JP2016165241A - 洗浄槽装置 - Google Patents

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Yoichi Kurihara
陽一 栗原
晴樹 津田
Haruki Tsuda
晴樹 津田
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Abstract

【課題】残物の除去や洗浄水の飛沫対策等の取扱いが容易である洗浄槽装置を提供する。【解決手段】本洗浄槽装置は、貯水槽2と、貯水槽の下方側を貯留部と受水部に二分する区画壁26、27と、貯留部を覆うように水平又は所定勾配で貯水槽内に載置されている仕切底板4と、仕切底板の端部を支持する支持部3と、区画壁に設けられ受水部中の洗浄水を貯留部側に送水するポンプ51と、仕切底板と隣接し且つ下流側が受水部上に位置し左右端部が貯水槽の内壁と接するように設けられ且つ上端が貯水槽の内壁の上端より下方に位置する堰部61と、堰部の下流側に設けられるフィルタ板65とを備え、ポンプにより送水される洗浄水は、貯留部を満たした後、貯留部と仕切底板との隙間からあふれ出て、仕切底板、内壁及び堰部により形成される洗浄部を満たし、堰部から流れ出る洗浄水は、フィルタ板を通じて受水部に流れることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、農作物の水洗等をする際に用いる洗浄槽装置に関する。更に詳しくは、水槽を複数用意する必要がなく、洗浄時に生じる残物の除去や装置の洗浄等の取扱いが容易である洗浄槽装置に関する。
農作物等を水洗するための洗浄槽や洗浄装置が種々提案されている(例えば特許文献1及び2を参照。)。
特許文献1に記載されている野菜洗浄機は、野菜を洗浄する洗浄槽と、洗浄槽に洗浄水を供給する貯水槽を備え、洗浄槽で用いられた水はフィルタ機構及び受水槽を介して貯水槽に戻される。
特許文献2に記載されている洗浄装置は、貯水槽に蓄えた水をポンプによって貯水槽の上方に設けられている噴射ノズルに供給し、洗浄対象に吹き付けることで水洗することができる。また、噴射ノズル付近は透明シートによって囲まれており、噴射した水の飛沫が洗浄装置外に飛散することを防ぐ。
特開2008−301710号公報 特開平06−315667号公報
特許文献1に示す野菜洗浄機は複数の水槽を備えているため、それぞれの水槽を使用後洗浄する必要があり、装置の洗浄に多くの手間が必要であった。また、水槽間に配管を接続して洗浄水のやりとりを行う必要がある。
特許文献2に示す洗浄装置は、水洗に用いた水に、農作物の端切れや土砂等の残物が含まれており、その残物が貯水槽の底に沈降する。このため、沈降した残物がポンプによって吸い込まれて、ポンプ、配管及び噴射ノズルに詰まることがないように貯水槽の洗浄を頻繁に行う必要がある。また、洗浄装置の洗浄は、透明シートを外してから貯水槽を洗浄する必要があり、装置の洗浄に多くの手間が必要であった。
更に、特許文献1、2に示す装置は配管を備えており、配管の洗浄を行うには、水漏れが生じないように固定されている配管を取り外す必要がある他、細長い配管内の洗浄を行う必要があるため、容易でなかった。
また、水洗する対象が多い場合は、装置を複数並べて同時に水洗することがある。しかし、特許文献1、2に示す装置は、隙間なく複数並べることについて考慮されていない。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、残物の除去や洗浄水の飛沫対策等の取扱いが容易である洗浄槽装置を提供することを目的とする。
