JP3653220B2 - 食品洗浄装置 - Google Patents

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JP3653220B2
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文洋 後藤
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種野菜、魚介類などの食品を洗浄する食品洗浄装置に関し、更に詳細に述べると、昆虫、泥、小石等の如き異物や魚の鱗を除去しながら食品を洗浄する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
食用くらげ、海草、剥き身又は殻付き貝類等の海産物や、野菜、果物等を含む農産物の如き種々の食品は、採取後で料理前に、昆虫、泥、小石、砂、藁、毛髪等の異物が付着する傾向があり、また海産物は表面に鱗を有するものがある。
【0003】
例えば、一般に、中華料理に用いられる食用くらげは、塩保存されて市販されている。これらの塩保存されている食用くらげは、塩分を除去するために水洗いされた後、料理前に短時間加熱される。このくらげは、細切れされ、他の食品と組み合わせてドレッシングされる。くらげは、特異な味を有し、低カロリー食品であるので、高い需要がある。
【0004】
このくらげの運搬中に良好な品質を維持するために、採取後塩保存するのが一般的であるが、加工及び/又は包装する前に、塩水で洗浄し、所定の寸法に切断される。海草や貝類の如き食用くらげ以外の海産物も食用くらげと同様に処理される。
【0005】
更に、野菜や果物の如き農産物は、貯蔵や運搬の目的で採取後包装される。これらは、包装前や料理前に、水洗いされなければならない。昆虫、泥、小石、砂、藁、毛髪等の異物や魚の鱗等の食品に付着されているものは、料理前や食前に除去されなければならない。
【0006】
1つの従来技術では、これらの食品の被除去物は、食品を駕籠に入れて水槽内に浸漬することによって洗浄されており、これは、特開平8−322532号公報及び特開平10−117947号公報に記載されている。他の従来技術では、被除去物は、食品をコンベヤによって搬送されながら、水槽内に浸漬することによって洗浄されており、これは、特開平5−84058号公報に記載されている。
【0007】
しかし、これらの従来技術の装置は、食品を単に流水に曝しているか水の中で攪拌しているだけであるので、昆虫、泥、小石、砂、藁、毛髪等の異物や魚の鱗等の被除去物を食品から有効に除去することができない。更に、処理中の食品を洗浄する水槽内の水が水槽内に留まっているので、異物も汚れも全く有しない水によって洗浄することができないため、この水を交換した上で以後の食品が洗浄の目的で搬送される。
【0008】
本出願人は、先に、食品を有効に洗浄する目的で食品搬送手段によって搬送されている食品にシート状の液体噴射流層を噴射して食品を洗浄する方法および装置を提案している(特開平2000−000058号公報及び特開2000−184870号)。シート状の水噴射流層は、食品の表面に多量の水を集中的に当てるので、単に円錐状に広がるシャワ−状の水噴射流に比べて食品の表面を有効に洗浄することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、このように水をシート状にして食品に向けて噴射すると、食品搬送手段上で食品に更に種々の挙動を付与して食品を一層有効に洗浄することができる原理を利用して、食品に付着している異物や食品の一部となっている魚の鱗等の被除去物を食品から一層有効に除去することができる食品洗浄装置を提供することにある。
【0010】
本発明が解決しようとする他の課題は、食品が更に汚れることがないように常に汚れのない水を用いて食品を洗浄することができる食品洗浄装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の主たる第1の課題解決手段は、食品を食品洗浄領域に搬送する食品搬送手段と、シート状水噴射流を発生し、このシート状水噴射流が食品に当たるようにシート状噴射流を食品に向ける水噴射流発生手段とを備え、食品搬送手段は、食品を拘束することなく搬送するコンベヤ部材から成り、水噴射流発生手段は、食品がコンベヤ部材上で回転するように食品に向けて種々の方向から噴射される複数のシート状水噴射流層を含んでいることを特徴とする食品洗浄装置を提供することにある。
【0012】
本発明の主たる第2の課題解決手段は、食品を食品洗浄領域に搬送する食品搬送手段と、シート状水噴射流を発生し、このシート状水噴射流が食品に当たるようにシート状噴射流を食品に向けて噴射する水噴射流発生手段とを備え、食品搬送手段は、食品を拘束することなく搬送するコンベヤ部材から成り、水噴射流発生手段は、食品がコンベヤ部材上で躍動するように食品に順次種々の方向から当てられる複数のシート状水噴射流層を含んでいることを特徴とする食品洗浄装置を提供することにある。
【0013】
本発明の第1及び第2の課題解決手段において、水噴射流発生手段は、食品が食品搬送手段上でコンベヤ部材の進行方向に向けて噴射するシート状水噴射流層によって強制的に前進されることがないように食品に作用する垂直方向又はほぼ垂直方向のシート状水噴射流層を更に含むことができる。
【0014】
本発明の第2の課題解決手段において、水噴射流発生手段によって躍動する食品が食品搬送手段の両側を飛び越えて落下することがないように維持する食品落下防止手段を更に備えることができる。この食品落下防止手段は、コンベヤ部材の両側に配置された側壁とこの側壁に跨って設けられた上壁とから成っているものとすることができる。
【0015】
本発明の第1及び第2の課題解決手段において、食品搬送手段は、コンベヤ部材にその進行方向に間隔をあけて設けられて食品を進行方向に拘束する隔壁を備えているものとすることができる。この隔壁は、コンベヤ部材上に幅方向に設けられた壁板又は幅方向に間隔をあけて設けられた複数のピンとすることができる。
【0016】
本発明の第1及び第2の課題解決手段において、水噴射流発生手段は、共通の水導管に接続された1つの細長いスリット状のズルと、水導管に水を供給する水供給源とから成り、この細長いスリット状ノズルは、水導管の一側に取り付けられた第1のスリット形成部材と水導管の上側面に取り付けられた第2の逆L字形スリット形成部材とから成り、第1と第2のスリット形成部材の間にスリットが形成され、水導管は、第1と第2のスリット形成部材の間の空間に水を導く流出孔を有するものとすることができる。これは、第1と第2のスリット形成部材の間隔を調整することによって種々のスリット幅のノズルを得ることができる。
【0017】
本発明の第1及び第2の課題解決手段において、食品の洗浄後、水を濾過しながら水噴射流発生手段に循環する水循環手段と食品の洗浄後、水を捕集し、水受け取りタンクに導く水捕集手段とを更に備えるのが好ましく、この水捕集手段は、食品搬送手段上にあって食品から取り除かれた異物を食品搬送手段の帰路に付着することがなく水受け取りタンクに導くように食品搬送手段の搬送領域と帰路領域との間に配置された遮断部材を含むものとすることがどぇきる。
【0018】
この水捕集手段の遮蔽部材は、その上に受け取られた異物がコンベヤ部材の幅方向の一方に向けて滑り移動するように幅方向に傾斜して配置され、異物が水捕集手段に落下するように遮蔽部材の下方の縁が水捕集手段の上方に位置するように配置されているのが好ましい。
