に配置してあるので、回動された切粉受け20でポンプ41を覆い隠すことができ、ポンプ41に切粉が付着することを防止することができるとともに、省スペース化に寄与する。
更に、ポンプ41を濾過槽10の下流側に配置し、濾過槽10の側壁17,18の近辺には配置しないから、濾過装置100の横幅を工作機械200の横幅と略同一にすることができる。これにより、例えば、横幅の小さい工作機械200にも取付対応することができ、省スペース化に寄与できる。
濾過槽10には、ストッパー部70が設けられているので、ストッパー部70が切粉受け20の回動を所定回動位置で規制するストッパーとして機能し、切粉受け20が必要以上に回動されることを防止してポンプ41等の下方の機器を傷めない。また、切粉を除去する際に、濾過槽10と回動された切粉受け20との間から、切粉やクーラントが漏れることを防止することができる。
また、上記除去方法によれば、切粉受け20を回動してから切粉を除去できるので、切粉の除去作業の効率が向上する。
(実施例2)
次に、他の実施例について図4〜8を参照して説明する。図4〜5は、実施例2の濾過装置を示す斜視図である。特に図4は切粉受けを回動させた状態を示す斜視図である。また、図5は切粉受けを回動させる途中を示す斜視図である。図6〜7は、図5のそれぞれ正面図、側面図である。図8は、図4の正面図である。実施例2に係る濾過装置100では、切粉受け20の天板25を別体に構成し、切粉受け20を濾過槽10の側壁16に対して傾斜して設けたものである。
切粉受け20は、図4又は5に示すように、天板25が別体に形成してある。天板25は、切粉受け20の上方を被覆十分な大きさに平板状に形成し、更に、天板25の下流側の一側に側方へ凸状に延出する連動部27が形成してある。また、両側部には切粉受け20に沿ってその上縁から下垂するガイド部28,29が一体に形成してある。尚、濾過槽10の下流側の側壁16は、連動部27に対応する切欠が形成されており、天板25が側壁16の上縁を支点として回動できるようにしてある。また、濾過装置100には回動された切粉受け20を固定するフック80が設けてあり、ガイド部28,29には、フック80が係合可能なフック係合部28aが形成してある。
また、天板25は、連結部材である蝶番61によって切粉受け20の側壁21の上縁に回動可能に取り付けてある。更に、天板25が所定角度(略90度)回動したところで連動部27が側壁21に当接し、所定角度以上の回動に伴って連動部27が側壁21を連動して回動するようにしてある。
更に、切粉受け20は、図6に示すように、回動前の状態で底壁22が底面11と重なるとともに、上流側の開口高さが下流側の側壁21高さよりも高くなるように、側壁21が側壁16に対して所定角度を有して傾斜して取り付けてある。
実施例2の濾過装置100を用いた切粉の除去方法について以下に説明する。まず、取っ手26を把持し手前に引き上げて、図5〜7に示すように、天板25を濾過槽10の上縁を支点として回動させる。ここで、濾過槽10内で残留する切粉を、切粉受け20内に収納するように底壁22上に載置する。
更に天板25を回動させると、切粉受け20の回動前の状態から略90度回動させた時点から、連動部27が切粉受け20の側壁21に接触し、切粉受け20が天板25の回動に連動するようになる。
更に取っ手26を手前に引くようにして天板25を回動すると、切粉受け20が連動部27の作用により天板25の回動に連動して濾過槽10の側壁16の上縁を支点として回動する。その際、切粉受け20内に収納された切粉は、回動に伴って底壁22から側壁21へと移動する。更に回動が進んだ状態では、側壁21が傾斜し、切粉は天板25へ移動し、更に平板状の天板25の裏面を滑り台として収納箱300へ排出される。
更に、図8に示すように、回動させた切粉受け20を固定維持するために、フック80をフック係合部28aに係合することにより天板25の回動を防止するように固定する。
このように、実施例2の濾過装置100によれば、天板25と切粉受け20とが所定角度内で独立して回動するので、天板25を回動させて濾過槽10及び切粉受け20の内部を視認しながら切粉を底壁22上にかき集めることができる。したがって、切粉の収納を効率的にできる。
更に、切粉受け20は天板25に連動部27を備えているので、天板25を略90度以上回動して切粉受け20を連動して回動することができ、切粉の除去が簡単かつ容易に行える。