1.上面が開口する貯水槽と、前記貯水槽の下方側を貯留部と受水部に二分する区画壁と、前記貯水槽の前記貯留部を覆うように、水平又は所定勾配で前記貯水槽内に載置されている仕切底板と、前記貯水槽の内壁に設けられ、前記仕切底板の端部を支持する支持部と、前記区画壁に設けられ、前記受水部中の洗浄水を前記貯留部側に送水するポンプと、前記仕切底板と隣接し、且つ下流側が前記受水部上に位置し、左右端部がそれぞれ前記貯水槽の内壁と接するように設けられ、且つ上端が前記貯水槽の内壁の上端より下方に位置する堰部と、前記堰部の下流側に設けられるフィルタ板と、を備え、前記仕切底板は、前記貯水槽の内壁及び前記堰部によって周囲を囲まれ、前記ポンプにより送水される洗浄水は、前記貯留部を満たした後、前記貯留部と前記仕切底板との隙間からあふれ出て、前記仕切底板、前記内壁及び前記堰部により形成される洗浄部を満たし、前記堰部から流れ出る洗浄水は、前記フィルタ板を通じて前記受水部に流れることを特徴とする洗浄槽装置。
2.前記フィルタ板は、一端側が前記堰部と接する水平部と、前記水平部の前記一端側の他端側に立設される壁部とを備え、前記水平部及び前記壁部は濾過孔が多数形成されている前記1.記載の洗浄槽装置。
3.前記堰部は下端側に放水路が形成されており、前記洗浄部の底部の洗浄水を前記フィルタ板に放水する前記1.又は2.記載の洗浄槽装置。
4.前記堰部の上流側に配置され、且つ左右端部がそれぞれ前記貯水槽の内壁と接するように設けられる仕切柵を更に備える前記1.乃至3.のいずれかに記載の洗浄槽装置。
5.前記仕切底板は複数枚からなり、各前記仕切底板は上面に把手が設けられており、且つ隣り合う辺が互いに当接する状態で並べて載置されている前記1.乃至4.のいずれかに記載の洗浄槽装置。
本発明の洗浄槽装置によれば、上面が開口する貯水槽と、前記貯水槽の下方側を貯留部と受水部に二分する区画壁と、前記貯水槽の前記貯留部を覆うように、水平又は所定勾配で前記貯水槽内に載置されている仕切底板と、前記貯水槽の内壁に設けられ、前記仕切底板の端部を支持する支持部と、前記区画壁に設けられ、前記受水部中の洗浄水を前記貯留部側に送水するポンプと、前記仕切底板と隣接し、且つ下流側が前記受水部上に位置し、左右端部がそれぞれ前記貯水槽の内壁と接するように設けられ、且つ上端が前記貯水槽の内壁の上端より下方に位置する堰部と、前記堰部の下流側に設けられるフィルタ板と、を備える。そして、前記仕切底板は、前記貯水槽の内壁及び前記堰部によって周囲を囲まれ、前記ポンプにより送水される洗浄水は、前記貯留部を満たした後、前記貯留部と前記仕切底板との隙間からあふれ出て、前記仕切底板、前記内壁及び前記堰部により形成される洗浄部を満たし、前記堰部から流れ出る洗浄水は、前記フィルタ板を通じて前記受水部に流れる。
本洗浄槽装置による水洗は、貯水槽内で行われるため、洗浄水及び水洗時の飛沫が貯水槽の内壁によって遮られ、洗浄槽装置外に飛散することを抑制することができる。また、貯水槽の水をフィルタ板により濾過しながら繰り返し洗浄に用いることができるため、水道水等を常時必要とすることがなく節水につながる。更に、水洗時に生じた洗浄対象物である農作物の端切れや、ゴミ等の残物は、フィルタ板に堆積するため、貯水槽に溜まりにくく、ポンプが詰まりにくいと共に水槽の洗浄が容易となる。更に、仕切底板は、支持部上に載置されており、持ち上げるだけで容易に取り外しができるため、貯水槽の底部を容易に掃除することができる。
更に、仕切底板と貯水槽内壁との間や、仕切底板と堰部との間はゴム製パッキング等による漏水対策を行っていないため、仕切底板上の洗浄水が漏れ出ることがあるが、漏れた洗浄水は、堰部を通過する洗浄水より十分に少なく、且つ貯水槽底部に滴下して貯留水に戻るため、洗浄槽装置としての機能に支障がない。
また、配管を備えていないため、管の洗浄が不要であり、装置の洗浄が容易である。
フィルタ板は、一端側が前記堰部と接する水平部と、前記水平部の前記一端側の他端側に立設される壁部とを備え、前記水平部及び前記壁部は濾過孔が多数形成されている場合は、堰部を通過した残物が水平部の前記一端側に到達した後、洗浄水の水流によって他端側(壁部)へ押し流される。このため、水平部の濾過孔が残物によって塞がりにくく、長時間にわたり残物の除去を行うことがなく本洗浄槽装置を使用することができる。