【0019】
本発明の第1及び第2の課題解決手段において、食品の洗浄後、食品搬送手段から食品を強制的に取り除くシート状水噴射流発生器から成る食品取り出し手段を更に備えることができる。
【0020】
本発明の第1及び第2の課題解決手段において、食品のかすを食品搬送手段から強制的に取り除くように食品搬送手段の帰路領域を強制的に洗浄するシート状水噴射流発生器から成る搬送手段浄化手段を更に備えることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に述べると、図1乃至図3は食用くらげの如き平面的な食品や平面的に広げることができる食品を洗浄するのに適した本発明による食品洗浄装置が示されている。図1乃至図3において、食品は符号10で包括的に示されているが、食用くらげは、符号10Jで示されている。食用くらげを洗浄する場合には、使用すべき水は、塩水である。
【0022】
食品洗浄装置は、食品10を食品洗浄領域14を経て食品を搬送する食品搬送手段12と、図1及び図2で符号18によって包括的に示されているシート状水噴射流を発生する水噴射流発生手段16とを備え、この水噴射流発生手段16は、シート状水噴射流18が食品10に突き当たるようにシート状水噴射流18を食品洗浄領域14に向ける。水噴射流発生手段16は、食用くらげ10Jを洗浄するのに適した塩水を噴射する。
【0023】
図示の実施の形態では、食品搬送手段12は、無端コンベヤベルト20A、22Aの形態であるのが好ましい上下のコンベヤ部材20、22から成っている。食品10は、これらの上下の無端コンベヤベルト20A、22Aで挟まれながら図1及び図2に示される矢印によって示されるように装置の入口から出口に向けて搬送される。無端コンベヤベルト20A、22Aは、水透過性材料から形成され、好ましくは、図6A、図6Bに示すように、水が通過することができるネット状コンベヤベルト24から形成されている。このネット状コンベヤベルト24は、2mm前後の厚みの編まれた細長い部材24aから形成されている。この細長い部材24aは、糸の形態の耐食性の金属、プラスチック又はプラスチック被覆金属とすることができる。コンベヤベルト20A、22Aは、図6Aに示すように形成されたユニバーサル工業株式会社製の商品名「ユニコワイヤーベルト」と称する市販品とすることができる。この上下のコンベヤ部材20、22は、600mmの幅を有し、ネットのメッシュ間隔3乃至8mmとすることができる。
【0024】
無端の上下のコンベヤ部材20、22は、図示しない駆動源によって一定の速度で連続的に駆動される。それに代えて、この無端の上下のコンベヤ部材20、22は、駆動源によって間歇的に駆動されていてもよい。これらの無端の上下のコンベヤ部材20、22は、種々の食品を搬送するために間隔を調整することができるのが好ましいが、この間隔調整機構は、図1及び図2には示されていない。
【0025】
図示の形態では、水噴射流発生手段16は、複数のシート状水噴射流層を含むシート状水噴射流18を発生するのが好ましく、これらのシート状水噴射流18は、食品搬送手段12の搬送面に対して所定の角度でその搬送方向に対して種々の方向から食品10の表面に突き当てられるが、その詳細は後述する。
【0026】
更に詳細に述べると、図1及び図2に示すように、水噴射流発生手段16は、4対の上下の水噴射流発生器26、26’、28、28’、30、30’、32、32’から成り、これらの水噴射流発生器は、各対の相対する水噴射流層26W、26’W、28W、28’W、30W、30’W、32W、32’Wを発生する。
【0027】
図4に示すように、これらの対の水噴射流発生器26、26’乃至32、32’は、後述するように、水供給槽(水供給源)に接続された水導管36に共通に設けられた多数のスリット状ノズル34から成っている。これらの水噴射流発生器26、26’乃至32、32’は、イケウチ株式会社製の型式1/8MVNP40124S303で市販されているものとすることができる。
【0028】
図1から解るように、これらのノズルから噴出する対の相対する水噴射流層26W、26’W乃至32W、32’Wは、三角形のシート状に広げられてこれらのシート状水噴射流集合層を形成するように相互に集合して食品10に向けられる。
【0029】
それに代えて、図4Bに示すように、これらの対の水噴射流発生器26、26’乃至32、32’は、図4Aの水導管36と同様の方法で水供給槽に接続された水導管40に一体に設けられた単一の細長いスリットノズル38から成っていてもよい。ノズル38は、このノズル38から食品洗浄領域14に幅方向に延びるシート状水噴射流を発生することができる。
【0030】
さもなければ、図5C乃至図5Cに示すように、これらの対の水噴射流発生器26、26’乃至32、32’は、矩形状の断面を有する水導管76に一体の単一の細長いスリットノズル138から成っていてもよい。スリット84は、水導管76の一側に取り付けられた矩形断面の第1のスリット形成部材78と水導管76の上側面に取り付けられた第2の逆L字形スリット形成部材80との間に形成されている。ストッパ部材82は、第1のスリット形成部材78の上方で水導管76の一側面と第2のスリット形成部材80との間の空間を閉じる働きを有する。図5A乃至図5Cの水噴射流発生器は、第1と第2とのスリット形成部材78、80間の空間によって容易に調整することができるので一層精度よく形成することができる。水導管76内の水は、水導管76の側壁に設けられた多数の流出孔76aを経てスリット84に導かれてシート状水噴射流層を形成する。
【0031】
水噴射流発生手段16は、後に述べる水導管を経てこれも後に述べる水供給槽から所定の圧力で水を供給する高圧ポンプ33を含んでいるのが好ましい。この高圧ポンプ33は、グルンドホスポンプ株式会社製の型式CRN30−130/12,18.5kWの商品名で市販されているのとすることができる。この特定のポンプ33は、約30kg/cm2以下の高圧水を供給するが、水噴射流が食品10に噴射される圧力は、洗浄すべき食品によって異なる。くらげに適当な水ジェット(噴射流)の圧力は、10〜15kg/cm2である。
【0032】
シート状水噴射流18は、水流又は他の形態の水噴射流(ジェット流)よりも一層有効に食品を洗浄することができる。更に詳細に述べると、食品を洗浄する効率は、水の量と圧力に大きく関係する。所定の圧力の大量の水によって食品洗浄の一層高い効率を得ることができる。大量の水は大径のノズル口によって得ることができるが、図4及び図5に示すようなシート状水噴射流18を発生するスリット形式の口を有するノズルは、円形の口を有する従来のノズルよりも大量の水を得ることができ、従って水噴射流18を食品1に集中的に当てて食品1を効率よく洗浄することができる。
【0033】
図1及び図2に示すように、相対する水噴射流層26W、26’Wが好ましくは共通の平面を形成するように相対する方向から食品の相対する面に噴射される。他の対の相対する水噴射流層28W、28’W乃至32W、32’Wも相対する水噴射流層26W、26’Wと同様の方法で食品10の表面に噴射される。これらの相対する水噴射流層は、くらげの相対する表面にかけられる力を平衡させる働きを有する。
【0034】
くらげ10Jの相対する表面に平衡力がかけられると、くらげは、上下のコンベヤ部材20、22の間で広く広げられながらこれらのコンベヤ部材の間で滑ることなく有効に洗浄される。従って、くらげ10Jは、今までの方法よりも長い時間にわたってくらげ10Jの広い表面にわたって洗浄される。
