JP4947587B2 - 野菜洗浄機 - Google Patents
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Description
上記洗浄機は、カット野菜を投入し、殺菌、洗浄、脱水等を行なう洗浄槽を具える。洗浄槽には、貯水槽から洗浄水が注入され、洗浄槽からオーバーフローした水は、受水槽に流される。受水槽には、フィルターが配備されており、野菜くず、虫、その他のゴミ(以下「野菜くず等」と称する)等は、フィルターで取り除かれる。濾過水は、ポンプによって吸い上げられ、一部又は全部が再度貯水槽に戻され、再利用できるようにしている。
また、ネギやキャベツ等のカット野菜は、洗浄時にぬめりだけでなく、泡等も大量に発生し、同様に、フィルターの目詰りを招く。
さらに、フィルター等に雑菌が発生、残存し、再度洗浄水として使用することができなくなる問題もある。
また、従来、フィルターは、受水槽から持ち上げて取り出していた。しかしながら、フィルターは、水分を多量に含む野菜くず等が多量に入っているため、作業者へ多大な労力や負担が掛かっていた。
カット野菜を洗浄する洗浄槽と、
該洗浄槽に洗浄水を供給する貯水槽と、
洗浄槽に連繋され、洗浄槽からオーバーフローした水を濾過するフィルター機構を具え、濾過された水をポンプによって再度洗浄槽に戻す受水槽と、
を有する野菜洗浄機において、
フィルター機構は、フィルター枠と、該フィルター枠の内側に配備されたフィルターを具えており、
フィルター枠は、受水槽の側面及び底面に対して間隔を存するよう構成されている。
図に示すように、野菜洗浄機(10)は、カット野菜を投入し、殺菌、洗浄及び脱水を順次行なう洗浄槽(20)と、該洗浄槽(20)に洗浄水を注入する貯水槽(30)、洗浄槽(20)に連繋され、洗浄槽(20)からオーバーフローした排水をフィルター機構(50)により濾過し、ポンプ(42)によって再度貯水槽(30)に戻す受水槽(40)、受水槽(40)内のフィルター機構(50)に溜まった野菜くず等を捨てる受け皿(60)を、夫々パイプ材、アングル材等からなる基台(図示せず)上に配備して構成される。
洗浄槽(20)は、上面が開口した有底筒体であり、複数の吊下げ式ダンパー(図示せず)によって、吊下げ支持されている。
洗浄槽(20)の内部には、メッシュ又はパンチングメタルからなる洗浄籠(22)が回転可能に支持されている。洗浄籠(22)は、二重構造として、取り出し可能な籠容器と、該籠容器を支持する脱水槽から構成することができ、脱水槽を洗浄槽(20)の底面(24)に配備されたモータ(25)により回転する構成を例示できる。
洗浄槽(20)の上部開口には、蓋体(26)が開閉可能に装着されている。蓋体(26)には、貯水槽(30)からの放水を通す開口(図示せず)が設けられている。
また、洗浄槽(20)の底面(24)には、大径の排水管(28)が接続されており、電磁バルブ(29)の作動によって開閉し、洗浄槽(20)内に水を貯留又は排水する。
貯水槽(30)は、洗浄槽(20)の上部に配備され、受水槽(40)からのポンプ(42)による汲み上げ水、水道水、薬液を混入した水(以下「洗浄水」と称する)を内部に貯留し洗浄槽(20)に向けて注水(82)、放水(84)する。
なお、洗浄水は、適宜加圧して注水、放水することができる。
受水槽(40)は、内部にフィルター機構(50)を具え、洗浄槽(20)から逃し口(27)を経由して流入する排水を濾過し、ポンプ(42)によって汲み上げて、貯水槽(30)に戻す。
フィルター(54)は、野菜くず、泡、ぬめり等を効果的に濾過できるように、目の細かいものを用いることが望ましい。
排水口(44)を設けたことで、受水槽(40)からオーバーフローが生じたときでも、オーバーフロー水は受け皿(60)に流れるから、洗浄槽(20)側や他の部分にぬめり、泡、水等が流れ出ることはなく、装置の汚れ等を防止できる。
受水槽(40)のフィルター機構(50)が反転したときに対面する位置には、図1及び図3に示すように、野菜くず等の受け皿(60)を配備する。受け皿(60)には、排水管(62)を設け、受け皿(60)に溜まった水を排出する構成としたり、受け皿(62)を着脱可能としてもよい。
上記構成の野菜洗浄機(10)には、種々の放水、注水の機構を有する。
例えば、図1に示すように、貯水槽(30)からカット野菜洗浄用の放水を洗浄槽(20)に向けて行なう洗浄用放水機構(82)が配備することができる。