前記堰部は下端側に放水路が形成されており、前記洗浄部の底部の洗浄水を前記フィルタ板に放水する場合は、堰部の上端を越えることができずに洗浄部で沈降する残物を放水路からフィルタ板へ水流により流れ出させることができ、仕切底板上に残物が多く沈殿することがない。このため、洗浄対象物に残物が再付着しにくく、洗浄が容易となる。
前記堰部の上流側に配置され、且つ左右端部がそれぞれ前記貯水槽の内壁と接するように設けられる仕切柵を更に備える場合は、洗浄対象物が堰部を乗り越えて洗浄部から離脱することを防ぐことができる。
前記仕切底板は複数枚からなり、各前記仕切底板は上面に把手が設けられており、且つ隣り合う辺が互いに当接する状態で並べて載置されている場合は、1つの仕切底板を手作業で容易に扱える大きさ及び重さにすることができ、且つ把手により無理な持ち方をすることがなく載置や取り外しを行うことができる貯水槽の洗浄が容易となる。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
本洗浄槽装置の構成を説明するための、貯水槽内を透過した模式斜視図である。 本洗浄槽装置の構成を説明するための模式断面図である。 支持部の構成を説明するための、貯水槽内を透過した模式斜視図である。 仕切底板を説明するための模式斜視図である。 フィルタ板を説明するための模式斜視図である。 仕切柵を説明するための模式斜視図である。 本洗浄槽装置を複数隙間なく並べて排泄した状態を示す模式斜視図である。 他の洗浄槽装置の例を説明するための、貯水槽内を透過した模式斜視図である。 他の洗浄槽装置の例を説明するための、貯水槽内を透過した模式斜視図である。
ここで示される事項は例示的なものおよび本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
本洗浄槽装置(1)は、上面が開口する貯水槽(2)と、貯水槽(2)の下方側を貯留部(72)と受水部(73)に二分する区画壁(26)と、貯水槽(2)の貯留部(72)を覆うように、水平又は所定勾配で貯水槽(2)内に載置されている仕切底板(4)と、貯水槽(2)の内壁に設けられ、仕切底板(4)の端部を支持する支持部(3)と、区画壁(26)に設けられ、受水部(73)中の洗浄水を貯留部(72)側に送水するポンプ(51)と、仕切底板(4)と隣接し、且つ下流側が受水部(73)上に位置し、左右端部がそれぞれ貯水槽(2)の内壁と接するように設けられ、且つ上端(62)が貯水槽(2)の内壁の上端より下方に位置する堰部(61)と、を備える(図1、2を参照。)。また、堰部(61)の上流側に仕切柵(69)を設けることができる。
本洗浄槽装置(1)は、底面として機能する仕切底板(4)と、壁面として機能する貯水槽(2)の内壁(21〜23)及び堰部(61)とによって構成される洗浄部(74)に、貯水槽(2)の貯留部(72)に貯留する洗浄水を流し、洗浄部(74)に浸漬された洗浄対象物の水洗を行うことができる。本洗浄槽装置(1)により洗浄可能な洗浄対象物は特に問わず、例えば野菜等の農作物の他、容器、農具、工具、網、シート、テント等を例示することができる。また、洗浄時によって洗浄対象物から脱落した端切れ、ゴミ等の残物を含む洗浄水は、フィルタ板(65)によって残物が濾し取られ、受水部(73)に流下する。
以下、図1、2に示す洗浄槽装置1を基に詳細を説明する。
貯水槽2は、上面が開口し、洗浄水を貯水することができる水槽であればよく、その材質、形状、大きさを任意に選択することができる。この例として金属製又は樹脂製で槽形状が角形(直方体状)の水槽を挙げることができる。また、底部に排水栓29を設け、使用後は貯水槽内の洗浄水を排水栓から排水することができる。
貯水槽2の下方側は区画壁26により貯留部72と受水部73に区画される。貯留部72は貯水槽2の底面、内壁21、22、23、区画壁26、27及び仕切底板4により区画されており、受水部73かポンプ51によって供給された洗浄水が満たされている。また、貯留部72に収まらない過剰の洗浄水は、仕切底板4と貯水槽2との間の隙間や、仕切底板4等に設けた吐水口47から洗浄部74に流出する。