【0035】
もし、相対する水噴射流層26W、26’W乃至32W、32’Wの一方のみ、例えば、上部水噴射流のみがくらげ10Jに噴射されると、くらげ10Jは、水噴射流層26W、28Wによって前進されるが、たとえ、上下のコンベヤ部材20、22の間に挟まれていても、水噴射流層30W、32Wによって逆方向に押されることになる。
【0036】
くらげ10Jが水噴射流が噴射する方向に移動すると、くらげ10Jが水噴射流に接触する時間は短くなり、コンベヤ部材20、22上のくらげ10Jは、皺を形成するように収縮される。これは、くらげ10Jを洗浄する効率を低下し、従って異物が除去されないことになる。
【0037】
これに代えて、相対する水噴射流層がくらげ10J付近を横切るように又は搬送方向に対して相互にずれて向けることができる。図1及び図2に示すように、相対する水噴射流層26W、26’W乃至32W、32’Wは、コンベヤ部材20、22の水平搬送面に対して種々の傾斜角度θ(図2参照)で食品10の表面に向けるのが好ましい。相対する水噴射流層26W、26’W乃至32W、32’Wの傾斜角度θは、30乃至60゜の範囲が好ましい。
【0038】
食品10、特にくらげ10Jは、相互に重なっている沢山の皺を有するので、もし、水噴射流層がコンベヤ部材20、22の水平搬送面に対して一定の角度だけで、ひどい場合には、直角にくらげ10Jに噴射すると、異物が入り込んでいる皺から異物を有効に除去することができない。
【0039】
図1に示すように、2対の相対する水噴射流層26W、26’W及び32W、32’Wは、幅方向にコンベヤ部材20、22を横切り、また相対する水噴射流層28W、28’W及び30W、30’Wは、コンベヤ部材20、22の幅方向に対して約30゜の偏向角度α(図1参照)で斜めの方向にコンベヤ部材20、22を横切っている。相対する水噴射流層28W、28’W、30W、30’Wの偏向角度αは、コンベヤ部材20、22の幅方向に対して90゜又は270゜でなければ、30゜以外であってもよい。換言すると、シート状水噴射流層28W、28’W、30W、30’Wが向いている方向は、搬送手段16の搬送方向に対して平行な方向以外の方向である。
【0040】
水噴射流層28W、28’W、30W、30’Wの偏向角度αがコンベヤ部材20、22の幅方向に対して90゜又は270゜であるとすると、食品10は、それが前進するにつれて直線状に水噴射流層を受けることになり、これは、水噴射流層が食品10を非効率的に洗浄することになる。
【0041】
相対する水噴射流層28W、28’W、30W、30’W が90゜又は270゜以外、好ましくは30゜前後の偏向角度で向けられていると、噴射流層26W、26’W乃至32W、32’Wは、食品洗浄領域14に食品が搬送されるにつれて種々の角度から食品10の全表面にわたって噴射されるので、くらげ10Jの皺に入っている昆虫、泥、小石、砂、藁、毛髪等の如き異物が食品から有効に除去される。もし、水噴射流層が単一の方向から噴射されるだけであると、くらげ10Jから大部分の異物を除去し損なう。
【0042】
図1及び図2から解るように、水噴射流層26W、28W、30’W、32’Wが搬送方向に対して前進方向に向けられ、また水噴射流層26’W、28’W、30W、32Wが搬送方向に対して逆方向に向けられている。このようにすると、食品は、全面で洗浄される。
【0043】
図示の形態では、食品洗浄装置は、水噴射流発生手段16に水を供給し、この水を食品洗浄領域14から受け取って水噴射流発生手段16に戻すように、洗浄水としての塩水を循環する水循環手段42を更に備えている。
【0044】
この水循環手段42は、水噴射流発生手段16に塩水を供給する水供給槽44と、食品洗浄領域14から水を受け取る水受け取り槽46と、水戻し通路48とから成っており、水戻し通路48は、汚れた水を濾過して純化しつつ水受け取り槽46内の水を水供給槽44に移送する水ポンプ50と図示しないフィルタとを含んでいるのが好ましい。水供給槽44と水ポンプ50とは、水導管に水を供給する水供給源を構成している。
【0045】
水供給源44は、もし、必要なら、水道水の如き適当な水源からの水に塩を添加して追加的な塩水を補足的に受け取ることができる。図1及び図2に示される水導管52は、水供給槽44から水噴射流発生手段16に塩水を供給する働きを有する。
【0046】
図示の形態では、図1及び図2の装置は、食品を洗浄の目的で食品10に噴射した後、塩水を受け取って回収し、これを水循環手段42の水受け取り槽46に導入する働きを有する水捕集手段54を更に備えている。この水捕集手段54は、食品洗浄領域14から落下する水を捕集するように食品搬送手段12の下方に配置された浅い漏斗状の捕集器56から成っている。
【0047】
この捕集器56内に集められた塩水は、狭い落下口56aから水受け取り槽46内に導入される。水捕集手段54は、(食品洗浄領域14に相応する)食品搬送手段16の搬送領域16Aと戻し領域16Bとの間に配置された2つの遮蔽部材58A、58Bを更に含んでいる。更に詳細に述べると、一方の遮蔽部材58Aは、上部コンベヤベルト20Aの搬送領域16Aと戻り領域16Bとの間に配置され、他方の遮蔽部材58Bは、下部コンベヤベルト22Aの搬送領域16Aと戻り領域16Bとの間に配置されている。
【0048】
図3から解るように、遮蔽部材58A、58Bは、ベルト20A、22Aの幅方向で一方の縁を捕集器56の上方に配置して傾斜している。従って、上部コンベヤベルト20Aに付着した異物90は、上部コンベヤベルト20Aの搬送領域に落下することなく、その戻り領域から上部遮蔽部材58Aに落下し、また下部コンベヤベルト22Aに付着した異物90は、下部コンベヤベルト22Aの戻り領域に落下することなく、その搬送領域から下部遮蔽部材58Bに落下する。
【0049】
遮蔽部材58A、58Bに水と共に受け取られた異物90は、その傾斜に沿って滑りながら移動し、図3に示すように、水捕集手段54の捕集器56に落下する。水と共に水受け取り槽46内に捕集された異物90中、砂、小石、等の重量のある異物は、底に沈み、軽量の異物は、水ポンプ50に達する前に水戻り通路48内の図示しないフィルタを経て濾過される。
【0050】
図2に示すように、図2の破線で示されたフード60は、食品搬送手段12の入口と出口とを除いてこの食品搬送手段12の回りを囲むように設けられている。このフード60は、除去された異物が水と共に広く散らばるのを防止する働きを有する。フード60は、図2に示すように、捕集器56の上縁に固定されている。
【0051】
シュート68は、図2に示すように装置の出口で下部コンベヤ部材22の下方に設けられて洗浄されたくらげ10Jを下部コンベヤ部材22から受け取るようになっている。
【0052】
くらげ10Jを洗浄するために真水を用いると、くらげは大量の水を吸収するため、軟化する傾向がある。これは、くらげが持っている独特の堅さ感覚を損なう。塩水を用いると、このような好ましくない感覚を損なうことが回避されるが、その理由は、塩水によってくらげ10Jが塩水の浸透圧によって大量の水を吸収することがなくなるためである。
【0053】
しかし、くらげ10Jが洗浄水に接触している時間が短いなら、真水を使用することもできる。さもなければ、くらげ10Jが塩保存されていれば、作業のはじめにだけ真水を使用することができるが、それは、時間が経過するにつれて水が塩水となるからである。
【0054】
