JP2622094B2 - 食材の反転洗浄装置 - Google Patents

食材の反転洗浄装置

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JP2622094B2
JP2622094B2 JP6243206A JP24320694A JP2622094B2 JP 2622094 B2 JP2622094 B2 JP 2622094B2 JP 6243206 A JP6243206 A JP 6243206A JP 24320694 A JP24320694 A JP 24320694A JP 2622094 B2 JP2622094 B2 JP 2622094B2
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shaft
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water
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龍三 浦上
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Hosoda Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、魚介類や肉類、野菜な
どの食材をボイル、洗浄する食材の反転洗浄装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】典型的な従来技術の反転洗浄装置には、
たとえば実開昭53−140789号公報に開示されて
いるバケットとしての反転籠が備えられている。この反
転籠は、その一側部に平坦な滑面の搬送板を有してい
る。この反転籠は、前記搬送板が下側に位置されるよう
に角変位されて反転される。反転洗浄装置は、この反転
によって、反転籠内に収納された食材が、その自重によ
って前記搬送板の平坦な滑り面を滑り、次の反転籠など
に搬送されるように構成されている。
【0003】またこのような従来の技術の反転洗浄装置
において、食材は、洗浄槽内の液体がたとえば、貯留槽
の内部に向けて空気や蒸気などが噴射されることによっ
て流動化され、この液体の流動によって撹拌される。ま
た他の従来の技術では、前記液体がポンプによって付勢
されて流動化され、食材などが撹拌される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の技術
では、食材の搬送は、反転籠を角変位させて、食材など
の自重による降下作用を利用して搬送しているため、液
体の表面張力などによって反転籠内に食材が残ってしま
うという問題点を有する。
【0005】また、他の従来の技術では、貯留槽内の液
体が、空気や蒸気の噴射およびポンプ圧の作用によっ
て、流動化され、食材などが撹拌されるため、食材など
の撹拌が不十分であったり、食材に応じた撹拌がしにく
いという問題点を有する。
【0006】したがって本発明の目的は、食材がバケッ
ト内に残ることなく、次のバケットなどへ搬送され、洗
浄などの処理性能が向上された食材の反転洗浄装置を提
供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)水が貯
留され、上方が開放した貯留槽2と、 (b)食材が収納され、底部25と底部25に対向する
開口部とを有し、互いに対向する一対の側部26,27
を有し、底部25と前記側部26,27とには複数の透
孔が形成されるバケット5と、 (c)バケット5の一方の前記側部26の上部付近を角
変位可能に支持する水平な軸線を有する回転軸4と、 (d)回転軸4をその軸線まわりに回動して、バケット
5の貯留槽2内にあって開口部を上方に向けた収納位置
6と、貯留槽2よりも上方に引揚げられて開口部を側方
または下方に向けた反転位置7とにわたって角変位させ
る駆動手段43,44,45と、 (e)前記一方の側部26と他方の側部27との間で、
バケット5の開口部付近で、回転軸4に平行に水平に延
び、バケット5に枢支される揺動軸30と、 (f)揺動軸30に基端部が固定され、バケット5の内
部空間に向けて細長く延びる複数の撹拌翼31であっ
て、これらの各撹拌翼31の軸線は同一の平面上に形成
されて櫛歯状である、そのような撹拌翼31と、 (g)揺動軸30に枢支される揺動片106と、 (h)揺動軸30に固定される揺動ピン108と、 (i)揺動片106に立設され、前記反転位置7で撹拌
翼31が前記他方の側壁27寄りに傾斜した状態で揺動
ピン108に当接して揺動ピン108を支持し、前記収
納位置6で揺動ピン108に当接せずに撹拌翼31の揺
動を許容する係止ピン110と、 (j)一端部107aと他端部107bとを有し、前記
一端部107aは、貯留槽2に枢支されバケット5が反
転位置7に配置されたときに揺動軸30の軸線の位置T
よりもバケット5が収納位置6に配置されたときの揺動
軸30の軸線の位置Sに近い位置に選ばれ、前記他端部
107bは、揺動片106に枢支される連結片107
と、 (k)揺動軸30に一端部49aが固定される揺動レバ
ー49と、 (l)揺動軸30よりもバケット5の底部25寄りで、
揺動軸30の軸線に平行な軸線まわりに回転自在にバケ
ット5に設けられる従動歯車65と、 (m)一端部66aは、従動歯車65の軸線から偏心し
た位置に枢支され、他端部66bは、揺動レバー49の
他端部49bに枢支され、連結棒66の一端部66aと
従動歯車65の軸線との間の距離L2は、連結棒66の
他端部66bと揺動軸30の軸線との間の距離(L3−
L4)未満に選ばれる連結棒66と、 (n)バケット5の前記収納位置6で従動歯車65に噛
合し、前記反転位置7で従動歯車65との噛合を解除す
る主動歯車59と、 (o)主動歯車59を回転駆動する手段57,58,6
1と、 (p)バケット5に固定され、バケット5の内面の底部
25に臨む複数の噴射ノズル9と、 (q)噴射水流路開閉弁V2であって、回転軸4に連結
されて回転軸4とともに角変位し、半径方向外方に開口
する第1弁孔100が形成される弁体98と、弁体98
が角変位可能に収納され、第2弁孔102を有し、この
第2弁孔102は、管路46を介して噴射ノズル9に接
続され、第1および第2弁孔100,102は、バケッ
ト5の収納位置6で遮断しており、バケット5の反転位
置7で連通する弁箱99とを有する噴射水流路開閉弁V
2とを含むことを特徴とする食材の反転洗浄装置であ
る。また本発明は、噴射ノズル9は、前記他方の側部2
7寄りに向けられ、バケット5の底部26と前記各側部
26,27との連結部5a,5bには、前記透孔が形成
されていないことを特徴とする。また本発明は、複数の
ユニットU1〜U6が、初段U1から終段U6に向かっ
て一方向に隣接して配置され、各ユニットU1〜U6
は、 (a)水が貯留され、上方が開放した貯留槽2と、 (b)食材が収納され、底部25と底部25に対向する
開口部とを有し、前記一方向に間隔をあけて互いに対向
する一対の側部26,27を有し、底部25と前記側部
26,27とには複数の透孔が形成されるバケット5
と、 (c)バケット5の終段U6側にある一方の前記側部2
6の上部付近を角変位可能に支持する前記一方向に垂直
であってかつ水平な軸線を有する回転軸4と、 (d)回転軸4をその軸線まわりに回動して、バケット
5の貯留槽2内にあって開口部を上方に向けた収納位置
6と、貯留槽2よりも上方に引揚げられて開口部を側方
または下方に向けた反転位置7とにわたって角変位させ
る駆動手段43,44,45と、 (e)前記一方の側部26と他方の側部27との間で、
バケット5の開口部付近で、回転軸4に平行に水平に延
び、バケット5に枢支される揺動軸30と、 (f)揺動軸30に基端部が固定され、バケット5の内
部空間に向けて細長く延びる複数の撹拌翼31であっ
て、これらの各撹拌翼31の軸線は同一の平面上に形成
されて櫛歯状である、そのような撹拌翼31と、 (g)揺動軸30に枢支される揺動片106と、 (h)揺動軸30に固定される揺動ピン108と、 (i)揺動片106に立設され、前記反転位置7で撹拌
翼31が前記他方の側壁27寄りに傾斜した状態で揺動