受水部73は、貯水槽2の底面、内壁22、23、24及び区画壁26、27により区画される。また、上方が開口しており、洗浄部74から流出する洗浄水を受水する。
区画壁26は、貯留部72と受水部73との間の洗浄水の流れを阻害する板材である。また、ポンプ51が固定される。更に、区画壁26は貯水槽2から脱着可能に配設することができる。また、図1、2に示すように複数の区画壁26、27を並べて配設してもよい。複数の区画壁26、27を備えることでポンプ51をぐらつきなく固定することができる。
支持部3は、仕切底板4を貯水槽2内で支えるための支持部材である。支持部3は、貯水槽2の底面から所定の高さに位置するよう設けられている(図1〜3を参照。)。この所定の高さは、洗浄水の量、及び洗浄作業に適する高さ等に合わせて適宜設定される。
支持部3の詳細な構成は、使用時の仕切底板4を水平又は勾配を設けて支えることができれば良く、例えば、貯水槽2の内壁21、22、23に沿って水平又は所定勾配に設けられる棒状体(31〜33)(筒状体でも良い。)を挙げることができる。また、貯水槽2の対向する内壁22、23間に両端が設けられて水平又は所定勾配に配置される棒状体34を挙げることができる。また、支持部3は棒状体に限られず、突起やフック等としても良い。
仕切底板4は、支持部3によって水平又は勾配を設けて貯水槽2内に配設される板材である(図1、2、4を参照。)。仕切底板4は、その端部が支持部3により支えられることで貯水槽2に配設され、持ち上げて貯水槽2から取り外したりすることができる。
仕切底板4は、上面の洗浄水及び洗浄対象物等を支えることができる強度であれば良く、任意の金属や樹脂、木材等を用いることができる。仕切底板4の形状は通常長方形であるがこれに限られない。また、貯留部72からあふれ出る洗浄水を仕切底板4上に吐水するための吐水口47を設けてもよい。この吐水口47は、図1、2に例示する任意形状の孔としてもよいし、仕切底板4の端部に隙間を設けるための切り欠きであってもよい。更に、吐水口47付近に網や多数の孔を設けたフィルタ68を設け、フィルタ68により仕切底板4上に沈降した残物が吐水口47を介して貯留部に落下しないように濾過することができる。
また、端部や下面部にリブを設けてもよい。更に、載置、取り外しをする際のハンドリング性を良くするために把手48を設けることができる。把手48は、通常、仕切底板4の端部に設けられるがこれに限られない。
ポンプ51は、受水部73に溜まった洗浄水を貯留部72に送水することで貯留部72を洗浄水で満たし、更に吐水口47等から仕切底板4上に貯留部72内の洗浄水をあふれ出させることにより洗浄部74に洗浄水を供給するためのポンプである。ポンプの種類は特に問わない。また、ポンプ51は区画壁26、27と共に貯水槽2から脱着可能に設けられていると、貯水槽2の洗浄が容易となるため好ましい。
更に、ポンプ51は、洗浄水が貯留部72から受水部73に流れることを防止する逆流防止弁53を備えることができる。逆流防止弁53により貯留部72の洗浄水、及び貯留部72と接続されている洗浄部74の洗浄水が受水部73に流れて、洗浄できなくなることを防止することができる。
堰部61は、仕切底板4上に吐水された洗浄水が一定の水深まで溜まるように、流れを遮るための堰である。堰部61の高さは配設時に上端62が貯水槽2の上端を超えない高さであれば良く任意に選択される。堰部61の高さ以上に溜まった洗浄部74の洗浄水は、堰部61の上端を乗り越えて下流側のフィルタ板65側に流れるため、堰部61よりも上端が高い貯水槽2の内壁21〜23を越えて、洗浄槽装置1付近を濡らすことはない。
また、堰部61は、その下端側に放水路63を設けることができる。放水路63は、洗浄部74の底部の洗浄水をフィルタ板65側に放水することにより、堰部61の上端を越えることができずに洗浄部74の底部(仕切底板4上)で沈降する残物を共に放出させ、沈殿させないようにするための開口部である。放水路63の開口形状及びその大きさは、残物(例えば10〜40mmの直径を挙げることができる。)が通過できる程度であればよく、例えば短辺の幅が残物の直径を越える長方形状、直径が残物の直径を越える円形状(楕円を含む)を挙げることができる。更に、放水路63は開閉できるように構成されていても良い。また、放水路63は、複数備えていても良い。