動作について述べると、くらげ10Jは、装置の入口で下部コンベヤベルト22Aに移送され、次いで上部コンベヤベルト20Aによって搬送されてこれらの上下のコンベヤベルト20A、22Aの間に挟まれながら食品洗浄領域14に搬送されるが、これらのコンベヤベルト20A、22Aによってくらげ10Jは、展開されて有効に洗浄される。従って、くらげ10Jは、水噴射流が噴射されている間、上下のコンベヤベルト20A、22Aによって、高圧を受けて水噴射流によって移動するのが防止される。
【0055】
食品洗浄領域14にくらげ10Jが達すると、水噴射流発生器26、26’乃至32、32’からのシート状水噴射流層26W、26’W乃至32W、32’Wがくらげ10Jに種々の方向から噴射される。
【0056】
各対の相対するシート状水噴射流層26W、26’W乃至32W、32’Wが直線的に食品の表面に向けられるが、水噴射流層は、食品がコンベヤベルト20A、22Aと共に移動する間、種々の方向から食品に向けられるので、水噴射流層は、食品10の全面にわたって噴射される。
【0057】
食品がコンベヤベルト20A、22Aと共に移動する間、水噴射流層が種々の方向から食品に向けられると、食品10は、方向性を有するシート状水噴射流層26W、26’W乃至32W、32’によって揉まれることになる。このとき、この方向性を有するシート状水噴射流層26W、26’W乃至32W、32’Wは、これらの水噴射流層がコンベヤベルト20A、22Aの搬送面に向けられる角度でくらげ10Jの肉に食い込み及び/又は異物をくらげ10Jから飛散しながらくらげ10Jを洗浄する。
【0058】
シート状水噴射流層26W、26’W乃至32W、32’Wがくらげ10Jに噴射されてこれを洗浄した後、水は、除去された異物と共に遮蔽部材58Bに落下し、捕集器56に導入され、最後に水受け取り槽46によって受け取られて重量のある異物が底に沈む。
【0059】
重量がある異物が分離された塩水は、この塩水から他の異物が除去される図示しないフィルタを経て水ポンプ50によって水供給槽44に移送される。従って、先行する食品から除去された異物を有しない塩水が水供給槽44に収納されることになることが解る。このため、水噴射流発生手段16は、除去された異物90によって遮断されることが防止され、従って次の食品はきれいな塩水によって洗浄される。洗浄されたくらげ10Jは、シュート68を経てくらげコンテナまたは他の別個のこれも図示しないコンベヤ上に移行する。
【0060】
注目すべきことは、対となる相対するシート状水噴射流層28W、28’W、30W、30’Wの偏向は、水噴射流発生器のノズルの数の僅かの増加で水噴射流層を最も有効に形成するのに役立つことである。図1に示すように、搬送方向に平行な方向に配置された水噴射流発生器26、26’または32、32’が6つのスリット式のノズル34によって形成されている場合、偏向された水噴射流発生器28、28’または32、32’は、7つのスリット式ノズル34によって形成され、これは、各偏向ノズル毎に僅か1つのノズルが増加するだけであることを意味する。
【0061】
くらげ10Jが上記のようにして洗われた後、これらのくらげは、上記の別個のコンベヤによって異物がないことを確認する点検器に搬送される。遮蔽部材58Aは、食品10から除去された異物及び/又はくずが食品搬送手段12の食品洗浄領域14上に落下するのを防止する。
【0062】
水噴射流層がネット状コンベヤ部材20、22に突き当たって跳ね返ることによって得られる水スプレーも、食品10に直接突き当たるシート状水噴射流層26W、26’W乃至32W、32’Wと共に、食品を洗浄する働きを有する。
【0063】
図1及び図2の装置の変形が図7に示されている。この変形された装置は、食品搬送手段12から洗浄済みの食品を強制的に取り出す食品取り出し手段62を更に備えていることを除いて、図1及び図2の装置と実質的に同じである。図7に示すように、食品取り出し手段62は、水噴射流(水ジェット流)発生器26、26’乃至32、32’のいずれかと同様の水噴射流発生器64と羽根型ロータ66Aの形態の取り出し部材66とを備えている。水噴射流発生器64は、水供給導管52に接続され、水噴射流層64Wは、コンベヤベルト22Aの戻り領域16B上のくらげ10Jをその出口側でコンベヤベルト22Aから取り除き、コンベヤベルト22Aの下方に配置されたシュート68上に落下するようにくらげ10J上に向けられる。
【0064】
羽根型ロータ66Aは、軸72に固定された8つの羽根70を備えている。各羽根70は、幅640mm、厚み3mm、長さ6mmのステンレス又は他の材料から作られた板から形成されている。軸72の直径は、15mmである。ロータ66Aは、コンベヤベルト22Aの戻り領域16Bの下方に配置されて各羽根70がくらげ10Jをネット状コンベヤベルト22Aから強制的に取り除きながらコンベヤベルト22Aのメッシュに入るようになっている。羽根型ロータ66Aは、食品搬送手段12を駆動する図示しない駆動源から伝導装置を経て駆動される。
【0065】
食品としての食用くらげ10Jが洗浄されるのが図1、図2及び図7に示されているが、種々の魚や剥き身又は殻付きの貝類の如き海産物などの食品を洗浄することができる。特に、図1、図2及び図7の装置によって魚から鱗を有効に除去することができる。また、図1、図2及び図7の装置は、海産物以外に、平面的に広げることができる他の食品にも同様にして適用することができる。
【0066】
図8及び図9を参照すると、野菜や果物の如き食品110を洗浄するのに適した本発明の他の実施の形態による食品洗浄装置が示されている。図8及び図9には、食品110が海草の1つであるワカメの根のめかぶであるのが示されているが、めかぶ以外の野菜又は果物あるいは種々の海産物を図8及び図9の装置によって洗浄することができる。以下、めかぶを単に海草と称する。食品110を洗浄するのには塩水ではなく、真水を用いるのが好ましい。
【0067】
図8及び図9の食品洗浄装置も、食品110を食品洗浄領域114を経て搬送する食品搬送手段112と、シート状水噴射流118(シート状水噴射流層126W乃至130W)を発生してこのシート状噴射流118が食品110に突き当たるように食品洗浄領域に向ける水噴射流発生手段116と、水供給源から水噴射流発生手段116に水を循環する水循環手段142とを備えている。水噴射流発生手段116は、図1及び図2の装置に用いられる塩水とは異なってめかぶ、野菜又は果物の如き食品を洗浄するのに適した真水を吹き出す。
【0068】
食品搬送手段112、水噴射流発生手段116及び水循環手段142は、図1及び図2の装置と実質的に同じであるので、図1及び図2の装置と異なった状態のみを以下に述べる。同じ要素は図1及び図2の相応する参照番号に100を付加した数字で示されている。
【0069】
先ず、食品搬送手段112は、ネット状コンベヤベルト122Aから形成された下部コンベヤ部材122のみから成っている。従って、めかぶの如き食品110は、コンベヤベルト122Aの入口に移送されると、その後コンベヤ部材122上で上下左右に拘束されることなく食品洗浄領域114に搬送される。
【0070】
水噴射流発生手段116Aは、2組の発生手段部分116S1及び116S2から成っている。各発生手段部分116S1又は116S2は、食品110に種々の異なる方向から噴射する水噴射流層126W、128W、130Wをそれぞれ発生する3対の水噴射流発生器126、128及び130から成っている。図8及び図9のこれらのすべての水噴射流発生器126、128及び130は、図1、図2及び図7のものとは異なって搬送方向に平行な方向に向けられている。