洗浄用放水機構(82)は、貯水槽(30)から蓋体(26)に形成された開口を通して、洗浄槽(20)に送水する。
洗浄用放水機構(82)は、短時間で洗浄槽(20)に水を貯めることができるように、他の水放出機構(84)(86)(88)よりも大径とすることが望ましい。また、加圧水を流通させるようにしてもよい。
注水機構(84)の先端は、消泡効果を高め、また、少ない水量で、広い面積に放水を行うために、多数の放水口を有する形状、例えば、シャワーヘッドとすることが望ましい。
放水機構(86)の先端は、広い面積に放水を行うために、多数の放水口を有する形状、例えば、シャワーヘッドとすることが望ましい。
上記構成の野菜洗浄機(10)において、洗浄槽(20)にカット野菜を投入し、洗浄用放水機構(82)により、貯水槽(30)から洗浄槽(20)に注水を行なう。なお、予め、洗浄槽(20)に注水を行なってから、カット野菜を投入してもよい。
カット野菜は、洗浄籠(22)に収容した状態で、該洗浄籠(22)を洗浄槽(20)に設置することにより、洗浄槽(20)にセットされる。
この状態で、カット野菜の殺菌を行なう場合には、洗浄用放水機構(82)から薬液を含む洗浄水を注水する。
殺菌終了後、洗浄用放水機構(82)から貯留水及び/又は水道水を洗浄槽(20)に注水し、洗浄槽(20)を回転させ、カット野菜の洗浄を行なう。これにより、カット野菜が洗浄されると共に、ぬめり、泡、野菜くず等がオーバーフロー水と共に逃し口(27)から受水槽(40)に流出する。
なお、洗浄終了後、電磁バルブ(29)を開き、排水管(28)から洗浄槽(20)内の水を排水して、洗浄槽(20)を回転させることにより、カット野菜の脱水を行なうことができる。
なお、フィルター(54)は、適当な期間使用した後、廃棄し、新しいものと交換することもできる。
フィルター枠(52)は、受け皿側を受水槽(40)から排水口(44)を通って外側まで伸ばし、下向きに屈曲させたフランジ(48)を具えている。フランジ(48)の下端に軸(46)を具えている。軸(46)は、受水槽(40)から突設された軸受(図示せず)に回転可能に支持されており、フィルター枠(52)は、軸(46)を中心に反転可能となっている。
本実施例によれば、前記した受け皿(60)上に配備される放水機構(86)を省略することができる。
(20) 洗浄槽
(30) 貯水槽
(40) 受水槽
(50) フィルター機構
(52) フィルター枠
(54) フィルター
(60) 受け皿
Claims (9)
- カット野菜を洗浄する洗浄槽と、
該洗浄槽に洗浄水を供給する貯水槽と、
洗浄槽に連繋され、洗浄槽からオーバーフローした水を濾過するフィルター機構を具え、濾過された水をポンプによって再度洗浄槽に戻す受水槽と、
を有する野菜洗浄機において、
フィルター機構は、フィルター枠と、該フィルター枠の内側に配備されたフィルターを具えており、
フィルター枠は、受水槽の側面及び底面に対して間隔を存するよう構成されていることを特徴とする野菜洗浄機。 - フィルター枠は、硬質材料から構成され、フィルターは、可撓性材料から構成される請求項1に記載の野菜洗浄機。
- フィルター枠は、パンチングメタル又はメッシュである請求項2に記載の野菜洗浄機。
- フィルター枠は、受水槽に反転可能に支持されており、フィルター機構内に溜まった野菜くず、ぬめり及び/又は泡等を放出できる請求項1乃至請求項3の何れかに記載の野菜洗浄機。
- フィルター機構を反転させたときに、フィルター機構に向けて放水を行なう放水機構を具える請求項4に記載の野菜洗浄機。
- 受水槽には、フィルター機構に向けて、上部から注水を行なう注水機構を具える請求項1乃至請求項5の何れかに記載の野菜洗浄機。
- 受水槽に隣接して、フィルター機構が反転したときに、フィルター機構内に溜まった野菜くず、ぬめり及び/又は泡等を受け止める受け皿を具える請求項4乃至請求項6の何れかに記載の野菜洗浄機。
- 受水槽は、フィルター機構の反転中心に隣接する側面に排水口を有する請求項4乃至請求項7の何れかに記載の野菜洗浄機。
- 受水槽には、洗浄槽側から排水口に向けて、エアーブロー又は放水を行なう流泡機構を具える請求項4乃至請求項8の何れかに記載の野菜洗浄機。
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