ピン108に当接して揺動ピン108を支持し、前記収
納位置6で揺動ピン108に当接せずに撹拌翼31の揺
動を許容する係止ピン110と、 (j)一端部107aと他端部107bとを有し、前記
一端部107aは、貯留槽2に枢支されバケット5が反
転位置7に配置されたときに揺動軸30の軸線の位置T
よりもバケット5が収納位置6に配置されたときの揺動
軸30の軸線の位置Sに近い位置に選ばれ、前記他端部
107bは、揺動片106に枢支される連結片107
と、 (k)揺動軸30に一端部49aが固定される揺動レバ
ー49と、 (l)揺動軸30よりもバケット5の底部25寄りで、
揺動軸30の軸線に平行な軸線まわりに回転自在にバケ
ット5に設けられる従動歯車65と、 (m)一端部66aは、従動歯車65の軸線から偏心し
た位置に枢支され、他端部66bは、揺動レバー49の
他端部49bに枢支され、連結棒66の一端部66aと
従動歯車65の軸線との間の距離L2は、連結棒66の
他端部66bと揺動軸30の軸線との間の距離(L3−
L4)未満に選ばれる連結棒66と、 (n)バケット5の前記収納位置6で従動歯車65に噛
合し、前記反転位置7で従動歯車65との噛合を解除す
る主動歯車59と、 (o)主動歯車59を回転駆動する手段57,58,6
1と、 (p)バケット5に固定され、バケット5の内面の底部
25に臨む複数の噴射ノズル9と、 (q)噴射水流路開閉弁V2であって、回転軸4に連結
されて回転軸4とともに角変位し、半径方向外方に開口
する第1弁孔100が形成される弁体98と、弁体98
が角変位可能に収納され、第2弁孔102を有し、この
第2弁孔102は、管路46を介して噴射ノズル9に接
続され、第1および第2弁孔100,102は、バケッ
ト5の収納位置6で遮断しており、バケット5の反転位
置7で連通する弁箱99とを有する噴射水流路開閉弁V
2とを含み、初段U1または初段側のユニットの反転位
置7にあるバケット5内の食材が、終段側に隣接する次
段のユニットの収納位置6にあるバケット5内に搬入さ
れ、各貯留槽2の一側方には、前記一方向に沿って延び
るオーバーフロー溝35が設けられ、各貯留槽2からの
水がオーバーフローしてオーバーフロー溝35に排出さ
れ、オーバーフロー溝35には、流れ込んだ水をユニッ
トU1〜U6の初段側と終段側とに分ける仕切板160
が設けられ、オーバーフロー溝35内にある仕切板16
0よりも終段側のユニットU5,U6の貯留槽2からの
水を、初段側のユニットU1〜U4の貯留槽2に導いて
再利用することを特徴とする食材の反転洗浄装置であ
る。
【0008】
【作用】本発明に従えば、食材が収納されるバケット
は、複数の透孔を有し、水が貯留される貯留槽の上部に
回転自在に設けられる回転軸4に固定される。このバケ
ットは、前記回転軸4が駆動手段43,44,45によ
って回動されることによって、収納位置6と反転位置7
とにわたって角変位される。またこのバケット5には、
噴射ノズル9が備えられ、噴射水流路開閉弁V2によっ
て供給される水をバケットの内面の底部25に向けて噴
射する。これによってバケット5が反転位置7に配置さ
れているとき、バケットの内面の底部25に向けて水を
噴射することができる。したがって、バケット内の食材
を噴射される水によって流し去ることができる。
【0009】また本発明に従えば、前記噴射水流路開閉
弁V2には、回転軸4に連動する弁体98の第1弁孔1
00が、バケット5が収納位置6から反転位置7へ角変
位される反転時の期間にわたって、弁箱99の第2弁孔
102に連通して水の流路を開放する。したがってバケ
ットの角変位動作に対応して機械的に噴射ノズルに導か
れる水の流路を連通開放/遮断することができる。
【0010】さらに本発明に従えば、反転洗浄装置に
は、バケットの内部空間に、複数の撹拌翼31が設けら
れ、主動歯車49が従動歯車65に噛合している収納位
置6では、連結棒66の一端部66aと従動歯車65の
軸線との間の距離L2は、連結棒66の他端部66bと
揺動軸30の軸線との間の距離(L3−L4)未満に選
ばれており、したがって従動歯車65の回転によって連
結棒66と揺動レバー49との働きによって揺動軸3
0、したがって櫛歯状の撹拌翼31がバケット5の内部
空間で揺動駆動される。これによって、バケット内部に
設けられる撹拌翼によってバケットが収納位置にあると
きには、バケット内の食材を効率よく撹拌することがで
きる。また、バケットが反転動作されているときには、
主動歯車59から従動歯車65が離脱するので、撹拌翼
31が駆動されない。
【0011】さらに本発明に従えば、櫛歯状の撹拌翼3
1が揺動される。したがって、食材は撹拌翼31によっ
て梳くように撹拌される。
【0012】さらに本発明に従えば、バケット5が反転
位置7に角変位されたとき、揺動軸30に固定されてい
る揺動ピン108は、揺動片106に立設されている係
止ピン110に当接して揺動ピン108が係止ピン11
0によって支持され、これによって撹拌翼31が前記他
方の側壁27寄りに後述の図8に示されるように傾斜し
た状態となる。したがってバケット5内の食材をバケッ
ト内から搬出することが円滑に行われ、その搬出される
食材が、撹拌翼31に衝突して搬出の妨げになることが
防がれる。この揺動片106には、連結片107の前記
他端部107bが枢支され、連結片107を前記一端部
107aは、貯留槽2に枢支され、この連結片107の
前記一端部107aの位置Pは、反転位置7における揺
動軸30の位置Tよりも収納位置6における揺動軸30
の位置Sに近い位置に選ばれ、したがって反転位置7で
は係止ピン110は揺動ピン108に当接して前述のよ
うに支持するけれども、収納位置6では、係止ピン11
0は揺動ピン108に当接せず、したがって撹拌翼31
の揺動が許容される。
【0013】バケット5の底部25と前記各側部26,
27との連結棒5a,5bには、前記透孔が形成され
ず、噴射ノズル9は、バケット5の内面の底部25に臨
むとともに、前記他方の側部29寄りに向けられている
ので、バケットの反転位置で、水は、前記他方の側部2
7から底部25を経て前記一方の側部26に流れ、食材
をバケット5から確実に搬出することが可能となり、食
材が残存することを防ぐことができる。
【0014】さらに本発明に従えば、複数のユニットU
1〜U6が設けられ、食材を連続して洗浄することがで
きるとともに、オーバーフロー溝35を仕切板160で
仕切ることによって、その終段側のユニットU5,U6
の貯留槽2からの水を、初段側のユニットU1〜U4の
貯留槽2に導いて再利用するので、水の消費量を節約す
ることができる。
【0015】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の反転洗浄装置1
の一部を拡大して示す断面図である。本実施例の反転洗
浄装置1は、食材を洗浄するための液体としての常温の
水が貯留される貯留槽2と、この貯留槽2の第1側部3
の上部に水平な回転軸線まわりに回転自在に設けられる
回転軸4と、前記回転軸線に垂直な平面で切断した断面
形状が、大略的にU字状であり、複数の透孔が形成さ
れ、前記回転軸4に固定され、食材が収納されるバケッ
ト5と、前記回転軸4を、バケット5が貯留槽2内に収
納され、底部25に対向する開口部を上方に向けた収納
位置6と、バケットが貯留槽2よりも上方に引揚げら
れ、開口部を側方または下方に向けた反転位置7とにわ
たって角変位されるように、前記回転軸線まわりに回動
する回動手段8(図2に図示)と、バケット5に設けら
れ、バケットの内面に向けて水を拡散噴射する複数の噴
射ノズル9を有する噴射手段10と、この噴射手段10
に水を供給する供給手段11(図4に図示)と、バケッ
ト5内の食材を撹拌する撹拌手段12とを含んで構成さ
れる。
【0016】回転軸4をその軸線まわりに回動すること
によって、バケット5の貯留槽2内にあって開口部を上
方に向けた収納位置6と、貯留槽2よりも上方に引揚げ
られて開口部を側方または下方に向けた反転位置7とに
わたって角変位される。
【0017】前記貯留槽2は、大略的に直方体形状の内
部空間を有し、上方に向けて開放されて形成される。こ
の貯留槽2は、前記第1側部3に、鉛直に設けられる第