フィルタ板65は、堰部61から流れ出る洗浄水を濾過して、残物を取り除くためのフィルタである。フィルタ板65は、堰部61の下流側であり、堰部61の上端62や放水路63から流れ出る洗浄水を受け止められる位置に設けられる。フィルタ板65は金属又は樹脂等の任意の材質により作製され、残物を濾し取ることができる大きさの濾過孔が多数形成されている。このような濾過孔は、パンチング等の方法により形成された穴、網目等を例示することができる。
また、フィルタ板65は、L字状に折れ曲がった濾過孔が形成されている板材、即ち、一端側が堰部61と接する水平部66と、水平部66の一端側の他端側に立設される壁部67とを備え、前記水平部及び前記壁部に濾過孔が多数形成されている形状とすることができる(図5を参照)。
更に、フィルタ板65は平板状の濾過孔が形成されている板材であってもよい。このとき、フィルタ板65の下流側端部にフィルタ板65上の残物を入れるためのゴミ受けを設けてもよい。
仕切柵69は、洗浄対象物が堰部61を乗り越えて洗浄部74から離脱することを防ぐために設けられている柵である。仕切柵69は、堰部61の上流側に配置され、且つ左右端部がそれぞれ貯水槽2の内壁22、23と接するように設けられている。また、洗浄水及び残物が堰部61側に流れることができる隙間を多数備える。仕切柵69の形状は特に問わず、棒体を所定の隙間で多数平行に並べた格子、任意形状の網等とすることを例示することができる。前記隙間は洗浄対象物より狭く、残物より広ければ良く、例えば10〜40mmとすることができる。
尚、洗浄対象物を籠69に入れた状態で洗浄部74に入れ、洗浄しても良い(図8、図9を参照)。籠69は、洗浄水を通過できるように多数の孔が設けられている。また、洗浄部74に入れることができる籠69は1つでもよいし、複数でも良い。籠69を複数入れることができる場合は、籠69を順次移動させて(図8においては図の斜め方向、図9においては図の左右方向)、流れ作業で洗浄することができる。
このような洗浄槽装置の具体例として図1及び2に示す洗浄槽装置1を挙げる。
洗浄槽装置1は、野菜等の農作物を洗浄対象物として洗浄するために用いられる装置であり、金属製で角形の貯水槽2内に、区画壁26、27、支持部3(31〜34)、仕切底板4(41〜43)、ポンプ51、堰部61、フィルタ板65、フィルタ68、仕切柵69を備える。
貯水槽2の下方は、脱着可能な区画壁26、27によって貯留部72及び受水部73に区画される。また、区画壁26、27の下方を貫くようにポンプ51が設けられている。
尚、貯水槽2の底面付近には、洗浄槽装置1の使用後、貯水槽2内の洗浄水を排出するための排水栓29が設けられている。
図1〜3に示すように、貯水槽2の洗浄部74の上流側(図1、図3における右上側、図2における右側)の内壁21には支持部31、上流側内壁21に隣接する側方内壁22、23にはそれぞれ支持部32、33が設けられている。また、側方内壁22、23の支持部32、33の下流側(図1、図3における左下側、図2における左側)端部には、両者を接続するように渡された支持部34が設けられている。
支持部31〜34は断面が長方形の筒材であり、仕切底板41〜43が洗浄槽装置1の接地床面に対して人手による洗浄作業をする際に適した高さとなるように、水平に設けられている。
支持部32、33には、3枚の金属製で長方形板状の仕切底板41〜43が並べて載置される。仕切底板41〜43は、それぞれ短辺側の端部が支持部32、33上に支持される。また、第1の仕切底板41は一方の長辺が支持部31により支持され、且つ上流側内壁21と当接するように載置される。更に、吐水口47が設けられている。