【0071】
水噴射流発生器126及び130は、コンベヤベルト122Aの上方に配置され、水噴射流発生器128は、コンベヤベルト122Aの下方に配置されている。水噴射流発生器126及び128は、水噴射流層126W、128Wが恰も相互に交差するようにコンベヤ部材122の搬送面に対して傾斜角度θでこれらの水噴射流層126W、128Wを発生するように配置され、また水噴射流発生器130は、コンベヤ部材122の搬送面に対して垂直に水噴射流層130Wを発生するように配置されている。水噴射流層126W、128Wがコンベヤ部材122の搬送面に対して食品110に向けられる角度θは、相互に異なるのが好ましいが、30゜乃至60°の範囲である。
【0072】
このようにして、各発生手段部分116S1又は116S2で、3つの水噴射流層126W、128W及び130Wが発生して図10A及び図10Bに示される種々の角度で特定の食品110に連続的に叩きつけられる。更に詳細に述べると、各発生手段部分116S1又は116S2で、シート状水噴射流層128Wが図10Aの矢印aで示されるように斜め上向きにコンベヤベルト122Aの下方から食品110に叩き付けられ、次いでシート状水噴射流層126Wが図10Aの矢印bで示されるように斜め下向きにコンベヤベルト122Aの上方から食品110に叩き付けられ、最後にシート状水噴射流層130Wが図10Aの矢印cで示されるように垂直にコンベヤベルト122Aの上方から食品110に叩き付けられる。
【0073】
従って、シート状水噴射流層128W、126W及び130Wが食品110に連続的に叩き付けられるので、食品110は、図10Aの矢印で示されるようにコンベヤベルト122Aの上方に僅かにジャンプしながらコンベヤベルト122A上で回転する。このため、食品の全面で洗浄されながら、これらのシート状水噴射流層128W、126W及び130Wによって異物が食品から除去される。注目すべきことであるが、垂直な水噴射流層130Wは、前方に傾斜する水噴射流層126W及び128Wによって食品110がコンベヤベルト122A上を強制的に移動するのを防止する働きを有する。このため、食品110は、水噴射流層128W、126W及び130Wに確実に接触することができる。
【0074】
2つの発生手段部分116S1及び116S2は、コンベヤベルト122Aによって搬送されるにつれて食品に連続的に作用するので、食品は、異物を除去しながら一層有効に洗浄される。
【0075】
上記に代わる方法として、図10Bの矢印a、b、cで示すように、シート状水噴射流層128W、126W及び130Wの順序で食品110に連続的に叩き付けることができる。これらの連続したシート状水噴射流層126W、128W、130Wは、図10Aと同様の方法で食品110を洗浄する。
【0076】
更に他の方法として、図10C及び図10Dに示すように、シート状水噴射流層130Wが垂直方向ではなく、逆斜め方向から食品110に向けることができる。すべての斜めのシート状水噴射流層128W、126W及び130Wは、図10Cに矢印a、b、cで示すように、シート状水噴射流層128W、126W及び130Wの順序で連続的に食品110に叩き付けられる。これらの連続したシート状水噴射流層126W、128W、130Wも、図10A及び図10Bと同様の方法で食品110を洗浄する。この場合、図10Cの逆向きに傾斜した水噴射流層130Wは、図10A及び図10Bの垂直方向(又はほぼ垂直方向)の水噴射流層130Wと同様の方法で食品110がコンベヤベルト122A上を強制的に前進するのを防止する働きを有するが、図10Dに示すように、水噴射流槽130Wは、水噴射流層126Wと同じ方向であってもよい。
【0077】
図10A、図10B及び図10Dの場合には、食品110がコンベヤ部材122による搬送方向に転動するように側面から見て時計方向に回転するが、図10Cの場合には、食品110が搬送方向に逆らうように側面から見て反時計方向に回転する。
【0078】
図10Eは、シート状水噴射流層128Wがコンベヤ部材122の搬送方向とは逆方向に指向するように噴射される場合を示し、また図10Fは、上下4つのシート状水噴射流層126W、128W、130W及び132Wが適宜の順序で食品110に当てられるように噴射されている場合を示している。図10Fの場合には、シート状水噴射流層126W、128Wが食品110に対して搬送方向の後方で上下から搬送方向に向けて噴射されているが、シート状水噴射流層130W、132Wが食品110に対して搬送方向の前方では搬送方向とは逆方向に向けて噴射されている。図10Eの場合には、食品110は、図10A,図10B及び図10Dの場合と同様に時計方向に回転するが、図10Fの場合には、シート状水噴射流層126W乃至132Wの噴射の順序に応じて交互に半回転等の複雑な回転運動をする。
【0079】
図10A、図10B、図10C、図10D及び図10Eのシート状水噴射流層126W、128W及び130Wは、これらの図に示されたような順序とは異なって同時に食品110に叩き付けてもよい。同様にして、図10Fのシート状水噴射流層126W乃至132Wも食品110に同時に叩き付けてもよい。図10Fの場合には、シート状水噴射流層126W乃至132Wの条件(水圧、水量、シートの厚み等)によって種々の動きを食品110に付与する。
【0080】
上部傾斜水噴射流層126Wは、他の水噴射流層128W及び130Wと共に、食品110をしわくちゃに揉む働きを有し、また下部傾斜水噴射流層128W、132Wは、ネット状のコンベヤベルト122Aの網の間の保持されている重い食品を回転が遮られないようにコンベヤベルト122Aから持ち上げる働きを有する。
【0081】
シート状水噴射流層128W、126W及び130Wの量と圧力とは、洗浄されるべき食品の種類(硬さ)及び寸法に応じて調節される。水噴射流層の量と圧力とは、食品が硬くなるにつれて大きくなる。
【0082】
食品取り出し手段162は、食品搬送手段112の出口から洗浄済みの食品を強制的に取り出す働きを有する。図9に示すように、食品取り出し手段162は、シート状水噴射流層164AW及び164BWを発生する水噴射流発生器164A及び164Bから成り、これらの水噴射流発生器164A及び164Bは、水噴射流発生器126乃至130のいずれかと同様とすることができる。水噴射流発生器164Aは、コンベヤ部材122の戻り領域の最初の下方水平部分でその出口側付近で水平方向に向けられ、また水噴射流発生器164Bは、コンベヤ部材122の戻り領域の最初の水平部分でその出口側付近で垂直方向に下向きに向けられている。これらの水噴射流層164AW及び164BWは、コンベヤ部材122の戻り領域から洗浄済みの食品を強制的に取り出し、シュート168に乗せる働きを有する。
【0083】
2つの搬送手段浄化手段186及び188が間隔をあけてコンベヤ部材122の戻り領域に沿って設けられている。これらの搬送手段浄化手段186及び188は、それぞれシート状水噴射流層186W及び188Wを発生する水噴射流発生器から成り、この水噴射流発生器も、水噴射流発生器126乃至130のいずれかと同様とすることができる。
【0084】
搬送手段浄化手段186からのシート状水噴射流層186Wは、コンベヤ部材122の戻り領域の第2の又は中間の下方水平部分に向けられてシート状水噴射流層126W乃至130Wによって食品110から取り除かれたごみ(かす)をコンベヤ部材122から除去する。また、搬送手段浄化手段188からのシート状水噴射流層188Wは、コンベヤ部材122の戻り領域の入口付近の下方曲がり部分に向けられてコンベヤ部材122から残りのごみを除去する。