1側板16と、この第1側板16と平行に設けられる第
2側部15側の第2側板17と、第1および第2側板1
6,17と垂直にかつ鉛直に設けられる第3側板18お
よび第4側板19と、底板20とによって形成される。
この貯留槽2には、第3側板18を有する第3側部13
に、凹所14が形成される。この凹所14は、貯留槽2
の上端から貯留槽2の上下方向の中央部付近まで、かつ
貯留槽2の第1側部3から他側部15に向かう方向(図
1の左右方向)中央部付近に形成される。また貯留槽2
の底部2aには、中央部付近に、前記貯留槽2内の水を
昇温させる加熱手段21が設けられる。この加熱手段2
1は、蒸気放出部22と、貯留槽2の外部に通じる接続
管路23とを有する。この加熱手段21から蒸気が放出
されることによって、前記水が昇温される。また貯留槽
2には、温度計24が設けられる。この温度計24は、
第3側板18の、貯留槽2の上下方向中央部付近に取付
けられる。この温度計24は、貯留槽2内の水の温度を
検出する。また貯留槽2には、底部2aの前記加熱手段
21の上方に、気泡を発生させる気泡発生手段として3
本の気泡発生管路33が設けられる。この気泡発生管路
33には、複数の放出孔が形成される。この気泡発生管
路33に空気が供給されると、放出孔より空気が放出さ
れ、気泡が発生される。
【0018】前記回転軸4は、その回転軸線が貯留槽2
の一側部3側の第1側板16と平行に存在するように設
けられる。
【0019】前記バケット5は(図1において)、仮想
線で示す収納位置6に配置された状態で、上方に向けて
開放される。またこのバケット5は、前記収納位置6に
配置された状態で、水平に位置される底部25と、上部
よりも下部がバケット5の内方に傾斜し、一対の互いに
対向する第1傾斜側部26および第2傾斜側部27と、
これらの各傾斜側部26,27とそれぞれ直交し、鉛直
な第1垂直側部28および第2垂直側部29とから成
る。これらの各側部26,27,28,29および底部
25には、たとえばパンチングなどによって円形の複数
の透孔が形成される。この透孔は、底部25と、各傾斜
側部26,27との連結部5a,5bには形成されな
い。この透孔の直径は、5〜20mm程度に選ばれ、洗
浄される食材の種類などによって適宜用いられる。たと
えば、この直径が5mmのバケットは、グリンピースや
とうもろこしなどの洗浄に適用され、10〜15mmの
バケットは、乱切りされた大根や人参、じゃがいも、椎
茸、海老、蛤などの洗浄に適用され、20mmのバケッ
トは、レタス、鰯、秋刀魚などに適用される。このバケ
ット5は、前記第1および第2傾斜側部26,27が前
記回転軸線と平行を成すように回転軸4に取付けられ
る。このバケット5は、矢符Aで示されるように前記回
転軸の回転軸線まわりに角変位される。
【0020】本件食材の反転洗浄装置では、複数(この
実施の形態では6)のユニットU1〜U6が、図1およ
び図3から明らかなように、初段U1から終段U6に向
かって、一方向(図1および図3の右方から左方)に隣
接して配置される。初段U1または初段側(図1および
図3の右方側)のユニットの反転位置7にあるバケット
5内の食材は、終段側(図1および図3の左方)に隣接
する次段のユニットの収納位置6にあるバケット5内に
搬入される。バケット5の前記側部26,27は、ユニ
ットU1〜U6が隣接して配置される前記一方向に、収
納位置6で、間隔をあけて互いに対向して設けられる。
回転軸4は、終段のユニットU6側にある側部26の上
部付近に設けられ、この回転軸4は、前記一方向に垂直
である水平な軸線を有する。
【0021】前記噴射手段10の噴射ノズル9は、前記
バケット5の開放される側の外方、すなわちバケット5
が収納位置6に配置された状態でバケット5の上方に、
かつ前記第2傾斜側部27寄りに設けられる。その噴射
孔は、後述のように、反転位置7で、底部25に臨み、
しかもバケット5の第2傾斜側部27寄りに向け、図1
において紙面に垂直な方向に扇状に拡散して水を噴射す
るように形成される。噴射ノズル9から噴射された水
は、矢符Gで示されるようにバケット5の内面に沿って
移動する。この水によってバケット5の内面に付着した
食材を洗い流すことができる。前述のように、底部25
と各傾斜側部との連結部5a,5bに前記透孔を形成し
ないことによって、前記水が第2傾斜側部27から底部
25へ、さらに第1傾斜側部26へ案内される。これに
よって、前記連結部5a,5bにおいて水がバケット5
外へ飛び出してしまうことを防止することができる。
【0022】前記撹拌手段12は、前記バケット5の第
1および第2傾斜側部26,27と平行な回転軸線まわ
りに往復運動すなわち角変位揺動し、前記バケット5の
開放される側の外方に、かつバケット5の第1傾斜側部
26から第2傾斜側部27に向かう方向中央部付近に枢
支される揺動軸30と、この揺動軸30からバケット5
の内部空間に向けて細長く延びる撹拌翼31とを有す
る。この撹拌翼31は、複数形成され、これらの撹拌翼
31の軸線は同一の平面上に形成される。
【0023】揺動軸30は、側部26と側部27との間
で、バケット5の開口部付近で、回転軸4に平行に水平
に延びる。撹拌翼31の基端部は、揺動軸30に固定さ
れる。この撹拌翼31は、バケット5の内部空間に向け
て細長く延びる。
【0024】反転洗浄装置1は、このような貯留槽2、
回転軸4、バケット5、回動手段8、噴射手段10およ
び撹拌手段12を含むユニットUが複数(U1,U2,
…,U(i−1),Ui;本実施例においてi=6)備
えられる。
【0025】図2は、図1においてバケット5を収納位
置6に配置した状態で、切断面線II−IIから見た断
面図である。前記洗浄槽2の底板20は、前記第3側板
18から第4側板19に向かうにつれて深くなるように
傾斜して形成される傾斜部20aと、第4側板19側の
水平部20bとから成る。この底板20の水平部20b
は、貯留槽2の最深部の底を形成する。この水平部20
bには、ドレン管32が取付けられる。このように貯留
槽2の底板20を傾斜させて形成することで、たとえば
土砂、虫類などの汚物を貯留槽2の最深部に導くことが
できる。またこのような最深部の底を形成している水平
部にドレン管32を取付けることによって、前記汚物を
水とともに排出することができる。また前記気泡発生管
路33は、第4側板19から第3側板に向けて水平に設
けられる。この気泡発生管路33には、第4側板側寄り
から空気が供給され、貯留槽2内に気泡を発生させる。
また前記加熱手段21の接続管路23は、第4側板19
側から貯留槽2の外部に向けて延びて設けられる。この
接続管路23に、蒸気が供給され、蒸気放出部21から
供給される蒸気が放出される。また第4側板には、給水
管継手部材34が取付けられる。この給水管継手部材3
4を介して、貯留槽2に水が供給される。
【0026】また、貯留槽2の前記第3側部13に対向
する第4側部36上部の外部には、貯留槽2において余
剰した水が流れ込むオーバーフロー溝35が設けられ
る。このオーバーフロー溝35は、食材洗浄装置1の一
側部に沿って設けられる。このオーバーフロー溝35の
ユニットU1側には、前記余剰した水の一部を一時的に
貯留する排水タンク37が設けられる。この排水タンク
37には、ドレン管38が取付けられる。また、排水タ
ンク37には図示しないフィルタが設けられている。こ
れによって余剰した水は、土砂、虫類、生菌、塵埃など
が除去されて、排水される。
【0027】前記回転軸4は、回転軸4の第1軸受け手
段39と第2軸受け手段40とによって支持される。
【0028】前記バケット5には、第3側部28および
第4側部29に上下方向に延びて、支持部材41a,4
1bがそれぞれ設けられる。この支持部材41a,41
bには、揺動軸用の第3軸手段42a、第4軸受け手段
42bが載置され固定される。これらの第3および第4
軸受け手段によって前記揺動軸30が回転自在に支持さ
れる。
【0029】前記回動手段8は、空気圧複動シリンダ4
3と、ピストン棒44と、回動アーム45とを含んで構
成される。前記空気圧複動シリンダ43は、直円筒状で
ある。この空気圧複動シリンダ43は、傾動自在に、そ
の下端部43aが枢支される。前記ピストン棒44は一