第2の仕切底板42及び第3の仕切底板43は、それぞれの長辺と、第1の仕切底板41及び第2の仕切底板42の下流側長辺が当接するように載置される。また、第3の仕切底板43は、下流側の長辺が支持部34により支持される。
図1、2、4に示すように、各仕切底板41〜43は、両方の短辺側に把手48が設けられており、把手48を握って持ち上げることで洗浄槽装置1から取り外すことができる。
図1〜3に示すポンプ51は、貯水槽2内に載置される水中ポンプであり、受水部73に溜まる洗浄水を貯留部72側に送出することができる。また、ポンプ51には逆流防止弁53が設けられている。
堰部61は、第3の仕切底板43の下流側長辺に隣接して設けられている金属製の板である。堰部61の上端62は貯水槽2の上端よりも下方に位置する。堰部61の下端側には、仕切底板43の上面から15〜30mmの隙間を空けて設けられており、隙間が放水路63として機能する。
フィルタ板65は図1、2、5に示すように、パンチングにより多数の穴が形成された板材をL字状に折り曲げて形成されたフィルタであり、折り曲げた一方が水平部66、他方が壁部67となる。また、水平部66の壁部67との接続部分となる一端側は下流側の内壁24側に位置し、水平部66の他端側が仕切底板43の堰部61の下流側に接するように、脱着可能に固定される。
フィルタ68は図1に示すように、パンチングにより多数の穴が形成された板材であり、吐水口47より下流側に、脱着可能に固定される。
仕切柵69は図6に示すように、縦方向に配された棒材を多数横方向に並べて形成された柵であり、図1、2に示すように、仕切底板43上に流水の流れを遮るように脱着可能に固定される。棒材間の隙間は15〜30mmである。
このような洗浄槽装置1の使用方法を説明する。本洗浄槽装置1は図2に示すように、貯水槽2の貯留部72、受水部73に洗浄水を蓄えた状態で使用される。
ポンプ51を動作させると受水部73内の洗浄水が貯留部72に吐出される。また、洗浄水が貯留部72内を満たした後、更にポンプ51によって受水部73から供給されることにより、吐水口47から第1の仕切底板41上に吐出され、第2の仕切底板42、第3の仕切底板43に流れる。
仕切底板41〜43は、貯水槽2の内壁21〜23に囲まれており、且つ第3の仕切底板43の下流側に堰部61が設けられるため、洗浄部74として機能し、堰部61の上端62に至るまで洗浄水を蓄えることができる。そして、蓄えた流水により洗浄対象物の洗浄を行うことができる。洗浄対象物は、各内壁22、23、フィルタ68及び仕切柵69によって囲まれているため洗浄部74外に流れ出ることはない。
また、洗浄部74に蓄えられる洗浄水は、堰部61の上端62を乗り越えるか、堰部61の下端側の放水路63を通ってフィルタ板65に流れ、フィルタ板65の濾過孔を通じて受水部73に戻り、再び洗浄水として利用される。
洗浄によって洗浄対象物から脱落する端切れ、ゴミ、土砂等の残物は、堰部61の上端62を乗り越えるか、堰部61の下端側の放水路63を通ってフィルタ板65に流れ、フィルタ板65上に溜まる。また、フィルタ板65上の残物は、洗浄水の流れる勢いによって徐々に壁部67側に押し寄せられ、上流側の濾過孔の詰まりを防止することができる。
このように本洗浄槽装置1は、貯水槽2の貯留部72及び受水部73に洗浄水を貯留することができ、上部の洗浄部74では、洗浄対象物を洗浄する洗浄水を堰部61の上端62まで貯えることができ、1つの貯水槽2を上下に区画して使用することができる。これにより、区画間に継ぎ目がなく、且つ区画に用いている区画壁26、27及び仕切底板4が脱着可能であり、洗浄槽装置1の洗浄が容易である。
また、仕切底板4は支持部3に載置されており、水漏れを防ぐパッキング等を設けていないが、隙間が少ないため、漏れ出る水量がポンプの吐水量に対して十分に少なく、洗浄に支障が出ることはない。更に、仕切底板4は、把手48を握って容易に脱着することができ、清掃時等の脱着作業が容易である。