【0085】
食品取り出し手段162の水噴射流発生器164A、164B及びコンベヤ洗浄手段186、188の水噴射流発生器は、水供給導管152に接続されている。
【0086】
図9に示すように、板部材の形態の食品移送制限手段167をコンベヤ部材122の入口に設けることができる。この食品移送制限手段167は、コンベヤ部材122に乗せられるべき食品の量を制限する働きを有する。
【0087】
図8及び図9の装置の動作は、図1、図2又は図7の装置と実質的に同じであるが、食品110Aは、下部コンベヤ部材122のみによって搬送されるので上下のコンベヤ部材によって挟まれながら搬送される場合のように拘束されることがなく、またそれぞれの水噴射流発生手段部分116S1及び116S2の種々のシート状水噴射流層126W、128W及び130Wによって回転を受け、またコンベヤ部材122から横方向に飛散するような偏向された水噴射流層を洗浄の目的で使用していない点で異なる。
【0088】
図8及び図9では、食品110としてめかぶを洗浄するのが示されているが、種々の料理を作るのに用いられるキャベツ、白菜、レタスのような野菜及びジャムを作るのに用いられるリンゴ、オレンジ、イチゴのような果物の如き他の農産物あるいは切り身等の海産物の如き食品を洗浄することもできる。
【0089】
本発明の食品洗浄装置10において水噴射流発生手段116の異なる実施の形態が図11及び図12に示されており、この実施の形態では、水噴射流発生手段116は、食品110がコンベヤ部材122上で躍動するように食品110に順次種々の方向から当てられる複数のシート状水噴射流層126W、128W及び130Wを含んでいる。
【0090】
これらのシート状水噴射流層126W乃至130Wは、図8及び図9の実施の形態と異なって特定の食品に連続的に又は同時に叩き付けられるのではなく、コンベヤ部材112に搬送されながら独立して叩きつけられるので、噴射の角度に応じて食品110にある程度の回転運動も付与されるが、それと同時に下からのシート状水噴射流層128Wによってコンベヤ部材122から上方に離れたり自重及び上方からのシート状水噴射流層126W又は130Wによってコンベヤ部材122上に戻されたりして上下動するため、食品がコンベヤ部材122上で回転と上下動とを含んで食品110の姿勢を変えるように躍動する点で図8及び図9と異なる。
【0091】
この水噴射流発生手段116は、図13に示すように、コンベヤ部材122の進行方向(食品搬送方向)に対して逆方向の向きにして食品に当てるように噴射するシート状水噴射流層128’Wを含むことができる。これは、食品110の搬送方向とは逆方向にして食品110をコンベヤ部材122から上方に持ち上げるので、食品110が食品洗浄領域により長く滞在して食品の洗浄を有効に行うのに役立つ。なお、下方からのシート状水噴流層128W、128’Wもこの持ち上げ作用とともに洗浄作用を有することはもちろんである。
【0092】
図11の実施の形態の水噴射流発生手段116を有する食品洗浄装置10は、食品110がコンベヤ部材122上で飛び跳ねるので、躍動する食品110がコンベヤ部材122の両側を飛び越えて落下することがないように維持する食品落下防止手段190を備えているのが好ましく、この食品落下防止手段190は、図12に示されている。
【0093】
この食品落下防止手段190は、コンベヤ部材122の両側に配置された側壁192、192’とこの側壁192、192’に跨って設けられた上壁194とから成っている。
【0094】
この食品落下防止手段190は、食品110が躍動中にコンベヤ部材122から落下するのを防止する機能の他に、食品110が上壁194によって食品110をコンベヤ部材122に戻す機能を有し、この機能は、食品110にその姿勢を変えるのを助長するのに役立つ。
【0095】
本発明の食品洗浄装置10において食品搬送手段112の異なる実施の形態が図14及び図15に示されており、この実施の形態では 食品搬送手段112は、コンベヤ部材122にその進行方向(搬送方向)に間隔をあけて設けられて食品110を進行方向に拘束する隔壁196を備えている。
【0096】
図14の形態では、隔壁196は、コンベヤ部材122上に幅方向に設けられた壁板196Aから成っているが、図15に示すように、コンベヤ部材122の幅方向に間隔をあけて設けられた複数のピン196Bとすることができる。
【0097】
この隔壁196は、洗浄すべき食品110を隔壁相互の間の空間に留めてシート状水噴流層126Wによって食品110がコンベヤ部材122上で押されて逃げることなく、食品110に水噴射流が確実に当てられるので、食品の逃げによる洗浄効果の減殺を有効に防止する機能を有する。この形態のコンベヤ部材122は、図8及び図9の形態の食品洗浄装置10及び図11乃至図13の形態の食品洗浄装置10のいずれにも適用することができる。
【0098】
図12乃至図13に示す実施の形態で躍動する食品110は、下方からのシート状水噴流層128W、128’W(128’Wは図示せず)によって隔壁196を飛び越えるが、これは同じ空間又はその近隣の空間内に落下して上方からのシート状水噴流層126Wによってその空間内で洗浄される。なお、食品110は、隔壁196間の空間内でシート状水噴流層によって回転、半回転等の運動が付与されることができることはもちろんである。隔壁196をピン196Bで構成する場合には、食品110の一部が隣り合うピン196Bの間を潜り抜けて隣の空間に入り込むことがあるが、これは隔壁効果を若干低下することがあっても支障はないが、コンベヤ部材122の幅方向のピン間隔は、このような動きも勘案して適宜設定される。
【0099】
本発明の食品洗浄装置10において水噴射流発生手段116のノズルを変形した実施の形態が図16乃至図18に示されている。図16の形態では、水噴流発生器126は、図4(A)の構造と同様に、コンベヤ部材122の幅方向に延びる水導管152に間隔をあけて設けられた複数のスリット状ノズル134’から成っているが、これらの複数のスリット状ノズル134’は、コンベヤ部材122の進行方向(搬送方向)に沿っているのではなく、コンベヤ部材122の進行方向に対して斜めに(角度をつけて)開口している。
【0100】
従って、シート状水噴流層126Wも、図16(A)に示すように、コンベヤ部材122の進行方向から外れて斜めに噴射されるので、食品110に側面からシート状水噴射流118を当てることができる。従って、このような図16(A)の斜めのシート状水噴射流層126’Wを噴射する水噴射流発生器126と進行方向に沿ったシート状水噴射流層126Wを噴射する図4(A)のスリット状ノズル134と組み合わせると、食品110の全表面に水噴射流を有効に当てることができ、食品の洗浄効果を向上することができる。特に、図16(A)に示すように、コンベヤ部材122の進行方向(図16(A)の左方向)に対して左方向に斜めのシート状水噴射流層126’Wを発生する水噴射流発生器126と右方向に斜めのシート状水噴射流層126’Wを発生する水噴射流発生器126と進行方向に沿ったシート状水噴射流層126Wを発生する水噴射流発生器126とを組み合わせると、その効果は一層向上する。
【0101】