端が前記空気圧複動シリンダ43に挿入され、空気圧に
よって上下方向に伸長/縮退される。前記回動アーム4
5は、一端が回転軸4に固定され、他端が前記ピストン
棒44の他端に枢支される。このような回動手段8は、
貯留槽2の第3側部13側の外方に設けられる機械室5
4内に、回動アーム45およびピストン棒44の他端部
が機械室から上方に突出する状態で収納される。
【0030】前記噴射手段10は、水を噴射する複数
(本実施例において5)の噴射ノズル9と、この噴射ノ
ズル9に水を導く噴射水供給管路46とを含んで構成さ
れる。前記噴射ノズル9は、前記バケット5の各垂直側
部28,29間に設けられる。これらの噴射ノズル9の
うち、外側にそれぞれ位置する噴射ノズル9a,9b
は、バケットの底部25に向かう方向(図2において下
向きの方向)からやや各垂直側部28,29に臨むよう
に外方に向けてそれぞれ傾斜して設けられる。これらの
各外側の噴射ノズル9a,9b間の噴射ノズル9c,9
d,9eは、前記底部25に臨んで設けられる。このよ
うに各外側の噴射ノズル9a,9bを外側に向けて傾斜
して設けることで、バケットの第1および第2垂直側部
28,29に付着している食材についても流し去ること
ができ、バケット全体に付着している食材を流し去るこ
とができる。前記噴射水供給管路46は、略L字状に形
成され、第3側部28から第4側部29に向かう方向に
延び、水平に設けられる水平部46aと、この水平部4
6aからほぼ直角に屈折する屈折部46bとを有する。
この噴射水供給管路46の水平部46a側の一端は塞が
れ、噴射水供給管路46は、取付部材47によって、前
記バケット5に取付けられる。一方、屈折部46b側の
他端は、前記供給手段41の後述する流路開閉弁V2に
接続される。このような噴射水供給管路46の水平部4
6aに、前記噴射ノズル9が取付けられる。
【0031】前記撹拌手段12の揺動軸30の一端部に
は、揺動レバー49の一端部が取付けられる。前記撹拌
翼31は、長板状である。このような撹拌翼31は、そ
の幅方向に相互に間隔L1をあけて複数本(本実施にお
いて7本)、櫛歯状に設けられる。このような撹拌手段
12は、たとえばぜんまい、わらび、スライス肉、もず
くなどの比較的細長くて柔らかいものを梳くように撹拌
する場合など適用され、適度の撹拌効果を得ることがで
きる。このような撹拌手段12は、後述する駆動手段5
0および伝達手段64によって前記揺動軸30の回転軸
線まわりに揺動される。
【0032】前記駆動手段50は、前記機械室54内に
据え付けられ、回転動力を生み出すモータ51と、前記
モータ51に接続される減速機52と、減速機に接続さ
れる第1スプロケットホイール53と、機械室54の上
部に回転自在に支持される動力伝達軸55と、この動力
伝達軸55に取付けられる第2スプロケットホイール5
6および第3スプロケットホイール57と、前記貯留槽
2の凹所14に設けられる第4スプロケットホイール5
8および主動歯車59と、第1および第2スプロケット
ホイールを連結する第1チェン60と、第3および第4
スプロケットホイールを連結する第2チェン61とを含
んで構成される。
【0033】前記モータ51には、たとえば電動機が用
いられる。このモータ51は、機械室54の床54aに
据え付けられる。前記減速機52は、前記モータ51の
出力軸によって与えられる回転数を減少させる。前記第
1スプロケットホイール53は、前記揺動軸30の回転
軸線と平行な回転軸線を有するように減速機に接続され
る。この第1スプロケットホイール53には、減速機に
よって減速された回転力が与えられる。
【0034】前記動力伝達軸55は、前記揺動軸30の
回転軸線と平行な回転軸線を有するように、動力伝達軸
用の軸受け手段62a,62bによって、支持される。
前記第2スプロケットホイール56は、前記第1スプロ
ケットホイール53と同一の仮想平面内に存在するよう
に動力伝達軸に嵌合されるように取付けられる。前記第
3スプロケットホイール57は、前記貯留槽2の凹所1
4に上方において動力伝達軸55に嵌合されるように取
付けられる。前記第4スプロケットホイール58は、前
記揺動軸30の回転軸線と平行な回転軸線を有するよう
に前記凹所14の一側部63に回転自在にかつ前記第3
スプロケットホイール57と同一の仮想平面内に存在す
るように取付けられる。前記主動歯車59は、前記第4
スプロケットホイール58と同軸の回転軸線を有し、第
4スプロケットホイール58に取付けられる。これによ
って駆動手段50の駆動力は、前記回転軸4の回転軸線
と平行な回転軸線まわりに回転する主動歯車59の回転
力として与えられる。
【0035】前記伝達手段64は、前記主動歯車59と
噛合する従動歯車65と、一端部66aが従動歯車に枢
支された他端部66bに前記揺動軸30に取付けられる
揺動レバー49の他端に枢支される連結棒66とを含ん
で構成される。前記揺動歯車65は、揺動軸30の回転
軸線と平行な回転軸線まわりに回転自在に前記バケット
5の第1垂直側部28に取付けられる。前記連結棒66
の一端部66aは、ピンによって従動歯車65の回転軸
線から偏心した位置に枢支される。このような伝達手段
64は、前記主動歯車59に導かれた回転力を揺動軸3
0の揺動力すなわち回転軸30の回転軸線まわりの往復
運動力として伝達する。
【0036】このような構成をそれぞれ有する前記ユニ
ットU1〜Uiは、垂直に設けられる支持脚部67と、
この支持脚部67間にわたって水平に設けられる補強連
結部材68とを含んで構成される基台69に載置され固
定される。このような反転洗浄装置1は、たとえば工場
などの床70に載置される。
【0037】図3は、本実施例の反転洗浄装置1を簡略
化して示す斜視図である。食材71は、まず第1ユニッ
トU1において洗浄される。第1ユニットにおいて、食
材が洗浄されると、前述のようにバケット5が反転され
る。予め定める期間であるバケット5が反転位置7に配
置されている期間中、水が矢符B方向に噴射される。こ
れによって食材71は、その自重によって落下し、噴射
水による圧力によって内面に付着した食材も洗い流さ
れ、矢符Cに示されるように次のユニットU2のバケッ
ト5へ全ての食材が搬入される。このように食材71
は、第1ユニットU1から第6ユニットU6まで各ユニ
ットU1〜U6においてそれぞれ順次的に洗浄される。
最終段の第6ユニットU6において、この反転洗浄装置
1における最終段階の洗浄が終了すると、食材71は、
ホッパー72から搬送台車73などに移動され、後続す
る処理装置などへ搬送される。
【0038】このような反転洗浄装置1に備えられるバ
ケット5には、第1のユニットU1から最後のユニット
U6になるにつれて、水温が徐々に低くなるように水温
調節された水が貯留される。これによって、洗浄を行い
ながら、食材71を冷却し、食材71の鮮度を保つこと
ができる。また、前記オーバーフロー溝35の最終段の
ユニットU6側には、オーバーフロータンク150が設
けられる。このオーバーフロー溝35には、仕切板16
0が設けられる。このオーバーフロー溝35は、仕切板
160に関してオーバーフロータンク150側に水を導
く回収用流路35aと、仕切板160に関して排水タン
ク37側に水を導く排水用流路35bとを含んで構成さ
れる。各ユニットU1〜U6の洗浄槽2において、余剰
した水はオーバーフロー溝35に矢符Dで示されるよう
に流れ込む。本実施例では、前記仕切板160は、第4
ユニットU4と、第5ユニットU5との間に設けられ
る。したがって余剰した水のうち、最終段側のユニット
U5,U6において余剰した水は、オーバーフロータン
ク150に導かれ、一時的に貯留されて、排出口38a
から図示しないポンプおよび戻り管路を介して第1のユ
ニットU1貯留槽2に導かれ、再利用される。すなわ
ち、一度洗浄に用いられた水のうち比較的きれいな水
は、無駄にすることなく、再利用される。一方、初段側
に近いユニットU1〜U4において余剰した水は、前記
排水タンク37に集水され、前述のようにドレン管38
から排出される。
【0039】図4は、本実施例の食材洗浄装置1の配管
系統図である。前記供給手段11は、たとえば水道源な
どの給水源74と、この給水源74から導かれた水を冷