更に、切粉受け20は、上流側の開口高さが下流側の側壁21高さよりも高くなるように、濾過槽10の側壁16に対して所定角度を有して傾斜して設けてあるので、クーラントの流入に伴って、クーラント及び切粉が底壁22の傾斜に沿って切粉受け20内に移動するようにでき、切粉を切粉受け20内に収納する作業を削減可能である。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の趣旨を越えない限り何ら上記の例に限定されるものではない。例えば、本実施例では、切粉受けは箱状に形成されたものであるが上記実施例の形状、構造に何ら限定されるものではなく、濾過槽の上縁を支点として回動可能でかつ、少なくとも該支点から前記濾過槽に沿った第一の壁と、該壁に連なり該濾過槽の底部と重なる第二の壁とからなるものであれば、第一の壁と第二の壁とからなるものであってもよいし、これらを有する他の形状、構造であってもよい。
切粉受けの下流側の側壁は、少なくとも回動支点である濾過槽の上縁から濾過槽に沿っているものであればよく、例えば、濾過槽の上縁から上方又は側方へ延出するように形成してあってもよい。この延出した壁を有する切粉受けによれば、切粉受けが回動された際に、延出した壁が上述のストッパー部を兼ねることができ、部品点数を削減できる。また、回動された切粉受けと濾過槽との間隙をシールするシール部材が設けられていてもよく、その場合には前記間隙から切粉が漏出することを防止することができる。
また、切粉受けの材質はクーラント及び切粉に対して耐食性を有するものであればよく、例えば上記実施例のように金属製であってもよいし、他の耐食性の材質であってもよい。
切粉受けの濾過槽への取付は、濾過槽の上縁を支点として回動可能に設けてあれば上記実施例の取付位置に限定されるものではなく、濾過槽のどの壁に設けてあってもよい。
切粉受けの濾過槽への取付け手段は、濾過槽の上縁を支点として回動可能に取り付ける手段であればいかなるものであってもよく、上記実施例に示した蝶番による取付けに何ら限定されるものではなく、他の連結手段による取付であってもよく、例えば切粉受けを濾過槽の上縁に軸支して取付けてもよい。また、切粉受けの回動手段は、アクチュエータを使用して回動させてもよい。
また、ポンプは、クーラントを工作機械に送出するポンプに何ら限られるものではなく、工作機械からクーラントを吸引するポンプであってもよい。勿論、これら送出又は吸引するポンプを、回動された切粉受けの下方に配置すると、上述のように顕著な効果を奏するから効果的である。
本発明に係る濾過装置を示す平面図である。 上記実施例1の濾過装置の切粉受けが回動する様子を示す正面図である。 上記実施例1の濾過装置の切粉受けを回動させた状態を示す斜視図である。 実施例2の濾過装置を示す斜視図である。 上記実施例2の切粉受けの回動途中を示す斜視図である。 図5の正面図である。 図5の側面図である。 図4の正面図である。
符号の説明
10 濾過槽
11 底部
20 切粉受け
21 側壁(第一の壁)
22 底壁(第二の壁)
23,24 側壁
25 天板
26 取っ手
27 連動部
28,29 ガイド部
28a フック係合部
30 タンク
41,42,43 ポンプ
50 車輪
60,61 蝶番(連結部材)
70 ストッパー部
80 フック
100 クーラント濾過装置

Claims (5)

  1. 工作機械から流入するクーラントを濾過しクーラントに混入していた切粉を分離する濾過槽を備えたクーラント濾過装置において、
    前記濾過槽の上縁を支点として回動可能でかつ、少なくとも該支点から前記濾過槽に沿った第一の壁と、該壁に連なり該濾過槽の底部と重なる第二の壁とを有した切粉受けを備えていることを特徴とするクーラント濾過装置。
  2. 請求項1記載のクーラント濾過装置において、
    前記切粉受けは、第一の壁を側壁とし第二の壁を底壁として備え、上流側の側壁が開口する箱状に形成してあることを特徴とするクーラント濾過装置。
  3. 請求項2記載のクーラント濾過装置において、
    クーラントを工作機械に送出するポンプまたは、工作機械からクーラントを吸引するポンプを、回動された切粉受けの下方に配置したことを特徴とするクーラント濾過装置。
  4. 請求項1から3の何れかに記載のクーラント濾過装置において、
    前記切粉受けは、前記濾過槽の下流側の上縁に設けてあることを特徴とするクーラント濾過装置。
  5. 請求項1から4の何れか記載のクーラント濾過装置において、
    前記切粉受けは、少なくとも第二の壁にクーラントを透過し切粉を貯留する複数の開口を有することを特徴とするクーラント濾過装置。
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