更に、洗浄槽装置1は貯水槽2の側面に配管等の突起物がないため、図7に示すように、複数台を隙間なく並べて配設することができる。このような配設をすることにより、各洗浄槽装置1間の隙間に洗浄対象物が落下することがなく取扱いが容易である。また、隣り合う貯水槽2の内壁を撤去して全体として1つの洗浄槽装置として使用することができる。
次に図8を元にして、第2の洗浄槽装置11を説明する。第2の洗浄槽装置11は、壁面が網となっている角形の籠8に入った洗浄対象物を洗浄するための装置であり、洗浄槽装置1と同様に、貯水槽2、区画壁26、27、支持部3、仕切底板4、ポンプ51、堰部61及びフィルタ板69を備える。
第2の洗浄槽装置11は、その洗浄部74に上流から下流に向かって複数の籠8を並べて沈めることができる。そして、籠69を下流側に移動させながら洗浄対象物の洗浄を行うことができる。
更に図9を元にして、本第3の洗浄槽装置12を説明する。第3の洗浄槽装置12は、洗浄槽装置11と同様に壁面が網となっている角形の籠69に入った洗浄対象物を洗浄するための装置であり、洗浄槽装置1と同様に、貯水槽2、区画壁26、27、支持部3、仕切底板4、ポンプ51(図示せず)、堰部61及びフィルタ板69を備える。
第3の洗浄槽装置12は、その洗浄部74は、図8の右方向又は左方向に向かって複数の籠69を並べて沈めることができる。そして、籠69を下流側に移動させながら洗浄対象物の洗浄を行うことができる。
本発明は上記で詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形又は変更が可能である。本洗浄槽装置は、洗浄対象物として農作物を揚げているがこれに限られず任意の物を洗浄するために用いることができる。
1;洗浄槽装置、2;貯水槽、21〜24;内壁、26、27;区画壁、3、31〜34;支持部、4、41〜43;仕切底板、47;吐水口、48;把手、51;ポンプ、61;堰部、63;放水路、65;フィルタ板、66;水平部、67;壁部、68;フィルタ、69;仕切柵、72;貯留部、73;受水部、74;洗浄部、8;籠。

Claims (5)

  1. 上面が開口する貯水槽と、
    前記貯水槽の下方側を貯留部と受水部に二分する区画壁と、
    前記貯水槽の前記貯留部を覆うように、水平又は所定勾配で前記貯水槽内に載置されている仕切底板と、
    前記貯水槽の内壁に設けられ、前記仕切底板の端部を支持する支持部と、
    前記区画壁に設けられ、前記受水部中の洗浄水を前記貯留部側に送水するポンプと、
    前記仕切底板と隣接し、且つ下流側が前記受水部上に位置し、左右端部がそれぞれ前記貯水槽の内壁と接するように設けられ、且つ上端が前記貯水槽の内壁の上端より下方に位置する堰部と、
    前記堰部の下流側に設けられるフィルタ板と、を備え、
    前記仕切底板は、前記貯水槽の内壁及び前記堰部によって周囲を囲まれ、
    前記ポンプにより送水される洗浄水は、前記貯留部を満たした後、前記貯留部と前記仕切底板との隙間から溢れ出て、前記仕切底板、前記内壁及び前記堰部により形成される洗浄部を満たし、
    前記堰部から流れ出る洗浄水は、前記フィルタ板を通じて前記受水部に流れることを特徴とする洗浄槽装置。
  2. 前記フィルタ板は、一端側が前記堰部と接する水平部と、前記水平部の前記一端側の他端側に立設される壁部とを備え、前記水平部及び前記壁部は濾過孔が多数形成されている請求項1記載の洗浄槽装置。
  3. 前記堰部は下端側に放水路が形成されており、前記洗浄部の底部の洗浄水を前記フィルタ板に放水する請求項1又は2記載の洗浄槽装置。
  4. 前記堰部の上流側に配置され、且つ左右端部がそれぞれ前記貯水槽の内壁と接するように設けられる仕切柵を更に備える請求項1乃至3のいずれかに記載の洗浄槽装置。
  5. 前記仕切底板は複数枚からなり、各前記仕切底板は上面に把手が設けられており、且つ隣り合う辺が互いに当接する状態で並べて載置されている請求項1乃至4のいずれかに記載の洗浄槽装置。
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