却する冷却手段75と、この冷却手段75によって冷却
された水を前記噴射手段10に供給する供給管路76と
前記供給管路76に介在される電磁弁V1および流路開
閉弁V2とを含んで構成される。
【0040】前記給水源74は、反転洗浄装置1に1つ
設けられる。前記冷却手段75は、たとえば圧縮冷凍機
などによって実現される。この冷却手段75は、反転洗
浄装置1に1つ設けられる。前記供給管路76は、各ユ
ニットU1〜U6に個別に設けられる個別供給管路77
と、個別供給管路77に接続される共通管路78とを有
する。前記電磁弁V1および流路開閉弁V2は、各個別
管路にそれぞれ設けられる。これによって各ユニットU
1〜U6毎に、噴射手段10によって水を供給するか否
かを選択し、水を噴射させるか否かを選択することがで
きる。
【0041】以上のような構成を有する供給手段11の
共通供給管路78には、第2ユニットU2〜第6ユニッ
トU6の貯留槽2に洗浄用の液体としての水を供給する
貯留水供給管路79がそれぞれ設けられる。この各貯留
水供給管路79には、貯留水流路開閉弁V3がそれぞれ
介在される。これによって、第2ユニットU2〜第6ユ
ニットU6の各貯留槽2に供給される水量を調節するこ
とができる。このような各貯留水供給管路79を介し
て、第5ユニットU5および第6ユニットU6の各貯留
槽2にそれぞれ供給された水のうち、各貯留槽2におい
て余剰した水は、前記回収用流路35aを介してオーバ
ーフロータンク150に一時的に貯留される。このオー
バーフロータンク150には、前記排水口38aに、戻
り管路80の一端が接続される。この戻り管路80の他
端は、第1ユニットU1の貯留槽2に接続される。この
戻り管路80には、ポンプ81が介在される。このポン
プ81によって、オーバーフロータンク150内の水が
汲上げられ、第1ユニットU1の貯留槽2に供給され
る。また戻り管路80には、ポンプ81よりも水の供給
方向下流側に、第1ユニット用の貯留水流路開閉弁V4
が介在される。これによって第1ユニットU1の貯留槽
2に供給される水量を調節することができる。
【0042】また各貯留槽2には、前記ドレン管32に
接続される排水管路82がそれぞれ設けられる。各貯留
槽2に貯留されている水のうち、土砂、虫類などの汚物
を含む水は、排水管路82からそれぞれ排水される。こ
の排水管路82には、排水弁V5がそれぞれ介在され
る。この排水弁V5によって、排水される水の量を調整
することができる。
【0043】また反転洗浄装置1には、前記気泡発生管
路33に空気を供給する空気供給源83と空気を導く空
気供給管路84とが設けられる。前記空気供給源83
は、反転洗浄装置1に1つ設けられ、たとえば送風機な
どによって実現される。前記空気供給管路84は、各ユ
ニットU1〜U6に共通に設けられる共通空気供給管路
85と、各ユニットU1〜U6毎に個別に設けられる個
別空気供給管路86とを有する。前記共通空気供給管路
85は、空気供給源83に接続される。前記個別空気供
給管路86は、共通空気供給管路85に接続される統一
管路87と、この統一管路87から3本に分岐し、前記
気泡発生管路33に接続される分岐管路88とから成
る。各統一管路87には、各ユニットに空気を供給する
か否かを選択する統一管路開閉弁V6がそれぞれ介在さ
れる。この統一管路開閉弁V6によって、各ユニットU
1〜U6の貯留槽2内に気泡を発生させるか否かをそれ
ぞれに選択することができる。前記各分岐回路88に
は、分岐管路開閉弁V7がそれぞれ介在される。この各
分岐管路開閉弁V7によって、各気泡管路33から発生
させる気泡の量を調整することができる。
【0044】また反転洗浄装置1には、前記加熱手段2
1に蒸気を供給する蒸気発生源89と、その蒸気を加熱
手段21に導く第1蒸気供給管路90とが備えられる。
前記蒸気発生源89は、反転洗浄装置1に1つ備えら
れ、たとえば温水ボイラなどによって実現される。前記
第1蒸気供給管路90は、各ユニットU1〜U6に共通
に設けられる蒸気共通管路91と、各ユニットU1〜U
6毎に個別に設けられる個別蒸気供給管路92とを有す
る。前記共通蒸気供給管路91は、前記蒸気発生源89
に接続される。前記個別蒸気供給管路92は、一端が蒸
気供給管路91に接続されて他端が加熱手段21に接続
される。各個別蒸気供給管路92には、蒸気流路開閉弁
V8がそれぞれ設けられる。この蒸気流路開閉弁V8に
よって、各加熱手段21に供給される蒸気の量を調節す
ることができる。また蒸気発生源89には、第2蒸気供
給管路93の一端が接続される。この第2蒸気供給管路
93は、三方弁V9を介して前記空気供給管路84に接
続される。この第2蒸気供給管路93には、第2蒸気供
給管路開閉弁V10が介在される。通常時、第2蒸気供
給管路開閉弁V10は、流路が遮断されており、三方弁
V9は、空気供給管路87の流路を開放し、空気を導い
ている。このような三方弁V9および第2蒸気供給管路
開閉弁V10を操作することによって、前記空気供給管
路84の、三方弁V9よりも空気供給方向下流側に蒸気
を供給することができる。これによって空気供給管路8
4を洗浄殺菌することができる。
【0045】また反転洗浄装置1には、制御装置94が
備えられる。制御装置94は、制御手段95と入力手段
96とを有する。前記制御手段95には、前記各貯留槽
2に設けられる温度計24によって検出される貯留槽2
内の水の温度が入力される。検出された水温が、設定さ
れた温度よりも低い場合には、制御手段35は、蒸気発
生源89および蒸気流路開閉弁V8に信号を送り、蒸気
発生源89の動作および蒸気流路開閉弁V8の開閉を制
御する。
【0046】一方、前記検出された水温が、測定された
温度以上の場合には、制御手段95は、冷却手段75な
らびに貯留水供給管路開閉弁V3に信号を送り、冷却手
段75の動作ならびに貯留槽供給管路開閉弁V3の開閉
を制御する。また制御手段95は、前記ポンプ81に備
えられるモータ97ならびに第1ユニット用の貯留水供
給管路開閉弁V4に信号を送り、モータ97の動作なら
びに第1ユニット用の貯留水供給管路開閉弁V4の開閉
を制御して、第1のユニットU1の貯留槽2に供給され
る水量を制御する。このように蒸気発生源89、蒸気流
路開閉弁V8、冷却手段15、貯留水供給管路V3,V
4およびモータ97を制御することによって、各貯留槽
2の水温を、制御することができる。さらに制御手段9
5によって、前記電磁弁V1に信号が送られ、常時開で
ある電磁弁V1に対し、流路を遮断するように制御する
ことができる。前記入力手段96は、制御手段にデータ
を入力することができる。データは、たとえば各ユニッ
トU1〜U6の貯留槽2内の水温、電磁弁V1の開閉時
期などである。また入力手段96によって、冷却手段7
5、貯留水供給管路開閉弁V3、蒸気発生源89,蒸気
流路開閉弁V8、モータ97、第1ユニット用の貯留水
流路開閉弁V4などを、マニュアル制御することができ
る。
【0047】図5は、本実施例の反転洗浄装置1に備え
られる回転軸4、バケット5、回動手段8、噴射手段1
0、供給手段11に備えられる噴射水流路開閉弁V2お
よび回転軸用の軸受け手段39とを示す分解斜視図であ
る。
【0048】前記噴射水流路開閉弁V2は、円筒状であ
る弁体98と、前記弁体98の一部が前記回転軸4の回
転軸線と同一の軸線まわりに回転自在に収納される弁箱
99とから成る。前記弁体98は、軸線方向中央部98
aが両端部98b,98cよりも太い径を有して形成さ
れる。この弁体98には、軸線方向に延び、かつ一端が
前記中央部98aにおいて半径方向外方に開口し、他端
が弁体98の一端部98bにおいて半径方向外方に開口
する第1弁孔100が形成される。この弁体98には、
第1弁孔100の一端部100aに、前記噴射水供給管
路46の屈折部46b側の流路の端部46cとが連通す
るように噴射水供給管路46が取付けられる。前記弁箱
99には、前記弁体98の一端部98bが嵌合される嵌
合孔101が形成される。また弁箱99には、一端が前
記嵌合孔に臨んで開口し、他端が弁箱99の上部におい
て開口する第2弁孔102が形成される。この弁箱99
は、前記嵌合孔101に前記弁体98の一端部98bが