図16(B)及び図16(C)の水噴射流発生器126は、共通の水導管152に設けられた複数のスリット状ノズル134’の開口の向きが異なっており、図16(B)のノズル134’は、相互に内向きに(コンベヤ部材の幅方向の中央に向けて)開口しており、また図16(C)のノズル134’は、相互に外向きに(コンベヤ部材の幅方向の外側に向けて)開口している。これは、図16(A)のノズルの開口の向きが交互に異なるノズルを用いるのに相当する。
【0102】
図16(A)乃至図16(C)の実施の形態は、水噴射流発生器126のみに限らず、水噴射流発生器128、130及びシート状水噴射流層132、128’(図10(F)参照)を発生する水噴射流発生器(図示せず)にも同様にして適用することができる。
【0103】
図17の水噴射流発生器126は、図4(A)と同様に、共通の水導管152に接続された複数のスリット状ノズル138を含む複数のノズル群126A乃至126Eから成り、これらのノズル群126A乃至126Eは、コンベヤ部材122の幅方向に間隔をあけ且つコンベヤ部材122の幅方向に対して相互に平行に斜めに配置されている。
【0104】
これらのノズル群126A乃至126Eから成る水噴射流発生器126も、図16の水噴射流発生器126と同様、にコンベヤ部材の122の進行方向に対して斜めにシート状水噴射流層126Wを噴射するので、図16の水噴射流発生器126と同様の効果を有するが、食品110は、隣り合うノズル群126Aと126B、126Bと126C−−−の間でオーバラップしながらシート状水噴射流118を受けるので、洗浄効果を一層向上することができる。
【0105】
図18の水噴射流発生器126は、1つの列の隣り合うノズル群126Aと126B、126Cと126D、他の列の隣り合うノズル群126Eと126F、126Gと126Hの斜めの向きが異なっており、ノズル群126Aと126B及び126Cと126Dとは、相互に内向きに(コンベヤ部材の幅方向の中央に向けて)向いており、ノズル群126Eと126F及び126Gと126Hとは、相互に外向きに(コンベヤ部材の幅方向の外側に向けて)向いている。これは、図17のノズル群の斜めの向きが交互に異なる2組のノズル群を用いるのに相当する。
【0106】
図17の実施の形態も、水噴射流発生器126のみに限らず、水噴射流発生器128、130及びシート状水噴射流層132、128’(図10F参照)を発生する水噴射流発生器(図示せず)にも同様にして適用することができる。
【0107】
図示の形態では、水噴射流発生手段に使用する「水」は、塩水であったが、本明細書で「水」とは、水道水、真水、塩水のほかに、種々の洗浄剤が添加された洗浄水などの如き食品を洗浄するのに用いられる液体全体を含む意味で使用されている。
【0108】
【発明の効果】
本発明によれば、上記のように、シート状水噴射流層を食品に叩き付けて洗浄するので、噴射流が食品に良好に食い込んで表面の異物を除去することができ、特に、複数のシート状水噴射流層を食品に突き当てると、食品は揉み洗いされるので、異物の除去と共に食品の洗浄を効率よく行うことができ、くらげ、キャベツ、白菜等の表面が滑らかではなく、襞状のように変化する表面を有する食品を効率よく洗浄することができる。
【0109】
また、このシート状水噴射流層が、搬送方向に沿っているだけではなく、種々の方向から偏向して噴射すると、食品の全表面を一層有効に洗浄することができる。
【0110】
更に、シート状水噴射流層が上下から種々の傾斜角度をもって種々の方向から食品に突き当てると、食品に回転、半回転が付与されて同様に、食品の全表面を有効に洗浄することができる。
【0111】
食品が下方からのシート状水噴射流層によってコンベヤ部材から上方に離れたり自重及び上方からのシート状水噴射流層によってコンベヤ部材上に戻されたりして上下動すると、食品がコンベヤ部材上で回転と上下動とを含んだ動きを受けて食品の姿勢を変えるように躍動し、同様に食品の全表面を有効に洗浄することができる。
【0112】
食品落下防止手段は、食品が躍動中にコンベヤ部材から落下するのを防止するので、食品が洗浄し損なうのを防止することができ、また食品が上壁によってコンベヤ部材に戻されるので、食品の姿勢を変えるのを助長し、これは、食品の全表面を洗浄するのに役立つ。
【0113】
コンベヤ部材に進行方向に間隔をあけて隔壁を設けると、洗浄すべき食品を隔壁相互の間の空間に留めてシート状水噴流層によって食品がコンベヤ部材上で押されて洗浄効果が減殺されるのを防止することができる。
【0114】
洗浄すべき水が循環され循環の途中で食品から除去された異物等を水から取り除くと、常にきれいな水によって洗浄することができ、またこのような異物をコンベヤ部材から除去すると、食品洗浄領域でコンベヤ部材から食品が汚されることがない。この際、遮蔽部材は、食品搬送手段の帰路から除去された異物等を搬送領域に再び付着することがないように作用するので、食品洗浄作業を良好に行うのに役立つ。
【0115】
コンベヤ部材に食い込んでいる洗浄済みの食品をコンベヤ部材から食い込みを解放するように強制的に取り出すと、食品を傷めることなく、食品を取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内部を容易に理解することができるように、上部コンベヤ部材とフードとを省略し食用くらげの如き平面的な海産物を洗浄するのに適した本発明の一つの実施の形態による食品洗浄装置の平面図である。
【図2】上部コンベヤ部材とフードとが示されている図一の装置の側面図である。
【図3】水捕集手段を説明するために、コンベヤ部材、遮蔽部材及び水捕集手段が示されている図一の装置の横断面図である。
【図4】本発明に用いられる水噴射流発生器を示し、同図(A)は、その一つの形態の拡大斜視図、同図(B)は、他の形態の拡大斜視図である。
【図5】本発明に用いられる他の形態の水噴射流発生器を示し、同図(A)は、その一部を切り欠いた斜視図、同図(B)は、その拡大横断面図、同図(C)は、逆L字形スリット形成部材を省略した拡大斜視図である。
【図6】本発明の装置に用いられるネット状コンベヤベルトを示し、」同図(A)は、その一津の形態の拡大平面図、同図(B)は、他の形態の拡大平面図である。
【図7】図1乃至図3の装置と実質的に同じであるが、食品搬送手段から食品を強制的に取り出す手段を備えた装置の側面図である。
【図8】野菜や果物を洗浄するのに適した本発明の田の実施の形態による食品洗浄装置の平面図である。
【図9】図8の装置の側面図である。
【図10】図8及び図9の装置の動作を説明し、同図(A)乃至同図(F)は、異なるモードでシート状水噴射流層が食品に叩き付けられる状態を示す図である。
【図11】本発明の異なる実施の形態の水噴射流発生手段を備えた食品洗浄装置の要部の概略側面図である。
【図12】図11の水噴射流発生手段の他に食品落下防止手段を備えた食品洗浄装置の概略正面図である。
【図13】図11の実施の形態を変形した水噴射流発生手段を備えた食品洗浄装置の要部の概略側面図である。
【図14】隔壁を有する食品搬送手段を備えた食品洗浄装置の要部を示し、同図(A)はその概略側面図、同図(B)はコンベヤ部材の一部の斜視図である。
【図15】図14(B)の隔壁とは異なる形態の隔壁を有するコンベヤ部材の一部の斜視図である。
【図16】図4のノズルとは異なる形態のノズルを有する水噴射流発生手段の一部を示し、同図(A)はそのすべてのシート状水噴射流層が同じ向きで斜めに噴射するノズルの上面図、同図(B)はそのシート状水噴射流層が相互に内向きに斜めに噴射するノズルの上面図、同図(C)はそのシート状水噴射流層が相互に外向きに斜めに噴射するノズルの上面図である。
