JP4813224B2 - スクリーン渣洗浄装置及びこの装置を用いたスクリーン渣洗浄方法 - Google Patents
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Description
また、搬送装置として、ベルトコンベヤ、フライトコンベヤ、スキップホイスト、コルゲートサイドコンベヤ等が提案されている。
スクリーン渣洗浄槽1の平面形状を円形に形成した場合には、発生した旋回流の流速が低下しにくい反面、旋回流による攪拌作用が得にくい。
一方、スクリーン渣洗浄槽1の平面形状を楕円形に形成した場合には、発生した旋回流の流速が低下しやすい反面、旋回流による攪拌作用が得やすい。そして、スクリーン渣洗浄槽1の平面形状を楕円形にする場合には、図4(a)に示すように、縦横比(D1/D2)が1.1〜1.2となるようにすることが望ましい。
また、例えば、スクリーン渣排出口13を、スクリーン渣洗浄槽1の外周部に形成する等でスクリーン渣洗浄槽1の中央部の流速が低下する場合には、流速が遅い槽中央部に洗浄が未完全なスクリーン渣が滞留することになる。これを防止するために、図4(b)に示すように、スクリーン渣洗浄槽1の中央部に、スクリーン渣洗浄槽1と略相似形の整流体17を設置するようにする。これにより、スクリーン渣洗浄槽1の全体の流速を均一化し、洗浄が未完全なスクリーン渣が滞留することを防止することができる。
そして、スクリーン渣洗浄槽1の槽形状(容積)は、スクリーン渣の処理量(投入量)に合わせて設定するようにするが、例えば、スクリーン渣の処理量(投入量)が0.5m3の場合は、槽容積3m3、水深700mm程度に設定するようにする。
なお、この洗浄ノズル2には洗浄水を供給するための配管(図示省略)が接続される。
この多軸回転ディスク式の越流スクリーン4は、1本の軸に複数枚のディスクを所要間隔、特に限定されるものではないが、例えば、5mm間隔(目幅5mm)に、各ディスクの間隔を保持するよう串差し状にして形成し、この複数本を互いにそのディスクの一部が重なり合うようにして、スクリーン渣洗浄槽の越流部15に配列配設し、かつ駆動機41にて所定の回転速度で回転するよう構成する。
これにより、スクリーン渣洗浄槽内の洗浄水を越流させる場合、スクリーン渣を捕捉除去し、洗浄水のみを越流させることができる。このとき、越流スクリーン4の回転によりその目詰まりを防止するようにする。
このジェットポンプ式のスクリーン渣移送ポンプ6は、スクリーン渣洗浄槽底下面に取り付けられ、該槽のスクリーン渣排出口13からスクリーン渣が吸い込まれるようにして供給されるようにし、かつその一側面には高圧の駆動水を供給するための駆動水投入口61を、これと対向する側面には吐出口62をそれぞれ配設して構成する。
これにより、駆動水投入口61からスクリーン渣移送ポンプ内に供給され、吐出口62から吐出される際、高圧駆動水にてスクリーン渣移送ポンプ筺体内が負圧となり、これにより槽のスクリーン渣排出口13からスクリーン渣が吸い込まれやすくなり、該筺体内で高圧駆動水と混合攪拌され、スクリーン渣は破砕されつつ洗浄されるようになる。
除塵機等より掻き揚げられたスクリーン渣をスクリーン渣洗浄槽1に投入する。この際、スクリーン渣洗浄槽1内には洗浄水が所定の水位まで供給されており、駆動水配管8内に配設された切替弁7にてスクリーン渣移送ポンプ6より吐出される戻りスクリーン渣(循環水)をスクリーン渣洗浄槽内に戻るように切り替えておくと、スクリーン渣移送ポンプ6へ供給される高圧の駆動水はその吐出口62より吐出され、駆動水配管8の循環配管81を経て循環水入口14よりスクリーン渣洗浄槽1に戻り、この水圧を利用してスクリーン渣洗浄槽1内には旋回流が発生する。
この越流スクリーン4にて捕捉され、かつ越流スクリーン4に付着するスクリーン渣は、該越流スクリーン4の回転と、該スクリーンの前後面に配設されたスクリーン洗浄用ノズル51、52からの洗浄水の噴射にて越流スクリーン4の目詰まりは防止され、連続して洗浄水の越流、排水が行われる。