嵌合された状態で、弁体98を軸支する。また、嵌合孔
101に前記弁体98の一端部98が嵌合された状態
で、弁体98が前記回転軸線まわりにある位置に角変位
されたときに、前記第1弁孔100と第2弁孔102と
が連通する。
【0049】前記弁体98の他端部98cは、前記回転
軸用の軸受け手段39によって、回転軸4とともに支持
される。この弁体98は、前記回転軸4に連結される。
これによって、回転軸4の角変位に対応して、同様に角
変位される。
【0050】前記回動手段8が駆動され、空気圧複動シ
リンダ43によって、ピストン棒44が矢符E方向に縮
退されると、前記回動アーム45が矢符F方向に角変位
され、前記回転軸4が回動される。この回動によって前
記弁体98が、角変位される。バケット5が前記反転位
置7に配置されたときの弁体98の位置が、前記ある位
置である。この位置に弁体98が角変位されていると
き、すなわち予め定める期間であるバケット5が反転位
置7に配置されている期間、供給手段11によって前記
噴射手段10に水が供給される。すなわち、このような
簡単な構造の噴射水流路開閉弁V2を備えることで、回
動手段8によるバケット5の角変位に連動して、噴射水
が導かれる前記個別管路77の流路が機械的に開放/遮
断される。したがって、流路を弁の手動操作によって開
放/遮断する手間を省くことができ、利便性が向上され
る。また、噴射水が必要とされる期間、すなわちバケッ
ト5が上昇して反転位置7に角変位されている期間のみ
供給されるので、水を無駄に使用することを防止するこ
とができる。
【0051】図6は、本実施例の反転洗浄装置1に備え
られるバケット5の第1垂直側部28側(図2において
右方向)から見て示す正面図である。前記伝達手段64
の連結棒66の一端部66aは、前記従動歯車65の回
転軸線から距離L2偏心した位置で従動歯車65に枢支
される。一方、他端部66bは、前記揺動軸30の回転
軸線から距離L3離れた位置で、前記揺動軸30に基端
部49aが固定される揺動レバー49の遊端部49bに
枢支される。この揺動レバー49の遊端部49bには、
長さL4の長孔103が形成される。これによって長孔
103の長さL4だけ、連結棒66の他端部66bの枢
支される位置を移動させることができる。図6において
連結棒66の他端部66bは、長孔103の最も半径方
向外方側すなわち前記揺動軸30から最も離反された位
置に枢支されている。前記間隔L2およびL3ならびに
長孔の長さL4の間には、次式が成り立つ。
【0052】 L2<L3−L4 …(1) ここで右辺(L3−L4)は、長孔103の最も揺動軸
30寄りの位置に連結棒66の他端部66bが枢支され
たときに、その他端部66bの軸線と前記揺動軸30の
軸線との間の距離を表す。このような前記式(1)を満
たすように、間隔L2およびL3ならびに長孔の長さL
4を適宜選ぶことによって、従動歯車65の回転によっ
て、揺動軸30をその回転軸線まわりに往復運動させ、
撹拌翼31を揺動させることができる。また、長孔10
3を形成することによって、連結棒66の他端部66b
の枢支される位置を移動させることができ、撹拌翼31
の揺動角を選択的に変化させることができる。また、揺
動レバー49と連結棒66の他端部66bとの連結点
は、従動歯車65の回転軸線と、揺動軸30の軸線とを
含む仮想平面に関して一方側の領域(図6の右側)に常
に存在するように設けられる。これによって、撹拌翼3
1に一定の振れ幅で揺動を与えることができる。式1か
ら明らかなように、連結棒66の一端部66aと従動歯
車65の軸線との間の距離L2は、連結棒66の他端部
66bと揺動軸30の軸線との間の距離(L3−L4)
未満に選ばれる。
【0053】図7は、貯留槽2に形成される凹所14を
拡大して示す斜視図である。前記主動歯車59は、凹所
14の下部に配置される。バケット5が収納位置6に配
置されると、このような凹所14に前記バケット5に取
付けられる伝達手段64が嵌まり込み、主動歯車59と
従動歯車65とが噛合される。これによって前記駆動手
段50からの回転力が前記撹拌手段12に伝達される。
したがってバケット5が収納位置6に配置されたときの
み駆動手段50によって撹拌手段12が駆動される。
【0054】図8は、本実施例の反転洗浄装置1に備え
られるバケット5を第2垂直側部29側(図2の左方
向)から見て退避手段105の動作を示す図である。前
記バケット5の第2垂直側部29側には、バケット5が
反転位置7に角変位されたときに、撹拌翼31を、バケ
ット5の上方となる一側部である第2傾斜側部27側へ
退避させる退避手段105が設けられる。退避手段10
5は、前記揺動軸30に枢支される揺動片106と、こ
の揺動片106に前記バケット5に退避して、前記揺動
軸30の回転軸線まわりに角変位させる連結片107
と、前記揺動軸30に固定される揺動ピン108とを含
んで構成される。前記揺動片106は、板状である。こ
の揺動片106は、第1隅部106aが前記揺動軸30
に枢支される。第2隅部106bには、長孔109とが
形成される。この長孔109は、揺動片106が揺動軸
30に枢支された状態で、揺動軸30の回転軸線に向け
て延びるように形成される。また、バケット5が収納位
置6に配置され、前記第1隅部106aが、残余の隅部
よりも下方に位置される状態で、前記第2隅部よりも前
記揺動軸30に近い第3隅部106cには、係止ピン1
10が、バケット5の内方側(図8において紙面の向
側)に向けて立設される。
【0055】前記連結片107は、一端部107aが貯
留槽2に枢支される。図8の紙面上において、一端部1
07aが枢支される位置Pは、バケット5が反転位置7
に配置されたときに揺動軸30の回転軸線の位置Tより
も、バケット5が収納位置6に配置されたときの揺動軸
30の回転軸線の位置Sに近い位置に選ばれる。連結片
107の他端部107bは、バケット5が収納位置6に
配置された状態で、前記係止ピン110が揺動軸30の
回転軸線を中心に鉛直方向に対して角度θ1を成して回
転軸4側へ傾斜した位置に存在するように前記長孔10
9にピンが挿入され枢支される。連結片107の一端部
107aが、図8の紙面において、バケット5の回転中
心である回転軸4の回転軸線の位置Oから偏心した位置
に連結されることによって、バケット5が回転軸4まわ
りに角変位されると、これに応答し、前記揺動片106
がバケット5に対して揺動軸30まわりに角変位され
る。また連結片107の他端部107bを長孔109の
どの位置にピンを挿入し枢支するかによって、揺動片1
06の揺動角を選択することができる。たとえば、長孔
109の最も揺動軸30寄りに枢支すれば、前記揺動角
は最も大きくなり、長孔109の最も揺動軸30から離
反した位置に枢支すれば、前記揺動角は最も小さくな
る。
【0056】前記揺動ピン108は、揺動軸30から前
記回転軸4側に延びて固定される。この揺動ピン108
は、バケット5が収納位置6に配置された状態で、前記
撹拌翼31が最も第1傾斜側部26寄りの位置111に
配置されたときに、揺動軸30の回転軸線を中心として
鉛直方向に対し回転軸4側へ前記角度θ1よりも大きな
角度θ2を成すように傾斜して設けられる。
【0057】またこれらの揺動片106、連結片107
および揺動ピン108は、バケット5が反転位置7に配
置された状態では、前記撹拌翼31が最も第2傾斜側部
27寄りの位置112に配置されたときに、前記揺動ピ
ン108に係止ピン110が当接するように構成され
る。また、係止ピン110のバケット5に対する揺動角
θ3は、撹拌翼31の揺動角θ4よりも大きく選ばれ
る。さらに角度θ1,θ2,θ3およびθ4は、それら
の間に次式の関係が成り立つように選ばれる。
【0058】 θ1<θ2 …(2) θ3>θ4 …(3) θ3−θ4=θ2−θ1 …(4) このように前記角度θ1が角度θ2より小さく選ばれる
ことによって、撹拌手段12が駆動されたとき、退避手
段105によって阻止されることなく、撹拌動作(揺動
動作)することができる。また、角度θ3が角度θ4よ
りも大きくかつ角度θ3と角度θ4との差が、前記角度
θ2と角度θ1との差と等しくなるように選ばれること
によって、バケット5が反転位置7に配置されたとき