【図17】図4及び図16のノズルとは異なる形態のノズルを有する水噴射流発生手段の一部を示し、同図(A)はその上面図、同図(B)はその正面図である。
【図18】図17のノズルと同じ形態のノズルを有するがノズル群が異なる向きを有する水噴射流発生手段の一部の上面図である。
【符号の説明】
10 食品
10J 食用くらげ
12 食品搬送手段
14 食品洗浄領域
16 水噴射流発生手段
16B 戻り領域
18 シート状水噴射流
20 上部コンベヤ部材
20A 無端コンベヤベルト
22 下部コンベヤ部材
22A 無端コンベヤベルト
24 ネット状コンベヤベルト
24a 細長い部材
26 水噴射流発生器
26W 水噴射流層
26’ 水噴射流発生器
26’W 水噴射流層
28 水噴射流発生器
28W 水噴射流層
28’ 水噴射流発生器
28’W 水噴射流層
30 水噴射流発生器
30W 水噴射流層
30’ 水噴射流発生器
30’W 水噴射流層
32 水噴射流発生器
32W 水噴射流層
32’ 水噴射流発生器
32’W 水噴射流層
33 高圧ポンプ
34 スリット状ノズル
36 水供給導管
38 スリットノズル
40 水供給導管
42 水循環手段
44 水供給槽
46 水受け取り槽
48 水戻し通路
52 水導管
54 水捕集手段
56 捕集器
56a 落下口
58A 遮蔽部材
58B 遮蔽部材
60 フード
62 食品取り出し手段
64 水噴射流発生器
64W 水噴射流層
66 取り出し部材
68 シュート
76 水導管
76a 流出孔
78 第1のスリット形成部材
80 第2の逆L字形スリット形成部材
82 ストッパ部材
84 スリット
90 異物
110 食品
112 食品搬送手段
114 食品洗浄領域
116 水噴射流発生手段
116S1 水噴射流発生手段部分
116S2 水噴射流発生手段部分
118 シート状水噴射流
122 下部コンベヤ部材
122A 無端コンベヤベルト
124 ネット状コンベヤベルト
126 水噴射流発生器
126A乃至126E ノズル群
126W 水噴射流層
128 水噴射流発生器
128’ 水噴射流発生器
128W 水噴射流層
128’W 水噴射流層
130 水噴射流発生器
130W 水噴射流層
138 スリット状ノズル
152 水導管
162 食品取り出し手段
164A 水噴射流発生器
164AW シート状水噴射流層
164B 水噴射流発生器
164BW シート状水噴射流層
167 食品移送制限手段
186W シート状水噴射流層
188 コンベヤ洗浄手段
188W シート状水噴射流層
190 食品落下防止手段
192 側壁
192’ 側壁
194 上壁
196 隔壁
196A 壁板
196B ピン

Claims (12)

  1. 食品を食品洗浄領域に搬送する食品搬送手段と、シート状水噴射流を発生し、前記シート状水噴射流が前記食品に当たるように前記シート状噴射流を前記食品に向ける水噴射流発生手段とを備え、前記食品搬送手段は、前記食品を拘束することなく搬送するコンベヤ部材から成り、前記水噴射流発生手段は、前記食品が前記コンベヤ部材上で回転するように前記食品に向けて種々の方向から噴射される複数のシート状水噴射流層を含んでいることを特徴とする食品洗浄装置。
  2. 食品を食品洗浄領域に搬送する食品搬送手段と、シート状水噴射流を発生し、前記シート状水噴射流が前記食品に当たるように前記シート状噴射流を前記食品に向けて噴射する水噴射流発生手段とを備え、前記食品搬送手段は、前記食品を拘束することなく搬送するコンベヤ部材から成り、前記水噴射流発生手段は、前記食品が前記コンベヤ部材上で躍動するように前記食品に順次種々の方向から当てられる複数のシート状水噴射流層を含んでいることを特徴とする食品洗浄装置。
  3. 請求項1又は2に記載の食品洗浄装置であって、前記水噴射流発生手段は、前記食品が前記食品搬送手段上で前記コンベヤ部材の進行方向に向けて噴射するシート状水噴射流層によって強制的に前進されることがないように前記食品に作用する垂直方向又はほぼ垂直方向のシート状水噴射流層を更に含むことを特徴とする食品洗浄装置。
  4. 請求項3に記載の食品洗浄装置であって、前記水噴射流発生手段によって躍動する食品が前記食品搬送手段の両側を飛び越えて落下することがないように維持する食品落下防止手段を更に備えていることを特徴とする食品洗浄装置。
  5. 請求項4に記載の食品洗浄装置であって、前記食品落下防止手段は、前記コンベヤ部材の両側に配置された側壁と前記側壁に跨って設けられた上壁とから成っていることを特徴とする食品洗浄装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の食品洗浄装置であって、前記食品搬送手段は、前記コンベヤ部材にその進行方向に間隔をあけて設けられて前記食品を進行方向に拘束する隔壁を備えていることを特徴とする食品洗浄装置。
  7. 請求項6に記載の食品洗浄装置であって、前記隔壁は、前記コンベヤ部材上に幅方向に設けられた壁板又は幅方向に間隔をあけて設けられた複数のピンから成っていることを特徴とする食品洗浄装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の食品洗浄装置であって、前記水噴射流発生手段は、共通の水導管に接続された1つの細長いスリット状ノズルと前記水導管に水を供給する水供給源とから成り、前記細長いスリット状ノズルは、前記水導管の一側に取り付けられた第1のスリット形成部材と前記水導管の上側面に取り付けられた第2の逆L字形スリット形成部材とから成り、前記第1と第2のスリット形成部材の間にスリットが形成され、前記水導管は、前記第1と第2のスリット形成部材の間の空間に水を導く流出孔を有することを特徴とする食品洗浄装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載の食品洗浄装置であって、前記食品の洗浄後、水を濾過しながら前記水噴射流発生手段に循環する水循環手段と前記食品の洗浄後、前記水を捕集し、水受け取りタンクに導く水捕集手段とを更に備え、前記水捕集手段は、前記食品搬送手段上にあって前記食品から取り除かれた異物を前記食品搬送手段の帰路に付着することがなく前記水受け取りタンクに導くように前記食品搬送手段の搬送領域と帰路領域との間に配置された遮断部材を含むことを特徴とする食品洗浄装置。
  10. 請求項9に記載の食品洗浄装置であって、前記遮蔽部材は、その上に受け取られた異物が前記コンベヤ部材の幅方向の一方に向けて滑り移動するように前記幅方向に傾斜して配置され、前記異物が前記水捕集手段に落下するように前記遮蔽部材の下方の縁が前記水捕集手段の上方に位置するように配置されていることを特徴とする食品洗浄装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれかに記載の食品洗浄装置であって、前記食品の洗浄後、前記食品搬送手段から前記食品を強制的に取り除くシート状水噴射流発生器から成る食品取り出し手段を更に備えたことを特徴とする食品洗浄装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれかに記載の食品洗浄装置であって、前記食品のかすを前記食品搬送手段から強制的に取り除くように前記食品搬送手段の帰路領域を強制的に洗浄するシート状水噴射流発生器から成る搬送手段浄化手段を更に備えたことを特徴とする食品洗浄装置。
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