このように、このスクリーン渣洗浄装置によるスクリーン渣洗浄方法によれば、スクリーン渣の洗浄を、スクリーン渣洗浄槽1内の旋回流による洗浄作用、洗浄ノズル2からの洗浄水の噴射による洗浄作用及び循環配管81内での移送流による洗浄作用によって行うようにすることにより、スクリーン渣の均一な洗浄を効率的に行うことができる。
そして、スクリーン渣濃度3%以上になる高濃度のスクリーン渣においても、洗浄効率が向上するので洗浄時間を短く設定でき、洗浄率のバラつきもなくし、槽内のスクリーン渣残留も抑止できる利点がある。
これにより、例えば、ジェットポンプ式のスクリーン渣移送ポンプ6による圧送時に混入する空気が、洗浄水の噴射にて槽内に旋回流として放出された際に気泡となり、その気泡の洗浄作用によって、スクリーン渣の洗浄を一層効率的に行うことができる。
この場合、気泡の洗浄作用を有効に得るためには、(1)洗浄ノズル2を気泡が消泡しない水中に位置に配設すること、及び(2)スクリーン渣洗浄槽1内の旋回流の流速を適度な流速、特に限定されるものではないが、例えば、槽内の外周部の流速を0.5〜1m/s程度以上、中心部の流速を0.2m/s程度以上になるようにすることが必要である。
11 スクリーン渣投入口
12 スクリーン渣洗浄槽の底面
13 スクリーン渣排出口
14 循環水入口
15 スクリーン渣洗浄槽の越流部
2 洗浄ノズル
3 槽内面洗浄ノズル
4 越流スクリーン
41 駆動機
51 スクリーン洗浄用ノズル
52 スクリーン洗浄用ノズル
6 スクリーン渣移送ポンプ
61 駆動水投入口
62 吐出口
7 切替弁
8 駆動水配管
81 循環配管
82 移送配管
83 逆洗配管
9 スクリーン渣分離機
10 逆洗弁
Claims (7)
- 除塵機等より掻き揚げられたスクリーン渣をスクリーン渣洗浄槽に一時貯留し、スクリーン渣移送ポンプにてスクリーン渣分離機へ移送する際、切替弁の切り替えでスクリーン渣洗浄槽へ戻す循環にてスクリーン渣を洗浄するようにしたスクリーン渣の洗浄装置において、スクリーン渣移送ポンプからの戻しスクリーン渣を、スクリーン渣洗浄槽の平面形状を円形又は楕円形に形成した側壁外周部分に対して接線方向に供給されるようにするとともに、スクリーン渣洗浄槽に洗浄水の噴射にて槽内に前記スクリーン渣移送ポンプからの戻しスクリーン渣の供給によって発生する旋回流と同じ方向の旋回流が発生する角度に複数の洗浄ノズルを配設したことを特徴とするスクリーン渣洗浄装置。
- スクリーン渣洗浄槽を、楕円形とし、傾斜させた槽底の低位置にスクリーン渣排出口を形成したことを特徴とする請求項1記載のスクリーン渣洗浄装置。
- スクリーン渣移送ポンプを、ジェットポンプ式としたことを特徴とする請求項1又は2記載のスクリーン渣洗浄装置。
- 洗浄ノズルを水中に配設したことを特徴とする請求項1、2又は3記載のスクリーン渣洗浄装置。
- スクリーン渣洗浄槽の越流部に、スクリーン洗浄用ノズルを備えた多軸回転ディスク式の越流スクリーンを配設したことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のスクリーン渣洗浄装置。
- スクリーン渣洗浄槽内面を洗浄する槽内面洗浄ノズルを配設したことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載のスクリーン渣洗浄装置。
- 請求項1、2、3、4、5又は6に記載のスクリーン渣洗浄装置を用いるスクリーン渣洗浄方法であって、スクリーン渣の洗浄を、槽内の旋回流による洗浄作用、洗浄ノズルからの洗浄水の噴射による洗浄作用及び循環配管内での移送流による洗浄作用によって行うようにすることを特徴とするスクリーン渣洗浄方法。
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