に、係止ピン110によって揺動ピン108が押圧さ
れ、撹拌翼112を最も第2傾斜側部27側へ退避させ
ることができる。
【0059】図1〜図8において示した実施例の撹拌手
段において、櫛歯状の撹拌翼は、6本以上あるいは8本
以上設けられてもよい。
【0060】またさらに本発明の他の実施例として、気
泡発生管路33は、2本以下あるいは4本以上設けられ
てもよい。また、気泡発生管路33によって成る気泡発
生手段に代えて超音波発生素子を用いるようにしてもよ
く、また低周波振動装置を用いるようにしてもよい。こ
れらの超音波発生素子および低周波振動装置は、気泡発
生手段と同様に洗浄効果を向上させることができる。ま
た洗浄が終了した食材に、殺菌灯などを備えることによ
って、殺菌光線を照射するようにしてもよい。また、こ
の反転洗浄装置1は、食材を茹でたり、蒸したりなどの
加熱処理に用いてもよい。また貯留槽に貯留される液体
として水を用いたけれども、温水、前述の実施例で用い
た水よりもさらに温度の低い冷水、洗剤または薬液が溶
解または混合された液体、食塩水などを用いてもよい。
また、噴射手段10ならびに撹拌手段12は、各ユニッ
トU1〜U6にそれぞれ備えられてもよく、また備えら
れないユニットが存在してもよい。またユニットは、6
つ設けられたが、5つ以下あるいは7つ以上設けられる
ようにしてもよい。
【0061】また上述の実施例において、仕切板160
は、第4ユニットU4と第5ユニットU5との間に設け
られたけれども、本発明の他の実施例として、初段側に
近い位置、たとえば第2ユニットU2と、第3ユニット
U3との間、または、第3ユニットU3と第4ユニット
U4との間などに設けられてもよく、また最終段側に近
い位置、たとえば第5ユニットU5と第6ユニットU6
との間などに設けられるようにしてもよい。
【0062】このような反転洗浄装置1は、バケットの
透孔の直径を選び、撹拌手段12を適宜選択することで
大根、人参、じゃがいも、ブロッコリー、カリフラワ
ー、ぜんまい、わらび、椎茸、たけのこ、リンゴ、梨
子、オレンジ、チェリー、グリーンピース、コーン、海
老、あさり、しじみ、蛤、帆立、わかめ、昆布、鰯、秋
刀魚、鯵などの洗浄に好適に用いることができる。
【0063】また、大根、人参、じゃがいも、ブロッコ
リー、カリフラワー、椎茸、たけのこ、グリーンピー
ス、ぜんまい、わらび、コーン、わかめ、昆布、鰯、秋
刀魚、鯵、鰈の切り身、鱈の切り身、魚のすり身のねり
もの、海老、あさり、しじみ、蛤、帆立、うどん、そ
ば、そうめん、中華そば、細切り肉、薄切り肉、ミンチ
肉などを茹でたり、蒸したりする加熱処理に好適に用い
ることができる。
【0064】また、前記バケットの透孔の直径を1mm
程度に形成することで、米などの小さな食材についても
同様の洗浄および加熱処理を行うことができる。
【0065】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、食材の反
転洗浄装置には、複数の透孔が形成されるバケットと、
バケットが固定された回転軸4を回動する駆動手段と、
バケットが反転位置に配置されたときに水を噴射する噴
射ノズルが設けられるので、バケットが反転位置7に配
置されたとき、噴射ノズルから液体が噴射されてバケッ
ト内の食材を洗い流すことができ、バケットに処理済み
の食材が残ったまま収納位置6に戻され、2度処理され
ることを防止することができるので、食材を効率よく処
理できる。また茹でたり、蒸したりなどの加熱処理を行
う場合には、2度ボイルされ、品質が低下することを防
止することができる。
【0066】また本発明によれば、回転軸に連動し、バ
ケットが収納位置6から反転位置7へ角変位される反転
時の期間にわたって、水の流路を開放する流路の開閉弁
V2が備えられるので、バケットの角変位動作に対応し
て、機械的に水の流路を開閉することができ、利便性が
向上されるとともに、水を無駄に使用することを防止す
ることができる。
【0067】さらに本発明によれば、反転洗浄装置に
は、バケットの内部空間に複数の撹拌翼が設けられ、バ
ケットの収納位置では、主動歯車59の動力は従動歯車
65に伝達され、連結棒66から揺動レバー49を経て
揺動軸30に伝達されて揺動軸30、したがって撹拌翼
が駆動され、バケットが反転位置7にあるときには従動
歯車65は主動歯車59から離脱する。したがってバケ
ットが収納位置にあるときには、バケットの内部空間に
設けられる撹拌翼によってバケット内の食材を効率よく
撹拌することができ、洗浄など効率よく速く処理するこ
とができる。また、バケットが反転動作されているとき
には、撹拌翼が駆動されないので、誤操作などによって
食材を搬出中に撹拌し、撤き散らすことを防止すること
ができる。
【0068】さらに本発明によれば、撹拌手段は、中央
軸から放射状に延びる複数の撹拌翼を有する撹拌用回転
体が備えられ、バケットの内部空間に配置されるので、
食材は大きな塊を砕くように撹拌され、比較的大きな食
材を効率よく撹拌することができる。
【0069】さらに本発明によれば、反転洗浄装置に
は、バケットが反転位置に角変位されたとき、撹拌手段
をバケットの上方となる他方の側部27側へ退避させる
ので、食材をバケット内から搬出する際に撹拌翼が搬出
の妨げとなるのを防止することができ、手際よく食材を
搬送し、処理能率を向上させることができる。
【0070】さらに本発明によれば、バケット5の底部
25と前記各側部26,27との連結部5a,5bに
は、前記透孔が形成されておらず、噴射ノズル9は、前
記他方の側部29寄りに向けられ、しかもバケット5の
内面の底部25に臨んでいるので、前記他方の側部27
に沿う水は、底部25に案内され、さらに前記一方の側
部26に導かれる。したがってこの噴射ノズル9からの
水によって、バケット5内の食材が円滑に搬出され、残
存することが防がれる。
【0071】さらに本発明によれば、複数のユニットU
1〜U6が初段U1から終段U6に向かって一方向に隣
接して配置され、初段U1から終段U6に順次的に食材
を洗浄して搬出することができるとともに、オーバーフ
ロー溝35には仕切板160が設けられ、その仕切板1
60よりも終段側のユニットU5,U6の貯留槽2から
オーバーフローした水を、初段側のユニットU1〜U4
の貯留槽2に導いて再利用することができるので、水の
消費量を節約することができるという効果もまた、達成
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の反転洗浄装置1の一部を拡
大して示す断面図である。
【図2】図1においてバケット5を収納位置6に配置さ
せた状態で、切断面線II−IIから見た断面図であ
る。
【図3】反転洗浄装置1を簡略化して示す斜視図であ
る。
【図4】反転洗浄装置1の配管系統図である。
【図5】反転洗浄装置1に備えられる回転軸4、バケッ
ト5、回動手段8、噴射手段10、供給手段11に設け
られる噴射水流路開閉弁V2および回転軸用の軸受け手
段39を示す分解斜視図である。
【図6】反転洗浄装置1に備えられるバケット5を、第
1垂直側部28側(図2において右方向)から見た正面
図である。
【図7】貯留槽2に形成される凹所14を拡大して示す
斜視図である。
【図8】反転洗浄装置1に備えられるバケット5を第2
垂直側部29側(図2の左方向)から見た退避手段10
5の動作を示す図である。
【符号の説明】
1 反転洗浄装置 2 貯留槽 4 回転軸 5 バケット 8 回動手段 9 噴射ノズル 10 噴射手段 11 供給手段 12 撹拌手段 21 加熱手段 33 気泡発生管路 50 駆動手段 64,120,130 伝達手段 74 給水源 75 冷却手段 94 制御装置 105 退避手段 V2 噴射水流路開閉弁

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)水が貯留され、上方が開放した貯
    留槽2と、 (b)食材が収納され、底部25と底部25に対向する
    開口部とを有し、互いに対向する一対の側部26,27
    を有し、底部25と前記側部26,27とには複数の透
    孔が形成されるバケット5と、 (c)バケット5の一方の前記側部26の上部付近を角
    変位可能に支持する水平な軸線を有する回転軸4と、 (d)回転軸4をその軸線まわりに回動して、バケット
    5の貯留槽2内にあって開口部を上方に向けた収納位置
    6と、貯留槽2よりも上方に引揚げられて開口部を側方
    または下方に向けた反転位置7とにわたって角変位させ
    る駆動手段43,44,45と、 (e)前記一方の側部26と他方の側部27との間で、
    バケット5の開口部付近で、回転軸4に平行に水平に延
    び、バケット5に枢支される揺動軸30と、 (f)揺動軸30に基端部が固定され、バケット5の内
    部空間に向けて細長く延びる複数の撹拌翼31であっ
    て、これらの各撹拌翼31の軸線は同一の平面上に形成
    されて櫛歯状である、そのような撹拌翼31と、 (g)揺動軸30に枢支される揺動片106と、 (h)揺動軸30に固定される揺動ピン108と、 (i)揺動片106に立設され、前記反転位置7で撹拌
    翼31が前記他方の側壁27寄りに傾斜した状態で揺動
    ピン108に当接して揺動ピン108を支持し、前記収
    納位置6で揺動ピン108に当接せずに撹拌翼31の揺
    動を許容する係止ピン110と、 (j)一端部107aと他端部107bとを有し、前記
    一端部107aは、貯留槽2に枢支されバケット5が反
    転位置7に配置されたときに揺動軸30の軸線の位置T
    よりもバケット5が収納位置6に配置されたときの揺動
    軸30の軸線の位置Sに近い位置に選ばれ、前記他端部
    107bは、揺動片106に枢支される連結片107
    と、 (k)揺動軸30に一端部49aが固定される揺動レバ
    ー49と、 (l)揺動軸30よりもバケット5の底部25寄りで、
    揺動軸30の軸線に平行な軸線まわりに回転自在にバケ
    ット5に設けられる従動歯車65と、 (m)一端部66aは、従動歯車65の軸線から偏心し
    た位置に枢支され、他端部66bは、揺動レバー49の
    他端部49bに枢支され、連結棒66の一端部66aと
    従動歯車65の軸線との間の距離L2は、連結棒66の
    他端部66bと揺動軸30の軸線との間の距離(L3−
    L4)未満に選ばれる連結棒66と、 (n)バケット5の前記収納位置6で従動歯車65に噛
    合し、前記反転位置7で従動歯車65との噛合を解除す
    る主動歯車59と、 (o)主動歯車59を回転駆動する手段57,58,6
    1と、 (p)バケット5に固定され、バケット5の内面の底部
    25に臨む複数の噴射ノズル9と、 (q)噴射水流路開閉弁V2であって、 回転軸4に連結されて回転軸4とともに角変位し、半径
    方向外方に開口する第1弁孔100が形成される弁体9
    8と、 弁体98が角変位可能に収納され、第2弁孔102を有
    し、この第2弁孔102は、管路46を介して噴射ノズ
    ル9に接続され、第1および第2弁孔100,102
    は、バケット5の収納位置6で遮断しており、バケット
    5の反転位置7で連通する弁箱99とを有する噴射水流
    路開閉弁V2とを含むことを特徴とする食材の反転洗浄
    装置。
  2. 【請求項2】 噴射ノズル9は、前記他方の側部27寄
    りに向けられ、 バケット5の底部26と前記各側部26,27との連結
    部5a,5bには、前記透孔が形成されていないことを
    特徴とする請求項1記載の食材の反転洗浄装置。
  3. 【請求項3】 複数のユニットU1〜U6が、初段U1
    から終段U6に向かって一方向に隣接して配置され、 各ユニットU1〜U6は、 (a)水が貯留され、上方が開放した貯留槽2と、 (b)食材が収納され、底部25と底部25に対向する
    開口部とを有し、前記一方向に間隔をあけて互いに対向
    する一対の側部26,27を有し、底部25と前記側部
    26,27とには複数の透孔が形成されるバケット5
    と、 (c)バケット5の終段U6側にある一方の前記側部2
    6の上部付近を角変位可能に支持する前記一方向に垂直
    であってかつ水平な軸線を有する回転軸4と、 (d)回転軸4をその軸線まわりに回動して、バケット
    5の貯留槽2内にあって開口部を上方に向けた収納位置
    6と、貯留槽2よりも上方に引揚げられて開口部を側方
    または下方に向けた反転位置7とにわたって角変位させ
    る駆動手段43,44,45と、 (e)前記一方の側部26と他方の側部27との間で、
    バケット5の開口部付近で、回転軸4に平行に水平に延
    び、バケット5に枢支される揺動軸30と、 (f)揺動軸30に基端部が固定され、バケット5の内
    部空間に向けて細長く延びる複数の撹拌翼31であっ
    て、これらの各撹拌翼31の軸線は同一の平面上に形成
    されて櫛歯状である、そのような撹拌翼31と、 (g)揺動軸30に枢支される揺動片106と、 (h)揺動軸30に固定される揺動ピン108と、 (i)揺動片106に立設され、前記反転位置7で撹拌
    翼31が前記他方の側壁27寄りに傾斜した状態で揺動
    ピン108に当接して揺動ピン108を支持し、前記収
    納位置6で揺動ピン108に当接せずに撹拌翼31の揺
    動を許容する係止ピン110と、 (j)一端部107aと他端部107bとを有し、前記
    一端部107aは、貯留槽2に枢支されバケット5が反
    転位置7に配置されたときに揺動軸30の軸線の位置T
    よりもバケット5が収納位置6に配置されたときの揺動
    軸30の軸線の位置Sに近い位置に選ばれ、前記他端部
    107bは、揺動片106に枢支される連結片107
    と、 (k)揺動軸30に一端部49aが固定される揺動レバ
    ー49と、 (l)揺動軸30よりもバケット5の底部25寄りで、
    揺動軸30の軸線に平行な軸線まわりに回転自在にバケ
    ット5に設けられる従動歯車65と、 (m)一端部66aは、従動歯車65の軸線から偏心し
    た位置に枢支され、他端部66bは、揺動レバー49の
    他端部49bに枢支され、連結棒66の一端部66aと
    従動歯車65の軸線との間の距離L2は、連結棒66の
    他端部66bと揺動軸30の軸線との間の距離(L3−
    L4)未満に選ばれる連結棒66と、 (n)バケット5の前記収納位置6で従動歯車65に噛
    合し、前記反転位置7で従動歯車65との噛合を解除す
    る主動歯車59と、 (o)主動歯車59を回転駆動する手段57,58,6
    1と、 (p)バケット5に固定され、バケット5の内面の底部
    25に臨む複数の噴射ノズル9と、 (q)噴射水流路開閉弁V2であって、 回転軸4に連結されて回転軸4とともに角変位し、半径
    方向外方に開口する第1弁孔100が形成される弁体9
    8と、 弁体98が角変位可能に収納され、第2弁孔102を有
    し、この第2弁孔102は、管路46を介して噴射ノズ
    ル9に接続され、第1および第2弁孔100,102
    は、バケット5の収納位置6で遮断しており、バケット
    5の反転位置7で連通する弁箱99とを有する噴射水流
    路開閉弁V2とを含み、 初段U1または初段側のユニットの反転位置7にあるバ
    ケット5内の食材が、終段側に隣接する次段のユニット
    の収納位置6にあるバケット5内に搬入され、 各貯留槽2の一側方には、前記一方向に沿って延びるオ
    ーバーフロー溝35が設けられ、各貯留槽2からの水が
    オーバーフローしてオーバーフロー溝35に排出され、 オーバーフロー溝35には、流れ込んだ水をユニットU
    1〜U6の初段側と終段側とに分ける仕切板160が設
    けられ、 オーバーフロー溝35内にある仕切板160よりも終段
    側のユニットU5,U6の貯留槽2からの水を、初段側
    のユニットU1〜U4の貯留槽2に導いて再利用するこ
    とを特徴とする食材の反転洗浄装置。
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